| 【発明の名称】 |
シクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害剤及び食品 |
| 【発明者】 |
【氏名】大野 重昭
【氏名】大神 一浩
【氏名】矢澤 一良
【氏名】堀 均
【氏名】堀 昭
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| 【要約】 |
【課題】毒性や副作用の少ないシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害剤及びシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害用飲食品を提供する。
【解決手段】スイカズラ科植物抽出物を有効成分とするシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害剤及びスイカズラ科植物抽出物を添加してなるシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害用飲食品。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スイカズラ科植物抽出物を有効成分とする、シクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害。 【請求項2】 スイカズラ科植物抽出物を添加してなる、シクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害用飲食品。 【請求項3】 スイカズラ科植物の1つがハスカップである、シクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害用飲食品。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、医薬として有用な、スイカズラ科植物抽出物を有効成分とするシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害剤及び、ハスカップ抽出物を添加してなる、シクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害用飲食品に関する。 【背景技術】 【0002】 シクロオキシゲナーゼ(プロスタグランジン エンドペルオキシド シンターゼ)は、プロスタグランジンH2を産生する酵素であり、このプロスタグランジンH2は、さらにプロスタグランジンD2、E2、F2やトロンボキサンA2、B2等の強い生理活性を有する代謝物に誘導される。したがって、シクロオキシゲナーゼを阻害すればプロスタグランジンH2の生成、ひいては上記プロスタグランジン類やトロンボキサン類の生成を阻害しうると考えられる。また誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)は炎症、がん発症や老化などに関与する事が知られている酵素の一種である一酸化窒素(NO)の産生酵素であり、本酵素を抑制する事は炎症やがん発症などを抑制しうるものと考えられる。 【0003】 アスピリン、インドメタシンに代表される多くのシクロオキシゲナーゼ阻害剤は、プロスタグランジン類の生合成を抑制する作用を有するため、プロスタグランジン類が関与する疾病に有効である。しかしながら、現在使用されているシクロオキシゲナーゼ阻害剤の多くは、消化性潰瘍、めまい等の副作用があり、また、治療に必要とする使用量と副作用が発現する使用量との間に大きな差がないため、より安全性の高いシクロオキシゲナーゼ阻害剤の開発が望まれている。 【0004】 一方、スイカズラ科(Capriforliaceae)のクロノミウグイスカグラ(別名ハスカップ)は落葉低木でバイカル湖周辺が原産地である。わが国においても、北海道では低地にも、本州では亜高山帯〜高山帯に生息する。果実は黒紫色の液果で。ジャム・果汁・菓子の材料に使われている。しかしながら、その抽出成分に関してほとんど報告されておらず、特にシクロオキシゲナーゼおよび誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害作用についてはまったく知られていない。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 本発明は、毒性や副作用の少ないシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害剤及びシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害用飲食品を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明者らは、上記の目的を達成するため鋭意検討した結果、ハスカップ抽出物がシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害作用を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。 スイカズラ科(Caprifoliaceous)植物由来の抽出物を有効成分とするシクロオキシゲナーゼおよび誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害およびスイカズラ科植物を添加してなるシクロオキシゲナーゼおよび誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害用飲食品および医薬品。 【発明の効果】 【0007】 天然由来のスイカズラ科植物抽出物を有効成分とする本発明のシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害剤及びハスカップ抽出物を添加してなるシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害用飲食品は、毒性及び副作用が少なく、アレルギー性結膜炎、虹彩炎、毛様体炎、強膜炎などの炎症性眼疾患;糸球体腎炎、腎盂腎炎、前立腺炎;気管支炎、肺炎;胃腸炎;関節リウマチ;骨粗鬆症;大腸癌;ベーチェット病、膠原病などの自己免疫性疾患等免疫疾患;酸化ストレスから生じる眼精疲労;眼科領域における各種調節関連疾患(調節過多、調節痙攣、調節衰弱、調節遅鈍、調節疲労、調節不全、調節不全麻痺および調節麻痺)の予防、治療、緩和に有用である。 【0008】 本発明により、スイカズラ科植物抽出物を有効成分とするシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害作用を目的とした。医薬品、食品を人間及び動物に提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本発明の有効成分であるハスカップ抽出物は、その水分含量(約84%)と同量の99.5%エチルアルコールをワーリングブレンダーに入れてホモジナイズした。濾紙にて濾過しながら50w/w%のエチルアルコールで洗いながら減圧濾過した。濾液はロータリーエバポレーターで減圧濃縮してエチルアルコールを除去した後、凍結乾燥した。飲食品用途には、この凍結乾燥したものをハスカップ抽出物として用いることが可能である。 【0010】 本発明のシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害剤は抗炎症作用のほか、例えばその免疫調節作用等により、免疫調節剤等として有用である。医薬としての具体的な適用疾患として、アレルギー性結膜炎、虹彩炎、毛様体炎、強膜炎などの炎症性眼疾患;糸球体腎炎、腎盂腎炎、前立腺炎;気管支炎、肺炎;胃腸炎;関節リウマチ;骨粗鬆症;大腸癌;ベーチェット病、膠原病などの自己免疫性疾患。緑内障。糖尿病および糖尿病から併発してくる全身疾患;酸化ストレスから生じる眼精疲労;眼科領域における各種調節関連疾患(調節過多、調節痙攣、調節衰弱、調節遅鈍、調節疲労、調節不全、調節不全麻痺および調節麻痺)を挙げることができる。 【0011】 本発明に係るシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害剤は、賦形剤、結合剤、崩壊剤、溶解剤等の添加剤と共に公知の製剤技術により、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤、注射剤等の剤型とすることができる。 また、本発明のシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害用飲食品は、ハスカップ抽出物を各種の食品に添加して製造することができる。例えば、シクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害用飲食品としては、清涼飲料、菓子、冷菓、乳製品、酒類、肉類等を挙げることができる。 【0012】 スイカズラ科植物抽出物の投与量は、経口投与の場合、成人一人あたり50〜5000mg/日であり、好ましくは、100〜2000mg/日の範囲であり、患者の症状に応じて、適宜増減することができる。 また、本発明のシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害用飲食品における有効成分としてのハスカップ抽出物の含有量としては、飲食品としての1日の通常摂取量で上記の有効量を満たすように含有量を規定することができる。 【0013】 以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 【実施例】 【0014】 ハスカップ抽出物のシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害作用 マウスマクロファージ由来細胞であるRAW264.7細胞を1ウェルあたり5×104個になるよう調整し、ハスカップ抽出物10、100、1000μgをDMSOに溶解して添加し、37℃、5%CO2存在下で予め6、12、24時間培養した。PBSで洗浄後、同濃度のハスカップ抽出物存在下でLPS10μg/mlを添加し、マクロファージを刺激した。6、12、24時間培養後、培養液中のTNF−アルファ、NO、PGE2濃度を測定した。また、冷PBSで十分に洗浄した後、細胞中のシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の発現をウエスタンブロティング法にて検討した。LPSコントロール群およびLPS刺激なし群も設け、ハスカップ抽出物の溶媒として用いた0.01%DMSOを、ハスカップ抽出物を加えずに添加した。その結果、ハスカップ抽出物は濃度依存的にシクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の発現を阻害することが確認された(図1)。また、ハスカップ抽出物は、濃度依存的にTNF−アルファ濃度を有意に抑制した(図2)。濃度依存的に一酸化窒素産性量を有意に抑制した(図3)。濃度依存的にPGE2産生量を有意に抑制した(図4)。 【図面の簡単な説明】 【0015】 【図1】シクロオキシゲナーゼ及び誘導型一酸化窒素合成酵素の発現量を示す、電気泳動図である。 【図2】TNF−アルファ濃度の測定結果を示すグラフである。 【図3】一酸化窒素濃度の測定結果を示すグラフである。 【図4】PGE2 【符号の説明】 【0016】 COX−2 : シクロオキシゲナーゼ−2 iNOS : 誘導型一酸化窒素合成酵素 PGE2 : プロスタグランジンE2 control : LPS刺激なし群 LPS : LPSコントロール群 HAS : ハスカップ抽出物
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| 【出願人】 |
【識別番号】300076688 【氏名又は名称】有限会社湘南予防医科学研究所
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| 【出願日】 |
平成16年9月17日(2004.9.17) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−83149(P2006−83149A) |
| 【公開日】 |
平成18年3月30日(2006.3.30) |
| 【出願番号】 |
特願2004−303551(P2004−303551) |
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