| 【発明の名称】 |
損傷毛髪改善剤及びそれらを配合した毛髪化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩本 佳倫 【住所又は居所】神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134番地 カネボウ株式会社ビューティケア研究所内
【氏名】稲益 悟志 【住所又は居所】神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134番地 カネボウ株式会社ビューティケア研究所内
【氏名】杉本 憲一 【住所又は居所】神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134番地 カネボウ株式会社ビューティケア研究所内
【氏名】生山 玲奈 【住所又は居所】神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134番地 カネボウ株式会社ビューティケア研究所内
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| 【要約】 |
【課題】損傷した毛髪内部のタンパク質を接着し、水中での膨潤を抑制する事で、タンパク質の流出を抑制し、毛髪の損傷を補修する事を目的とした損傷毛髪改善剤及びそれらを配合することにより、毛髪損傷改善効果に優れた毛髪化粧料を提供することを目的とする。
【解決手段】タンパク質を構成するアミノ酸の中で、ヒドロキシル基を有するアミノ酸が最も多い構成アミノ酸である損傷毛髪改善剤及びそれら毛髪損傷剤を配合した事を特徴とする毛髪化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 タンパク質を構成するアミノ酸の中で、ヒドロキシル基を有するアミノ酸が最も多い構成アミノ酸であることを特徴とする損傷毛髪改善剤。 【請求項2】 ヒドロキシル基を有するアミノ酸の総モル分率が、タンパク質中の25〜60mol%である請求項1記載の損傷毛髪改善剤。 【請求項3】 ヒドロキシル基を有するアミノ酸が、セリン、スレオニン、チロシン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリンのうちの1種又は2種以上である請求項1又は2記載の損傷毛髪改善剤。 【請求項4】 タンパク質が、酸、アルカリ又は酵素による加水分解物である請求項1乃至3の何れか1項に記載の損傷毛髪改善剤。 【請求項5】 タンパク質の分子量が、300〜100,000である請求項1乃至4の何れか1項に記載の損傷毛髪改善剤。 【請求項6】 タンパク質がセリシンである請求項1乃至5の何れか1項に記載の損傷毛髪改善剤。 【請求項7】 下記に定める損傷改善パラメーターが0.9以下である請求項1乃至6の何れか1項に記載の損傷毛髪改善剤。 [損傷改善パラメーター] 【数1】
(部分抽出方法) 損傷毛髪を200mMの2−メルカプトエタノール溶液(トリス塩酸緩衝液pH9)に浴比1:50で37℃16時間振とうしてタンパク質を抽出する。 【請求項8】 請求項1乃至7の何れか1項に記載の損傷毛髪改善剤を1種又は2種以上配合した毛髪化粧料。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、毛髪の損傷を補修する事を目的とした損傷毛髪改善剤及びそれらを配合した毛髪化粧料に関する。詳しくは毛髪内部のタンパク質を接着し、タンパク質の流出を抑制する事で、髪密度を改善して毛髪の損傷を補修する事を目的とした損傷毛髪改善剤及びそれらを配合した毛髪化粧料に関する。 【背景技術】 【0002】 毛髪は、パーマネントウェーブやブリーチ・ヘアカラー、紫外線、ドライヤーの熱など化学的または物理的刺激により損傷を受け、枝毛、切れ毛、ぱさつきなどが生じる。これらは、化学的、物理的刺激により毛髪内部構造が変化して、毛髪が膨潤しやすい状態となり、シャンプーなどの洗浄行為によってたんぱく質が流出する為に生じると考えられている。このような損傷状態を治癒する手法として、可溶性シルクペプチド、コラーゲン、ケラチン又はコンキオリンなどのタンパク質や、アミノ酸、植物抽出物、第4級アンモニウム塩、3級アミン、カチオン性ポリマー、セラミド、両親媒性アミド、シリコーンなどを配合した毛髪化粧料が提案されている(例えば特許文献1〜4)。しかしながらこれらは、指どおりや櫛どおり、艶の改善、まとまりの付与など毛髪の損傷を外観や手触りなど、官能面では治癒したように感じられるが、種々の刺激により生じた毛髪内部の状態を改善するといった本質的な毛髪の損傷治癒には充分ではないという問題点があった。 【0003】 【特許文献1】特開平8−231348号公報 【特許文献2】特開1998−175824号公報 【特許文献3】特開2000−191446号公報 【特許文献4】特開2004−217643号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明の目的とするところは、損傷した毛髪内部のタンパク質を接着し、水中での膨潤を抑制する事で、タンパク質の流出を抑制し、毛髪の損傷を補修する事を目的とした損傷毛髪改善剤及びそれらを配合することにより、毛髪損傷改善効果に優れた毛髪化粧料を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、特定のたんぱく質が、損傷した毛髪内部のたんぱく質を接着して膨潤を抑制する事で毛髪のたんぱく質の流出を抑制し、損傷した毛髪を治癒すると共に、それらを配合した毛髪化粧料が枝毛、切れ毛、ぱさつきなどの損傷した毛髪を改善することを見出し本発明を完成した。 【0006】 本発明は、上記目的を達成するために次ぎの構成を備えている。 即ち、本発明は、タンパク質を構成するアミノ酸の中で、ヒドロキシル基を有するアミノ酸が最も多い構成アミノ酸であることを特徴とする損傷毛髪改善剤である。 【発明の効果】 【0007】 本発明の損傷毛髪改善剤は、損傷した毛髪内部のタンパク質を接着し、水中での膨潤を 抑制する事で、タンパク質の流出を抑制でき、毛髪の損傷を補修する事ができる。また、それらを配合することにより、毛髪損傷改善効果に優れた毛髪化粧料となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 以下に、本発明の実施の形態を詳しく説明する。 【0009】 本発明の損傷毛髪改善剤は、ヒドロキシル基を有するアミノ酸を最も多くその構成アミノ酸とするタンパク質であり、それらヒドロキシル基を有するアミノ酸のタンパク質中の総モル分率は、25〜60mol%が好ましい。ヒドロキシル基を有するアミノ酸としては、好ましくは、セリン、スレオニン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリンが挙げられ、その一種もしくは二種以上を含んでタンパク質は構成される。最も好ましいアミノ酸は、セリンである。更に、それらタンパク質は、抽出等により分離されたままでもよいが、酸、アルカリ又は酵素によって加水分解されたものでも良い。その分子量は300〜100,000のものが好ましい。分子量が300より小さいものは、充分な効果を発揮する事が困難な場合があり、100,000より大きいものでは、毛髪内部に浸透しにくい為、同様に充分な効果を発揮する事が困難な場合がある。特に好ましいタンパク質としては、蚕繭又は生糸に含まれるセリシンがある。 【0010】 それらタンパク質の損傷毛髪に対する効果は、後述するパラメーターを0.9以下にするものが好ましい。そのパラメーターとは、損傷毛髪改善剤を処理していない損傷毛髪より部分抽出にて得られるタンパク質に対する損傷毛髪改善剤を処理した損傷毛髪より部分抽出にて得られるタンパク質の比で示される。部分抽出方法は、特開2001−356125に示された方法で、損傷毛髪を200mMの2−メルカプトエタノール溶液(トリス塩酸緩衝液pH9)に浴比1:50で37℃16時間振とうしてタンパク質を抽出する方法である。 【0011】 これら損傷毛髪改善剤はそのまま若しくは、水やアルコールなどの溶媒に希釈して直接毛髪に使用する事も出来るが、通常の毛髪化粧料に1種又は2種以上配合して使用する事も出来る。毛髪化粧料としては、ヘアーシャンプーのような洗浄剤、塗布後洗い流して使用するヘアーリンス剤又はヘアートリートメント剤、つけっ放しで使用するトリートメント剤、ヘアーミルク、ヘアークリーム、ヘアーワックス、ヘアージェル、ヘアーローション、トリガースプレータイプ癖下直しスプレー、ノンエアゾール型フォーム及びヘアースプレーやヘアーフォームなどのエアゾール剤形のヘアースタイリング剤等があり、損傷した毛髪に使用する事により、毛髪の水中での膨潤を抑制し、枝毛、切れ毛、ぱさつきなどの損傷した毛髪を改善することができる。 【0012】 損傷毛髪改善剤を配合した毛髪化粧料には、通常毛髪化粧料に用いられる成分を配合する事ができる。例えば、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、グアニジノ誘導体、三級アミン化合物などのような界面活性剤がある。 【0013】 具体的には、アニオン性界面活性剤としては、硫酸塩、スルホン酸塩又はカルボン酸塩等が挙げられる。詳細には、平均炭素数10〜16のアルキル基を有する直鎖又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩。平均炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドから選ばれる1種または2種以上のアルキレンオキサイドを、1分子内に平均0.5〜8モル付加したアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩。平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸塩。平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオレフィンスルホン酸塩。平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するアルカンスルホン酸塩。平均10〜20の炭素原子を1分子中に有する飽和又は不飽和脂肪酸塩。平均炭 素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドから選ばれる1種または2種以上のアルキレンオキサイドを、1分子内に平均0.5〜8モル付加したアルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩。平均10〜20の炭素原子から成るアルキル基又はアルケニル基を有するα―スルホン酸脂肪酸塩又はエステル。炭素数8〜24のアシル基および遊離カルボン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤。炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基を有するリン酸モノ又はジエステル型界面活性剤。炭素数8〜22の高級アルコール若しくはそのエトキシレートなどのスルホコハク酸エステル又は高級脂肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル。炭素数8〜20の高級脂肪酸モノエタノールアマイド若しくはジエタノールアマイド又はそれらのエトキシレートなどのスルホン酸塩。炭素数8〜20のモノグリセライドのスルホン酸塩。炭素数8〜20の高級脂肪酸とイセチオン酸との縮合物の塩がある。 【0014】 両性界面活性剤としては、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基若しくはアシル基を有するα位付加型、2級アミド若しくは3級アミド型のイミダゾリン系両性界面活性剤。炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基若しくはアシル基を有するカルボキシベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、若しくはアミドスルホベタイン系両性界面活性剤。これら両性界面活性剤の対イオンとしては、アニオン性残基では、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミンを挙げることができる。又、カチオン性残基の対イオンとしては、塩素、臭素、沃素等のハロゲンイオン及びメトサルフェート等が挙げられる。 【0015】 非イオン性界面活性剤としては、平均炭素数10〜24のアルキル基又はアルケニル基を有し、1〜20モルのエチレンオキサイドを付加したポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル。平均炭素数10〜24のアルキル基又はアルケニル基を有し、1〜20モルのプロピレンオキサイドを付加したポリオキシプロピレンアルキル又はアルケニルエーテル。平均炭素数10〜24のアルキル基又はアルケニル基を有し、1〜20モルのブチレンオキサイドを付加したポリオキシブチレンアルキル又はアルケニルエーテル。平均炭素数10〜24のアルキル基又はアルケニル基を有し、総和で1〜30モルのエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド又はプロピレンオキサイドとブチレンオキサイドを付加した非イオン界面活性剤。次式で表される高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物。 【化1】
(式中、R1は炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2は水素原子またはメチル基を示し、aは1〜3の整数を示し、bは0〜3の整数を示す。) 平均炭素数10〜20の脂肪酸とショ糖からなるショ糖脂肪酸エステル。平均炭素数10〜20の脂肪酸とグリセリンからなる脂肪酸グリセリンモノエステル。 次式で表されるアルキルグルコシド R3O−(R4O)c−(G)d (式中、R3は炭素数6〜18の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R4は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは炭素数5又は6の還元糖を示し、dは1〜10の数を表す。)等が挙げられる。 【0016】 カチオン界面活性剤、グアニジノ誘導体及び三級アミン化合物としては、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、ジココイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン酸塩、酢酸ラウリン酸アミドブチルグアニジン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、N,N−ジメチルオクタデシロキシプロピルアミン等が挙げられる。三級アミン型化合物は、酸性アミノ酸、有機酸又は無機酸により中和して使用される事が好ましく、具体的には、グルタミン酸、アスパラギン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、リン酸、塩酸等がある。又、カチオン性ポリマーが配合される場合がある。 【0017】 感触向上剤として、カチオン性ポリマーやシリコーン誘導体が配合される。 カチオン性ポリマーとしては、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニ オ)プロピル]ヒドロキシセルロース、グアヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリジメチルジアリルアンモニウムクロリド、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、アクリルアミド/ジメチルジアリルアンモニウムクロリドポリマー、メチルビニルイミダゾリニウムクロリド/ビニルピロリドンコポリマー、ヒドロキシエチルセルロース/ジアリルジメチルアンモニウムクロリドコポリマー、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマーのジエチル硫酸塩、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、ビニルピロリドン/アルキルアミノメタクリレート/ビニルカプロラクタムコポリマー、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドコポリマー等が挙げら、これらカチオン性ポリマーは2種以上を併用してもよい。 【0018】 シリコーン誘導体としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、オキサゾリン変性シリコーン等が挙げら、これらシリコーン誘導体は2種以上を併用してもよい。 【0019】 又、上記以外の成分として、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、バチルアルコールなどの高級アルコール、コレステロール及びその誘導体、蜜蝋、キャンデリラワックス、カルナバワックス、固形パラフィン、流動パラフィン、ワセリン、ラノリン誘導体、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル類等の油性成分、ポリカルボン酸エステル共重合体、架橋型カルボン酸/カルボン酸エステル共重合体、架橋型アクリル酸/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/ブタンスルホン酸アクリルアミド共重合体等の高分子化合物、グリセリン、プロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、マンニトール等の多価アルコール、エチレンジアミン四酢酸等のキレート剤、グルタミン酸、グリシン、プロリン、アルギニン等のアミノ酸及びその塩、動植物由来の抽出エキス、紫外線吸収剤、パール化剤、メチルパラベンやフェノキシエタノール等の防腐剤、殺菌剤、抗炎症剤、抗フケ剤、pH調整剤、LPG、DME、窒素、炭酸ガスなどのエアゾール噴射剤、色素、香料など目的に応じて配合される。 【実施例】 【0020】 以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明する。尚、本発明はこれによって限定されるものではない。配合量は、すべて質量%である。 【0021】 [実施例1〜4、比較例1〜5] 表1に損傷毛髪改善剤の実施例、表2に比較例を示す。毛髪改善パラメーター測定方法は、なにも処理していないバージン毛髪を市販のパーマ剤又はブリーチ剤等で浴比1(毛髪重量):50(試液容量)で処理後風乾した毛髪を、200mMの2−メルカプトエタノール溶液(トリス塩酸緩衝液pH9)に浴比1(毛髪重量):50(試液容量)で37℃16時間振とうして抽出したタンパク質量を測定し、損傷改善パラメーターを次式にて算出した。 【数2】
【0022】 【表1】
【0023】 【表2】
【0024】 表1、表2より、比較例で示したものでは損傷毛髪の改善はみられなかったが、実施例で示した本発明により得られた損傷毛髪改善剤は、毛髪改善パラメーターを低下させ、損傷した毛髪を改善するものである。本発明範囲の毛髪改善剤を配合した毛髪化粧料の実施例を下記に具体的に示す。実施例で用いた香料は表3で示したものを用いた。尚、評価方法は、使用前の空気中及び水中での毛髪直径と使用後の空気中及び水中の毛髪直径を測定し、膨潤抑制率を算出すると共に、使用後に枝毛、切れ毛、ぱさつきの減少等、毛髪の損傷が改善されたかをアンケートにより実施した。 【数3】
【0025】 【表3】
【0026】 実施例5 ヘアーシャンプー (質量%) POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 5.0 ラウリル硫酸トリエタノールアミン 5.0 ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム 1.0 N−ラウロイル−N−カルボキシメチル−N− ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン40%液 2.0 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 5.0 ラウリン酸モノイソプロパーノールアミド 1.0 エチレングリコールジステアレート 2.0 高重合メチルポリシロキサン50%エマルション 1.0 グアヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド 0.2 メチルパラベン 0.1 実施例2の毛髪損傷改善剤 0.5 塩化ナトリウム 0.1 クエン酸 0.05 海藻抽出液 0.1 香料 0.5 精製水 残量 上記ヘアーシャンプー(pH6.0)は、膨潤抑制率75%であり、連用使用によるアンケートで枝毛、切れ毛、ぱさつきが減少し、毛髪の損傷は改善された。 【0027】 実施例6 ヘアーコンディショナー (質量%) ステリルアルコール 2.0 ベヘニルアルコール 2.5 塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 2.5 ヒドロキシエチルセルロース 0.15 固形パラフィン 1.0 白色ワセリン 0.3 ポリオキシエチレン(5)セチルエーテル 0.2 加水分解セリシン 0.1 (分子量2,000、OH-AA含量40Mol%) 高重合メチルポリシロキサン/メチルポリ シロキサン混合物60%エマルション 5.0 メチルパラベン 0.1 香料 0.5 精製水 残量 上記ヘアーコンディショナー(pH4.3)は、膨潤抑制率60%であり、連用使用によるアンケートで枝毛、切れ毛、ぱさつきが減少し、毛髪の損傷は改善された。 【0028】 実施例7 ヘアートリートメント (質量%) ステアリルアルコール 9.0 塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 3.0 セバチン酸ジエチル 3.0 プロピレングリコール 3.0 セリシン 2.0 (分子量80,000、OH-AA含量50Mol%) 高重合メチルポリシロキサン/メチルポリ シロキサン混合物 1.0 アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ ジメチルシロキサン共重合物50%エマルション 3.0 メチルパラベン 0.1 フェノキシエタノール 0.2 香料 0.6 精製水 残量 上記ヘアートリートメント(pH5.5)は、膨潤抑制率55%であり、連用使用によるアンケートで枝毛、切れ毛、ぱさつきが減少し、毛髪の損傷は改善された。 【0029】 実施例8 つけっ放しヘアートリートメント (質量%) 95°エタノール 5.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 トリエタノールアミン 0.25 ポリオキシプロピレンブチル(37)エーテル 1.0 1,3−ブリレングリコール 2.0 高重合メチルポリシロキサン/ メチルポリシロキサン混合物 10.0 実施例1の毛髪損傷改善剤 0.6 ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油 0.5 メチルパラベン 0.1 香料 0.05 精製水 残量 上記つけっ放しヘアートリートメント(pH6.7)は、膨潤抑制率45%であり、連用使用によるアンケートで枝毛、切れ毛、ぱさつきが減少し、毛髪の損傷は改善された。 【0030】 実施例9 ヘアーワックス (質量%) ミツロウ 3.0 キュアンデリラワックス 3.0 ワセリン 2.0 セトステリルアルコール 5.0 流動パラフィン 8.0 スクワラン 3.0 ポリオキシエチレン(60)セチルエーテル 3.5 ポリエーテル変性シリコン 1.0 実施例3の毛髪損傷改善剤 0.5 ジメチルポリシロキサン 1.0 メチルパラベン 0.2 フェノキシエタノール 0.2 香料 0.1 精製水 残量 上記ヘアーワックス(pH7.5)は、膨潤抑制率85%であり、連用使用によるアンケートで枝毛、切れ毛、ぱさつきが減少し、毛髪の損傷は改善された。 【0031】 実施例10 癖下直しスプレー (質量%) 95°エタノール 8.0 1,3―ブチレングリコール 0.5 濃グリセリン 1.0 トリメチルグリシン 1.5 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.2 エチルグルコシド 1.0 実施例4の損傷毛髪改善剤 0.1 メチルパラベン 0.1 香料 0.1 精製水 残量 上記組成物をトリガータイプの容器に充填し、寝癖直しスプレー(pH6.0)を作製した。 上記癖下直しスプレーは、膨潤抑制率68%であり、連用使用によるアンケートで枝毛、切れ毛、ぱさつきが減少し、毛髪の損傷は改善された。 【0032】 実施例11 ヘアーミスト 実施例10の寝癖直しスプレーを耐圧容器に充填し、最終圧力が0.8MPaとなるように窒素ガスを封入し、ヘアーミストを作製した。 上記ヘアーミストは、膨潤抑制率68%であり、連用使用によるアンケートで枝毛、切れ毛、ぱさつきが減少し、毛髪の損傷は改善された。 【0033】 実施例12 ノンエアゾールヘアーフォーム (質量%) 95°エタノール 8.0 ポリエチレングリコール#600 1.0 濃グリセリン 0.5 ジプロピレングリコール 1.0 ポリオキシエチレン(25)イソセチルエーテル 2.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5 加水分解セリシン 0.5 (分子量500、OH-AA含量60Mol%) メチルパラベン 0.1 香料 0.1 精製水 残量 上記組成物(pH5.5)をポンプフォーマーなどの容器に入れ、ノンエアゾールヘアーフォームを作製した。 このノンエアゾールヘアーフォームは、膨潤抑制率55%であり、連用使用によるアンケートで枝毛、切れ毛、ぱさつきが減少し、毛髪の損傷は改善された。 【0034】 実施例13 ヘアーフォーム(エアゾール) <原液> (質量%) 95°エタノール 20.0 ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチル メタクリレートコポリマーのジエチル硫酸塩 10.0 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.5 ポリオキシエチレン(15)セチルエーテル 0.5 ソルビトール液 1.0 イソステアリルアルコール 1.0 イソステリン酸ジグリセリル 0.5 加水分解セリシン 0.05 (分子量30,000、OH-AA含量40Mol%) メチルパラベン 0.1 香料 0.15 精製水 残量 <製品> 原液 90.0 噴射剤(液化石油ガス) 7.0 噴射剤(DME) 3.0 上記ヘアーフォーム(pH6.7)は、膨潤抑制率77%であり、連用使用によるアンケートで枝毛、切れ毛、ぱさつきが減少し、毛髪の損傷は改善された。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000952 【氏名又は名称】カネボウ株式会社 【住所又は居所】東京都墨田区墨田五丁目17番4号
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| 【出願日】 |
平成16年11月9日(2004.11.9) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−131579(P2006−131579A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月25日(2006.5.25) |
| 【出願番号】 |
特願2004−324636(P2004−324636) |
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