| 【発明の名称】 |
ピロキシカムを含有する外用液剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】高倉 恵子
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ピロキシカム、ミリスチン酸イソプロピル、塩基、溶解補助剤および抗酸化剤を含有する外用液剤。 【請求項2】 塩基が水酸化アルカリおよびジ(ヒドロキシ低級アルキル)アミンから選ばれる一種以上の塩基である請求項1記載の外用液剤。 【請求項3】 溶解補助剤が炭素数6〜12脂肪酸のエステル、グリコール類およびクロタミトンから選ばれる一種または二種以上の溶解補助剤である請求項1または2記載の外用液剤。 【請求項4】 抗酸化剤がジブチルヒドロキシトルエンである請求項1〜3記載の外用液剤。 【請求項5】 ピロキシカムを0.1〜3重量%含有する請求項1〜4記載の外用液剤。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、高い経皮吸収性かつ優れた安定性を有するピロキシカムを含有する外用液剤に関する。 【背景技術】 【0002】 ピロキシカムは、優れた非ステロイド性消炎鎮痛剤であるため、種々の経皮吸収型製剤が開発されている。皮膚は、外界から体内への異物侵入を防ぐバリアー機能を有することから、ピロキシカムを皮膚から吸収させて薬理効果を充分に発現させるためには、このバリアー機能に勝る経皮吸収性を示す製剤を開発することが必要である。経皮吸収促進効果を示す添加物、たとえば、ミリスチン酸イソプロピルなどの配合が検討されている(特許文献1)。しかし、この場合、保存中にピロキシカム含量が減少し、安定性低下を認めることがある。 【0003】 【特許文献1】特開平3−275621号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 高い経皮吸収性かつ優れた安定性を有するピロキシカムを含有する外用液剤の開発が望まれている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 このような状況下において、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、塩基および溶解補助剤を配合したピロキシカムを含有する外用液剤にミリスチン酸イソプロピルおよび抗酸化剤を添加することにより、さらに高い経皮吸収性かつ優れた安定性を有するピロキシカムを含有する外用液剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。 【発明の効果】 【0006】 本発明の外用液剤は、高い経皮吸収性および優れた安定性を併せ持つことから、ピロキシカムの経皮吸収型の液剤として有用である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 以下、本発明について詳細に説明する。 本発明の外用液剤の有効成分ピロキシカムは、ケト形およびエノール形の互変異性を示すが、そのいずれをも使用することができる。 ピロキシカムの配合量は、外用液剤に対し、0.1〜3重量%、好ましくは0.3〜2重量%である。 【0008】 本発明の外用液剤に配合されるミリスチン酸イソプロピルは、外用液剤に対し、0.1〜5重量%、好ましくは0.15〜2重量%である。 【0009】 本発明の外用液剤中には、ピロキシカムを溶解するため、塩基が配合される。本発明で使用される塩基としては、特に限定されないが、無機および/または有機塩基が挙げられる。無機塩基としては、たとえば、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ、有機塩基としては、たとえば、エタノールアミン、プロパノールアミン、イソプロパノールアミンおよびブタノールアミンなどの炭素数2〜4のモノ(ヒドロキシ低級アルキル)アミン;ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミンおよびジブタノールアミンなどの炭素数4〜8のジ(ヒドロキシ低級アルキル)アミンならびにトリエタノールアミン、トリプロパノールアミンおよびトリブタノールアミンなどの炭素数6〜12のトリ(ヒドロキシ低級アルキル)アミンなどの(ヒドロキシ低級アルキル)アミンが挙げられ、これらは一種または二種以上を混合して使用してもよい。好ましい塩基としては、水酸化アルカリおよびジ(ヒドロキシ低級アルキル)アミンが挙げられ、さらに好ましい塩基としては、水酸化ナトリウムおよびジイソプロパノールアミンが挙げられる。 塩基は、外用液剤のpHが、5〜9、好ましくは6〜8となるように配合すればよい。 【0010】 本発明の外用液剤中には、溶解補助剤として炭素数6〜12脂肪酸のエステル、グリコール類およびクロタミトンから選ばれる一種または二種以上の溶解補助剤が配合される。 本発明で使用される炭素数6〜12脂肪酸のエステルとしては、たとえば、カプリル酸メチル、カプリル酸エチル、カプリル酸イソプロピル、カプリン酸メチル、カプリン酸エチル、ラウリン酸エチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピルなどが挙げられ、アジピン酸ジイソプロピルおよびセバシン酸ジイソプロピルが好ましい。 本発明で使用されるグリコール類としては、たとえば、トリエチレングリコール、プロピレングリコールおよびポリエチレングリコールなどが挙げられ、プロピレングリコールが好ましい。 溶解補助剤の配合量は、外用液剤に対し、15〜35重量%、好ましくは20〜30重量%であればよい。 【0011】 本発明の外用液剤中に配合される抗酸化剤としては、たとえば、トコフェロール、酢酸トコフェロール、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ジブチルヒドロキシトルエンおよびエデト酸ナトリウムなどが挙げられ、ジブチルヒドロキシトルエンが好ましい。 抗酸化剤の配合量は、外用液剤に対し、0.001〜0.2重量%、好ましくは0.005〜0.05重量%であればよい。 【0012】 本発明の外用液剤中には、必要に応じて、たとえば、高級アルコール、高級脂肪酸、界面活性剤、着香剤および防腐剤などの成分を配合することができる。 高級アルコールとしては、たとえば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコールおよびステアリルアルコールなどが挙げられる。 高級脂肪酸としては、たとえば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびオレイン酸などが挙げられる。 界面活性剤としては、たとえば、カルボン酸塩、スルホン酸塩および硫酸エステル塩などの陰イオン性界面活性剤;脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウムおよびピリジニウム塩などの陽イオン性界面活性剤;ならびにポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤などが挙げられる。 【0013】 着香剤としては、たとえば、l−メントール、ハッカ油およびカンファーなどが挙げられる。 防腐剤としては、たとえば、パラオキシ安息香酸エチルおよびパラオキシ安息香酸プロピルなどが挙げられる。 これら成分の配合量は、特に限定がなく、それぞれの目的などに応じ、その効果が充分に発現されるよう適宜配合すればよい。 【0014】 本発明の外用液剤に用いられる溶剤としては、たとえば、エタノール、プロパノールおよびイソプロパノールなどの低級アルコールならびに水などが挙げられる。これらは、一種または二種以上を混合して用いることができる。 【0015】 本発明の外用液剤は、ピロキシカム、ミリスチン酸イソプロピル、塩基、溶解補助剤、抗酸化剤および必要に応じてその他の成分を溶剤に混合することにより製造できる。 【0016】 次に、本発明の代表的外用液剤についての効果を説明する。 試験例1 雄性ヘアレスラット(8週齢)を頸椎脱臼により屠殺した後、皮下脂肪を取り除きながら腹部皮膚を摘出した。この皮膚をリン酸緩衝生理食塩水を満たしたフランツ型拡散セルに装着し、セル外部に37℃の恒温水を循環させた。実施例1および比較例1の外用液剤0.5mLを適用し、24時間後にレセプター液をサンプリングした。レセプター液中のピロキシカム濃度を高速液体クロマトグラフ法により測定し、透過量を求めた。結果を表1に示す。 【0017】 【表1】
実施例1の外用液剤は、比較例1の外用液剤よりも透過量が増加し、高い経皮吸収性を示した。 また、実施例1の外用液剤は、比較例3の外用液剤よりも高い経皮吸収性を示した。 【0018】 試験例2 実施例2の外用液剤および比較例2の外用液剤を50℃で8週間保存した後、ピロキシカムの残存率を測定した。結果を表2に示す。 【0019】 【表2】
比較例2の外用液剤は、ピロキシカムが5%以上減少したのに対し、実施例2の外用液剤は、ピロキシカムが1.5%減少しただけであり、優れた安定性を示した。 【実施例】 【0020】 本発明を実施例で説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。 【0021】 実施例1 ピロキシカム0.50g、ミリスチン酸イソプロピル0.50g、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液14g、クロタミトン2.0g、アジピン酸ジイソプロピル2.0g、プロピレングリコール20g、ジブチルヒドロキシトルエン0.005gおよびl−メントール1.0gをエタノール50gに混合後、精製水を加え、pH6.7の外用液剤100gを得た。 【0022】 実施例2 ピロキシカム0.88g、ミリスチン酸イソプロピル2.6g、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液24.4g、クロタミトン3.5g、アジピン酸ジイソプロピル3.5g、プロピレングリコール35g、ジブチルヒドロキシトルエン0.35gおよびl−メントール1.75gをエタノール96.3gに混合後、精製水を加え、pH6.7の外用液剤175gを得た。 【0023】 実施例3 ピロキシカム0.50g、ミリスチン酸イソプロピル0.15g、0.1mol/Lジイソプロパノールアミン水溶液14g、クロタミトン3.0g、アジピン酸ジイソプロピル2.0g、プロピレングリコール20g、ジブチルヒドロキシトルエン0.01gおよびl−メントール2.0gをエタノール42gに混合後、精製水を加え、pH6.4の外用液剤100gを得た。 【0024】 実施例4 ピロキシカム2.0g、ミリスチン酸イソプロピル0.50g、0.4mol/L水酸化ナトリウム水溶液14g、クロタミトン2.1g、アジピン酸ジイソプロピル5.0g、プロピレングリコール20g、ジブチルヒドロキシトルエン0.02gおよびl−メントール1.0gをエタノール50gに混合後、精製水を加え、pH6.6の外用液剤100gを得た。 【0025】 実施例5 ピロキシカム1.5g、ミリスチン酸イソプロピル0.45g、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液43g、クロタミトン6.0g、アジピン酸ジイソプロピル15g、プロピレングリコール60g、ジブチルヒドロキシトルエン0.03gおよびl−メントール3.0gをエタノール129gに混合後、精製水を加え、pH6.7の外用液剤300gを得た。 【0026】 比較例1 ピロキシカム0.88g、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液25.4g、クロタミトン3.5g、アジピン酸ジイソプロピル3.5g、プロピレングリコール35gおよびl−メントール1.75gをエタノール75.3gに混合後、精製水を加え、pH6.7の外用液剤175gを得た。 【0027】 比較例2 ピロキシカム0.88g、ミリスチン酸イソプロピル2.6g、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液24.3g、クロタミトン3.5g、アジピン酸ジイソプロピル3.5g、プロピレングリコール35gおよびl−メントール1.75gをエタノール96.3gに混合後、精製水を加え、pH6.7の外用液剤175gを得た。 【0028】 比較例3 ピロキシカム4.5g、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液128g、クロタミトン18g、アジピン酸ジイソプロピル45g、プロピレングリコール180g、ジブチルヒドロキシトルエン0.09gおよびl−メントール9gをエタノール387gに混合後、精製水を加え、pH6.7の外用液剤900gを得た。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003698 【氏名又は名称】富山化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成17年12月7日(2005.12.7) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−188500(P2006−188500A) |
| 【公開日】 |
平成18年7月20日(2006.7.20) |
| 【出願番号】 |
特願2005−353129(P2005−353129) |
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