| 【発明の名称】 |
光触媒含有頭髪用組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 穣
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| 【要約】 |
【課題】この発明は頭髪用化粧品、頭髪用医薬部外品に使用される酸化剤の全て又は、部分に代えて、有効な新しい材料を使用し従来の欠点を克服した長い時間安定である製品を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は従来使用されていた酸化剤の全て又は、部分に代えて光触媒作用を有する少なくとも一種の化合物を含む組成物を提供し、その組成物の使用方法を提供する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光触媒作用を持つ半導体を頭髪用化粧品及び頭髪用医薬部外品に配合することを特徴とする組成物。 【請求項2】 光触媒作用を持つ半導体が1.5〜5.0eVの荷電子帯と伝導体の間のバンドギャップエネルギーを有し、荷電子帯が水素電極電位を基準として1.2Vよりもプラス側にも存在することを特徴とする請求項1記載の組成物。 【請求項3】 光触媒作用を持つ半導体が酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化鉄(Fe2O3)、酸化ニオブ(Nb2O5)、酸化タングステン(WO3)、酸化スズ(SnO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、セレン化カドミウム(CdSe)、タンタル酸カリウム(KTaO3)、硫化カドミウム(CdS)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、ガリウムリン(GaP)、のいずれか少なくとも1種であるか、またはそれを含む化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。 【請求項4】 さらに過酸化水素(H2O2)、臭素酸ナトリウム(NaBrO3)、臭素酸カリウム(KBrO3)、白金(Pt)のいずれか少なくとも1種を含有する請求項1乃至3のいずれかに記載の組成物。 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の組成物の使用時に蛍光灯、ブラックライト、水銀灯及び、超高圧水銀灯の少なくとも1種を使用することを特徴とする使用方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、頭髪用品に関する。さらに詳しくは頭髪用化粧品、及び頭髪用医薬部外品に従来配合されていた酸化剤の全て又は、部分に代えて光触媒作用を有する少なくとも1種の半導体を含む頭髪用品に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の頭髪用化粧品、及び頭髪用医薬部外品に配合される酸化剤は、図2に示すように、酸化剤自体が分解し、強い酸化作用を有す活性酸素種(O2−、OH−、H2O2、)を放出するものである。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、以上の技術によれば、保存状態でも分解や変色が起こるので長期間の保存に対応できるpH領域が限定され、活性も抑えられていた。また、配合された他の有効成分を保存期間中徐々に酸化するため配合できる物質に制限があった。さらに、酸化剤自体の分解で酸化作用を有するため、配合量も多量に必要であった。 【0004】 そこで、この発明は、保存期間中は酸化作用を有さず着色や変色のない安定した酸化剤であり、使用時に酸化作用を有し、また少量でも継続的に酸化作用を有する酸化剤を配合した頭髪用化粧品、及び頭髪用医薬部外品を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 以上の課題を解決するために、第一発明は、従来配合されていた酸化剤の全て又は、部分に代えて光触媒作用を有する少なくとも1種の半導体を配合することを特徴とする頭髪用化粧品、及び頭髪用医薬部外品である。本発明において、半導体の配合量は、頭髪用品中、重量として0.001〜20質量%が好ましく、特には0.1〜10質量%である。0.001質量%未満では本願発明効果が十分に発揮され難く、一方、20質量%を超えて配合してもさほど大きな効果の向上は認められず、また製剤化が難しくなるので好ましくない。 【0006】 また、第二発明は、光触媒作用を有する少なくとも1種の半導体を配合し、この製品の使用時に蛍光灯、ブラックライト及び、超高圧水銀灯の少なくとも1種を使用することを特徴とする使用方法である。 【発明の効果】 【0007】 第一発明、または第二発明によれば、酸化剤として光触媒作用を有する半導体を使用するため半導体自体は分解されない。特に酸化チタンは水中でも溶出せず、図1に示すように、光の照射を受けて触媒上にO2−、OH−、H2O2等の活性酸素種を生成し継続的に酸化作用を有し、少量の配合量でも継続した酸化反応が可能である。これらは光半導体の価電子帯、伝導帯内に生成した正孔・電子が水酸基、水、吸着酸素などと結合して生じる。また、保存期間中は遮光することで酸化作用を有さないで製品の酸化による劣化がなく長期間の保存が可能である。 【実施例】 【0008】 次に、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれら実施例によってなんら限定されるものではない。なお、配合量は、特記しない限り質量%で示す。 【0009】 (比較例1〜3、実施例1〜12) 従来使用されていた酸化剤として臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過酸化水素を用いて経時安定性をみた。具体的には、表1に記載する各成分を混合加熱して被験組成物(比較例1〜3、実施例1〜12)を調整し、下記の評価方法により経時安定性を評価した。この結果を併せて比較例1〜3を表1に、実施例1〜12を表2に示す。 【0010】 (概観による評価方法) 被験組成物の調整時と45℃の恒温層放置後の色調等の変化による評価。 ◎:色調等の変化がまったく見られない。 ○:若干の変色、着色がみられる。 ●:明らかに変色、着色が確認される。 ×:ガスの発生が確認される。 【0011】 【表1】
【0012】 表1の結果以外に臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムは、調整時のpHを7.0付近又は、それ以上に調整すると概観の変化なく長期保存が可能であることがわかった。 【0013】 【表2】
【0014】 これらの結果から、光触媒作用を有す半導体は分解や変色のない安定した酸化剤であることが認められた。以下に示す実施例においても、同様の評価方法を行った。 【0015】 <実施例13>ヘアトニック 原料名 重量% A ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 トウガラシチンキ 0.1 酢酸トコフェロール 0.05 95%未変性エタノール 50.0 B パラオキシ安息香酸エステル 0.3 95%未変性アルコール 5.0 酸化チタン 0.1 精製水 適量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分を分散する。AにBを添加して、撹拌、混合後、冷却してヘアトニックを製造した。 【0016】 <実施例14>ヘアシャンプー 原料名 重量% A エデト酸二ナトリウム 0.1 パラオキシ安息香酸エステル 0.3 1,3−ブチレングリコール 10.0 クエン酸 0.5 精製水 適量 B ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 20.0 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 20.0 ラウリル酸アミドプロピルベタイン 10.0 ジステアリン酸エチレングリコール 2.0 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.0 酸化チタン 1.0 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分を加熱溶解する。AにBを添加して、撹拌、乳化後、冷却してヘアシャンプーを製造した。 【0017】 <実施例15>ヘアリンス 原料名 重量% A セチルアルコール 5.0 パルミチン酸イソプロピル 5.0 ジメチコン 2.0 ホホバ油 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0 ポリオキシエチレンオレイルエーテル 1.0 酸化チタン 0.3 B グリセリン 10.0 カチオン化セルロース 0.6 パラオキシ安息香酸エステル 0.6 精製水 適量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分を加熱溶解する。AにBを添加して、撹拌、乳化後、冷却してヘアリンスを製造した。 【0018】 <実施例16>パーマネントウェーブ用第2剤 原料名 重量% 過酸化水素 1.5 酸化チタン 0.3 グリセリン 10.0 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.0 パラオキシ安息香酸エステル 0.6 精製水 適量 上記成分を混合、撹拌してパーマネントウェーブ用第2剤を製造した。 【0019】 <実施例17>毛髪脱色剤 第二剤 原料名 重量% A セタノール 5.0 ポリオキシエチレンステアリルエーテル 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.6 B スズ酸ナトリウム 0.05 リン酸 0.3 精製水 適量 C 過酸化水素 5.0 酸化チタン 1.0 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分を加熱溶解する。AにBを添加して、撹拌、乳化後、冷却し、Cに属する成分を添加、撹拌し毛髪脱色剤第二剤を製造した。 【0020】 <実施例18>染毛剤 第二剤 原料名 重量% A セタノール 3.0 ポリオキシエチレンステアリルエーテル 2.0 流動パラフィン 10.0 B エデト酸二ナトリウム 0.1 クエン酸 0.2 精製水 適量 C 過酸化水素 5.0 酸化チタン 1.0 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分を加熱溶解する。AにBを添加して、撹拌、乳化後、冷却し、Cに属する成分を添加、撹拌し染毛剤第二剤を製造した。 【0021】 <実施例19>ヘアワックス 原料名 重量% キャンデリラロウ 5.0 マイクロクリスタリンワックス 1.0 酸化チタン 2.0 ミリスチン酸イソプロピル 20.0 酢酸ビニル・クロトン酸共重合体 0.05 ステアリン酸 5.0 水酸化ナトリウム 0.3 フェノキシエタノール 0.6 クエン酸 0.5 精製水 適量 上記成分を混合、過熱、撹拌してヘアワックスを製造した。 【0022】 <実施例20>ヘアクリーム 原料名 重量% A モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 2.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.0 モノステアリン酸グリセリル 0.5 ステアリン酸 2.0 ベヘニルアルコール 1.0 流動パラフィン 20.0 パラオキシ安息香酸エステル 0.6 酸化チタン 0.5 B 1.3−ブチレングリコール 2.0 精製水 適量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分を加熱溶解する。AにBを添加して、撹拌、乳化後、冷却しヘアクリームを製造した。 【0023】 実施例13〜20の頭髪用品においても、光触媒作用を有す半導体は分解や変色のない安定した酸化剤であることが認められた。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【0025】 【図1】この発明の酸化剤である光触媒による活性酸素種の生成過程である。 【図2】従来技術の酸化剤による活性酸素種の生成過程である。 【符号の説明】 【0026】 1 水 2 酸化剤(TiO2等) 3 光源(日光、ブラックライト、蛍光灯、超高圧水銀灯、水銀灯等) 4 光触媒に光が照射され電子と正孔が生成される。 5 電子が溶存酸素を活性化し活性酸素にする。 6 触媒表面の正孔で水がヒドロキシイオンと水素イオンに分解される。 7 水素イオンと活性酸素が化学結合する。 8 さらに、過酸化水素が生成される。 9 臭素酸カリウムによる活性酸素の生成。 10 臭素酸ナトリウムによる活性酸素の生成。
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| 【出願人】 |
【識別番号】504421246 【氏名又は名称】小林 穣
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| 【出願日】 |
平成16年10月18日(2004.10.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−111606(P2006−111606A) |
| 【公開日】 |
平成18年4月27日(2006.4.27) |
| 【出願番号】 |
特願2004−331209(P2004−331209) |
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