| 【発明の名称】 |
殺菌消毒剤組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡田 文裕 【住所又は居所】大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社マンダム中央研究所内
【氏名】岡本 裕也 【住所又は居所】大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社マンダム中央研究所内
【氏名】兼久 秀典 【住所又は居所】大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社マンダム中央研究所内
【氏名】藤原 延規 【住所又は居所】大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社マンダム中央研究所内
【氏名】池田 雅裕 【住所又は居所】大阪市鶴見区今津中二丁目4番2号 丸石製薬株式会社内
【氏名】曽我 学 【住所又は居所】大阪市鶴見区今津中二丁目4番2号 丸石製薬株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】使用時に、手からの垂れ落ち、ヨレがなく、使用時及び使用後共にべたつかず、使用後は製剤の残存感がなく、さらっとした使用感が得られるゲル状の殺菌消毒剤組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、殺菌消毒薬、環状シリコーン、及び低級アルコールを含有することを特徴とする殺菌消毒剤組成物とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、殺菌消毒薬、環状シリコーン、及び低級アルコールを含有することを特徴とする殺菌消毒剤組成物。 【請求項2】 殺菌消毒薬が、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウム、レゾルシン、トリクロロカルバニド、ハロカルバン、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、アクリノール、過酸化水素、ポピドンヨード及びヨードチンキの群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の殺菌消毒剤組成物。 【請求項3】 環状シリコーンが、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン及びメチルシクロポリシロキサンの群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の殺菌消毒剤組成物。 【請求項4】 低級アルコールの含有量が、40〜90重量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の殺菌消毒剤組成物。 【請求項5】 実質的に界面活性剤を含有しないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の殺菌消毒剤組成物。 【請求項6】 非洗浄性であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の殺菌消毒剤組成物。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は殺菌消毒剤に関し、さらに詳しくは、手や指に摩り込むだけで、簡便に殺菌消毒を行うことができる、殺菌消毒剤組成物に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、手や指の除菌のためには、一般に石鹸等による洗浄が行われている。しかし、屋外等の水を使用出来ない場所では、手や指の洗浄ができないという問題がある。また、病院内における院内感染の防止のためには、病院従事者や来院者等の手や指の洗浄が必要であるが、石鹸等による洗浄は面倒であることから、その徹底が困難な現状がある。 【0003】 このような問題を解決するために、カルボキシビニルポリマーやセルロース系高分子を用いて増粘させ、手や指に摩り込むだけで除菌ができる、ゲル状の殺菌消毒剤が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。 【0004】 しかしながら、カルボキシビニルポリマーを増粘剤として用いると、手や指の塩分による減粘や、カルボキシビニルポリマーの析出により、使用時に手からの垂れ落ちや、ヨレが生ずるといった欠点がある。また、セルロース系高分子を増粘剤として用いると、増粘効果が劣るうえ、使用時のヌルつきや、使用後の残存感が生ずるといった欠点がある。 【0005】 【特許文献1】特開平6−199700号公報 【特許文献2】特開平11−9667号公報 【特許文献3】特開2000−86408号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明は前記従来技術に鑑みてなされたものであって、使用時に、手からの垂れ落ち、ヨレがなく、使用時及び使用後共にべたつかず、使用後は製剤の残存感がなく、さらっとした使用感が得られるゲル状の殺菌消毒剤組成物を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 すなわち、請求項1に係る発明は、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、殺菌消毒薬、環状シリコーン、及び低級アルコールを含有することを特徴とする殺菌消毒剤組成物に関する。 請求項2に係る発明は、殺菌消毒薬が、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウム、レゾルシン、トリクロロカルバニド、ハロカルバン、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、アクリノール、過酸化水素、ポピドンヨード及びヨードチンキの群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の殺菌消毒剤組成物に関する。 請求項3に係る発明は、環状シリコーンが、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン及びメチルシクロポリシロキサンの群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の殺菌消毒剤組成物に関する。 請求項4に係る発明は、低級アルコールの含有量が、40〜90重量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の殺菌消毒剤組成物に関する。 請求項5に係る発明は、実質的に界面活性剤を含有しないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の殺菌消毒剤組成物に関する。 請求項6に係る発明は、非洗浄性であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の殺菌消毒剤組成物に関する。 【発明の効果】 【0008】 本発明の殺菌消毒剤組成物は、使用時に、手からの垂れ落ち、べたつき、ヨレがなく、使用後は製剤の残存感がなく、さらっとした使用感が得られるという効果を奏する。また、使用後の使用感に優れることから、手指の水による洗浄を行うことなく、手指に摩り込むだけで殺菌・除菌ができるという効果を奏する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本発明に係る殺菌消毒剤組成物は、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、殺菌消毒薬、環状シリコーン、及び低級アルコールを含有する。 【0010】 アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体は、アクリル酸とメタクリル酸アルキルの共重合体であり、例えば米国特許第4,509,949号明細書に詳述されている。本発明で用いられるアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体は特に限定されないが、メタクリル酸ユニットのアルキル基の炭素数が10〜30であるものが好ましい。尚、本発明で好適に用いられる市販のアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体としては、商品名 Pemulen TR-1、Pemulen TR-2、Carbopol 1342、Carbopol 1382、ETD2020(いずれもBF Goodrich 社製)等を例示することができる。 【0011】 アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、組成物中0.01〜2重量%とするのが好ましく、0.05〜1重量%とするのがより好ましい。0.01重量%未満では、増粘効果に劣り使用時の垂れ落ちが生ずるために、また、2重量%を超えると、使用時及び使用後の使用感が悪くなるために、いずれの場合にも好ましくない。 【0012】 また、本発明においては、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体を中和してゲルを形成させるために、塩基性物質が添加される。使用される塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等の有機アミン類、アンモニア、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基類が例示される。この塩基性物質の配合量は、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体を増粘できる量であり、中和するに充分な量を使用塩基に合わせて適宜配合すれば良い。 【0013】 殺菌消毒薬は、手指に付着した微生物を殺菌・除菌できるものであれば特に限定されず、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウム、レゾルシン、トリクロロカルバニド、ハロカルバン、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、アクリノール、過酸化水素、ポピドンヨード、ヨードチンキ等を例示することができる。これらのうち、殺菌・除菌の効果性の観点から、塩化ベンザルコニウム、トリクロロカルバニド、グルコン酸クロルヘキシジン、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノールを用いるのが好ましく、塩化ベンザルコニウム、トリクロロカルバニドを用いるのがより好ましい。 【0014】 殺菌消毒薬の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、組成物中0.01〜5重量%とするのが好ましく、0.05〜2重量%とするのがより好ましい。0.01重量%未満では、殺菌・除菌の充分な効果が望めないために、また、5重量%を超えると、刺激等の安全性の観点からいずれの場合にも好ましくない。 【0015】 環状シリコーンは、本発明の効果を発揮できれば特に限定されず、揮発性を有する低沸点環状シリコーン油を用いるのが好ましい。このような環状シリコーンとしては、次式(1)の一般式で表され、具体例には、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン等が例示でき、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルシクロポリシロキサンを用いるのが好ましい。 【0016】 【化1】
【0017】 環状シリコーンの含有量は特に限定されないが、組成物中、0.01〜2重量%とするのが好ましく、0.05〜1重量%とするのがより好ましい。0.01重量%未満では、使用後の使用感に優れないために、また、2重量%を超えると、手が滑りやすくなるために、いずれの場合にも好ましくない。 【0018】 低級アルコールは、炭素数1〜5のアルコールであり、メタノール、エタノール、nープロパノール、イソプロパノール、nーブタノール等を例示でき、エタノール、イソプロパノールを用いるのが好ましい。 【0019】 低級アルコールの含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、組成物中、40〜90重量%とするのが好ましく、60〜80重量%がより好ましい。40重量%未満の場合、使用後の乾燥速度が遅いために、また、90重量%を超えると、皮膚刺激が生じるために、いずれの場合にも好ましくない。 【0020】 本発明の殺菌消毒剤には、使用後の乾燥速度を調整するために、水を配合することができる。その配合量は、組成物中9〜50重量%が好ましく、19〜35重量%がより好ましい。 【0021】 また、本発明の殺菌消毒剤組成物には、実質的に界面活性剤を含有しないことが好ましい。界面活性剤を含有すると、使用後に製剤の残存感が生じ、好ましくない。従って、本発明の殺菌消毒剤組成物は、界面活性剤を含有しない非洗浄性であるのが好ましい。 【実施例】 【0022】 以下、本発明を実施例に基づき更に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。尚、特記しない限り、配合量を重量%で表す。 【0023】 (試料の調製) 表1に記した組成に従い、実施例及び比較例の各試料をそれぞれ定法により調製し、下記評価に供した。 【0024】 (試験例1:垂れ落ちの評価) 各試料の一定量を手にとり、手指に塗り込む際の手からの液垂れを評価した。評価は、下記評価基準に従い、10名の専門パネラーにより実施し、その平均を採用した。結果を表1に示す。 <評価基準> ○:液垂れない △:やや液垂れる ×:液垂れる 【0025】 (試験例2:べたつきの評価) 各試料の一定量を手にとり、手指に塗り込む際(使用時)、及び使用後の手指のべたつき感を評価した。評価は、下記評価基準に従い、10名の専門パネラーにより実施し、その平均を採用した。結果を表1に示す。 <評価基準> ○:使用時及び使用後共にべたつかない △:使用時又は使用後にややべたつく ×:使用時又は使用後にべたつく 【0026】 (試験例3:ヨレの評価) 各試料の一定量を手にとり、手指に塗り込む際に、高分子成分のヨレについて評価した。評価は、下記評価基準に従い、10名の専門パネラーにより実施し、その平均を採用した。結果を表1に示す。 <評価基準> ○:ヨレが生じない △:ややヨレが生じる ×:ヨレが生じる 【0027】 (試験例4:残存感の評価) 各試料の一定量を手にとり、手指に塗り込んだ後の、手指への各試料の残存感を評価した。評価は、下記評価基準に従い、10名の専門パネラーにより実施し、その平均を採用した。結果を表1に示す。 <評価基準> ○:残存感がない △:やや残存感がある ×:残存感がある 【0028】 【表1】
【0029】 表1の結果から、本発明に係る殺菌消毒剤は、使用時に、手からの垂れ落ちやヨレがなく、使用時及び使用後共にべたつかず、しかも、使用後は手の水洗いを行なわなくとも製剤の残存感がなく、さらっとした使用感が得られることが分かる。 【産業上の利用可能性】 【0030】 本発明の殺菌消毒剤組成物は、使用時に、手からの垂れ落ち、ヨレがなく、使用時及び使用後共にべたつかず、しかも、使用後は製剤の残存感がなく、さらっとした使用感が得られることから、手指の水による洗浄を行うことなく、手指に摩り込むだけで殺菌・除菌ができるので、殺菌消毒剤として好適に用いることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390011442 【氏名又は名称】株式会社マンダム 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区十二軒町5番12号 【識別番号】393028036 【氏名又は名称】丸石製薬株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区伏見町2丁目3番5号
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| 【出願日】 |
平成16年9月17日(2004.9.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082072 【弁理士】 【氏名又は名称】清原 義博
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| 【公開番号】 |
特開2006−83119(P2006−83119A) |
| 【公開日】 |
平成18年3月30日(2006.3.30) |
| 【出願番号】 |
特願2004−270937(P2004−270937) |
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