| 【発明の名称】 |
化粧料組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 友彦 【住所又は居所】神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株式会社資生堂リサーチセンター(新横浜)内
【氏名】野田 章 【住所又は居所】神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株式会社資生堂リサーチセンター(新横浜)内
【氏名】安達 謙太郎 【住所又は居所】神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株式会社資生堂リサーチセンター(新横浜)内
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| 【要約】 |
【課題】組成物使用後の肌に弾力がありみずみずしい感じ(ふっくら感)を付与するとともに、しっとり感を付与することができ、洗浄料等として好適に用いられる、使用感蝕に優れた化粧料組成物を提供する。
【解決手段】(a)窒素含有量が1.6質量%以下で、かつ1単糖あたりのカチオン化度が0.05〜0.2である、カチオン化グアガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化タラガムの中から選ばれる1種または2種以上を含有し、所望により、さらに(b)アニオン性界面活性剤(例えば、脂肪酸石鹸、長鎖アシルエーテルカルボン酸塩、長鎖アシルアミノ酸塩、長鎖アシル低級アルキル型タウリン塩、等)を含有する、化粧料組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a)窒素含有量が1.6質量%以下で、かつ1単糖あたりのカチオン化度が0.05〜0.2である、カチオン化グアガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化タラガムの中から選ばれる1種または2種以上を含有する、化粧料組成物。 【請求項2】 さらに(b)アニオン性界面活性剤を含有する、請求項1記載の化粧料組成物。 【請求項3】 (b)成分が、脂肪酸石鹸、長鎖アシルエーテルカルボン酸塩、長鎖アシルアミノ酸塩、長鎖アシル低級アルキル型タウリン塩の中から選ばれる1種または2種以上である、請求項2記載の化粧料組成物。 【請求項4】 (a)成分を0.05〜3質量%、(b)成分を0.01〜0.3質量%含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧料組成物。 【請求項5】 (a)成分を0.05〜3質量%、(b)成分を3〜40質量%含有する、リンスオフタイプの皮膚洗浄料である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、特定のカチオン化天然多糖類を配合した、化粧水、皮膚洗浄料等に好適に適用される化粧料組成物に関する。 【背景技術】 【0002】 化粧品は使用時および使用後の感触が重視される。これら使用性を良好にするために、天然化多糖類やカチオン化された天然多糖類が用いられる。例えば特許文献1には、水以外に(1)界面活性剤と(2)0.001以下のカチオン電荷密度を有するカチオン化グアガムと(3)シリコーンをそれぞれ特定量含有するシャンプー組成物が開示され、該組成物が、洗浄後の毛髪に艶を付与し、脂っぽい堆積感を与えないことが示されている。また特許文献2には、(1)2級アミド型N−アシルアミノ酸塩と(2)カチオン化ポリマ−を含有する洗浄料組成物が開示され、該組成物が、起泡性、泡質、泡の持続性に優れ、刺激性が低いことが示されている。 【0003】 【特許文献1】特開平4−364111号公報 【特許文献2】特開平5−156299号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、上記特許文献1、2で提案されている組成物はいずれも、肌感触として重要視される使用後の肌のふっくら感(肌に弾力がありみずみずしい感じ)、しっとり感が十分でないという問題点があった。 【0005】 本発明の目的は、使用後の肌感触をふっくら、しっとりさせることができる使用感触に優れた化粧料組成物を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明者らは鋭意研究の結果、特定のカチオン化天然多糖類を含有する化粧料組成物が、上記課題を解決できることを見出した。 【0007】 すなわち本発明は(a)窒素含有量が1.6質量%以下で、かつ1単糖あたりのカチオン化度が0.05〜0.2である、カチオン化グアガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化タラガムの中から選ばれる1種または2種以上を含有する化粧料組成物に関する。 【0008】 また本発明は、さらに(b)アニオン性界面活性剤を含有する、上記化粧料組成物に関する。 【0009】 また本発明は、(b)成分が、脂肪酸石鹸、長鎖アシルエーテルカルボン酸塩、長鎖アシルアミノ酸塩、長鎖アシル低級アルキル型タウリン塩の中から選ばれる1種または2種以上である、上記化粧料組成物に関する。 【0010】 また本発明は、(a)成分を0.05〜3質量%、(b)成分を0.01〜0.3質量%含有する、上記化粧料組成物に関する。 【0011】 また本発明は、(a)成分を0.05〜3質量%、(b)成分を3〜40質量%含有する、リンスオフタイプの皮膚洗浄料である上記化粧料組成物に関する。 【発明の効果】 【0012】 本発明によれば、組成物使用後の肌に弾力がありみずみずしい感じ(ふっくら感)を付与するとともに、しっとり感を付与することができる、使用感触に優れた化粧料組成物が提供される。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、本発明について詳述する。 【0014】 本発明における(a)成分としてのカチオン化天然多糖類は、窒素含有量が1.6質量%以下かつ1単糖あたりのカチオン化度が0.05〜0.2である、カチオン化グアガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化タラガムの中から選ばれる1種または2種以上である。 【0015】 上記カチオン化天然多糖類において、カチオン化度が0.05未満または0.2を超えるものは、使用後のしっとり感、ふっくら感が十分でなく好ましくない。また、元素分析による窒素含有量が1.6質量%以下であることが重要である。窒素含有量が1.6質量%超では、該多糖類中に天然成分の種皮などに由来する不純物となるタンパク質が存在し、使用後のしっとり感、ふっくら感を著しく低下させる。なお窒素含有量の下限値は特に限定されるものでないが、これら不純物に由来する窒素含有量が低ければ低いほどよい。 【0016】 なお、一般に化粧品等に用いられ得る天然多糖類として、フェヌクリークガム、グアガム、ローカストビーンガム、タラガム、タマリンドガム、カードラン等が挙げられるが、本発明で用いるグアガム、ローカストビーンガム、タラガムにのみ、使用時の感触をふっくら、しっとりさせる効果がみられる。 【0017】 (a)成分は、カチオン化グアガムとして「カチナールCG−100S」(東邦化学工業(株)製)が、カチオン化ローカストビーンガムとして「カチナールCLB−100S」(東邦化学工業(株)製)が、カチオン化タラガムとして「カチナールCTR−100S」(東邦化学工業(株)製)が、それぞれ市販され、これら市販品を好適に用いることができる。ただしこれら例示に限定されるものでない。 【0018】 (a)成分の配合量は、化粧料組成物全量に対し、0.05〜3.0質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜1.0質量%である。0.05質量%未満では感触が十分でなく、一方、3質量%を超えて配合するとべたつきを感じる傾向がみられる。 【0019】 本発明の化粧料組成物は、所望により、(a)成分に加えてさらに、(b)アニオン界面活性剤を配合してもよい。 【0020】 (b)成分としては、化粧料組成物に用いられ得るものであれば特に限定されるものでないが、特に皮膚洗浄料として用いるのに好適であるという観点からみると、低刺激性、洗浄力、泡立ち等の点から、脂肪酸石鹸(例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸等の、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、低級アルカノールアミン(例えばモノ、ジ、またはトリエタノールアミン)等の各塩、など);長鎖アシルエーテルカルボン酸塩(例えば、ラウロイルエーテルカルボン酸、ミリストイルエーテルカルボン酸、ステアロイルエーテルカルボン酸等の、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、低級アルカノールアミン(例えばモノ、ジ、またはトリエタノールアミン)等の各塩、など);長鎖アシルアミノ酸塩(例えば、ラウロイルグルタミン酸、ミリストイルグルタミン酸、ステアロイルグルタミン酸、ラウロイルグリシン、ミリストイルグリシン、ステアロイルグリシン、ラウロイルアラニン、ミリストイルアラニン、ステアロイルアラニン等の、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、低級アルカノールアミン(例えばモノ、ジ、またはトリエタノールアミン)等の各塩、など);長鎖アシル低級アルキル型タウリン塩(例えば、N−ココイルタウリン、N−ココイル−N−メチルタウリン、N−ラウロイル−N−メチルタウリン、N−ミリストイル−N−メチルタウリン、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリン、N−パーム油脂肪酸−N−エチルタウリン、N−ラウロイル−N−タウリン等の、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、低級アルカノールアミン(例えばモノ、ジ、またはトリエタノールアミン)等の各塩、など);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸、ミリスチル硫酸、ステアリル硫酸等の、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、低級アルカノールアミン(例えばモノ、ジ、またはトリエタノールアミン)等の各塩、など);モノアルキルリン酸エステル塩(例えば、ラウリルリン酸、ミリスチルリン酸、ステアリルリン酸等の、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、低級アルカノールアミン(例えばモノ、ジ、またはトリエタノールアミン)等の各塩、など)等が好ましい例として挙げられるが、これら例示に限定されるものでない。中でも、脂肪酸石鹸、長鎖アシルエーテルカルボン酸塩、長鎖アシルアミノ酸塩、長鎖アシル低級アルキル型タウリン塩が、しっとり感、ふっくら感の点で好ましい。また、各アニオン性界面活性剤において疎水部(アルキル基またはアシル基)は、炭素数12〜18のものが好ましい。 【0021】 このように(a)成分と(b)成分を組み合わせることにより、(a)成分と(b)成分が複合体を形成し、皮膚に付着する量が増加するため好ましい。 【0022】 (b)成分の配合量は、本発明化粧料組成物が、肌へ塗布した後に洗い流さない(リーブオン)タイプの製品の場合では、化粧料組成物全量中に0.01〜3質量%が好ましく、特に好ましくは0.05〜0.5質量%である。0.01質量%未満では効果が小さく、一方、3質量%を越えて配合すると、肌への刺激が高まる点で好ましくない。 【0023】 また、本発明化粧料組成物が、肌へ塗布した後に洗い流す(リンスオフ)タイプの製品(例えば、洗顔料など)の場合では、(b)成分の配合量は、化粧料全量中に3〜40質量%が好ましく、特に好ましくは10〜30質量%である。3質量%未満では、皮膚に付着する量が十分でなく、肌感触をふっくら、しっとりさせる効果が低く、一方、40質量%を越えて配合すると、肌への刺激が高まる点で好ましくない。 【0024】 本発明の化粧料組成物の剤型は、固形状、クリーム状、乳液状、液体状等の形態として調製することができ、通常の化粧料組成物に使用される剤型であれば、特に限定されない。 【0025】 この化粧料組成物は、洗浄料のように洗い流す(リンスオフ)タイプの製品、クリームや化粧水のように塗布する(リーブオン)の製剤として使用可能で、(a)成分が皮膚上に存在することで化粧効果を付与する。 【0026】 本発明の化粧料組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料に通常用いられる成分を任意に添加することができる。このような成分として、例えば、プロピレングリコール、ソルビトール、グリセリン、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール等の保湿剤、ノニオン系高分子系の粘度調整剤、パール化剤、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤などを配合することができる。 【実施例】 【0027】 以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例等により本発明の技術的範囲が限定されるものではない。配合量は組成物全量に対する質量%である。 【0028】 初めに、本実施例で用いた評価方法について説明する。 【0029】 [使用後の肌のしっとり感] 表1、表2〜3に示す各実施例、比較例で得られた試料(化粧水、洗顔料)につき、専門パネリスト(10名)による実使用により、使用後のしっとり感について官能評価を行った。評価は下記評価点基準による10名の平均点を算出して判定した。 (評価点基準) 5点: しっとり感がある 4点: ややしっとり感がある 3点: 普通 2点: ややしっとり感がない 1点: しっとり感がない 【0030】 [使用後の肌のふっくら感] 表1、表2〜3に示す各実施例、比較例で得られた試料(化粧水、洗顔料)につき、専門パネリスト(10名)による実使用により、使用後のふっくら感(肌に弾力がありみずみずしい感じ)について官能評価を行った。評価は下記評価点基準による10名の平均点を算出して判定した。 【0031】 (評価点基準) 5点: ふっくら感がある 4点: ややふっくら感がある 3点: 普通 2点: ややふっくら感がない 1点: ふっくら感がない 【0032】 [泡質] 表2〜3に示す各実施例、比較例で得られた試料(洗顔料)につき、専門パネリスト(10名)による実使用により、泡質(クリーミィーさ)について官能評価を行った。評価は下記評価点基準による10名の平均点を算出して判定した。 【0033】 (評価点基準) 5点: 泡がクリーミィーである 4点: 泡がややクリーミィーである 3点: 普通 2点: 泡がややクリーミィーでない 1点: 泡がクリーミィーでない 【0034】 [刺激のなさ] 表2〜3に示す各実施例、比較例で得られた試料(洗顔料)につき、専門パネリスト(10名)による実使用により、刺激のなさについて官能評価を行った。評価は下記評価点基準による10名の平均点を算出して判定した。 【0035】 (評価点基準) 5点: 刺激を感じた人はいない 3点: 許容できる刺激を感じた 1点: 許容できない刺激を感じた 【0036】 [実施例1〜4、比較例1〜4] 下記表1に示す各成分を混合し、試料(化粧水)を調製した。 (調製方法) カチオン化天然多糖類を精製水に溶解した後、残りの他成分を室温添加し、調製した。 【0037】 得られた試料(化粧水)につき、上記評価基準により、使用後のしっとり感、ふっくら感について評価した。結果を表1に示す。 【0038】 【表1】
【0039】 表1の結果から明らかなように、本発明の化粧水は、塗布後のしっとり感、ふっくら感のいずれにも優れるものであったが、比較例ではこれら両者の使用感に劣るものであった。 【0040】 [実施例5〜8、比較例5〜13] 下記表2〜3に示す各成分を混合し、試料(洗顔料)を調製した。 (調製方法) カチオン化天然多糖類を除く成分をすべて70℃にて混合した溶液中に、カチオン化天然多糖類を加え十分攪拌し、攪拌冷却し、調製した。 【0041】 得られた試料(リンスオフタイプの洗顔料)につき、上記評価基準により、使用後のしっとり感、ふっくら感、泡質、刺激のなさについて評価した。結果を表2〜3に示す。 【0042】 【表2】
【0043】 【表3】
【0044】 表2〜3の結果から明らかなように、本発明の洗顔料は、塗布後のしっとり感、ふっくら感に優れるとともに、洗浄料としての特性にも優れるものであった。一方、比較例ではこれらの効果を得ることができなかった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001959 【氏名又は名称】株式会社資生堂 【住所又は居所】東京都中央区銀座7丁目5番5号
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| 【出願日】 |
平成16年8月24日(2004.8.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098800 【弁理士】 【氏名又は名称】長谷川 洋子
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| 【公開番号】 |
特開2006−62979(P2006−62979A) |
| 【公開日】 |
平成18年3月9日(2006.3.9) |
| 【出願番号】 |
特願2004−244235(P2004−244235) |
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