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【発明の名称】 少なくとも一の不溶性有機UV−遮蔽剤と少なくとも一のヒドロキシアルキル尿素を含有する抗日光組成物
【発明者】 【氏名】ディディエ キャンドー

【要約】 【課題】触ったときの滑りやすさ又は柔軟感といった、適用後の化粧品特性がかなり改善された抗日光組成物を提供する。

【解決手段】化粧品的に許容可能な担体にUV線を遮蔽する少なくとも一の系を含有せしめてなり、局所使用される化粧品用又は皮膚用組成物において:(a)少なくとも一の不溶性有機UV-遮蔽剤、及び(b)次の式(1):
【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品的に許容可能な担体にUV線を遮蔽する少なくとも一の系を含有せしめてなる組成物において:
(a)少なくとも一の不溶性有機UV-遮蔽剤、及び
(b)次の式(1):
【化1】


[上式中、
、R、R及びRはそれぞれ独立して、水素原子、C-Cアルキル基又はC-Cヒドロキシアルキル基で、1〜5のヒドロキシル基を有していてもよいものを表し、基R〜Rの少なくとも一はヒドロキシアルキル基を表す]
の少なくとも一のヒドロキシアルキル尿素、及びその塩、溶媒和物及び異性体、
を含むことを特徴とする組成物。
【請求項2】
がヒドロキシアルキル基であり、R、R及びRが互いに独立して、水素原子又はC-Cアルキル基を表すことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
がヒドロキシアルキル基であり、R、R及びRが、それぞれ水素原子を表すことを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
式(1)の化合物が、N-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N-(3-ヒドロキシプロピル)尿素;N-(2,3-ジヒドロキシプロピル)尿素;N-(2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)尿素;N-メチル-N-(1,3,4,5,6-ペンタヒドロキシ-2-ヘキシル)尿素;N-メチル-N'-(1-ヒドロキシ-2-メチル-2-プロピル)尿素;N-(1-ヒドロキシ-2-メチル-2-プロピル)尿素;N-(1,3-ジヒドロキシ-2-プロピル)尿素;N-(トリスヒドロキシメチルメチル)尿素;N-エチル-N'-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N'-ビス-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N,N'-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-N'-プロピル尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)-N'-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N-tert-ブチル-N'-(2-ヒドロキシエチル)-N'-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N-(1,3-ジヒドロキシ-2-プロピル)-N'-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-N',N'-ジメチル尿素;N,N,N',N'-テトラキス-(2-ヒドロキシエチル)尿素;及びN',N'-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-N',N'-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)尿素から選択されることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
ヒドロキシアルキル尿素がN-(2-ヒドロキシエチル)尿素であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
親水性遮蔽剤が、組成物の全重量に対して0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.1〜10重量%の範囲の含有量で存在している、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
不溶性有機UV-遮蔽剤が、オキサラニリド、トリアジン、ベンゾトリアゾール、ビニルアミド、シンナミド、ベンザロール、ベンゾフラン、アリールビニリデンケトン、アクリロニトリルアミド、アクリロニトリルスルホンアミド、アクリロニトリルカルバマート、又はフェニレンビスベンゾオキサジノン型のものから選択される、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
不溶性有機UV-遮蔽剤が、スルホン化又はカルボキシル化有機遮蔽剤の多価金属塩から選択される、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
不溶性UV-遮蔽剤が、スルホン化ベンジリデンショウノウ誘導体の多価金属塩、スルホン化ベンゾイミダゾール誘導体の多価金属塩、及びケイ皮酸誘導体の多価金属塩から選択される、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
不溶性有機UV-遮蔽剤が、次の構造:
【化2】


[上式中、R及びRは同一でも異なっていてもよく、アリール、C-C12シクロアルキル、C-Cアルキルから選択される一又は複数の基で置換されていてもよいC-C18アルキル基を示す]
を有するメチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)誘導体から選択される、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
不溶性有機UV-遮蔽剤が、2,2'-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール]である、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
不溶性有機UV-遮蔽剤が、10nm〜5μmの範囲の平均径を有する粒子の形態をしている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
平均径が、10nm〜2μm、特に20nm〜1.5μm、さらには30nm〜1.0μmの範囲にある、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
不溶性有機UV-遮蔽剤が、界面活性剤の存在下で粗い粒子形態の不溶性有機UV-遮蔽剤を粉砕する方法により得ることができる、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項15】
界面活性剤が、nが8〜16の整数であり、xが(C10)単位の平均重合度であり、1.4〜1.6の範囲である、構造C2n+1O(C10)Hを有するアルキルポリグルコシド類から選択される、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
界面活性剤が、不溶性遮蔽剤に対して1〜50重量%、好ましくは5〜40重量%の範囲の濃度で使用される、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
少なくとも一の親水性ブロックと少なくとも一の疎水性ブロックを有する、少なくとも一の両親媒性コポリマーをさらに含有している、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
不溶性UV-遮蔽剤が、組成物の全重量に対して約0.1〜25重量%、好ましくは0.2〜20重量%の全濃度で存在している、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
スキンケア製品、皮膚のメークアップ製品、抗日光製品、又は皮膚のクレンジング製品を構成することを特徴とする、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項20】
抗日光製品を構成することを特徴とする、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
請求項1ないし20のいずれか1項に記載の化粧品用組成物をケラチン物質に適用することを特徴とする、ケラチン物質の美容処理方法。
【請求項22】
i)閉塞部材により閉塞し、少なくとも一の区画を定める容器;及び
ii)請求項1ないし20のいずれか1項に記載され、該区画内部に配される組成物;
を含む化粧品用アセンブリ。
【請求項23】
適用後の快適感、特に触れたときの柔軟感を改善する目的で、化粧品的に許容可能な担体に、少なくとも一の不溶性有機UV-遮蔽剤を含有せしめてなる組成物における、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の少なくとも一の式(1)のヒドロキシアルキル尿素の使用。
【発明の詳細な説明】【発明の開示】
【0001】
本発明は、化粧品的に許容可能な担体にUV線を遮蔽する少なくとも一の系を含有せしめてなる組成物において:
(a)少なくとも一の不溶性有機UV-遮蔽剤、
(b)少なくとも一の特定のヒドロキシアルキル尿素、
を含むことを特徴とする組成物に関する。
また本発明は、適用後の快適感、特に触れたときの柔軟感を改善するための、少なくとも一の水溶性UV-遮蔽剤を含有するエマルション形態の組成物における、特定の式のヒドロキシアルキル尿素の使用に関する。
【0002】
280nmと400nmの間の波長を有する光線によりヒトの表皮はサンタン状態となり、UV-B線として知られている280と320nmの間の波長を有する光線により、皮膚は自然なサンタン状態の形成に有害なサンバーン状態となったり紅斑が形成されたりすることが知られている;よって、このUV-B線は遮蔽すべきである。
また、320と400nmの間の波長を有し、皮膚をサンタン状態とするUV-A線も皮膚の損傷を誘発するおそれがあることが知られており、敏感肌又は絶えず太陽光線にさらされている皮膚の場合は特にしかりである。UV-A線は、特に、皮膚の弾性を喪失させ、しわを出現せしめ、皮膚を時期尚早の老化に導くものである。UV-A線は紅斑反応の惹起を促進したり、ある個人においてはこの反応を増幅させ、光毒性又は光アレルギー反応の原因にもなりうる。よって、UV-A線も遮蔽することが望ましい。
このように、UV-AとUV-B線を遮蔽しなければならず、現在ではUV-A及びUV-B遮蔽剤を含有する、ヒトの表皮を保護するための化粧品用組成物が存在している。
【0003】
多くの場合、これら抗日光組成物は、水中油型エマルション(すなわち、分散させる水性連続相と分散させられた脂肪性非連続相とからなる化粧品的及び/又は皮膚科学的に許容可能な担体)、又は油中水型エマルション(脂肪性連続相に水相が分散したもの)の形態であり、有害なUV線を選択的に吸収可能な一又は複数の従来からの脂質親和性有機遮蔽剤及び/又は従来からの親水性有機遮蔽剤を種々の濃度で含有してなるもので、これらの遮蔽剤(及びそれらの量)は、所望の日光保護ファクターの関数として選択され、日光保護ファクター(SPF)は、UV遮蔽剤を用いない場合の紅斑形成閾値に達するまでに必要なUV線の線量に対する、UV遮蔽剤を用いた場合の紅斑形成閾値に達するまでに必要なUV線の線量の比率を数学的に表したものである。このようなエマルションにおいて、親水性遮蔽剤は水相に存在しており、脂質親和性遮蔽剤は脂肪相に存在している。
【0004】
最も一般的に使用されているUV-遮蔽剤は有機であり、油又は水性媒体に溶解し;それらは一般的に、その構造中に、脂溶性UV-遮蔽剤のケースは脂肪鎖、又は水溶性UV-遮蔽剤のケースはカルボキシル又はスルホン酸基である溶解性基に結合して発色団を含有する。
10nm〜2μmの範囲の平均粒径を有し、同じ割合で同様の発色団を有する溶解性相同物よりもより効果的であるといった利点を有する微粉状の不溶性有機UV-遮蔽剤は、従来技術に記載されている。この種のUV-遮蔽剤は、特に欧州特許出願公開第746305号及び欧州特許出願公開第8405395号に記載されている。しかしながら、この種の遮蔽剤を含有する、ある種の抗日光組成物は、適用後に皮膚を粗くする傾向を有する。
【0005】
他の困難性は、不溶性UV-遮蔽剤をベースにした抗日光エマルションでは、皮膚に適用した後における、皮膚上の不溶性UV-遮蔽剤の分布性に、むら、不均一性又はきめの粗さが生じ、所望する全体的な保護効果の質に害をなすといった事実にある。エマルションに関し、皮膚表面に観察されるこの分布性の乏しさは、多くの場合、適用後の均質性がかなり欠けているといった事実に関連している。
【0006】
上述した光保護の分野においてかなりの研究を行ったところ、本出願人は、予期しないことに、また驚くべきことに、少なくとも一の不溶性有機UV-遮蔽剤を含有する抗日光組成物に、以下に詳細に記載する式(1)のヒドロキシアルキル尿素を添加することにより、化粧品特性、例えば適用後、触ったときの滑りやすさ又は柔軟感をかなり改善できることを見出した。また、このような組合せを含有する抗日光組成物は、良好な水分残留性、発汗残留性、及び洗浄残留性、及び経時的に良好な持続性も示す。
この発見が本発明の基礎を形成する。
【0007】
よって、本発明の主題の一つは、化粧品的に許容可能な担体にUV線を遮蔽する少なくとも一の系を含有せしめてなる組成物において:
(a)少なくとも一の不溶性有機UV-遮蔽剤、及び
(b)以下に詳細に記載する少なくとも一の式(1)のヒドロキシアルキル尿素、
を含むことを特徴とする組成物を提供することにある。
本発明の他の主題は、適用後の快適感、特に触れたときの柔軟感を改善する目的で、化粧品的に許容可能な担体に、少なくとも一の不溶性有機UV-遮蔽剤を含有せしめてなる組成物における、少なくとも一の式(1)のヒドロキシアルキル尿素の使用にある。
【0008】
本記載の残りの部分において、「UV線を遮蔽する系」なる表現は、UV線を遮蔽する単一の有機又は無機化合物、又はUV線を遮蔽するいくつかの有機又は無機化合物の混合物、例えばUV-A-遮蔽剤とUV-B-遮蔽剤とを含有する混合物のいずれかからなる、UV線を遮蔽する薬剤を意味することを意図している。
本記載の残りの部分において、「不溶性有機UV-遮蔽剤」なる表現は、本発明の目的のためには、0.1重量%未満の水溶解度、多くは有機溶媒、例えばパラフィン油、脂肪アルコールベンゾアート類及び脂肪酸トリグリセリド類にて1重量%未満の溶解度を有し、UV線を遮蔽する有機化合物を意味することを意図している。
本発明の他の特徴、側面及び利点は、以下の詳細な記載を読むことにより明らかになるであろう。
【0009】
本発明のヒドロキシアルキル尿素は、次の一般式(1):
【化1】


[上式中、
、R、R及びRはそれぞれ独立して、水素原子、C-Cアルキル基又はC-Cヒドロキシアルキル基で、1〜5のヒドロキシル基を有していてもよいものを表し、基R〜Rの少なくとも一はヒドロキシアルキル基を表す]
に相当するもの、またその塩、溶媒和物及び異性体から選択される。
【0010】
式(1)において、アルキル基としては、特にメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル及びtert-ブチル基を挙げることができる。
好ましい式(1)の化合物は、唯一のヒドロキシアルキル基を含むもの、すなわちRがヒドロキシアルキル基であり、R、R及びRは互いに独立して、水素原子又はC-Cアルキル基を表すものである。Rがヒドロキシアルキル基であり、R、R及びRが、それぞれ水素原子を表す式(1)の化合物が、特に好ましい。
ヒドロキシアルキル基としては、好ましくは、単一のヒドロキシル基、特にヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル及びヒドロキシヘキシル基を含むものが付与される。ヒドロキシエチル基が好ましい。
【0011】
好ましい式(1)の化合物としては、N-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N-(3-ヒドロキシプロピル)尿素;N-(2,3-ジヒドロキシプロピル)尿素;N-(2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)尿素;N-メチル-N-(1,3,4,5,6-ペンタヒドロキシ-2-ヘキシル)尿素;N-メチル-N'-(1-ヒドロキシ-2-メチル-2-プロピル)尿素;N-(1-ヒドロキシ-2-メチル-2-プロピル)尿素;N-(1,3-ジヒドロキシ-2-プロピル)尿素;N-(トリスヒドロキシメチルメチル)尿素;N-エチル-N'-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N'-ビス-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N,N'-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-N'-プロピル尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)-N'-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N-tert-ブチル-N'-(2-ヒドロキシエチル)-N'-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N-(1,3-ジヒドロキシ-2-プロピル)-N'-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-N',N'-ジメチル尿素;N,N,N',N'-テトラキス-(2-ヒドロキシエチル)尿素;及びN',N'-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-N',N'-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)尿素を挙げることができる。
本発明で使用するのに特に好ましい化合物は、以下、「ヒドロキシエチル尿素」と称されるN-(2-ヒドロキシエチル)尿素である。
【0012】
式(1)のヒドロキシアルキル尿素は、独国特許出願第2703185号に記載されているようにして調製することができる。これらにおいて、ヒドロキシエチル尿素は、ナショナル・スターチ社(National Starch)の商品名ヒドロバンス(Hydrovance)(登録商標)で、水中に50重量%入った混合物の形態で商業的に入手可能である。
【0013】
塩としては、無機酸、例えば硫酸、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸又はホウ酸の塩を挙げることができる。また、一又は複数のカルボン酸、スルホン酸又はホスホン酸基を有していてもよい、有機酸の塩を挙げることもできる。それらは、直鎖状、分枝状又は環状の脂肪族酸又は芳香族酸であってよい。これらの酸は、例えばヒドロキシル基の形態で、O及びNから選択される一又は複数のヘテロ原子をさらに有していてもよい。特にプロピオン酸、酢酸、テレフタル酸、クエン酸及び酒石酸を挙げることができる。
【0014】
「溶媒和物」なる用語は、式(1)の化合物の合成から誘導された混合物等の、有機溶媒又は水の一又は複数の分子と前記式(1)の化合物との化学量論的混合物を意味することを意図している。
【0015】
本発明のヒドロキシアルキル尿素は、組成物の全重量に対して、好ましくは0.01〜50重量%、より好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.1〜10重量%の含有量で、本発明の組成物に存在している。
【0016】
UV線を吸収する少なくとも一の基を有する不溶性有機UV-遮蔽剤は、特にオキサラニリド、トリアジン、ベンゾトリアゾール、ビニルアミド、シンナミド、ベンザロール、ベンゾフラン、アリールビニリデンケトン、アクリロニトリルアミド、アクリロニトリルスルホンアミド、アクリロニトリルカルバマート、又はフェニレンビスベンゾオキサジノン型の不溶性有機UV-遮蔽剤から選択することができる。
【0017】
オキサラニリド型の不溶性UV-遮蔽剤としては、次の式:
【化2】


[上式中、T、T'、T及びT'はそれぞれ独立して、C-Cアルキル基又はC-Cアルコキシ基を示す]
に相当するものを挙げることができる。これらの化合物は国際公開第95/22959号に記載されている。例えば、それぞれ次の式:
【化3】


に相当し、チバ-ガイギー社(Ciba-Geigy)から販売されている市販チヌビン(Tinuvin)(登録商標)315及びチヌビン(登録商標)312を挙げることができる。
【0018】
トリアジン型の不溶性遮蔽剤は、次の一般式:
【化4】


[上式中、R、R及びRはそれぞれ独立して、-OH、C-C18アルキル、C-C18アルコキシ、カルボキシ(C-C18)アルキル、C-Cシクロアルキル、メチルベンジリデンショウノウ、及び-(CH=CR')(CO)-OR基から選択される、1、2又は3の置換基をそれぞれ独立して担持しているか、又は未置換のフェニル、フェノキシ又はピロロ基を表し、ここでR'は水素原子、シアノ基又はCOOR基を表し、R=C-C18アルキル又はシンナミルであり、nは0又は1である]
に相当する。
これらの化合物は、国際公開第97/03643号、英国特許第2286774号、欧州特許第743309号、国際公開第98/22447号、英国特許第2319523号、及び欧州特許出願公開第0790243号に記載されている。
【0019】
特に次の化合物:
− 2,4,6-トリス(ジエチル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、
− 2,4,6-トリス(ジイソプロピル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、
− 2,4,6-トリス(ジメチル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、
− 2,4,6-トリス(エチル-α-シアノ-4-アミノシンナマート)-s-トリアジン、
を挙げることができる。
本発明で使用可能なトリアジン型のUV-遮蔽剤としては、ベンゾトリアゾール及び/又はベンゾチアゾール基を担持する不溶性のs-トリアジン誘導体、例えば国際公開第98/25922号に記載されたものを挙げることができる。
これらの化合物としては、特に、2,4,6-トリス[(3'-ベンゾトリアゾール-2-イル-2'-ヒドロキシ-5'-メチル)フェニルアミノ]-s-トリアジン、及び2,4,6-トリス[(3'-ベンゾトリアゾール-2-イル-2'-ヒドロキシ-5'-tert-オクチル)フェニルアミノ]-s-トリアジンを挙げることができる。
【0020】
ベンゾトリアゾール型の不溶性有機UV-遮蔽剤としては、例えば国際公開第95/22959号に記載されたような、次の式(III):
【化5】


[上式中、Rは水素原子又はC-C18アルキル基を示し;R及びRは同一でも異なっていてもよく、それぞれ独立してフェニルで置換されていてもよいC-C18アルキル基を示す]
のものを挙げることができる。
【0021】
式(III)の化合物の例としては、それぞれ次の式:
【化6】


に相当するチバ-ガイギー社(Ciba-Geigy)からの市販品チヌビン(Tinuvin)(登録商標)328、320、234及び350を挙げることができる。
【0022】
ベンゾトリアゾール型の不溶性有機UV-遮蔽剤としては、米国特許第5687521号、米国特許第5373037号及び米国特許第5362881号に記載されている化合物、特に次の式:
【化7】


の、フェアマウントケミカル社(Fairmount Chemical)からミキシム(Mixxim)(登録商標)PB30の名称で販売されている[2,4'-ジヒドロキシ-3-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-5-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-2'-n-オクトキシ-5'-ベンゾイル]ジフェニルメタンを挙げることができる。
【0023】
ベンゾトリアゾール型の他の不溶性有機UV-遮蔽剤は、次の構造:
【化8】


[上式中、R及びRは同一でも異なっていてもよく、アリール、C-C12シクロアルキル、C-Cアルキルから選択される一又は複数の基で置換されていてもよいC-C18アルキル基を示す]
を有するメチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)誘導体である。これらの化合物は既知であり、米国特許第5237071号、米国特許第5166355号、英国特許出願公開第2303549号、独国特許出願第19726184号及び欧州特許出願公開第893119号に記載されている。
【0024】
上述した式(IV)において、C-C18アルキル基は直鎖状又は分枝状であってよく、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、tert-オクチル、n-アミル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、イソオクチル、n-ノニル、n-デシル、n-ウンデシル、n-ドデシル、テトラデシル、ヘキシルデシル又はオクタデシルであり;C-C12シクロアルキル基は、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロオクチルであり;アリール基は例えばフェニル又はベンジルである。
【0025】
式(IV)の化合物としては、次の構造を有するものが特に好適である:
【化9】


化合物(a)


化合物(b)


化合物(c)
2,2'-メチレンビス-[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール]なる命名の化合物(a)は、チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)からチノソーブ(Tinosorb)Mなる名称で微粉化された形態で、またフェアマウントケミカル社からミキシムBB/100の名称で固体状形態で販売されている。
また、2,2'-メチレンビス-[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(メチル)フェノール]なる命名の化合物(c)は、フェアマウントケミカル社からミキシムBB/200の名称で固体状形態で販売されている。
【0026】
ビニルアミド型の不溶性有機遮蔽剤としては、例えば国際公開第95/22959号に記載されたような式(V):
-(Y)-C(=O)-C(T)=C(T)-N(T)(T) (V)
[上式中、Tは、OH、C-C18アルキル、C-Cアルコキシ、又は-C(=O)-OTで、TがC-C18アルキル基を表すものから選択される1、2又は3の基で置換されていてもよいフェニル基、又はC-C18、好ましくはC-Cアルキル基であり;T、T、T及びTはそれぞれ独立して、C-C18、好ましくはC-Cアルキル基又は水素原子を示し;Yは-NH-基又は酸素原子を表し;rは0又は1である]
の化合物を挙げることができる。
これらの化合物としては、特に:
4-オクチルアミノ-3-ペンテン-2-オン;
エチル-3-オクチルアミノ-2-ブテノアート;
3-オクチルアミノ-1-フェニル-2-ブテン-1-オン;
3-ドデシルアミノ-1-フェニル-2-ブテン-1-オン;
を挙げることができる。
【0027】
シンナミド型の有機遮蔽剤としては、国際公開第95/22959号に記載され、次の式:
【化10】


[上式中、
10は、水素原子又はC-Cアルキル基、好ましくはメチル又はエチルを表し、
11は、水素原子又はC-Cアルキル基、好ましくはメチル又はエチルを表し、
12は、-(CONH)-フェニル基を表し、sは0又は1であり、フェニル基は、OH、C-C18アルキル、C-Cアルコキシ、又はR13がC-C18アルキルである-C(=O)-OR13から選択される、1、2又は3の基で置換されていてもよく、より好ましくはR12はフェニル、4-メトキシフェニル又はフェニルアミノカルボニル基を表す]
に相当する化合物を挙げることができる。
【0028】
また、例えば次の構造:
【化11】


[上式中、
Ar1及びAr2は同一でも異なっていてもよく、それぞれ、同一でも異なっていてもよい一又は複数の置換基を担持していてもよく、縮合した芳香族複素環を有する基、又は縮合したフェニル環を有する基、芳香族複素環、フェニル基を表し、
B及びDは水素原子以外であり、それぞれ独立して有機基を表し、
A及びCはそれぞれ独立して、有機基を表し、
Eは二価の有機基を表す]
を有し、米国特許第5888481号に記載された、ビス[α,β-二置換シンナミド]ダイマーを挙げることもできるが、但しAr1及びAr2の双方が、Rが水素原子又は有機基を表す置換基-ORを担持するフェニル基を表し、A及びCの双方がシアノ基を表し、B及びDの双方がC-C35アルキル又はアルケニル基を表し、Eが二価の有機基を表す化合物、特に次の構造:
【化12】


を有する化合物を除く。
【0029】
ベンザゾール型の不溶性有機遮蔽剤としては、次の式:
【化13】


[上式中、
各符号Yは独立して、酸素又は硫黄原子、又はNR15基を表し、
各符号Zは独立して、窒素原子又はCH基を表し、
各符号R14は独立して、OH基、ハロゲン原子、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−アルキル基、又は直鎖状又は分枝状のC1−アルコキシ基を表し、
各数字mは独立して0、1又は2であり、
nは1〜4の整数を表し、
pは0又は1に等しく、
各数字qは独立して0又は1に等しく、
各符号R15は独立して、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−アルキル基、ベンジル基、又は水素原子を表し、
Aは次の式:
【化14】


(上式中、各符号R16は独立して、ハロゲン原子、又は直鎖状又は分枝状のC1−アルキル又はアルコキシ基、又はヒドロキシル基を表し、
17は水素原子、又は直鎖状又は分枝状のC1−アルキル基を表し、
c=0-4、d=0-3、e=0又は1及びf=0-2)
のものから選択される結合価nを有する基を表す]
の一つに相当するものを挙げることができる。
【0030】
これらの化合物は、特に独国特許第676103号及びスイス国特許第350763号、米国特許第5501850号、米国特許第5961960号、欧州特許出願公開第0669323号、米国特許第5518713号、米国特許第2463264号、論文J. Am. Chem. Soc., 79, 5706-5708, 1957, 論文J. Am. Chem. Soc., 82, 609-611, 1960, 欧州特許出願公開第0921126号及び欧州特許出願公開第0712855号に記載されている。
【0031】
2-アリールベンザゾールファミリーの式(VIII)の好ましい化合物の例として、2-ベンゾオキサゾール-2-イル-4-メチルフェノール、2-(1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-4-メトキシフェノール又は2-ベンゾチアゾール-2-イルフェノールを挙げることができ、これらの化合物は、例えばスイス国特許第350763号に記載されている方法に従って調製することができる。
ベンゾイミダゾリルベンザゾールファミリーの式(VIII)の好ましい化合物の例として、2,2'-ビスベンゾイミダゾール、5,5',6,6'-テトラメチル-2,2'-ビスベンゾイミダゾール、5,5'-ジメチル-2,2'-ビスベンゾイミダゾール、6-メトキシ-2,2'-ビスベンゾイミダゾール、2-(1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)ベンゾチアゾール、2-(1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)ベンゾオキサゾール及びN,N'-ジメチル-2,2'-ビスベンゾイミダゾールを挙げることができ、これらの化合物は米国特許第5961960号及び米国特許第2463264号に記載されている手順に従って調製することができる。
【0032】
また、フェニレンベンザゾールファミリーの式(VIII)の好ましい化合物の例として、1,4-フェニレンビス-(2-ベンゾオキサゾリル)、1,4-フェニレンビス-(2-ベンゾイミダゾリル)、1,3-フェニレンビス-(2-ベンゾオキサゾリル)、1,2-フェニレンビス-(2-ベンゾオキサゾリル)、1,2-フェニレンビス(ベンゾイミダゾリル)、1,4-フェニレンビス-(N-2-エチルヘキシル-2-ベンゾイミダゾリル)及び1,4-フェニレンビス-(N-トリメチルシリルメチル-2-ベンゾイミダゾリル)を挙げることができ、これらの化合物は、米国特許第2463264号及び出版物であるJ. Am. Chem. Soc., 82, 609(1960)及びJ. Am. Chem. Soc., 79, 5706-5708(1957)に記載されている手順に従って調製することができる。
さらに、ベンゾフラニルベンゾオキサゾールファミリーの式(VIII)の好ましい化合物の例として、2-(2-ベンゾフラニル)ベンゾオキサゾール、2-(ベンゾフラニル)-5-メチルベンゾオキサゾール及び2-(3-メチル-2-ベンゾフラニル)ベンゾオキサゾールを挙げることができ、これらの化合物は、米国特許第5518713号に記載されている手順に従って調製することができる。
【0033】
式(IX)の好ましい化合物としては、例えば次の式:
【化15】


に相当する、2,6-ジフェニル-1,7-ジヒドロベンゾ[1,2-d;4,5-d']ジイミダゾール、又は2,6-ジスチリル-1,7-ジヒドロベンゾ[1,2-d;4,5-d']ジイミダゾール、又は2,6-ジ-(p-tert-ブチルスチリル)-1,7-ジヒドロベンゾ[1,2-d;4,5-d']ジイミダゾールを挙げることができ、欧州特許出願公開第0669323号に記載されている方法に従って調製することができる。
【0034】
式(X)の好ましい化合物としては、次の式:
【化16】


の5,5'-ビス[(フェニル-2-)ベンゾイミダゾール]を挙げることができ、その調製方法はJ. Chim. Phys., 64, 1602(1967)に記載されている。
UV線を遮蔽するこれらの不溶性有機化合物の中でも、2-(1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)ベンゾオキサゾール、6-メトキシ-2,2'-ビスベンゾイミダゾール、2-(1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)ベンゾチアゾール、1,4-フェニレンビス-(2-ベンゾオキサゾリル)、1,4-フェニレンビス-(2-ベンゾイミダゾリル)、1,3-フェニレンビス-(2-ベンゾオキサゾリル)、1,2-フェニレンビス-(2-ベンゾオキサゾリル)、1,2-フェニレンビス-(2-ベンゾイミダゾリル)及び1,4-フェニレンビス-(N-トリメチルシリルメチル-2-ベンゾイミダゾリル)が最も好ましい。
【0035】
不溶性遮蔽剤の他のファミリーは、次の式(XI)及び(XII):
【化17】


[上式中:
n=1又は2であり、
Aは、式(XI)においてn=1である場合、又は式(XII)においては、以下の式(a)ないし(d)から選択されるアリール基であり、また式(XI)においてn=2である場合は、以下の式(e)ないし(h)から選択される基であり:
【化18】


ここで上式中:
符号Rは独立して、OH基、ハロゲン原子、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−アルキル基、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−アルコキシ基、直鎖状又は分枝状のC1−アルコキシカルボニル基、又はケイ素原子又はアミノ酸官能基を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−アルキルスルホンアミド基を表し、
pは0〜4の整数を表し、
qは0又は1を表し、
は、水素又はOH基を表し、
は、フェニルスルホニル基、C1−アルキルスルホニル基、シアノ基、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−アルキル基、水素を表し、
は、一又は二のR基で置換されていてもよく、二環を形成可能なフェニル基、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−アルキル基を表し、又はR及びRは共同して、ケイ素原子又はアミノ酸官能基を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC-Cアルキルスルホンアミド基で置換されていてもよく、他のカルボニルを含有可能で、一又は複数の窒素、硫黄及び酸素原子が挿入されていてもよい、一環式、二環式又は三環式のC-C10炭化水素ベース残基を形成してもよく;但しn=1の条件では、R及びRはショウノウ環を形成しない]
の一方に相当するものから選択される、アリールビニレンケトン類である。
【0036】
式(XI)においてn=1である、UV線を遮蔽するための不溶性化合物の例としては、次のファミリーのもの:
スチリルケトン(花王(Kao)、特開平4−134042号)、例えば1-(3,4-ジメトキシフェニル)-4,4-ジメチルペント-1-エン-3-オン:
【化19】


ベンジリデンシネオール(E. Marianiら, 16th IFSCC Congress, New York(1990))、例えば1,3,3-トリメチル-5-(4-メトキシベンジリデン)-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン-6-オン:
【化20】


ベンジリデンクロマノン(花王、特開平4−134043号)、例えば3-(4-メトキシベンジリデン)-2,3,4a,8a-テトラヒドロクロメン-4-オン;
【化21】


ベンジリデンチオクロマノン(花王、特開平4−134043号)、例えば3-(4-メトキシベンジリデン)-2,3,4a,8a-テトラヒドロクロメン-4-チオン;
【化22】


ベンジリデンキヌクリジノン(メルク社(Merck)、欧州特許第0576974号)、例えば4-メトキシベンジリデン-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン:
【化23】


ベンジリデンシクロアルカノン(ヘンケル社(Henkel)、仏国特許第2395023号)、例えば2-(4-メトキシベンジリデン)シクロペンタノン及び2-(4-メトキシベンジリデン)シクロヘキサノン:
【化24】


ベンジリデンヒダントイン(味の素、特開平1−158090号)、例えば5-(3,4-ジメトキシベンジリデン)イミダゾリジン-2,4-ジオン:
【化25】


ベンジリデンインダノン(花王、特開平4−134043号)、例えば2-(4-メトキシベンジリデン)インダン-1-オン;
【化26】


ベンジリデンテトラロン(花王、特開平4−134043号)、例えば2-(4-メトキシベンジリデン)-3,4-ジヒドロ-2H-ナフタレン-1-オン:
【化27】


ベンジリデンフラノン(ロレアル社、欧州特許第0390683号)、例えば4-(4-メトキシベンジリデン)-2,2,5,5-テトラメチルジヒドロフラン-3-オン:
【化28】


ベンジリデンベンゾフラノン(花王、特開平4−134041号)、例えば2-ベンジリデンベンゾフラン-3-オン:
【化29】


ベンジリデンインダンジオン、例えば2-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジリデン)インダン-1,3-ジオン:
【化30】


ベンジリデンベンゾチオフラノン(花王、特開平4−134043号)、例えば2-ベンジリデンベンゾ[b]チオフェン-3-オン:
【化31】


ベンジリデンバルビツル酸、例えば5-(4-メトキシベンジリデン)-1,3-ジメチルピリミジン-2,4,6-トリオン:
【化32】


ベンジリデンピラゾロン、例えば4-(4-メトキシベンジリデン)-5-メチル-2-フェニル-2,4-ジヒドロピラゾール-3-オン:
【化33】


ベンジリデンイミダゾロン、例えば5-(4-メトキシベンジリデン)-2-フェニル-3,5-ジヒドロイミダゾール-4-オン:
【化34】


カルコン、例えば1-(2-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-3-フェニルプロペノン:
【化35】


ベンジリデノンのもの(ジベンゾイルメタン類の遮蔽互変異性体:ロレアル社の仏国特許第2506156号)、例えば3-ヒドロキシ-1-(2-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-3-フェニルプロペノン:
【化36】


を挙げることができる。
【0037】
UV線を遮蔽し、n=2である式(XI)の不溶性化合物の例としては、次のファミリー:
フェニレンビス(メチリデン-ノル-ショウノウ)(メルク社、欧州特許第0693471号)、例えば1,4-フェニレンビス{3-メチリデンビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オン}:
【化37】


フェニレンビス(メチリデンショウノウ)(ロレアル社、仏国特許第2528420号)、例えば1,4-フェニレンビス{3-メチリデン-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オン}:
【化38】


又は1,3-フェニレンビス{3-メチリデン-1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オン}:
【化39】


フェニレンビス(メチリデンショウノウスルホンアミド)(ロレアル社、仏国特許第2529887号)、例えばエチル又は2-エチルヘキシル-1,4-フェニレンビス(3,3'-メチリデンショウノウ-10,10'-スルホンアミド):
【化40】


フェニレンビス(メチリデンシネオール)(E. Marianiら, 16th IFSCC Congress, New York(1990))、例えば1,4-フェニレンビス{5-メチリデン-3,3-ジメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン-6-オン}:
【化41】


フェニレンビス(メチリデンケトトリシクロデカン)(メルク社、欧州特許第0694521号)、例えば1,4-フェニレンビス(オクタヒドロ-4,7-メタノ-6-インデン-5-オン):
【化42】


フェニレンビス(アルキレンケトン)(花王、特開平4−134041号)、例えば1,4-フェニレンビス(4,4-ジメチルペント-1-エン-3-オン):
【化43】


フェニレンビス(メチリデンフラノン)(ロレアル社、仏国特許第2638354号)、例えば1,4-フェニレンビス(4-メチリデン-2,2,5,5-テトラメチルジヒドロフラン-3-オン):
【化44】


フェニレンビス(メチリデンキヌクリジノン)(メルク社、欧州特許第0714880号)、例えば1,4-フェニレンビス{2-メチリデン-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-オン}:
【化45】


を挙げることができる。
【0038】
式(XII)の化合物としては、次のファミリー:
− ビス(ベンジリデン)シクロアルカノン、例えば2,5-ジベンジリデンシクロペンタノン:
【化46】


− ガンマ-ピロン(花王、特開平4−290882号)、例えば2,6-ビス(3,4-ジメトキシフェニル)ピラン-4-オン:
【化47】


を挙げることができる。
【0039】
本発明で使用可能な不溶性遮蔽剤の他のファミリーは、次の式:
【化48】


[上式中:
は、式-(C=O)-R'-(C=O)-、-SO-R''-SO-又は-(C=O)-O-R''-O-(C=O)-の二価の基を表し、
Yは、-(C=O)-R又は-SO基を表し、
は、直鎖状又は分枝状のC1−アルキル基を表し、
nは、0、1又は2であり、
R'は、単結合又はR''を表し、
R''は、酸素、窒素及びケイ素原子から選択される一又は複数のヘテロ原子を炭素ベース鎖に含有していてよく、一又は複数のヒドロキシル置換基を担持していてもよい、直鎖状又は分枝状で二価のC-C30アルケニレン基又は直鎖状又は分枝状で二価のC-C30アルキレン基を表し、
は、-OR又は-NHR基を表し、
は、C-Cアルキル又はアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル環又は直鎖状又は分枝状のC-C30アルキル基を表し、
は、酸素、窒素及びケイ素原子から選択される一又は複数のヘテロ原子を炭素ベース鎖に含有していてよく、一又は複数のヒドロキシル置換基を担持していてもよい、直鎖状又は分枝状のC-C30アルキル又はC-C30アルケニル基を表す]
に相当する、アクリロニトリルアミド、スルホンアミド及びカルバマート誘導体である。
【0040】
シアノ置換基がパラ-アミノフェニル置換基に対してシス位にある異性体のみが上述した式(XIII)で表されるが、この式は、対応するトランス異性体をも含むと理解しなければならず、2つの二重結合それぞれに対し、独立して、シアノ及びパラ-アミノフェノール置換基は互いにシス又はトランス立体配置であり得る。
【0041】
本発明で使用され得る不溶性有機遮蔽剤の他のファミリーは、次の式:
【化49】


[上式中、Rは次の式(e)ないし(h):
【化50】


(上式中:
各符号Rは独立して、アミノ酸官能基、又はケイ素原子を有していてもよい、直鎖状又は分枝状のC1−アルキルスルホンアミド基、直鎖状又は分枝状のC1−アルコキシカルボニル基、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−アルコキシ基、ケイ素原子を有していてもよい直鎖状又は分枝状のC1−アルキル基、ハロゲン原子、OH基を表し、
pは0〜4の整数を表し、
qは0又は1を表す)
から選択される二価の芳香族残基を表す]
のフェニレンビス(ベンゾオキサジノン)誘導体により形成される。
【0042】
UV線を遮蔽する、式(XIV)の不溶性化合物の例としては、次の誘導体:
2,2'-p-フェニレンビス(3,1-ベンゾオキサジン-4-オン)、サイテック社(Cytec)からの市販品サイアソーブ(Cyasorb)(登録商標)UV-3638、
2,2'-(4,4'-ビフェニレン)ビス(3,1-ベンゾオキサジン-4-オン)、
2,2'-(2,6-ナフチレン)ビス(3,1-ベンゾオキサジン-4-オン)、
を挙げることができる。
【0043】
他の特定のファミリーの不溶性有機遮蔽剤は、スルホン化又はカルボキシル化有機遮蔽剤の多価金属塩(例えば、Ca2+、Zn2+、Mg2+、Ba2+、Al3+又はZr4+)、例えばベンジリデンショウノウのスルホン化誘導体の多価金属塩、例えば仏国特許出願公開第2639347号に記載されているもの、ベンゾイミダゾールのスルホン化誘導体の多価金属塩、例えば欧州特許出願公開第893119号に記載されているもの、及びケイ皮酸誘導体の多価金属塩、例えば日本国特許出願87166517号に記載されているものである。
国際公開第93/10753号、国際公開第93/11095号及び国際公開第95/05150号に記載されたもの等の、UV-A及び/又はUV-Bに対する有機遮蔽剤の金属又はアンモニウム又は置換アンモニウム錯体を挙げることもまたできる。
【0044】
不溶性有機遮蔽剤として、次の構造:
【化51】


[上式中、R及びRは同一でも異なっていてもよく、それぞれC-Cアルキル、C-C12シクロアルキル又はアリールから選択される、一又は複数の基で置換されていてもよいC-C18アルキル基を表す]
を有するメチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)誘導体、特にフェアマウントケミカル社からミキシムBB/100の名称で固体状形態で、又はチバ・スペシャリティー・ケミカルズ社からチノソーブMなる名称で微粉化された形態で販売されている、2,2'-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール]又はメチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノールなる命名の化合物(a)が選択されるであろう。
【0045】
本発明の不溶性有機遮蔽剤は、一般的に10nm〜5μmの範囲の平均径を有する粒子の形態をしている。特にそれらの平均径は、10nm〜2μm、特に20nm〜1.5μm、理想的には30nm〜1.0μmの範囲にある。
一般的に、粒子の平均径は、数平均粒径分布に相当する。
粒子の平均径は、任意の従来からの方法、例えば光学的方法(準弾性散乱又はレーザー散乱)、遠心分離法、又は顕微鏡及び画像解析下における視覚化を含む方法により測定することができる。
【0046】
本発明の不溶性有機遮蔽剤は、特に乾燥粉砕又は溶剤媒質中での粉砕、篩い分け、噴霧化(アトマイゼーション)、微粉化(マイクロナイゼーション)又は噴霧法のような任意の特別な手段により所望の粒状形態にすることができる。
微粉化形態の本発明に係る不溶性有機遮蔽剤は、特にこのようにして得られた粒子の化粧品処方物中における分散性の改善を可能にする適切な界面活性剤の存在下で粗い粒子形態の不溶性有機UV-遮蔽剤を粉砕する方法により得ることができる。
【0047】
不溶性有機遮蔽剤の微粉化法の一例は、本記載の主要部分を形成する英国特許出願公開第2303549号及び欧州特許出願公開第893119号に記載されている。これらの文献において使用されている粉砕装置はジェットミル、ビーズミル(bead mill)、振動ミル又はハンマーミルであり、好ましくは、高速攪拌を持つミル又はインパクトミル、特に回転ビーズミル、バイブレーティングミル、チューブミル又はシャフトミルとできる。
【0048】
この特定の方法によれば、nが8〜16の整数であり、xが(C10)単位の平均重合度であり、1.4〜1.6の範囲である、構造C2n+1O(C10)Hを有するアルキルポリグルコシド類が前記遮蔽剤の粉砕のために使用される界面活性剤である。それらは、構造C2n+1O(C10)Hを有する化合物のC-C12エステル、特に、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、スルホコハク酸、クエン酸又は酒石酸のようなC-C12カルボン酸を、グルコシド単位(C10)上の一又は複数のフリーのOH官能基と反応させることにより得られるエステルから選択され得る。前記界面活性剤は、一般に微粉化された形態の不溶性遮蔽剤に対して1〜50重量%、より好ましくは5〜40重量%の範囲の濃度で使用される。
【0049】
少なくとも一の親水性ブロックと少なくとも一の疎水性ブロックを有する両親媒性コポリマー、例えば欧州特許出願公開第1353642号に記載されているものは、化粧品用担体における不溶性有機遮蔽剤の分散性を改善するために使用することができる。
本発明の不溶性UV-遮蔽剤(類)は、組成物の全重量に対して、約0.1〜25重量%、好ましくは約0.2〜20重量%の全濃度で存在しているのが好ましい。
【0050】
本発明の組成物は、通常使用されている化粧品用溶媒において親水性又は脂質親和性であり、UV-A及び/又はUV-B領域に活性のある他の補足的な有機光保護剤をさらに含有していてよい。
補足的な有機光保護剤は、特にアントラニラート類;ケイ皮酸誘導体;サリチル酸誘導体;ショウノウ誘導体;ベンゾフェノン誘導体;β,β-ジフェニルアクリラート誘導体;トリアジン誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体;ベンジルマロナート誘導体、特に米国特許第5624663号に記載されているもの;ベンゾイミダゾール誘導体;イミダゾリン類;ビス-ベンゾアゾリル誘導体、例えば欧州特許第669323号及び米国特許第2463264号に記載されているもの;p-アミノ安息香酸(PABA)誘導体;欧州特許出願第0832642号、欧州特許出願第1027883号、欧州特許出願第1300137号及び独国特許出願第10162844号に記載されているベンゾオキサゾール誘導体;遮蔽ポリマー及び遮蔽シリコーン類、例えば特に国際公開第93/04665号に記載されているもの;α-アルキルスチレンから誘導された二量体、例えば独国特許出願第19855649号に記載されているもの;4,4-ジアリールブタジエン類、例えば欧州特許出願公開第0967200号、独国特許出願第19746654号、独国特許出願第19755649号、欧州特許出願公開第1008586号、欧州特許出願公開第1133980号及び欧州特許出願公開第1133981号に記載されているもの、及びそれらの混合物から選択される。
【0051】
補足的な有機光保護剤の例としては、INCI名で以下に示すものを挙げることができる:
パラ-アミノ安息香酸誘導体
PABA、
エチルPABA、
エチルジヒドロキシプロピルPABA、
特に、ISP社から「エスカロール(Escalol)507」の名称で販売されているエチルヘキシルジメチルPABA、
グリセリルPABA、
BASF社から「ユビヌル(Uvinul)P25」の名称で販売されているPEG-25-PABA。
【0052】
ジベンゾイルメタン誘導体
特にホフマン-ラロシュ社(Hoffmann LaRoche)から「パルソール(Parsol)1789」の商品名で販売されているブチルメトキシジベンゾイルメタン、
イソプロピルジベンゾイルメタン。
サリチル酸誘導体
ロナ(Rona)/EMインダストリーズ社から「ユーソレックス(Eusolex)HMS」の名称で販売されているホモサラート(homosalate)、
ハーマン・アンド・レイマー社(Haarmann and Reimer)から「ネオ・ヘリオパン(Neo Heliopan)OS」の名称で販売されているサリチル酸エチルヘキシル、
スケル社(Scher)から「ディプサル(Dipsal)」の名称で販売されているサリチル酸ジプロピレングリコール、
ハーマン・アンド・レイマー社から「ネオ・ヘリオパンTS」の名称で販売されているサリチル酸TEA。
【0053】
ケイ皮酸誘導体
特にホフマン-ラロシュ社から「パルソールMCX」の商品名で販売されているメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、
メトキシケイ皮酸イソプロピル、
ハーマン・アンド・レイマー社から「ネオ・ヘリオパンE1000」の商品名で販売されているメトキシケイ皮酸イソアミル、
シノキサート、
メトキシケイ皮酸DEA、
メチルケイ皮酸ジイソプロピル、
ジメトキシケイ皮酸グリセリルエチルヘキサノアート。
β,β-ジフェニルアクリラート誘導体
特にBASF社から「ユビヌルN539」の商品名で販売されているオクトクリレン(Octocrylene)、
特にBASF社から「ユビヌルN35」の商品名で販売されているエトクリレン(Etocrylene)。
【0054】
ベンゾフェノン誘導体
BASF社から「ユビヌル400」の商品名で販売されているベンゾフェノン-1、
BASF社から「ユビヌルD50」の商品名で販売されているベンゾフェノン-2、
BASF社から「ユビヌルM40」の商品名で販売されているベンゾフェノン-3又はオキシベンゾン、
BASF社から「ユビヌルMS40」の商品名で販売されているベンゾフェノン-4、
ベンゾフェノン-5、
ノルクアイ社(Norquay)から「ヘリソーブ(Helisorb)11」の商品名で販売されているベンゾフェノン-6、
アメリカン・シアナミド社(American Cyanamid)から「スペクトラ-ソーブ(Spectra-Sorb)UV-24」の商品名で販売されているベンゾフェノン-8、
BASF社から「ユビヌルDS-49」の商品名で販売されているベンゾフェノン-9、
ベンゾフェノン-12、
n-ヘキシル-2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾアート。
【0055】
ベンジリデンショウノウ誘導体
シメックス社(Chimex)から「メギゾリル(Mexoryl)SD」の名称で製造されている3-ベンジリデンショウノウ、
メルク社から「ユーソレックス6300」の名称で販売されている4-メチルベンジリデンショウノウ、
シメックス社から「メギゾリルSL」の名称で製造されているベンジリデンショウノウスルホン酸、
シメックス社から「メギゾリルSO」の名称で製造されているメト硫酸ショウノウベンザルコニウム、
シメックス社から「メギゾリルSX」の名称で製造されているテレフタリリデンジショウノウスルホン酸、
シメックス社から「メギゾリルSW」の名称で製造されているポリアクリルアミドメチルベンジリデンショウノウ。
フェニルベンゾイミダゾール誘導体
特にメルク社から「ユーソレックス232」の商品名で販売されているフェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、
ハーマン・アンド・レイマー社から「ネオ・ヘリオパンAP」の商品名で販売されているフェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム。
【0056】
フェニルベンゾトリアゾール誘導体
ロ−ディア・シミー社(Rhodia Chimie)から「シラトリゾール(Silatrizole)」の名称で販売されているドロメトリゾールトリシロキサン。
トリアジン誘導体
2,4,6-トリス(ジネオペンチル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(ジイソブチル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、
チバ・ガイギー社から「チノソーブS」の商品名で販売されているビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン、
特にBASF社から「ユビヌルT150」の商品名で販売されているエチルヘキシルトリアゾン、
シグマ3V社(Sigma 3V)から「ユバソーブ(Uvasorb)HEB」の商品名で販売されているジエチルヘキシルブタミドトリアゾン。
【0057】
アントラニル誘導体
ハーマン・アンド・レイマー社から「ネオ・ヘリオパンMA」の商品名で販売されているアントラニル酸メンチル。
イミダゾリン誘導体
エチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオナート。
ベンザルマロナート誘導体
ジネオペンチル-4'-メトキシベンザルマロナート、
ベンザルマロナート官能基を有するポリオルガノシロキサン、例えばホフマン-ラロシュ社から「パルソールSLX」の商品名で販売されているポリシリコーン-15。
【0058】
4,4-ジアリールブタジエン誘導体:
1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4'-ジフェニルブタジエン。
ベンゾオキサゾール誘導体:
シグマ3V社からユバソーブK2Aの商品名で販売されている2,4-ビス-[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)-イミノ-1,3,5-トリアジン、
及びそれらの混合物。
【0059】
好ましい補足的な有機光保護剤は:
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、
ブチルメトキシジベンゾイルメタン、
ホモサラート、
サリチル酸エチルヘキシル、
オクトクリレン、
フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、
ベンゾフェノン-3、
ベンゾフェノン-4、
ベンゾフェノン-5、
n-ヘキシル-2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾアート、
4-メチルベンジリデンショウノウ、
テレフタリリデンジショウノウスルホン酸、
フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、
エチルヘキシルトリアゾン、
ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、
ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、
2,4,6-トリス(ジネオペンチル-4-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、
ドロメトリゾールトリシロキサン、
ジネオペンチル-4'-メトキシベンザルマロナート、
ポリシリコーン-15、
1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン、
2,4-ビス[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)イミノ-1,3,5-トリアジン、
及びそれらの混合物、
から選択される。
【0060】
本発明の組成物は、他の無機光保護剤をさらに含有してよい。
無機光保護剤は、被覆又は未被覆の金属酸化物の顔料(一次粒子の平均径:一般的に5nm〜100nm、好ましくは10nm〜50nm)、例えば、酸化チタン(アモルファス、又はルチル及び/又はアナターゼ型の結晶)、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム又は酸化セリウムの顔料、又はそれらの混合物から選択される。また、従来からのコーティング剤は、アルミナ及び/又はステアリン酸アルミニウムである。このような、被覆又は未被覆の金属酸化物の顔料は、特に、欧州特許出願公開第518772号及び欧州特許出願公開第518773号に記載されている。
付加的な光保護剤は、組成物の全重量に対して0.01〜20重量%、好ましくは組成物の全重量に対して0.1〜10重量%の範囲の割合で、本発明の組成物に一般的に存在する。
【0061】
本発明の組成物は、局所適用に適切な任意の形態、特に水性ゲルの形態、又は水相に脂肪相(油相とも称される)を分散させて得られる(O/W)又は逆(W/O)のエマルション、又は多相エマルション(例えば、W/O/W又はO/W/O又はO/O/W)の形態であってよい。それらは多かれ少なかれ流動的であってよく、白色又は有色のクリーム、軟膏、ミルク、ローション、漿液、ペースト、パウダー又は固体状スティックの外観を有するものとすることができ、またエアゾールに包装することもでき、フォーム又はスプレーの形態にすることもできる。これらの組成物は通常の方法で調製される。
【0062】
本発明の特定の実施態様において、本発明の組成物はエマルションの形態であり、少なくとも一の油相を含有する。エマルションの油相の割合は、組成物の全重量に対して1〜80重量%、好ましくは2〜50重量%、さらに好ましくは2〜40重量%の範囲とすることができる。エマルションの形態の組成物に使用される、油相の脂肪物質、特に油、及び乳化剤、存在するならば共乳化剤は、化粧品又は皮膚科学において従来から使用されているものから選択される。乳化剤及び共乳化剤が存在する場合、それらは、組成物の全重量に対して一般的に0.1〜30重量%、好ましくは0.3〜20重量%、さらに好ましくは0.5〜15重量%の範囲の割合である。またエマルションは、乳化剤及び/又は共乳化剤に加えて又はそれらの代わりに、脂質小胞体をさらに含有していてよい。
【0063】
エマルションは、一般に、単独又は混合物として使用される両性、アニオン性、カチオン性又は非イオン性乳化剤から選択される少なくとも一の乳化剤を含有している。乳化剤は得られるエマルション(W/O又はO/W)の連続相に応じて、適切な方法にて選択される。エマルションが多相エマルションである場合、一般的に一次エマルションに乳化剤を含有しており、また一次エマルションが導入される外相にも乳化剤を含有している。
【0064】
W/Oエマルションの調製に使用可能な乳化剤としては、例えば、ソルビタン、グリセロール又は糖類のアルキルエステル又はエーテル;シリコーン性界面活性剤、例えばダウ・コーニング社(Dow Corning)からDC5225C及びDC3225Cの名称で販売されている、シクロメチコーンとジメチコーンコポリオールの混合物等のジメチコーンコポリオール類、並びに、ダウ・コーニング社から「ダウ・コーニング5200フォーミュレーション・エイド」の名称で販売されているラウリルメチコーンコポリオール等のアルキルジメチコーンコポリオール、ゴールドシュミット社(Goldschmidt)からアビル(Abil)EM90(登録商標)の名称で販売されているセチルジメチコーンコポリオール、及びゴールドシュミット社からアビルWE09(登録商標)の名称で販売されているイソステアリン酸ポリグリセリル-4/セチルジメチコーンコポリオール/ラウリン酸ヘキシルの混合物を挙げることができる。一又は複数の共乳化剤を添加してもよく、該共乳化剤は、有利には、ポリオールの分枝状鎖脂肪酸エステル、特にグリセロール及び/又はソルビタンの分枝状鎖脂肪酸エステル、例えばイソステアリン酸ポリグリセリル、例えばゴールドシュミット社からイソラン(Isolan)GI34の名称で販売されている製品、イソステアリン酸ソルビタン、例えばICI社からアルラセル(Arlacel)987の名称で販売されている製品、及びイソステアリン酸ソルビタングリセリル、例えばICI社からアルラセル986の名称で販売されている製品、及びそれらの混合物を含む群から選択されてもよい。
【0065】
O/Wエマルションの調製に使用可能な乳化剤としては、例えば非イオン性乳化剤、例えばオキシアルキレン化(特にポリオキシエチレン化)されたポリオールの脂肪酸エステル、中でもステアリン酸ポリエチレングリコール類、例えばステアリン酸PEG-100、ステアリン酸PEG-50及びステアリン酸PEG-40;例えば20〜100のEOを含有するオキシアルキレン化されたソルビタンの脂肪酸エステル、例えばユニケマ社(Uniqema)からトゥイーン(Tween)20又はトゥイーン60の商品名で販売されているもの;オキシアルキレン化(オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化)された脂肪アルコールエーテル;アルコキシル化又は非アルコキシル化糖エステル、例えばステアリン酸スクロース、及びセスキステアリン酸PEG-20メチルグルコース;ソルビタンエステル、例えばユニケマ社からスパン(Span)40の名称で販売されているパルミチン酸ソルビタン;二酸と脂肪アルコールとのエステル、例えば酒石酸ジミリスチル;これらの乳化剤の混合物、例えばユニケマ社からアルラセル165の名称で、またセピック社(Seppic)からシムルソール(Simulsol)165の名称で販売されているステアリン酸グリセリルとステアリン酸PEG-100の混合物(CTFA名:ステアリン酸グリセリル/ステアリン酸PEG-100);又はサソール社(Sasol)からコスマコール(Cosmacol)PSEの名称で販売されている酒石酸ジミリスチル、セテアリルアルコール、パレス(Pareth)-7及びPEG-25ラウレス-25の混合物(CTFA名;酒石酸ジミリスチル/セテアリルアルコール/12-15パレス7/PPG25 ラウレス25)を挙げることができる。
【0066】
これらの乳化剤に、共乳化剤、例えば8〜26の炭素原子を有する脂肪アルコール類、中でもセチルアルコール、ステアリルアルコール及びそれらの混合物(セテアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、又はオレイルアルコール、又は脂肪酸を添加してもよい。
乳化界面活性剤を含有しないか、又は組成物の全重量に対して0.5%未満しか含有しないエマルションは、該エマルションを安定化させるのに適切な化合物、例えば両親媒性ポリマー、フィラー、増粘剤又はゲル化剤を使用することによっても調製され得る。
【0067】
本発明の組成物がエマルションの形態である場合、少なくとも一の油、特に化粧品用油を含む、少なくとも一の油相を含有している。「油」なる用語は、室温(25℃)で液状の脂肪物質を意味することを意図している。
本発明の組成物に使用可能な油としては、例えば、動物由来の炭化水素ベース油、例えばペルヒドロスクワレン(又はスクワラン);植物由来の炭化水素ベース油、例えばカプリル/カプリン酸トリグリセリド、例えばステアリネリーズ・デュボイス社(Stearineries Dubois)から販売されているもの、又はダイナミット・ノーベル社(Dynamit Nobel)からミグリオール(Miglyol)810、812及び818の名称で販売されているもの、又は植物由来の別の油、例えばヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、マロー油、グレープシード油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカダミア油、アララ油(arara oil)、コリアンダー油、ヒマシ油、アボカド油、ホホバ油、又はシアバター油;合成油;シリコーン油、例えば周囲温度で液状又はペースト状で、直鎖状又は環状のシリコーン鎖を有する揮発性又は非揮発性のポリメチルシロキサン類(PDMS);フルオロ油、例えば部分的に炭化水素ベース及び/又は部分的にシリコーンベースのフルオロ油、例えば日本国特開平2-295912号公報に記載されているもの;エーテル、例えばジカプリリルエーテル(CTFA名:ジカプリリルエーテル);及びC12-C15脂肪アルコールベンゾアート(ファインテックス社(Finetex)のフィンソルブ(Finsolv)TN);アリールアルキルベンゾアート誘導体、例えば2-フェニルエチルベンゾアート(ISP社のX-Tend226);アミド化油、例えばN-ラウロイルサルコシン酸イソプロピル(味の素のエルドゥー(Eldew)SL-205)、及びそれらの混合物を使用してよい。
油相は、例えば脂肪アルコール(セチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリールアルコール)、脂肪酸(ステアリン酸)、又はロウ(パラフィン、ポリエチレンロウ、カルナウバロウ、ミツロウ)から選択される一又は複数の脂肪物質をさらに含有していてもよい。
【0068】
本発明の組成物は、親水性有機溶媒、脂質親和性有機溶媒、両親媒性溶媒、またはこれらの混合物からなる群から選択され得る一又は複数の有機溶媒をさらに含有していてよい。
親水性有機溶媒としては、例えば、1〜8の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状の一価アルコール、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール又はイソブタノール;6〜80のエチレンオキシドを有するポリエチレングリコール;ポリオール、例えばプロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、グリセロール又はソルビトール;アルキル基が1〜5の炭素原子を有するモノアルキル又はジアルキルイソソルビド、例えばジメチルイソソルビド;グリコールエーテル、例えばジエチレングリコールモノメチルエーテル又はジエチレングリコールモノエチルエーテル、及びプロピレングリコールエーテル、例えばジプロピレングリコールメチルエーテルを挙げることができる。
両親媒性有機溶媒としては、ポリプロピレングリコール(PPG)誘導体、例えばポリプロピレングリコールと脂肪酸、PPGと脂肪アルコールのエステル、例えばPPG-23オレイルエーテル及びオレイン酸PPG-36を挙げることができる。
脂質親和性有機溶媒としては、脂肪エステル、例えばアジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル又はアルキルベンゾアートを挙げることができる。
【0069】
また本発明の組成物は、柔軟剤、湿潤剤、不透明化剤、安定剤、エモリエント、シリコーン類、消泡剤、香料、防腐剤、アニオン性、カチオン性、非イオン性、双性イオン性又は両性の界面活性剤、フィラー、ポリマー類、噴霧剤、塩基性又は酸性化剤、又は化粧品及び/又は皮膚科学において通常使用されている任意の他の成分から選択される、従来からの化粧品用アジュバントをさらに含有してもよい。
【0070】
親水性増粘剤としては、カルボキシビニルポリマー、例えばカルボポール(カーボマー)及びペミュレン(Pemulen)(アクリラート/アクリル酸C10-C30アルキルのコポリマー);セルロース誘導体、例えばヒドロキシエチルセルロース;多糖類、特にガム類、例えばキサンタンガム;及びそれらの混合物を挙げることができる。
脂質親和性増粘剤としては、変性クレー類、例えばヘクトライト及びその誘導体、例えばベントーン(Bentone)の名称で販売されている製品を挙げることができる。
【0071】
防腐剤としては、パラベン(Parabens)(登録商標)とも称されるパラ-ヒドロキシ安息香酸エステル(特にメチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン)、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒドを放出する化合物、例えばイミダゾリジニル尿素又はジアゾリジニル尿素、ジグルコン酸クロルヘキシジン、安息香酸ナトリウム、カプリリルグリコール、ブチルカルバミン酸ヨードプロピニル、ペンチレングリコール、アルキルトリメチルアンモニウムブロミド、例えばミリスチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTFA名:臭化ミリトリモニウム)、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、及びそれらの混合物、例えばFEFケミカルズ社からセトリミド(Cetrimide)(登録商標)の名称で販売されている混合物を挙げることができる。防腐剤は、組成物の全重量に対して0.001〜10重量%の範囲、特に0.1〜5重量%の範囲、さらには0.2〜3重量%の範囲の含有量で、本発明の組成物に存在していてよい。
【0072】
本発明の組成物に使用され得るフィラーとしては、例えば、顔料;シリカパウダー;タルク;ポリアミド粒子、特にアトケム社(Atochem)よりオルガソール(Orgasol)の名で販売されているもの;ポリエチレンパウダー;天然有機物質のパウダー、例えばデンプンパウダー、特に架橋した又は架橋していないコーンスターチ、小麦デンプン又は米デンプンのパウダー、例えばナショナル・スターチ社からドライ-フロ(Dry-Flo)の名称で販売されているコハク酸オクテニル無水物で架橋されたデンプンパウダー;アクリルコポリマーをベースにしたマイクロスフェア、例えばダウ・コーニング社からポリトラップ(Polytrap)の名称で販売されているジメタクリル酸エチレングリコール/メタクリル酸ラウリルのコポリマーで作製されたもの;メタクリル酸ポリメチルパウダー、例えばマツモト社(Matsumoto)からマイクロパール(Micropearl)M100の名称で販売されているもの;膨張パウダー、例えば中空のマイクロスフェア、特にケマノルド・プラスト社(Kemanord Plast)からエクスパンセル(Expancel)の名称で、又はマツモト社からマイクロパール(Micropearl)F80EDの名称で販売されているマイクロスフェア;シリコーン樹脂のマイクロビーズ、例えば東芝・シリコーン社(Toshiba Silicone)からトスパール(Tospearl)の名称で販売されているもの;ポリウレタンパウダー、例えばヘキサメチレンジイソシアナート/トリメチロールヘキシルラクトンコポリマーのパウダー、例えば東芝・ピグメント(Toshiba Pigment)からプラスチック・パウダー(Plastic Powder)D-400の名称で販売されているもの(CTFA名:HDI/トリメチロールヘキシルラクトンの架橋ポリマー);及びそれらの混合物を挙げることができる。これらのフィラーが存在する場合、それらは、組成物の全重量に対して0.001〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%、さらに好ましくは1〜5重量%の範囲の量で存在してよい。
【0073】
もちろん、当業者であれば、本発明の組合せに固有の有利な特性が、考慮される添加によって損なわれないか、実質的に損なわれないように留意して、上述した補足的な化合物(類)及び/又はその量を選択するであろう。
【0074】
本発明の組成物は、一般的に皮膚への局所適用に適したものであり、よって生理学的に許容可能な媒体、すなわち皮膚及び/又はその外皮と融和性のある媒体を含有する。それは、好ましくは、化粧品的に許容可能な媒体、すなわち好ましい色、臭い及び感触を有し、消費者がこの組成物の使用をやめようと思うような許容できない程の不快感(刺すような痛み、突張感、赤み)を何ら生じることのない媒体である。
【0075】
本発明の組成物は、特に顔、首、目の周囲の領域、及び体のためのスキンケア製品;皮膚のメークアップ製品、例えば顔色を整える製品(特にファンデーション)、アイシャドウ、ほほ紅、アイライナー、コンシーラ製品、体のメークアップ製品、抗日光製品、又は皮膚のクレンジング製品を構成してよい。好ましくは、本発明の組成物は抗日光製品である。
組成物は、一般的にはすすがれないが、クレンジング製品、特に発泡製品を構成するならばすすがれてもよい。
【0076】
本発明の主題は、上述した組成物を、ケラチン物質、例えば皮膚、睫毛、眉毛、爪又は粘膜に適用することを特徴とする、該ケラチン物質の美容処理方法にある。
【0077】
また他の側面において、本発明は:
i)閉塞部材により閉塞し、少なくとも一の区画を定める容器;及び
ii)上述した、該区画内部に配される組成物;
を含む化粧品用アセンブリに関する。
容器は任意の適切な形態であってよい。特に、ボトル、チューブ、瓶、ケース、箱、小袋、又は紙箱の形態であってよい。
閉塞部材は可動性ストッパー、リッド、キャップ、切り取り部分のあるストリップ、又はカプセルの形態、特に容器に取り付けられる本体部と、本体部上に関節で繋がったカバーキャップとを含むタイプのものであってよい。また、特にポンプ、バルブ又はフラップ弁等の、容器を選択的に閉塞する部材の形態であってもよい。
【0078】
製品は、容器に直接又は間接的に収容されてもよい。例えば、製品は、特にワイプ又はパッドの形態の含浸担体上に配置されてもよく、箱又は小袋に(個々に又は多数)配されてもよい。製品が導入されるこのような担体は、例えば国際公開第01/03538号に記載されている。
閉塞部材は、ねじを締めることにより容器に連結されてもよい。また、閉塞部材と容器との連結は、ねじ締め以外にも、特にクリック式締付、把持、溶接、接着による、又は磁力によるバイオネットメカニズムを介してなされる。「クリック式締付」なる用語は、特に一部分、特に閉塞部材の弾性的変形によって、物質のビード又はコードが交差し、続いてビード又はコードの交差後、該一部分が弾性的拘束を受けていない位置に戻ることを含む、任意のシステムを意味することを意図している。
【0079】
容器は、少なくとも部分的に熱可塑性物質で作製されていてよい。熱可塑性物質の例としては、ポリプロピレン又はポリエチレンを挙げることができる。
また、容器は非熱可塑性物質、特にガラス又は金属(又は合金)で作製されている。
容器は、特にチューブ又はチューブ状ボトルの形態のような、硬質の壁部又は変形可能な壁部を有するものであってよい。
さらに容器は、組成物を分配する、又は分配を容易にする手段を具備していてもよい。例えば、容器は、容器内部の陽圧に応じて、組成物が流出口にもたらされるように変形可能な壁部を有するものであってよく、この陽圧は容器壁部の弾性的(又は非弾性的)圧迫によるものである。
【0080】
本発明の組成物は、加圧装置により微小粒子の形態で皮膚又は毛髪に適用されるように、本発明においてはスプレー可能な流動状ローションの形態であってよい。本発明の装置は当業者によく知られており、非エアゾールポンプ又は「アトマイザー」、噴霧剤を含有するエアゾール容器、及び噴霧剤として圧縮空気を使用するエアゾールポンプを含む。後者は、米国特許第4077441号及び米国特許第4850517号(記載の内容の主要部分を形成)に記載されている。
【0081】
本発明のエアゾールとして包装された組成物は、一般的に従来からの噴霧剤、例えばヒドロフルオロ化合物、ジクロロジフルオロメタン、ジフルオロエタン、ジメチルエーテル、イソブタン、n-ブタン、プロパン、又はトリクロロフルオロメタンを含有する。それらは、組成物の全重量に対して、好ましくは15〜50重量%の範囲の量で存在する。
本発明を、非限定的例証を目的として付与される、以下の実施例を参照として記載する。これらの実施例において、特に記載しない限りは、量は重量によるパーセンテージとして表す。
【実施例】
【0082】
以下の抗日光組成物を調製した:量は重量によるパーセンテージとして示す:
【表1】


手順
全ての成分を含有する水相(B相)を、水浴中で80℃まで加熱する。全ての成分を含有する脂肪相(A相)を、水浴中で80℃まで加熱する。ローター-ステータ型(モリッツ社(Moritz)の装置)の攪拌をしつつ、AをBに乳化させる。C相を導入し、ゆっくりと攪拌しながら、混合物を周囲温度まで戻す。製造の終わりにトリエタノールアミンを導入して、pHを所望の値に調整する。
【出願人】 【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【出願日】 平成17年12月20日(2005.12.20)
【代理人】 【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆

【識別番号】100101199
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義教

【公開番号】 特開2006−176519(P2006−176519A)
【公開日】 平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願番号】 特願2005−366045(P2005−366045)