| 【発明の名称】 |
求電子性モノマー及び塩をベースとする、ケラチン物質のトリートメントのための組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】ヴィク ガーバン
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| 【要約】 |
【課題】ケラチン物質、特に毛髪をトリートメントする新規組成物の提供。
【解決手段】化粧上許される媒体中に、少なくとも1種の求電子性モノマー;例えばn−オクチル−2−シアノアクリレート及び少なくとも1種の特別な有機又は無機塩;例えばジセチルリン酸ナトリウムを含む化粧組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 化粧組成物が、化粧上許される媒体中に、少なくとも1種の求電子性モノマー及び60℃より大きい融点を有する少なくとも1種の非還元性の有機又は無機塩を含み、但し、塩が有機塩(そのアニオンが少なくとも1個の硫黄原子を含む)である場合には、水中1重量%の濃度におけるこの塩の表面張力が60mN/m以上であることを条件とすることを特徴とする、化粧組成物。 【請求項2】 1種以上の求電子性モノマーが式: 【化1】
(式中、 R1及びR2は互に独立に −水素原子、 −好ましくは1〜20個の炭素原子を含み、かつ必要により1個以上の窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含んでもよい飽和又は不飽和、線状、分岐又は環式炭化水素をベースとする基(これは必要により-OR、-COOR、-COR、-SH、-SR及び-OH、並びにハロゲン原子から選ばれた1つ以上の基で置換されていてもよい)、 −変性又は未変性ポリオルガノシロキサン残基、 −ポリオキシアルキレン基 から選ばれた制限電子吸引基又は非電子吸引基を表し、 R3及びR4は互に独立に-N(R)3+、-S(R)2+、-SH2+、-NH3+、-NO2、-SO2R、-C≡N、-COOH、-COOR、-COSR、-CONH2、-F、-Cl、-Br、-I、-OR、-COR、-SH、-SR及び-OH基、線状又は分岐アルケニル基、線状又は分岐アルキニル基、C1-C4モノ-又はポリフルオロアルキル基、アリール基及びアリールオキシ基から選ばれた電子吸引基を表し、 Rは好ましくは1〜20個の炭素原子を含み、かつ必要により1個以上の窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含んでもよい飽和又は不飽和、線状、分岐又は環式炭化水素をベースとする基(これは必要により-OR'、-COOR'、-COR'、-SH、-SR'及び-OH、ハロゲン原子、又は遊離基重合もしくは重縮合又は開環により得られるポリマー残基から選ばれた1つ以上の基で置換されていてもよく、R'はC1-C10アルキル基を表す)を表す) に一致することを特徴とする、請求項1記載の組成物。 【請求項3】 1種以上の求電子性モノマーが式: 【化2】
(式中、XはNH、S又はOを表し、 R1及びR2は請求項2に定義されたとおりであり、 R'3は水素原子又は請求項2に定義された基Rを表す) の化合物から選ばれることを特徴とする、請求項2記載の組成物。 【請求項4】 1種以上のモノマーがC1-C20ポリフルオロアルキル2-シアノアクリレート及び(C1-C10アルキル)シアノアクリレート又は(C1-C4アルコキシ)(C1-C10アルキル)シアノアクリレートから選ばれることを特徴とする、請求項3記載の組成物。 【請求項5】 1種以上のモノマーがエチル2-シアノアクリレート、メチル2-シアノアクリレート、n-プロピル2-シアノアクリレート、イソプロピル2-シアノアクリレート、tert-ブチル2-シアノアクリレート、n-ブチル2-シアノアクリレート、イソブチル2-シアノアクリレート、3-メトキシブチルシアノアクリレート、n-デシルシアノアクリレート、ヘキシル2-シアノアクリレート、2-エトキシエチル2-シアノアクリレート、2-メトキシエチル2-シアノアクリレート、2-オクチル2-シアノアクリレート、2-プロポキシエチル2-シアノアクリレート、n-オクチル2-シアノアクリレート及びイソアミルシアノアクリレートから選ばれることを特徴とする、請求項4記載の組成物。 【請求項6】 1種以上の求電子性モノマーが式(III): 【化3】
(式中、Z=-(CH2)7-CH3、 -CH(CH3)-(CH2)5-CH3、 -CH2-CH(C2H5)-(CH2)3-CH3、 -(CH2)5-CH(CH3)-CH3、 -(CH2)4-CH(C2H5)-CH3) に一致することを特徴とする、請求項3記載の組成物。 【請求項7】 モノマーが組成物の合計重量に対し0.001重量%〜80重量%、好ましくは0.1重量%〜40重量%、更に好ましくは1重量%〜20重量%の含量で組成物中に存在することを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項記載の組成物。 【請求項8】 モノマーが担体、例えば、ポリマー、オリゴマー又はデンドリマーに共有結合されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項記載の組成物。 【請求項9】 化粧上許される媒体が無水であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項記載の組成物。 【請求項10】 化粧上許される媒体が有機オイル、シリコーン、鉱油、植物油、ワックス、C5-C10アルカン、アセトン、メチルエチルケトン、C1-C20酸及びC1-C8アルコールのエステル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、C10-C30脂肪アルコール、C10-C30脂肪酸、C10-C30脂肪アミド及びC10-C30脂肪アルキルエステル、並びにこれらの混合物から選ばれることを特徴とする、請求項9記載の組成物。 【請求項11】 組成物が重合禁止剤を含むことを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項記載の組成物。 【請求項12】 禁止剤がアニオン重合禁止剤及び/又は遊離基重合禁止剤であることを特徴とする、請求項10記載の組成物。 【請求項13】 重合禁止剤が二酸化硫黄、酸化窒素、ラクトン、三フッ化ホウ素、ヒドロキノン及びその誘導体、例えば、ヒドロキノンモノエチルエーテル、tert-ブチルヒドロキノン(TBHQ)、ベンゾキノン及びその誘導体、例えば、デュロキノン、カテコール及びその誘導体、例えば、tert-ブチルカテコール及びメトキシカテコール、アニソール及びその誘導体、例えば、メトキシアニソール、ヒドロキシアニソール又はブチルヒドロキシアニソール、ピロガロール、2,4-ジニトロフェノール、2,4,6-トリヒドロキシベンゼン、p-メトキシフェノール、ヒドロキシブチルトルエン、アルキルスルフェート、アルキルスルフィット、アルキルスルホン、アルキルスルホキシド、アルキルスルフィド、メルカプタン及び3-スルホネン、並びにこれらの混合物から選ばれることを特徴とする、請求項10記載の組成物。 【請求項14】 重合禁止剤が組成物の合計重量に対し10ppmから20%までの範囲、好ましくは10ppmから5重量%までの範囲、更に好ましくは10ppm〜1重量%の量で存在することを特徴とする、請求項11から13のいずれか1項記載の組成物。 【請求項15】 塩が塩化ナトリウム、塩化マグネシウム及び硫酸銅から選ばれた無機塩であることを特徴とする、請求項1から14のいずれか1項記載の組成物。 【請求項16】 塩が1つ以上の飽和又は不飽和、環式又は非環式C1-C30炭化水素をベースとする鎖(必要によりヒドロキシル基、C1-C4アルコキシ基及びハロゲン基から選ばれた1つ以上の基で置換されていてもよい)を含む、下記のアニオン:リン酸イオン、ホウ酸イオン、ケイ酸イオン、重炭酸イオン、炭酸イオン、塩素酸イオン、硝酸イオン、ケイ酸イオン、スルホン酸イオンから選ばれたアニオンを、 下記のカチオン:カリウムイオン、ナトリウムイオン、ストロンチウムイオン、カドミウムイオン、カルシウムイオン、アンモニウムイオン(例えば、テトラアルキルアンモニウムイオン又はアリールアンモニウムイオン)、ホスホニウムイオン、バリウムイオン、リチウムイオン、マグネシウムイオンから選ばれたカチオンと反応させることにより生成された有機塩であることを特徴とする、請求項1から14のいずれか1項記載の組成物。 【請求項17】 有機塩がモノブチルリン酸ナトリウム及びジブチルリン酸ナトリウム並びにモノエチルリン酸ナトリウム及びジエチルリン酸ナトリウムから選ばれることを特徴とする、請求項16記載の組成物。 【請求項18】 有機又は無機塩が組成物の合計重量に対し0.001重量%〜70重量%、好ましくは0.01重量%〜20重量%、更に好ましくは0.1重量%〜10重量%の含量で組成物中に存在することを特徴とする、請求項1から17のいずれか1項記載の組成物。 【請求項19】 組成物がまた還元剤、脂肪物質、可塑剤、軟化剤、消泡剤、保湿剤、顔料、クレー、無機充填剤、UVスクリーニング剤、無機コロイド、解膠剤、可溶化剤、香料、防腐剤、アニオン性、カチオン性、ノニオン性又は両性の表面活性剤、固定又は非固定ポリマー、ポリオール、タンパク質、ビタミン、直接染料又は酸化染料、及び真珠箔剤から選ばれた少なくとも1種の薬剤を含むことを特徴とする、請求項1から18のいずれか1項記載の組成物。 【請求項20】 薬剤がカプセル化されることを特徴とする、請求項19記載の組成物。 【請求項21】 組成物がローション、スプレー又はムースの形態であることを特徴とする、請求項1から20のいずれか1項記載の組成物。 【請求項22】 請求項1記載の少なくとも1種の塩をケラチン物質に適用する工程及び少なくとも1種の求電子性モノマーをケラチン物質に適用する工程を含むことを特徴とする、ケラチン物質のトリートメント方法。 【請求項23】 1種以上の塩の適用を1種以上の求電子性モノマーの適用の前に行なうことを特徴とする、請求項22記載の方法。 【請求項24】 請求項1から21のいずれか1項で使用される組成物を求核試薬の存在下で、ケラチン物質に適用することを特徴とする、ケラチン物質のトリートメント方法。 【請求項25】 求核試薬がR2N-、NH2-、Ph3C-、R3C-、PhNH-、ピリジン、ArS-、R-C≡C-、RS-、SH-、RO-、R2NH、ArO-、N3-、OH-、ArNH2、NH3、I-、Br-、Cl-、RCOO-、SCN-、ROH、RSH、NCO-、CN-、NO3-、ClO4-及びH2O(式中、Phはフェニル基を表し、Arはアリール基を表し、かつRはC1-C10アリール基を表す)から選ばれた求核性官能基を含む分子化合物、オリゴマー、デンドリマー又はポリマーから選ばれることを特徴とする、請求項24記載の方法。 【請求項26】 求核試薬が水であることを特徴とする、請求項24記載の方法。 【請求項27】 組成物を水溶液(そのpHは塩基、酸又は酸/塩基混合物を使用して調節されていた)を使用して前もって湿潤されたケラチン物質に適用することを特徴とする、請求項24から26のいずれか1項記載の方法。 【請求項28】 ケラチン物質を水以外の求核試薬を使用して予備含浸することを特徴とする、請求項24から26のいずれか1項記載の方法。 【請求項29】 ケラチン物質を組成物の適用の前に還元することを特徴とする、請求項24から26のいずれか1項記載の方法。 【請求項30】 還元剤が無水チオ硫酸ナトリウム、粉末メタ重亜硫酸ナトリウム、チオ尿素、亜硫酸アンモニウム、チオグリコール酸、チオ乳酸、チオ乳酸アンモニウム、グリセリルモノチオグリコレート、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリセロール、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、ジチオグリコール酸ジアンモニウム、チオグリコール酸ストロンチウム、チオグリコール酸カルシウム、亜鉛ホルモスルホキシレート、イソオクチルチオグリコレート、dl-システイン及びモノエタノールアミンチオグリコレートから選ばれることを特徴とする、請求項29記載の方法。 【請求項31】 組成物がまたポリ(メチルメタクリレート)及びシアノアクリレートをベースとするコポリマーから選ばれたポリマーを含むことを特徴とする、請求項24から30のいずれか1項記載の方法。 【請求項32】 組成物の適用に続いて、リンスすることを特徴とする、請求項24から31のいずれか1項記載の方法。 【請求項33】 ケラチン物質、特に毛髪の如きケラチン繊維をトリートメントするための、請求項1から21のいずれか1項記載の組成物の使用。 【請求項34】 毛髪の改良され、かつ長く持続する光沢を得るための、請求項33記載の使用。 【請求項35】 少なくとも1種の求電子性モノマー及び必要により少なくとも1種のアニオン重合禁止剤及び/又は遊離基重合禁止剤を含む第一組成物、そしてまた化粧上許される媒体中に、60℃より大きい融点を有する少なくとも1種の非還元性の有機又は無機塩を含む第二組成物(但し、塩が有機塩(そのアニオンが少なくとも1個の硫黄原子を含む)である場合には、水中1重量%の濃度におけるこの塩の表面張力が60mN/m以上であることを条件とする)を含むことを特徴とするキット。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はケラチン物質、特に毛髪の如きケラチン繊維をトリートメントするための、in-situ重合性モノマー、化粧上許される媒体及び塩をベースとする組成物、そしてまた相当する化粧トリートメント方法に関する。 “ケラチン物質”という用語は好ましくはケラチン繊維、更に好ましくは毛髪を意味する。 【背景技術】 【0002】 ケラチン物質、特に毛髪について高アフィニティーを有するシリコーン又はポリマーをベースとする化粧組成物は、一般にそれらの表面特性を改善し、特にそれらをコンディショニングし、それらに光沢を与えるために使用される。 コンディショニング剤は、特にシャンプーイングの際に除去される傾向を有するので、これらのトリートメントを再開することが一般に必要である。 毛髪上で直接に或る種のモノマーの遊離基重合を行なうことによりポリマー付着物の残留を増大することが理論上可能である。 しかしながら、こうして得られたトリートメントは化粧上許されない。繊維の高度の分解が一般に観察され、おそらく重合開始剤と関連し、トリートメントされた毛髪がほぐし難く、このようなものとして毛髪の柔らかさ及び長く持続する光沢を与え得る化粧組成物を得ることが現在探求されている。 【発明の開示】 【課題を解決するための手段】 【0003】 本件出願人は、驚くことに、求電子性モノマー、例えば、特許出願FR 2,840,208に記載されたもの、化粧上許される媒体及び有機又は無機塩の混合物を使用することにより、ケラチン物質に改良され、かつ長く持続する光沢を与える多少硬質の被覆物を得ることが可能であることを丁度発見した。 更に特別には、本件出願人はこのようなモノマー、化粧上許される媒体及び有機又は無機塩をベースとする組成物をケラチン繊維に適用することにより、滑らかかつ光沢のある残留被覆物がin situ形成されることを見出した。 添加される塩の性質及びそれらの濃度に応じて、それらは被覆物の剛性を強化し、又は、逆に、それを一層付着性にする。このような被覆物は、光沢及び柔らかさに加えて、顕著な残留整髪特性を与え得る。 更に、本件出願人は、驚くことに、毛髪が完全に個々にされて残り、何らの問題もなく整髪でき、繊維のコンディショニング及び光沢がシャンプー耐性であることを見出した。 こうして、本発明の第一の主題は化粧上許される媒体中に、少なくとも1種の求電子性モノマー及び60℃より大きい融点を有する少なくとも1種の非還元性の有機又は無機塩を含み、但し、塩が有機又は無機塩(そのアニオンが少なくとも1個の硫黄原子を含む)である場合には、水中1重量%の濃度におけるこの塩の表面張力が60mN/m以上であることを条件とすることを特徴とする、ケラチン物質、特に毛髪の如きケラチン繊維のトリートメントのための化粧組成物である。 本発明の主題はまたこのトリートメントの状況で使用される組成物を使用する方法である。 本発明の主題はまたケラチン物質、特に毛髪の如きケラチン繊維をトリートメントするための組成物の使用である。 最後に、本発明の主題は少なくとも1種の求電子性モノマー(第一組成物の重量の0.5%〜50%であり得る含量で存在する)及び必要により少なくとも1種のアニオン重合禁止剤及び/又は遊離基重合禁止剤(第一組成物の重量の10ppm〜5%であり得る含量で存在する)を含む第一組成物、そしてまた化粧上許される媒体中に、先に定義された少なくとも1種の有機又は無機塩(第二組成物の重量の0.001%〜5%であり得る含量で存在する)を含む第二組成物を含むことを特徴とするキットである。 本発明のその他の主題は以下の記載及び例を読むと明らかになるであろう。 【発明を実施するための最良の形態】 【0004】 “求電子性モノマー”という用語は求核試薬、例えば、水中に含まれるヒドロキシルイオン(OH-)の存在下でアニオン重合により重合することができるモノマーを意味する。 “アニオン重合”という用語は書籍“Advanced Organic Chemistry”, 第3編, Jerry March, 151-161頁に特定されたメカニズムを意味する。 本発明の組成物中に存在する1種以上の求電子性モノマーは −Sayyah, J. Polymer Research, 2000, 97頁に記載されているベンジリデンマロニトリル誘導体(A)、2-(4-クロロベンジリデン)マロノニトリル(A1)、エチル2-シアノ-3-フェニルアクリレート(B)、及びエチル2-シアノ-3-(4-クロロフェニル)アクリレート(B1): 【0005】 【化1】
【0006】 −メチリデンマロネート誘導体、例えば: ・Hopff, Makromolekulare Chemie, 1961, 95頁、De Keyser, J. Pharm. Sci, 1991, 67頁及びKlemarczyk, Polymer, 1998, 173頁により記載されたジエチル2-メチレンマロネート(C): 【0007】 【化2】
【0008】 ・Breton, Biomaterials, 1998, 271頁及びCouvreur, Pharmaceutical Research, 1994, 1270頁により記載されたエチル2-エトキシカルボニルメチレンオキシカルボニルアクリレート(D): 【0009】 【化3】
【0010】 −イタコネート誘導体及びイタコンイミド誘導体、例えば: ・Bachrach, European Polymer Journal, 1976, 563頁により記載されたジメチルイタコネート(E): 【0011】 【化4】
【0012】 ・Wanatabe, J. Polymer Science: Part A: Polymer Chemistry, 1994, 2073頁により記載されたN-ブチルイタコンイミド(F)、N-(4-トリル)イタコンイミド(G)、N-(2-エチルフェニル)イタコンイミド(H)、N-(2,6-ジエチルフェニル)イタコンイミド(I): 【0013】 【化5】
【0014】 −Gipstein, J. Org. Chem, 1980, 1486頁により記載された誘導体メチルα-(メチルスルホニル)アクリレート(K)、エチルα-(メチルスルホニル)アクリレート(L)、メチルα-(tert-ブチルスルホニル)アクリレート(M)、tert-ブチルα-(メチルスルホニル)アクリレート(N)及びtert-ブチルα-(tert-ブチルスルホニル)アクリレート(O)並びに −Shearerの米国特許第2,748,050号により記載された誘導体1,1-ビス(メチルスルホニル)エチレン(P)、1-アセチル-1-メチルスルホニルエチレン(Q)、メチルα-(メチルスルホニル)ビニルスルホネート(R)及びα-メチルスルホニルアクリロニトリル(S): 【0015】 【化6】
【0016】 −Boor, J. Polymer Science, 1971, 249頁により記載されたメチルビニルスルホン誘導体(T)及びフェニルビニルスルホン誘導体(U):
【0017】 【化7】
【0018】 −Kanga, Polymer Preprints (ACS, Division of Polymer Chemistry), 1987, 322頁により記載されたフェニルビニルスルホキシド誘導体(V): 【0019】 【化8】
【0020】 −Bonner, Polymer Bulletin, 1992, 517頁により記載された誘導体3-メチル-N-(フェニルスルホニル)-1-アザ-1,3-ブタジエン(W): 【0021】 【化9】
【0022】 −アクリレート誘導体及びアクリルアミド誘導体、例えば: ・Kobayashi, Journal of Polymer Science, Part A: Polymer Chemistry, 2005, 2754頁により記載されたN-プロピル-N-(3-トリイソプロポキシシリルプロピル)アクリルアミド(X)及びN-プロピル-N-(3-トリエトキシシリルプロピル)アクリルアミド(Y): 【0023】 【化10】
【0024】 ・Rozenberg, International Journal of Plastics Technology, 2003, 17頁により記載された2-ヒドロキシエチルアクリレート(Z)及び2-ヒドロキシエチルメタクリレート(AA): 【0025】 【化11】
【0026】 ・Schmitt, Macromolecules, 2001, 2115頁により記載されたN-ブチルアクリレート(AB) ・Ishizone, Macromolecules, 1999, 955頁により記載されたtert-ブチルアクリレート(AC): 【0027】 【化12】
【0028】 から選ばれてもよい。 本発明に有益である電子吸引性モノマーは環状又は線状であってもよい。それが環状である場合、電子吸引基は環外であることが好ましく、即ち、それはモノマーの環状構造の一体部分を形成しないことが好ましい。 1つの特別な実施態様によれば、これらのモノマーは少なくとも2個の電子吸引基を有する。 少なくとも2個の電子吸引基を有するモノマーの例として、式(I): 【0029】 【化13】
【0030】 のモノマーが挙げられる。 式中、 R1及びR2は互に独立に −水素原子、 −好ましくは1〜20個、更に良好には1〜10個の炭素原子を含み、かつ必要により1個以上の窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含んでもよい飽和又は不飽和、線状、分岐又は環式炭化水素をベースとする基(これは必要により-OR、-COOR、-COR、-SH、-SR及び-OH、並びにハロゲン原子から選ばれた1つ以上の基で置換されていてもよい)、 −変性又は未変性ポリオルガノシロキサン残基、及び −ポリオキシアルキレン基 の如き制限(sparingly)電子吸引基又は非電子吸引基(制限誘導吸引又は非誘導吸引)を表し、 R3及びR4は互に独立に好ましくは-N(R)3+、-S(R)2+、-SH2+、-NH3+、-NO2、-SO2R、-C≡N、-COOH、-COOR、-COSR、-CONH2、-F、-Cl、-Br、-I、-OR、-COR、-SH、-SR及び-OH基、線状又は分岐アルケニル基、線状又は分岐アルキニル基、C1-C4モノ-又はポリフルオロアルキル基、アリール基、例えば、フェニル、又はアリールオキシ基、例えば、フェニルオキシから選ばれた電子吸引基(又は誘導吸引基)を表し、 Rは好ましくは1〜20個、更に良好には1〜10個の炭素原子を含み、かつ必要により1個以上の窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含んでもよい飽和又は不飽和、線状、分岐又は環式炭化水素をベースとする基(これは必要により-OR'、-COOR'、-COR'、-SH、-SR'及び-OH、ハロゲン原子、又は遊離基重合もしくは重縮合又は開環により得られるポリマー残基から選ばれた1つ以上の基で置換されていてもよく、R'はC1-C10アルキル基を表す)を表す。 【0031】 “電子吸引基又は誘導吸引基(-I)”という用語は炭素よりも電気陰性であるあらゆる基を意味する。刊行物P.R. Wells著Prog. Phys. Org. Chem., 6巻, 111 (1968)が参考にし得る。 “制限電子吸引基又は非電子吸引基”という用語は電気陰性が炭素のそれ以下であるあらゆる基を意味する。 アルケニル基又はアルキニル基は好ましくは2〜20個の炭素原子、更に良好には2〜10個の炭素原子を含む。 好ましくは1〜20個の炭素原子、更に良好には1〜10個の炭素原子を含む、飽和又は不飽和、線状、分岐又は環状炭化水素をベースとする基として、特に線状又は分岐アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基、例えば、メチル基、エチル基、n-ブチル基、tert-ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ブテニル基又はブチニル基;シクロアルキル基又は芳香族基が挙げられる。 置換炭化水素をベースとする基の例として、ヒドロキシアルキル基及びポリハロアルキル基が挙げられる。 未変性ポリオルガノシロキサンの例として、特にポリアルキルシロキサン、例えば、ポリジメチルシロキサン、ポリアリールシロキサン、例えば、ポリフェニルシロキサン、及びポリアリールアルキルシロキサン、例えば、ポリメチルフェニルシロキサンが挙げられる。 変性ポリオルガノシロキサンの中に、特にポリオキシアルキレン基及び/又はシロキシ基及び/又はシラノール基及び/又はアミン基及び/又はイミン基及び/又はフルオロアルキル基を含むポリジメチルシロキサンが挙げられる。 ポリオキシアルキレン基の中に、特に好ましくは1〜200のオキシアルキレン化単位を含むポリオキシエチレン基及びポリオキシプロピレン基が挙げられる。 モノ-又はポリフルオロアルキル基の中に、特に-(CH2)n-(CF2)m-CF3又は-(CH2)n-(CF2)m-CHF2(式中、n=1〜20かつm=1〜20)の如き基が挙げられる。 【0032】 置換基R1〜R4は必要により化粧活性を有する基で置換されていてもよい。特に使用される化粧活性は着色機能、酸化防止剤機能、UVスクリーニング機能及びコンディショニング機能を有する基から得られる。 着色機能を有する基の例として、特にアゾ基、キノン基、メチン基、シアノメチン基及びトリアリールメタン基が挙げられる。 酸化防止剤機能を有する基の例として、特にブチルヒドロキシアニソール(BHA)型、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)型又はビタミンE型の基が挙げられる。 UVスクリーニング機能を有する基の例として、特にベンゾフェノン型、シンナメート型、ベンゾエート型、ベンジリデンショウノウ型及びジベンゾイルメタン型の基が挙げられる。 コンディショニング機能を有する基の例として、特にカチオン基及び脂肪エステル型の基が挙げられる。 上記モノマーの中で、好ましいものは式(II):
【0033】 【化14】
【0034】 (式中、XはNH、S又はOを表し、 R1及びR2は上記と同じ意味を有し、 R'3は水素原子又は式(I)について定義された基Rを表すことが可能である) のシアノアクリレートファミリーのモノマー及びそれらの誘導体である。 XはOを表すことが好ましい。 式(II)の化合物として、 a)C1-C20ペルフルオロアルキル2-シアノアクリレートのファミリーに属するモノマー、例えば、式: 【0035】 【化15】
【0036】 のエステル2,2,3,3-テトラフルオロプロピル2-シアノ-2-プロペノエート又は式: 【0037】 【化16】
【0038】 のエステル2,2,2-トリフルオロエチル2-シアノ-2-プロペノエート b)C1-C10アルキルシアノアクリレート又は(C1-C4アルコキシ)(C1-C10アルキル)シアノアクリレート が挙げられる。 更に特別に、エチル2-シアノアクリレート、メチル2-シアノアクリレート、n-プロピル2-シアノアクリレート、イソプロピル2-シアノアクリレート、tert-ブチル2-シアノアクリレート、n-ブチル2-シアノアクリレート、イソブチル2-シアノアクリレート、3-メトキシブチルシアノアクリレート、n-デシルシアノアクリレート、ヘキシル2-シアノアクリレート、2-エトキシエチル2-シアノアクリレート、2-メトキシエチル2-シアノアクリレート、2-オクチル2-シアノアクリレート、2-プロポキシエチル2-シアノアクリレート、n-オクチル2-シアノアクリレート及びイソアミルシアノアクリレートが挙げられる。 本発明の状況において、モノマーb)を使用することが好ましい。 最も特に好ましいモノマーは式IIIのモノマー及びこれらの混合物である: 【0039】 【化17】
【0040】 (式中、Z=-(CH2)7-CH3、 -CH(CH3)-(CH2)5-CH3、 -CH2-CH(C2H5)-(CH2)3-CH3、 -(CH2)5-CH(CH3)-CH3、 -(CH2)4-CH(C2H5)-CH3) 本発明に従って使用されるモノマーは担体、例えば、ポリマー、オリゴマー又はデンドリマーに共有結合されてもよい。ポリマー又はオリゴマーは線状、分岐、コーム形態又はブロック形態であってもよい。ポリマー、オリゴマー又はデンドリマーの構造にわたる本発明のモノマーの分布はランダム、末端位置又はブロックの形態であってもよい。 “化粧上許される媒体”という用語はケラチン物質と適合性である媒体を意味する。 化粧上許される媒体は無水であることが好ましい。“無水媒体”という用語は組成物の合計重量に対し1重量%未満の水を含む媒体を意味する。 化粧上許される媒体は有機オイル;シリコーン、例えば、揮発性シリコーン、アミノ又は非アミノシリコーンガム又はオイル及びこれらの混合物;鉱油;植物油、例えば、オリーブ油、ヒマシ油、ナタネ油、ヤシ油、小麦胚種油、スイートアーモンド油、アボカード油、マカダミア油、アンズ油、サフラワー油、ククイナッツ油、偽アマ油(false flax oil)、タマヌオイル及びレモン油;ワックス;又は有機化合物、例えば、C5-C10アルカン、アセトン、メチルエチルケトン、C1-C20酸及びC1-C8アルコールのエステル、例えば、酢酸メチル、酢酸ブチル、酢酸エチル及びミリスチン酸イソプロピル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、C10-C30脂肪アルコール、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコール、C10-C30脂肪酸、例えば、ラウリン酸及びステアリン酸;C10-C30脂肪アミド、例えば、ラウリン酸ジエタノールアミド、及びC10-C30脂肪アルキルエステル、例えば、C10-C30脂肪アルキルベンゾエート、並びにこれらの混合物から選ばれることが好ましい。 【0041】 有機化合物は25℃の温度かつ105 Pa(760mmHg)で液体である化合物から選ばれることが好ましい。 本発明の組成物は一般に組成物の合計重量に対し0.001重量%〜80重量%、更に特別には0.1重量%〜40重量%、更に好ましくは1重量%〜20重量%の本発明の求電子性モノマーの濃度を有する。 経時の組成物の安定性を高めるために、重合禁止剤、更に特別にアニオン重合禁止剤及び/又は遊離基重合禁止剤がまた組成物に導入されてもよい。非限定様式で、下記の重合禁止剤が挙げられる:二酸化硫黄、酸化窒素、ラクトン、三フッ化ホウ素、ヒドロキノン及びその誘導体、例えば、ヒドロキノンモノエチルエーテル、tert-ブチルヒドロキノン(TBHQ)、ベンゾキノン及びその誘導体、例えば、デュロキノン、カテコール及びその誘導体、例えば、tert-ブチルカテコール及びメトキシカテコール、アニソール及びその誘導体、例えば、メトキシアニソール、ヒドロキシアニソール又はブチルヒドロキシアニソール、ピロガロール、2,4-ジニトロフェノール、2,4,6-トリヒドロキシベンゼン、p-メトキシフェノール、ヒドロキシブチルトルエン、アルキルスルフェート、アルキルスルフィット、アルキルスルホン、アルキルスルホキシド、アルキルスルフィド、メルカプタン及び3-スルホネン、並びにこれらの混合物。アルキル基は1〜6個の炭素原子を含む基を表すことが好ましい。 【0042】 また、無機又は有機酸を使用することが可能であり、後者は1つ以上のカルボキシル基又はスルホン基を含み、これらは0〜6のpKaを有し、例えば、リン酸、塩酸、硝酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、硫酸、炭酸、フッ化水素酸、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、安息香酸、モノ-、ジ-又はトリクロロ酢酸、サリチル酸及びトリフルオロ酢酸が挙げられる。 禁止剤の量は組成物の合計重量に対し10ppmから20重量%まで、更に好ましくは10ppmから5重量%まで、更に好ましくは10ppmから1重量%までの範囲であってもよい。 本発明の組成物はまた化粧品に通常使用される少なくとも1種の薬剤、例えば、還元剤、脂肪物質、可塑剤、軟化剤、消泡剤、保湿剤、顔料、クレー、無機充填剤、UVスクリーニング剤、無機コロイド、解膠剤、可溶化剤、香料、防腐剤、アニオン性、カチオン性、ノニオン性又は両性の表面活性剤、固定又は非固定ポリマー、ポリオール、タンパク質、ビタミン、直接染料又は酸化染料、及び真珠箔剤、噴射剤、有機又は無機増粘剤、例えば、ベンジリデンソルビトール、及びN-アシルアミノ酸を含んでもよい。これらの薬剤は必要によりカプセル化されてもよい。カプセルはポリシアノアクリレート型のものであってもよい。 【0043】 “有機又は無機塩”という用語は有機又は無機酸と有機又は無機塩基の反応により生成されたあらゆる非ポリマー化合物を意味する。 本発明の塩は1種以上の求電子性モノマーを含む媒体に可溶性であることが好ましい。本発明の目的のために、“可溶性”という用語は巨視的に均一な溶液の生成を意味する。 塩が有機塩基から誘導される場合、水中1%におけるその表面張力が60mN/mより大きいことが好ましい。 非排他的様式で、無機塩、例えば、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム及び硫酸銅が挙げられる。 また、非排他的様式で、1つ以上の飽和又は不飽和、環式又は非環式C1-C30炭化水素をベースとする鎖(必要によりヒドロキシル基、C1-C4アルコキシ基及びハロゲン基で置換されていてもよい)を含む、下記のアニオン:リン酸イオン、ホウ酸イオン、ケイ酸イオン、重炭酸イオン、炭酸イオン、塩素酸イオン、硝酸イオン、ケイ酸イオン、スルホン酸イオンから選ばれたアニオンを、 下記のカチオン:カリウムイオン、ナトリウムイオン、ストロンチウムイオン、カドミウムイオン、カルシウムイオン、アンモニウムイオン(例えば、テトラアルキルアンモニウムイオン又はアリールアンモニウムイオン)、ホスホニウムイオン、バリウムイオン、リチウムイオン、マグネシウムイオンから選ばれたカチオンと反応させることにより生成された有機塩が挙げられる。 有機塩として、モノブチルリン酸ナトリウム及びジブチルリン酸ナトリウム、並びにモノエチルリン酸ナトリウム及びジエチルリン酸ナトリウムが挙げられる。 有機又は無機塩は組成物の合計重量に対し0.001重量%〜70重量%、好ましくは0.01重量%〜20重量%、更に好ましくは0.1重量%〜10重量%の含量で組成物中に存在してもよい。 【0044】 本発明の毛髪トリートメント方法は、加熱して、又は加熱しないで、特に求核試薬の存在下で、上記組成物をケラチン物質に適用することにある。 この求核試薬は水であることが好ましい。この水は前もって湿潤により与えられてもよい。 また、反応速度論を調節するために、ケラチン物質を前もって水溶液(そのpHは塩基、酸又は酸/塩基混合物を使用して調節されていた)を使用して湿潤させることが可能である。酸及び/又は塩基は無機又は有機であってもよい。 これらの二つの操作はまた組成物を適用した後に行なわれてもよい。 また、ケラチン物質を求核試薬で予備含浸することによりアニオン重合速度論を調節することが可能である。求核試薬は純粋で、溶液として、エマルションの形態で使用されてもよく、又はカプセル化されてもよい。 アニオン重合を開始することができる求核試薬はそれら自体知られており、求核試薬と接触してカルバニオンを生成することができる系、例えば、水中に含まれるヒドロキシルイオンである。“カルバニオン”という用語は“Advanced Organic Chemistry”, 第3編, Jerry March, 141頁に定義された化学種を意味する。 求核試薬は求核機能を含む分子化合物、オリゴマー、デンドリマー又はポリマーからなってもよい。非限定様式で、求核性官能基として下記の官能基が挙げられる:R2N-、NH2-、Ph3C-、R3C-、PhNH-、ピリジン、ArS-、R-C≡C-、RS-、SH-、RO-、R2NH、ArO-、N3-、OH-、ArNH2、NH3、I-、Br-、Cl-、RCOO-、SCN-、ROH、RSH、NCO-、CN-、NO3-、ClO4-及びH2O(式中、Phはフェニル基を表し、Arはアリール基を表し、かつRはC1-C10アルキル基を表す)。 求核試薬は水であることが好ましい。この水は前もっての湿潤により与えられてもよい。 また、反応速度論を調節するために、繊維を前もって水溶液(そのpHは塩基、酸又は酸/塩基混合物を使用して調節されていた)を使用して湿潤させることが可能である。酸及び/又は塩基は無機又は有機であってもよい。 【0045】 また、繊維を水以外の求核試薬で予備含浸することによりアニオン重合速度論を調節することが可能である。求核試薬は純粋で、溶液として、エマルションの形態で使用されてもよく、又はカプセル化されてもよい。 アニオン重合速度論を調節するために、ケラチン物質の化学変換により繊維の求核性を増大することがまた可能である。 例として、本発明の組成物の適用の前の、チオールへのジスルフィドブリッジ(ケラチンに一部含まれる)の還元が挙げられる。非排他的様式で、ケラチンに一部含まれるジスルフィドブリッジの還元剤として、下記の化合物が挙げられる: −無水チオ硫酸ナトリウム、 −粉末メタ重亜硫酸ナトリウム、 −チオ尿素、 −亜硫酸アンモニウム、 −チオグリコール酸、 −チオ乳酸、 −チオ乳酸アンモニウム、 −グリセロールモノチオグリコレート、 −アンモニウムチオグリコレート、 −チオグリセロール、 −2,5-ジヒドロキシ安息香酸、 −ジアンモニウムジチオグリコレート、 −ストロンチウムチオグリコレート、 −カルシウムチオグリコレート、 −亜鉛ホルモスルホキシレート、 −イソオクチルチオグリコレート、 −dl-システイン、 −モノエタノールアミンチオグリコレート。 【0046】 アニオン重合速度論を調節し、更に特別には本発明のモノマーの重合の速度を低下するために、組成物の粘度を増大することが可能である。これを行なうために、本発明のモノマーと反応性を有しない1種以上のポリマーが本発明の組成物に添加されてもよい。この状況において、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)又は米国特許第6,224,622号に記載されているようなシアノアクリレートをベースとするコポリマーが非排他的様式で挙げられる。 中でも、in situ生成されるポリ(シアノアクリレート)の接着を改良するために、繊維がいずれかの型のポリマーで前処理されてもよく、又は毛髪トリートメント、例えば、直接染色もしくは酸化染色、永久ウェービング操作又は毛髪リラックシング操作が本発明の組成物の適用の前に行なわれてもよい。 組成物の適用に続いて、すすぎが行なわれてもよく、又は行なわれなくてもよい。これらの組成物は種々の形態、例えば、ローション、スプレー又はムースの形態であってもよく、またシャンプー又は毛髪コンディショナーの形態で適用されてもよい。 その方法は先に定義された少なくとも1種の塩をケラチン物質に適用する工程及び少なくとも1種の求電子性モノマーをケラチン物質に適用する工程を含んでもよく、工程の順序は関係がない。 1つの特別な実施態様において、1種以上の塩の適用は少なくとも1種の求電子性モノマーの適用の前に行なわれる。 本発明によれば、モノマーは化粧上許される条件下でケラチン繊維上で重合することができるモノマーから選ばれることが好ましい。特に、モノマーの重合は80℃以下、好ましくは10〜80℃、好ましくは20〜80℃の温度で行なわれることが好ましく、これは適用が乾燥操作により完結されることを妨げない。 また、本発明は毛髪をトリートメントするため、特に改良され、かつ長く持続する光沢を得るための上記組成物の使用に関する。 以下の実施例は本発明を説明することを目的とするが、その性質が限定ではない。 【実施例】 【0047】 実施例1 光沢クリーム1(塩を含まない) 【0048】 【表1】
【0049】 %は重量基準で表される。 a.m.:活性物質 (1)ケメンス社により販売される、ライト・ロックCON895 本発明の光沢クリーム2(塩を含む)
【0050】 【表2】
【0051】 %は重量基準で表される。 a.m.:活性物質 (1)ケメンス社により販売される、ライト・ロックCON895 適用の様式 増感した(sensitized)毛髪2.7gからなるロックをロック当り1mlの水で湿らせる。上記組成物2gをこれらの湿らされたロックに適用する。適用後に、毛髪のロックを乾燥フードの下で30分間にわたって40℃で乾燥させる。 夫々のロックについて、毛髪の感触及び光沢を10人のパネルにより評価する。同じ性質のバージンロックを基準として使用する。商品名DOPカモミルとして販売されるシャンプーで5回連続して洗浄した後に、毛髪の種々のロックの触覚及び目視評価を同じ操作で繰り返す。 【0052】 【表3】
【0053】 等級付け:0=トリートメントしなかったロックに等しい 5=トリートメントしなかったロックよりも非常に大きい 実験は組成物を適用した直後に、本発明の組成物により与えられた化粧特性(柔らかさ、光沢及び粘着性)がクリーム1により与えられた化粧特性よりも大きいことを示す。更に、5回のシャンプー洗浄を行なった後に、本発明の組成物により与えられた柔らかさ、光沢及び粘着性が保存される。 本発明の組成物は、数回のシャンプー洗浄後に、組成物を再適用することを必要としないで、毛髪に与えられた柔らかさ、光沢及び粘着性を維持することを可能にする。 光沢及び柔らかさのレベルは、組成物が湿った毛髪に適用される場合(適用様式No.2)に本発明の組成物で高いことが注目されるべきである。 実施例2 %は重量基準で表される。 a.m.:活性物質 光沢クリーム
【0054】 【表4】
【0055】 (1)ケメンス社により販売される。 実施例3 光沢クリーム 【0056】 【表5】
【0057】 (1)トン・シェン社により販売されるEO 460 実施例4 光沢クリーム 【0058】 【表6】
【0059】 (1)トン・シェン社により販売されるB 60 実施例5 光沢クリーム 【0060】 【表7】
【0061】 (1)トン・シェン社により販売されるO-60 実施例6 光沢クリーム 【0062】 【表8】
【0063】 (1)ケメンス社により販売される (2)トン・シェン社により販売されるO-60 実施例7 光沢クリーム 【0064】 【表9】
【0065】 (1)ケメンス社により販売される (2)トン・シェン社により販売されるB-60
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| 【出願人】 |
【識別番号】391023932 【氏名又は名称】ロレアル
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| 【出願日】 |
平成17年10月13日(2005.10.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082005 【弁理士】 【氏名又は名称】熊倉 禎男
【識別番号】100084009 【弁理士】 【氏名又は名称】小川 信夫
【識別番号】100084663 【弁理士】 【氏名又は名称】箱田 篤
【識別番号】100093300 【弁理士】 【氏名又は名称】浅井 賢治
【識別番号】100114007 【弁理士】 【氏名又は名称】平山 孝二
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| 【公開番号】 |
特開2006−111634(P2006−111634A) |
| 【公開日】 |
平成18年4月27日(2006.4.27) |
| 【出願番号】 |
特願2005−326672(P2005−326672) |
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