| 【発明の名称】 |
抗グリケーション剤としての少なくとも1つのスノキ属植物の抽出物の使用 |
| 【発明者】 |
【氏名】パジョン,エルベ
|
| 【要約】 |
【課題】少なくとも1つのスノキ属植物の少なくとも1つの抽出物からなる薬剤により、タンパク質のグリケーション現象を低減又は阻害する。
【解決手段】本発明は、組成物における又は組成物の調製のための、少なくとも1つのスノキ属の植物の少なくとも1つの抽出物の、生理学的に許容可能な媒体における活性剤としての薬剤及び組成物を提供する。提供される該抽出物からなる薬剤又は組成物によって、タンパク質のグリケーション、特に皮膚、爪、毛髪又はその付随構造のタンパク質のグリケーションを低減させ又は阻害することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも1つのスノキ属植物の少なくとも1つの抽出物からなる、グリケーションを低減するための薬剤。 【請求項2】 グリケーションがタンパク質のグリケーションであることを特徴とする請求項1に記載の薬剤。 【請求項3】 タンパク質が、皮膚及び/又は爪及び/又は毛髪のタンパク質であることを特徴とする請求項2に記載の薬剤。 【請求項4】 皮膚のタンパク質が真皮のタンパク質であることを特徴とする請求項3に記載の薬剤。 【請求項5】 コラーゲンのグリケーションを低減するための請求項1ないし4の何れか1項に記載の薬剤。 【請求項6】 爪及び/又は毛髪のタンパク質がケラチンであることを特徴とする請求項3に記載の薬剤。 【請求項7】 グリケーションに関連した、皮膚及び/又はその付随構造の加齢の徴候を予防的及び/又は治療的に処置するための、請求項1ないし6の何れか1項に記載の薬剤。 【請求項8】 スノキ属植物が、ヴァシニアム・ミリティラス(Vaccinium myrtillus)、ヴァシニアム・アングスティフォリウム(Vaccinium angustifollium)、ヴァシニアム・アーボレウム(Vaccinium arboreum)、ヴァシニアム・アークトスタフィロス(Vaccinium arctostaphylos)、ヴァシニアム・ケスピトサム(Vaccinium caespitosum)、ヴァシニアム・コリンボサム(Vaccinium corymbosum)、ヴァシニアム・ハースタム(Vaccinium hirsutum)、ヴァシニアム・マクロカープム(Vaccinium macrocarpum)、ヴァシニアム・オヴァタム(Vaccinium ovatum)、ヴァシニアム・オキシコッコス(Vaccinium oxycoccos)、ヴァシニアム・スタミネウム(Vaccinium stamineum)、ヴァシニアム・ウリギノサム(Vaccinium uliginosum)、ヴァシニアム・ウルセオラタム(Vaccinium urceolatum)及びヴァシニアム・ヴァイティス−イデア(Vaccinium vitis-idaea)種から選択される種であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の薬剤。 【請求項9】 スノキ属の植物がヴァシニアム・アングスティフォリウム(Vaccinium angustifollium)種のものであることを特徴とする請求項8に記載の薬剤。 【請求項10】 請求項1ないし9の何れか1項に記載の薬剤を含有する、グリケーションを低減するための組成物。 【請求項11】 上記薬剤が、組成物の全重量に対して0.001%〜25%の範囲の量で存在していることを特徴とする請求項10に記載の組成物。 【請求項12】 上記薬剤が、組成物の全重量に対して0.005%〜15%の範囲の量で存在していることを特徴とする請求項11に記載の組成物。 【請求項13】 皮膚及び/又は爪及び/又は毛髪のタンパク質のグリケーションに関連する加齢の徴候を処理する美容処理方法において、有効量の少なくとも1つのスノキ属植物の少なくとも1つの抽出物を含有する化粧品組成物を皮膚及び/又は爪及び/又は毛髪に適用し、該抽出物又は該組成物がグリケーションを阻害するためのものであることを特徴とする方法。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、組成物における又は組成物の調製のための、少なくとも1つのスノキ属の植物の少なくとも1つの抽出物の、生理学的に許容可能な媒体中における活性成分としての使用であって、該抽出物又は組成物が、タンパク質のグリケーション、特に皮膚及び/又はその付随構造(annexes)のタンパク質のグリケーションを低減させ又は阻害さえするための使用に関する。 【背景技術】 【0002】 グリケーションは、アミノ酸残基(例えばリジン)、特にタンパク質のアミノ酸残基のアミノ基とメイラード反応に従って反応してシッフ塩基を形成する、単糖類(グルコース又はリボース)が関与する非酵素的プロセスである。このシッフ塩基は、アマドリ転位と呼ばれる分子転位を受けた後に、一連の反応を経て、例えばペントシジン(pentosidine)型の架橋、特に分子内架橋を生じる。 【0003】 この現象は加齢に伴い規則的に増加する。これは、その量が年齢と共に規則的に増加するグリケーション生成物の出現により特徴付けられる。グリケーション生成物は、例えばピラリン(pyrraline)、カルボキシメチルリジン、ペントシジン、クロスリン(crossline)、Nε-(2-カルボキシエチル)リジン(CEL)、グリオキサールリジン二量体(GOLD)、メチルグリオキサールリジン二量体(MOLD)、3DG-ARGイミダゾロン(imidazolone)、バースパーリジン(versperlysines)A、B、C、スレオシジン(threosidine)又は高度の糖化最終産物(advanced glycosylation end products)すなわちAGE類である。 【0004】 よって、タンパク質のグリケーションは、皮膚、特にその真皮成分において良く知られているが、爪又は毛髪のようなその付随構造体、特にケラチンにおいて、またより一般的にはグリケーションに対して必要とされる条件が満たされる場合には任意のタンパク質系において生じる普遍的な現象である。 【0005】 ヒトの皮膚は二つの区画、すなわち、表層の区画である表皮と、深層の区画である真皮とからなる。 天然のヒトの表皮は、主に三種の細胞、すなわち、大部分を構成するケラチノサイトと、メラノサイト及びランゲルハンス細胞から構成されている。これらの細胞型の各々は、その特定の機能により、体において皮膚が果たす本質的な役割に寄与している。 【0006】 真皮は表皮に堅牢な支持部を付与している。真皮はまた表皮の栄養因子でもある。真皮は、主として線維芽細胞と細胞外マトリックスとからなり、細胞外マトリックス自体は種々の細胞外タンパク質からなり、そのなかには特にコラーゲン線維とエラスチンと様々な糖タンパク質がある。これら全ての細胞外成分は線維芽細胞により合成される。白血球、肥満細胞又は組織マクロファージもまた真皮内に存在する。最後に、真皮は血管と神経線維を含んでいる。 【0007】 細胞外マトリックスタンパク質(プロテオグリカン、コラーゲン線維及び他の構造糖タンパク質)の合成におけるその活性のために、線維芽細胞は真皮の構造的発達に関与する主要な因子である。 【0008】 コラーゲン線維は真皮に堅牢性を与えている。コラーゲン線維は非常に強いがコラゲナーゼとして一般に称されているある種の酵素に敏感である。真皮において、コラーゲン線維は、互いに密接に結合した原線維からなり、よって10を越える異なったタイプの構造を形成している。真皮の構造は主として詰め込まれたコラーゲン線維のもつれによる。コラーゲン線維は皮膚の緊張度(tonicity)に貢献する。 コラーゲン線維は規則的に再生されるが、この再生は年齢と共に減少し、特に真皮の薄化(thinning)の原因となる。また、紫外線、たばこ又はある種の処理(例えば、レチノイン酸と誘導体、グルココルチコイド、ビタミンDと誘導体)のような外的因子もまた皮膚とそのコラーゲン量に影響を及ぼすと考えられている。 皮膚の真皮成分について、上述したプロセスに従って、コラーゲン線維について主に真皮中でグリケーションが生じる。コラーゲンのグリケーションが年齢と共に一様に増加し、皮膚中のグリケーション生成物の量の一様な増大が起こる。 【0009】 皮膚の加齢に関して何らかの理論を持ち込むことを望むわけではないが、グリケーションの結果でもありうるコラーゲンの他の変性、例えば熱変性の減少、耐酵素消化性の増加及び分子間架橋の増加が、皮膚の加齢の過程で実証されていることに留意されたい(Tanaka S.ら, 1988, J. Mol. Biol., 203, 495-505;Takahashi M.ら, 1995, Analytical Biochemistry, 232, 158-162)。更に、基底膜のある種の構成成分、例えばコラーゲンIV、ラミニン及びフィブロネクチンのグリケーションによる改変が実証されている(Tarsio JF.ら, 1985, Diabetes, 34, 477-484;Tarsio JF.ら, 1988, Diabetes, 37, 532-539;Sternberg M.ら, 1995, C.R. Soc. Biol., 189, 967-985)。 【0010】 よって、皮膚の加齢の過程で、コラーゲンの物理化学的性質が変化し、コラーゲンの溶解がより困難になり、分解がより難しくなるものと理解できる。 しかして、加齢した皮膚の成分の一つは実際はグリケーション化(glycated)コラーゲンであると思われる。 【0011】 皮膚は、それが構成される少なくとも2つの区画、すなわち表皮と真皮とが密接に結合してなることは非常によく知られている。真皮と表皮の相互作用は、一方の改変が他方にも結果を及ぼすと考えるのが合理的であるようなものである。真皮の加齢、特にそのグリケーション現象を伴うものは、それが接合している表皮に不可避的に影響をもたらすものであると推量される。皮膚の加齢の過程において、コラーゲンのグリケーションは、必ず表皮の加齢に関与する表皮の改変に至るに違いない。 【特許文献1】特開平06−336430公報 【特許文献2】特願平11−100462号(特開2000−256176公報) 【発明の開示】 【0012】 しかして、真皮のタンパク質、特にコラーゲンのグリケーションが、皮膚に有害な影響をもたらすならば、例えば爪及び/又は毛髪のような皮膚の付随構造中のタンパク質、そして実際には任意のタンパク質系のグリケーションも同様な結果をもたらすことが予想される。 このようにして、タンパク質のグリケーション現象を低減しあるいは阻害さえする生成物を提供することの重要性が理解される。 【0013】 この点に関して、本出願人は、驚くべきことに、また予期しないことに、スノキ属の植物の抽出物が、タンパク質のグリケーション現象を低減しあるいは阻害さえする性質を有していることを発見した。 スノキ属植物は、約100の属を含むツツジ科(Ericaceae)に属する。 従来技術において、ツツジ科の植物の抽出物は、とりわけ酸化防止剤として使用されている。 しかしながら、スノキ属の植物の抽出物のグリケーション現象を低減しあるいは阻害さえする能力については、現在まで決して開示されていない。 【0014】 従って、本発明の主題は、組成物における又は組成物の調製における、少なくとも1つのスノキ属の植物の少なくとも1つの抽出物の有効量の使用にあり、該抽出物又は組成物が、タンパク質のグリケーション、特に皮膚及び/又はその付随構造のタンパク質のグリケーションを、低減し又は阻害さえするためのものである。 活性成分という表現は、少なくとも1つの与えられた生物系の機能を変更又は調節可能な任意の分子又は抽出物を意味するものと理解される。 【0015】 最も特定的には、本発明の主題は、組成物における又は組成物の調製における、少なくとも1つのスノキ属の植物の少なくとも1つの抽出物の有効量の使用にあり、該抽出物又は組成物が、コラーゲン等の真皮、及び/又は爪、及び/又は毛髪、例えばケラチンのタンパク質のグリケーションを、低減し又は阻害さえするためのものである。 よって、本発明の主題は、組成物における又は組成物の調製における、少なくとも1つのスノキ属の植物の少なくとも1つの抽出物の有効量の使用にあり、該抽出物又は組成物が、グリケーションに関連する、皮膚又はその付随構造の加齢の徴候を予防的及び/又は治療的に処置するためのものにある。 【0016】 スノキ属には450種を越えるものが含まれ、ヴァシニアム・ミリティラス(Vaccinium myrtillus:ビルベリー)、ヴァシニアム・アングスティフォリウム(Vaccinium angustifollium:ブルーベリー)、ヴァシニアム・アーボレウム(Vaccinium arboreum)、ヴァシニアム・アークトスタフィロス(Vaccinium arctostaphylos)、ヴァシニアム・ケスピトサム(Vaccinium caespitosum)、ヴァシニアム・コリンボサム(Vaccinium corymbosum)、ヴァシニアム・ハースタム(Vaccinium hirsutum)、ヴァシニアム・マクロカープム(Vaccinium macrocarpum)、ヴァシニアム・オヴァタム(Vaccinium ovatum)、ヴァシニアム・オキシコッコス(Vaccinium oxycoccos:ツルコケモモ)、ヴァシニアム・スタミネウム(Vaccinium stamineum)、ヴァシニアム・ウリギノサム(Vaccinium uliginosum)、ヴァシニアム・ウルセオラタム(Vaccinium urceolatum)及びヴァシニアム・ヴァイティス−イデア(Vaccinium vitis-idaea:コケモモ)を挙げることができる。 しかして、本発明のスノキ属植物抽出物は、ヴァシニアム・ミリティラス、ヴァシニアム・アングスティフォリウム、ヴァシニアム・アーボレウム、ヴァシニアム・アークトスタフィロス、ヴァシニアム・ケスピトサム、ヴァシニアム・コリンボサム、ヴァシニアム・ハースタム、ヴァシニアム・マクロカープム、ヴァシニアム・オヴァタム、ヴァシニアム・オキシコッコス、ヴァシニアム・スタミネウム、ヴァシニアム・ウリギノサム、ヴァシニアム・ウルセオラタム及びヴァシニアム・ヴァイティス−イデア種から選択される種に属する少なくとも1つの植物から誘導される物質から調製された抽出物である。 好ましくは、本発明において、前記植物はヴァシニアム・アングスティフォリウ種に属する。 【0017】 少なくとも1つのスノキ属の植物抽出物は、少なくとも1つのスノキ属の植物から誘導された任意の植物物質から調製された任意の抽出物であってよい。 よって、本発明において使用される少なくとも1つのスノキ属植物抽出物は、植物全体、又は植物の一部、例えば葉、茎、花、花弁、果実、根又は未分化細胞から誘導された植物性物質から得られたものであってよい。 未分化植物細胞なる表現は、他の細胞に依存せず、それ自身で生存可能で、特定の特化特性を何ら示さない任意の植物細胞を意味するものと理解される。これらの未分化植物細胞は、誘導の影響下において、それらのゲノムに従い、任意の分化が可能である。 選択された培養方法、特に選択された培養培地に応じて、同じ外植体から、異なる特徴を有する脱分化植物細胞を得ることができる。 好ましくは果実が本発明において使用される。 【0018】 少なくとも1つのスノキ属の植物抽出物は、インビボで栽培された又はインビトロ培養から得られた少なくとも1つのスノキ属の植物から誘導された任意の植物物質から調製された任意の抽出物でありうる。 インビボ栽培なる表現は通常のタイプのあらゆる栽培、すなわち土壌、戸外又は温室中での栽培、あるいは無土壌栽培を意味するものと理解される。 インビトロなる表現は、人工的に植物又は植物の一部を得ることを可能にする当業者に公知の全ての技術を意味するものと理解される。インビトロでの植物細胞の成長中に物理化学的条件により課される淘汰圧により、インビボで栽培される植物とは異なり、一年中を通じて入手可能な標準化された植物物質を得ることができる。 本発明において、インビボ栽培から得られる植物が好適に使用される。 【0019】 当業者に知られている任意の抽出方法を、本発明の組成物に含有される抽出物を調製するために使用することができる。 特に、水性抽出、アルコール抽出物、又は有機溶媒を使用する抽出が挙げられる。 水性溶媒なる表現は、完全に又は部分的に水からなる任意の溶媒を意味すると理解されるものである。例えば、水それ自体、任意の割合の水性-アルコール溶媒、又は任意の割合のプロピレングリコールなどの化合物と水とからなる溶媒を挙げることができる。 アルコール溶媒としては、特にエタノールを挙げることができる。 【0020】 本出願人により出願された仏国特許出願第95-02379号に記載された方法により調製された抽出物もまた使用することができる。 しかして、第1工程では、植物性物質を冷温で水溶液中で粉砕し、第2工程で、懸濁液中の粒子を、第1工程で得られた水溶液から取り除き、第3工程で、第2工程で得られた水溶液を滅菌する。この水溶液が抽出物に相当する。 有利には、第1工程は、植物組織を単に凍結する操作(例えば−20℃)に置き換えることができ、続いて上述の第2及び第3工程を繰り返す水性抽出を行う。 本発明で使用される調製方法にかかわらず、保存及び/又は安定化の促進を意図した二次工程を、抽出物の実際の性質を変化させることがないように加えてもよい。例えば、得られた抽出物を任意の従来からの凍結乾燥法により凍結乾燥してもよい。このようにして得られたパウダーは、直接、又は使用前に適切な溶媒と混合することにより使用することができる。 【0021】 本発明において好ましくは、水性抽出物、さらに好ましくはコスメトケム社(COSMETOCHEM's)から販売されているハーバソール(Herbasol)(登録商標)等の、プロピレングリコールと水とからなる溶媒を用いた抽出物が使用される。 本発明において、少なくとも1つのスノキ属の植物抽出物は、単独で、又は任意の種類のものの混合物の形態で使用することができ、天然又は合成由来のものであってもよい。 特に、少なくとも1つのスノキ属の植物抽出物又はそれを含有する組成物は、本発明において、皮膚及び/又は爪及び/又は毛髪に局所適用するために使用される。 【0022】 本発明において使用することができる少なくとも1つのスノキ属の植物抽出物の量が所望される効果に依存することは明らかであり、グリケーションを低減又は阻害さえするのに有効な量でなければならない。 例示すると、本発明で使用可能な少なくとも1つのスノキ属植物抽出物の量は、組成物の全重量に対して例えば0.001%〜25%、好ましくは0.005%〜15%の範囲とされる。 【0023】 また、本発明の組成物は、本発明によって期待される効果を得るのに十分な期間の間使用される。目安を与えると、この期間は最小3週間とできるが、4週間を越えても、あるいは8週間を越えても構わない。 組成物は好ましくは化粧品又は皮膚科学的用途のためのものであり、好適には化粧品用途のものである。 【0024】 局所適用のための本発明の組成物は、生理学的に許容可能な媒体、すなわち頭皮を含む皮膚、その付随構造、粘膜及び/又は目と適合性がある媒体を含み、特に化粧品又は皮膚科学的組成物を構成しうる。 この組成物は、化粧品及び皮膚科学的分野において通常使用される全てのガレノス形態をとることができ、特にゲル化されていてもよい水溶液、ローション型の二相分散液、水相に脂肪相を分散させて得た(O/W)又は逆の(W/O)エマルション、又は3相エマルション(W/O/W又はO/W/O)又はイオン性及び/又は非イオン性の小胞体分散液の形態とすることができる。これらの組成物は常法に従って調製される。 【0025】 本発明の組成物は、例えばローション、ゲル、クリーム又はミルク、そして例えばメークアップ除去又はクレンジングローション又はミルク、シャンプー又はシャワーゲルを構成することができる。 【0026】 本発明の主題はまた、特に皮膚及び/又は爪及び/又は毛髪の、タンパク質のグリケーションに付随する加齢の徴候を処置するための美容処理方法において、有効量の少なくとも1つのスノキ属植物の少なくとも1つの抽出物を含有する化粧品組成物を皮膚及び/又は爪及び/又は毛髪に適用し、該抽出物又は該組成物がグリケーションを阻害するためのものである方法にもある。 【0027】 本発明の他の特徴及び利点は、非限定的な例証のために与える以下の実施例から更に明らかになるであろう。これまでの記載と以下の記載において、特に明記しない限り、割合は重量パーセントである。 【実施例】 【0028】 実施例1:グリケーションへのビルベリー抽出物の効果の試験 リン酸緩衝食塩水(PBS)に溶解したウシ血清アルブミンの5mg/ml溶液を、10mMの濃度のD-リボース又は5%及び10%の濃度のビルベリー抽出物の存在下又は不存在下で28日間37℃でインキュベートする。 【0029】 グリケーションを、λex.=370nmでの励起後に各試料によって発せられるλem.=440nmでの、又はλex.=320nmでの励起後に各試料によって発せられるλem.=380nmでのAGEs(グリケーション生成物の範囲)の蛍光(Rx)(特にペントシジンを含むグリケーション生成物のいくつかにより発せられる蛍光)を測定することにより評価する。 グリケーションの阻害度は、次の式: (R−Rx)/Rx100 に従い、糖のみで処理された試料(R)と比較した蛍光の減少により可視化される。 結果は阻害%で表される:
ビルベリー抽出物は5%の濃度で、有利な抗グリケーション効果を有するものであった。 【0030】 実施例2:本発明を例証する調製物、特に本発明の組成物の例。これらの組成物は異なる成分を単に混合することにより得られたものである。 組成物1:ローション ハーバソール(登録商標)(Vaccinium angustifollium抽出物) 1.00 酸化防止剤 0.05 イソプロパノール 40.00 防腐剤 0.30 水 全体を100%にする量 【0031】 組成物2:トリートメントゲル ハーバソール(登録商標)(Vaccinium angustifollium抽出物) 4.00 ヒドロキシプロピルセルロース* 1.00 酸化防止剤 0.05 イソプロパノール 40.00 防腐剤 0.30 水 全体を100%にする量 【0032】 組成物3:トリートメントクリーム(水中油型エマルション) ハーバソール(登録商標)(Vaccinium angustifollium抽出物) 5.00 ステアリン酸グリセリル 2.00 ポリソルベイト(Polysorbate)60** 1.00 ステアリン酸 1.40 トリエタノールアミン 0.70 カーボマー(Carbomer) 0.40 シアバターの液状留分 12.00 ペルヒドロスクワレン 12.00 酸化防止剤 0.05 香料 0.5 防腐剤 0.30 水 全体を100%にする量 【0033】 組成物4:シャンプー ハーバソール(登録商標)(Vaccinium angustifollium抽出物) 2.00 ヒドロキシプロピルセルロース* 1.00 ラウリル硫酸ナトリウム 12.00 香料 0.50 防腐剤 0.30 水 全体を100%にする量 【0034】 組成物5:ケアクリーム(油/水型エマルション) ハーバソール(登録商標)(Vaccinium angustifollium抽出物) 4.00 ステアリン酸グリセリル 2.00 ポリソルベイト60** 1.00 ステアリン酸 1.40 5-n-オクタノイルサリチル酸 0.50 トリエタノールアミン 0.70 カーボマー 0.40 シアバターの液状留分 12.00 ペルヒドロスクワレン 12.00 酸化防止剤 0.05 香料 0.5 防腐剤 0.30 水 全体を100%にする量 【0035】 組成物6:ゲル ハーバソール(登録商標)(Vaccinium angustifollium抽出物) 10.00 ヒドロキシプロピルセルロース* 1.00 酸化防止剤 0.05 塩酸リドカイン 2.00 イソプロパノール 40.00 防腐剤 0.30 水 全体を100%にする量 【0036】 組成物7:トリートメントクリーム(水中油型エマルション) ハーバソール(登録商標)(Vaccinium angustifollium抽出物) 20.00 ステアリン酸グリセリル 2.00 ポリソルベイト60** 1.00 ステアリン酸 1.40 グリシルレチン酸 2.00 トリエタノールアミン 0.70 カーボマー 0.40 シアバターの液状留分 12.00 ヒマワリ油 10.00 酸化防止剤 0.05 香料 0.5 防腐剤 0.30 水 全体を100%にする量 【0037】 組成物8:ゲル ハーバソール(登録商標)(Vaccinium angustifollium抽出物) 8.00 All-トランス-レチノイン酸 0.05 ヒドロキシプロピルセルロース* 1.00 酸化防止剤 0.05 イソプロパノール 40.00 防腐剤 0.30 水 全体を100%にする量 *:ハーキュレス社(Hercules)から販売されているクリューセル(Klucel)H(登録商標) **:ICI社から販売されているトゥイーン(Tween)60(登録商標)
|
| 【出願人】 |
【識別番号】391023932 【氏名又は名称】ロレアル
|
| 【出願日】 |
平成18年1月26日(2006.1.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100109726 【弁理士】 【氏名又は名称】園田 吉隆
【識別番号】100101199 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 義教
|
| 【公開番号】 |
特開2006−117700(P2006−117700A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月11日(2006.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願2006−18081(P2006−18081) |
|