| 【発明の名称】 |
眼科用組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】深堀 勝博
【氏名】栗本 忠
【氏名】高橋 洋明
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンドロイチン硫酸ナトリウム、消炎剤、クロモグリク酸ナトリウム及び抗ヒスタミン剤を同時に配合したことを特徴とする眼科用組成物。 【請求項2】 コンドロイチン硫酸ナトリウムの濃度が0.05〜3.0%(w/v)である請求項1記載の眼科用組成。 【請求項3】 消炎剤の濃度が0.002〜0.04%(w/v)である請求項1記載の眼科用組成物。 【請求項4】 クロモグリク酸ナトリウムの濃度が0.2〜5.0%である請求項1記載の眼科用組成物。 【請求項5】 抗ヒスタミン剤の濃度が0.005〜0.1%(w/v)である請求項1記載の眼科用組成物。 【請求項6】 消炎剤が、アズレンスルホン酸ナトリウム、イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、グリチルリチン酸二カリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化リゾチームからなる群から選ばれる1種以上である請求項1記載の眼科用組成物。 【請求項7】 抗ヒスタミン剤がクロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、クレマスチン、メキタジン、ケトチフェン、レボカバスチン及びこれらの塩からなる群から選ばれる1種以上である請求項1記載の眼科用組成物。 【請求項8】 液性がpH7.0〜8.0である請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の眼科用組成物。 【請求項9】 角膜創傷の治癒作用を特徴とする請求項1〜8記載の眼科用組成物。 【請求項10】 角膜創傷の治癒作用とアレルギー症状の緩和作用を併せ持つことを特徴とする請求項1〜9記載の眼科用組成物
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンドロイチン硫酸ナトリウム、消炎成分、クロモグリク酸ナトリウム及び抗ヒスタミン剤を同時に配合することにより、アレルギー症状の緩和作用並びに高い角膜創傷治癒作用を特徴とする眼科用組成物に関する。 【背景技術】 【0002】 コンドロイチン硫酸ナトリウムは結合組織成分であり、化学物質による角膜の膨化、浮腫並びに混濁を抑制し、角膜透明性の保持作用、生理的粘性による角膜乾燥防止作用を有することから、角膜保護成分として点眼剤に配合され市販されている。 アズレンスルホン酸ナトリウム、イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、グリチルリチン酸二カリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化リゾチームなどの消炎剤は、粘膜組織の炎症疾患等の治療目的で、内科、眼科、咽喉科等の領域で多く使用されている。 クロモグリク酸ナトリウムなどの抗アレルギー剤や、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミンの抗ヒスタミン剤は、アレルギー性眼疾患の治療剤として有用であることが知られており、内服剤ばかりではなく、点鼻剤、点眼剤等の外用液剤に汎用されている。 【0003】 これらの薬剤を使用した技術としては、コンドロイチン硫酸ナトリウムを用いた角膜表層の保護を目的とする点眼剤(非特許文献1参照),マレイン酸クロルフェニラミン、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びアズレンスルホン酸ナトリウムと、充血除去成分の塩酸テトラヒドロゾリン及び消炎・収れん成分であるイプシロンアミノカプロン酸と組み合わせた配合点眼剤(非特許文献2)が市販されているほか、クロモグリク酸ナトリウムと抗ヒスタミン剤及び血管収縮剤を同時に配合することにより、アレルギー性の諸症状を早期に改善する局所投与剤に関する技術(特許文献1参照)、クロモグリク酸ナトリウム、抗ヒスタミン剤及び清涼化剤を同時に配合し、点眼時の眼痛を改善して鎮痒効果を高めた点眼剤に関する技術(特許文献2参照)が公開されている。さらに、クロモグリク酸ナトリウムとマレイン酸クロルフェニラミンを同時に配合した点眼剤が市販され、広く使用されている(非特許文献3参照)。しかしながら、コンドロイチン硫酸ナトリウム、アズレンスルホン酸ナトリウム等の消炎剤、クロモグリク酸ナトリウム及びマレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤を同時に配含した眼科用液剤は未だ知られていない。 【0004】 角膜創傷は、ドライアイ、強い紫外線の照射、化学薬品や埃・砂などの異物、コンタクトレンズの装着、事故やスポーツ等の物理的ショックなどの他、花粉症、ハウスダスト(室内埃)などのアレルギー症状で生じた眼の炎症や眼のかゆみを手で擦った場合等にも多く生じる。 角膜創傷は、角膜表面の細胞(上皮細胞)が壊れ、擦り傷がたくさん出来たような状態である。角膜には多数の神経が通っており、角膜創傷時にはこれらがむき出しになって、炎症を伴い激しく痛み、また角膜がざらつき、まぶたと擦れるのでごろごろとした感じもする。 【0005】 角膜創傷の治療に関する技術では、インターロイキン6を有効成分とする角膜上皮欠損治療剤(特許文献3参照)エラスチンとコンドロイチン硫酸タンパク質複合体を経口投与する創傷治癒を促進する薬剤(特許文献4参照)が公開されている。また、角膜創傷の治療にはヒアルロン酸を配合した点眼剤(非特許文献4参照)、還元型グルタチオンを配合した点眼剤(非特許文献5参照)等が使用されているが、いずれもその効果は充分とは言えず、高い角膜創傷治癒作用を有する眼科用組成物の上市が強く望まれていた。さらに、現在までにアレルギー症状の緩和作用と角膜創傷の治癒作用を併せ持つ眼科用組成物は未だ知られていない。したがって、アレルギー症状と角膜創傷を同時に治療する場合には、抗アレルギー剤と角膜創傷を治療するための薬剤を併用する必要がある。しかし、2種の点眼剤の併用は、連続して使用するとはじめに点眼した薬剤を次の点眼液で洗い流してしまい薬効の発現を著しく妨げることになり、一方、時間を隔てて点眼するのは患者にとって非常に煩雑であり、患者の服薬コンプライアンスを著しく下げることになる。よって、アレルギー症状を緩和する作用と角膜創傷治癒作用を併せ持ち、高い効能を持つ眼科用組成物は眼科領域において極めて有用である。 【0006】 本発明者らは、角膜創傷の治癒に高い効果を有する組成物について鋭意研究した結果、コンドロイチン硫酸ナトリウム、消炎剤、クロモグリク酸ナトリウム、抗ヒスタミン剤を同時に配合した眼科用組成物が、アレルギー症状の緩和作用以外に、角膜創傷の治癒に極めて有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。 本発明によれば、コンドロイチン硫酸ナトリウム、消炎剤、クロモグリク酸ナトリウム及び抗ヒスタミン剤を同時に配合することにより、アレルギー症状の緩和作用の他に、高い角膜創傷の治癒作用も併せ持つことを特徴とする眼科用組成物を提供することを可能にした。
【特許文献1】特開平6−336249号公報 【特許文献2】特開2002−241278号公報 【特許文献3】再公表WO92/04041号公報 【特許文献4】特開2003−55255号公報 【非特許文献1】「コンドロン点眼液1% コンドロン点眼液3%」 科研製薬株式会社 【非特許文献2】「新エーゼットA 添付文書」 ゼリア新薬工業株式会社 【非特許文献3】「エージーアイズ 添付文書」 藤沢薬品工業株式会社 【非特許文献4】「ヒアレイン0.1 ヒアレインミニ0.1 ヒアレインミニ0.3」添付文書 参天製薬株式会社 【非特許文献5】「ノイオチン点眼用 添付文書」 武田薬品工業株式会社 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明の目的は、アレルギーによる目の炎症、ドライアイ、強い紫外線の照射、化学薬品や挨、砂などの異物の侵入、コンタクトレンズの装着、事故やスポーツ及び格闘等の物理的ショック、あるいはこれらの要因が組み合わさることにより生じる角膜の損傷に対して、充分に高い治療効果を有する眼科用液剤を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明者らは、多数の眼疾患者のニーズに応えるべく上記課題を克服するため、角膜損傷の治癒に有効な成分の組み合わせについて鋭意研究を重ねた結果、コンドロイチン硫酸ナトリウム、消炎成分、クロモグリク酸ナトリム及び抗ヒスタミン剤を同時に配合した眼科用組成物が、アレルギー症状の緩和作用に加え、優れた角膜創傷治癒効果を有することを見出し、本発明を完成するに至った。 【発明の効果】 【0009】 本発明によれば、コンドロイチン硫酸ナトリウム、消炎成分、クロモグリク酸ナトリム及び抗ヒスタミン剤を同時に配合することにより、アレルギー症状を緩和する効果に加え、優れた角膜創傷治癒効果を特徴とする眼科用組成物を提供することが可能となった。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 本発明の眼科用組成物は、点眼剤、コンタクトレンズの装着液、洗眼剤、眼軟膏等の形態として利用することができる。 【0011】 本発明のコンドロイチン硫酸ナトリウムの濃度は0.05〜3.0%(w/v)が好ましく、より好ましくは0.1〜2.0%(w/v)、特に好ましくは0.1〜0.5%(w/v)であるが適宜増減することも可能である。 【0012】 本発明で用いられる消炎剤は例えばアズレンスルホン酸ナトリウム、イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、グリチルリチン酸二カリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛及び/又は塩化リゾチーム等が挙げられるが、これらは単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。そのなかでもアズレンスルホン酸ナトリウム、イプシロンアミノカプロン酸、アラントインが好ましく、特にアズレンスルホン酸ナトリウムが好ましい。消炎剤の濃度は、それぞれの薬剤の諸性質により適宜増減すればよいが、通常、0.002〜0.04%(w/v)が好ましく、特に好ましくは0.004〜0.02%(w/v)である。 【0013】 また、クロモグリク酸ナトリウムの濃度は0.2〜5.0%(w/v)が好ましく、特に好ましくは0.4〜2.0%(w/v)であるが、適宜増減することも可能である。 【0014】 さらに、抗ヒスタミン剤は、例えば、日本薬局方収載品であるマレイン酸クロルフェニラミン、d-マレイン酸クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、フマル酸クレマスチン、メキタジン、フマル酸ケトチフェン及び/又は塩酸レボカバスチン等が挙げられるが、これらは単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。そのなかでもマレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミンが好ましく、特にマレイン酸クロルフェニラミンが好ましい。抗ヒスタミン剤の濃度は、それぞれの薬剤の諸性質により適宜増減すればよいが、通常、0.005〜0.1%(w/v)が好ましく、特に好ましくは0.01〜0.05%(w/v)である。 【0015】 本発明の眼科用組成物には、本発明の効果が損なわれない範囲で、一般の眼科用組成物に汎用されている塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン等の充血除去成分、アミノエチルスルホン酸等のアミノ酸、塩酸ピリドキシン、シアノコバラミン、パンテノール、酢酸トコフェロール、フラビンアデニンジヌクレオチド等のビタミン類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース等の粘調剤、メチル硫酸ネオスチグミン等の眼機能を調整する成分等を配合することができる。 【0016】 液性を調整する成分は、本発明を達成することができる成分であれば特に限定されないが、通常、点眼剤に用いられるpH緩衝剤及び/又はpH調節剤等の1種以上を用いる。pH緩衝剤及び/又はpH調節剤は、例えばホウ酸、ホウ砂、リン酸ニナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二水素カリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、イプシロンアミノカプロン酸、グルタミン酸、グルタミン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩酸等が挙げられるが、これらに限定するものではない。 【0017】 また、本発明の眼科用組成物には、必要に応じて一般に汎用されているエタノール、プロピレングリコール等のアルコール類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリソルベート80等の非イオン性界面活性剤、パラオキシ安息香酸アルキルエステル類、ソルビン酸カリウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、クロロブタノール等の防腐剤、エデト酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等の安定化剤、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ブドウ糖の等張化剤、メントール、ボルネオール、カンフル等の清涼化剤も添加することができる。 【0018】 本発明の眼科用組成物は、点眼剤、コンタクトレンズの装着液、洗眼剤、眼軟膏等の形態として利用することができ、通常、以下の操作により調整するが、本発明を達成することができる調整方法であればよく、特に限定はされない。例えばホウ酸等のpH緩衝剤1種以上を滅菌精製水に溶解し、次いでクロモグリク酸ナトリウム、さらにマレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びアズレンスルホン酸ナトリウム等の消炎剤を溶解し、必要に応じて他の薬剤を添加溶解し、pH調節剤を用いて液性をpH7.0〜 8.0、好ましくはpH7.3〜7.7に調整する。必要に応じて濃過滅菌等の減菌処理を行い、プラスチック製点眼容器に充填、施桂後、好ましくは当骸プラスチック製点眼容器を脱酸素剤と共にピロー包装する。このようにして得られた眼科用組成物は、前述の如く、角膜の損傷及びアレルギー症状の緩和に対して高い治療効果を有すると共に、覇製直後又は長期保存によっても濁りや沈殿を生じることなく、更にクロモグリク酸ナトリウム、マレイン酸クロルフェエラミン等の抗ヒスタミン剤、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びアズレンスルホン酸ナトリウムを長期に渡り安定に維持することができる。 【実施例】 【0019】 以下に実施例及び比較例をもって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 【0020】 (実施例1) ホウ酸1g、パラオキシ安息香酸メチル0.01g及びパラオキシ安息香酸エチル0.02gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにエデト酸ナトリウム0.05g、塩化カリウム0.1g、塩化ナトリウム0.2g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.2g、クロモグリク酸ナトリウム1g、マレイン酸クロルフェニラミン0.015g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.02gを溶解する。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0021】 (実施例2) ホウ酸1g、パラオキシ安息香酸メチル0.01g及びパラオキシ安息香酸エチル0.02gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにエデト酸ナトリウム0.05g、塩化カリウム0.1g、塩化ナトリウム0.2g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.2g、クロモグリク酸ナトリウム1g、塩酸ジフェンヒドラミン0.05g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.02gを溶解する。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0022】 (実施例3) ホウ酸1.5g、パラオキシ安息香酸メチル0.01g及びパラオキシ安息香酸プロピル0.007gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにエデト酸ナトリウム0.005g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.5g、クロモグリク酸ナトリウム0.2g、アミノエチルスルホン酸0.2g、d−マレイン酸クロルフェニラミン0.01g、塩酸テトラヒドロゾリン0.05g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.04gを溶解する。これに、予め滅菌精製水に溶解した水酸化カリウム適量を加えて、pHを7.3に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0023】 (実施例4) ホウ酸1g、イプシロンアミノカプロン酸1g及びパラオキシ安息香酸エチル0.015gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにエデト酸ナトリウム0.02g、コンドロイチン硫酸ナトリウム3g、クロモグリク酸ナトリウム0.8g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.01gを溶解する。これに、予め加熱して融解させたポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.3gに溶解したジフェンヒドラミン0.01g及びプロピレングリコール2gを加える。この液に、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0024】 (実施例5) ホウ酸1gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにソルビン酸カリウム0.1g、エデト酸ナトリウム0.01g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.05g、クロモグリク酸ナトリウム2g、グリチルリチン酸ニカリウム0.1g、L−アスパラギン酸マグネシウム0.2g、塩酸ナファゾリン0.002g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.002gを溶解する。これに、予め加熱して融解させたステアリン酸ポリオキシル40 0.2gに溶解したフマル酸クレマスチン0.01g及び濃グリセリン4gを加える。この液に、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.7に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0025】 (実施例6) クロロブタノール0.2g、パラオキシ安息香酸メチル0.01g及びパラオキシ安息香酸プロピル0.007gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにリン酸二水素カリウム0.4g、エデト酸ナトリウム0.03g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.3g、クロモグリク酸ナトリウム4g、塩酸テトラヒドロゾリン0.03g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.03gを溶解する。これに、予めポリソルベート80 0.2gに溶解したメキタジン0.01gを加える。この液に、予め滅菌精製水に溶解した水酸化カリウム適量を加えて、pHを7.0に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0026】 (実施例7) ホウ酸1.5gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにポリソルベート80 0.2g、エデト酸ナトリウム0.005g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.4g、クロモグリク酸ナトリウム1g、グリチルリチン酸二カリウム0.05g、アミノエチルスルホン酸0.2g、フマル酸ケトチフェン0.069g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.02gを溶解し、塩化ベンザルコニウム液(10%)0.1mLを加えて混和する。この液に、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0027】 (実施例8) ホウ酸1.5g及びイプシロンカプロン酸1gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにソルビン酸カリウム0.1g、エデト酸ナトリウム0.01g、塩化ナトリウム0.1g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.2g、クロモグリク酸ナトリウム0.5g、塩酸レボカバスチン0.025g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.04gを溶解する。この液に、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを8.0に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0028】 (実施例9) ホウ酸0.5g、パラオキシ安息香酸メチル0.01g及びパラオキシ安息香酸プロピル0.007gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これに濃グリセリン2g、エデト酸ナトリウム0.02g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.1g、クロモグリク酸ナトリウム1g、メチル硫酸ネオスチグミン0.005g、マレイン酸クロルフェニラミン0.005g、シアノコバラミン0.01g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.01gを溶解する。この液に、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0029】 (実施例10) ホウ酸1g及びパラオキシ安息香酸エチル0.015gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにエデト酸ナトリウム0.05g、コンドロイチン硫酸ナトリウム2g、クロモグリク酸ナトリウム1.5g、塩酸テトラヒドロゾリン0.01g、マレイン酸クロルフェニラミン0.05g、塩酸ピリドキシン0.1g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.004gを溶解する。この液に、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0030】 (実施例11) リン酸二水素カリウム0.4g、エデト酸ナトリウム0.05g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.25g、クロモグリク酸ナトリウム1g、塩酸テトラヒドロゾリン0.01g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.02gを適量の滅菌精製水に溶解し、これに予め加温したポリソルベート80 0.35gに溶解した酢酸トコフェロール0.025gを加え、塩化ベンゼトニウム液(10%)0.1mL及びプロピレングリコール0.4gを加えて混和する。この液に、予め滅菌精製水に溶解した水酸化カリウム適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0031】 (実施例12) ホウ酸0.5g、パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007g及び塩化ベルベリン0.01gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにエデト酸ナトリウム0.1g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.4g、クロモグリク酸ナトリウム1.2g、塩酸ナファゾリン0.003g、マレイン酸クロルフェニラミン0.1g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.02gを溶解する。この液に、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.4に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0032】 (実施例13) ホウ酸1.5gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これに予め加温融解したステアリン酸ポリオキシル40 0.2g、エデト酸ナトリウム0.02g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.2g、クロモグリク酸ナトリウム1g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、マレイン酸クロルフェニラミン0.03g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.01gを溶解し、塩化ベンザルコニウム液(10%)0.1mL及び濃グリセリン1gを加えて混和する。この液に、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.6に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0033】 (実施例14) パラオキシ安息香酸プロピル0.02g及びイプシロンカプロン酸1gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにリン酸二水素カリウム0.2g、エデト酸ナトリウム0.01g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.8g、クロモグリク酸ナトリウム5g、塩酸テトラヒドロゾリン0.02g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.02gを溶解する。この液に、予め滅菌精製水に溶解した水酸化カリウム適量を加えて、pHを7.0に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0034】 (実施例15) ホウ酸1.5gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これに予め加温融解したポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール0.1g、エデト酸ナトリウム0.01g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.2g、クロモグリク酸ナトリウム0.3g、塩酸ナファゾリン0.001g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、マレイン酸クロルフェニラミン0.01g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.04gを溶解し、塩化ベンゼトニウム液(10%)0.1mLを加えて混和する。この液に、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを8.0に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0035】 (実施例16) パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007g及びイプシロンカプロン酸1gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにリン酸二水素カリウム0.4g、リン酸水素ナトリウム0.2g、エデト酸ナトリウム0.03g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.3g、クロモグリク酸ナトリウム1g、塩酸テトラヒドロゾリン0.01g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.01gを溶解する。この液に、予め滅菌精製水に溶解した水酸化カリウム適量を加えて、pHを7.7に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0036】 (実施例17) ホウ酸1.5g及びパラオキシ安息香酸エチル0.02gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにエデト酸ナトリウム0.04g、塩化カリウム0.1g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.5g、クロモグリク酸ナトリウム1g、アミノエチルスルホン酸0.2g、グリチルリチン酸二カリウム0.05g、塩酸テトラヒドロゾリン0.01g、マレイン酸クロルフェニラミン0.015g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.02gを溶解する。この液に、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0037】 (比較例1) ホウ酸1g、パラオキシ安息香酸メチル0.01g及びパラオキシ安息香酸エチル0.02gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにエデト酸ナトリウム0.05g、塩化カリウム0.1g、塩化ナトリウム0.2g、クロモグリク酸ナトリウム1g及びマレイン酸クロルフェニラミン0.015gを溶解する。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。尚、比較例1は実施例1の眼科用組成物より、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びアズレンスルホン酸ナトリウムを除いて調製したものである。 【0038】 (比較例2) ホウ酸1g、パラオキシ安息香酸メチル0.01g及びパラオキシ安息香酸エチル0.02gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにエデト酸ナトリウム0.05g、塩化カリウム0.1g、塩化ナトリウム0.2g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.5g、クロモグリク酸ナトリウム1g及びマレイン酸クロルフェニラミン0.015gを溶解する。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0039】 (比較例3) ホウ酸1g、パラオキシ安息香酸メチル0.01g及びパラオキシ安息香酸エチル0.02gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにエデト酸ナトリウム0.05g、塩化カリウム0.1g、塩化ナトリウム0.2g、クロモグリク酸ナトリウム1g、マレイン酸クロルフェニラミン0.015g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.02gを溶解する。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。尚、比較例3は実施例1の眼科用組成物より、コンドロイチン硫酸ナトリウムを除いて調製したものである。 【0040】 (比較例4) ホウ酸1g、パラオキシ安息香酸メチル0.01g及びパラオキシ安息香酸エチル0.02gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにエデト酸ナトリウム0.05g、塩化カリウム0.1g、塩化ナトリウム0.2g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.2g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.02gを溶解する。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。尚、比較例4は実施例1の眼科用組成物より、クロモグリク酸ナトリウム及びマレイン酸クロルフェニラミンを除いて調製したものである。 【0041】 (比較例5) ホウ酸1g、パラオキシ安息香酸メチル0.01g及びパラオキシ安息香酸エチル0.02gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにエデト酸ナトリウム0.05g、塩化カリウム0.1g、塩化ナトリウム0.2g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.2g、マレイン酸クロルフェニラミン0.01g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.02gを溶解する。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、これを脱酸素剤と共に、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物とした。 【0042】 (比較例6) イプシロンアミノカプロン酸0.5gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、これにエデト酸ナトリウム0.1g、塩化カリウム0.1g、塩化ナトリウム0.2g及びヒアルロン酸ナトリウム0.1gを適量の減菌精製水に溶解し、塩化ベンザルコニウム液(10%)0.05mLを加えて混和する。これに、予め滅菌精製水に溶解した水酸化カリウム適量を加えて、pHを6.5に調整した後、滅菌縮製水を加えて全量を100mLとする。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で濾過し、無菌的にポリプロピレン製10mL点眼容器に充填して施栓した後、ポリプロピレン製フィルムでピロー包装し、眼科用組成物(ヒアルロン酸ナトリウム点眼液)とした。 【0043】 (比較例7) 還元型グルタチオン200g、アミノエチルスルホン酸10g、エデト酸ナトリウム1g、マクロゴール6000 10g及び乾燥炭酸ナトリウム200gを均―に混合した後、得られた混合末を単発打錠機による直接圧縮法にて打錠し、1錠平均重量210.5mgの錠剤を得る。別途ホウ酸1gを適員の減菌精製水に加温溶解し、冷却後、これに酢酸ナトリウム0.3g及び塩化ベンザルコニウム液(10%)0.1mLを加えて混和する。この液をメンブランフィルター(0.22μm)で漁過し、溶解液とする。ポリプロピレン製5mL点眼容器内で、錠剤1錠を溶解液5mLに用時溶解し、眼科用組成物(還元型グルタチオン製剤)とした。 【0044】 〔試験例1〕 (実施例および比較例の角膜創傷治癒効果) ウサギの外科的角膜上皮剥離モデルを用いて、実施例1及び2並びに比較例1、2、3及び4の眼科用組成物の角膜創傷治癒効果を検討した。 【0045】 角膜上皮剥離モデル作成 日本白色種ウサギ(9週齢、雄、体重範囲:1.7〜2.3g)にキシラジン塩酸塩(キシラジンとして2mg/kg、0.1mL/kg、セラクタール2%注射液、バイエルジャパン株式会社)及び塩酸ケタミン(ケタミンとして25mg/kg、0.5mL/kg、動物用ケラタール50、三共株式会社)を筋肉内投与し麻酔した。角膜麻酔剤(ベノキシール0.4%液、参天製薬株式会社)を点眼した後、ウサギの角膜中央部に直径6mmのトレパンをあて、一定の圧を加えながら1/2回転を2回行いマークした。外科用メスとピンセットを用いて実体顕微鏡下でマーク内の角膜上皮及び角膜実質の上皮を剥離した。 【0046】 投与経路、回数及び方法 角膜剥離当日に、剥離直後と薄利後2時間間隔で10時間まで、実施例又は比較例の眼科用組成物を合計6回点眼した。投与は左右両眼の下眼瞼を軽くつまみ、マイクロピペットを用いて行った。投与量は1眼当たり0.05mL/回とした。投与区分は、実施例1の点眼群、実施例2の点眼群、比較例1の点眼群、比較例2の点眼群、比較例3の点眼群、比較例4の点眼群、比較例5の点眼群及びコントロール(無処置)群の計8群とし、各投与区分ともに12眼ずつとした。 【0047】 損傷部位面積の確定 角膜剥離直後、剥離後24時間にフルオレセイン試験紙を用いて角膜の創傷部位を染色し、ズームフォトスリットランプ(FS−3V、株式会社ニコン)で写真撮影した。写真の染色部位を、画像解析機(ピアス社)を用いて解析し、創傷面積を算出した。 【0048】 統計学的処理 角膜創傷面積は、角膜剥離直後に対する相対値として算出し(下記の式参照)、F検定による等分散性の検定を行い、等分散であることを確認した後、Studentのt検定法を用い、有意差を求めた。有意水準はF検定で5%、その他の検定では両側5%とした。 相対創傷面積(%)=As/Ao×100 As;角膜剥離後24時間の創傷面積(cm2) Ao;角膜剥離直後の創傷面積(cm2) 【0049】 〔試験例2〕 (アレルギー症状の緩和効果) アレルギー既往歴のある男性12名をパネラーとし、アレルギー(痒み)発症時に、各眼科用組成物を投与したときの有効性を、下記の評価基準に従い官能評価した。 痒みの程度の評価基準 ◎:痒みが顕著に軽減されたと答えた人の割合が多い場合 ○:痒みが軽減されたと答えた人の割合が多い場合 △:痒みが若干軽減されたと答えた人の割合が多い場合 ×:痒みが全く軽減されなかったと答えた人の割合が多い場合 【0050】 〔結果〕 実施例1、2及び比較例1〜7の角膜創傷治癒効果とアレルギー症状の緩和効果を評価した結果を示した表である。 【表1】
【0051】 表1より明らかなように、実施例の眼科用組成物を投与した群は、アレルギー症状の緩和に優れた作用を示すほかに、比較例又はコントロールの眼科用組成物を投与した群と比較して、角膜創傷面積の縮小を優位に促進し、実施例の眼科用組成物が角膜創傷の治癒に対して高い効果を有することが明らかとなった
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| 【出願人】 |
【識別番号】000108339 【氏名又は名称】ゼリア新薬工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成16年11月25日(2004.11.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−151828(P2006−151828A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月15日(2006.6.15) |
| 【出願番号】 |
特願2004−340751(P2004−340751) |
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