| 【発明の名称】 |
ミコフェノレートの腸溶性コーティング医薬組成物。 |
| 【発明者】 |
【氏名】バルバラ・ヘベルリン
【氏名】チン・ポン・マク
【氏名】アルミン・マインツァー
【氏名】ジャッキー・ヴォンデルシェル
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、腸管の上部でミコフェノレートを放出するのに適した、ミコフェノレート塩を含む医薬組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】コーティングがセルロースアセテートフタレートとセルローストリメリテートまたは少なくとも40%メタクリル酸を含むメタクリル酸コポリマーもしくはヒドロキシルプロピルメチルセルロースフタレートを含むものである、腸溶性コーティング剤形に調製した、医薬的に許容されるミコフェノール酸ナトリウム塩を含むことを特徴とする、医薬組成物を本発明により提供することにより、課題を解決する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 腸溶性コーティング剤形に調製した、医薬的に許容されるミコフェノール酸ナトリウム塩を含むことを特徴とする、医薬組成物。 【請求項2】 コーティングがセルロースアセテートフタレートとセルローストリメリテートまたは少なくとも40%メタクリル酸を含むメタクリル酸コポリマーもしくはヒドロキシルプロピルメチルセルロースフタレートを含む、請求項1に記載の組成物。 【請求項3】 コーティングが少なくとも40%メタクリル酸を含むメタクリル酸コポリマーである、請求項2に記載の組成物。 【請求項4】 錠剤の形態である、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 【請求項5】 錠剤のコアが10〜70Nの硬さである、請求項4に記載の組成物。 【請求項6】 ペレットまたは顆粒の形態である、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 【請求項7】 ペレットまたは顆粒がカプセル中にある、請求項6に記載の組成物。 【請求項8】 ミコフェノール酸ナトリウム塩がモノナトリウム塩である、請求項1または2に記載の組成物。 【請求項9】 モノナトリウム塩が結晶の形態である、請求項1または8に記載の組成物。 【請求項10】 ミコフェノール酸ナトリウム塩が50mg〜1.5g含まれている、請求項1、2または8に記載の組成物。 【請求項11】 さらなる免疫抑制剤を含む、請求項1、2または8に記載の組成物。 【請求項12】 さらなる免疫抑制剤を同時にまたは連続的にもしくは別々に投与する、請求項1、2または8に記載の組成物。 【請求項13】 さらなる免疫抑制剤がサイクロスポリン(cyclosporin)またはFK506もしくはラパマイシンである、請求項11または12に記載の組成物。 【請求項14】 免疫抑制に用いられる、請求項1または2に記載の組成物。 【請求項15】 本来のもしくはトランスジェニック臓器、組織、細胞性同種または異種移植拒絶反応もしくは移植片対宿主病の予防もしくは処置に用いられる、請求項1、2または8に記載の組成物。 【請求項16】 免疫介在および/または炎症性疾患の予防または処置に用いられる、請求項1、2または8に記載の組成物。
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【発明の詳細な説明】【発明の詳細な説明】 【0001】 本発明はミコフェノール酸に関する。 【0002】 ミコフェノール酸(本明細書ではMPAとも呼ぶ)は、1896年に最初に単離され、商業的可能性の関心から、医薬として広汎に研究されている。本品は、抗腫瘍、抗ウイルス、免疫抑制、抗乾癬および抗炎症活性を有することが知られている[例えば、W.A. Lee et al., Pharmaceutical Research (1990), 7, p.161-166およびその中の引用文献参照]。刊行物は、例えば、M.J. Sweeney et al., Cancer Research (1972), 32, 1795-1802のLillyの科学者および例えば、GB1,157,099および1,203,328のICI科学者により抗癌剤として、そして例えば、A. Mitsui et al., J. Antibiotics (1969) 22, p.358-363により免疫抑制剤としてMPAを明示している。上記のW. A. Lee et alの文献において、誘導体を製造することにより、MPAのバイオアベイラビリティーまたは特異性を増加させる試みが記載されている。酸の乏しいバイオアベイラビリティーは、胃腸管における医薬複合体形成、狭い吸収域、吸収前代謝などのような予期されない原因によると考えられた。ミコフェノレートモフェチル(本明細書ではMMFと称することもある)としても知られているモルホリノエチルエステルの製造は、MPAよりもかなり高いバイオアベイラビリティーを有すると記載されていた(MMFで100%、MPAで43%)。この誘導体は、近年、臓器または組織移植拒絶反応の処置または予防のために、免疫抑制剤として商業的に導入されており、一日量は約200mgから約3g p.o.、例えば約2g p.o.である。とりわけ、その原因がわからない副作用、例えば、胃腸管へのへの副作用のための患者のコンプライアンスは理想的ではない。 【0003】 徹底的な試験の後、腸溶性コーティングした場合、または腸の上部、例えば、十二指腸、空腸および/または回腸での放出に適する場合、ミコフェノール酸塩は、免疫抑制性処方、特に臓器、組織または細胞性同種移植片または異種移植片拒絶反応の、例えば、移植後の処置または予防のために、または免疫介在疾病(自己免疫疾患)の処置または予防のために有効で、非常に耐容性の医薬であり、興味深いバイオアベイラビリティーおよび安定性特性を有することを我々は発見した。更に、MMFよりも必要な単位投与量形が少なく、より容易な投与を導く。 【0004】 本発明は、一つの態様において、ミコフェノール酸塩を含む医薬組成物を提供し、本組成物は腸管の上部でミコフェノレートを放出するのように適合させてある(以後、本発明の組成物と称する)。本組成物は、好ましくは、ミコフェノレートの胃での放出を防止し、腸管上部での放出を確実にするのに適した手段と組み合わせて、慣用法に適合し得る。更なる態様において、本発明はコーティングされた製薬学的に許容されるミコフェノール酸塩を含む医薬組成物を提供する。 【0005】 このような塩は、例えば、アルカリ金属のカチオン塩、特にナトリウム塩である。ミコフェノール酸ナトリウム塩は、例えば、南アフリカ特許68/4959から既知である。我々は、一ナトリウム塩の使用を選択する。これは、必要な場合水を添加したアセトン/エタノールからの再結晶による結晶形により得られ得る;Mpt.189−191℃。 【0006】 本発明は、より具体的に、経口投与用の単位投与形の固体腸溶性コーティング組成物を提供し、本組成物のコアは固体または液状体のミコフェノール酸ナトリウムを含む。 【0007】 “コア”なる用語は、腸溶性コーティングにより囲まれることができる(望ましい場合、更なる生理学的に許容される物質との混合物である)ミコフェノール酸ナトリウム(または他のカチオン性塩)を含む。“コア”なる用語は、広い意味で、錠剤、ペレットまたは顆粒だけでなく、カプセル、例えば、ゼラチンまたは澱粉の軟または硬カプセルを含む。このようなコアは、慣用法で製造し得る。我々は、ミコフェノール酸塩、特にナトリウム塩が、錠剤の製造に特に関心を引くことを発見した。錠剤コアを使用した場合、それらは好ましくは約10から70Nの硬度を有する。 【0008】 ペレットまたは顆粒は、下記のような腸溶性コーティングの適用後、それ自体として、またはカプセル、例えば、硬ゼラチンカプセル充填物として使用し得る。望ましい場合、カプセルを、別法として、例えば、慣用法で腸溶性にし得る。 【0009】 他の製薬学的に許容される成分、例えば、医薬組成物の製造に慣用的に使用されるもの、例えば、賦形剤、例えば、ラクトース、滑沢剤、例えばシリカおよび潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウムがコアに存在し得る。 【0010】 “腸溶性コーティング”なる用語は、腸管壁を経由した活性剤の吸収をさせるために、活性剤の胃での放出を防止し、(ほぼ中性またはアルカリ性の腸液の接触により)腸管で十分に崩壊させる、製薬学的に許容されるコーティングを含む。コーティングが腸溶性コーティングに分類されるか否かを決定する種々のインビトロ試験が、種々の国の薬局方に記載されている。 【0011】 より具体的に、本明細書で使用する“腸溶性コーティング”なる用語は、pH1のHClのような人工胃液との接触で少なくとも2時間無変化であり、その後、pH6.8のKH2PO4緩衝液のような人工腸液中で30分以内に分解するコーティングを意味する。 【0012】 コーティングの厚さはとりわけその水および酸の透過性に依存して変化し得る。典型的なコーティングは、サイズ1のゼラチンカプセル上で約16−30、例えば、16−20または25mgであり得る。同様な厚さを他の製剤でも適応し得る。 【0013】 一般に、十分な結果が、5−100μm、好ましくは20−80μmの厚さのコーティングで得られる。コーティングは、適当には巨大分子ポリマーから選択される。適当なポリマーは、例えば、L. Lachman et al., The Theory and Practice of Industrial Pharmacy, 第3版, 1986, p.365-373, H. Sucker et al., Pharmazeutische Technologie, Thieme, 1991, p.355-359, Hagers Handbuch der pharmazeutischen Praxis, 第4版, Vol. 7, 739-742および766-778頁, (Springer Verlag, 1971)およびRemington's Pharmaceutical Sciences, 第13版, 1689-1691頁(Mack Publ., Co., 1970)に記載されており、例えば、セルロースエステル誘導体、セルロースエーテル、メタクリル酸コポリマーのようなアクリル樹脂およびマレイン酸とフタル酸誘導体のコポリマーを含む。 【0014】 好ましいフィルムは、酢酸フタル酸セルロースおよび酢酸トリメリト酸セルロース;メタクリル酸コポリマー、例えば、少なくとも40%メタクリル酸を含むメタクリル酸およびそのエステル由来のコポリマー;および特にヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートから成る。 【0015】 メタクリレートは、例えば、約1:1の比率のメタクリレートおよびメチルアクリル酸メチルまたはメチルアクリル酸エチルを基本にして、約100,000ダルトンを超える分子量のものを含む。典型的生産物は、Rohm GmbH, Darmstadt, Germany販売のEndragit L、例えばL 100-55を含む。 【0016】 典型的セルロースアセテートフタレートは、17−26%のアセチル含量および30−40%のフタレート含量を有し、約45−90cPの粘度である。 【0017】 典型的セルロースアセテートトリメリテートは17−26%のアセチル含量および25−35%のトリメリチル含量を有し、約15−20cSの粘度である。適当なセルロースアセテートトリメリテートの例は、商品CAT(Eastman Kodak Company, USA)である。 【0018】 ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートは、典型的に20,000から100,000ダルトン、例えば80,000から130,000ダルトンの分子量、例えば、5から10%のヒドロキシプロピル含量、18から24%のメトキシ含量および21から35%のフタリル含量を有する。 【0019】 適当な酢酸フタル酸セルロースの例は、商品CAP(Eastman Kodak, Rochester N. Y., USA)である。 【0020】 適当なヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートの例は、6−10%のヒドロキシプロピル含量、20−24%のメトキシ含量、21−27%のフタリル含量、約84,000ダルトンの分子量を有する、商品名HP50で既知であり、日本、東京の信越化学株式会社から入手可能な商品およびそれぞれ5−9%、18−22%および27−35%のヒドロキシプロピル含量、メトキシ含量およびフタリル含量、78,000ダルトンの分子量を有し、商品名HP55で既知であり、同じ供給者から入手可能な商品である。 【0021】 好ましいコーティングはHP50である。 【0022】 腸溶性コーティングは、例えば、コアに腸溶性コーティングの溶液を噴霧するような、既知の方法で行い得る。 【0023】 腸溶性コーティングの適当な溶媒は、例えば、有機溶媒、例えば、エタノールのようなアルコール、アセトンのようなケトン、CH2Cl2のようなハロゲン化炭化水素またはこのような溶媒の混合物、例えば、エタノール/アセトン、例えば、1:1から1:10である。 【0024】 簡便には、ジ−n−ブチルフタレートまたはトリアセチンのような軟化剤を、コーティング物質対軟化剤で1:約0.05から約0.3の比率でこのような溶液に添加し得る。 【0025】 フタル酸セルロースおよび他の酸性コーティング物質について望ましい場合、アンモニウム塩を用い、水性溶液を使用し得る。 【0026】 流動床コーター(coater)をコーティングに使用し得る。 【0027】 簡便には、噴霧前に、コアを室温で、または、例えば40°から70℃までの暖かい空気の手段により40℃まで暖めて処理し得る。コアの粘着を避けるために、噴霧方法を、好ましくはある時間間隔で中断し、次いでコアを再び暖める。しかしながら、例えば、送気および/またはコアの温度を考慮した噴霧量の自動調節により、噴霧方法の中断せずに行うことも可能である。 【0028】 噴霧圧は広範囲で変化し得、一般に約1から約1.5バールの噴霧圧で十分な結果が得られる。 【0029】 本発明の組成物は、標準的試験で示されるように免疫抑制剤として有用である。 【0030】 本発明の組成物の活性および特性は、下記の標準的試験により示される。 a)例えば、最初の急性拒絶症状発現、または腎臓の移植6ヶ月後の不全の処置、または本発明の処置の開始後6ヶ月、無拒絶状態の維持の観察をする臨床試験。本発明の組成物は、例えば、約0.5から2.0g/日、例えば約1.5g/日の範囲の用量で投与し、移植手術前後の期間に投与する場合、急性拒絶度を低下させ、移植後3ヶ月後またはそれ以上の患者の無拒絶状態を維持する。従って、本発明の組成物は約0.5gの投与量で、一日2回、慣用のステロイドおよびサイクロスポリン(cyclosporin)と組み合わせて、例えば、腎移植のための、例えば、約8±3mg/kgのサイクロスポリン投与量のNEORALとして、移植後72時間内に投与し得る。ステロイド投与量は、プレドニゾンで、移植後4日間、約2.5mg/kgで、その後1週間1mg/kgで、その後2週間0.6mg/kgおよびその後1カ月0.3mg/mgで投与する。 そして b)例えば、ラットの腎臓同種移植片を観察する動物試験。この試験において、雌フィッシャー344ラットの一つの腎臓を、端々吻合を使用して、片側だけ(左側)腎臓摘出したWFレシピエントの腎臓血管に移植する。尿管吻合もまた端々である。移植の日に処置を初め、連続14日間続ける。反対側の腎臓摘出を移植後7日目に行い、レシピエントがドナー腎臓の機能を頼るようにする。移植片レシピエントの生存を移植片機能のパラメーターとして取る。本発明の組成物の典型的用量は、約1から30mg/kg p.o.である。 【0031】 本発明の組成物は、以下の目的で特に有用である: a)例えば、心臓、肺、複合心肺、肝臓、腎臓、膵臓、皮膚、膵島細胞、神経細胞または角膜移植のレシピエントの例えば、処置のための、本来のまたはトランスジェニック臓器、組織または細胞同種移植片または異種移植拒絶反応の処置および予防;急性拒絶反応の処置および予防;例えば、異種移植拒絶反応に関する超急性拒絶反応の処置および予防;および移植片対宿主病に関する、慢性拒絶反応の処置および予防を含む。本発明の組成物はまた骨髄移植後のような移植片対宿主病の処置および予防のためにも処方される。 b)自己免疫疾患、例えば、免疫介在疾病および炎症性状態、関節炎(例えば、関節リウマチ、慢性進行性関節炎および変形性関節炎)およびリウマチ疾患のような免疫学的因子を含む病因の炎症性疾患の処置および予防。本発明の組成物を用い得る具体的免疫介在疾病は、溶血性貧血、再生不能性貧血、赤芽球癆および特発性血小板減少症を含むがこれらに限定されない自己免疫血液学的疾病、全身性エリテマトーデス、多発性軟骨炎、スクレロドーマ、ウエゲナー顆粒症、皮膚筋炎、多発性筋炎、慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、重症性筋無力症、乾癬、スティーブン・ションソン症候群、天疱瘡、特発性スプルー、炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎およびクローン病を含む)、内分泌系眼疾患、グレーブス病、サルコイドーシス、多発性硬化症、若年性糖尿病(I型糖尿病)、非感染性ブドウ膜炎(前部および後部)、乾性角結膜炎および春季角結膜炎、間質性肺繊維症、乾癬性関節炎、脈管炎、糸球体腎炎(たとえば、特発性ネフローゼ症候群または微小変化ネフロパシーを含むネフローゼ症候群ありまたはなし)および若年性皮膚筋炎を含む。 【0032】 本発明の組成物の適当な用量は、もちろん、例えば、処置する状態(例えば、病気のタイプまたは耐性)、使用するMPA塩、望ましれる効果および投与の形態に依存して変化する。 【0033】 しかしながら、一般に、例えば、経口で、約1から約30mg/kg動物体重/日の程度で、一日一回または一日4回までに分割して投与して、十分な結果が得られる。患者の適当な一日量は、従って、ミコフェノレートモフェチルの約50%から100%で、200mgから3g p.o.塩の程度となる。好ましい一ナトリウム塩に関して、塩の投与量は、ミコフェノレートモフェチルの約3分の2となる。 【0034】 代表的単位投与形態は、約50mg、例えば100mgから、約1.5gの製薬学的に許容されるミコフェノレート塩を含む。 【0035】 本発明の組成物のバイオアベイラビリティー特性は、例えば、ビーグル犬への経口投与のような慣用法により測定し得る。用量は、典型的に50mg塩動物、例えば、3−5mg塩/kg動物体重である。イヌは成犬(約10kg、例えば6−14kg)であり、絶食している。投与3時間後、約200gの餌を与える。血液サンプルを、投与前、投与10、30および45分、1、1.5、2、3、4、6、8、12および24時間後に橈側皮静脈から採る。遊離MPAの血漿レベルをHPLC分析(UV検出を伴う)により測定する。 【0036】 上記相対的バイオアベイラビリティー試験に関して、3.8mg塩/kg動物体重p.o.を投与された雄ビーグル犬において、下記の実施例1組成物および実施例1に対応するが、同じ量のMPAまたは商品MMFを含んでいるMPAまたはMMF製剤を投与した。 【0037】 結果は下記の通りである: 【表1】
【0038】 実施例1の組成物のAUC(20%)およびCmax(34%)の変化の係数(CV)は、参考組成物のものより有意に低く、実施例1組成物の患者間および患者内可変性が少ないことを示す。 【0039】 実施例1組成物の曲線下面積(AUC)およびCmaxは参考組成物のものより高い。 【0040】 当然、本組成物の有利なバイオアベイラビリティー特性は、標準バイオアベイラビリティー試験で確認し得る。例えば、200mgから1.5gの用量の実施例1組成物ならびにMPAおよびMMFを12名の健康なボランティアに、単一投与量のクロスオーバー試験で投与し得る。増加したAUCおよびCmaxが実施例1組成物で観察され得る。 【0041】 本発明組成物は、驚くべきことに、MMFよりも良好な耐容性を示し、誘発される下痢および胸焼けのような胃腸の副作用が少ない。それらで、例えば、結腸において誘発される長期副作用は少ない。 【0042】 本発明の組成物は、単一活性成分として、または、例えば、対宿主性移植片病、移植片拒絶反応または免疫介在疾病のような免疫抑制性適用において、例えば、他の免疫抑制剤と同時にまたは別々に投与して、他の免疫抑制剤と共に投与し得、本発明の組成物は、サイクロスポリン類またはアスコマイシン類またはその免疫抑制性アナログ、例えばサイクロスポリンA、FK−506(タクロリムス)等、ラパマイシン;コルチコステロイド;シクロホスファミド;アザチオプリン;メトトレキサート;ブレキナール;レフルノミド;ミゾルビン;デオキシスペルグアリン;これらのアナログおよび免疫抑制性モノクローナル抗体、例えば白血球レセプター、例えば、MHC、CD2、CD3、CD4、CD7、CD25、CD28、CTLA4、B7、CD45またはCS58またはそれらのリガンドに対するモノクローナル抗体;または他の免疫調節性化合物と組み合わせて使用し得る。 【0043】 本発明の組成物をこのような他の免疫抑制剤と共投与する場合、他の免疫抑制剤の用量は、単独で使用する場合の用量の半分から3分の1に減らし得る。 【0044】 使用するサイクロスポリンの代表的用量は、1から10、例えば1から2mg/kg/日である。 【0045】 本発明は、他の態様において、以下の請求の範囲に定義の使用、方法および組成物を提供する。 【0046】 賦形剤が本明細書に詳述していない限り、それらは既知であるか、例えば、Ainley WadeおよびPaul J. Weller編のHandbook of Pharmaceutical Excipients, 第2版, American Pharumaceutical Association , Wasington, USAおよびPharmcuetical Press, London;およびLexikon der Hilfsstoffe fur Pharmazie, Kosmetik and Angrenzende Gebiete, H. P. Hiedler編, 第4版, Edito Cantor, Aulendordおよびその前の版から利用可能である。 【0047】 以下は本発明の組成物を例示の目的のみで記載する: 実施例1: 組成物 カプセル含量 MPA1ナトリウム塩 53.43mg(=50mg MPA) ラクトース(100/200メッシュの1:1混合物) 256.57mg シリカ(エアロシル) 3.1mg ステアリン酸マグネシウム 1.55mg 314.65mg カプセルはサイズ1 腸溶性コーティング(約17mg) ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HP50) 9部 トリアセチン 1部 方法 カプセル成分を混合し、サイズ1のカプセルに充填する。カプセルを流動床コーターで、腸溶性コーティング成分のエタノール溶液(10%アセトン含有)で被覆する。各カプセルへのコーティングは約17mgである。カプセルは、本明細書に記載の腸溶性コーティング試験に適合し、人工胃液(pH1、HCl)で2時間以内で分解しない。組成物は、例えば、室温で2年間安定である。 所望により534.3mg MPA1ナトリウム塩含有の大きいカプセルを同様の方法で、ラクトース含量を減らして製造し得る。これらは臨床試験で十分耐容性である。 【0048】 実施例2: サイズ1のカプセルを実施例1記載のように製造する。腸溶性コーティングのための溶液は下記ように作られる: ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HP50) 270g トリアセチン 30g アセトン 900g エタノール 1800g この腸溶性コーティング溶液の600gを1kgのカプセル(約2400個)に使用する。各カプセルに適用するコーティングの用量は、5−6mg/cm2のフィルム厚となる約25mgである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597011463 【氏名又は名称】ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト
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| 【出願日】 |
平成17年11月9日(2005.11.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062144 【弁理士】 【氏名又は名称】青山 葆
【識別番号】100067035 【弁理士】 【氏名又は名称】岩崎 光隆
【識別番号】100064610 【弁理士】 【氏名又は名称】中嶋 正二
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| 【公開番号】 |
特開2006−63086(P2006−63086A) |
| 【公開日】 |
平成18年3月9日(2006.3.9) |
| 【出願番号】 |
特願2005−325141(P2005−325141) |
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