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【発明の名称】 化粧品に使用される乳化系
【発明者】 【氏名】ハニ フェアーズ

【氏名】リタ マリー グロッソ

【氏名】シドニー ピーター フォルティス

【氏名】イザベル ハンセン

【要約】 【課題】エマルジョン形態の化粧品組成物において、より汎用性のある界面活性化剤又は乳化系を含む化粧組成物の提供。

【解決手段】水、少なくとも一の非極性及び/又は極性油、及びC12−C24脂肪酸ポリオキシエチレンオキシドエステルと植物由来の脂肪酸スクロースエステルとC12−C24脂肪酸グリセリル及び/又はソルビタンエステルを含有する乳化系を含む化粧品組成物、並びに該組成物を製造し使用する方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水、少なくとも一の非極性及び/又は極性油、及びC12−C24脂肪酸ポリオキシエチレンオキシドエステルと植物由来の脂肪酸スクロースエステルとC12−C24脂肪酸グリセリル及び/又はソルビタンエステルを含む乳化系を含有し、上記C12−C24脂肪酸ポリオキシエチレンオキシドエステルと上記植物由来の脂肪酸スクロースエステルが少なくとも約5の比で存在し、上記C12−C24脂肪酸グリセリル及び/又はソルビタンエステルが少なくとも約2%の量で存在し、上記比と上記量は組成物の全重量基準である化粧品組成物。
【請求項2】
上記ポリオキシエチレンオキシドがポリエチレングリコール(PEG)75を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
上記ポリオキシエチレンオキシドがPEG100を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
上記C12−C24脂肪酸がステアリン酸である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
上記C12−C24脂肪酸ポリオキシエチレンオキシドがステアリン酸PEG75を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
上記C12−C24脂肪酸ポリオキシエチレンオキシドがステアリン酸PEG100を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
上記植物由来の脂肪酸スクロースエステルがヤシ油酸スクロースを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
上記植物由来の脂肪酸スクロースエステルがリシノール酸スクロースを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
C12−C24脂肪酸グリセリルエステルを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
上記C12−C24脂肪酸グリセリルエステルがステアリン酸グリセリルである、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
C12−C24脂肪酸ソルビタンエステルを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
上記ソルビタンC12−C24脂肪酸エステルがステアリン酸ソルビタンである、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
ステアリン酸PEG75、ヤシ油酸スクロース及びステアリン酸グリセリルを含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
ステアリン酸PEG100、ヤシ油酸スクロース及びステアリン酸グリセリルを含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
ステアリン酸PEG75、ヤシ油酸スクロース及びステアリン酸ソルビタンを含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
ステアリン酸PEG100、ヤシ油酸スクロース及びステアリン酸ソルビタンを含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
ステアリン酸PEG75、ヤシ油酸スクロース、ステアリン酸ソルビタン及びステアリン酸グリセリルを含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項18】
ステアリン酸PEG100、ヤシ油酸スクロース、ステアリン酸ソルビタン及びステアリン酸グリセリルを含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項19】
ステアリン酸ソルビタン及びヤシ油酸スクロースを含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項20】
ステアリン酸PEG75及びステアリン酸グリセリルを含有する、請求項1に記載の乳化系。
【請求項21】
クリームの形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項22】
ローションの形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項23】
水中油型エマルションの形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項24】
油中水型エマルションの形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項25】
多相エマルションの形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項26】
少なくとも一の極性油を含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項27】
極性油が安息香酸アルキルを含む、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
安息香酸アルキルが安息香酸C12−C15アルキルを含む、請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
少なくとも一の非極性油を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項30】
非極性油がポリイソブテンを含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
ポリイソブテンが水添ポリイソブテンを含む、請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
少なくとも一の極性油と少なくとも一の非極性油を含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項33】
上記少なくとも一の極性及び/又は非極性油が上記組成物中に上記組成物の約18重量%の量で存在している、請求項1に記載の組成物。
【請求項34】
上記乳化系が上記組成物中に上記組成物の約2重量%から約15重量%の量で存在している、請求項1に記載の組成物。
【請求項35】
上記C12−C24脂肪酸ポリオキシエチレンオキシドエステルが上記組成物中に上記組成物の約0.25重量%から約6重量%の量で存在している、請求項1に記載の組成物。
【請求項36】
上記C12−C24脂肪酸ポリオキシエチレンオキシドエステルの量が上記組成物の約3%から約7%である、請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
上記C12−C24脂肪酸スクロースエステルが上記組成物中に上記組成物の約0.05重量%から約0.5重量%の量で存在している、請求項1に記載の組成物。
【請求項38】
上記C12−C24脂肪酸スクロースエステルの量が上記組成物の約0.1%から約0.3%である、請求項37に記載の組成物。
【請求項39】
比が約5から約12である、請求項1に記載の組成物。
【請求項40】
C12−C24脂肪酸グリセリル及び/又はソルビタンエステルの量が上記組成物の約2重量%から約9重量%である、請求項1に記載の組成物。
【請求項41】
上記C12−C24脂肪酸グリセリルエステルと上記C12−C24脂肪酸ソルビタンエステルを含有し、上記C12−C24脂肪酸ポリオキシエチレンオキシドエステルと上記C12−C24脂肪酸グリセリルエステルが上記組成物の約3重量%から約10重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項42】
上記C12−C24脂肪酸グリセリルエステルと上記C12−C24脂肪酸ソルビタンエステルを含有し、上記C12−C24脂肪酸スクロースエステルと上記C12−C24脂肪酸ソルビタンエステルが上記組成物の約0.5重量%から約1.5重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項43】
上記C12−C24脂肪酸スクロースエステルと上記C12−C24脂肪酸ソルビタンエステルが上記組成物の約0.7重量%から約1.2重量%の量で存在する、請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
皮膚科学的活性剤を更に含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項45】
上記活性剤が、保湿剤、フリーラジカルスカベンジャー、角質溶解剤、ビタミン、抗エラスターゼ及び抗コラゲナーゼ剤、ペプチド、脂肪酸誘導体、ステロイド、微量元素、美白剤、藻及びプランクトンエキス、サンスクリーン、酵素及び補酵素、フラボノイド及びセラミド、α-ヒドロキシ酸及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項44に記載の組成物。
【請求項46】
サンスクリーン剤を更に含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項47】
増粘剤を更に含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項48】
ゲル化剤を更に含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項49】
化粧品的に又は皮膚科学的に許容可能なアジュバント又は添加剤を更に含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項50】
請求項1に記載の化粧品組成物をケラチン組織に適用することを含む、ケラチン組織にメークアップを施す方法。
【請求項51】
ケラチン組織が皮膚を含む、請求項50に記載の方法。
【発明の詳細な説明】【発明の開示】
【0001】
(発明の背景)
エマルション形態の化粧品組成物は、特にソフト感と柔軟さ(エモリエンス)について、良好な使用感である。かかるエマルションには、分散させる連続水相と分散された非連続油相からなる水中油(O/W)エマルションと、分散させる連続油相と分散された非連続水相からなる油中水エマルション(W/O)が含まれる。化粧品用エマルションは、その両親媒性構造のために油/水界面に集まり、分散した液滴を安定化させる適切な乳化界面活性剤によって一般に安定化させられる。化粧品用エマルションには、異なる極性の油の混合物を含む様々で反対の極性の場合さえある油が使用されうる。極性油と非極性油の混合物を乳化するには、高HLB界面活性剤と低HLB界面活性剤の混合物が通常使用される。しかしながら、かかる界面活性剤混合物は何れかの油だけの場合にそれを必ずしも乳化しない。よって、より汎用性のある界面活性剤又は乳化系が望まれる。
【0002】
(発明の概要)
化粧品用エマルションは極性が異なる油相を含む。典型的には、極性に無関係に、油相を乳化するのに普遍的に適した界面活性剤又は界面活性剤混合物は見出されていない。通常の知識からの示唆は、異なった極性の油を乳化するために高HLB界面活性剤と低HLB界面活性剤を混合することである。出願人は、高HLB界面活性剤と低HLB界面活性剤のかかる混合物は一組成物に含まれる極性油と別の組成物に含まれる非極性油を乳化する汎用性を必ずしも有していないことを発見した。例えば、ポリソルベート80(高HLB界面活性剤)とステアリン酸ソルビタン及びヤシ油酸スクロース(共に低HLB界面活性剤)の混合物は非極性油のポリイソブテンを乳化できなかった。同様に、ステアリン酸グリセリル(低HLB界面活性剤)とステアリン酸PEG75(高HLB界面活性剤)の混合物もまたポリイソブテンを乳化できなかった。出願人は、比較的普遍的な乳化特性をもたらし、極性及び非極性油の混合物ばかりでなく極性又は非極性油の何れかについても、美観上の魅力又は所望の粒径を犠牲にしないで乳化することができる特定の界面活性剤をそれぞれ特定の量で含む乳化系を発見した。
【0003】
従って、本発明の第一の側面は、水、少なくとも一の非極性及び/又は極性油、及びC12−C24脂肪酸ポリオキシエチレンオキシドエステルと植物由来の脂肪酸スクロースエステルとC12−C24脂肪酸グリセリル及び/又はソルビタンエステルを含む乳化系を含有し、上記C12−C24脂肪酸ポリオキシエチレンオキシドエステルと上記植物由来の脂肪酸スクロースエステルが少なくとも約5の比で存在し、上記C12−C24脂肪酸グリセリル及び/又はソルビタンエステルが少なくとも約2%の量で存在し、上記比と上記量は組成物の全重量基準である化粧品組成物に関する。
【0004】
本発明の第二の側面は、ケラチン組織(例えば皮膚又は頭皮)にメークアップを施す方法において本発明の化粧品組成物をケラチン組織に適用することを含む方法に関する。本発明のこれら側面等を以下に記載する。
【0005】
(発明の詳細な説明)
本発明に係る化粧品組成物は、エマルション、例えば水中油(O/W)又は油中水(W/O)又は多相(W/O/W又はO/W/O)の形態である。好適な実施態様では、エマルションはO/Wエマルションである。水と水に可溶性の化粧品的に許容可能な成分(群)(集合的に「水相」)の割合は、一般に、組成物の全重量に対して、約30から約95重量%、好ましくは約50から約85%の範囲である。エマルション中の油とそこに可溶性の化粧品的に許容可能な成分(群)(集合的に「油相」)の割合は、一般に、組成物の全重量に対して、約5から約70重量%、好ましくは約15から約50重量%の範囲である。本発明の化粧品組成物は典型的には白色又は着色クリーム、軟膏、ミルク、ローション又はセラム(漿液)の形態である。
【0006】
本発明の乳化系は、特定の高HLB界面活性剤(例えば少なくとも10、より典型的には約10−15のHLB)と低HLB界面活性剤(例えば一般に約4−6)の混合物を含む。(不飽和及び飽和酸の双方を含む)C12−C24脂肪酸エステルのポリオキシエチレンオキシド部分は、約50から約150、好ましくは約75から約100モル又は単位のPEGを一般に有するポリエチレングリコール(PEG)、例えばPEG75及びPEG100である。よって、代表的なエステルには、ステアリン酸PEG75、ステアリン酸PEG100、オレイン酸PEG75、オレイン酸PEG100、パルミチン酸PEG75及びパルミチン酸PEG100が含まれる。植物由来(例えば大豆、ピーナッツ、パーム核、ヤシ、オリーブ、トウモロコシ及びココナッツ)の脂肪酸スクロースエステルの代表例にはヤシ酸スクロース及びリシノール酸スクロースが含まれる。(不飽和及び飽和酸の双方を含む)C12−C24脂肪酸グリセリル及びソルビタンエステルには、オレイン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、オレイン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン及びパルミチン酸ソルビタンが含まれる。
【0007】
好適な乳化系には、ステアリン酸PEG75又はPEG100、ヤシ油酸スクロース、及びステアリン酸グリセリル及び/又はソルビタンの混合物が含まれる。よって、これらの実施態様には次の混合物が含まれる:ステアリン酸PEG75、ヤシ油酸スクロース及びステアリン酸グリセリル;ステアリン酸PEG100、ヤシ油酸スクロース及びステアリン酸グリセリル;ステアリン酸PEG75、ヤシ油酸スクロース及びステアリン酸ソルビタン;ステアリン酸PEG100、ヤシ油酸スクロース及びステアリン酸ソルビタンが含まれる。様々な好適な実施態様では、脂肪酸グリセリル及びソルビタンエステルが存在する。これらの実施態様では、脂肪酸エステルは同じでも異なっていてもよい。このような乳化系の例は次のものを含む:ステアリン酸PEG75、ヤシ油酸スクロース、ステアリン酸ソルビタン及びステアリン酸グリセリル;及びステアリン酸PEG100、ヤシ油酸スクロース、ステアリン酸ソルビタン及びステアリン酸グリセリル。
【0008】
「系」という用語は化粧品組成物全体に対して界面活性剤が予め混合されているか又は任意の特定の形態をとることを意味するものではない。それらは一緒に又は別個に添加されるか、又は前もって組み合わせられていてもよい。例えば、脂肪酸ソルビタン及びグリセリルエステルの双方が存在する実施態様では、ヤシ油酸スクロース及びステアリン酸PEG75と共に、ステアリン酸ソルビタンとヤシ油酸スクロース及びステアリン酸グリセリルとステアリン酸PEG75の組み合わせがそれぞれユニケマ(Uniqema)(Arlatone2121)及びガッテフォセ(Gattefosse)(Gelot64)から商業的に簡便に得ることができる。
【0009】
乳化系は選択した油を乳化するのに有効な量で化粧品組成物中に存在する。一般に、乳化系の量(すなわち、系に含まれる界面活性剤それぞれの相加量)は、組成物の全重量に対して、約2.0重量%から約15重量%、好ましくは約3重量%から約7重量%の範囲である。C12−C24脂肪酸ポリオキシエチレンオキシドエステルは一般に約0.25%から約6%、好ましくは約1%から約3%の範囲である。脂肪酸スクロースエステルは一般に約0.05%から約0.5%、好ましくは約0.1%から約0.3%の範囲である。脂肪酸スクロースエステルに対するC12−C24脂肪酸ポリオキシエチレンオキシドエステルの比は、少なくとも約5であり、例えば限定するものではないが、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9及び5.0を含み、典型的には約5から約12の範囲、例えば5、5.25、5.5、5.75、6、6.25、6.5、6.75、7、7.25、7.5、7.75、8、8.25、8.5、8.75、9、9.25、9.5、9.75、10、10.25、10.5、10.75、11、11.25、11.5、11.75及び12である。約12を越える比、例えば13もまた有用でありうる。
【0010】
脂肪酸グリセリル及び/又はソルビタンエステルは、少なくとも約2%の量、一般に約2%から約9%、好ましくは約3%から約7%で存在する。脂肪酸グリセリル及びソルビタンエステルの双方が存在する実施態様では、C12−C24脂肪酸グリセリルエステルとC12−C24脂肪酸ポリオキシエチレンオキシドエステルの組み合わせが、一般に約3%から約10%、好ましくは約4%から約8%の範囲の量で存在する。脂肪酸スクロースエステルと脂肪酸ソルビタンエステルの組み合わせは、一般に約0.5%から約1.5%、好ましくは約0.7%から約1.2%の範囲の量で存在する。これらの全てのパーセントは化粧品組成物の全重量と比較した重量に基づく。一般に、本乳化系は約0.5から約30ミクロン(μ)の範囲の粒子サイズを持つエマルションを維持するのに有効である。乳化系は長期間にわたって安定状態を維持できる。
乳化系は他の乳化剤又は界面活性剤、例えばステアリルアルコール、セチルアルコール、セテス(Ceteth)-20及びセテアレス(Ceteareth)-20を含みうるが、但し、その存在のために、極性に無関係に油を乳化することにある系の主たる効果が犠牲になったり又はそれを減じたりしてはならない。
【0011】
本発明の化粧品組成物は一又は複数の極性油、一又は複数の非極性油、又は極性及び非極性油の混合物を含む。例えば本発明において有用な少なくとも一の極性油は、次のものから選択することができる:
脂肪酸がCからC24の多様な鎖長を有してもよく、これらの鎖が直鎖状及び分枝状及び飽和及び不飽和鎖から選択可能であるグリセロールの脂肪酸エステルを含んでなるトリグリセリドを高含量で有する炭化水素ベースの植物性油;これらの油は、例えば小麦胚芽油、コーン油、ヒマワリ油、カリテバター、ヒマシ油、スイートアルモンド油、マカダミア油、アンズ油、大豆油、綿油、アルファルファ油、ポピー油、カボチャ油、ゴマ油、ゼニアオイ(marrow)油、菜種油、アボカド油、ヘーゼルナッツ油、グレープシード油、クロフサスグリ種油、オオマツヨイグサ油、キビ油、大麦油、キノア(quinoa)油、オリブ油、ライ麦油、ベニバナ油、ククイノキ油、トケイソウ油、ジャコウバラ油;又はカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えばステアリネリデュボア(Stearineries Dubois)から販売されているもの、又はダイナミットノーベル(Dynamit Nobel)からミグリオール(Miglyol)810、812及び818の名で販売されているものから選択される;
式RCOORの合成油又はエステルであって、R+R≧10の条件で、Rは1〜40の炭素原子を含む直鎖状又は分枝状の脂肪酸残基から選択され、Rは例えば1〜40の炭素原子を含む炭化水素ベース鎖から選択されるもの、例えばプルセリン油(オクタン酸セトステアリル)、イソノナン酸イソノニル、安息香酸C12−C15アルキル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、イソステアリン酸イソステアリル及びオクタン酸アルキル又はポリアルキル、デカノエート又はリシノレエート;ヒドロキシ化エステル、例えば乳酸イソステアリル及びリンゴ酸ジイソステアリル;及びペンタエリトリトールエステル;
10〜40の炭素原子を含む合成エーテル;C〜C26脂肪アルコール、例えばオレイルアルコール;及びC〜C26脂肪酸、例えばオレイン酸、リノレン酸又はリノール酸が含まれる。
【0012】
好適な実施態様では、極性油は安息香酸アルキル、例えば安息香酸C12−C15アルキルを含む。
本発明に係る少なくとも一の非極性油は、合成及び鉱物由来の直鎖状及び分枝状、揮発性及び非揮発性炭化水素、例えば揮発性流動パラフィン(例えばイソパラフィン及びイソドデカン)又は非揮発性流動パラフィンとその誘導体、液状パラフィン(ペトロラタム)、液状ラノリン、ポリデセン、水添ポリイソブテン、例えばパーリーム(Parleam(登録商標))、及びスクアランから選択される炭化水素;シリコーン油、ポリジメチルシロキサン及びフェニルシリコーンを含みうる。好適な実施態様では、非極性油はポリイソブテン、例えば水添ポリイソブテンである。
【0013】
油相は、例えば鉱物、植物及び合成由来の炭化水素系油、合成エステル又はエーテル、シリコーン油及びその混合物から選択される少なくとも一の非揮発性油を更に含んでいてもよい。
本発明の化粧品組成物は、一又は複数の皮膚科学的活性剤、例えば皮膚の加齢のあらゆる徴候を処置し又は防ぐことが可能な薬剤を更に含みうる。活性剤は、例えば保湿剤、フリーラジカルスカベンジャー、角質溶解剤、ビタミン、抗エラスターゼ及び抗コラゲナーゼ剤、ペプチド、脂肪酸誘導体、ステロイド、微量元素、美白剤、藻類及びプランクトンの抽出物、サンスクリーン剤、酵素及び補酵素、フラボノイド及びセラミド、α-ヒドロキシ酸及びそれらの混合物から選択されうる。
【0014】
有用な保湿剤には、乳酸ナトリウム;ポリオール、特にグリセロール、ソルビトール及びポリエチレングリコール;マンニトール;アミノ酸;ヒアルロン酸;ラノリン;尿素と尿素含有混合物、例えばNMF(「天然保湿成分」);ワセリン;及びそれらの混合物が含まれる。
有用なフリーラジカルスカベンジャーには、ホスホン酸誘導体、例えばエチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、及びそれらの塩、特にそのナトリウム塩、例えばエチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)五ナトリウム;エチレンジアミンテトラ酢酸とその塩、例えばナトリウム塩;グアノシン;スーパーオキシジスムターゼ;トコフェロール(ビタミンE)とその誘導体(アセテート);エトキシキン;ラクトフェリン;ラクトペルオキシダーゼ及びニトロキシド誘導体;スーパーオキシドジスムターゼ;グルタチオンペルオキシダーゼ;フリーラジカルスカベンジャー活性を持つ植物抽出物、例えばデトキシリン(Detoxiline)の照会名でシラブ(Silab)社から販売されている小麦麦芽の水性抽出物が含まれる。
【0015】
有用な角質溶解剤には、α-ヒドロキシ酸、特に果実から誘導された酸、例えばグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸及びマンデル酸、その誘導体及びその混合物;β-ヒドロキシ酸、例えばサリチル酸及びその誘導体、例えば5-n-オクタノイルサリチル酸又は5-n-ドデカノイルサリチル酸;α-ケト酸、例えばアスコルビン酸又はビタミンC及びその誘導体、例えばその塩、例えばアスコルビン酸ナトリウム、アスコルビルリン酸マグネシウム又はアスコルビルリン酸ナトリウム;そのエステル、例えば酢酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル及びプロピオン酸アスコルビル、又はその糖、例えばグリコシル化アスコルビン酸、及びその混合物;β-ケト酸;レチノイド、例えばレチノール(ビタミンA)及びそのエステル、レチナール、レチノイン酸及びその誘導体、また仏国特許出願公開第2570377号、欧州特許出願公開第199636号、欧州特許出願公開第325540号及び欧州特許出願公開第402072号に記載されているレチノイド類;及びそれらの混合物が含まれる。
【0016】
上に示したビタミンA、E及びCに加えて、有用なビタミンには、ビタミンB3(又はビタミンPP又はナイアシンアミド)、ビタミンB5(又はパンテノール)、ビタミンD、ビタミンF、これらビタミンの誘導体、類似体及び前駆体、並びにビタミンA、E及びCのもの、例えばビタミンAの前駆体であるリコピン又はカロチン、及びその混合物が含まれる。ビタミンB3誘導体にはニコチン酸エステル、例えばニコチン酸トコフェロール;--CONHの水素基の置換によりナイアシンアミドから誘導されたアミド;カルボン酸とアミノ酸の反応産物;ニコチニルアルコールとカルボン酸、例えば酢酸、サリチル酸、グリコール酸又はパルミチン酸のエステルが含まれる。次の誘導体をまた挙げることができる:2-クロロニコチンアミド、6-メチルニコチンアミド、6-アミノニコチンアミド、N-メチルニコチンアミド、N,N-ジメチルニコチンアミド、N-(ヒドロキシメチル)ニコチンアミド、キノリン酸イミド、ニコチンアニリド、N-ベンジルニコチンアミド、N-エチルニコチンアミド、ニフェナゾン、ニコチンアルデヒド、イソニコチン酸、メチルイソニコチン酸、チオニコチンアミド、ニアラミド、2-メルカプトニコチン酸、ニコモール及びニアプラジン。また挙げることができる他のビタミンB3誘導体には、その無機塩、例えば塩化物、臭化物、ヨウ化物及び炭酸塩、及びその有機塩、例えばカルボン酸との反応により得られる塩、例えば酢酸塩、サリチル酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、マンデル酸塩及び酒石酸塩が含まれる。
【0017】
ビタミンB5として、パンテノール又はパンテニルアルコール又は2,4-ジヒドロキシ-N(3-ヒドロキシプロピル)-3,3-ジメチルブタンアミドをその様々な形態:D-パンテノール、DL-パンテノール、及びその誘導体及び類似体、例えばパントテン酸カルシウム、パンテチン、パントテイン、エチルパンテニルエーテル、パンガミン(pangamic)酸、ピリドキシン及びパントイルラクトース、及びロイヤルゼリーのようなそれらを含む天然化合物を使用することもまたできる。
【0018】
ビタミンDとして、1α,25-ジヒドロキシビタミンD3とその類似体(アナログ)、並びにビタミンD類似体、例えば文献WO-A-00/26167に記載のもの、例えば:3-ヒドロキシメチル-5-{2-[3-(5-ヒドロキシ-5-又は6-メチルヘキシル)-フェニル]-ビニル)-フェノール、3-[3-(5-ヒドロキシ-1,5ジメチル-ヘキシル)-フェノキシメチル]-5-ヒドロキシメチル--フェノール、6-[3(3,4-ビス-ヒドロキシメチル-ベンジルオキシ)-フェニル]-2-メチル-ヘプタ-3,5-d-イエン-2-オール、6-[3-(3,4-ビス-ヒドロキシメチル-ベンジルオキシ)-フェニル]-2-メチル-ヘキサン-2-オール、6-[3-(3,4-ビス-ヒドロキシメチル-フェノキシメチル)フェニル]-2-メチル-ヘプタン--2-オール、7-[3-(3,4-ビス-ヒドロキシメチルフェノキシメチル)-フェニル]-3-エチル-オクタン-3--オール、5-{2-[4-(5ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル)-フェニル]-ビニル又は-エチル)-ベンゼン-1,3-ジオール、5-{2-[3-又は4-(6-ヒドロキシ-6-メチル-ヘプチル)フェニル]ビニル)ベンゼン-1,3--ジオール、5-{2-[3-又は4-(6-ヒドロキシ-6-メチル-ヘプチル)-フェニル]エチル-ベンゼン-1,3--ジオール、2-ヒドロキシメチル-4-(2-[3-又は4-(5-ヒドロキシ-5-メチルヘキシル)-フェニル]-ビニル-フェノール、2-ヒドロキシメチル-4-(2-[3-又は4-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)フェニル]-ビニル)-フェノール、2-ヒドロキシメチル-4-(2-[3-又は4-(5-ヒドロキシ-5-メチルヘプチル)-フェニル]-エチル)-フェノール、2-ヒドロキシメチル-4-{2-[3-又は4-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)フェニル]-エチル)-フェノール、2-ヒドロキシメチル-5-(2-[4-(5-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル)フェニル]-ビニル-フェノール、6-[3-(3,4-ビスヒドロキシメチル-ベンジルオキシ)-フェニル-1,2-メチル-ヘプタン-2-オール、4-[3(5-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-ヘキシル)-フェノキシメチル]2-ヒドロキシメチル-p-フェノール、6-[3-又は4-[2-(3,4-ビス-ヒドロキシメチル-フェニル)ビニル]フェニル)-2-メチル--ヘキサン-2-オール,7-(4-[2-(3,4-ビスヒドロキシメチル-フェニル)-ビニル]フェニル)-2-メチル-ヘプタン-2-オール、5-(2-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチル-ヘプチル)-フェニル]-1-メチルビニルベンゼン-1,3-ジオール、5-{2-[3-(5-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル)-フェニル]ビニル)ベンゼン-1,3-ジオール、5-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチル-ヘプチル)フェノキシメチル]ベンゼン-1,3-ジオール、5-{2-[3-(7-ヒドロキシ-7-メチルオクト-1-エニル)-フェニル]ビニル)-ベンゼン-1,3-ジオール、5-(2-[3-(7ヒドロキシ-7-メチル-オクチル)-フェニル]-ビニル}ベンゼン-1,3-ジオール,4-{2-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチル-ヘプチル)-フェニル]-ビニル)ベンゼン-1,2-ジオール、3-{2-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチル-ヘプチル)-フェニル]-ビニル)フェノール、6{3-[2-(3,5-ビス-ヒドロキシメチル-フェニル)-ビニル]フェニル)-2-メチルヘキサン--2-オール、3-{2-[3-(7-ヒドロキシ-7-メチル-オクチル)-フェニル]ビニル)フェノール、7-(3-[2-(3,5-ビス-ヒドロキシメチル-フェニル)ビニル]フェニル-2-メチル-ヘプタン--2-オール、7-{3-[2-(3,4-ビスヒドロキシメチル-フェニル)-ビニル]フェニル)-2-メチル-ヘプタン-2-オール、7-{3-[2-(4-ヒドロキシメチル-フェニル)-ビニル]-フェニル)2-メチル-ヘプタン2-オール、4-(2-[3-(7-ヒドロキシ-7-メチル-オクト-1-エニル)-フェニル]ビニル)ベンゼン-1,2-ジオール、7-[3-(3,4-ビス-ヒドロキシメチル-フェニルエチニル)フェニル]2-メチル-ヘプタン-2-オール、5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチル-ヘプト1-エニル)-フェニル]ビニル)-ベンゼン-1,3--ジオール、5-{2-[3-(7-エチル-7-ヒドロキシ-ノン-1-エニル)-フェニル]ビニル)-ベンゼン-1,3-ジオール、5-{2-[3-(7-ヒドロキシ-1-メトキシ-1,7-ジメチル-オクチル)フェニル]-ビニル-ベンゼン1,3-ジオール、5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-1-メトキシ-1,6-ジメチル-ヘプチル)フェニル]-ビニル)-ベンゼン-1,3-ジオール、5-(2-[3-(5-ヒドロキシペンチル)-フェニル]-ビニル-ベンゼン-1,3-ジオール、5-(2-[3-(5-ヒドロキシ-6メチル-ヘプチル)-フェニル]-ビニル)ベンゼン-1,3-ジオール、5-(2-[3-(6ヒドロキシ-7-メチル-オクチル)-フェニル]-ビニル)ベンゼン-1,3-ジオール、5-(2-[3-(5-ヒドロキシ-6-メチル-ヘプト-1-エニル)-フェニル]ビニル)-ベンゼン-1,3-ジオール、5-(2-[3-(6-ヒドロキシ-7-メチル-オクト-1-エニル)-フェニル]ビニル)ベンゼン-1,3-ジオール、5-(2-[3-(1,6-ジヒドロキシ-1,6-ジメチル-ヘプチル)フェニル]ビニル)-ベンゼン-1,3-ジオール、5-(2-[3-(6-ヒドロキシ-1,6ジメチル-ヘプト-1-エニル)-フェニル]ビニル)-ベンゼン--1,3-ジオールを挙げることができる。
【0019】
ビタミンFは必須脂肪酸の混合物、つまり少なくとも一の二重結合を含む不飽和酸、例えばリノール酸又は9,12-オクタデカジエン酸、及びその立体異性体、α形態(9,12,15-オクタデカトリエン酸)又はγ形態(6,9,12-オクタデカトリエン酸)のリノレン酸及びその立体異性体、アラキドン酸又は5,8,11,14-エイコサテトラエン酸及びその立体異性体の混合物である。
ビタミンF又はその類似体、例えば少なくとも一の二重結合を含む不飽和酸の混合物、特にリノール酸、リノレン酸及びアラキドン酸の混合物、又はそれらを含む化合物、特にそれらを含む植物由来の油、例えばホホバ油を本発明の組成物に使用してもよい。
【0020】
有用な抗エラスターゼ剤には、ペプチド誘導体、特に豆科植物の種子由来のペプチド、例えば照会名ParelastylでLaboratoires Seriobiologiques de Nancyによって販売されているもの;特許出願FR−A−2180033に記載されたN-アシルアミノアミド誘導体、例えば{2-[アセチル(3-トリフルオロメチルフェニル)アミノ]-3-メチルブチリルアミノ}酢酸エチル及び{2-[アセチル-(3-トリフルオロメチルフェニル)アミノ]-3-メチルブチリルアミノ}酢酸、及びその混合物が含まれる。挙げることができる抗コラゲナーゼ剤には、メタロプロテアーゼ阻害剤、例えばエチレンジアミン酸(EDTA)及びシステイン、及びその混合物が含まれる。
有用なペプチドには、タンパク質(小麦又は大豆タンパク質)、その加水分解物、例えばTensineの照会名でSilab社から販売されているもの、及びその混合物が含まれる。
【0021】
有用な脂肪酸誘導体には、タコの必須脂肪酸リン脂質を含むポリ不飽和リン脂質が含まれる。
有用なステロイドには、DHEA又はデヒドロエピアンドロステロン、その生物学的前駆体、その代謝物、及びその混合物が含まれる。DHEAの「生物学的前駆体」という表現は特にΔ5-プレグネノロン、17α-ヒドロキシプレグネノロン及び17α-ヒドロキシプレグネノロンサルフェートを意味する。「DHEA誘導体」という表現はその代謝誘導体とその化学的誘導体の双方を意味する。特に挙げることができる代謝誘導体には、Δ5-アンドロステン-3,17-ジオール、特に5-アンドロステン-3β,17β-ジオール、Δ4-アンドロステン-3,17-ジオン、7-ヒドロキシDHEA(7α-ヒドロキシDHEA又は7β-ヒドロキシDHEA)及びそれ自体が7β-ヒドロキシDHEAの代謝産物である7-ケト-DHEAが含まれる。好適な群は、デヒドロエピアンドロステロン、5-プレグネノロン、17-ヒドロキシプレグネノロン、17-ヒドロキシプレグネノロンサルフェート、5-アンドロステン-3,17-ジオール、4-アンドロステン-3,17-ジオン、7-ヒドロキシDHEA、7-ヒドロキシDHEA、7-ケト-DHEA、及びその混合物である。
【0022】
有用な微量元素には、銅、亜鉛、セレン、鉄、マグネシウム及びマンガン、及びその混合物が含まれる。
有用な美白(ブリーチ)剤には、年齢の徴候(age mark)を処置し又は防ぐ任意の化合物、つまり表皮メラニン細胞の活力に直接的に作用する任意の脱色素化合物が含まれ、そこではメラニン形成が生じ、及び/又はメラニン形成に関与する酵素の一つを阻害し又はメラニンの合成連鎖における化学的化合物の一つの構造類似体として挿入されることによってメラニンの生合成の工程の一つが阻害され、よってその連鎖が阻害され、色素脱失がもたらされる。挙げることができる美白活性剤には、例えばコウジ酸とその誘導体、ヒドロキノンとその誘導体、例えばルブチンとそのエステル;エラグ酸とその誘導体;植物抽出物、特に甘草、桑又は黄岑(scutellaria)の抽出物;グルタチオンとその前駆体;システインとその前駆体;国際公開第99/10318号文献に記載されているアミノフェノールから誘導された化合物、例えば特にN-エチルオキシカルボニル-4-アミノフェノール、N-エチルオキシカルボニル-O-エチルオキシカルボニル-4-アミノフェノール、N-コレステリルオキシカルボニル-4-アミノフェノール及びN-エチルアミノカルボニル-4-アミノフェノール;及びこれらの化合物の混合物が含まれる。
【0023】
有用な藻抽出物には、コンブ(Laminaria)科由来の褐藻類、例えばLaminaria digitana種の抽出物、より詳細には、褐藻類の膜多糖類の制御された酵素的脱重合によって得られたオリゴ糖の濃縮液であるフィコサッカライド(Phycosaccharides)の名でCODIF社によって販売されている製品が含まれる。それは2つの尿酸、つまりマンヌロン酸とグルロン酸の配列を含む。
有用なプランクトン抽出物にはシメックス(Chimex)社によりメギゾリル(Mexoryl)SAHの名で販売されているプランクトン水性分散体(CTFA名:Vitreoscilla Ferment)が含まれる。
【0024】
本発明の化粧品組成物は有害な紫外線を実際に吸収する化学的吸収剤であるサンスクリーン剤をまた含有しうる。化学的吸収剤が、UV-A又はUV-B吸収剤の何れかとして、それが保護する紫外線のタイプに応じて分類されることはよく知られている。UV-A吸収剤は一般に紫外線スペクトルの320〜400nm領域の紫外線を吸収する。UV-A吸収剤には、アントラニレート、ベンゾフェノン、及びジベンゾイルメタンが含まれる。UV-B吸収剤は一般に紫外線スペクトルの280〜320nm領域の紫外線を吸収する。UV-B吸収剤にはp-アミノ安息香酸誘導体、ショウノウ誘導体、シンナメート、及びサリチレートが含まれる。
一般に化学的吸収剤をUV-A又はUV-B吸収剤として分類することは工業的に受け入れられている。しかし、より正確な分類はサンスクリーン剤の化学的な性質に基づくものである。N. Shaath等、第2版、第269−273頁、Marcel Dekker, Inc. (1997)の「Sunscreens - Development, Evaluation and Regulatory Aspects」に詳しく検討されているサンスクリーンの化学的性質の8通りの主要な分類がある。
【0025】
本発明において有用なサンスクリーン剤は典型的には化学的吸収剤を含むが、物理的ブロッカーを含んでもよい。本発明の組成物中に処方することができるサンスクリーン剤の例は化学的吸収剤、例えばp-アミノ安息香酸誘導体、アントラニレート、ベンゾフェノン、ショウノウ誘導体、ケイ皮酸誘導体、ジベンゾイルメタン(例えばパルソール(Parsol(登録商標))としても知られている1789アヴォベンゾン)、ジフェニルアクリレート誘導体、サリチル酸誘導体、トリアジン誘導体、ベンズイミダゾール化合物、ビス-ベンゾアゾリル誘導体、メチレンビス-(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)化合物、サンスクリーンポリマー及びシリコーン、又はその混合物である。これらは米国特許第2463264号、第4367390号、第5166355号及び第5237071号及び欧州特許第863145号、欧州特許第517104号、欧州特許第570838号、欧州特許第796851号、欧州特許第775698号、欧州特許第878469号、欧州特許第933376号、欧州特許第893119号、欧州特許第669323号、英国特許第2303549号、独国第1972184号及び国際公開第93/04665号に様々に記載されている。本発明の組成物に処方できるサンスクリーン剤の例はまた物理的遮蔽剤、例えば酸化セリウム、酸化クロム、酸化コバルト、酸化鉄、赤色ペトロラタム、シリコーン処理二酸化チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛及び/又は酸化ジルコニウム又はその混合物である。
【0026】
非常に様々なサンスクリーン剤が米国特許第5087445号及び第5073372号、及びSegarin等のCosmetics and Science and Technology (1957)の第VIII章、189頁以降に記載されている。
本発明の組成物に処方することができるサンスクリーン剤は次のものから選択されるものである:アミノ安息香酸、アミルジメチルPABA、シノキセート(cinoxate)、p-メトキシケイ皮酸ジエタノールアミン、トリオレイン酸ジガロイル、ジオキシベンゾン、p-メトキシケイ皮酸2-エトキシエチル、4-ビス(ヒドロキシプロピル)アミノ安息香酸エチル、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート、p-メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、サリチル酸2-エチルヘキシル、アミノ安息香酸グリセリル、サリチル酸ホモメンチル、ホモサラート、3-イミダゾール-4-イルアクリル酸及びエチルエステル、アントラニル酸メチル、オクチルジメチルPABA、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸と塩、赤色ペトロラタム、スルイソベンゾン、二酸化チタン、サリチル酸トリエタノールアミン、N,N,N-トリメチル-4-(2-オキソボルン-3-イリデンメチル)アニリニウムメチルサルフェート、及びその混合物。
【0027】
UV-A及び/又はUV-B範囲に活性のあるサンスクリーン剤にはまた次のものを含みうる:
p-アミノ安息香酸、
p-アミノ安息香酸オキシエチレン(25モル)、
p-ジメチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシル、
N-オキシプロピレンp-アミノ安息香酸エチル、
p-アミノ安息香酸グリセロール、
サリチル酸4-イソプロピルベンジル、
4-メトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、
ジイソプロピルケイ皮酸メチル、
4-メトキシケイ皮酸イソアミル、
3-(4'-トリメチルアンモニウム)-ベンジリデン-ボルナン-2-オン-メチルサルフェート、
2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、
2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホナート、
2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、
2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノン、
2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、
2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、
-(2-オキソボルン-3-イリデン)-トリル-4-スルホン酸及びその可溶性塩、
3-(4'-スルホ)ベンジリデン-ボルナノ-2-オン及びその可溶性塩、
3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-ショウノウ、
3-ベンジリデン-d,l-ショウノウ、
ベンゼン1,4-ジ(3-メチリデン-10-カンフォスルホン)酸とその塩(米国特許第4585597号に記載された生成物メギゾリルSX)、
ウロカニン酸、
2,4,6-トリス[p-(2'-エチルヘキシル-1'-オキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジン、
2-[p-(tert-ブチルアミド)アニリノ]-4,6-ビス-[(p-(2'-エチルヘキシル-1'-オキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジン、
2,4-ビス{[4-(2-エチル-ヘキシルオキシ)]-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシ-フェニル)-1,3,5-トリアジン(チバが市販の「チノソーブ(TINOSORB)S」)、
N-(2-及び4-)-[(2-オキソボルン-3-イリデン)メチル]-ベンジル]-アクリルアミドポリマー、
1,4-ビスベンズイミダゾリル-フェニレン-3,3',5,5'-テトラスルホン酸とその塩;
ベンザルマロナート置換ポリオルガノシロキサン、
ベンゾトリアゾール置換ポリオルガノシロキサン(ドロメトリゾールトリシロキサン)、分散2,2'-メチレン-ビス-[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール]、例えばフェアマウントケミカルにより商標MIXXIM BB/100で市販されているもの、又はチバ・スペシャルティケミカルズ社(Tarrytown, NY)によって商標TINOSORB Mで市販されているもののようなその微粒化分散形態、及びフェアマウントケミカルにより商標MIXXIM BB/200で市販されているもののような溶解2,2'-メチレン-ビス-[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(メチル)フェノール]。
典型的には、これらのサンスクリーン剤の一又は複数の組み合わせが使用される。
【0028】
アヴォベンゾン以外のジベンゾイルメタン誘導体は例えば仏国特許第2326405号、仏国特許第2440933号及び欧州特許第114607号に記載されている。
アヴォベンゾン以外の他のジベンゾイルメタンサンスクリーンには(単独又は任意の組み合わせで)、
2-メチルジベンゾイルメタン
4-メチルジベンゾイルメタン
4-イソプロピルジベンゾイルメタン
4-tert-ブチルジベンゾイルメタン
2,4-ジメチルジベンゾイルメタン
2,5-ジメチルジベンゾイルメタン
4,4'-ジイソプロピルジベンゾイルメタン
4,4'-ジメトキシジベンゾイルメタン
2-メチル-5-イソプロピル-4'-メトキシジベンゾイルメタン
2-メチル-5-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン
2,4-ジメチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン
2,6-ジメチル-4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン
が含まれる。
使用することができる更なるサンスクリーンは、International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook (9版, 2002)の2954−2955頁に記載されている。
【0029】
本発明の組成物は、例えば着色剤(例えば顔料及び染料)、抗酸化剤、精油、保存料、香料、フィラー、ペースト状脂肪物質、ロウ状脂肪物質、中和剤、及びポリマー、例えば脂溶性ポリマーを含む、少なくとも一の適切な(例えば化粧品的に又は皮膚科学的に許容可能な)添加剤又はアジュバントを更に含みうる。
【0030】
本発明の組成物はまた場合によっては水相増粘剤で増粘でき、又はゲル化剤でゲル化でき、及び/又は水に可溶性の成分を含むことができる。挙げることのできるゲル化剤には、例えば、架橋アクリレート(例えばカルボポール982)、疎水的に変性したアクリレート(例えばカルボポール1382);ポリアクリルアミド、例えばSEPPICによってセピジェル(Sepigel)305(CTFA名:ポリアクリルアミド/C13−C14イソパラフィン/ラウレス7)又はSimulgel600(CTFA名:アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウレートナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)の名で販売されている架橋コポリマー;場合によっては架橋され及び/又は中和される2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ポリマー及びコポリマー、例えばヘキスト社によって「Hostacerin・AMPS」(CTFA名:ポリアクリルジメチルタウラミドアンモニウム)の名で販売されているポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸);セルロース誘導体、例えばヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース及びヒドロキシメチルセルロース;多糖類及びガム類、例えば天然ガム、例えばキサンタンガム、スクレロチウム、カラギーナン及びペクチン;及びそれらの混合物が含まれる。増粘剤の量は化粧品組成物の約0.0001重量%から約5重量%、好ましくは約0.001重量%から約1重量%、より好ましくは約0.01重量%から約0.5重量%の範囲であり得る。
【0031】
保存料の例には、パラヒドロキシ安息香酸アルキル(ここで、アルキル基は1、2、3、4、5又は6の炭素原子、好ましくは1から4の炭素原子を有する)、例えば、パラ-ヒドロキシ安息香酸メチル(メチルパラベン)、パラ-ヒドロキシ安息香酸エチル(エチルパラベン)、パラ-ヒドロキシ安息香酸プロピル(プロピルパラベン)、パラ-ヒドロキシ安息香酸ブチル(ブチルパラベン)及びパラ-ヒドロキシ安息香酸イソブチル(イソブチルパラベン)が含まれる。保存料の混合物も確かに使用でき、例えばNipaによってNipastatの名で販売されているメチル-パラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン及びブチルパラベンの混合物、及びまたNipaによってPhenonipの名で販売されているフェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン及びブチルパラベンの混合物である。
【0032】
化粧品組成物が少なくとも一の顔料の存在によって着色されている実施態様では、顔料は好ましくは例えばアミノ酸で処理される。処理顔料は当該分野で知られている。例えば米国特許第5843417号を参照のこと。例えば、シリコーン処理顔料は米国特許第4574082号に記載され、アミノ酸処理顔料は米国特許第4606914号に記載されている。処理顔料は三好化成(日本)の販売会社のU.S.Cosmetics社から市販されている(例えば、グルタミン酸ステアロイル二ナトリウムのような植物誘導アミノ酸、酸化アルミニウム及び場合によっては二酸化チタンで処理された顔料)。
【0033】
本発明の組成物に使用できるフィラーには、シリカ粉末;タルク;ポリアミド粒子、特にAtochem社からOrgasolの名で販売されているもの;ポリエチレン粉末;アクリルコポリマーベースのミクロスフィア、例えばPolytrapの名でダウコーニング社から販売されているジメタクリル酸エチレングリコール/メタクリル酸ラウリルコポリマーべースのもの;中空ミクロスフィアのような発泡粉末、特にKemanord・Plast社によってExpancelの名で、又は松本社によってマイクロパールF80EDの名で販売されているミクロスフィア;天然有機物質の粉末、例えば架橋又は非架橋コーンスターチ、小麦スターチ又は米スターチ、例えばナショナル・スターチ社によってDry-Floの名で販売されているコハク酸オクテニル無水物で架橋したスターチ粉末;東芝シリコーン社によってTospearlの名で販売されているもののようなシリコーン樹脂マイクロビーズ;クレー(ベントーン、ラポナイト、サポナイト等々)及びそれらの混合物が含まれる。これらのフィラーは、組成物の全重量に対して0重量%から20重量%、好ましくは1重量%から10重量%の範囲の量で存在することができる。
【0034】
これらの様々なアジュバントの量は化粧品分野で常套的に使用されている量である。一般に、その量は組成物の全重量の0.01%から20%の範囲である。その性質に応じて、これらのアジュバントは油相又は水相に導入することができる。
組成物は適切な容器に包装することができる。容器の選択は粘度及び消費者が意図する組成物の用途に依存しうる。例えば、ローション又は流動性のあるクリームは、ボトル又はロールボール式アプリケータ、又はカプセル、又は噴霧剤推進エアゾール装置又は指操作に適したポンプを備えた容器に包装することができる。組成物がクリームである場合は、非変形性ボトル又はスクイーズ式容器、例えばチューブ又は蓋付きジャーに単に保存することができる。
【実施例】
【0035】
本発明を、次の実施例を参照して更に説明する。これらの実施例は例証のためだけに記載するものであり、特に規定されない限り限定するものではない。
実施例1:保湿フェースクリーム


【0036】
A1相を調製するために、カルボマーを室温で水中にゆっくり分散させ、ゲル体がないようにした。カルボマーが完全に水和したところで、分散体を75℃まで加熱した。A2相を構成する成分を、一つずつ、各添加の間に撹拌し、全て一定温度を維持しながら、分散体に加えた。B相成分は撹拌しながら85℃で別々に混合した。ついで、B相の成分を分散体に添加して2分間混合し、5分間混合しながら予め混合したC相成分を添加した。この時点で顕微鏡分析を実施して均一性と粒径を測定した。均質化を停止し、分散体を冷却した。
【0037】
実施例2:クリーム


【0038】
A1相を調製するために、カルボマーを室温で水中にゆっくり分散させ、ゲル体がないようにした。カルボマーが完全に水和したところで、分散体を75℃まで加熱した。A2相を構成する成分を、一つずつ、各添加の間に撹拌し、全て一定温度を維持しながら、分散体に加えた。B相成分は撹拌しながら85℃で別々に混合した。ついで、B相の成分を分散体に添加して2分間混合し、5分間混合しながら予め混合したC相成分を添加した。この時点で顕微鏡分析を実施して均一性と粒径を測定した。均質化を停止し、分散体を冷却した。D相成分を45℃未満の温度で添加した。E相成分を、タンパク質が溶解するまで予め混合した後、45℃未満の温度で分散体に添加し、ついで30℃の温度まで冷却した。
【0039】
明細書中で引用した全ての文献は、特許文献も非特許文献も、本発明が関与する技術分野の当業者の水準を示す。これら文献は全て各文献が特にかつ個々に出典明示により取り込まれることが示されているのと同じように出典明示によりここに取り込まれる。
特定の実施態様を参照してここに本発明を記載したが、これらの実施態様は本発明の原理と応用の単なる例示であるものと理解されなければならない。従って、多くの変形を例証された実施態様に施すことができ、添付の特許請求の範囲によって定まる本発明の精神と範囲から逸脱しないで他の構成を案出することができることが理解されなければならない。
【出願人】 【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【出願日】 平成17年8月18日(2005.8.18)
【代理人】 【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆

【識別番号】100101199
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義教

【公開番号】 特開2006−56891(P2006−56891A)
【公開日】 平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願番号】 特願2005−237276(P2005−237276)