| 【発明の名称】 |
口腔内状態改善用組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】安田 直美 【住所又は居所】大阪府高槻市上土室5−30−1 サンスター株式会社土室事業所内
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| 【要約】 |
【課題】口腔粘膜、舌、歯茎、唾液腺など口腔内の状態を改善させる効果に優れた組成物に関する。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 破断強度1×106dyn/cm2以下の半固体物を含む口腔内状態改善用組成物。 【請求項2】 口蓋圧が200g/cm2以下であり、平均粒径が5mm以上の半固体物が組成物全体の60%以上含有することを特徴とする請求項1記載の口腔内状態改善用組成物。 【請求項3】 半固体物が、寒天、カラギーナン、ファーセレラン、アルギン酸及びその塩、ジェランガム及びペクチン、グルコマンナン、ネイティブジェランガム、タラガム、ローカストビーンガム、タマリンド、セルロース類、キサンタンガム、プルラン、グアーガム、カルボキシメチルセルロース塩、デンプンリン酸塩、ポリアクリル酸塩、アラビアガム、カードラン、ガティガム、及びアエロモナスガムからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有したものである請求項1及び2の何れか1項に記載の口腔内状態改善用組成物。
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【発明の詳細な説明】【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、口腔内状態改善用組成物に関し、詳しくは、口腔内の粘膜、舌、歯茎、唾液腺などの口腔内の各部位に作用して口腔内の状態を改善させる効果に優れた組成物に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、口腔内軟組織(例えば口腔粘膜、舌、歯茎、唾液腺、口蓋など)の状態は口腔衛生と密接な関係にあることが知られており、その状態が悪化すると各種感染症(例えばカンジダ症)、口臭あるいは口内炎などの原因になることが知られている。そのために各種の製剤(例えば、歯肉マッサージ剤、洗口剤、歯磨、錠剤など)が開発されている。 しかし、それら製剤は、夫々に口腔内組織への適合性もあり、それら製剤の改善が望まれていた。 【0003】 また、ゲルを用いる口腔内清浄用組成物は、歯面あるいは歯間部などの清浄化のために用いられており(特開2002−193776号公報、特開2002−255769号公報)、口腔用組成物としては汎用されている。しかしながら、単にゲルを含有する公知の製剤では、口腔内の状態を改善するには、ゲル強度などの物理的性質に問題があり、充分であるとはいえなかった。 【0004】 本発明は、口腔粘膜、舌、唾液腺などを包含する口腔内の全体状態を改善する組成物を提供することを目的とする。 【0005】 【特許文献1】特開2002−193776号公報 【特許文献2】特開2002−255769号公報 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明者は、口腔内状態の改善には、半固体物の破断強度、あるいは半固体物の口蓋圧、平均粒径とその含有量の関係において重要であることを見出し、本発明を完成した。 【0007】 本発明は、以下の口腔に適用する組成物に関する。 項1 破断強度1×106dyn/cm2以下の半固体物を含む口腔内状態改善用組成物。 項2 口蓋圧が200g/cm2以下であり、平均粒径が5mm以上の半固体物が組成物全体の60%以上含有することを特徴とする項1記載の口腔内状態改善用組成物。 項3 半固体物が、寒天、カラギーナン、ファーセレラン、アルギン酸及びその塩、ジェランガム及びペクチン、グルコマンナン、ネイティブジェランガム、タラガム、ローカストビーンガム、タマリンド、セルロース類、キサンタンガム、プルラン、グアーガム、カルボキシメチルセルロース塩、デンプンリン酸塩、ポリアクリル酸塩、アラビアガム、カードラン、ガティガム、及びアエロモナスガムからなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有したものである項1及び項2の何れか1項に記載の口腔内状態改善用組成物。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 以下、本発明につき更に詳しく説明する。 本発明の組成物は、口腔内の状態改善に適したものである。口腔内の状態改善は、半固体物が口腔内組織に接触したときの物理力によるものであり、半固体物の破断強度、その口蓋圧、その大きさ及び組成物中に含まれる比率が重要になる。半固体物の破断強度が適切であれば、半固体物を口腔内に行き渡らせる間、あるいは口腔内で動かされている間に、適度な強さで口腔内組織と接触し、破断されながら口腔内の状態が改善できる。しかし、半固体物の破断強度が大きすぎると、それだけでは破断されず、口腔内の状態は十分に改善することはできない。 【0009】 また、半固体物の大きさについて、それが小さすぎると口中で散らばりすぎて、口腔内組織に対して十分な効果が得られなくなる。従って、口腔内の状態改善を目的とする本発明においては、半固体物の破断強度、口蓋圧、大きさ、及び組成物に占める割合が重要となる。 【0010】 本発明の口腔内状態改善用組成物に用いる半固体物は、破断強度として1×106dyn/cm2以下であればよく、好ましくは1×105〜9×105dyn/cm2、特に2×105〜7×105dyn/cm2が好ましい。本発明における破断強度とは、半固体物の圧縮による破壊点であり、測定値で示される。 【0011】 また、本発明に用いる半固体物の口蓋圧は200g/cm2以下であればよく、好ましくは10〜180g/cm2、より好ましくは100〜180g/cm2である。本発明の口蓋圧とは、口中に半固体状の食品などをいれたときに硬口蓋に生じた圧力であり、測定した値で示され、歪み率ともいえる。 【0012】 さらに本発明に用いる半固体物は、崩壊性ゲルあるいはカプセルなどの形状をとることができ、それら形状が夫々単一であってもよく、混ざりあっていてもよい。 【0013】 本発明にもちいる半固体物の平均粒径は5mm以上であればよく、好ましくは5〜30mm、より好ましくは5〜20mmである。本発明における平均粒径とは、粒子径の平均値であり、測定値で示される。本発明の組成物では、上記した半固体物を組成物全体に対して60%(容量)以上含有していればよく、特に60〜90%が好ましい。 【0014】 なお、本発明における破断強度、口蓋圧、平均粒径は、以下のようにして測定した。 1.破断強度 測定装置:株式会社サン科学社製SUN RHEO METER CR−200D 測定条件:感圧軸 圧縮弾性用 No.1 ; 接触面積 Φ10mm ; 形状 円形 試料台移動速度 10mm/min 測定温度:25℃ 【0015】 2.口蓋圧 レジン製の口蓋固定装置の前方、中央、側方の3箇所に圧力変換器を設置した。 圧力変換器 : 共和電業社製 PS−2KA 動歪測定器 : 共和電業社製 PCD−300A センサ−インタ−フェイス 専用ソフト : 共和電業社製 PCD−30A 制御ソフト 測定条件 : サンプリング周波数 200Hz ; 収録デ−タ数 10000 【0016】 3.平均粒径 日局一般試験法「製剤の粒度の試験法」に記載のふるいにて測定する 【0017】 本発明に用いる半固体物は、寒天、カラギーナン、ファーセレラン、アルギン酸及びその塩、ジェランガム、ペクチン、グルコマンナン、ネイティブジェランガム、タラガム、ローカストビーンガム、タマリンド、セルロース類、キサンタンガム、プルラン、グアーガム、カルボキシメチルセルロース塩、デンプンリン酸塩、ポリアクリル酸塩、アラビアガム、カードラン、ガティガム及びアエロモナスガムからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の成分を用いて調製する。 【0018】 半固体物におけるこれらの配合量は0.005〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%であり、0.005重量%に満たないと十分な強度が得られず、また10重量%を超えると硬くなりすぎて好ましくない。 【0019】 また、これら成分は2種以上組合わせて用いることもできる。この場合、寒天、カラギーナン、ファーセレラン、アルギン酸及びその塩、ジェランガム及びペクチンからなる群(第1群)とグルコマンナン、ネイティブジェランガム、タラガム、ローカストビーンガム、タマリンド、セルロース類、キサンタンガム、プルラン、グアーガム、カルボキシメチルセルロース塩、デンプンリン酸塩、ポリアクリル酸塩、アラビアガム、カードラン、ガティガム、及びアエロモナスガムからなる群(第2群)から夫々1種以上用いる。 【0020】 第1群の成分と第2群の成分を組み合わせて使用する場合、第1群の成分の量は、0.01〜3.0重量%、好ましくは0.05〜1.0重量%であり、第2群の成分の量は、0.01〜5.0重量%、好ましくは0.05〜2.0重量%である。 【0021】 第1群の成分:第2群の成分=1:10〜10:1(重量比)、好ましくは1:5〜5:1(重量比)である。 【0022】 特にこれら成分の好ましい組合わせは、 カラギーナン/キサンタンガム/ローカストビーンガム; ジェランガム/キサンタンガム/ローカストビーンガム; カラギーナン/グルコマンナン; ジェランガム/タマリンド; カラギーナン/タマリンド/ヒドロキシエチルセルロースである。 【0023】 本発明の組成物に使用する半固体物は、上記する成分から選択した寒天などを水に加温して溶解させ、冷却して製造することができる。該成分の溶液にカルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオンなどの多価陽イオン、好ましくはアルカリ土類金属イオンを加えることにより調製できる。特に、カプセルの製造法は、これら成分を水に加温して溶解させ多価陽イオン、好ましくはアルカリ土類金属イオン溶液に滴下して製造する。 【0024】 陽イオン源としては、特に限定されるものではないが、例えば、乳酸カルシウム、乳酸マグネシウム、グルコン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウムなどの有機酸又は無機酸の水溶性多価金属塩が挙げられ、中でも有機酸の塩が好ましく、特に乳酸カルシウムが好ましい。 【0025】 上記したジェランガム、ペクチン、アルギン酸ナトリウム及びカラギーナンの少なくとも1種と多価陽イオンの組み合わせについては、例えば、ジェランガムとカルシウムイオン、ペクチンとカルシウムイオン、カラギーナンとカルシウムイオンが好ましく挙げられる。 【0026】 陽イオン源としての水溶性多価金属塩の配合量は、ジェランガム、ペクチン、アルギン酸ナトリウム及びカラギーナンの少なくとも1種の種類や配合量、所望の半固体物の硬さに応じて適宜設定することができるが、通常、半固体物全量に基づいて0.01〜5.0重量%、特に0.05〜3.0重量%が好ましい。例えば乳酸カルシウムを陽イオン源として用いる場合には、組成物全重量に基づいて、乳酸カルシウム0.01〜2.0重量%とすればよく、好ましくは0.05〜2.0重量%である。他の陽イオン源を用いる場合の使用量は、上記の範囲を参照して適宜設定することができる。 【0027】 本発明の半固体物の調製時に用いる水の量は、所期の効果が得られる範囲であれば特に限定されず適宜設定することができる。 【0028】 本発明における口腔内状態改善用組成物は、上記した半固体物を含有するものであり、半固体物のみからなるものであってもよく、一部液剤などと混合してもよい。この場合の半固体物の含有量は組成物全容量に対して60%以上であればよく、特に60〜90%が好ましい。 【0029】 本発明の組成物は、のpHは、5.0〜8.0が好ましく、さらに好ましくは5.5〜7.5程度である。pHを調整するために緩衝剤を用いることもできる。 【0030】 本発明の組成物には、本発明を損なわない範囲で、公知の成分を適宜配合することができる。 【0031】 具体的には、湿潤剤としてエタノール、グリセリン、ソルビット、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、エリスリトール、パラチノース、パラチニット等が挙げられる。 【0032】 分散剤として、カルボキシメチルセルロースナトリウム,メチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;トラガントガム、カラヤガム、アラビアガム、キサンタンガム、ローカストビーンガムなどのガム類;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン等の合成水溶性高分子(通常配合量0.005〜1重量%程度)などが挙げられる。 【0033】 界面活性剤として、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシネート、ラウロイルメチルタウリン、アシルアミノ酸塩等のアニオン性界面活性剤;ショ糖脂肪酸エステル、ラウリン酸デカグリセリル、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤等(通常配合量0.05〜10重量%)が挙げられる。 【0034】 有効成分として、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一錫等のフッ素化合物;デキストラナーゼ、ムタナーゼ、プロテアーゼ、リゾチーム等の酵素;トラネキサム酸、ε−アミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アラントイン、ジヒドロコレステロール、グリチルリチン酸類、ビサボロール、イソプロピルメチルフェノール、グリセロリン酸、クロロフィル、グルコン酸銅、塩化ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物、クロルヘキシジン塩類、トリクロサン、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;酢酸−dl−α−トコフェロール、酢酸ピリドキシン、アスコルビン酸またはその塩などのビタミン類;タイム、オウゴン等の植物抽出物等が挙げられる。 【0035】 香味剤として、サッカリンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビオサイド、グリチルリチンおよびその塩類、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル、メントール、アネトール、カルボン、オイゲノール、リモネン、ペパーミントオイル、スペアミントオイル、ウインターグリーン、サリチル酸メチル、シオネール、チモール、丁字油、ユーカリ油、ローズマリー油、セージ油、レモン油、オレンジ油、オシメン油、シトロネロール、メチルオイゲノール等通常使用される香味剤であれば特に限定されず配合することができる。着色剤は、公知の色素及び顔料を単独、又は2種以上組み合わせて配合することができる。 【0036】 更に、清掃助剤として、沈降性シリカ、ジルコノシリケート、アルミノシリケート、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム等を配合することもできる(配合量10重量%以下)。 【発明の効果】 【0037】 本発明の口腔内状態改善用組成物は、半固体物を口腔内の軟組織に接触させ、押し崩すことにより、血行を促進し、炎症・腫れ・発赤を改善したり、物理的なマッサージ効果により唾液分泌を促進することができる。 【実施例】 【0038】 以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、各例中の%はいずれも重量%である。 【0039】 下記表1に示す実施例1〜4及び比較例1〜2を製造し、破断強度(dyn/cm2)、口蓋圧(g/cm2)を測定した。これらの結果を併せて表1に示す。 【0040】 1.試料の調製 例えば、カラギーナンに加水し、分散攪拌しながら約80℃に加温し溶解させた。これにその他の成分を入れ、均一になるまで攪拌した後、冷却固化させて、崩壊性ゲルを得た。これを水に均一に分散し試料とした。(但し、実施例4は、水に分散することなく用いた。) 【0041】 2.評価 10名の専門パネルによる官能評価を行った。評価方法を示す。上記方法で調製した崩壊性ゲル(平均粒径8mm)の約10mlを口に含み、口内のすみずみまで広げ、頬粘膜やハグキなどに当てて押し崩すようにしながら洗口して、使用感及び口腔機能改善効果感について下記の基準に従い評価した。 マッサージ効果実感 5;かなりある、4;ややある、3;わからない、2;あまりない、1;全くない 使用感 5;かなり良好、4;やや良好、3;わからない、2;あまり良くない、1;全く良くない 総合評価 特に良好 ◎、 良好 ○、 不良 × 【0042】 【表1】
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| 【出願人】 |
【識別番号】000106324 【氏名又は名称】サンスター株式会社 【住所又は居所】大阪府高槻市朝日町3番1号
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| 【出願日】 |
平成16年10月27日(2004.10.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−124362(P2006−124362A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月18日(2006.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願2004−343048(P2004−343048) |
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