| 【発明の名称】 |
放出制御製剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】小野 彰彦 【住所又は居所】大阪府大阪市淀川区十三本町二丁目17番85号 武田薬品工業株式会社内
【氏名】米山 修司 【住所又は居所】大阪府大阪市淀川区十三本町二丁目17番85号 武田薬品工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】糖尿病、高脂血症、耐糖能不全、炎症性疾患、動脈硬化症などの予防・治療剤として有用な含窒素5員複素環化合物を含有し、該化合物の有効血中濃度の持続性が改善された医薬の提供。
【解決手段】式 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 式 【化1】
[式中、R1は置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を; Xは結合手、酸素原子、硫黄原子、または−CO−、−CS−、−CR4(OR5)−もしくは−NR6−(R4およびR6は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、R5は水素原子または水酸基の保護基を示す)で示される基を; mは0ないし3の整数を; Yは酸素原子、硫黄原子、または−SO−、−SO2−、−NR7−、−CONR7−もしくは−NR7CO−(R7は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)で示される基を; 環Aは1ないし3個の置換基をさらに有していてもよい芳香環を; nは1ないし8の整数を; 環Bはアルキル基でさらに置換されていてもよい含窒素5員複素環を; X1は結合手、酸素原子、硫黄原子、または−SO−、−SO2−、−O−SO2−もしくは−NR16−(R16は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)で示される基を; R2は水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を; Wは結合手または炭素数1ないし20の2価の炭化水素残基を; R3は−OR8(R8は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)または−NR9R10(R9およびR10は同一または異なって水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、または置換されていてもよいアシル基を示し、またR9およびR10は結合して環を形成していてもよい)で示される基を示す。 ただし、環Aが置換されていてもよいベンゼン環であり、Yが酸素原子、硫黄原子、−NH−または−CONH−であるとき、R1が置換されていてもよい複素環基であるか、R2が置換されていてもよい芳香族炭化水素基または置換されていてもよい複素環基である]で表される化合物またはその塩を含有し、該化合物またはその塩の放出速度が互いに異なる2種以上の部分を組合せてなる医薬。 【請求項2】 2種以上の部分の少なくとも一方がpH6.0以上pH7.5以下の範囲で溶解する高分子物質を含有する請求項1記載の医薬。 【請求項3】 高分子物質がメタクリル酸メチル・メタクリル酸共重合体である請求項2記載の医薬。 【請求項4】 高分子物質がメタクリル酸コポリマーLとメタクリル酸コポリマーSとの混合物である請求項3記載の医薬。 【請求項5】 メタクリル酸コポリマーLとメタクリル酸コポリマーSとの重量比が1:0.5ないし1:7である請求項4記載の医薬。 【請求項6】 2種以上の部分が単一の製剤を形成する請求項1記載の医薬。 【請求項7】 式(I)で表される化合物またはその塩を含有する核がpH6.0以上pH7.5以下の範囲で溶解する高分子物質を含有する被覆層で被覆された放出制御部分と、 該化合物またはその塩を含有する速放性部分とを組合せてなる請求項1記載の医薬。 【請求項8】 放出制御部分が速放性部分で被覆された単一の製剤である請求項7記載の医薬。 【請求項9】 放出制御部分と速放性部分とを独立した製剤として含有するカプセル剤である請求項7記載の医薬。 【請求項10】 式(I)で表される化合物が、3−[3−エトキシ−1−[4−(2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)ベンジル]−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸エチル; 3−[3−エトキシ−1−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)ベンジル]−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸エチル; 3−(3−エトキシ−1−{4−[(2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)メトキシ]ベンジル}−1H−ピラゾール−4−イル)プロパン酸; 3−[3−エトキシ−1−[4−[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ]ベンジル]−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸;または 3−[3−エトキシ−1−[4−[5−メチル−2−(2−チエニル)−4−オキサゾリルメトキシ]ベンジル]−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸である請求項1記載の医薬。 【請求項11】 白糖・でんぷん球状顆粒を、式(I)で表される化合物またはその塩、賦形剤、結合剤および崩壊剤を含む被覆層で被覆した顆粒(A)を、メタクリル酸コポリマーLとメタクリル酸コポリマーSとの混合物、可塑剤および滑沢剤を含む被覆層で被覆し、得られる顆粒(B)を、式(I)で表される化合物またはその塩、賦形剤、結合剤および崩壊剤を含む被覆層で被覆した顆粒である請求項1記載の医薬。 【請求項12】 白糖・でんぷん球状顆粒を、式(I)で表される化合物またはその塩、白糖、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよび低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含む被覆層で被覆した顆粒(A)を、 メタクリル酸コポリマーLとメタクリル酸コポリマーSとの重量比が1:0.5ないし1:7の混合物、クエン酸トリエチルおよびタルクを含む被覆層で被覆し、 得られる顆粒(B)を、式(I)で表される化合物またはその塩、白糖、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよび低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含む被覆層で被覆した顆粒である請求項11記載の医薬。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、糖尿病、高脂血症、耐糖能不全、炎症性疾患、動脈硬化症などの予防・治療剤として有用な含窒素5員複素環化合物を含有し、該化合物の有効血中濃度の持続性が改善された医薬に関する。 【背景技術】 【0002】 本発明において用いられる式 【0003】 【化1】
【0004】 [式中、R1は置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を; Xは結合手、酸素原子、硫黄原子、または−CO−、−CS−、−CR4(OR5)−もしくは−NR6−(R4およびR6は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、R5は水素原子または水酸基の保護基を示す)で示される基を; mは0ないし3の整数を; Yは酸素原子、硫黄原子、または−SO−、−SO2−、−NR7−、−CONR7−もしくは−NR7CO−(R7は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)で示される基を; 環Aは1ないし3個の置換基をさらに有していてもよい芳香環を; nは1ないし8の整数を; 環Bはアルキル基でさらに置換されていてもよい含窒素5員複素環を; X1は結合手、酸素原子、硫黄原子、または−SO−、−SO2−、−O−SO2−もしくは−NR16−(R16は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)で示される基を; R2は水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を; Wは結合手または炭素数1ないし20の2価の炭化水素残基を; R3は−OR8(R8は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)または−NR9R10(R9およびR10は同一または異なって水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、または置換されていてもよいアシル基を示し、またR9およびR10は結合して環を形成していてもよい)で示される基を示す。 ただし、環Aが置換されていてもよいベンゼン環であり、Yが酸素原子、硫黄原子、−NH−または−CONH−であるとき、R1が置換されていてもよい複素環基であるか、R2が置換されていてもよい芳香族炭化水素基または置換されていてもよい複素環基である]で表される化合物およびその塩[本明細書中、化合物(I)または含窒素5員複素環化合物と略記することがある]は、糖尿病、高脂血症、耐糖能不全、炎症性疾患、動脈硬化症などの予防・治療剤として有用であると報告されている(特許文献1参照)。 しかしながら、該化合物およびその塩の有効血中濃度の持続性が改善された医薬については報告されていない。 【0005】 【特許文献1】国際公開第01/38325号パンフレット 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明の目的は、糖尿病、高脂血症、耐糖能不全、炎症性疾患、動脈硬化症などの予防・治療剤として有用な含窒素5員複素環化合物を含有し、該化合物の有効血中濃度の持続性が改善された医薬を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、含窒素5員複素環化合物の放出速度が互いに異なる2種以上の部分を組合せることにより、生体内投与時の該化合物の最高血中濃度を低下し、さらに該化合物の有効血中濃度の持続性を改善できることを見出した。本発明者らは、これらの知見に基づいてさらに研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。 【0008】 すなわち、本発明は以下の通りである。 〔1〕式 【0009】 【化2】
【0010】 [式中、R1は置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を; Xは結合手、酸素原子、硫黄原子、または−CO−、−CS−、−CR4(OR5)−もしくは−NR6−(R4およびR6は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、R5は水素原子または水酸基の保護基を示す)で示される基を; mは0ないし3の整数を; Yは酸素原子、硫黄原子、または−SO−、−SO2−、−NR7−、−CONR7−もしくは−NR7CO−(R7は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)で示される基を; 環Aは1ないし3個の置換基をさらに有していてもよい芳香環を; nは1ないし8の整数を; 環Bはアルキル基でさらに置換されていてもよい含窒素5員複素環を; X1は結合手、酸素原子、硫黄原子、または−SO−、−SO2−、−O−SO2−もしくは−NR16−(R16は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)で示される基を; R2は水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を; Wは結合手または炭素数1ないし20の2価の炭化水素残基を; R3は−OR8(R8は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)または−NR9R10(R9およびR10は同一または異なって水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、または置換されていてもよいアシル基を示し、またR9およびR10は結合して環を形成していてもよい)で示される基を示す。 ただし、環Aが置換されていてもよいベンゼン環であり、Yが酸素原子、硫黄原子、−NH−または−CONH−であるとき、R1が置換されていてもよい複素環基であるか、R2が置換されていてもよい芳香族炭化水素基または置換されていてもよい複素環基である]で表される化合物またはその塩を含有し、該化合物またはその塩の放出速度が互いに異なる2種以上の部分を組合せてなる医薬。 〔2〕2種以上の部分の少なくとも一方がpH6.0以上pH7.5以下の範囲で溶解する高分子物質を含有する前記〔1〕記載の医薬。 〔3〕高分子物質がメタクリル酸メチル・メタクリル酸共重合体である前記〔2〕記載の医薬。 〔4〕高分子物質がメタクリル酸コポリマーLとメタクリル酸コポリマーSとの混合物である前記〔3〕記載の医薬。 〔5〕メタクリル酸コポリマーLとメタクリル酸コポリマーSとの重量比が1:0.5ないし1:7である前記〔4〕記載の医薬。 〔6〕2種以上の部分が単一の製剤を形成する前記〔1〕記載の医薬。 〔7〕式(I)で表される化合物またはその塩を含有する核がpH6.0以上pH7.5以下の範囲で溶解する高分子物質を含有する被覆層で被覆された放出制御部分と、 該化合物またはその塩を含有する速放性部分とを組合せてなる前記〔1〕記載の医薬。 〔8〕放出制御部分が速放性部分で被覆された単一の製剤である前記〔7〕記載の医薬。 〔9〕放出制御部分と速放性部分とを独立した製剤として含有するカプセル剤である前記〔7〕記載の医薬。 〔10〕式(I)で表される化合物が、3−[3−エトキシ−1−[4−(2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)ベンジル]−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸エチル; 3−[3−エトキシ−1−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)ベンジル]−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸エチル; 3−(3−エトキシ−1−{4−[(2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)メトキシ]ベンジル}−1H−ピラゾール−4−イル)プロパン酸; 3−[3−エトキシ−1−[4−[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ]ベンジル]−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸;または 3−[3−エトキシ−1−[4−[5−メチル−2−(2−チエニル)−4−オキサゾリルメトキシ]ベンジル]−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸である前記〔1〕記載の医薬。 〔11〕白糖・でんぷん球状顆粒を、式(I)で表される化合物またはその塩、賦形剤、結合剤および崩壊剤を含む被覆層で被覆した顆粒(A)を、メタクリル酸コポリマーLとメタクリル酸コポリマーSとの混合物、可塑剤および滑沢剤を含む被覆層で被覆し、得られる顆粒(B)を、式(I)で表される化合物またはその塩、賦形剤、結合剤および崩壊剤を含む被覆層で被覆した顆粒である前記〔1〕記載の医薬。 〔12〕白糖・でんぷん球状顆粒を、式(I)で表される化合物またはその塩、白糖、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよび低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含む被覆層で被覆した顆粒(A)を、 メタクリル酸コポリマーLとメタクリル酸コポリマーSとの重量比が1:0.5ないし1:7の混合物、クエン酸トリエチルおよびタルクを含む被覆層で被覆し、 得られる顆粒(B)を、式(I)で表される化合物またはその塩、白糖、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよび低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含む被覆層で被覆した顆粒である前記〔11〕記載の医薬。 【発明の効果】 【0011】 本発明の医薬では、化合物(I)を含有する通常の製剤(速放性製剤)と比較して、生体内投与時の化合物(I)の最高血中濃度が抑制され、さらに化合物(I)の有効血中濃度の持続性が改善されている。したがって、本発明の医薬は、化合物(I)の副作用を軽減し、その薬効を増強する。この結果、本発明の医薬では、化合物(I)を含有する通常の製剤(速放性製剤)と比較して、化合物(I)の患者への投与回数を低減でき、服用コンプライアンスが向上し、高い治療効果が得られる。したがって、本発明の医薬は、糖尿病、高脂血症、耐糖能不全、炎症性疾患、動脈硬化症などの予防・治療剤として極めて有用である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 本発明の医薬において用いられる化合物(I)は、WO01/38325に記載されており、その好適な例としては、以下の化合物A〜Gなどが挙げられる。 なお、化合物(I)は、例えばWO01/38325、WO03/042183などに記載の方法にしたがって製造することができる。 【0013】 (化合物A) R1が1)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ、ヒドロキシおよびアミノからなる群より選ばれる1〜3個の置換基をそれぞれ有していてもよいフリル、チエニル、ピリジル、ピラジニル、フェニルまたはナフチル;および2)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ、ヒドロキシおよびアミノからなる群より選ばれる1〜3個の置換基をそれぞれ有していてもよい炭素数1〜4のアルキル基または炭素数3〜7のシクロアルキル基から選ばれる1または2個の置換基を有していてもよく、ベンゼン環と縮合していてもよい5または6員芳香族複素環基(好ましくはフリル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル); Xが、結合手または−NR6−(R6が水素原子または炭素数1〜4のアルキル基); mが1または2; Yが酸素原子、硫黄原子、−NH−または−NHCO−; 環Aが、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数7〜10のアラルキルオキシ基およびハロゲン原子からなる群より選ばれる1〜3個の置換基をそれぞれさらに有していてもよいベンゼン環、炭素数9ないし14の縮合芳香族炭化水素環(好ましくはナフタレンなど)または5または6員芳香族複素環(好ましくはピリジン、イソオキサゾールなど); nが1ないし3の整数; 環Bが炭素数1〜4のアルキル基でさらに置換されていてもよい「環構成原子として炭素原子以外に少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1個含有していてもよい5員芳香族複素環」(例、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール); X1が結合手; R2が1)ハロゲン原子、2)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基、3)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルコキシ基、4)炭素数7〜10のアラルキルオキシ基(例、ベンジルオキシ)、5)炭素数6〜14のアリールオキシ基(例、フェノキシ)および6)芳香族複素環基(例、フリル、チエニル)からなる群より選ばれる1〜3個の置換基をそれぞれ有していてもよい炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基(好ましくはアルキル基)、炭素数6〜14の芳香族炭化水素基(例、フェニル、ナフチルなど)または5または6員芳香族複素環基(例、フリル、チエニル、ピリジルなど); WがC1−8アルキレン、C2−8アルケニレンまたはC2−8アルキニレン; R3が−OR8(R8が水素原子、「炭素数1〜4のアルキル基」または「炭素数1〜4のアルキル基およびハロゲン原子から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい炭素数6〜10のアリール基」)または−NR9R10(R9およびR10が同一または異なって、水素原子または炭素数1〜4のアルキル基)である化合物。 【0014】 (化合物B) R1が1)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ、ヒドロキシおよびアミノからなる群より選ばれる1〜3個の置換基をそれぞれ有していてもよいフリル、チエニル、ピリジル、ピラジニル、フェニルまたはナフチル;および2)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ、ヒドロキシおよびアミノからなる群より選ばれる1〜3個の置換基をそれぞれ有していてもよい炭素数1〜4のアルキル基または炭素数3〜7のシクロアルキル基から選ばれる1または2個の置換基を有していてもよく、ベンゼン環と縮合していてもよい5または6員芳香族複素環基(好ましくはフリル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル); Xが、結合手または−NR6−(R6が水素原子または炭素数1〜4のアルキル基); mが1または2; Yが酸素原子、硫黄原子、−NH−または−NHCO−; 環Aが、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数7〜10のアラルキルオキシ基およびハロゲン原子からなる群より選ばれる1〜3個の置換基をそれぞれさらに有していてもよいベンゼン環、炭素数9ないし14の縮合芳香族炭化水素環(好ましくはナフタレンなど)または5または6員芳香族複素環(好ましくはピリジン、イソオキサゾールなど); nが1ないし3の整数; 環Bが炭素数1〜4のアルキル基でさらに置換されていてもよい「環構成原子として炭素原子以外に少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1個含有していてもよい5員芳香族複素環」(例、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール); X1が酸素原子; R2が1)ハロゲン原子、2)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基、3)炭素数7〜10のアラルキルオキシ基(例、ベンジルオキシ)、4)炭素数1〜3のアルキル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基(例、シクロヘキシル)、フリル、チエニル、フェニルおよびナフチルから選ばれる1ないし2個の置換基を有していてもよい5または6員芳香族複素環(例、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル)−炭素数1〜6のアルコキシ基、5)芳香族複素環基(例、フリル、チエニル、ピリジル)、6)炭素数6〜14のアリールオキシ基(例、フェノキシ)および7)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルコキシ基からなる群より選ばれる1〜3個の置換基をそれぞれ有していてもよい炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基(好ましくはアルキル基)、炭素数7〜13の芳香脂肪族炭化水素基(好ましくはアラルキル基(例、ベンジル))または5または6員芳香族複素環基(例、フリル、チエニル、ピリジルなど); WがC1−8アルキレン、C2−8アルケニレンまたはC2−8アルキニレン; R3が−OR8(R8が水素原子、「炭素数1〜4のアルキル基」または「炭素数1〜4のアルキル基およびハロゲン原子から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい炭素数6〜10のアリール基」)または−NR9R10(R9およびR10が同一または異なって、水素原子または炭素数1〜4のアルキル基)である化合物。 【0015】 (化合物C) 3−[3−エトキシ−1−[4−(2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)ベンジル]−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸エチル。 (化合物D) 3−[3−エトキシ−1−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)ベンジル]−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸エチル。 (化合物E) 3−(3−エトキシ−1−{4−[(2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)メトキシ]ベンジル}−1H−ピラゾール−4−イル)プロパン酸。 (化合物F) 3−[3−エトキシ−1−[4−[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ]ベンジル]−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸。 (化合物G) 3−[3−エトキシ−1−[4−[5−メチル−2−(2−チエニル)−4−オキサゾリルメトキシ]ベンジル]−1H−ピラゾール−4−イル]プロピオン酸。 【0016】 化合物(I)における塩としては、薬理学的に許容される塩が好ましく、その具体例としては、無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。 無機塩基との塩の好適な例としては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;ならびにアルミニウム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。 有機塩基との塩の好適な例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩が挙げられる。 無機酸との塩の好適な例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げられる。 有機酸との塩の好適な例としては、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。 塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、アルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられる。 酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、アスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。 【0017】 本発明の医薬は、化合物(I)を含有し、該化合物(I)の放出速度が互いに異なる2種以上の部分(part)の組合せからなる。 ここで、部分(part)とは、それ自体が製剤(例、細粒、顆粒、錠剤)であってもよいし、製剤を構成する一部(例、被覆製剤における核または被覆層;積層錠を構成する各層)であってもよい。 【0018】 上記部分(part)からの化合物(I)の放出制御機構は、特に限定されず、1)化合物(I)が製剤から受動拡散により放出される製剤、2)製剤の侵食に伴い化合物(I)を放出する製剤、3)環境pHの変化に応答して化合物(I)を放出する製剤、4)環境水分を取り込むことにより製剤内部が膨張しその内部圧力で化合物(I)を放出する製剤、5)製剤の崩壊あるいは溶解により化合物(I)を即放出する製剤などのいずれであってもよい。 【0019】 ここで、「化合物(I)が製剤から受動拡散により放出される製剤」としては、例えば徐放性製剤[好ましくは、親水性高分子(例、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレンオキシド)を用いたマトリックス錠];脂溶性基剤(例、カルナウバロウ、硬化ヒマシ油、硬化ナタネ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル)を含有するマトリックス錠;徐放性基剤(例、エチルセルロースなどのセルロース系高分子;アミノアルキルメタクリレートコポリマーRS〔オイドラギットRS(商品名、ローム社製)〕、アクリル酸エチル−メタクリル酸メチル共重合体懸濁液〔オイドラギットNE(商品名、ローム社製)〕などのアクリル酸系高分子)でコーティングされた錠剤あるいは顆粒などが挙げられる。 【0020】 「製剤の侵食に伴い化合物(I)を放出する製剤」としては、例えばポリグリコール化グリセリド(例、Gelucire50/13 (商品名、GATTEFOSSE社製)を含有するカプセル剤などが挙げられる。 【0021】 「環境pHの変化に応答して化合物(I)を放出する製剤」としては、例えば後述する「pH6.0以上pH7.5以下の範囲で溶解する高分子物質」でそれぞれコーティングされた錠剤あるいは顆粒などが挙げられる。 【0022】 「環境水分を取り込むことにより製剤内部が膨張しその内部圧力で化合物(I)を放出する製剤」としては、例えばオロスシステム(商品名、アルザ社製)などが挙げられる。 【0023】 「製剤の崩壊あるいは溶解により化合物(I)を即放出する製剤」としては、例えば化合物(I)と薬理学的に許容される担体とを混合し、成型することによって得られる製剤が挙げられる。 ここで、混合および成型は、製剤技術分野において慣用の方法にしたがって行われる。 【0024】 前記した「薬理学的に許容される担体」としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質、例えば賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などが挙げられる。また、混合、成型の際に、必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。 【0025】 賦形剤の好適な例としては、乳糖、白糖、D−マンニトール、D−ソルビトール、デンプン(例、トウモロコシデンプン)、α化デンプン、デキストリン、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アラビアゴム、プルラン、軽質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどが挙げられる。 【0026】 滑沢剤の好適な例としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられる。 【0027】 結合剤の好適な例としては、α化デンプン、ショ糖(白糖)、ゼラチン、アラビアゴム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、D−マンニトール、トレハロース、デキストリン、プルラン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。 【0028】 崩壊剤の好適な例としては、乳糖、白糖、デンプン(例、トウモロコシデンプン)、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、軽質無水ケイ酸、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられる。 【0029】 防腐剤の好適な例としては、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。 【0030】 抗酸化剤の好適な例としては、亜硫酸塩、アスコルビン酸塩などが挙げられる。 【0031】 着色剤の好適な例としては、水溶性食用タール色素(例、食用赤色2号および3号、食用黄色4号および5号、食用青色1号および2号)、水不溶性レーキ色素(例、前記水溶性食用タール色素のアルミニウム塩)、天然色素(例、β−カロチン、クロロフィル、ベンガラ、黄色三二酸化鉄)などが挙げられる。 【0032】 甘味剤の好適な例としては、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、アスパルテーム、ステビアなどが挙げられる。 【0033】 本発明の医薬を構成する「2種以上の部分(part)」からの化合物(I)の放出制御機構は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。 該制御機構は、互いに異なっていることが好ましく、異なる制御機構の組合せとしては、「環境pHの変化に応答して化合物(I)を放出する製剤」と「製剤の崩壊あるいは溶解により化合物(I)を即放出する製剤」との組合せが好ましい。 【0034】 また、「2種以上の部分(part)」は、単一の製剤を形成していてもよく、互いに独立した複数の製剤として存在していてもよい。 ここで、「単一の製剤」の具体例としては、「1種の部分(part)」が「他の部分(part)」で被覆された製剤(例、有核顆粒);「1種の部分(part)」と「他の部分(part)」とを層状に積み重ねられた製剤(例、積層錠);「1種の部分(part)」からなる製剤(例、細粒、顆粒)と「他の部分(part)」からなる製剤(例、細粒、顆粒)とを含有するカプセル剤などが挙げられる。 また、「独立した複数の製剤」の具体例としては、互いに独立して存在する「1種の部分(part)」からなる製剤(例、細粒、顆粒、錠剤)と「他の部分(part)」からなる製剤(例、細粒、顆粒、錠剤)とが挙げられる。 本発明の医薬において、「2種以上の部分(part)」が単一の製剤を形成していることが好ましい。 【0035】 本発明の医薬において、「2種以上の部分(part)」を構成する各部分(part)における化合物(I)の含量は、化合物(I)の種類、製剤の大きさなどによって異なるが、例えば1〜90重量%、好ましくは5〜80重量%である。 【0036】 本発明の医薬は、化合物(I)を含有する放出制御部分と化合物(I)を含有する速放性部分との組合せからなることが好ましく、このような組合せを採用することによって、生体内投与直後から長期にわたって化合物(I)の有効血中濃度を持続させることができる。 【0037】 本明細書中、「速放性」とは、日本薬局方溶出試験法第2法(パドル法)を、適当な試験液900 mLを用いてパドルの回転数50 rpmの条件で実施した場合の「試験開始30分後における組成物からの薬物溶出率」が75%以上(好ましくは80%以上)であること、あるいは、日本薬局方溶出試験法第1法(回転バスケット法)を、適当な試験液900 mLを用いてパドルの回転数75 rpmの条件で実施した場合の「試験開始30分後における組成物からの薬物溶出率」が75%以上(好ましくは80%以上)であることを意味する。上記試験液としては、製剤技術分野において慣用のもの、例えば水、緩衝液などが用いられる。なかでも、後述の実験例1で用いられるリン酸緩衝液が好ましい。 【0038】 本発明の医薬において、「2種以上の部分(part)」の少なくとも一方がpH6.0以上pH7.5以下の範囲で溶解する高分子物質を含有することが好ましい。 該高分子物質としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(商品名:HP−55、HP−50、信越化学(株)製)、セルロースアセテートフタレート、カルボキシメチルエチルセルロース(商品名:CMEC、フロイント産業(株)製)、メタクリル酸メチル・メタクリル酸共重合体[メタクリル酸コポリマーL(商品名:Eudragit L100、ローム社製)、メタクリル酸コポリマーS(商品名:Eudragit S100、ローム社製)]、メタクリル酸・アクリル酸エチル共重合体[乾燥メタクリル酸コポリマーLD(商品名:Eudragit L100−55、ローム社製)、メタクリル酸コポリマーLD(商品名:EudragitL30D−55、ローム社製)]、メタクリル酸・アクリル酸メチル・メタクリル酸メチル共重合体(商品名:Eudragit FS30D、ローム社製)、ヒドロキシプロピルセルロースアセテートサクシネート(商品名:HPMCAS、信越化学(株)製)、ポリビニルアセテートフタレート、シェラックなどが挙げられる。これらの高分子物質は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。 【0039】 高分子物質は、好ましくはメタクリル酸メチル・メタクリル酸共重合体であり、さらに好ましくはメタクリル酸コポリマーL(商品名:Eudragit L100、ローム社製)とメタクリル酸コポリマーS(商品名:Eudragit S100、ローム社製)との混合物である。メタクリル酸コポリマーL(商品名:Eudragit L100、ローム社製)とメタクリル酸コポリマーS(商品名:Eudragit S100、ローム社製)との混合比(重量比)は、好ましくは1:0.5ないし1:7、より好ましくは1:0.5ないし1:5、特に好ましくは約1:3である。 【0040】 本発明の医薬は、好ましくは、化合物(I)を含有する核がpH6.0以上pH7.5以下の範囲で溶解する高分子物質を含有する被覆層で被覆された放出制御部分と、該化合物を含有する速放性部分とを組合せからなる。 ここで、「化合物(I)を含有する核」としては、例えば 1)白糖・でんぷん球状顆粒(商品名:ノンパレル−101(粒径:850ないし710μm、710ないし500μmまたは500ないし355μm)、フロイント産業株式会社製)、精製白糖球状顆粒(商品名:ノンパレル−103(粒径:850ないし710μm、710ないし500μmまたは500ないし355μm)、フロイント産業株式会社製)、乳糖・結晶セルロース球状顆粒(商品名:ノンパレル−105(粒径:710ないし500μm、500ないし355μmまたは300ないし180μm)、フロイント産業株式会社製)、結晶セルロース粒(商品名:セルフィアCP−507(粒径:500ないし710μm)、セルフィアCP−305(粒径:300ないし500μm)、セルフィアCP−203(粒径:150ないし300μm)、セルフィアCP−102(粒径:106ないし212μm)、いずれも旭化成(株)製)などの不活性担体に、化合物(I)を前記した「薬理学的に許容される担体」と共にコーティングして得られる粒(例、細粒、顆粒); 2)化合物(I)と前記した「薬理学的に許容される担体」とを混合し、成型(好ましくは造粒)して得られる粒(例、細粒、顆粒);などが挙げられる。 【0041】 白糖・でんぷん球状顆粒は、白糖(好ましくは精製白糖)65−85重量%、およびデンプン(好ましくはトウモロコシデンプン)15−35重量%を含有する球形顆粒である。白糖・でんぷん球状顆粒の粒子径は好ましくは850ないし355μmの範囲である。 白糖・でんぷん球状顆粒、精製白糖球状顆粒、乳糖・結晶セルロース球状顆粒、結晶セルロース粒などの粒子状の不活性担体の粒径は、好ましくは850ないし150μm、さらに好ましくは850ないし710μmである。 「化合物(I)を含有する核」の平均粒子径は、好ましくは50ないし2000μm、さらに好ましくは100ないし1400μmである。 【0042】 「pH6.0以上pH7.5以下の範囲で溶解する高分子物質を含有する被覆層」において、「pH6.0以上pH7.5以下の範囲で溶解する高分子物質」としては、前記したものが用いられる。 該「被覆層」は、さらに、ポリエチレングリコール、セバシン酸ジブチル、フタル酸ジエチル、トリアセチン、クエン酸トリエチルなどの可塑剤;タルク、酸化チタン、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、軽質無水ケイ酸などの滑沢剤等を含有していてもよい。「被覆層」の量は、「化合物(I)を含有する核」に対して、通常、5ないし200重量%、好ましくは20ないし100重量%、より好ましくは20ないし50重量%である。 【0043】 「化合物(I)を含有する核」は、該「被覆層」を用いて、自体公知の方法により被覆することができる。 【0044】 化合物(I)を含有する速放性部分は、化合物(I)と前記した「薬理学的に許容される担体」とを混合し、成型(好ましくは造粒)することによって製造される。 【0045】 前記「放出制御部分」と「速放性部分」とは、単一の製剤を形成していてもよく、互いに独立した複数の製剤として存在していてもよい。 ここで、「単一の製剤」の具体例としては、「放出制御部分」が「速放性部分」で被覆された製剤(例、有核顆粒);「放出制御部分」と「速放性部分」とを層状に積み重ねられた製剤(例、積層錠);「放出制御部分」からなる製剤(例、細粒、顆粒)と「速放性部分」からなる製剤(例、細粒、顆粒)とを含有するカプセル剤などが挙げられる。 また、「独立した複数の製剤」の具体例としては、互いに独立して存在する「放出制御部分」からなる製剤(例、細粒、顆粒、錠剤)と「速放性部分」からなる製剤(例、細粒、顆粒、錠剤)とが挙げられる。 本発明の医薬において、「放出制御部分」と「速放性部分」とが単一の製剤を形成していることが好ましい。さらに、「放出制御部分が速放性部分で被覆された単一の製剤」、「放出制御部分と速放性部分とを独立した製剤として含有するカプセル剤」などが好ましい。 【0046】 本発明の医薬の好適な具体例としては、白糖・でんぷん球状顆粒(好ましくは粒径850ないし710μm(好ましくは平均粒径750μm)のノンパレル−101(商品名))を、化合物(I)、賦形剤(好ましくは白糖(例、精製白糖)、トウモロコシデンプン、結晶セルロース)、結合剤(好ましくはヒドロキシプロピルセルロース)および崩壊剤(好ましくは低置換度ヒドロキシプロピルセルロース)を含む被覆層で被覆した顆粒(A)を、 メタクリル酸コポリマーL(商品名:Eudragit L100、ローム社製)とメタクリル酸コポリマーS(商品名:Eudragit S100、ローム社製)との混合物(好ましくは混合比(重量比)が1:0.5ないし1:7、さらに好ましくは1:0.5ないし1:5、特に好ましくは約1:3である混合物)、可塑剤(好ましくはクエン酸トリエチル)および滑沢剤(好ましくはタルク)を含む被覆層で被覆し、 得られる顆粒(B)を、化合物(I)、賦形剤(好ましくは白糖(例、精製白糖))、結合剤(好ましくはヒドロキシプロピルメチルセルロース)および崩壊剤(好ましくは低置換度ヒドロキシプロピルセルロース)を含む被覆層で被覆した顆粒(C)が挙げられる。 【0047】 本発明で使用される低置換度ヒドロキシプロピルセルロースは、ヒドロキシプロポキシル基の含量が5.0ないし16.0%のものをいう。 【0048】 ヒドロキシプロピルセルロースとしては、ヒドロキシプロポキシル基の含量が53.4ないし77.5%のものが挙げられる。 【0049】 ヒドロキシプロピルメチルセルロースとしては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(メトキシル基含量28.0ないし30.0%、ヒドロキシプロポキシル基含量7.0ないし12.0%)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2906(メトキシル基含量27.0ないし30.0%、ヒドロキシプロポキシル基含量4.0ないし7.5%)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208(メトキシル基含量19.0ないし24.0%、ヒドロキシプロポキシル基含量4.0ないし12.0%)などが挙げられる。 【0050】 顆粒(A)中の賦形剤の含量は、好ましくは5ないし90重量%である。 顆粒(A)中の結合剤の含量は、好ましくは0.1ないし1.0重量%、さらに好ましくは0.3ないし0.7重量%である。 顆粒(A)中の崩壊剤の含量は、好ましくは2ないし20重量%である。 顆粒(B)中のメタクリル酸コポリマーLとメタクリル酸コポリマーSとの混合物の含量は、好ましくは10ないし70重量%、さらに好ましくは10ないし50重量%、特に好ましくは10ないし25重量%である。 顆粒(B)中の可塑剤の含量は、好ましくは1ないし5重量%である。 顆粒(B)中の滑沢剤の含量は、好ましくは5ないし20重量%である。 顆粒(B)を被覆する被覆層中の賦形剤の含量は、好ましくは5ないし90重量%である。 顆粒(B)を被覆する被覆層中の結合剤の含量は、好ましくは20ないし60重量%である。 顆粒(B)を被覆する被覆層中の崩壊剤の含量は、好ましくは3ないし15重量%である。 【0051】 本発明の医薬の剤形としては、例えば錠剤、カプセル剤(マイクロカプセルを含む)、顆粒剤、散剤などの経口剤;および坐剤(例、直腸坐剤、膣坐剤)などの非経口剤が挙げられ、これらはそれぞれ経口的あるいは非経口的に安全に投与できる。なかでも、錠剤、カプセル剤、顆粒剤などの経口剤が好ましい。 本発明の医薬は、毒性が低く、副作用も少なく、哺乳動物(例、ヒト、ウシ、ウマ、イヌ、ネコ、サル、マウス、ラット)に対し、糖尿病(例、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、肥満型糖尿病)の予防・治療剤;高脂血症(例、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDL血症、食後高脂血症)の予防・治療剤;インスリン抵抗性改善剤;インスリン感受性増強剤;耐糖能不全[IGT(Impaired Glucose Tolerance)]、IFG(Impaired Fasting GlucoseまたはImpaired Fasting Glycaemia)の予防・治療剤;シンドロームXの予防・治療剤;代謝不全症候群(Dysmetabolic syndrome)の予防・治療剤;メタボリックシンドローム(高トリグリセライド(TG)血症、低HDLコレステロール(HDL-C)血症、高血圧、腹部肥満および耐糖能不全から選ばれる3つ以上を保有する病態)の予防・治療剤などとして用いることができる。 さらに、本発明の医薬は、耐糖能不全、IFG(Impaired Fasting GlucoseまたはImpaired Fasting Glycaemia)から糖尿病への移行抑制剤としても用いることができる。 【0052】 本発明の医薬の投与形態は、特に限定されず、投与時に「2種以上の部分(part)」が組み合わされていればよい。このような投与形態としては、例えば、1)「2種以上の部分(part)」の単一製剤としての投与、2)「2種以上の部分(part)」の複数製剤としての同時投与(投与経路は同一であっても異なっていてもよい)、3)「2種以上の部分(part)」の複数製剤としての時間差をおいての投与(投与経路は同一であっても異なっていてもよい)などが挙げられる。なかでも、「2種以上の部分(part)」の単一製剤としての投与が好ましい。 【0053】 本発明の医薬の投与量は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状などによっても異なるが、例えば成人の糖尿病患者に経口投与する場合、有効成分である化合物(I)を通常1回量として約0.01〜100mg/kg体重、好ましくは0.05〜10mg/kg体重、さらに好ましくは0.1〜2mg/kg体重であり、この量を1日1回〜2回投与することが望ましい。 【0054】 本発明の医薬は、糖尿病治療剤、糖尿病性合併症治療剤、高脂血症治療剤、降圧剤、抗肥満剤、利尿剤、化学療法剤、免疫療法剤、抗炎症薬、抗血栓剤、骨粗鬆症治療剤、ビタミン薬、抗痴呆薬、頻尿・尿失禁治療薬、排尿困難治療剤などの薬剤(以下、薬物Xと略記する場合がある)と組合せて用いることができる。 【0055】 上記糖尿病治療剤としては、インスリン製剤(例:ウシ、ブタの膵臓から抽出された動物インスリン製剤;大腸菌、イーストを用い、遺伝子工学的に合成したヒトインスリン製剤;インスリン亜鉛;プロタミンインスリン亜鉛;インスリンのフラグメントまたは誘導体(例:INS-1)、経口インスリン製剤)、インスリン感受性増強剤(例:ピオグリタゾンまたはその塩(好ましくは塩酸塩)、ロシグリタゾンまたはその塩(好ましくはマレイン酸塩)、レグリキサン(Reglixane)(JTT-501)、ネトグリタゾン(Netoglitazone)(MCC-555)、FK-614、リボグリタゾン(Rivoglitazone)(CS-011)、ムラグリタザール(Muraglitazar)(BMS-298585)、WO99/58510に記載の化合物(例えば(E)-4-[4-(5-メチル-2-フェニル-4-オキサゾリルメトキシ)ベンジルオキシイミノ]-4-フェニル酪酸)、テサグリタザール(Tesaglitazar)(AZ−242)、エダグリタゾン(Edaglitazone)(BM-13-1258)、LM-4156、メタグリダセン(Metaglidasen)(MBX-102)、ナベグリタザール(Naveglitazar)(LY-519818)、MX-6054、LY-510929、バラグリタゾン(Balaglitazone)(NN-2344)、T-131またはその塩、THR-0921)、α−グルコシダーゼ阻害剤(例:ボグリボース、アカルボース、ミグリトール、エミグリテート)、ビグアナイド剤(例:フェンホルミン、メトホルミン、ブホルミンまたはそれらの塩(例:塩酸塩、フマール酸塩、コハク酸塩))、インスリン分泌促進剤[スルホニルウレア剤(例:トルブタミド、グリベンクラミド、グリクラジド、クロルプロパミド、トラザミド、アセトヘキサミド、グリクロピラミド、グリメピリド)、レパグリニド、セナグリニド、ミチグリニドまたはそのカルシウム塩水和物、ナテグリニド]、GPR40アゴニスト、GLP−1受容体アゴニスト[例:GLP-1、GLP-1MR剤、NN-2211、AC-2993(exendin-4)、BIM-51077、Aib(8,35)hGLP-1(7,37)NH2、CJC-1131]、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤(例:NVP-DPP-278、PT-100、P32/98、P93/01、NVP-DPP-728、ヴィルダグリプチン(Vildagliptin)(LAF237)、TS-021、シタグリプチン フォスフェート(Sitagliptin phosphate)(MK-0431)、サクサグリプチン(Saxagliptin)(BMS-477118) 、E-3024、T-6666(TA-6666)、823093、825964、815541)、β3アゴニスト(例:CL-316243、SR-58611-A、UL-TG-307、AJ-9677、AZ40140)、アミリンアゴニスト(例:プラムリンチド)、ホスホチロシンホスファターゼ阻害剤(例:バナジン酸ナトリウム)、糖新生阻害剤(例:グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、グルコース−6−ホスファターゼ阻害剤、グルカゴン拮抗剤)、SGLT(sodium-glucose cotransporter)阻害剤(例:T-1095)、11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ阻害薬(例:BVT-3498)、アジポネクチンまたはその作動薬、IKK阻害薬(例:AS-2868)、レプチン抵抗性改善薬、ソマトスタチン受容体作動薬(例:WO01/25228、WO03/42204、WO98/44921、WO98/45285、WO99/22735に記載の化合物)、グルコキナーゼ活性化薬(例:Ro-28-1675)等が挙げられる。 【0056】 糖尿病性合併症治療剤としては、アルドース還元酵素阻害剤(例:トルレスタット、エパルレスタット、ゼナレスタット、ゾポルレスタット、フィダレスタット、ラニレスタット(AS-3201)、ミナルレスタット、CT-112)、神経栄養因子およびその増加薬(例:NGF、NT−3、BDNF、WO01/14372に記載のニューロトロフィン産生・分泌促進剤(例えば4-(4-クロロフェニル)-2-(2-メチル-1-イミダゾリル)-5-[3-(2-メチルフェノキシ)プロピル]オキサゾール))、プロテインキナーゼC(PKC)阻害薬(例:ルボキシスタウリン メシレート(ruboxistaurin mesylate;LY-333531))、AGE阻害剤(例:ALT-945、ピマゲジン、N−フェナシルチアゾリウムブロミド(ALT-766)、EXO-226、ALT-711、ピリドリン(Pyridorin)、ピリドキサミン)、活性酸素消去薬(例:チオクト酸)、脳血管拡張剤(例:チアプリド)、ソマトスタチン受容体作動薬(例:BIM23190)、アポトーシスシグナルレギュレーティングキナーゼ-1(ASK-1)阻害薬等が挙げられる。 【0057】 高脂血症治療剤としては、HMG−CoA還元酵素阻害剤(例:プラバスタチン、シンバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、フルバスタチン、ピタバスタチン、ロスバスタチンまたはそれらの塩(例:ナトリウム塩、カルシウム塩))、スクアレン合成酵素阻害剤(例:WO97/10224に記載の化合物、例えばN−[[(3R,5S)-1-(3-アセトキシ-2,2-ジメチルプロピル)-7-クロロ-5-(2,3-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-1,2,3,5-テトラヒドロ-4,1-ベンゾオキサゼピン-3-イル]アセチル]ピペリジン-4-酢酸)、フィブラート系化合物(例:ベザフィブラート、クロフィブラート、シムフィブラート、クリノフィブラート)、抗酸化剤(例:リポ酸、プロブコール)、ACAT阻害剤(例、アバシマイブ(Avasimibe)、エフルシマイブ(Eflucimibe))、陰イオン交換樹脂(例、コレスチラミン)、プロブコール、ニコチン酸系薬剤(例、ニコモール(nicomol)、ニセリトロール(niceritrol))、イコサペント酸エチル、植物ステロール(例、ソイステロール(soysterol)、ガンマオリザノール(γ−oryzanol))等が挙げられる。 【0058】 降圧剤としては、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(例:カプトプリル、エナラプリル、デラプリル)、アンジオテンシンII拮抗剤(例:ロサルタン、カンデサルタン シレキセチル、エプロサルタン、バルサルタン、テルミサルタン、イルベサルタン、オルメサルタン メドキソミル、タソサルタン、1-[[2'-(2,5-ジヒドロ-5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ビフェニル-4-イル]メチル]-2-エトキシ-1H-ベンズイミダゾール-7-カルボン酸)、カルシウム拮抗剤(例:マニジピン、ニフェジピン、アムロジピン、エホニジピン、ニカルジピン)、カリウムチャンネル開口薬(例、レブクロマカリム、L-27152、AL 0671、NIP-121)、クロニジン等が挙げられる。 【0059】 抗肥満剤としては、例えば中枢性抗肥満薬(例:デキスフェンフルラミン、フェンフルラミン、フェンテルミン、シブトラミン、アンフェプラモン、デキサンフェタミン、マジンドール、フェニルプロパノールアミン、クロベンゾレックス;MCH受容体拮抗薬(例:SB-568849;SNAP-7941;WO01/82925およびWO01/87834に記載の化合物);ニューロペプチドY拮抗薬(例:CP-422935);カンナビノイド受容体拮抗薬(例:SR-141716、SR-147778);グレリン拮抗薬;11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ阻害薬(例:BVT-3498))、膵リパーゼ阻害薬(例:オルリスタット、ATL-962)、β3アゴニスト(例:CL-316243、SR-58611-A、UL-TG-307、AJ-9677、AZ40140)、ペプチド性食欲抑制薬(例:レプチン、CNTF(毛様体神経栄養因子))、コレシストキニンアゴニスト(例:リンチトリプト、FPL-15849)、摂食抑制薬(例:P-57)等が挙げられる。 【0060】 利尿剤としては、例えばキサンチン誘導体(例:サリチル酸ナトリウムテオブロミン、サリチル酸カルシウムテオブロミン)、チアジド系製剤(例:エチアジド、シクロペンチアジド、トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、ベンジルヒドロクロロチアジド、ペンフルチジド、ポリチアジド、メチクロチアジド)、抗アルドステロン製剤(例:スピロノラクトン、トリアムテレン)、炭酸脱水酵素阻害剤(例:アセタゾラミド)、クロルベンゼンスルホンアミド系製剤(例:クロルタリドン、メフルシド、インダパミド)、アゾセミド、イソソルビド、エタクリン酸、ピレタニド、ブメタニド、フロセミド等が挙げられる。 【0061】 化学療法剤としては、例えばアルキル化剤(例:サイクロフォスファミド、イフォスファミド)、代謝拮抗剤(例:メソトレキセート、5−フルオロウラシルおよびその誘導体(フルツロン、ネオフルツロン))、抗癌性抗生物質(例:マイトマイシン、アドリアマイシン)、植物由来抗癌剤(例:ビンクリスチン、ビンデシン、タキソール)、シスプラチン、カルボプラチン、エトポシドなどが挙げられる。 【0062】 免疫療法剤としては、例えば微生物または細菌成分(例:ムラミルジペプチド誘導体、ピシバニール)、免疫増強活性のある多糖類(例:レンチナン、シゾフィラン、クレスチン)、遺伝子工学的手法で得られるサイトカイン(例:インターフェロン、インターロイキン(例:IL−1、IL−2、IL−12))、コロニー刺激因子(例:顆粒球コロニー刺激因子、エリスロポエチン)などが挙げられる。 【0063】 抗炎症薬としては、例えばアスピリン、アセトアミノフェン、インドメタシンなどの非ステロイド抗炎症薬等が挙げられる。 【0064】 抗血栓剤としては、例えばヘパリン(例:ヘパリンナトリウム、ヘパリンカルシウム、ダルテパリンナトリウム(dalteparin sodium))、ワルファリン(例:ワルファリンカリウム)、抗トロンビン薬(例:アルガトロバン(argatroban))、血栓溶解薬(例:ウロキナーゼ(urokinase)、チソキナーゼ(tisokinase)、アルテプラーゼ(alteplase)、ナテプラーゼ(nateplase)、モンテプラーゼ(monteplase)、パミテプラーゼ(pamiteplase))、血小板凝集抑制薬(例:塩酸チクロピジン(ticlopidine hydrochloride)、シロスタゾール(cilostazol)、イコサペント酸エチル、ベラプロストナトリウム(beraprost sodium)、塩酸サルポグレラート(sarpogrelate hydrochloride))などが挙げられる。 【0065】 骨粗鬆症治療剤としては、例えばアルファカルシドール(alfacalcidol)、カルシトリオール(calcitriol)、エルカトニン(elcatonin)、サケカルシトニン(calcitonin salmon)、エストリオール(estriol)、イプリフラボン(ipriflavone)、リセドロン酸二ナトリウム(risedronate disodium)、パミドロン酸二ナトリウム(pamidronate disodium)、アレンドロン酸ナトリウム水和物(alendronate sodium hydrate)、インカドロン酸二ナトリウム(incadronate disodium)等が挙げられる。 【0066】 ビタミン薬としては、例えばビタミンB1、ビタミンB12等が挙げられる。 【0067】 抗痴呆薬としては、例えばタクリン(tacrine)、ドネペジル(donepezil)、リバスチグミン(rivastigmine)、ガランタミン(galanthamine)等が挙げられる。 【0068】 頻尿・尿失禁治療薬としては、例えば塩酸フラボキサート(flavoxate hydrochloride)、塩酸オキシブチニン(oxybutynin hydrochloride)、塩酸プロピベリン(propiverine hydrochloride)等が挙げられる。 【0069】 排尿困難治療剤としては、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬(例:ジスチグミン)等が挙げられる。 【0070】 さらに、動物モデルや臨床で悪液質改善作用が認められている薬剤、すなわち、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(例:インドメタシン)、プロゲステロン誘導体(例:メゲステロールアセテート)、糖質ステロイド(例:デキサメサゾン)、メトクロプラミド系薬剤、テトラヒドロカンナビノール系薬剤、脂肪代謝改善剤(例:エイコサペンタエン酸)、成長ホルモン、IGF−1、あるいは悪液質を誘導する因子であるTNF−α、LIF、IL−6、オンコスタチンMに対する抗体なども本発明の医薬と併用することができる。 【0071】 さらに、糖化阻害剤(例:ALT-711)、神経再生促進薬(例:Y-128、VX853、prosaptide)、抗うつ薬(例:デシプラミン、アミトリプチリン、イミプラミン)、抗てんかん薬(例:ラモトリジン、トリレプタル(Trileptal)、ケプラ(Keppra)、ゾネグラン(Zonegran)、プレギャバリン(Pregabalin)、ハーコセライド(Harkoseride)、カルバマゼピン)、抗不整脈薬(例:メキシレチン)、アセチルコリン受容体リガンド(例:ABT-594)、エンドセリン受容体拮抗薬(例:ABT-627)、モノアミン取り込み阻害薬(例:トラマドル)、麻薬性鎮痛薬(例:モルヒネ)、GABA受容体作動薬(例:ギャバペンチン、ギャバペンチンMR剤)、α2受容体作動薬(例:クロニジン)、局所鎮痛薬(例:カプサイシン)、抗不安薬(例:ベンゾジアゼピン)、ホスホジエステラーゼ阻害薬(例:シルデナフィル)、ドーパミン受容体作動薬(例:アポモルフィン)なども本発明の医薬と併用することができる。 【0072】 上記薬物Xは、2種以上を適宜の割合で組合せて用いてもよい。 本発明の医薬と薬物Xとを組合せることにより、本発明の医薬または薬物Xを単独で投与する場合に比べて、 (1)本発明の医薬および/または薬物Xの投与量を低減することができる、 (2)本発明の医薬および/または薬物Xの副作用を低減することができる、 (3)本発明の医薬および/または薬物Xの効果(作用)を増強することができる、などの優れた効果を得ることができる。 【0073】 本発明の医薬と薬物Xを組合せて使用する際、本発明の医薬と薬物Xの投与時期は限定されず、本発明の医薬と薬物Xとを、投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。薬物Xの投与量は、臨床上用いられている投与量に準ずればよく、投与対象、投与ルート、疾患、組合せ等により適宜選択することができる。 【0074】 また、本発明の医薬と薬物Xの投与形態は、特に限定されず、投与時に、本発明の医薬と薬物Xとが組み合わされていればよい。このような投与形態としては、例えば、(1)本発明の医薬と薬物Xとを同時に製剤化して得られる単一の製剤の投与、(2)本発明の医薬と薬物Xとを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での同時投与、(3)本発明の医薬と薬物Xとを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での時間差をおいての投与、(4)本発明の医薬と薬物Xとを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での同時投与、(5)本発明の医薬と薬物Xとを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での時間差をおいての投与(例えば、本発明の医薬;薬物Xの順序での投与、あるいは逆の順序での投与)などが挙げられる。 【実施例】 【0075】 以下に、参考例、実施例、比較例および実験例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、これらは単なる例示であって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。 また、参考例、実施例および比較例において、精製白糖、ヒドロキシプロピルセルロース、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910としては、第十四改正日本薬局方適合品を用いた。 【0076】 参考例1 化合物C(644.0g)、精製白糖(480.7g)、トウモロコシデンプン(293.2g)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(166.0g)および結晶セルロース(143.3g)をバーチカルグラニュレーター(FG−VG−10型、株式会社パウレック製)を用いて500rpmで3分間混合し、散布剤とする。遠心転動造粒機(CF−360、フロイント産業株式会社製)にノンパレル−101(商品名、粒径:850ないし710μm、フロイント産業株式会社製)(780.0g)を投入し、ヒドロキシプロピルセルロース水溶液(2.44w/w%)を噴霧しながら上記の散布剤をコーティングし球形顆粒を得る。該顆粒を40℃、16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの下記組成の速放性顆粒を得る。 【0077】 速放性顆粒(189.7mgあたり)の組成 ノンパレル−101 60.0mg 化合物C 48.0mg 精製白糖 36.0mg トウモロコシデンプン 21.9mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 12.4mg 結晶セルロース 10.7mg ヒドロキシプロピルセルロース 0.7mg 計 189.7mg 【0078】 参考例2 精製水(2250g)と無水エタノール(20296g)の混液にメタクリル酸コポリマーS(1175g)、メタクリル酸コポリマーL(391.5g)およびクエン酸トリエチル(156.6g)を溶解する。得られる溶液にタルク(783.0g)を分散し、コーティング溶液を製造する。参考例1で得られる速放性顆粒(2656g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:44℃、給気量:2.0m2/min、注液速度:27g/分、スプレーエア圧力:0.30MPa、スプレーエア量:90NL/minの条件でコーティング後、給気温度:44℃で流動層乾燥することにより下記組成の腸溶性顆粒を得る。該顆粒を丸篩で篩過し、850μm〜1700μmの顆粒を得る。 【0079】 腸溶性顆粒(282.5mgあたり)の組成 参考例1で得られる速放性顆粒 189.7mg メタクリル酸コポリマーS 43.5mg メタクリル酸コポリマーL 14.5mg タルク 29.0mg クエン酸トリエチル 5.8mg 計 282.5mg 【0080】 参考例3 化合物C(827.3g)、精製白糖(614.7g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(339.9g)をよく混合し、散布剤とする。遠心転動造粒機(CF−360、フロイント産業株式会社製)にノンパレル−101(商品名、粒径:850ないし710μm、フロイント産業株式会社製)(800.0g)を投入し、ヒドロキシプロピルセルロース水溶液(2.44w/w%)を噴霧しながら上記の散布剤をコーティングし球形顆粒を得る。該顆粒を40℃、16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの下記組成の速放性顆粒を得る。 【0081】 速放性顆粒(50.8mgあたり)の組成 ノンパレル−101 16.0mg 化合物C 16.0mg 精製白糖 12.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 6.6mg ヒドロキシプロピルセルロース 0.2mg 計 50.8mg 【0082】 参考例4 精製水(622.1g)と無水エタノール(5599g)の混液にメタクリル酸コポリマーS(324.0g)、メタクリル酸コポリマーL(108.0g)およびクエン酸トリエチル(43.20g)を溶解する。得られる溶液にタルク(216.0g)を分散し、コーティング溶液を製造する。参考例3で得られる速放性顆粒(990.6g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:45℃、給気量:1.2m2/min、注液速度:15g/分、スプレーエア圧力:0.24MPa、スプレーエア量:80NL/minの条件でコーティング後、給気温度:45℃で流動層乾燥することにより下記組成の腸溶性顆粒を得る。該顆粒を丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの顆粒を得る。 【0083】 腸溶性顆粒(229.2mgあたり)の組成 参考例3で得られる速放性顆粒 152.4mg メタクリル酸コポリマーS 36.0mg メタクリル酸コポリマーL 12.0mg タルク 24.0mg クエン酸トリエチル 4.8mg 計 229.2mg 【0084】 参考例5 化合物D(644.0g)、精製白糖(480.7g)、トウモロコシデンプン(293.2g)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(166.0g)および結晶セルロース(143.3g)をバーチカルグラニュレーター(FG−VG−10型、株式会社パウレック製)を用いて500rpmで3分間混合し、散布剤とする。遠心転動造粒機(CF−360、フロイント産業株式会社製)にノンパレル−101(商品名、粒径:850ないし710μm、フロイント産業株式会社製)(780.0g)を投入し、ヒドロキシプロピルセルロース水溶液(2.44w/w%)を噴霧しながら上記の散布剤をコーティングし球形顆粒を得る。該顆粒を40℃、16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの下記組成の速放性顆粒を得る。 【0085】 速放性顆粒(189.7mgあたり)の組成 ノンパレル−101 60.0mg 化合物D 48.0mg 精製白糖 36.0mg トウモロコシデンプン 21.9mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 12.4mg 結晶セルロース 10.7mg ヒドロキシプロピルセルロース 0.7mg 計 189.7mg 【0086】 参考例6 精製水(2250g)と無水エタノール(20296g)の混液にメタクリル酸コポリマーS(1175g)、メタクリル酸コポリマーL(391.5g)およびクエン酸トリエチル(156.6g)を溶解する。得られる溶液にタルク(783.0g)を分散し、コーティング溶液を製造する。参考例5で得られる速放性顆粒(2656g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:44℃、給気量:2.0m2/min、注液速度:27g/分、スプレーエア圧力:0.30MPa、スプレーエア量:90NL/minの条件でコーティング後、給気温度:44℃で流動層乾燥することにより下記組成の腸溶性顆粒を得る。該顆粒を丸篩で篩過し、850μm〜1700μmの顆粒を得る。 【0087】 腸溶性顆粒(282.5mgあたり)の組成 参考例5で得られる速放性顆粒 189.7mg メタクリル酸コポリマーS 43.5mg メタクリル酸コポリマーL 14.5mg タルク 29.0mg クエン酸トリエチル 5.8mg 計 282.5mg 【0088】 参考例7 化合物D(827.3g)、精製白糖(614.7g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(339.9g)をよく混合し、散布剤とする。遠心転動造粒機(CF−360、フロイント産業株式会社製)にノンパレル−101(商品名、粒径:850ないし710μm、フロイント産業株式会社製)(800.0g)を投入し、ヒドロキシプロピルセルロース水溶液(2.44w/w%)を噴霧しながら上記の散布剤をコーティングし球形顆粒を得る。該顆粒を40℃、16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの下記組成の速放性顆粒を得る。 【0089】 速放性顆粒(50.8mgあたり)の組成 ノンパレル−101 16.0mg 化合物D 16.0mg 精製白糖 12.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 6.6mg ヒドロキシプロピルセルロース 0.2mg 計 50.8mg 【0090】 参考例8 精製水(622.1g)と無水エタノール(5599g)の混液にメタクリル酸コポリマーS(324.0g)、メタクリル酸コポリマーL(108.0g)およびクエン酸トリエチル(43.20g)を溶解する。得られる溶液にタルク(216.0g)を分散し、コーティング溶液を製造する。参考例7で得られる速放性顆粒(990.6g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:45℃、給気量:1.2m2/min、注液速度:15g/分、スプレーエア圧力:0.24MPa、スプレーエア量:80NL/minの条件でコーティング後、給気温度:45℃で流動層乾燥することにより下記組成の腸溶性顆粒を得る。該顆粒を丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの顆粒を得る。 【0091】 腸溶性顆粒(229.2mgあたり)の組成 参考例7で得られる速放性顆粒 152.4mg メタクリル酸コポリマーS 36.0mg メタクリル酸コポリマーL 12.0mg タルク 24.0mg クエン酸トリエチル 4.8mg 計 229.2mg 【0092】 参考例9 化合物E(644.0g)、精製白糖(480.7g)、トウモロコシデンプン(293.2g)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(166.0g)および結晶セルロース(143.3g)をバーチカルグラニュレーター(FG−VG−10型、株式会社パウレック製)を用いて500rpmで3分間混合し、散布剤とした。遠心転動造粒機(CF−360、フロイント産業株式会社製)にノンパレル−101(商品名、粒径:850ないし710μm、フロイント産業株式会社製)(780.0g)を投入し、ヒドロキシプロピルセルロース水溶液(2.44w/w%)を噴霧しながら上記の散布剤をコーティングし球形顆粒を得た。該顆粒を40℃、16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの下記組成の速放性顆粒を得た。 【0093】 速放性顆粒(189.7mgあたり)の組成 ノンパレル−101 60.0mg 化合物E 48.0mg 精製白糖 36.0mg トウモロコシデンプン 21.9mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 12.4mg 結晶セルロース 10.7mg ヒドロキシプロピルセルロース 0.7mg 計 189.7mg 【0094】 参考例10 精製水(2250g)と無水エタノール(20296g)の混液にメタクリル酸コポリマーS(1175g)、メタクリル酸コポリマーL(391.5g)およびクエン酸トリエチル(156.6g)を溶解した。得られる溶液にタルク(783.0g)を分散し、コーティング溶液を製造した。参考例9で得た速放性顆粒(2656g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:44℃、給気量:2.0m2/min、注液速度:27g/分、スプレーエア圧力:0.30MPa、スプレーエア量:90NL/minの条件でコーティング後、給気温度:44℃で流動層乾燥することにより下記組成の腸溶性顆粒を得た。該顆粒を丸篩で篩過し、850μm〜1700μmの顆粒を得た。 【0095】 腸溶性顆粒(282.5mgあたり)の組成 参考例9で得た速放性顆粒 189.7mg メタクリル酸コポリマーS 43.5mg メタクリル酸コポリマーL 14.5mg タルク 29.0mg クエン酸トリエチル 5.8mg 計 282.5mg 【0096】 参考例11 化合物E(827.3g)、精製白糖(614.7g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(339.9g)をよく混合し、散布剤とした。遠心転動造粒機(CF−360、フロイント産業株式会社製)にノンパレル−101(商品名、粒径:850ないし710μm、フロイント産業株式会社製)(800.0g)を投入し、ヒドロキシプロピルセルロース水溶液(2.44w/w%)を噴霧しながら上記の散布剤をコーティングし球形顆粒を得た。該顆粒を40℃、16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの下記組成の速放性顆粒を得た。 【0097】 速放性顆粒(50.8mgあたり)の組成 ノンパレル−101 16.0mg 化合物E 16.0mg 精製白糖 12.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 6.6mg ヒドロキシプロピルセルロース 0.2mg 計 50.8mg 【0098】 参考例12 精製水(622.1g)と無水エタノール(5599g)の混液にメタクリル酸コポリマーS(324.0g)、メタクリル酸コポリマーL(108.0g)およびクエン酸トリエチル(43.20g)を溶解した。得られる溶液にタルク(216.0g)を分散し、コーティング溶液を製造した。参考例11で得た速放性顆粒(990.6g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:45℃、給気量:1.2m2/min、注液速度:15g/分、スプレーエア圧力:0.24MPa、スプレーエア量:80NL/minの条件でコーティング後、給気温度:45℃で流動層乾燥することにより下記組成の腸溶性顆粒を得た。該顆粒を丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの顆粒を得た。 【0099】 腸溶性顆粒(229.2mgあたり)の組成 参考例11で得た速放性顆粒 152.4mg メタクリル酸コポリマーS 36.0mg メタクリル酸コポリマーL 12.0mg タルク 24.0mg クエン酸トリエチル 4.8mg 計 229.2mg 【0100】 参考例13 化合物F(644.0g)、精製白糖(480.7g)、トウモロコシデンプン(293.2g)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(166.0g)および結晶セルロース(143.3g)をバーチカルグラニュレーター(FG−VG−10型、株式会社パウレック製)を用いて500rpmで3分間混合し、散布剤とする。遠心転動造粒機(CF−360、フロイント産業株式会社製)にノンパレル−101(商品名、粒径:850ないし710μm、フロイント産業株式会社製)(780.0g)を投入し、ヒドロキシプロピルセルロース水溶液(2.44w/w%)を噴霧しながら上記の散布剤をコーティングし球形顆粒を得る。該顆粒を40℃、16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの下記組成の速放性顆粒を得る。 【0101】 速放性顆粒(189.7mgあたり)の組成 ノンパレル−101 60.0mg 化合物F 48.0mg 精製白糖 36.0mg トウモロコシデンプン 21.9mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 12.4mg 結晶セルロース 10.7mg ヒドロキシプロピルセルロース 0.7mg 計 189.7mg 【0102】 参考例14 精製水(2250g)と無水エタノール(20296g)の混液にメタクリル酸コポリマーS(1175g)、メタクリル酸コポリマーL(391.5g)およびクエン酸トリエチル(156.6g)を溶解する。得られる溶液にタルク(783.0g)を分散し、コーティング溶液を製造する。参考例13で得られる速放性顆粒(2656g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:44℃、給気量:2.0m2/min、注液速度:27g/分、スプレーエア圧力:0.30MPa、スプレーエア量:90NL/minの条件でコーティング後、給気温度:44℃で流動層乾燥することにより下記組成の腸溶性顆粒を得る。該顆粒を丸篩で篩過し、850μm〜1700μmの顆粒を得る。 【0103】 腸溶性顆粒(282.5mgあたり)の組成 参考例13で得られる速放性顆粒 189.7mg メタクリル酸コポリマーS 43.5mg メタクリル酸コポリマーL 14.5mg タルク 29.0mg クエン酸トリエチル 5.8mg 計 282.5mg 【0104】 参考例15 化合物F(827.3g)、精製白糖(614.7g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(339.9g)をよく混合し、散布剤とする。遠心転動造粒機(CF−360、フロイント産業株式会社製)にノンパレル−101(商品名、粒径:850ないし710μm、フロイント産業株式会社製)(800.0g)を投入し、ヒドロキシプロピルセルロース水溶液(2.44w/w%)を噴霧しながら上記の散布剤をコーティングし球形顆粒を得る。該顆粒を40℃、16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの下記組成の速放性顆粒を得る。 【0105】 速放性顆粒(50.8mgあたり)の組成 ノンパレル−101 16.0mg 化合物F 16.0mg 精製白糖 12.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 6.6mg ヒドロキシプロピルセルロース 0.2mg 計 50.8mg 【0106】 参考例16 精製水(622.1g)と無水エタノール(5599g)の混液にメタクリル酸コポリマーS(324.0g)、メタクリル酸コポリマーL(108.0g)およびクエン酸トリエチル(43.20g)を溶解する。得られる溶液にタルク(216.0g)を分散し、コーティング溶液を製造する。参考例15で得られる速放性顆粒(990.6g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:45℃、給気量:1.2m2/min、注液速度:15g/分、スプレーエア圧力:0.24MPa、スプレーエア量:80NL/minの条件でコーティング後、給気温度:45℃で流動層乾燥することにより下記組成の腸溶性顆粒を得る。該顆粒を丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの顆粒を得る。 【0107】 腸溶性顆粒(229.2mgあたり)の組成 参考例15で得られる速放性顆粒 152.4mg メタクリル酸コポリマーS 36.0mg メタクリル酸コポリマーL 12.0mg タルク 24.0mg クエン酸トリエチル 4.8mg 計 229.2mg 【0108】 参考例17 化合物E(2480g)、精製白糖(1852g)、トウモロコシデンプン(1129g)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(640.2g)および結晶セルロース(551.1g)をバーチカルグラニュレーター(FM−VG−50P型、株式会社パウレック製)を用いて300rpmで3分間混合し、散布剤とした。遠心転動造粒機(CF−600S、フロイント産業株式会社製)にノンパレル−101(商品名、粒径:850ないし710μm、フロイント産業株式会社製)(2720g)を投入し、ヒドロキシプロピルセルロース水溶液(2.22w/w%)を噴霧しながら上記の散布剤をコーティングし球形顆粒を得た。該顆粒を40℃、16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの下記組成の速放性顆粒を得た。 【0109】 速放性顆粒(296.45mgあたり)の組成 ノンパレル−101 93.80mg 化合物E 75.00mg 精製白糖 56.26mg トウモロコシデンプン 34.20mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 19.40mg 結晶セルロース 16.70mg ヒドロキシプロピルセルロース 1.09mg 計 296.45mg 【0110】 参考例18 精製水(6791g)と無水エタノール(61140g)の混液にメタクリル酸コポリマーS(3541g)、メタクリル酸コポリマーL(1180g)およびクエン酸トリエチル(471.1g)を溶解した。得られる溶液にタルク(2356g)を分散し、コーティング溶液を製造した。参考例17で得た速放性顆粒(13930g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(FD−S2、株式会社パウレック製)中で給気温度:52℃、給気量:6.5m2/min、注液速度:150g/分、スプレーエア圧力:0.55MPa、スプレーエア量:290NL/minの条件でコーティング後、給気温度:52℃で流動層乾燥することにより下記組成の腸溶性顆粒を得た。該顆粒を丸篩で篩過し、850μm〜1700μmの顆粒を得た。 【0111】 腸溶性顆粒(441.61mgあたり)の組成 参考例17で得た速放性顆粒 296.45mg メタクリル酸コポリマーS 68.10mg メタクリル酸コポリマーL 22.70mg タルク 45.30mg クエン酸トリエチル 9.06mg 計 441.61mg 【0112】 参考例19 化合物G(644.0g)、精製白糖(480.7g)、トウモロコシデンプン(293.2g)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(166.0g)および結晶セルロース(143.3g)をバーチカルグラニュレーター(FG−VG−10型、株式会社パウレック製)を用いて500rpmで3分間混合し、散布剤とする。遠心転動造粒機(CF−360、フロイント産業株式会社製)にノンパレル−101(商品名、粒径:850ないし710μm、フロイント産業株式会社製)(780.0g)を投入し、ヒドロキシプロピルセルロース水溶液(2.44w/w%)を噴霧しながら上記の散布剤をコーティングし球形顆粒を得る。該顆粒を40℃、16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの下記組成の速放性顆粒を得る。 【0113】 速放性顆粒(189.7mgあたり)の組成 ノンパレル−101 60.0mg 化合物G 48.0mg 精製白糖 36.0mg トウモロコシデンプン 21.9mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 12.4mg 結晶セルロース 10.7mg ヒドロキシプロピルセルロース 0.7mg 計 189.7mg 【0114】 参考例20 精製水(2250g)と無水エタノール(20296g)の混液にメタクリル酸コポリマーS(1175g)、メタクリル酸コポリマーL(391.5g)およびクエン酸トリエチル(156.6g)を溶解する。得られる溶液にタルク(783.0g)を分散し、コーティング溶液を製造する。参考例19で得られる速放性顆粒(2656g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:44℃、給気量:2.0m2/min、注液速度:27g/分、スプレーエア圧力:0.30MPa、スプレーエア量:90NL/minの条件でコーティング後、給気温度:44℃で流動層乾燥することにより下記組成の腸溶性顆粒を得る。該顆粒を丸篩で篩過し、850μm〜1700μmの顆粒を得る。 【0115】 腸溶性顆粒(282.5mgあたり)の組成 参考例19で得られる速放性顆粒 189.7mg メタクリル酸コポリマーS 43.5mg メタクリル酸コポリマーL 14.5mg タルク 29.0mg クエン酸トリエチル 5.8mg 計 282.5mg 【0116】 参考例21 化合物G(827.3g)、精製白糖(614.7g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(339.9g)をよく混合し、散布剤とする。遠心転動造粒機(CF−360、フロイント産業株式会社製)にノンパレル−101(商品名、粒径:850ないし710μm、フロイント産業株式会社製)(800.0g)を投入し、ヒドロキシプロピルセルロース水溶液(2.44w/w%)を噴霧しながら上記の散布剤をコーティングし球形顆粒を得る。該顆粒を40℃、16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの下記組成の速放性顆粒を得る。 【0117】 速放性顆粒(50.8mgあたり)の組成 ノンパレル−101 16.0mg 化合物G 16.0mg 精製白糖 12.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 6.6mg ヒドロキシプロピルセルロース 0.2mg 計 50.8mg 【0118】 参考例22 精製水(622.1g)と無水エタノール(5599g)の混液にメタクリル酸コポリマーS(324.0g)、メタクリル酸コポリマーL(108.0g)およびクエン酸トリエチル(43.20g)を溶解する。得られる溶液にタルク(216.0g)を分散し、コーティング溶液を製造する。参考例21で得られる速放性顆粒(990.6g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:45℃、給気量:1.2m2/min、注液速度:15g/分、スプレーエア圧力:0.24MPa、スプレーエア量:80NL/minの条件でコーティング後、給気温度:45℃で流動層乾燥することにより下記組成の腸溶性顆粒を得る。該顆粒を丸篩で篩過し、600μm〜1400μmの顆粒を得る。 【0119】 腸溶性顆粒(229.2mgあたり)の組成 参考例21で得られる速放性顆粒 152.4mg メタクリル酸コポリマーS 36.0mg メタクリル酸コポリマーL 12.0mg タルク 24.0mg クエン酸トリエチル 4.8mg 計 229.2mg 【0120】 実施例1 精製水(2304g)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(商品名:TC−5EW)(192.0g)、精製白糖(41.1g)を溶解する。得られる溶液に低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(41.6g)、化合物C(256.5g)を分散し、コーティング溶液を製造する。参考例2で得られる腸溶性顆粒(1271g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:70℃、給気量:2.0m2/min、注液速度:19g/分、スプレーエア圧力:0.30MPa、スプレーエア量:90NL/minの条件でコーティング後、給気温度:70℃で流動層乾燥することにより下記組成の2段階放出性顆粒を得る。該顆粒を丸篩で篩過し、850μm〜1700μmの顆粒を得る。次いで、該顆粒を40℃で16時間真空乾燥する。 【0121】 2段階放出性顆粒(315.7mgあたり)の組成 参考例2で得られる腸溶性顆粒 282.5mg 化合物C 16.0mg 精製白糖 2.6mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(TC−5EW) 12.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 2.6mg 計 315.7mg 【0122】 実施例2 実施例1で得られる2段階放出性顆粒(3631g)とタルク(3.45g)をタンブラー混合機(TM−15、昭和化学機械工作所製)にて混合後、得られる混合顆粒(316.0mg)をカプセル充填機(ZANASI 6F型、IMA社製)にて1号カプセルに充填し、カプセル1個当たり64mgの化合物Cを含有するカプセル剤を得る。 【0123】 実施例3 実施例2で得られる混合顆粒(158.0mg)をカプセル充填機(ZANASI 6F型、IMA社製)にて3号カプセルに充填し、カプセル1個当たり32mgの化合物Cを含有するカプセル剤を得る。 【0124】 実施例4 参考例3で得られる速放性顆粒(50.8mg)と参考例4で得られる腸溶性顆粒(229.2mg)を2号カプセル1個に充填して、64mgの化合物Cを含有するカプセル剤を得る。 【0125】 実施例5 精製水(2304g)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(商品名:TC−5EW)(192.0g)、精製白糖(41.1g)を溶解する。得られる溶液に低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(41.6g)、化合物D(256.5g)を分散し、コーティング溶液を製造する。参考例6で得られる腸溶性顆粒(1271g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:70℃、給気量:2.0m2/min、注液速度:19g/分、スプレーエア圧力:0.30MPa、スプレーエア量:90NL/minの条件でコーティング後、給気温度:70℃で流動層乾燥することにより下記組成の2段階放出性顆粒を得る。該顆粒を丸篩で篩過し、850μm〜1700μmの顆粒を得る。次いで、該顆粒を40℃で16時間真空乾燥する。 【0126】 2段階放出性顆粒(315.7mgあたり)の組成 参考例6で得られる腸溶性顆粒 282.5mg 化合物D 16.0mg 精製白糖 2.6mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(TC−5EW) 12.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 2.6mg 計 315.7mg 【0127】 実施例6 実施例5で得られる2段階放出性顆粒(3631g)とタルク(3.45g)をタンブラー混合機(TM−15、昭和化学機械工作所製)にて混合後、得られる混合顆粒(316.0mg)をカプセル充填機(ZANASI 6F型、IMA社製)にて1号カプセルに充填し、カプセル1個当たり64mgの化合物Dを含有するカプセル剤を得る。 【0128】 実施例7 実施例6で得られる混合顆粒(158.0mg)をカプセル充填機(ZANASI 6F型、IMA社製)にて3号カプセルに充填し、カプセル1個当たり32mgの化合物Dを含有するカプセル剤を得る。 【0129】 実施例8 参考例7で得られる速放性顆粒(50.8mg)と参考例8で得られる腸溶性顆粒(229.2mg)を2号カプセル1個に充填して、64mgの化合物Dを含有するカプセル剤を得る。 【0130】 実施例9 精製水(2304g)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(商品名:TC−5EW)(192.0g)、精製白糖(41.1g)を溶解した。得られる溶液に低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(41.6g)、化合物E(256.5g)を分散し、コーティング溶液を製造した。参考例10で得た腸溶性顆粒(1271g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:70℃、給気量:2.0m2/min、注液速度:19g/分、スプレーエア圧力:0.30MPa、スプレーエア量:90NL/minの条件でコーティング後、給気温度:70℃で流動層乾燥することにより下記組成の2段階放出性顆粒を得た。該顆粒を丸篩で篩過し、850μm〜1700μmの顆粒を得た。次いで、該顆粒を40℃で16時間真空乾燥した。 【0131】 2段階放出性顆粒(315.7mgあたり)の組成 参考例10で得た腸溶性顆粒 282.5mg 化合物E 16.0mg 精製白糖 2.6mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(TC−5EW) 12.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 2.6mg 計 315.7mg 【0132】 実施例10 実施例9で得た2段階放出性顆粒(3631g)とタルク(3.45g)をタンブラー混合機(TM−15、昭和化学機械工作所製)にて混合後、得られた混合顆粒(316.0mg)をカプセル充填機(ZANASI 6F型、IMA社製)にて1号カプセルに充填し、カプセル1個当たり64mgの化合物Eを含有するカプセル剤を得た。 【0133】 実施例11 実施例10で得た混合顆粒(158.0mg)をカプセル充填機(ZANASI 6F型、IMA社製)にて3号カプセルに充填し、カプセル1個当たり32mgの化合物Eを含有するカプセル剤を得た。 【0134】 実施例12 参考例11で得た速放性顆粒(50.8mg)と参考例12で得た腸溶性顆粒(229.2mg)を2号カプセル1個に充填して、64mgの化合物Eを含有するカプセル剤を得た。 【0135】 実施例13 精製水(141.36g)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(商品名:TC−5EW)(11.78g)および精製白糖(2.55g)を溶解した。得られる溶液に低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(2.55g)、化合物E(15.71g)を分散し、コーティング溶液を製造した。参考例12で得た腸溶性顆粒(150g)に、上記コーティング溶液を転動攪拌流動層コーティング機(SPIR−A−FLOW、フロイント産業株式会社製)中で給気温度:55℃、ロータ回転数:150rpm、注液速度:3.0g/分、スプレーエア圧力:1.0kg/cm2の条件でコーティングすることにより、下記組成の2段階放出性顆粒を得た。該顆粒を40℃で16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、1180μm〜1400μmの顆粒を得た。 【0136】 2段階放出性顆粒(262.4mgあたり)の組成 参考例12で得た腸溶性顆粒 229.2mg 化合物E 16.0mg 精製白糖 2.6mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(TC−5EW) 12.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 2.6mg 計 262.4mg 【0137】 実施例14 実施例13で得た2段階放出性顆粒(262.4mg)を2号カプセル1個に充填して、64mgの化合物Eを含有するカプセル剤を得た。 【0138】 実施例15 精製水(294.50g)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(商品名:TC−5RW)(14.73g)、精製白糖(2.55g)を溶解した。得られる溶液に低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(2.55g)、化合物E(15.71g)を分散し、コーティング溶液を製造した。参考例12で得た腸溶性顆粒(150g)に、上記コーティング溶液を転動攪拌流動層コーティング機(SPIR−A−FLOW、フロイント産業株式会社製)中で給気温度:55℃、ロータ回転数:150rpm、注液速度:3.15g/分、スプレーエア圧力:1.0kg/cm2の条件でコーティングすることにより、下記組成の2段階放出性顆粒を得た。該顆粒を40℃で16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、710μm〜1400μmの顆粒を得た。 【0139】 2段階放出性顆粒(265.4mgあたり)の組成 参考例12で得た腸溶性顆粒 229.2mg 化合物E 16.0mg 精製白糖 2.6mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(TC−5RW) 15.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 2.6mg 計 265.4mg 【0140】 実施例16 実施例15で得た2段階放出性顆粒(262.4mg)を2号カプセル1個に充填して、64mgの化合物Eを含有するカプセル剤を得た。 【0141】 実施例17 精製水(157.9g)にヒドロキシプロピルセルロース(1.024g)および精製白糖(2.56g)を溶解した。得られる溶液に低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(2.56g)、化合物E(16.0g)を分散し、コーティング溶液を製造した。参考例12で得た腸溶性顆粒(210g)に、上記コーティング溶液を転動攪拌流動層コーティング機(SPIR−A−FLOW、フロイント産業株式会社製)中で給気温度:55℃、ロータ回転数:100rpm、注液速度:3.0g/分、スプレーエア圧力:1.0kg/cm2の条件でコーティングすることにより、下記組成の2段階放出性顆粒を得た。該顆粒を40℃で16時間真空乾燥後、丸篩で篩過し、710μm〜1400μmの顆粒を得た。 【0142】 2段階放出性顆粒(252.144mgあたり)の組成 参考例12で得た腸溶性顆粒 230.00mg 化合物E 16.00mg 精製白糖 2.56mg ヒドロキシプロピルセルロース 1.024mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 2.56mg 計 252.144mg 【0143】 実施例18 実施例17で得た2段階放出性顆粒(252.144mg)を2号カプセル1個に充填して、64mgの化合物Eを含有するカプセル剤を得た。 【0144】 実施例19 精製水(2304g)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(商品名:TC−5EW)(192.0g)、精製白糖(41.1g)を溶解する。得られる溶液に低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(41.6g)、化合物F(256.5g)を分散し、コーティング溶液を製造する。参考例14で得られる腸溶性顆粒(1271g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:70℃、給気量:2.0m2/min、注液速度:19g/分、スプレーエア圧力:0.30MPa、スプレーエア量:90NL/minの条件でコーティング後、給気温度:70℃で流動層乾燥することにより下記組成の2段階放出性顆粒を得る。該顆粒を丸篩で篩過し、850μm〜1700μmの顆粒を得る。次いで、該顆粒を40℃で16時間真空乾燥する。 【0145】 2段階放出性顆粒(315.7mgあたり)の組成 参考例14で得られる腸溶性顆粒 282.5mg 化合物F 16.0mg 精製白糖 2.6mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(TC−5EW) 12.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 2.6mg 計 315.7mg 【0146】 実施例20 実施例19で得られる2段階放出性顆粒(3631g)とタルク(3.45g)をタンブラー混合機(TM−15、昭和化学機械工作所製)にて混合後、得られる混合顆粒(316.0mg)をカプセル充填機(ZANASI 6F型、IMA社製)にて1号カプセルに充填し、カプセル1個当たり64mgの化合物Fを含有するカプセル剤を得る。 【0147】 実施例21 実施例20で得られる混合顆粒(158.0mg)をカプセル充填機(ZANASI 6F型、IMA社製)にて3号カプセルに充填し、カプセル1個当たり32mgの化合物Fを含有するカプセル剤を得る。 【0148】 実施例22 参考例15で得られる速放性顆粒(50.8mg)と参考例16で得られる腸溶性顆粒(229.2mg)を2号カプセル1個に充填して、64mgの化合物Fを含有するカプセル剤を得る。 【0149】 実施例23 精製水(22520g)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(商品名:TC−5EW)(1880g)、精製白糖(401.0g)を溶解した。得られる溶液に低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(406.0g)、化合物E(2505g)を分散し、コーティング溶液を製造した。参考例18で得た腸溶性顆粒(19170g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(FD−S2、株式会社パウレック製)中で給気温度:63℃、給気量:7.0m2/min、注液速度:134g/分、スプレーエア圧力:0.50MPa、スプレーエア量:280NL/minの条件でコーティング後、給気温度:63℃で流動層乾燥することにより下記組成の2段階放出性顆粒を得た。該顆粒を丸篩で篩過し、850μm〜1700μmの顆粒を得た。次いで、該顆粒を40℃で16時間真空乾燥した。 【0150】 2段階放出性顆粒(493.53mgあたり)の組成 参考例18で得た腸溶性顆粒 441.61mg 化合物E 25.00mg 精製白糖 4.06mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(TC−5EW) 18.80mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 4.06mg 計 493.53mg 【0151】 実施例24 実施例23で得た2段階放出性顆粒(78960g)とタルク(75.2g)をタンブラー混合機(TM20−0−0型、末広化工機株式会社製)にて混合後、得られた混合顆粒(494.0mg)をカプセル充填機(ZANASI 32F型、IMA社製)にて0号ロングカプセルに充填し、カプセル1個当たり100mgの化合物Eを含有するカプセル剤を得た。 【0152】 実施例25 精製水(2304g)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(商品名:TC−5EW)(192.0g)、精製白糖(41.1g)を溶解する。得られる溶液に低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(41.6g)、化合物G(256.5g)を分散し、コーティング溶液を製造する。参考例20で得られる腸溶性顆粒(1271g)に、上記コーティング溶液を流動層コーティング機(MP−10、株式会社パウレック製)中で給気温度:70℃、給気量:2.0m2/min、注液速度:19g/分、スプレーエア圧力:0.30MPa、スプレーエア量:90NL/minの条件でコーティング後、給気温度:70℃で流動層乾燥することにより下記組成の2段階放出性顆粒を得る。該顆粒を丸篩で篩過し、850μm〜1700μmの顆粒を得る。次いで、該顆粒を40℃で16時間真空乾燥する。 【0153】 2段階放出性顆粒(315.7mgあたり)の組成 参考例20で得られる腸溶性顆粒 282.5mg 化合物G 16.0mg 精製白糖 2.6mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(TC−5EW) 12.0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 2.6mg 計 315.7mg 【0154】 実施例26 実施例25で得られる2段階放出性顆粒(3631g)とタルク(3.45g)をタンブラー混合機(TM−15、昭和化学機械工作所製)にて混合後、得られる混合顆粒(316.0mg)をカプセル充填機(ZANASI 6F型、IMA社製)にて1号カプセルに充填し、カプセル1個当たり64mgの化合物Gを含有するカプセル剤を得る。 【0155】 実施例27 実施例26で得られる混合顆粒(158.0mg)をカプセル充填機(ZANASI 6F型、IMA社製)にて3号カプセルに充填し、カプセル1個当たり32mgの化合物Gを含有するカプセル剤を得る。 【0156】 実施例28 参考例21で得られる速放性顆粒(50.8mg)と参考例22で得られる腸溶性顆粒(229.2mg)を2号カプセル1個に充填して、64mgの化合物Gを含有するカプセル剤を得る。 【0157】 比較例 流動層造粒乾燥機(FD−5S、株式会社パウレック)中で、化合物E(769.5g)、乳糖(3522g)およびトウモロコシデンプン(528.0g)を均一に混合後、ヒドロキシプロピルセルロース(158.4g)の水溶液を噴霧して造粒し、ついで機内で乾燥した。得られた造粒物をパワーミル粉砕機(P−3、昭和化学機械工作所)を用い、1.5mmφパンチングスクリーンで解砕した。得られた整粒末(4148g)にクロスカルメロースナトリウム(220.0g)およびステアリン酸マグネシウム(32.0g)を加え、タンブラー混合機(TM−15、昭和化学機械工作所)で混合した。得られる混合物をロータリー打錠機(コレクト12HUK、菊水製作所)で6.5mmφの杵を用いて打錠(打錠圧:8.5KN/杵、錠剤1錠あたりの重量:110mg)し、裸錠を得た。精製水(4320g)にヒドロキシプロピルメチルセルロース2910(358.8g)およびマクロゴール6000(72.0g)を溶解後、酸化チタン(48.0g)および黄色三二酸化鉄(1.2g)を分散し、被覆剤を得た。該被覆剤を、前記裸錠にドリアコーターコーティング機(DRC−500、株式会社パウレック製)中で噴霧することにより、下記組成のフィルムコーティング錠(本明細書中、比較製剤と略記することがある)を得た。 【0158】 比較製剤(114mgあたり)の組成 化合物E 16.00mg 乳糖 73.40mg トウモロコシデンプン 11.00mg ヒドロキシプロピルセルロース 3.30mg クロスカルメロースナトリウム 5.50mg ステアリン酸マグネシウム 0.80mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910 2.99mg マクロゴール6000 0.60mg 酸化チタン 0.40mg 黄色三二酸化鉄 0.01mg 計 114.00mg 【0159】 実験例1 実施例9で得た2段階放出性顆粒の薬物溶出性を溶出試験(0.4w/w%ドデシル硫酸ナトリウム含有リン酸緩衝液(pH6.8)900mL、パドル法、回転数50rpm、37℃)により評価した。溶出試験は第十四改正日本薬局方溶出試験法第2法(パドル法)にしたがって実施した。結果を図1に示す。−○−は実施例9の2段階放出性顆粒の結果を示す。 図1に示すように、本発明の医薬は、段階的に化合物(I)を放出することが示された。 【0160】 実験例2 実施例10で得たカプセル剤(投与量:化合物Eとして64mg/body)を絶食下のカニクイザル(n=5)に水60mLとともに経口投与し、化合物Eの血漿中濃度の経時変化を調べた。 対照として、比較例で得られた比較製剤(投与量:化合物Eとして64mg/body)を同様に絶食下のカニクイザル(n=5)に水60mLとともに経口投与し、化合物Eの血漿中濃度の経時変化を調べた。結果を図2に示す。−○−は実施例10のカプセル剤の結果を、−●−は比較製剤の結果を示す。 図2に示すように、比較製剤と比較して、本発明の医薬では、化合物(I)の最高血中濃度が抑制され、さらに化合物(I)の血中濃度持続性が得られた。 【産業上の利用可能性】 【0161】 本発明によれば、糖尿病、高脂血症、耐糖能不全、炎症性疾患、動脈硬化症などの予防・治療剤として有用な含窒素5員複素環化合物を含有し、該化合物の有効血中濃度の持続性が改善された医薬が提供される。 【図面の簡単な説明】 【0162】 【図1】本発明の医薬の溶出試験の試験結果を示す図である。 【図2】本発明の医薬および比較製剤をカニクイザルに経口投与した後の化合物(I)の血漿中濃度の経時変化を示す図である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002934 【氏名又は名称】武田薬品工業株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成17年9月29日(2005.9.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080791 【弁理士】 【氏名又は名称】高島 一
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| 【公開番号】 |
特開2006−124385(P2006−124385A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月18日(2006.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願2005−284233(P2005−284233) |
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