| 【発明の名称】 |
少なくとも一の脂質親和性UV−遮蔽剤と少なくとも一のヒドロキシアルキル尿素を含有する抗日光組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】ディディエ キャンドー
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| 【要約】 |
【課題】ケラチン物質上での遮蔽剤の分布性が改善され、良好な日光保護効果を有する抗日光組成物の提供。
【解決手段】少なくとも一の脂肪相とUV線を遮蔽する系を含有する組成物において:(a)少なくとも一の脂質親和性UV-遮蔽剤、(b)次の式(I): |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 化粧品的に許容可能な担体に、UV線を遮蔽する少なくとも一の系と少なくとも一の脂肪相を含有せしめてなる組成物において: (a)少なくとも一の脂質親和性UV-遮蔽剤、及び (b)次の式(I): 【化1】
[上式中、 R1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立して、水素原子、C1-C4アルキル基又はC2-C6ヒドロキシアルキル基で、1〜5のヒドロキシル基を有していてもよいものを表し、基R1〜R4の少なくとも一はヒドロキシアルキル基を表す] の少なくとも一のヒドロキシアルキル尿素、及びその塩、溶媒和物又は異性体、 を含み、ジパルミチン酸コジックを含有しないことを特徴とする組成物。 【請求項2】 R1がヒドロキシアルキル基であり、R2、R3及びR4が互いに独立して、水素原子又はC1-C4アルキル基を表すことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。 【請求項3】 R1がヒドロキシアルキル基であり、R2、R3及びR4が、それぞれ水素原子を表すことを特徴とする、請求項2に記載の組成物。 【請求項4】 式(I)の化合物が、N-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N-(3-ヒドロキシプロピル)尿素;N-(2,3-ジヒドロキシプロピル)尿素;N-(2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)尿素;N-メチル-N-(1,3,4,5,6-ペンタヒドロキシ-2-ヘキシル)尿素;N-メチル-N'-(1-ヒドロキシ-2-メチル-2-プロピル)尿素;N-(1-ヒドロキシ-2-メチル-2-プロピル)尿素;N-(1,3-ジヒドロキシ-2-プロピル)尿素;N-(トリスヒドロキシメチルメチル)尿素;N-エチル-N'-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N'-ビス-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N,N'-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-N'-プロピル尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)-N'-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N-tert-ブチル-N'-(2-ヒドロキシエチル)-N'-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N-(1,3-ジヒドロキシ-2-プロピル)-N'-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-N',N'-ジメチル尿素;N,N,N',N'-テトラキス-(2-ヒドロキシエチル)尿素;及びN',N'-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-N',N'-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)尿素から選択されることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項5】 ヒドロキシアルキル尿素がN-(2-ヒドロキシエチル)尿素であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項6】 ヒドロキシアルキル尿素が、組成物の全重量に対して0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.1〜10重量%の含有量で存在している、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項7】 脂質親和性遮蔽剤が、アントラニラート類;ジベンゾイルメタン誘導体;ケイ皮酸誘導体;サリチル酸誘導体;ショウノウ誘導体;ベンゾフェノン誘導体;β,β-ジフェニルアクリラート誘導体;トリアジン誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体;ベンザルマロナート誘導体;ベンゾイミダゾール誘導体;イミダゾリン類;ビスベンゾアゾリル誘導体;p-アミノ安息香酸(PABA)誘導体;ベンゾオキサゾール誘導体;遮蔽ポリマー及び遮蔽シリコーン類;α-アルキルスチレンから誘導された二量体;4,4-ジアリールブタジエン類、及びそれらの混合物から選択される、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項8】 脂質親和性UV-遮蔽剤が、次の化合物: ホモサラート、 サリチル酸エチルヘキシル、 メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、 オクトクリレン、 ブチルメトキシジベンゾイルメタン、 ベンゾフェノン-3、 n-ヘキシル-2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾアート、 4-メチルベンジリデンショウノウ、 2,4,6-トリス(ジネオペンチル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、 2,4,6-トリス(ジイソブチル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、 ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、 エチルヘキシルトリアゾン、 ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、 ドロメトリゾールトリシロキサン、 ポリシリコーン-15、 ジネオペンチル-4'-メトキシベンザルマロナート、 1,1-ジカルボキシ(2',2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン、 2,4-ビス[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)イミノ-1,3,5-トリアジン、 及びそれらの混合物、 から選択される、請求項7に記載の組成物。 【請求項9】 脂質親和性UV-遮蔽剤が、次の化合物: ホモサラート、 サリチル酸エチルヘキシル、 メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、 オクトクリレン、 ブチルメトキシジベンゾイルメタン、 エチルヘキシルトリアゾン、 ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、 ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、 ドロメトリゾールトリシロキサン、 から選択される、請求項8に記載の組成物。 【請求項10】 脂質親和性遮蔽剤が、組成物の全重量に対して0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜15重量%の範囲の含有量で存在している、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項11】 スキンケア製品、皮膚のメークアップ製品、抗日光製品、又は皮膚のクレンジング製品を構成することを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項12】 抗日光製品を構成することを特徴とする、請求項11に記載の組成物。 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれか1項に記載の化粧品用組成物をケラチン物質に適用することを特徴とする、ケラチン物質の美容処理方法。 【請求項14】 i)閉塞部材により閉塞し、少なくとも一の区画を定める容器;及び ii)請求項1ないし12のいずれか1項に記載され、該区画内部に配される組成物; を含む化粧品用アセンブリ。 【請求項15】 日光保護効果を増強する目的での、少なくとも一の脂肪相と少なくとも一の脂質親和性UV-遮蔽剤を含有する組成物における、請求項1ないし12のいずれか1項に記載のヒドロキシアルキル尿素の使用。 【請求項16】 ケラチン物質上における遮蔽剤の分散性を改善する目的での、少なくとも一の脂肪相と少なくとも一の脂質親和性UV-遮蔽剤を含有する組成物における、請求項1ないし12のいずれか1項に記載のヒドロキシアルキル尿素の使用。
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【発明の詳細な説明】【発明の開示】 【0001】 本発明は、化粧品的に許容可能な担体に、UV線を遮蔽する少なくとも一の系と少なくとも一の脂肪相を含有せしめてなる組成物において: (a)少なくとも一の脂質親和性UV-遮蔽剤、 (b)少なくとも一の特定のヒドロキシアルキル尿素、 を含むことを特徴とする組成物に関する。 また本発明は、日光保護ファクターを増強するために、化粧品的に許容可能な担体に、少なくとも一の脂肪相と少なくとも一の脂質親和性UV-遮蔽剤を含有せしめてなる組成物における、特定の式のヒドロキシアルキル尿素の使用に関する。 【0002】 280nmと400nmの間の波長を有する光線によりヒトの表皮はサンタン状態となり、UV-B線として知られている280と320nmの間の波長を有する光線により、皮膚は自然なサンタン状態の形成に有害なサンバーン状態となったり紅斑が形成されたりすることが知られている;よって、このUV-B線は遮蔽すべきである。 また、320と400nmの間の波長を有し、皮膚をサンタン状態とするUV-A線も皮膚の損傷を誘発するおそれがあることが知られており、敏感肌又は絶えず太陽光線にさらされている皮膚の場合は特にしかりである。UV-A線は、特に、皮膚の弾性を喪失させ、しわを出現せしめ、時期尚早の老化に導くものである。UV-A線は紅斑反応の惹起を促進したり、ある個人においてはこの反応を増幅させ、光毒性又は光アレルギー反応の原因にもなりうる。よって、UV-A線も遮蔽することが望ましい。 このように、UV-AとUV-B線を遮蔽しなければならず、現在ではUV-A及びUV-B遮蔽剤を含有する、ヒトの表皮を保護するための化粧品用組成物が存在している。 【0003】 多くの場合、これらの抗日光組成物は、水中油型エマルション(すなわち、分散させる水性連続相と分散させられた脂肪性非連続相とからなる化粧品的及び/又は皮膚科学的に許容可能な担体)、又は油中水型エマルション(脂肪性連続相に水相が分散したもの)の形態であり、有害なUV線を選択的に吸収可能な一又は複数の従来からの脂質親和性有機遮蔽剤及び/又は従来からの親水性有機遮蔽剤を種々の濃度で含有してなるもので、これらの遮蔽剤(及びそれらの量)は、所望の日光保護ファクターの関数として選択され、日光保護ファクター(SPF)は、UV-遮蔽剤を用いない場合の紅斑形成閾値に達するまでに必要なUV線の線量に対する、UV-遮蔽剤を用いた場合の紅斑形成閾値に達するまでに必要なUV線の線量の比率を数学的に表したものである。このようなエマルションにおいて、親水性遮蔽剤は水相に存在しており、脂質親和性遮蔽剤は脂肪相に存在している。 【0004】 しかしながら、脂質親和性遮蔽剤を含有する組成物は、適用後に、不均等に広がる傾向にあり、また皮膚表面における遮蔽剤の分配性が乏しく、満足のいく保護効果が得られないために、この種の抗日光処方物が、特に脂質親和性遮蔽剤を含有する場合には、遮蔽剤の選択が制限されてしまう。 ジパルミチン酸コジックを含有する色素脱失ローションに脂質親和性遮蔽剤メトキシケイ皮酸オクチルを包含させることが既に提案されている。この処方物では、上述した技術的問題が改善された兆候は付与されない。 【0005】 上述した光保護の分野において多くの研究を行ったところ、本出願人は、予期しないことに、また驚くべきことに、少なくとも一の脂質親和性UV-遮蔽剤を含有する脂肪相担体に、以下に詳細に記載する式(I)のヒドロキシアルキル尿素を添加することにより、それを適用することで、実質的に改善された、また改善された効果を示す抗日光組成物を得ることができることを見出した。このような組合せを含有する抗日光組成物は、良好な水分残留性、発汗残留性、及び洗浄残留性、及び経時的に良好な持続性も示す。 【0006】 本記載の残余部分において、「UV線を遮蔽する系」なる表現は、UV線を遮蔽する単一の有機又は無機化合物、又はUV線を遮蔽するいくつかの有機又は無機化合物の混合物、例えばUV-A-遮蔽剤とUV-B-遮蔽剤とを含有する混合物のいずれかからなる、UV線を遮蔽する薬剤を意味することを意図している。 本記載の残余部分において、「脂質親和性UV-遮蔽剤」なる表現は、エマルションの脂肪相に分子状態で完全に溶解可能であるか、又は脂肪相にコロイド形態(例えばミセル形態)で可溶化可能な、UV線を遮蔽する任意の薬剤を意味すことを意図している。 この発見が本発明の基礎を形成する。 【0007】 よって、本発明の主題の一つは、化粧品的に許容可能な担体に、UV線を遮蔽する少なくとも一の系と少なくとも一の脂肪相を含有せしめてなる組成物において: (a)少なくとも一の脂質親和性UV-遮蔽剤、及び (b)以下に詳細に記載する少なくとも一の式(I)のヒドロキシアルキル尿素、 を含み、ジパルミチン酸コジックを含有しない組成物を提供することにある。 また本発明は、日光保護効果を増強するために、化粧品的に許容可能な担体に、少なくとも一の脂肪相と少なくとも一の脂質親和性UV-遮蔽剤を含有せしめてなる組成物における、以下に詳細に記載する式(I)のヒドロキシアルキル尿素の使用に関する。 さらに本発明は、ケラチン物質(例えば、皮膚、睫毛、眉毛、爪又は粘膜)上における、UV-遮蔽剤の分布性を改善するために、化粧品的に許容可能な担体に、少なくとも一の脂肪相と少なくとも一の脂質親和性UV-遮蔽剤を含有せしめてなる組成物における、以下に詳細に記載する式(I)のヒドロキシアルキル尿素の使用に関する。 本発明の他の特徴、側面及び利点は、以下の詳細な記載を読むことにより明らかになるであろう。 【0008】 本発明のヒドロキシアルキル尿素は、次の一般式(I): 【化1】
[上式中、 R1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立して、水素原子、C1-C4アルキル基又はC2-C6ヒドロキシアルキル基で、1〜5のヒドロキシル基を有していてもよいものを表し、基R1〜R4の少なくとも一はヒドロキシアルキル基を表す] に相当するもの、またその塩、溶媒和物及び異性体から選択される。 【0009】 式(I)において、アルキル基としては、特にメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル及びtert-ブチル基を挙げることができる。 好ましい式(I)の化合物は、唯一のヒドロキシアルキル基を含むもの、すなわちR1がヒドロキシアルキル基であり、R2、R3及びR4は互いに独立して、水素原子又はC1-C4アルキル基を表すものである。R1がヒドロキシアルキル基であり、R2、R3及びR4が、それぞれ水素原子を表す式(I)の化合物が、特に好ましい。 ヒドロキシアルキル基としては、好ましくは、単一のヒドロキシル基、特にヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル及びヒドロキシヘキシル基を含むものが付与される。ヒドロキシエチル基が好ましい。 【0010】 好ましい式(I)の化合物としては、N-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N-(3-ヒドロキシプロピル)尿素;N-(2,3-ジヒドロキシプロピル)尿素;N-(2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)尿素;N-メチル-N-(1,3,4,5,6-ペンタヒドロキシ-2-ヘキシル)尿素;N-メチル-N'-(1-ヒドロキシ-2-メチル-2-プロピル)尿素;N-(1-ヒドロキシ-2-メチル-2-プロピル)尿素;N-(1,3-ジヒドロキシ-2-プロピル)尿素;N-(トリスヒドロキシメチルメチル)尿素;N-エチル-N'-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N'-ビス-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N,N'-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-N'-プロピル尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)-N'-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N-tert-ブチル-N'-(2-ヒドロキシエチル)-N'-(2-ヒドロキシプロピル)尿素;N-(1,3-ジヒドロキシ-2-プロピル)-N'-(2-ヒドロキシエチル)尿素;N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-N',N'-ジメチル尿素;N,N,N',N'-テトラキス-(2-ヒドロキシエチル)尿素;及びN',N'-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-N',N'-ビス-(2-ヒドロキシプロピル)尿素を挙げることができる。 本発明で使用するのに特に好ましい化合物は、以下、「ヒドロキシエチル尿素」と称されるN-(2-ヒドロキシエチル)尿素である。 【0011】 式(I)のヒドロキシアルキル尿素は、独国特許出願第2703185号に記載されているようにして調製することができる。これらにおいて、ヒドロキシエチル尿素は、ナショナル・スターチ社(National Starch)の商品名ヒドロバンス(Hydrovance)(登録商標)で、水中に50重量%入った混合物の形態で商業的に入手可能である。 【0012】 塩としては、無機酸、例えば硫酸、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、、リン酸又はホウ酸の塩を挙げることができる。また、一又は複数のカルボン酸、スルホン酸又はホスホン酸基を有していてもよい、有機酸の塩を挙げることもできる。それらは、直鎖状、分枝状又は環状の脂肪族酸又は芳香族酸であってよい。これらの酸は、例えばヒドロキシル基の形態で、O及びNから選択される一又は複数のヘテロ原子をさらに有していてもよい。特にプロピオン酸、酢酸、テレフタル酸、クエン酸及び酒石酸を挙げることができる。 【0013】 「溶媒和物」なる用語は、式(I)の化合物の合成から誘導された混合物等の、有機溶媒又は水の一又は複数の分子と前記式(I)の化合物との化学量論的混合物を意味することを意図している。 【0014】 本発明のヒドロキシアルキル尿素は、組成物の全重量に対して、好ましくは0.01〜50重量%、より好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.1〜10重量%の含有量で、本発明の組成物に存在している。 【0015】 本発明で使用可能な脂質親和性UV-遮蔽剤としては、アントラニラート類;ケイ皮酸誘導体;ジベンゾイルメタン誘導体;サリチル酸誘導体;ショウノウ誘導体;トリアジン誘導体、例えば米国特許第4367390号、欧州特許出願第863145号、欧州特許出願第517104号、欧州特許出願第570838号、欧州特許出願第796851号、欧州特許出願第775698号、欧州特許出願第878469号、欧州特許出願第933376号、欧州特許出願第507691号、欧州特許出願第507692号、欧州特許出願第790243号、欧州特許出願第944624号に記載されているもの;ベンゾフェノン誘導体;β,β-ジフェニルアクリラート誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体;ベンザルマロナート誘導体、特に米国特許第5624663号に記載されているもの;ベンゾイミダゾール誘導体;イミダゾリン類;p-アミノ安息香酸(PABA)誘導体;欧州特許出願第0832642号、欧州特許出願第1027883号、欧州特許出願第1300137号及び独国特許出願第10162844号に記載されているベンゾオキサゾール誘導体;遮蔽ポリマー及び遮蔽シリコーン類、例えば特に国際公開第93/04665号に記載されているもの;α-アルキルスチレンから誘導された二量体、例えば独国特許出願第19855649号に記載されているもの;4,4-ジアリールブタジエン類、例えば独国特許出願第19755649号、欧州特許出願第916335号、欧州特許出願第1133980号、欧州特許出願第1133981号及び欧州特許出願公開第1008586号に記載されているもの、及びそれらの混合物から選択されるものを挙げることができる。 【0016】 脂質親和性有機遮蔽剤の例としては、INCI名で以下に示すものを挙げることができる: パラ-アミノ安息香酸誘導体: エチルPABA、 エチルジヒドロキシプロピルPABA、 特にISP社から「エスカロール(Escalol)507」の名称で販売されているエチルヘキシルジメチルPABA。 【0017】 サリチル酸誘導体: ロナ(Rona)/EMインダストリーズ社から「ユーソレックス(Eusolex)HMS」の名称で販売されているホモサラート(homosalate)、 ハーマン・アンド・レイマー社(Haarmann and Reimer)から「ネオ・ヘリオパン(Neo Heliopan)OS」の名称で販売されているサリチル酸エチルヘキシル、 ハーマン・アンド・レイマー社から「ネオ・ヘリオパンTS」の名称で販売されているサリチル酸TEA。 ジベンゾイルメタン誘導体: 特にホフマン-ラロシュ社(Hoffmann Laroche)から「パルソール(Parsol)1789」の商品名で販売されているブチルメトキシジベンゾイルメタン、 イソプロピルジベンゾイルメタン。 【0018】 ケイ皮酸誘導体: 特にホフマン-ラロシュ社から「パルソールMCX」の商品名で販売されているメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、 メトキシケイ皮酸イソプロピル、 ハーマン・アンド・レイマー社から「ネオ・ヘリオパンE1000」の商品名で販売されているメトキシケイ皮酸イソアミル、 シノキサート、 メチルケイ皮酸ジイソプロピル。 β,β-ジフェニルアクリラート誘導体: 特にBASF社から「ユビヌル(Uvinul)N539」の商品名で販売されているオクトクリレン(Octocrylene)、 特にBASF社から「ユビヌルN35」の商品名で販売されているエトクリレン(Etocrylene)。 【0019】 ベンゾフェノン誘導体: BASF社から「ユビヌル400」の商品名で販売されているベンゾフェノン-1、 BASF社から「ユビヌルD50」の商品名で販売されているベンゾフェノン-2、 BASF社から「ユビヌルM40」の商品名で販売されているベンゾフェノン-3又はオキシベンゾン、 ノルクアイ社(Norquay)から「ヘリソーブ(Helisorb)11」の商品名で販売されているベンゾフェノン-6、 アメリカン・シアナミド社(American Cyanamid)から「スペクトラ-ソーブ(Spectra-Sorb)UV-24」の商品名で販売されているベンゾフェノン-8、 BASF社から「ユビヌルDS-49」の商品名で販売されているベンゾフェノン-9、 n-ヘキシル-2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾアート。 【0020】 ベンジリデンショウノウ誘導体: シメックス社(Chimex)から「メギゾリル(Mexoryl)SD」の名称で製造されている3-ベンジリデンショウノウ、 メルク社から「ユーソレックス6300」の名称で販売されている4-メチルベンジリデンショウノウ。 トリアジン誘導体: チバ・ガイギー社(Ciba Geigy)から「チノソーブ(Tinosorb)S」の商品名で販売されているビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、 特にBASF社から「ユビヌルT150」の商品名で販売されているエチルヘキシルトリアゾン、 シグマ3V社(Sigma 3V)から「ユバソーブ(Uvasorb)HEB」の商品名で販売されているジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、 2,4,6-トリス(ジネオペンチル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、 2,4,6-トリス(ジイソブチル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン。 【0021】 ベンゾトリアゾール誘導体: ロ−ディア・シミー社(Rhodia Chimie)から「シラトリゾール(Silatrizole)」の名称で販売されているドロメトリゾールトリシロキサン。 アントラニル誘導体: ハーマン・アンド・レイマー社から「ネオ・ヘリオパンMA」の商品名で販売されているアントラニル酸メンチル。 イミダゾリン誘導体: エチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオナート。 ベンザルマロナート誘導体: ジネオペンチル-4'-メトキシベンザルマロナート、 ベンザルマロナート官能基を有するポリオルガノシロキサン、例えばホフマン-ラロシュ社から「パルソールSLX」の商品名で販売されているポリシリコーン-15。 【0022】 4,4-ジアリールブタジエン: 1,1-ジカルボキシ(2',2'-ジメチルプロピル)-4,4'-ジフェニルブタジエン。 ベンゾオキサゾール誘導体: シグマ3V社からユバソーブK2Aの商品名で販売されている2,4-ビス-[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)-イミノ-1,3,5-トリアジン、 及びそれらの混合物。 【0023】 特に好ましい脂質親和性有機遮蔽剤は、次の化合物: ホモサラート、 サリチル酸エチルヘキシル、 メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、 オクトクリレン、 ブチルメトキシジベンゾイルメタン、 ベンゾフェノン-3、 n-ヘキシル-2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾアート、 4-メチルベンジリデンショウノウ、 2,4,6-トリス(ジネオペンチル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、 2,4,6-トリス(ジイソブチル-4'-アミノベンザルマロナート)-s-トリアジン、 ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、 エチルヘキシルトリアゾン、 ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、 ドロメトリゾールトリシロキサン、 ポリシリコーン-15、 ジネオペンチル-4'-メトキシベンザルマロナート、 1,1-ジカルボキシ(2',2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン、 2,4-ビス[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)イミノ-1,3,5-トリアジン、 及びそれらの混合物、 から選択される。 【0024】 さらに好ましいものは: ホモサラート、 サリチル酸エチルヘキシル、 メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、 オクトクリレン、 ブチルメトキシジベンゾイルメタン、 エチルヘキシルトリアゾン、 ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、 ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、 ドロメトリゾールトリシロキサン、 である。 【0025】 本発明の脂質親和性遮蔽剤は、組成物の全重量に対して0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.5〜15重量%の範囲の含有量で、本発明の組成物に存在していることが好ましい。 【0026】 本発明の組成物は、通常使用されている化粧品用溶媒において親水性であるか、もしくは不溶性である、UV-A領域及び/又はUV-B領域に活性のある、一又は複数の有機UV-遮蔽剤をさらに含有していてよい。 【0027】 本発明で使用可能な親水性有機UV-遮蔽剤としては、INCI名で以下に示すものを挙げることができる: (1)p-アミノ安息香酸(PABA)誘導体、例えば: − PABA、 − グリセリルPABA、 − BASF社から「ユビヌルP25」の名称で販売されているPEG-25-PABA。 (2)少なくとも一のスルホン基を有するベンゾフェノン誘導体、例えば: − BASF社から「ユビヌルMS40」の商品名で販売されているベンゾフェノン-4、 − ベンゾフェノン-5、 − ベンゾフェノン-12。 (3)少なくとも一のスルホン基を有するベンジリデンショウノウ誘導体、例えば: − シメックス社から「メギゾリルSL」の名称で製造されているベンジリデンショウノウスルホン酸、 − シメックス社から「メギゾリルSO」の名称で製造されているメト硫酸ショウノウベンザルコニウム、 − シメックス社から「メギゾリルSX」の名称で製造されているテレフタリリデンジショウノウスルホン酸。 【0028】 (4)少なくとも一のスルホン基を有するベンゾイミダゾール誘導体、例えば: − 特にメルク社から「ユーソレックス232」の商品名で販売されているフェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、 − 欧州特許第669323号及び米国特許第2463264号に記載されているベンゾアゾリル誘導体、特にハーマン・アンド・レイマー社から「ネオ・ヘリオパンAP」の商品名で販売されている化合物フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム。 (5)親水性のケイ皮酸誘導体、例えばメトキシケイ皮酸DEA。 (6)それらの混合物。 【0029】 これらの親水性遮蔽剤の中でも、特に好ましくは: テレフタリリデンジショウノウスルホン酸、 ベンゾフェノン-4、 フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、 フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、 及びそれらの混合物、 から選択される。 【0030】 不溶性有機UV-遮蔽剤としては、米国特許第5237071号、米国特許第5166355号、英国特許出願第2303549号、独国特許出願第19726184号及び欧州特許出願第893119号に記載されているもの、特にメチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)誘導体、例えばチバ・スペシャリティー・ケミカルズから「チノソーブM」の商品名で水性分散液における微粉化形態のものとして、もしくはフェアマウント・ケミカルから「ミキシム(Mixxim)BB/100」の商品名で固体形態のものとして販売されているメチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノールを挙げることができる。 【0031】 本発明の組成物は、一又は複数の補足的な無機UV-遮蔽剤をさらに含有していてもよい。 補足的な無機UV-遮蔽剤としては、被覆又は未被覆の金属酸化物の顔料(一次粒子の平均径:一般的に5nm〜100nm、好ましくは10nm〜50nm)、例えば、酸化チタン(アモルファス、又はルチル及び/又はアナターゼ型の結晶)、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム又は酸化セリウムの顔料、又はそれらの混合物を挙げることができる。また、従来からのコーティング剤は、アルミナ及び/又はステアリン酸アルミニウムである。このような、被覆又は未被覆の金属酸化物の顔料は、特に、欧州特許出願第518772号及び欧州特許出願第518773号に記載されている。 補足的な遮蔽剤は、組成物の全重量に対して0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜15重量%の範囲の含有量で、本発明の組成物に一般的に存在しているのが好ましい。 【0032】 本発明の組成物は、局所適用に適切な任意の形態、特に水性ゲルの形態、又は水相に脂肪相(油相とも称される)を分散させて得られる(O/W)又は逆(W/O)のエマルション、又は多相エマルション(例えば、W/O/W又はO/W/O又はO/O/W)の形態であってよい。それらは多かれ少なかれ流動的であってよく、白色又は有色のクリーム、軟膏、ミルク、ローション、漿液、ペースト、パウダー又は固体状スティックの外観を有するものとすることができ、またエアゾールに包装することもでき、フォーム又はスプレーの形態にすることもできる。これらの組成物は通常の方法で調製される。 【0033】 本発明の特定の実施態様において、本発明の組成物はエマルションの形態であり、少なくとも一の油相を含有する。エマルションの油相の割合は、組成物の全重量に対して1〜80重量%、好ましくは2〜50重量%、さらに好ましくは2〜40重量%の範囲とすることができる。エマルションの形態の組成物に使用される、油相の脂肪物質、特に油、及び乳化剤、存在するならば共乳化剤は、化粧品又は皮膚科学において従来から使用されているものから選択される。乳化剤及び共乳化剤が存在する場合、それらは、組成物の全重量に対して一般的に0.1〜30重量%、好ましくは0.3〜20重量%、さらに好ましくは0.5〜15重量%の範囲の割合である。またエマルションは、乳化剤及び/又は共乳化剤に加えて又はそれらの代わりに、脂質小胞体をさらに含有していてよい。 【0034】 エマルジョンは、一般に、単独又は混合物として使用される両性、アニオン性、カチオン性又は非イオン性乳化剤から選択される少なくとも一の乳化剤を含有している。乳化剤は得られるエマルション(W/O又はO/W)の連続相に応じて、適切な方法にて選択される。エマルションが多相エマルションである場合、一般的に一次エマルションに乳化剤を含有しており、また一次エマルションが導入される外相にも乳化剤を含有している。 【0035】 W/Oエマルションの調製に使用可能な乳化剤としては、例えば、ソルビタン、グリセロール又は糖類のアルキルエステル又はエーテル;シリコーン性界面活性剤、例えばダウ・コーニング社(Dow Corning)からDC5225C及びDC3225Cの名称で販売されている、シクロメチコーンとジメチコーンコポリオールの混合物等のジメチコーンコポリオール類、並びに、ダウ・コーニング社から「ダウ・コーニング5200フォーミュレーション・エイド」の名称で販売されているラウリルメチコーンコポリオール等のアルキルジメチコーンコポリオール、ゴールドシュミット社(Goldschmidt)からアビル(Abil)EM90(登録商標)の名称で販売されているセチルジメチコーンコポリオール、及びゴールドシュミット社からアビルWE09(登録商標)の名称で販売されているイソステアリン酸ポリグリセリル-4/セチルジメチコーンコポリオール/ラウリン酸ヘキシルの混合物を挙げることができる。一又は複数の共乳化剤を添加してもよく、該共乳化剤は、有利には、ポリオールの分枝状鎖脂肪酸エステル、特にグリセロール及び/又はソルビタンの分枝状鎖脂肪酸エステル、例えばイソステアリン酸ポリグリセリル、例えばゴールドシュミット社からイソラン(Isolan)GI34の名称で販売されている製品、イソステアリン酸ソルビタン、例えばICI社からアルラセル(Arlacel)987の名称で販売されている製品、及びイソステアリン酸ソルビタングリセリル、例えばICI社からアルラセル986の名称で販売されている製品、及びそれらの混合物を含む群から選択されてもよい。 【0036】 O/Wエマルションの調製に使用可能な乳化剤としては、例えば非イオン性乳化剤、例えばオキシアルキレン化(特にポリオキシエチレン化)されたポリオールの脂肪酸エステル、中でもステアリン酸ポリエチレングリコール類、例えばステアリン酸PEG-100、ステアリン酸PEG-50及びステアリン酸PEG-40;例えば20〜100のEOを含有するオキシアルキレン化されたソルビタンの脂肪酸エステル、例えばユニケマ社(Uniqema)からトゥイーン(Tween)20又はトゥイーン60の商品名で販売されているもの;オキシアルキレン化(オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化)された脂肪アルコールエーテル;アルコキシル化又は非アルコキシル化糖エステル、例えばステアリン酸スクロース、及びセスキステアリン酸PEG-20メチルグルコース;ソルビタンエステル、例えばユニケマ社からスパン(Span)40の名称で販売されているパルミチン酸ソルビタン;二酸と脂肪アルコールとのエステル、例えば酒石酸ジミリスチル;これらの乳化剤の混合物、例えばユニケマ社からアルラセル165の名称で、またセピック社(Seppic)からシムルソール(Simulsol)165の名称で販売されているステアリン酸グリセリルとステアリン酸PEG-100の混合物(CTFA名:ステアリン酸グリセリル/ステアリン酸PEG-100);又はサソール社(Sasol)からコスマコール(Cosmacol)PSEの名称で販売されている酒石酸ジミリスチル、セテアリルアルコール、パレス(Pareth)-7及びPEG-25ラウレス-25の混合物(CTFA名;酒石酸ジミリスチル/セテアリルアルコール/12-15パレス7/PPG25 ラウレス25)を挙げることができる。 【0037】 これらの乳化剤に、共乳化剤、例えば8〜26の炭素原子を有する脂肪アルコール類、中でもセチルアルコール、ステアリルアルコール及びそれらの混合物(セテアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、又はオレイルアルコール、又は脂肪酸を添加してもよい。 乳化界面活性剤を含有しないか、又は組成物の全重量に対して0.5%未満しか含有しないエマルションは、該エマルションを安定化させるのに適切な化合物、例えば両親媒性ポリマー、フィラー、増粘剤又はゲル化剤を使用することによっても調製され得る。 【0038】 本発明の組成物がエマルションの形態である場合、少なくとも一の油、特に化粧品用油を含む、少なくとも一の油相を含有している。「油」なる用語は、室温(25℃)で液状の脂肪物質を意味することを意図している。 本発明の組成物に使用可能な油としては、例えば、動物由来の炭化水素ベース油、例えばペルヒドロスクワレン(又はスクワラン);植物由来の炭化水素ベース油、例えばカプリル/カプリン酸トリグリセリド、例えばステアリネリーズ・デュボイス社(Stearineries Dubois)から販売されているもの、又はダイナミット・ノーベル社(Dynamit Nobel)からミグリオール(Miglyol)810、812及び818の名称で販売されているもの、又は植物由来の別の油、例えばヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、マロー油、グレープシード油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカダミア油、アララ油、コリアンダー油、ヒマシ油、アボカド油、ホホバ油、又はシアバター油;合成油;シリコーン油、例えば周囲温度で液状又はペースト状で、直鎖状又は環状のシリコーン鎖を有する揮発性又は非揮発性のポリメチルシロキサン類(PDMS);フルオロ油、例えば部分的に炭化水素ベース及び/又は部分的にシリコーンベースのフルオロ油、例えば日本国特許公開第2-295912号公報に記載されているもの;エーテル、例えばジカプリリルエーテル(CTFA名:ジカプリリルエーテル);及びC12-C15脂肪アルコールベンゾアート(ファインテックス社(Finetex)のフィンソルブ(Finsolv)TN);アリールアルキルベンゾアート誘導体、例えば2-フェニルエチルベンゾアート(ISP社のX-Tend226);アミド化油、例えばN-ラウロイルサルコシン酸イソプロピル(味の素のエルドゥー(Eldew)SL-205)、及びそれらの混合物を使用してよい。 油相は、例えば脂肪アルコール(セチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール)、脂肪酸(ステアリン酸)、又はロウ(パラフィン、ポリエチレンロウ、カルナウバロウ、ミツロウ)から選択される一又は複数の脂肪物質をさらに含有していてもよい。 【0039】 本発明の組成物は、親水性有機溶媒、脂質親和性有機溶媒、両親媒性溶媒、またはこれらの混合物からなる群から選択され得る一又は複数の有機溶媒をさらに含有していてよい。 親水性有機溶媒としては、例えば、1〜8の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状の一価アルコール、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール又はイソブタノール;6〜80のエチレンオキシドを有するポリエチレングリコール;ポリオール、例えばプロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、グリセロール又はソルビトール;アルキル基が1〜5の炭素原子を有するモノアルキル又はジアルキルイソソルビド、例えばジメチルイソソルビド;グリコールエーテル、例えばジエチレングリコールモノメチルエーテル又はジエチレングリコールモノエチルエーテル、及びプロピレングリコールエーテル、例えばジプロピレングリコールメチルエーテルを挙げることができる。 両親媒性有機溶媒としては、ポリプロピレングリコール(PPG)誘導体、例えばポリプロピレングリコールと脂肪酸、PPGと脂肪アルコールのエステル、例えばPPG-23オレイルエーテル及びPPG-36オレアートを挙げることができる。 脂質親和性有機溶媒としては、脂肪エステル、例えばアジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル又はアルキルベンゾアートを挙げることができる。 【0040】 また本発明の組成物は、柔軟剤、湿潤剤、乳白剤、安定剤、エモリエント、シリコーン類、消泡剤、香料、防腐剤、アニオン性、カチオン性、非イオン性、双性イオン性又は両性の界面活性剤、フィラー、ポリマー類、噴霧剤、塩基性又は酸性化剤、又は化粧品及び/又は皮膚科学において通常使用されている任意の他の成分から選択される、従来からの化粧品用アジュバントをさらに含有してもよい。 【0041】 親水性増粘剤としては、カルボキシビニルポリマー、例えばカルボポール(カーボマー)及びペミュレン(Pemulen)(アクリラート/アクリル酸C10-C30アルキルのコポリマー);セルロース誘導体、例えばヒドロキシエチルセルロース;多糖類、特にガム類、例えばキサンタンガム;及びそれらの混合物を挙げることができる。 脂質親和性増粘剤としては、変性クレー類、例えばヘクトライト及びその誘導体、例えばベントーン(Bentone)の名称で販売されている製品を挙げることができる。 【0042】 防腐剤としては、パラベン(Parabens)(登録商標)とも称されるパラ-ヒドロキシ安息香酸エステル(特にメチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン)、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒドを放出する化合物、例えばイミダゾリジニル尿素又はジアゾリジニル尿素、ジグルコン酸クロルヘキシジン、安息香酸ナトリウム、カプリリルグリコール、ブチルカルバミン酸ヨードプロピニル、ペンチレングリコール、アルキルトリメチルアンモニウムブロミド、例えばミリスチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTFA名:臭化ミリトリモニウム)、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、及びそれらの混合物、例えばFEFケミカルズからセトリミド(Cetrimide)(登録商標)の名称で販売されている混合物を挙げることができる。防腐剤は、組成物の全重量に対して0.001〜10重量%の範囲、特に0.1〜5重量%の範囲、さらには0.2〜3重量%の範囲の含有量で、本発明の組成物に存在していてよい。 【0043】 本発明の組成物に使用され得るフィラーとしては、例えば、顔料;シリカパウダー;タルク;ポリアミド粒子、特にアトケム社(Atochem)よりオルガソール(Orgasol)の名で販売されているもの;ポリエチレンパウダー;天然有機物質のパウダー、例えばデンプンパウダー、特に架橋した又は架橋していないコーンスターチ、小麦デンプン又は米デンプンのパウダー、例えばナショナル・スターチ社からドライ-フロ(Dry-Flo)の名称で販売されているコハク酸オクテニル無水物で架橋されたデンプンパウダー;アクリルコポリマーをベースにしたマイクロスフェア、例えばダウ・コーニング社からポリトラップ(Polytrap)の名称で販売されているジメタクリル酸エチレングリコール/メタクリル酸ラウリルのコポリマーで作製されたもの;メタクリル酸ポリメチルパウダー、例えばマツモト社(Matsumoto)からマイクロパール(Micropearl)M100の名称で販売されているもの;膨張パウダー、例えば中空のマイクロスフェア、特にケマノルド・プラスト社(Kemanord Plast)からエクスパンセル(Expancel)の名称で、又はマツモト社からマイクロパール(Micropearl)F80EDの名称で販売されているマイクロスフェア;シリコーン樹脂のマイクロビーズ、例えば東芝・シリコーン社(Toshiba Silicone)からトスパール(Tospearl)の名称で販売されているもの;ポリウレタンパウダー、例えばジイソシアン酸ヘキサメチレンジ/トリメチロールヘキシルラクトンコポリマーのパウダー、例えば東芝・ピグメント(Toshiba Pigment)からプラスチック・パウダー(Plastic Powder)D-400の名称で販売されているもの(CTFA名:HDI/トリメチロールヘキシルラクトンの架橋ポリマー);及びそれらの混合物を挙げることができる。これらのフィラーが存在する場合、それらは、組成物の全重量に対して0.001〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%、さらに好ましくは1〜5重量%の範囲の量で存在してよい。 【0044】 もちろん、当業者であれば、本発明の組合せに固有の有利な特性が、考慮される添加によって損なわれないか、実質的に損なわれないように留意して、上述した補足的な化合物(類)及び/又はその量を選択するであろう。 【0045】 本発明の組成物は、一般的に皮膚への局所適用に適したものであり、よって生理学的に許容可能な媒体、すなわち皮膚及び/又はその外皮と融和性のある媒体を含有する。それは、好ましくは、化粧品的に許容可能な媒体、すなわち好ましい色、臭い及び感触を有し、消費者がこの組成物の使用をやめようと思うような許容できない程の不快感(刺すような痛み、突張感、赤み)を何ら生じることのない媒体である。 【0046】 本発明の組成物は、特に顔、首、目の周囲の領域、又は体のためのスキンケア製品;皮膚のメークアップ製品、例えば顔色を整える製品(特にファンデーション)、アイシャドウ、ほほ紅、アイライナー、コンシーラ製品、体のメークアップ製品、抗日光製品、又は皮膚のクレンジング製品を構成してよい。好ましくは、本発明の組成物は抗日光製品である。 組成物は、一般的にはすすがれないが、クレンジング製品、特に発泡製品を構成するならばすすがれてもよい。 【0047】 本発明の主題は、上述した組成物を、ケラチン物質、例えば皮膚、睫毛、眉毛、爪又は粘膜に適用することを特徴とする、該ケラチン物質の美容処理方法にある。 【0048】 また他の側面において、本発明は: i)閉塞部材により閉塞し、少なくとも一の区画を定める容器;及び ii)上述した、該区画内部に配される組成物; を含む化粧品用アセンブリに関する。 容器は任意の適切な形態であってよい。特に、ボトル、チューブ、瓶、ケース、箱、小袋、又は紙箱の形態であってよい。 閉塞部材は可動性ストッパー、リッド、キャップ、切り取り部分のあるストリップ、又はカプセルの形態、特に容器に取り付けられる本体部と、本体部上に関節で繋がったカバーキャップとを含むタイプのものであってよい。また、特にポンプ、バルブ又はフラップ弁等の、容器を選択的に閉塞する部材の形態であってもよい。 【0049】 製品は、容器に直接又は間接的に収容されてもよい。例えば、製品は、特にワイプ又はパッドの形態の含浸担体上に配置されてもよく、箱又は小袋に(個々に又は多数)配されてもよい。製品が導入されるこのような担体は、例えば国際公開第01/03538号に記載されている。 閉塞部材は、ねじを締めることにより容器に連結されてもよい。また、閉塞部材と容器との連結は、ねじ締め以外にも、特にクリック式締付、把持、溶接、接着による、又は磁力によるバイオネットメカニズムを介してなされる。「クリック式締付」なる用語は、特に一部分、特に閉塞部材の弾性的変形によって、物質のビード又はコードが交差し、続いてビード又はコードの交差後、該一部分が弾性的拘束を受けていない位置に戻ることを含む、任意のシステムを意味することを意図している。 【0050】 容器は、少なくとも部分的に熱可塑性物質で作製されていてよい。熱可塑性物質の例としては、ポリプロピレン又はポリエチレンを挙げることができる。 また、容器は非熱可塑性物質、特にガラス又は金属(又は合金)で作製されている。 容器は、特にチューブ又はチューブ状ボトルの形態のような、硬質の壁部又は変形可能な壁部を有するものであってよい。 さらに容器は、組成物を分配する、又は分配を容易にする手段を具備していてもよい。例えば、容器は、容器内部の陽圧に応じて、組成物が流出口にもたらされるように変形可能な壁部を有するものであってよく、この陽圧は容器壁部の弾性的(又は非弾性的)圧迫によるものである。 【0051】 本発明の組成物は、加圧装置により微小粒子の形態で適用されるように、本発明においてはスプレー可能な流動状ローションの形態であってよい。本発明の装置は当業者によく知られており、非エアゾールポンプ又は「アトマイザー」、噴霧剤を含有するエアゾール容器、及び噴霧剤として圧縮空気を使用するエアゾールポンプを含む。後者は、米国特許第4077441号及び米国特許第4850517号(記載の内容の主要部分を形成)に記載されている。 【0052】 本発明のエアゾールとして包装された組成物は、一般的に従来からの噴霧剤、例えばヒドロフルオロ化合物、ジクロロジフルオロメタン、ジフルオロエタン、ジメチルエーテル、イソブタン、n-ブタン、プロパン、又はトリクロロフルオロメタンを含有する。それらは、組成物の全重量に対して、好ましくは15〜50重量%の範囲の量で存在する。 本発明を、非限定的例証を目的として付与される、以下の実施例を参照として記載する。これらの実施例において、特に記載しない限りは、量は重量によるパーセンテージとして表す。 【実施例】 【0053】 以下の抗日光組成物を調製した:量は重量によるパーセンテージとして示す: 【表1】
手順 全ての成分を含有する水相(B相)を、水浴中で80℃まで加熱する。全ての成分を含有する脂肪相(A相)を、水浴中で80℃まで加熱する。ローター-ステータ型(モリッツ社(Moritz)の装置)の攪拌をしつつ、AをBに乳化させる。C相を導入し、ゆっくりと攪拌しながら、混合物を周囲温度まで戻す。製造の終わりにトリエタノールアミンを導入して、pHを所望の値に調整する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391023932 【氏名又は名称】ロレアル
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| 【出願日】 |
平成17年12月20日(2005.12.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100109726 【弁理士】 【氏名又は名称】園田 吉隆
【識別番号】100101199 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 義教
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| 【公開番号】 |
特開2006−176517(P2006−176517A) |
| 【公開日】 |
平成18年7月6日(2006.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願2005−366042(P2005−366042) |
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