| 【発明の名称】 |
医療用バスケット内仕切り機構、トロリー |
| 【発明者】 |
【氏名】吉田 雅宣 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区石町1丁目1番1号 有限会社Seed内
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| 【要約】 |
【課題】トロリーに備えた医療用バスケット内部に可動仕切りを設け、トロリーを小型化することにより、薬剤アンプルの取り揃えミスを防止することができ、患者への移送効率を向上することができる医療用バスケット内仕切り機構、及びトロリーを提供する。
【解決手段】移送用のトロリーに搭載してあり、薬剤アンプルが横方向から搬入される略直方体形状の医療用バスケット11内を仕切る医療用バスケット内仕切り機構であって、医療用バスケット内を仕切る仕切り部材17と、医療用バスケット11の薬剤アンプルが搬入される方向の両側端部に着脱可能にしてあり、仕切り部材17を摺動可能に貫挿してある支持棒16とを備え、仕切り部材17は、薬剤アンプルが外部から搬入された場合に加わる衝撃荷重に応じて、支持棒16に沿って摺動する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 移送用のトロリーに搭載してあり、薬剤アンプルが横方向から搬入される略直方体形状の医療用バスケット内を仕切る医療用バスケット内仕切り機構であって、 前記医療用バスケット内を仕切る仕切り部材と、 前記医療用バスケットの前記薬剤アンプルが搬入される方向の両側端部に着脱可能にしてあり、前記仕切り部材を摺動可能に貫挿してある支持棒とを備え、 前記仕切り部材は、前記薬剤アンプルが外部から搬入された場合に加わる衝撃荷重に応じて、前記支持棒に沿って摺動するよう構成してあることを特徴とする医療用バスケット内仕切り機構。 【請求項2】 前記仕切り部材は、板状であり、その外周にリブを設けてあることを特徴とする請求項1記載の医療用バスケット内仕切り機構。 【請求項3】 前記仕切り部材は、前記医療用バスケットの開口部側への突出部を有し、 該突出部は、前記医療用バスケットの開口部側で前記リブに係脱することが可能に構成してあることを特徴とする請求項1又は2記載の医療用バスケット内仕切り機構。 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の医療用バスケット内仕切り機構を有する医療用バスケットを備えることを特徴とするトロリー。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、薬剤アンプル払出装置から排出される薬剤アンプルを必要とする患者の病室まで移送するトロリーのバスケット内を、薬剤アンプルの種類、個数等に応じて適切な幅に仕切る医療用バスケット内仕切り機構、及びトロリーに関する。 【背景技術】 【0002】 病院に入院している患者へ注射、点滴等により投与する薬剤は多種多様であり、薬剤の投与ミスを未然に防止することができる体制を整えることは、人命を扱う病院システムとして必須事項の1つとなっている。薬剤の投与ミスを防止するシステムの1つとして、薬剤アンプルのセットアップを自動的に行う薬剤アンプル払出装置を採用する病院が急増している。 【0003】 薬剤アンプル払出装置は、内部に薬剤アンプルの排出を制御するコンピュータシステムを内蔵しており、病院内の注文システムにより各病棟で入力された注射箋情報を、通信ネットワークを通じて、薬剤アンプル払出装置本体のコンピュータシステムに取り込み、注射、点滴等に用いる薬剤アンプルについて、患者別/施用別にセットアップを行って横付けしてあるトロリーのバスケット内に排出する。これにより、薬剤アンプルを選別して分類する薬剤師の業務の効率化、薬剤アンプルの取り揃えミスの防止等の効果が期待できる。 【0004】 図7は、薬剤アンプル払出装置から排出された薬剤アンプルを移送する医療用バスケットを運搬する従来のトロリーの斜視図である。従来のトロリーは、床面に略平行な面内で回動可能な車輪受部を介して、底部に移動用の車輪1、1、・・・を少なくとも4輪備えている。運搬者は、トロリーの上枠部に備えている把持部2を把持して、トロリーを移動させる。薬剤アンプルは、トロリーの底面と略平行であり、把持部2が設けてある方向に摺動することが可能に4段乃至5段設けてある医療用バスケット3、3、・・・内に排出される。 【0005】 薬剤アンプル払出装置から排出された薬剤アンプルは、アンプルの表面に、薬剤の種類、投与対象者、投与条件、病室番号等が印字されたシール状の識別情報が貼付してある。運搬車は、排出された薬剤アンプルを必要とする患者の病室へ直接搬送するのではなく、一旦ナースステーションのような集約施設へ移送し、薬剤師、看護婦等が識別情報の内容を確認して、薬剤アンプルの供与先毎に分類した後、各患者の担当の看護婦が、投与を必要とする患者の元に搬送する。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかし、上述した従来のトロリーは、多くの薬剤アンプルを1回の移動で集約施設へ移動することを目的としていることから、比較的頑強な構造物となる。また、医療用バスケット3、3、・・・を複数備えることができる構造となっていることから、トロリー1個あたりの単価が高価となる。 【0007】 複数階に病室を有する病院では、薬剤の誤った投与を防止すべく、各階ごとに薬剤アンプルの集約を行う。しかし、経営効率上、高価なトロリーを各階専用に配備することは困難であり、各階の集約施設を順次回送して、必要な薬剤アンプルを抽出・分類する作業工程となり、人為的ミスが介在する可能性が高くなるという問題点があった。 【0008】 すなわち、薬剤アンプル払出装置から排出された薬剤アンプルの表面に、薬剤の種類、投与対象者、投与条件、病室番号等が印字されたシール状の識別情報が貼付してあるが、各階ごと、患者ごとに必要な薬剤アンプルを取り分けは、ナースステーション等の集約施設で人間の手によって行われており、薬剤アンプル払出装置で患者別/施用別にセットアップを行って薬剤アンプルを排出しているにもかかわらず、人間の手による集配作業が介在することにより、薬剤アンプルの取り揃えミスの防止効果が半減する。 【0009】 また、1回の薬剤アンプル排出から、実際に投与が必要な患者へ移送されるまでに、トロリーを各階の集約施設を回送し、各集約施設ごとに必要な薬剤アンプルを抽出・分類する必要が有ることから、患者の元に配送されるまでに相当の時間を要するという問題点もあった。さらに、1回の薬剤アンプの排出量が少ない場合であっても、大型のトロリーを用いて薬剤アンプルの移送を行うことになり、無駄な労力が発生していた。 【0010】 本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、トロリーに備えた医療用バスケット内部に可動仕切りを設け、トロリーを小型化することにより、薬剤アンプルの取り揃えミスを防止することができ、患者への移送効率を向上することができる医療用バスケット内仕切り機構、及びトロリーを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 上記目的を達成するために第1発明に係る医療用バスケット内仕切り機構は、移送用のトロリーに搭載してあり、薬剤アンプルが横方向から搬入される略直方体形状の医療用バスケット内を仕切る医療用バスケット内仕切り機構であって、前記医療用バスケット内を仕切る仕切り部材と、前記医療用バスケットの前記薬剤アンプルが搬入される方向の両側端部に着脱可能にしてあり、前記仕切り部材を摺動可能に貫挿してある支持棒とを備え、前記仕切り部材は、前記薬剤アンプルが外部から搬入された場合に加わる衝撃荷重に応じて、前記支持棒に沿って摺動するよう構成してあることを特徴とする。 【0012】 第1発明では、薬剤アンプルを移送するトロリーに搭載する略直方体形状の医療用バスケットの内部に、医療用バスケット内を仕切る仕切り部材と、医療用バスケットの薬剤アンプルが搬入される方向の両側端部に着脱可能にしてあり、仕切り部材が摺動可能に貫通してある支持棒とを備え、仕切り部材は、薬剤アンプル搬入により加わる衝撃荷重に応じて、支持棒に沿って摺動する。これにより、最初は仕切り部材及び支持棒を取り外した状態で薬剤アンプルを外部、例えば薬剤アンプル払出装置から搬入し、同一患者、同一病室、同一施用等の1グループに対応する薬剤アンプルの搬入が完了した時点で仕切り部材及び支持棒を医療用バスケット内に取り付ける。そして、次の同一患者、同一病室、同一施用等の1グループに対応する薬剤アンプルの搬入を開始する。薬剤アンプルの搬入に伴う仕切り部材への衝撃荷重により、仕切り部材は当初から搬入していた1グループに係る薬剤アンプルを搬入していた空間に空き空間を残さないように移動し、第2のグループに係る薬剤アンプルを搬入する。 【0013】 したがって、仕切り部材の数を搬入する薬剤アンプルのグループ数に応じて変化させることにより、1つの医療用バスケット内に複数のグループに係る薬剤アンプルを搬入することができる。しかも、集約施設において、再度人間の手によって薬剤アンプルを所定のグループ単位に分類する必要がなく、薬剤アンプルの取り揃えミスを防止することも可能となる。 【0014】 また、1つのトロリーでより多くのグループに係る薬剤アンプルを、再度分類することなく必要とする場所まで搬送することができ、搬送効率を向上させることが可能となる。さらに、より柔軟なグループ分けに対応することができることから、排出される薬剤アンプルの量に応じた小型のトロリーを用いることができ、必要としている患者の元へ薬剤アンプルを直接的に搬送することができ、より短い時間で薬剤投与の準備を完了することが可能となる。 【0015】 また、第2発明に係る医療用バスケット内仕切り機構は、第1発明において、前記仕切り部材は、板状であり、その外周にリブを設けてあることを特徴とする。 【0016】 第2発明では、仕切り部材が板状であることから、薬剤アンプルの搬入による衝撃荷重を確実に仕切り部材で吸収することができ、搬入される薬剤アンプルに応じて搬入される方向と反対側へ仕切り部材を摺動させることが可能となる。 【0017】 また、第3発明に係る医療用バスケット内仕切り機構は、第1又は第2発明において、前記仕切り部材は、前記医療用バスケットの開口部側への突出部を有し、該突出部は、前記医療用バスケットの開口部側で前記リブに係脱することが可能に構成してあることを特徴とする。 【0018】 第3発明では、仕切り部材の医療用バスケットの開口部側でリブに係脱することが可能な突出部を設ける。これにより、医療用バスケット内に搬入された薬剤アンプルがどのような分類条件で搬入されたものであるか等の情報を、例えばシール状の用紙に印字して突出部に貼付することにより、容易に確認することができ、薬剤アンプルの搬送先の錯誤、薬剤アンプルの取り揃えミス等を防止することが可能となる。 【0019】 また、第4発明に係るトロリーは、第1乃至第3発明のいずれか1つの医療用バスケット内仕切り機構を有する医療用バスケットを備えることを特徴とする。 【0020】 第4発明では、上述した医療用バスケット内仕切り機構を備えるトロリーを用いることにより、1つの医療用バスケット内に複数のグループに係る薬剤アンプルを搬入することができ、集約施設において、人間の手によって薬剤アンプルを所定のグループ単位に再度分類する必要がなく、薬剤アンプルの取り揃えミスを防止することが可能となる。 【0021】 また、1つのトロリーでより多くのグループに係る薬剤アンプルを、再度分類することなく必要とする場所まで搬送することができ、搬送効率を向上させることが可能となる。さらに、より柔軟なグループ分けに対応することができることから、排出される薬剤アンプルの量に応じた小型のトロリーを用いることができ、必要としている患者の元へ薬剤アンプルを直接的に搬送することができ、より短い時間で薬剤投与の準備を完了することが可能となる。 【発明の効果】 【0022】 第1発明によれば、仕切り部材の数を搬入する薬剤アンプルのグループ数に応じて変化させることにより、1つの医療用バスケット内に複数のグループに係る薬剤アンプルを搬入することができる。しかも、集約施設において、再度人間の手によって薬剤アンプルを所定のグループ単位に分類する必要がなく、薬剤アンプルの取り揃えミスを防止することが可能となる。 【0023】 また、1つのトロリーでより多くのグループに係る薬剤アンプルを、再度分類することなく必要とする場所まで搬送することができ、搬送効率を向上させることが可能となる。さらに、より柔軟なグループ分けに対応することができることから、排出される薬剤アンプルの量に応じた小型のトロリーを用いることができ、必要としている患者の元へ薬剤アンプルを直接的に搬送することができ、より短い時間で薬剤投与の準備を完了することが可能となる。 【0024】 第2発明によれば、仕切り部材が板状であることから、薬剤アンプルの搬入による衝撃荷重を確実に仕切り部材で吸収することができ、搬入される薬剤アンプルに応じて搬入される方向と反対側へ仕切り部材を摺動させることが可能となる。 【0025】 第3発明によれば、医療用バスケット内に搬入された薬剤アンプルがどのような分類条件で搬入されたものであるか等の情報を、例えばシール状の用紙に印字して突出部に貼付することにより、容易に確認することができ、薬剤アンプルの搬送先の錯誤、薬剤アンプルの取り揃えミス等を防止することが可能となる。 【0026】 第4発明によれば、1つの医療用バスケット内に複数のグループに係る薬剤アンプルを搬入することができ、集約施設において、人間の手によって薬剤アンプルを所定のグループ単位に再度分類する必要がなく、薬剤アンプルの取り揃えミスを防止することが可能となる。 【0027】 また、1つのトロリーでより多くのグループに係る薬剤アンプルを、再度分類することなく必要とする場所まで搬送することができ、搬送効率を向上させることが可能となる。さらに、より柔軟なグループ分けに対応することができることから、排出される薬剤アンプルの量に応じた小型のトロリーを用いることができ、必要としている患者の元へ薬剤アンプルを直接的に搬送することができ、より短い時間で薬剤投与の準備を完了することが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0028】 以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る医療用バスケット内仕切り機構を適用した医療用バスケットの要部構成を示す斜視図である。 【0029】 図1において、医療用バスケット11は、略方形状であり、上部に開口面を有している。医療用バスケット11は、トロリーに搭載することができるように、開口面部分に張り出し部12を全周にわたり設けている。医療用バスケット11を白矢印で示す方向に移動してトロリーに搭載する場合、トロリー内部に白矢印方向に配設してあるガイド部材13、13上に張り出し部12を載置し、医療用バスケット11をガイド部材13、13に沿って摺動する。 【0030】 張り出し部12には、4つの隅部に、医療用バスケット11の開口面を挟んで互いに対向する位置に8つの孔部14、14、・・・を設けてある。対向する孔部14、14に一組の支持棒取付部材15、15を掛止することにより、1本の支持棒を医療用バスケット11内に取り付けることができる。なお、孔部14、14、・・・の開口形状は、方形であっても、円形であっても良い。 【0031】 図2(a)は、本発明の実施の形態に係る支持棒取付部材15の斜視図であり、図2(b)は、支持棒取付部材15、15を用いた支持棒16を取り付ける方法を示す医療用バスケット11の底面に略直交し、支持棒16を含む面での断面図である。支持棒取付部材15は合成樹脂製であり、屈曲部151を中心として支持部152とシャフト固定部153とで構成してある。支持部152には、張り出し部12に設けてある孔部14、14、・・・に挿入することが可能な突起部154を設けている。シャフト固定部153には、支持棒16を挿入することが可能な支持孔155、及び支持棒16を支持孔155まで誘導するための誘導溝156を設けてある。 【0032】 そして、一組の支持棒取付部材15、15を、支持孔155、155が対向するように配設する。すなわち張り出し部12に備えてある孔部14、14に、支持棒取付部材15、15の突起部154、154を挿入し、支持棒16を誘導溝156、156に沿って支持孔155、155に嵌入すべく上方へ引き上げる。 【0033】 シャフト固定部153は、屈曲部151を中心として板ばねと同様に弾性力により現在の形状を維持しようと機能する。したがって、支持棒16を誘導溝156、156に沿って支持孔155、155に嵌入すべく上方へ引き上げた場合、シャフト固定部153、153は医療用バスケット11の内壁部側へ押圧により変形し、誘導溝156、156間の間隔が広がって、支持棒16を支持孔155、155の位置にまで引き上げることができる。 【0034】 支持棒16の両端が支持孔155、155に嵌入した場合、支持棒16によるシャフト固定部153、153に対する押圧が消滅し、シャフト固定部153、153は弾性力により支持棒16側に戻され、支持棒16が支持孔155、155に嵌入されて下方へ抜け落ちない状態で固定される。 【0035】 支持棒16を一組の支持棒取付部材15、15を介して医療用バスケット11に取り付ける場合、支持棒16、16を2本一組で取り付け、取り付ける前に支持棒16、16を仕切り部材17に挿通しておく。図3(a)は、仕切り部材17の構成を示す斜視図であり、図3(b)は、仕切り部材17の支持棒16の長手方向に略直交する面での断面図である。 【0036】 仕切り部材17は、医療用バスケット11に配設する支持棒16、16と略直交する面での断面形状に準ずる形状の板材で構成してあり、平板上であるプレート部171と、プレート部171の周囲にリブ172を設けている。 【0037】 リブ172の医療用バスケット11の底面側には、図3(b)に示すように、内部に空洞部173を備えており、空洞部173には、鉛等の重量物を充填してある。これにより、仕切り部材17を医療用バスケット11内に配設し、薬剤アンプルを搬入することにより、プレート部171に衝撃荷重が加わった場合、プレート部171が傾斜したときでも、空洞部173に充填してある重量物がカウンタウエイトとして機能し、支持棒16、16に対して略直交する状態へと戻ることができる。したがって、仕切り部材17は、支持棒16、16に沿って確実に摺動することが可能となる。 【0038】 また、リブ172の医療用バスケット11の開口面側に、着脱可能な突出部19を設けても良い。図4は、突出部19の構成を示す斜視図である。 【0039】 突出部19も合成樹脂製であり、板状部材を屈曲部191で折り曲げ、両端部にリブ172に対して仕切り部材17のリブ長方向で嵌合することが可能な嵌合部192、192を備えている。リブ172には、屈曲部191を中心に嵌合部192、192間の距離を押し広げながら嵌合させる。 【0040】 突出部19は、例えば識別カード挿入部193を有し、例えば「5階507病室のA氏」というような薬剤アンプルの移送先を印字したカードを挿入することにより、医療用バスケット内に搬入された薬剤アンプルがどのような分類条件で搬入されたものであるか等の情報を確認することができ、薬剤アンプルの搬送先の錯誤、薬剤アンプルの取り揃えミス等を防止することが可能となる。 【0041】 なお、突出部19の形状は、斯かる形状に限定されるものではなく、識別カード挿入部193を有さず、例えば「5階507病室のA氏」というような薬剤アンプルの移送先を印字したシール状用紙を、板状部分に直接貼付しても良いし、表裏に薬剤アンプルの移送先を印字したシール状用紙を貼付することができる板状部材でも良い。 【0042】 図5は、突出部19の他の構成を示す斜視図である。図5に示すように、表裏に薬剤アンプルの移送先を印字したシール状用紙を貼付することができる板状部材51の下部に、仕切り部材17のリブ172の医療用バスケット11の開口面側に着脱することが可能な鉤部52を設けてある。鉤部52はリブ172を医療用バスケット11に取り付ける前に、仕切り部材17の横方向から摺動させてリブ172に係合させる。これにより、仕切り部材17で区切られた領域内に搬入されている薬剤アンプルを容易に識別することが可能となる。 【0043】 図6は、病院内の薬剤アンプル配布方法の説明図である。薬剤アンプル払出装置61の薬剤アンプル制御コンピュータ611は、院内LAN62を介してデータを送受信することが可能な端末装置63、63、・・・に接続してある。端末装置63、63、・・・は、病院内の各病棟に配設してあり、患者に投与する必要のある薬剤に関する情報を入力する。 【0044】 端末装置63、63、・・・で入力された薬剤に関する情報は、院内LAN62を介して薬剤アンプル制御コンピュータ611に送信され、薬剤アンプル制御コンピュータ611は、受信した薬剤に関する情報に基づいて、患者別、病室別、階別、施用別等のグループに分類して、必要とされる薬剤アンプルを分類して、排出口612に横付けしてあるトロリー64の医療用バスケット内に排出する。 【0045】 トロリー64は、患者別、病室別、階別、施用別等のグループに対応することが可能な仕切り機構を有する医療用バスケット11を搭載している本実施の形態に係るトロリー64を使用する。例えば、同一階の病室に入院している患者に対する薬剤アンプルを1つのトロリー64に集中して搬出して移送する。 【0046】 トロリー64への薬剤アンプルの搬入は、グループ単位で行う。具体的には、最初は医療用バスケット11に仕切り機構を配設することなく、第1のグループ、例えば6階に入院している601号室のA氏、B氏、C氏に投与する薬剤アンプルを排出する。第1のグループの薬剤アンプルの搬入が完了した時点で、医療用バスケット11に仕切り機構を配設し、第2のグループ、例えば6階の602号室に入院しているD氏、E氏に投与する薬剤アンプルを搬入する。 【0047】 トロリー64は、医療用バスケット11を1乃至2個搭載することができる小型のトロリーであり、看護婦等のトロリー運搬者は、薬剤アンプル払出装置61から薬剤アンプルを搬入した状態のまま、移送先へトロリー64を移動することができ、集約施設等で看護婦等により、投与する患者ごとに再度分類する必要がない。 【0048】 以上のように本実施の形態によれば、仕切り部材の数を搬入する薬剤アンプルのグループ数に応じて変化させることにより、1つの医療用バスケット11内に複数のグループに係る薬剤アンプルを搬入することができる。しかも、集約施設において、再度人間の手によって薬剤アンプルを所定のグループ単位に分類する必要がないことから、薬剤アンプルの取り揃えミスを防止することが可能となる。 【0049】 また、1つのトロリーでより多くのグループに係る薬剤アンプルを、再度分類することなく必要とする場所まで搬送することができ、搬送効率を向上させることが可能となる。さらに、より柔軟なグループ分けに対応することができることから、排出される薬剤アンプルの量に応じた小型のトロリーを用いることができ、必要としている患者の元へ薬剤アンプルを直接的に搬送することができ、より短い時間で薬剤投与の準備を完了することが可能となる。 【0050】 また、医療用バスケット内に搬入された薬剤アンプルがどのような分類条件で搬入されたものであるか等の情報を、例えばシール状の用紙に印字して突出部に貼付することにより、容易に確認することができ、薬剤アンプルの搬送先の錯誤、薬剤アンプルの取り揃えミス等を防止することが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0051】 【図1】本発明の実施の形態に係る医療用バスケット内仕切り機構を適用した医療用バスケットの要部構成を示す斜視図である。 【図2】(a)は、本発明の実施の形態に係る支持棒取付部材15の斜視図であり、(b)は、支持棒取付部材を用いた支持棒を取り付ける方法を示す医療用バスケットの底面に略直交し、支持棒を含む面での断面図である。 【図3】(a)は、仕切り部材の構成を示す斜視図であり、(b)は、仕切り部材の支持棒の長手方向に略直交する面での断面図である。 【図4】突出部の構成を示す斜視図である。 【図5】突出部の他の構成を示す斜視図である。 【図6】病院内の薬剤アンプル配布方法の説明図である。 【図7】薬剤アンプルを移送する医療用バスケットを運搬する従来のトロリーの斜視図である。 【符号の説明】 【0052】 11 医療用バスケット 15 支持棒取付部材 16 支持棒 17 仕切り部材 19 突出部 171 プレート部 172 リブ
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| 【出願人】 |
【識別番号】504459467 【氏名又は名称】有限会社Seed 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区石町1丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成16年12月14日(2004.12.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078868 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 登夫
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| 【公開番号】 |
特開2006−167047(P2006−167047A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願2004−361834(P2004−361834) |
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