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【発明の名称】 経口投与が可能な固形リバビリン投薬の形態およびそれらの製造プロセス
【発明者】 【氏名】ステファン エム. リーボウィッツ

【氏名】エリオット アイ. スタパック

【氏名】イムティアッツ エイ. チャウドリー

【氏名】ウインストン エイ. バディノ

【氏名】フランク イー. ボウエン

【要約】 【課題】成形(compacted)リバビリン組成物を含有する経口投与可能な固形投薬の形態およびこのような固形投薬の形態を製造するためのプロセスを提供すること。

【解決手段】リバビリンおよび薬学的に受容可能な崩壊剤を含有する迅速に溶解するリバビリン成形組成物を含む、経口投与が可能な固形投薬の形態であって、ここで前記組成物が少なくとも約0.6g/mLのタップ密度を有し、そして約80重量%より多くのリバビリンが、約30分で水に溶解する、投薬形態。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
迅速に溶解する成形リバビリン組成物を生成するための方法であって、以下の工程:
(a) 抗ウイルス的に有効量のリバビリン、有効量の薬学的に受容可能な崩壊剤、および有効量の少なくとも1つの充填剤を、均一混合物を形成するのに十分な時間、混合する工程;
(b) 受容可能な成形体を生成するのに十分な時間、工程(a)の該均一混合物を、約50kN〜約75kNの範囲の圧縮力で成形する工程であって、ここで該リバビリンは、リバビリンの多型形態を実質的に含まない、工程;および
(c) 工程(b)の該受容可能な成形体を有効量の潤滑剤と、均一で迅速に溶解する成形リバビリン組成物を生成するのに十分な時間、混合する工程、
を含む、方法。
【請求項2】
前記迅速に溶解する成形リバビリンが、少なくとも約0.60g/mLのタップ密度を有し、そして好ましくは、該迅速に溶解する成形リバビリンが、タップ密度を約0.75g/mL〜約0.85g/mLの範囲内に有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
約80%より多くの、前記迅速に溶解する成形リバビリン組成物が約30分で水に溶解し、より好ましくは、約90%より多くの該迅速に溶解する成形リバビリン組成物が約15分で水に溶解する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つの充填剤が以下からなる群から選択される、請求項1に記載の方法:ラクトース無水物、ラクトース一水和物、ショ糖、マンニトール、微晶性セルロール、前糊化デンプン、二塩基性リン酸カルシウム二水和物、硫酸カルシウム二水和物および硫酸カルシウム三水和物。
【請求項5】
前記崩壊剤が以下からなる群から選択される請求項1の方法:クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、コーンスターチ、前糊化デンプン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ジャガイモデンプン、微晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、架橋ポリビニルピロリドン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、アルギン酸およびアルギネート。
【請求項6】
前記潤滑剤が、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、タルク、プロピレングリコール、PEG 4000、PEG 5000、PEG 6000、およびステアリン酸からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
(発明の背景)
本発明は、成形(compacted)リバビリン組成物を含有する経口投与可能な固形投薬の形態およびこのような固形投薬の形態を製造するためのプロセスに関する。本発明の成形リバビリン組成物は、有利な高いタップ密度、ならびに驚くべきほど速い崩壊および溶解速度を有し、そして均一な物理的特性を有する自由流動性リバビリン(他の多型形態を実質的に含まない)を含有する。
【背景技術】
【0002】
リバビリンは、現在、インターフェロン アルファ−2bとともに投与される抗ウイルス剤であり、慢性C型肝炎感染症を患う患者を処置する。
【0003】
リバビリン200mgカプセルは、カナダのICN Pharmaceuticalsによって、商品名VirazoleTMカプセルとして製造され、そして市販されている。Vilazoleカプセル中のリバビリン組成物を製造するために使用されるリバビリンは、0.320〜0.449g/mLの範囲の低度で変化し得るタップ密度を有する、非自由流動性粉末である。少なくとも0.6g/mLのタップ密度を有するリバビリン組成物は200mgカプセルの均一な充填剤として必要である。このリバビリン組成物が任意のカプセルを充填するために少なくとも0.6g/mLの均一な高いタップ密度を有すること、ならびにカプセルの充填作業中、特に、20,000カプセル/時間を超える充填速度で作動する高速カプセル充填装置において、過剰な重量変化およびカプセル殻への過剰充填を回避することが望ましい。
【0004】
リバビリン処方物の乾燥成形は、この成形作業中で生成する熱によってリバビリンの多型形態(これらの形態は保健登録の取得には容認できない)の成形が引き起こさなれい限り、この問題の魅力的な解決方法となる。
【0005】
Virazoleカプセルは、80%のリバビリンが30分で水に溶解するととを要件とする溶解規格を満たすことに、矛盾を示した。Vivazole組成物の崩壊時間は典型的に、約20分であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
少なくとも0.6g/mLのタップ密度を有し、そして溶解速度を改善し、そして崩壊時間を減少させることがリバビリン組成物には必要である。また、このリバビリン組成物を成形して、このような高タップ密度を達成し、同時にリバビリンを、多型形態を実質的に含まない物理的な状態に維持することが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(発明の要旨)
本発明によって、以下が提供される。
【0008】
(項目1) リバビリンおよび薬学的に受容可能な崩壊剤を含有する迅速に溶解するリバビリン成形組成物を含む、経口投与が可能な固形投薬の形態であって、ここで前記組成物が少なくとも約0.6g/mLのタップ密度を有し、そして約80重量%より多くのリバビリンが、約30分で水に溶解する、投薬形態。
【0009】
(項目2) 迅速に溶解する成形リバビリン組成物であって、以下を含む:
(a) 抗ウイルス的に有効量のリバビリン;
(b) 有効量の少なくとも1つの充填剤であって、以下:ラクトース無水物、ラクトース一水和物、ショ糖、マンニトール、微晶質セルロース、前糊化デンプン、二塩基性リン酸カルシウム二水和物、硫酸カルシウム二水和物および硫酸カルシウム三水和物からなる群から選択される、充填剤;
(c) 有効量の薬学的に受容可能な崩壊剤であって、以下:クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、コーンスターチ、前糊化デンプン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ジャガイモデンプン、微晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、架橋ポリビニルピロリドン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、アルギン酸およびアルギネートからなる群から選択される、崩壊剤;および
(d) 有効量の潤滑剤であって、以下:ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、タルク、プロピレングリコール、PEG 4000、PEG 5000、PEG 6000、およびステアリン酸からなる群から選択される、潤滑剤、
ここで、該成形組成物のタップ密度が少なくとも約0.6g/mLである、
組成物。
【0010】
(項目3) 前記組成物が約200mg〜400mgのリバビリンを含有する、項目1に記載の経口投与可能な固形投薬の形態。
【0011】
(項目4) 迅速に溶解する成形リバビリン組成物であって、以下を含む:
成分 mg
リバビリン USP 150.0〜250.0
ラクトース一水和物 NF 30.0〜50.0
微晶質セルロース NF 37.5〜62.5
クロスカルメロースナトリウム NF 4.5〜7.5
ステアリン酸マグネシウム NF 2.25〜5.0
ここで、該成形組成物のタップ密度が少なくとも約0.6g/mLである、
組成物。
【0012】
(項目5) 前記崩壊剤がクロスカルメロースナトリウムまたはポリビニルピロリドンあるいはそれらの混合物である、項目1〜4いずれか1項に記載の経口投与が可能な固形投薬の形態。
【0013】
(項目6) 前記リバビリンが、リバビリンの多型形態を実質的に含まない、項目1〜5のいずれか1項に記載の迅速に溶解する成形リバビリン組成物。
【0014】
(項目7) 約80重量%より多くの前記リバビリンが約30分で水に溶解する、項目4に記載の迅速に溶解する成形リバビリン組成物。
【0015】
(項目8) 前記組成物の崩壊時間が約10分未満である、項目4に記載の迅速に溶解する成形リバビリン組成物。
【0016】
(項目9) 前記組成物のタップ密度が、約0.75g/mL〜約0.85g/mLの範囲内である、項目4に記載の迅速に溶解する成形リバビリン組成物。
【0017】
(項目10) 錠剤またはカプセルの形態である、項目1〜9のいずれか1項に記載の迅速に溶解する成形リバビリン組成物。
【0018】
(項目11) 迅速に溶解する成形リバビリン組成物を生成するための方法であって、以下の工程:
(a) 抗ウイルス的に有効量のリバビリン、有効量の薬学的に受容可能な崩壊剤、および有効量の少なくとも1つの充填剤を、均一混合物を形成するのに十分な時間、混合する工程;
(b) 受容可能な成形体を生成するのに十分な時間、工程(a)の該均一混合物を、約50kN〜約75kNの範囲の圧縮力で成形する工程であって、ここで該リバビリンは、リバビリンの多型形態を実質的に含まない、工程;および
(c) 工程(b)の該受容可能な成形体を有効量の潤滑剤と、均一で迅速に溶解する成形リバビリン組成物を生成するのに十分な時間、混合する工程、
を含む、方法。
【0019】
(項目12) 前記迅速に溶解する成形リバビリンが、少なくとも約0.60g/mLのタップ密度を有し、そして好ましくは、該迅速に溶解する成形リバビリンが、タップ密度を約0.75g/mL〜約0.85g/mLの範囲内に有する、項目11に記載の方法。
【0020】
(項目13) 約80%より多くの、前記迅速に溶解する成形リバビリン組成物が約30分で水に溶解し、より好ましくは、約90%より多くの該迅速に溶解する成形リバビリン組成物が約15分で水に溶解する、項目11に記載の方法。
【0021】
(項目14) 少なくとも1つの充填剤が以下からなる群から選択される、項目11に記載の方法:ラクトース無水物、ラクトース一水和物、ショ糖、マンニトール、微晶性セルロール、前糊化デンプン、二塩基性リン酸カルシウム二水和物、硫酸カルシウム二水和物および硫酸カルシウム三水和物。
【0022】
(項目15) 前記崩壊剤が以下からなる群から選択される項目11の方法:クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、コーンスターチ、前糊化デンプン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ジャガイモデンプン、微晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、架橋ポリビニルピロリドン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、アルギン酸およびアルギネート。
【0023】
(項目16) 前記潤滑剤が、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、タルク、プロピレングリコール、PEG 4000、PEG 5000、PEG 6000、およびステアリン酸からなる群から選択される、項目1に記載の方法。
【0024】
(項目17) 迅速に溶解する成形リバビリン組成物であって、以下を含み:
成分 mg
リバビリン USP 200.0
ラクトース一水和物 NF 40.0
微晶質セルロース NF 50.0
クロスカルメロースナトリウム NF 6.0
ステアリン酸マグネシウム NF 4.0
該成形組成物のタップ密度が少なくとも約0.6g/mLであり;
そして該リバビリンは、リバビリンの多型形態を実質的に含まず;そして
約80重量%より多くの該成形組成物が、約30分で水に溶解する、
組成物。
【0025】
(項目18) 前記組成物が、カプセルの形態である、項目17に記載の迅速に溶解する形成リバビリン組成物。
【0026】
(項目19) 約90重量%より多くの前記成形組成物が、約15分で水に溶解する、項目17に記載の、迅速に溶解する形成リバビリン組成物。
【0027】
(項目20) 前記成形組成物のタップ密度が、約0.75g/mL〜約0.85g/mLの範囲である、項目17に記載の迅速に溶解する成形リバビリン組成物。
【0028】
本発明は、リバビリンおよび薬学的に受容可能な崩壊剤を含有する迅速に溶解する成形リバビリン組成物を含む、経口投与が可能な固形投薬の形態を提供し、ここで、乾燥成形後の上記組成物が少なくとも約0.6g/mLのタップ密度を有し、そして80重量%より多くの前記リバビリンが、約30分で水に溶解する。
【0029】
本発明はまた、以下を含む迅速に溶解する成形リバビリン組成物を提供し:
(a) 抗ウイルス的に有効量のリバビリン;
(b) 以下からなる群から選択される有効量の少なくとも1つの充填剤;ラクトース無水物、ラクトース一水和物、ショ糖、マンニトール、微晶質(microcrystalline)セルロース、前糊化(pregelatinized)デンプン、二塩基性リン酸カルシウム二水和物、硫酸カルシウム二水和物および硫酸カルシウム三水和物;
(c) 以下からなる群から選択される有効量の薬学的に受容可能な崩壊剤;クロスカルメロースナトリウム(croscarmellose sodium)、デンプングリコール酸ナトリウム、コーンスターチ、前糊化デンプン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ジャガイモデンプン、微晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、架橋ポリビニルピロリドン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、アルギン酸およびアルギネート;および
(d) 以下からなる群から選択される有効量の潤滑剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、タルク、プロピレングリコール、PEG 4000、PEG 5000、PEG 6000、およびステアリン酸;
そしてここで前記成形組成物のタップ密度が少なくとも約0.6g/mLである。
【0030】
好ましい実施態様において、本発明はさらに、以下を含む迅速に溶解する成形リバビリン組成物を提供し:
成分 mg
リバビリン USP 150.0〜250.0
ラクトース一水和物 NF 30.0〜50.0
微晶質セルロース NF 37.5〜62.5
クロスカルメロースナトリウム NF 4.5〜7.5
ステアリン酸マグネシウム NF 2.25〜5.0
そしてここで成形組成物のタップ密度が少なくとも約0.6g/mLである。
【0031】
好ましい実施態様において、本発明は以下を含む迅速に溶解する成形リバビリン組成物を提供し:
成分 mg
リバビリン USP 200.0
ラクトース一水和物 NF 40.0
微晶質セルロース NF 50.0
クロスカルメロースナトリウム NF 6.0
ステアリン酸マグネシウム NF 4.0
ここで、成形組成物のタップ密度が少なくとも約0.6g/mLであり;そして
リバビリンは、リバビリンの多型形態を実質的に含まない。
【0032】
別の局面において、本発明は以下の工程を含む迅速に溶解する成形リバビリン組成物を生成するための方法を提供する:
(a) 抗ウイルス的に有効量のリバビリン、有効量の薬学的に受容可能な崩壊剤、および有効量の少なくとも1つの充填剤を、均一混合物を形成するのに十分な時間、混合する工程;
(b) 受容可能な成形体(compact)を生成するのに十分な時間、工程(a)の上記均一混合物を、約50kN〜約75kNの範囲の圧縮力で成形する工程であって、ここで上記リバビリンは、リバビリンの多型形態を実質的に含まない、工程;および
(c) 工程(b)の上記受容可能な成形体を有効量の潤滑剤と、均一で迅速に溶解する成形リバビリン組成物を生成するのに十分な時間、混合する工程。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
(発明の詳細な説明)
本発明者らは、驚くべきことに、一貫して、80%のリバビリンが30分で水中に溶解されることを必要とする溶解基準(dissolution specification)を満たし、かつこれを超える、一貫して均一なリバビリン組成物を製造し得ることを見出した。つまり、成形された本発明のリバビリン組成物中の約90%のリバビリンが、一貫して、15分で水中に溶解され、そして本発明の組成物からのリバビリンの約100%が30分で水中に溶解する。本発明のリバビリン組成物の崩壊時間は、20分で崩壊するVirazoleカプセル組成物と比較して、10分未満まで減少された(表1を参照のこと)。
【0034】
本発明のリバビリン組成物をブレンドし、そして受容可能な成形体を製造するために十分な時間の間、約50〜75キロニュートン(「kN」)の範囲の成形力でローラー成形機を通過させた。本明細書中で使用される「受容可能な成形体」とは、均一なリボン形態であり、そして、ほとんど完全に、すなわち、95%より多く、成層(lamination)および剥落(flaking)をせず、そして持続的に、リバビリンの多型形態を有さない成形体を意味する。50〜約75kNの範囲の圧縮力は、一貫して、受容可能な成形体を生産する。典型的に、適切なスクリュー速度および(Fitzpatrickローラー/成形機での)ローラー速度には、(1)10毎分回転数(「RPM」)のローラー速度での40RPMのスクリュー速度;(2)7RPMのローラー速度での30RPMのスクリュー速度;および(3)5RPMのローラー速度での22RPMのスクリュー速度、が挙げられる。スクリュー速度およびローラー速度の規定範囲はこれらの結果からは推定され得ない。しかしながら、本発明者らは、圧縮力を約50〜約75kNの範囲で維持することによって、受容可能な成形体が一貫して得られ得ることを見出した。成形された材料は、ミルされ、滑沢剤と合わせられ、そして得られたリバビリン組成物の得られたタップ密度は少なくとも0.6g/mLであり、そして好ましくは有意により高い、例えば、約0.75〜約0.85g/mLの範囲である。本発明の成形リバビリン組成物は、驚くべきことに、実質的に均一な物理的および化学的特性を有し、そして成形リバビリン組成物中のリバビリンは、実質的にリバビリンの多型形態を有さない、すなわち、示差走査熱分析により測定されるように、成形リバビリンにおいては、多形変化の兆候が無い。この結果は、通常多型形態を生じ得る成形工程の間に生成される大量の熱という点で、非常に驚くべきことである。
【0035】
本発明の迅速に溶解するリバビリン組成物は安定であり、そして物理的外観、タップ密度、溶解および崩壊速度に有害な影響を与えることなく3回の凍結−解凍サイクルにかけられる。
【0036】
典型的には、適切な崩壊剤には薬学的に受容可能な崩壊剤が挙げられ、これらは化学的および物理的にリバビリンと適合性であり;好ましくは、これらの崩壊剤は、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、コーンスターチ、前糊化(pregelatinized)デンプン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ジャガイモデンプン、微晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、架橋ポリビニルピロリドン、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、ベントナイト、アルギン酸およびアルギネートからなる群から選択される。
【0037】
本発明のリバビリン組成物に有用であると見出された崩壊剤の有効量は、本発明のリバビリン組成物の約1.0〜約3.0重量%、好ましくは、約1.5〜約2.5重量%、そして最も好ましくは約2.0重量%の範囲にある。好ましい崩壊剤は、クロスカルメロースナトリウムおよびポリビニルピロリジンまたはそれらの混合物である。最も好ましい崩壊剤は、クロスカルメロースナトリウムである。
【0038】
典型的に、好ましい滑沢剤には、任意の薬学的に受容可能な固体または液体滑沢剤が挙げられ、これらは流動性(flow)を増加し、そして成形後のリバビリン組成物のスティッキング(sticking)を予防するために使用され、そしてこれらは化学的および物理的ににリバビリンと適合性である。
【0039】
典型的に、適切な滑沢剤には、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、タルク、プロピレングリコール、PEG4000、PEG5000、PEG6000およびステアリン酸が挙げられる。
【0040】
本発明のリバビリン組成物に有用であることが見出されている滑沢剤の有効量は、本発明のリバビリン組成物の約0.75〜約2.0重量%、好ましくは約1.0〜約1.7重量%、および最も好ましくは約1.3重量%の範囲にある。好ましい滑沢剤は、ステアリン酸マグネシウムである。
【0041】
典型的に、適切な充填剤には、粉末リバビリン組成物バルクを与える任意の薬学的に受容可能な充填剤が挙げられ、そしてこれはリバビリンと化学的および物理的に適合性であり;好ましくは、これらの充填剤は、ラクトース無水物、ラクトース一水和物、ショ糖、マンニトール、微晶質セルロース、前糊化デンプン、二塩基性リン酸カルシウム二水和物、硫酸カルシウム三水和物および硫酸カルシウム二水和物からなる群から選択される。
【0042】
典型的に、2つの充填剤が本発明のリバビリン組成物に使用される。本発明のリバビリン組成物に有用であることが見出されている充填剤の有効量は、本発明のリバビリン組成物の約20〜約40重量%、好ましくは約25〜35重量%、および最も好ましくは約30重量%の範囲にある。好ましい充填剤の1つは、ラクトース一水和物であり、これは典型的には、本発明のリバビリン組成物の約10〜約15重量%、より好ましくは約13〜約14重量%の範囲で存在する。他の好ましい充填剤は、微晶質セルロースであり、これは典型的には、本発明のリバビリン組成物の約10〜約20重量%、より好ましくは約12〜約18重量%、そして最も好ましくは、約16〜約17重量%の範囲で存在する。
【0043】
本明細書中で使用される用語「タップ密度」とは、典型的には、機械的デバイスによって「タップダウン」された後、シリンダー中で測定された制限容量での、達成された粉末の測定重量を意味し;典型的にタップ密度は、グラムの重量をミリリットル(「mL」)の体積で割ったものとして記録される。タップ密度は、USP23、NF18、Supplement6、(1997)、手順<616>3768頁に記載される手順にしたがって測定される。経口投与可能な本発明のリバビリン組成物のタップ密度は、少なくとも0.6g/mLであり、これは200mgのリバビリンを300mgの本発明の好ましい組成物中に含むカプセルが使用される場合に有利である。
【0044】
典型的に、経口投与可能なリバビリンのタップ密度は、約0.75g/mL〜約0.85g/mLの範囲にある。
【0045】
本発明の迅速に溶解するリバビリン組成物は、カプセルまたは錠剤として200mgリバビリン強度に対して記載されるが、他の強度、例えば、300または400mgのリバビリンが、本発明から逸脱することなく使用され得る。
【0046】
リバビリン(単一または分割1日容量、例えば、600mgQDまたは600mgBIDまたは400mgTIDで、600〜1200mg)は、慢性C型肝炎の患者を処置するために、臨床試験においてインターフェロンα−2bの皮下注射(3,000,000国際単位、1週間に3回(TIW))と組み合わせて使用される。したがって、本明細書中で使用される、用語であるリバビリンの抗ウィルス活性的に有効な量とは、リバビリンの用量(例えば、錠剤またはカプセル剤として200mg、300mgまたは400mg)を意味し、これはインターフェロンα−2bと組み合わせて慢性C型肝炎患者を処置するために使用される、600〜1200mg/日、好ましくは、800〜1200mg/日または1000〜1200mg/日のリバビリンを提供する。本発明のリバビリン組成物は、カプセル中に充填され得るか、または錠剤に成形され得る。
【0047】
(製造手順)
(一般的製造手順)
(1)リバビリン、1種以上の充填剤および崩壊剤を適切な二重紡錘型ブレンダー(double cone blender)に充填する;
(2)工程(1)からの充填物を、均一なブレンドを形成するために十分な時間の間、ブレンドする;
(3)このようなブレンド物が塊を含有する場合、必要に応じて、工程(2)のブレンド物を、適切なコミニューターミルセットを中程度の速度で通過させて塊の無いブレンド物を提供する;
(4)工程2または3からのミルした均一なブレンド物を、受容可能な成形体を製造するために十分な時間、スクリーニングのための発振器を備え、かつ約50〜約70kNの成形力で作動させた適切なローラー/成形機に通過させる;
(5)工程(4)からの成形されスクリーニングされたブレンド物を合わせ、そしてこのブレンド物を工程(1)で使用したブレンダーに充填する;
(6)滑沢剤を工程(5)からのブレンド物に充填し、そしてこの混合物を均一な混合物を生成するために十分な時間の間、ブレンドする;
(7)工程(6)からの均一な混合物をカプセルに充填する。
【0048】
大容量バッチのカプセル処方物を、実施例1または2の処方物を使用して調製した。
【0049】
(手順)
1.リバビリン、微晶質セルロース、ラクトース一水和物およびクロスカルメロースナトリウムを、適した容量の適切な二重紡錘型ブレンダーに充填する。
【0050】
2.工程(1)の充填物を10〜15分間、好ましくは約15分間ブレンドする。そのようにして形成された混合物をプラスチックラインの容器に移す。
3.必要に応じて、工程(2)のブレンドした混合物を、中程度の速度での適切なコミニューターミルセットに通過させ、No.6メッシュスクリーンを前方に取りつけたハンマーを打つ(この工程は任意のものであり、そして工程(2)からのブレンドした混合物が塊を有さない場合は排除され得る)。
【0051】
4.工程2または3のミルしたブレンド物を、スクリーニングのための発振器を備えた適切なローラー/成形機、例えば、BepexまたはFitzpatrickローラー成形機を通過させる。ローラー成形機を、約50〜約75kNの成形力で受容可能な成形体を製造するために十分な時間の間作動させる(受容可能な成形体は、通常、工程3からのミルしたブレンド物を成形機に1回通過させることによって製造される。成形された材料は、その後直接的に16メッシュスクリーンを備えた振動ミルに充填される)。
【0052】
5.工程4の成形されスクリーニングされたブレンド物を合わせ、そしてブレンド物を工程1で使用したブレンダーに充填する。10分間ブレンドする。タップ密度およびふるい分析試験のためにブレンド物のサンプルを取り出す。
【0053】
6.ステアリン酸マグネシウムを工程5のブレンド物に充填し、そして約3分間または均一な混合物を製造するために十分な時間ブレンドする。
【0054】
7.適切な高速度カプセル充填装置(例えば、Zanasi AZ40またはH&K1500)を使用して、工程6の均一な混合物をNo.1の白色不透明2ピース型(two−piece)硬質ゼラチンカプセルに充填する。
【0055】
8.空カプセル排除器(empty capsule eliminator)を備えた回転ブラシカプセル研磨機(rotating brush capsule polishing machine)(例えば、Key Turbo−Kleen CP−300)を使用して、充填したカプセルを研磨し、そしてごみを取り除く。
【0056】
(脚注)
a.工程(2)由来のブレンド混合物を、ブレンド均一性について分析する。この分析に基づき、次いで、10〜15分のブレンド時間は受容可能なブレンド均一性を製造するために十分であると決定した。
【0057】
リバビリンは変異促進性かつ催奇性であり、そして取扱者の安全を保証するように適切な注意が取られねばならない。
【実施例】
【0058】
以下の実施例は、本発明を例示するが、制限しない:
(実施例1)
上記の製造手順を使用して、成形体をブレンドし、そして以下の組成をミルし得る:
【0059】
【表1】


上記の組成物は少なくとも0.6g/mLのタップ密度を有する。
【0060】
(実施例2)
実施例1の手順に続いて以下の組成を調製する:
【0061】
【表2】


タップ密度は0.77g/mLであった。
【0062】
(1)好ましくは、ラクトース一水和物NFを噴霧乾燥する。
【0063】
この組成物をカプセルに充填し、そして以下の溶解結果を記録した。
【0064】
【表3】


実施例2の処方物の12カプセルを、USP23、NF−18、手順<711>に記載される手順にしたがって行なわれる、USPバスケットを使用して100RPMで、900mLの蒸留水で試験した。
【0065】
実施例2の処方物は、示差走査熱分析によって測定されるようなリバビリンの多形性変化の兆候を示さなかった。USP23、NF−18、Supplement6、手順<891>、1997。
【0066】
実施例2の処方物についての崩壊時間を、表1に記載されるように測定し;カプセルは、7〜9分で崩壊した。
【0067】
凍結−解凍サイクルの影響は、実施例2のカプセルの処方物について測定した。このカプセルを3回の凍結−解凍サイクルにかけた。1回目2回目の凍結および解凍サイクルを24時間続けた。最後の凍結−解凍サイクルは72時間であり、続いて、周囲温度すなわち、室温で24時間保った。
【0068】
物理的観察、崩壊および溶解研究を実施した。物理的外観、崩壊時間または溶解速度における有意な変化は、最初の試験結果と比較して観察されなかった。
【0069】
【表4】


本質的に、実施例2のリバビリン組成物のタップ密度、溶解または崩壊速度に変化は観察されなかった。
【0070】
(実施例3)
以下の組成は、典型的なVirazole 200mgカプセル(非成形型)の組成を表す:
【0071】
【表5】


(表1)
実施例2および3の迅速に溶解するリバビリン組成物についての比較溶解および崩壊結果:
【0072】
【表6】


1. 実施例2の12カプセルを、USP23、NF18、手順<711>、1995に記載される手順にしたがって行なわれる、マン(man)USPバスケットを使用して100RPMで、900mLの蒸留水で試験した。
2. 実施例3の非成形型Virazole組成物を使用した。
3. USP23、NF18、手順<701>、1995に記載される手順に従って作動するUSP装置で6カプセルを試験した。
【0073】
他の改変が、本発明において本発明の範囲から逸脱することなく成され得る。例えば、実施例1または2の処方物は、クロスカルメロースナトリウムの部分をポリビニルピロリドンで置き換えることによって改変され得、そしてそのように形成された組成物は錠剤に成形され得る。
【出願人】 【識別番号】596129215
【氏名又は名称】シェーリング コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【出願日】 平成17年12月12日(2005.12.12)
【代理人】 【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策

【識別番号】100062409
【弁理士】
【氏名又は名称】安村 高明

【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹

【公開番号】 特開2006−83189(P2006−83189A)
【公開日】 平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願番号】 特願2005−358349(P2005−358349)