| 【発明の名称】 |
プレパック洗顔料 |
| 【発明者】 |
【氏名】黒田 茂 【住所又は居所】東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会社研究所内
【氏名】森川 利哉 【住所又は居所】東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会社研究所内
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| 【要約】 |
【課題】シート状パックの使用による角栓除去方法において、プレパック剤を使用することなく、より簡便に角栓除去効率を上げるプレパック洗顔料及びこれを用いた角栓除去方法を提供すること。
【解決手段】非イオン性界面活性剤を10質量%以上含有するプレパック洗顔料である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 非イオン性界面活性剤を10質量%以上含有するプレパック洗顔料。 【請求項2】 さらに多価アルコール及び/又はグリコールエーテルを含有する請求項1に記載のプレパック洗顔料。 【請求項3】 多価アルコール及び/又はグリコールエーテルの含有量が1〜60質量%である請求項2に記載のプレパック洗顔料。 【請求項4】 使用部位にあらかじめ水分を供給してシート状パックを使用する方法であって、水分を供給する手段が、請求項1〜3のいずれかに記載のプレパック洗顔料をシート状パックの使用部位に適用して洗顔することであるシート状パックを使用する方法。 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載のプレパック洗顔料をシート状パックの使用部位に適用して洗顔した後、濡れた状態の該部位にシート状パックを貼付し、乾燥後、該シート状パックを剥離する角栓除去方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ピールオフタイプの角栓除去用シート状パック剤の角栓除去能を向上させるために、ピールオフタイプのパックの使用前に皮膚に適用するプレパック洗顔料に関する。 【背景技術】 【0002】 角栓除去用シート状パックは、不織布等のシート基材上に、水溶性ポリマーを主剤とする被膜形成性の膏体が担持された形態を有する。この角栓除去用シート状パックは、例えば洗顔後に、鼻等のパックを装着する部位を水又は化粧水で濡らしてパック剤を貼付し、所定時間放置してパック剤が十分乾燥した後、シートを剥がすことで角栓を除去するものである。 【0003】 角栓の除去は、水で溶解した水溶性ポリマーが角栓と好適に接合し、乾燥後、シートを皮膚から剥がす際に角栓も同伴して除去されることによる。従って、パックを使用する前に、適用部位をあらかじめ水で十分に濡らすことは、ポリマーの溶解量を上げ、角栓の除去率を向上させる点で非常に重要である。 シート剥離時の痛みを軽減し、角栓除去能を向上させる方法として、水溶性高分子を含むプレパック剤が提案されている(特許文献1〜3参照)。これらのプレパック剤は、シート状パックの貼付部位に塗布してよく擦り込むか、軽く拭き取るものである。しかる後に、シート上パックを貼付し、角栓を除去する。これらのプレパック剤は、皮膚柔軟剤や角質溶解剤を主成分とし、粘性の調整や角栓除去効果の向上のために水溶性高分子を含む。 しかしながら、プレパック剤の使用は、洗顔後、ただちにシート状パックを貼付する場合に比べて手間がかかり、かつ、プレパック剤によって過剰に水溶性ポリマーが溶解した場合には、シート状パックを剥離するに際し、痛みを生じることがあった。 【0004】 【特許文献1】特開平2−258713号公報 【特許文献2】特開平8−59451号公報 【特許文献3】特開平10−279430号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 本発明の課題は、シート状パックの使用による角栓除去方法において、上記のような不都合を伴うプレパック剤の使用ではなく、より簡便に角栓除去効率を上げる方法を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明者らは、角栓除去用シート状パックを使用する部位を、予め洗顔料で洗浄した後の皮膚の濡れ性が、シート状パックの角栓除去性に大きく寄与していることを見出した。また洗浄後の皮膚の濡れ性を向上させるには、特に非イオン性界面活性剤を含有する洗顔料による洗浄が効果的であること、さらに、かかる洗顔料を用いることで、洗顔後のシート状パックによる角栓除去率が飛躍的に向上することを見出した。 すなわち、本発明は、非イオン性界面活性剤を含有するプレパック洗顔料を提供するものであり、また該洗顔料を用いたシート状パックの使用方法及び角栓除去方法を提供するものである。 【発明の効果】 【0007】 本発明のプレパック洗顔料は、これをシート状パック剤の使用部位に適用して洗顔し、濡れた状態でシート状パックを貼付することで、角栓除去効果を著しく向上させることができ、シート状パック剤の性能を最大限に引き出すことを可能とする。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 本発明のプレパック洗顔料は、非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする。 非イオン性界面活性剤は、HLB10〜17の範囲であることが好ましく、HLB12〜15のものがさらに好ましい。HLB10以上であると、水系での使用が容易であり、HLBが17以下であれば皮脂汚れに対して十分な洗浄力が得られる。なお、HLBとは親水性−親油性のバランス(Hydrophile-Lypophile Balance)を示す指標であり、本発明においては小田・寺村らによる次式(小田良平、寺村一広著「界面活性剤の合成と其応用」p.501, 槙書店(1957))を用いて算出した値を用いている。 【0009】 【数1】
【0010】 かかる非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等のエチレンオキシド付加型非イオン性界面活性剤等が挙げられる。特に次の一般式(1)で表わされるポリエチレングリコール脂肪酸エステルが、皮膚に対する刺激がより低いため、好ましい。 RCOO−(CH2CH2O)n−H ・・・(1) 式中、RCOは炭素数4〜30の飽和又は不飽和のアシル基を示し、nは重量平均で1〜50の数を示す。特にRCOの炭素数は10〜22のものが好ましく、例えばカプリノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基などが挙げられる。また、nは重量平均で1〜50の数を示し、特に10〜30が、洗浄力がより高くなるので好ましい。 【0011】 非イオン性界面活性剤の含有量は、プレパック洗顔料中に10質量%以上含有することが必要である。10質量%以上含有することで、十分な洗浄力が得られる。洗浄力の観点からは、さらに15質量%以上であることが好ましい。一方、非イオン性界面活性剤の含有量について、上限は特にないが、水系で使用することを考慮すると通常90質量%以下、好ましくは80質量%以下で用いられる。 【0012】 本発明のプレパック洗顔料は、上記の非イオン性界面活性剤と水のみからなるものであってもよいが、更に、多価アルコール及び/又はグリコールエーテルを含有することが好ましい。多価アルコール及び/又はグリコールエーテルを併用することにより、角栓除去率が更に向上する。 本発明で用いられる多価アルコールとしては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等が挙げられる。グリコールエーテルとしては、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル等が挙げられる。 これらのうち、特にエチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、ジエチレングリコールモノエチルエーテルが、使用感触の点から好ましく、更にグリセリン、ソルビトールが、洗浄力及び低刺激性の点から好ましい。 【0013】 多価アルコール及び/又はグリコールエーテルの含有量は、プレパック洗顔料中に1〜60質量%含有することが好ましい。1質量%以上であると、ポリオールの吸湿性のため、洗顔後の角栓周囲に水が付着しやすくなり、角栓除去ポリマーが良好に溶解し角栓除去率が向上する。また、60質量%以下であると、非イオン性界面活性剤の洗浄性を損なうことなく、洗顔料に安定に配合できる。以上の観点から、さらに20〜40質量%の範囲であることが好ましい。 【0014】 本発明のプレパック洗顔料には、前記成分のほか、通常の洗浄剤組成物に用いられる成分、例えば保湿剤、殺菌剤、防腐剤、キレート剤、電解質、薬効剤、色素、香料、酸化防止剤、pH調整剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。 【0015】 本発明のプレパック洗顔料の使用方法としては、通常、ピールオフタイプの角栓除去用シート状パックを貼付する前に、該パックを貼付する部位、又は当該部位を含む顔面を、本発明のプレパック洗顔料で洗浄する方法が挙げられる。また、本発明のプレパック洗顔料を含浸させたコットン、パフ、ティッシュペーパー等の物品で当該部位をぬぐうことで洗浄を行ってもよい。洗浄した部位を更に水道水等ですすいでもよい。 かかる操作によって、シート状パックを貼付する部位の汚れが除去されるとともに、当該部位に好適に水分が供給され、次いで、シート状パックを貼付することでその機能が十分に発揮される。そして、乾燥後、該パックを剥離して角栓を除去することができる。 【実施例】 【0016】 (シート状パックの評価方法) 角栓除去率 各実施例及び比較例で得られた洗浄料を用いて鼻翼部分を洗浄した後、水道水ですすぎ、該部分にシート状パックを貼付した。その後、25℃、湿度58%の部屋にて15分間乾燥後、パックを剥離した。剥離したパック上の1cm2中に付着した角栓数を鼻上で1cm2中に存在する角栓数で除した値を100倍して、角栓除去率とした。 【0017】 実施例1〜7、比較例1〜3 第1表に記載する配合でプレパック洗顔料を調製し、上記評価方法によって角栓除去率を測定した。なお、用いたシート状パックは、以下の方法により製造したものである。 (1)基材シートの製造 ヒートエンボス法で、100%ポリプロピレン繊維(芯鞘複合繊維で鞘の融点が芯よりも低いもの)からなる撥水性不織布(10g/m2)と、ポリプロピレン繊維(芯鞘複合繊維で鞘の融点が芯よりも低いもの)とレーヨン繊維(混合率40%/60%)とからなる親水性不織布(10g/m2)との2層不織布(20g/m2)を製造した。この2層不織布の撥水層側に100%ポリエステル繊維を上乗せし(20g/m2)、スパンレース法で繊維を交絡させ、撥水性スパンレース不織布、撥水性ヒートエンボス不織布、親水性ヒートエンボス不織布の3層不織布からなる多層型透湿性保持体(20g/m2)を製造した。 (2)膏体原料の製造 ポリ塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム25.0質量%、無水ケイ酸15.0質量%、グリセリン5.0質量%、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油0.2質量%、メチルパラベン0.1質量%、香料微量、精製水54.7質量%を混合し、攪拌機を用いて常温にて溶解させ、減圧脱気して角栓除去用皮膜形成性膏体原料を調製した。 (3)シート状パックの製造 (2)で調製した皮膜形成性膏体原料を、ポリプロピレンフィルムからなる剥離シート上に厚さ約300μmになるように均一に流延し、直後に(1)で製造した基材シートを親水層側から積層した。そして、剥離シートを除いたシートパックの水分量が15〜20質量%になるように、80℃の熱風乾燥炉を通し、水分を蒸発させた。これを1cm×1cmに切断することにより、シート状パックを得た。 【0018】 【表1】
【0019】 *1 炭素数12〜20のアルコールとグルコースの縮合物 【産業上の利用可能性】 【0020】 本発明のプレパック洗顔料によれば、プレパック剤を使用することなく、洗顔のみで十分な角栓除去効果の向上を達成することができ、シート状パックの性能を最大限に引き出すことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社 【住所又は居所】東京都中央区日本橋茅場町1丁目14番10号
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| 【出願日】 |
平成16年9月27日(2004.9.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078732 【弁理士】 【氏名又は名称】大谷 保
【識別番号】100081765 【弁理士】 【氏名又は名称】東平 正道
【識別番号】100089185 【弁理士】 【氏名又は名称】片岡 誠
【識別番号】100119666 【弁理士】 【氏名又は名称】平澤 賢一
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| 【公開番号】 |
特開2006−89433(P2006−89433A) |
| 【公開日】 |
平成18年4月6日(2006.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願2004−279271(P2004−279271) |
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