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【発明の名称】 点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架
【発明者】 【氏名】後藤 和之
【住所又は居所】岐阜県養老郡養老町大場484 株式会社松永製作所内

【氏名】高田 芳則
【住所又は居所】岐阜県養老郡養老町大場484 株式会社松永製作所内

【氏名】松永 紀之
【住所又は居所】岐阜県養老郡養老町大場484 株式会社松永製作所内

【氏名】松永 茂之
【住所又は居所】岐阜県養老郡養老町大場484 株式会社松永製作所内

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周の一方側に複数個の孔が穿設された楕円形状の内管と該楕円形状の内管を摺動可能に挿入する外管とよりなる点滴用の瓶又はバッグを吊り下げる吊架であって、前記内管の外周の一方側に穿設された孔にピンを挿入して高さの調節が可能であることを特徴とする点滴用瓶又はバックを吊り下げる吊架。
【請求項2】
外周の一方側に複数個の孔が穿設された多角形状の内管と該多角形状の内管を摺動可能に挿入する外管とよりなる点滴用の瓶又はバッグを吊り下げる吊架であって、前記内管の外周の一方側に穿設された孔にピンを挿入して高さの調節が可能であることを特徴とする点滴用瓶又はバックを吊り下げる吊架。
【請求項3】
高さ調節のために内管の外周の一方側に穿設された孔からピンを脱抜するレバーが着設された高さ調節部材が外管の最上端に取着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の点滴用の瓶又はバックを吊り下げる吊架。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は救急車両に載置される担架の側面、又は患者搬送用のストレッチャーや車椅子等の側面に着設するための点滴用の瓶、又はバックを吊り下げる吊架に関わる。
【背景技術】
【0002】
点滴用架台は点滴用の薬液が入ったビンやバッグを吊すものである。点滴用架台の吊架は外管に内管が挿入されており、点滴用のバッグを吊り下げて移動したりすると内管と外管が衝突して音を発して、他の患者に不快感を与えたりする等の問題がある。このために移動の際にもがたがたしない静かな点滴用の瓶、又はバックを吊り下げる吊架を提供するために種々の工夫がされている。
【0003】
特許文献1の点滴器用ハンガーは、上面に犬舎の棚等へ係止する係止具を突設し、長手方向中央に取付位置調整用の長孔を穿設してなる長方形の第一架台と、上面一端に点滴器のアームを支持、固定するシャフトを突設し、長手方向中央に取付位置調整用の長孔を穿設してなる長方形の第二架台とを設け、前記第一架台と第二架台の各長孔を所用位置及び角度にて互いに合致させると共に、当該合致部を止め具にて締付け固定することを特徴とする点滴器用ハンガーが開示されている。
【0004】
特許文献2の点滴用架台は、下端部にキャスターを有する外管と、上端部に点滴用バッグを吊架するフックが設けられたアームを有する内管よりなる点滴用架台の、前記内管の挿入端部に取着するための緩衝用キャップであって、該緩衝用キャップの外径は外管の内径よりも大きく、該緩衝用キャップに少なくとも一つの空気孔を有することを特徴とする緩衝用キャップが開示されている。
【0005】
特許文献1の点滴器用ハンガーは、大きさやアームの取付位置が異なる各種の点滴器に対応する犬猫等の小屋に吊すことを目的としているものであり、第一架台と第二架台を設けて調節するようになっている。特許文献2の点滴用架台は点滴用架台を移動させる時に内管と外管が当たって音を発して周囲に迷惑をかけることを防ぐために、緩衝用キャップが考案されたものである。このような公知の点滴用架台は車椅子や救急用車両に載置される担架や、車椅子に着設するために考案されたものではない。救急用車両に載置される担架や、患者搬送用のストレッチャーや車椅子に着設する点滴用の吊架は強固で、しかも着設した際にがたがたしない安定した点滴用の吊架であることが必要である。このような車椅子や救急用車両その他患者搬送用のストレッチャーに載置される点滴用の吊架としては、前記担架やストレッチャー、車椅子等の側枠に強固に着設することができて、しかも、移動中にがたがた音のしない安定した点滴用の吊架の出現が望まれている。
【特許文献1】実用新案登録第3061376号公報
【特許文献2】実用新案登録第3096239号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、救急車両に載置される担架、又は患者搬送用のストレッチャーや車椅子等の側面に強固に着設することができて、移動の際にも内管に外管が接触して金属音を発することがない安定した点滴用の瓶又はバックを吊り下げる吊架を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、点滴用の瓶やバックを吊り下げる吊架の内管を楕円形状、又は多角形状とした内管を用い、その内管の外周の一方側の上下方向に複数個の孔を穿設して、この孔にピンを挿入して高さの調節ができるようにすることによって、着脱が簡単に行える吊架接続部材で強固に固定することができる点滴用の吊架の創成に成功した。
【0008】
本発明の第1の特徴は、外周の一方側に複数個の孔が穿設された楕円形状の内管と該楕円形状の内管を摺動可能に挿入した外管とよりなる点滴用の瓶又はバッグを吊り下げる吊架であって、前記内管の外周の一方側に穿設された孔にピンを挿入して高さの調節が可能であることを特徴とする点滴用の瓶又はバックを吊り下げる吊架である。内管を楕円形状とすることにより内管と外管のがたつきをなくし、移動中に外管に内管が当たって金属音を発するのを防ぐことができる。内管の一方側の上下方向に複数個の孔を穿設してピンを挿入して固定することにより、点滴用の瓶又は点滴用のバックを吊り下げた内管が移動中に振動で外管内に落下するのを防ぐことができる。
【0009】
本発明の第2の特徴は、外周の一方側に複数個の孔が穿設された多角形状の内管と該多角形状の内管を摺動可能に挿入する外管とよりなる点滴用の瓶又はバッグを吊り下げる吊架であって、前記内管の外周の一方側に穿設された孔にピンを挿入して高さの調節が可能であることを特徴とする点滴用の瓶又はバックを吊り下げる吊架である。内管に多角形状の内管を使用することによって、外管内で内管が回転せず、移動の際のがたつき音の発生をなくした点滴用の瓶又はバックを吊り下げる吊架とすることができる。
【0010】
本発明の第3の特徴は、高さ調節のために内管の外周の一方側に穿設された孔からピンを脱抜するレバーが着設された高さ調節部材が外管の最上端に取着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の点滴用の瓶又はバックを吊り下げる吊架である。点滴用の瓶又はバックを吊り下げる吊架の高さを調節して内管を外管に固定するために内管の側面に穿設された孔にピンを挿入する。このピンを脱抜するためのレバーを調節部材に着設することによって、レバーの操作でピンの脱抜が簡単にできるようになり、点滴用の瓶又はバックの高さの調節が簡単にできる。
【発明の効果】
【0011】
内管を楕円形状又は多角形状とすることにより内管と外管のがたつきをなくし、移動中に内管と外管が当たって金属音を発するのをなくす効果がある。内管の外周の一方側の上下方向に複数個の孔を穿設して、この孔にピンを挿入して固定することにより、点滴用の瓶や点滴用のバックを吊り下げた内管の高さを簡単に調節できると共に、移動中に振動で内観が外管内に落下するのを防ぐことができる。内管の側面に穿設された孔に挿入されたピンを脱抜するためにレバーを付けることによってピンの脱抜が簡単になり、点滴用の瓶又はバックの高さの調節が素早くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に図面を用いて本発明の実施の態様についていくつかの好ましい形態を例示するが、以下の例示は特許請求の範囲に記載された発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0013】
図1は本発明の点滴用瓶、又はバッグを吊り下げる吊架100を示す。吊架の上端のアーム11の両側に点滴用の瓶やバックを吊り下げるフック12を有する内管13の形状は楕円形状をしている。楕円形状の内管の長て側13aの両側面は平になっている。短て側13bは半円状であり、その単て側に高さ調節用の孔16が上下方向に複数個穿設されている。点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架100のアーム11は長くしても短くしても良く、点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架100を装着するもの、例えば担架や車椅子、ストレッチャー等によってアーム11の長さ、フック12の形状は適宜変更される。また、内管13と外管15の長さの吊架を装着するもの、例えば担架や車椅子、ストレッチャー等によって適宜変更され、特に限定されるものではない。
【0014】
図2は、内管が多角形状の本発明の点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架200である。内管13の上端のアーム11の両側に点滴用の瓶やバックを吊り下げるフック12を有する内管13の形状は六角形状を例示している。六角形状の内管13の一側面の上下方向に複数個の孔16を穿設してピン17aで固定するようになっている。このように本発明の点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架100、又は200の内管13の形状は楕円形状、六角形状に限定されない。内管の多角形状としては、六角形状の他に四角であっても、八角であっても良く、内管13を外管15に挿入した時に内管13が外管15内で回転しない形状であれば良い。
【0015】
図3(3−1)は点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架の高さを調節する調節部材14と外管15と内管13の接続方法と、その上面図を図(3−2)に示している。調節部材14は外管15の上端部にネジ14e、14dで螺着されており、調節部材14にはバネが付勢されたピン17aとこのピン17aを脱抜操作するレバー17が取着されている。ピン17aは内管13の側壁に穿設された孔16に挿入して、内管13を任意の位置に固定している。図(3−2)の上面図に示すように本発明の点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架は楕円形状の内管13が調節部材14の先端部14bの楕円形状に当接して安定に支持されているので、移動時にも内管13と外管15が接触して音を発することがない。多角形状の内管、例えば六角形状の内管を使用する場合は、調節部材14の先端部14bが六角形状をしている。
【0016】
調節部材14の各部分は図4に示すようである。図(4−1)は調節部材14の後側(レバーが着設されている側)であって、先端部14bは内管13を挿入する側である。調節部材14の下端部14cは外管15が挿入される側である。図(4−2)は調節部材14の側面14aを示し、下端部14cから外管15を挿入してネジ14dと14eで外管15を両側から挟むようにして締め付けて調節部材14を外管15に固定する。ネジ14dの内側にはレバー17を固定する孔14fが設けられている。図(4−3)は調節部材14を正面から示すものである。正面の溝14gはネジ14eで外管15を挟着するように強固に締め付けるために設けられた溝14gである。図(4−4)は調節部材14を上から示すもので、外管15の前後を締め付けるためのネジ14dと14eの位置関係、内管13を挿入する調節部材14の上端部14bの形状は楕円形状、若しくは多角形状をしている。図(4−5)は図(4−2)の他方側の側面と、図(4−6)は調節部材14の断面を示している。
【0017】
図5は、図4に示した調節部材14のレバー17を固定する孔14fに着設するレバー17を示す。レバー17は図(5−1)に示すように側面から見ると屈曲し、ネジ17cの位置を中心に押部17bを押すとバネが付勢されたピン17aが上がる。ピン17aは内管13の側面に穿設された孔16に挿入されると内管を固定する。押部17bは孔16に挿入されたピン17aを脱抜させるレバー17を押す部分である。図(5−2)はピン17a側の上部から、図(5−3)は図(5−1)の反対側の側面を示している。図(5−4)はレバー17の上面図であり、レバー17の押部17bは指が滑らないように細かな溝が幾本も掘られている。
【0018】
図6は本発明の点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架を担架に着設した例を示している。ストレッチャーの上に載置する担架のフレーム19に接続部材(1)18を着設した。接続部材(1)18の装着位置は担架の保護部材20が着設されている略中央付近に接続部材(1)18を着設して、その接続部材(1)18に本発明の点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架の外管15を着設した。図7は図6に示した担架のフレーム19に装着した接続部材(1)18を拡大した図面である。接続部材(1)18は担架のフレーム19に接続する部分18cと接続部材(1)18の端部の外側と内側の双方に歯18bが削成されており、吊架を寝かしたり起こしたりした場合に、吊架を一定の角度で保持するためにこの歯が噛合して固定される。接続部材(1)18の下部の外側にこの歯の噛合を緩めたり噛合させて固定するためのハンドル18aが着設されている。接続部材(1)18の上部に点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架の外管15を挿入する挿入部18dがあり、この外管15の挿入部18dに外管15を挿入してネジ18eで固定する。図8は担架のフレーム19に接続部材(1)18で着設された点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架を倒して、担架の側面に着設された挟着部材19aに点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架の上部を挟着して収納した状態を示している。
【0019】
図9は担架に点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架を着設するための接続部材(2)23の別の態様を示している。担架のフレーム19のガードフレーム20の下に挟着部材19aを2箇所着設し、この挟着部材19aに点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架の下部末端にボルト15aを装着した点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架100、又は200を掛けておき、担架のガードフレーム20の外側にはナット23aを有する接続部材(2)23を着設する。点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架を必要とする場合はこのナットを有する接続部材(2)23に点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架の下部末端のボルト15aを螺着する。この接続部材(2)23は接続部材(1)18に比して場所を取らない効果を有している。
【0020】
図10は車椅子に本発明の点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架100、又は200を着設した例を示している。車椅子24の下部に着設されているテッピングパイプ25の後端部に接続部材(3)26を図(10−3)に示すネジ26aと26bのネジで締め付けて固定する。点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架の外管を挿入する挿入部26cに点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架の外管15を挿入してハンドル26dで締め付けて点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架を固定する。点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架の外管15の上部を固定するために車椅子24のハンドルのフレーム27に図(10−1)に示す固定部材28を着設し、ホルダー28aに点滴用の瓶又はバッグを吊す吊架の外管15を挿入して固定する。
【0021】
本発明の点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架は以上のようにいろいろな形状の接続部材を用いることによって、車椅子や担架、その他救急患者を搬送するストレッチャー等に着設することができるが、これらの例に限定されることなく、接続部材を着設してベッド等必要とされる箇所にも簡単に着設することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】内管が楕円形状の点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架の斜視図である。
【図2】内管が六角形状の点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架の斜視図である。
【図3】点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架の部分側面図と断面図である。
【図4】点滴用び瓶、又はバッグを吊り下げる吊架の高さ調節部材の分解図である。
【図5】点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架の高さ調節部材のレバー部分の分解図である。
【図6】点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架を担架の側面に装着して吊架を立てた状態の部分斜視図である。
【図7】点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架を担架の側面に装着する接続部材の部分斜視図である。
【図8】点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架を担架の側面に装着する接続部材の部分斜視図である。
【図9】点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架を担架の側面に装着して折り畳んだ状態の部分斜視図である。
【図10】点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架を車椅子に装着した側面図である。
【符号の説明】
【0023】
100:内管が楕円形状の点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架
200:内管が多角形状の点滴用の瓶、又はバッグを吊り下げる吊架
11:アーム
12:フック
13:内管
14:調節部材
15:外管
16:調節用孔
17:レバー
18:吊架接続部材(1)
19:担架のフレーム
20:担架のガードフレーム
21:ストレッチャーのフレーム
22:ストレッチャーの脚部
23:吊架接続部材(2)
24:車椅子
25:テッピングパイプ
26:吊架接続部材(3)
27:ハンドルのフレーム
28:吊架固定部材
【出願人】 【識別番号】000146113
【氏名又は名称】株式会社松永製作所
【住所又は居所】岐阜県養老郡養老町大場484
【出願日】 平成17年5月19日(2005.5.19)
【代理人】 【識別番号】100083932
【弁理士】
【氏名又は名称】廣江 武典

【識別番号】100129698
【弁理士】
【氏名又は名称】武川 隆宣

【識別番号】100129676
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼荒 新一

【識別番号】100130074
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 繁元

【識別番号】100135585
【弁理士】
【氏名又は名称】西尾 務

【公開番号】 特開2006−320524(P2006−320524A)
【公開日】 平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願番号】 特願2005−146384(P2005−146384)