| 【発明の名称】 |
医療品管理システム |
| 【発明者】 |
【氏名】大村 司郎 【住所又は居所】東京都大田区東糀谷3丁目13番7号 株式会社トーショー内
【氏名】井村 武彦 【住所又は居所】東京都大田区東糀谷3丁目13番7号 株式会社トーショー内
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| 【要約】 |
【課題】各患者に施す治療や検査に必要な医療品の取揃えを簡単に且つ確実に行うと共に、迅速に且つ簡単に且つ正確に、消費した医療品の種類と消費数量、種類別の医療品の在庫数量を取得でき、消費されて在庫数量が少なくなった医療品について、必要数量分を迅速且つ確実に発注して補充できる、医療品管理システムを提供する。
【解決手段】医療品管理システムMS1は、複数の収納管理装置5,6、在庫管理装置7を備え、各収納管理装置5,6のコンピュータが、収納管理装置5,6から取出されて消費した医療品の種類と数量に関する消費医療品情報を作成して在庫管理装置7に出力し、在庫管理装置7では、種類別の医療品の最新の在庫数量と、各収納管理装置から受信した消費医療品情報とに基づいて、種類別の医療品の在庫数量を演算し記憶する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 医療機関における医療品の管理を行う為の医療品管理システムであって、 複数種類の医療品を収納可能な複数の医療品収納部と、各医療品収納部への医療品の収納の有無を検出する医療品検出手段と、この医療品検出手段からの検出情報に基づいて複数の医療品収納部の医療品に関する管理情報を作成するコンピュータ手段と、このコンピュータ手段により制御され取出し対象の医療品を指示可能な取出指示手段とを夫々有する複数の収納管理装置を備え、 前記各収納管理装置のコンピュータ手段は、取出し対象の医療品に関する情報に基づいて取出指示手段を制御すると共に、消費した医療品の種類と数量に関する消費医療品情報を作成して出力可能に構成され、 前記複数の収納管理装置に通信可能に接続された在庫管理手段であって、この在庫管理手段に記憶した種類別の医療品の最新の在庫数量と、各収納管理装置から受信した消費医療品情報とに基づいて、種類別の医療品の在庫数量を演算し記憶する在庫管理手段を備えたことを特徴とする医療品管理システム。 【請求項2】 前記在庫管理手段は、医療機関に納入された種類別の医療品の納入数量を外部から受けて、前記納入数量に基づいて種類別の医療品の在庫数量を演算し記憶することを特徴とする請求項1に記載の医療品管理システム。 【請求項3】 前記複数種類の医療品は、注射輸液材料、カテーテル、チューブ、麻酔材料、酸素吸入材料、酸素マスク、滅菌フィルター、人工骨、人工関節、のうちの少なくとも1種類の医療材料を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の医療品管理システム。 【請求項4】 前記複数種類の医療品の少なくとも1つは、アンプル又はバイアル又は輸液バックに収容された薬品であることを特徴とする請求項1又は2に記載の医療品管理システム。 【請求項5】 前記医療機関は病院であり、この病院の医療品の取揃えが必要な各部署に1又は複数の前記収納管理装置が設置されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の医療品管理システム。 【請求項6】 前記在庫管理手段は、各部署の1又は複数の前記収納管理装置毎に種類別の医療品の在庫数量を演算し記憶することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の医療品管理システム。 【請求項7】 前記在庫管理手段が、医療機関に医療品を納入する医療品納入社の医療品納入社端未に通信手段を介して接続されると共に、この在庫管理手段に記憶された種類別の医療品の在庫数量に基づいて、医療品納入社に発注すべき医療品の種類と数量を決定する発注決定手段を有し、 前記発注決定手段により決定された医療品の種類と数量を含む発注情報を医療品納入社端未に出力して発注する発注手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の医療品管理システム。 【請求項8】 前記在庫管理手段は、種類別の医療品の目標在庫数量を設定する目標在庫数量設定手段を有すると共に、前記発注決定手段は、前記在庫数量と前記目標在庫数量とに基づいて医療品納入社に発注すべき医療品の種類と数量を決定することを特徴とする請求項7に記載の医療品管理システム。 【請求項9】 前記医療機関に少なくとも前記複数の収納管理装置と医療機関端未とを通信可能に接続したローカルエリアネットワークが構築され、前記在庫管理手段は医療機関端未に通信手段を介して接続される管理サーバのデータ処理装置からなることを特徴とする請求項7又は8に記載の医療品管理システム。 【請求項10】 前記管理サーバに、前記ローカルエリアネットワークを夫々備えた複数の医療機関と前記医療品納入社端未を夫々備えた複数の医療品納入社とを接続可能に構成したことを特徴とする請求項9に記載の医療品管理システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、医療機関における医療品の管理を行う為の医療品管理システムに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、病院等の医療機関においては、種々の病気やケガの患者に施す治療(手術等)や検査のために、種々の医療材料、種々の薬品が取り扱われている。これらの医療品については在庫管理を行い、種類別の医療品の在庫数量、医療品の使用期限を把握できるようにして、不足ぎみの医療品については必要数量分を医療品メーカー等に発注して補充する必要がある。仮に、医療品が不足して治療や検査に支承をきした場合には医療事故に繋がる虞もあり、それ故、医療機関における医療品の在庫管理は重要な業務である。 【0003】 近年、病院等では、医療品の在庫管理のために、コンピュータを用いて、納入された医療品の納入数量を種類別に入力し、また、治療や検査で消費した医療品の消費数量を種類別に入力することにより、種類別の医療品の在庫数量を計算して記録するようにしている。この医療品の消費数量の入力については、人が介在する入力操作により行うことになる。それ故、種類別の医療品の正確な在庫数量を取得するためには、医療品の消費数量を種類別に間違いなく入力することが必要になる。 【0004】 ここで、コンピュータを用いて医療品の在庫管理を行う技術は種々考えられるが、各種類の医療品の適正な在庫数量を確保しておくためには、各種類の医療品について、在庫数量の監視、補充すべき数量の決定、その数量の発注等が必要になり、現状では、その為の作業負担が大きい。そこで、特許文献1には、管理サーバにインターネットを介して医療機関端未と物流センター端未を接続して所定の情報通信を行い、管理サーバにおいて、医療機関の医療材料の在庫管理を行うと共に、発注すべき医療材料の種類と数量を算出して物流センターに発注するように構成した医療材料管理システムが開示されている。 【0005】 一方、病院等では、取り扱う医療品の種類が非常に多いため、それら多種の医療品の中から、各患者の治療や検査に使用する医療品を間違いなく慎重に取揃える必要があり、それを誤った場合には医療事故に繋がる虞がある。そこで、本願出願人は、特許文献2のように、複数の薬品収納部と、複数の薬品検出センサと、複数の指示ランプとを備え、各患者に施用する薬品の薬品情報に基づいて、その薬品が収納されている薬品収納部の指示ランプを点灯させるように構成した薬品収納管理装置を実用化している。 【0006】 【特許文献1】特開2002−259778号公報 【特許文献2】特開2002−11072号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 従来、病院等の医療機関における医療品の管理では、在庫管理用のコンピュータを用いた場合でも、特に、医療品の消費数量の入力については、人が介在する入力操作により行うことになるため、その消費数量の入力忘れや入力ミスが生じる虞があり、種類別の医療品の在庫数量を迅速に且つ容易に且つ正確に取得することができない。従って、消費されて在庫数量が少なくなった医療品について、必要数量分を迅速且つ確実に医療品メーカー等に発注して補充することができない。 【0008】 その結果、医療品が不足した場合には医療事故に繋がる虞があり、逆に、医療品の在庫数量が過剰になる虞もあり、その場合、使用期限を過ぎて無駄になる医療品が多く発生し、結局、種類別の医療品の在庫数量を過不足のない適切な数量に確保できない。特許文献1の医療材料管理システムでは、医療機関における医療品の消費数量の入力について、例えば、バーコードリーダを用いて行うが、やはり、人が介在する入力操作となるため、前記と同様の課題が生じ、種類別の医療品の信頼できる在庫数量を取得できない虞がある。 【0009】 ここで、特許文献2のように、各患者に施用する薬品の取揃えを支援する薬品収納管理装置は実用化されているが、各患者に施す治療や検査に必要な医療材料の取揃えを支援するものについては実用化されていない。例えば、病院の複数部署のうち患者に手術を施す手術部では、多種の医療材料が使用されるが、従来より、これら医療材料の中から各患者に施す手術に必要な医療材料の取揃えを簡単に且つ確実に行うこと、つまり、医療材料の取揃え作業を効率化することが難しい。 【0010】 本発明の目的は、各患者に施す治療や検査に必要な医療品の取揃えを簡単に且つ確実に行い、迅速に且つ簡単に且つ正確に、消費した医療品の種類と消費数量、種類別の医療品の在庫数量を取得でき、消費されて在庫数量が少なくなった医療品について、必要数量分を迅速且つ確実に発注して補充できる、医療品管理システムを提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0011】 請求項1の医療品管理システムは、医療機関における医療品の管理を行う為の医療品管理システムであって、複数種類の医療品を収納可能な複数の医療品収納部と、各医療品収納部への医療品の収納の有無を検出する医療品検出手段と、この医療品検出手段からの検出情報に基づいて複数の医療品収納部の医療品に関する管理情報を作成するコンピュータ手段と、このコンピュータ手段により制御され取出し対象の医療品を指示可能な取出指示手段とを夫々有する複数の収納管理装置を備え、前記各収納管理装置のコンピュータ手段は、取出し対象の医療品に関する情報に基づいて取出指示手段を制御すると共に、消費した医療品の種類と数量に関する消費医療品情報を作成して出力可能に構成され、前記複数の収納管理装置に通信可能に接続された在庫管理手段であって、この在庫管理手段に記憶した種類別の医療品の最新の在庫数量と、各収納管理装置から受信した消費医療品情報とに基づいて、種類別の医療品の在庫数量を演算し記憶する在庫管理手段を備えたことを特徴とする。 【0012】 各収納管理装置においては、複数種類の医療品を収納可能な複数の医療品収納部が設けられ、医療品検出センサにより各医療品収納部への医療品の収納の有無が検出されるため、複数の医療品収納部の各々について複数種類の医療品の何れかを予め対応付けておくことにより、コンピュータ手段により、各医療品収納部への医療品の収納の有無、医療品収納部に収納されている医療品の種類と数量、医療品収納部から取出した医療品の種類と数量、医療品収納部に取入れた(補充又は返却した)医療品の種類と数量等、複数の医療品収納部の医療品に関する管理情報が作成される。ここで、医療品検出手段としては、複数の医療品収納部に夫々設けられた複数の医療品検出センサを適用することが好ましい。 【0013】 また、各収納管理装置においては、コンピュータ手段により、各患者に施す治療や検査に必要な医療品(取出し対象の医療品)に関する情報に基づいて取出指示手段が制御され、その取出指示手段により取出し対象の医療品が指示される。取出し対象の医療品に関する情報については、例えば、この収納管理装置の外部のデータ処理装置で作成された情報である。ここで、取出指示手段として、複数の医療品収納部に夫々対応して設けられた複数の指示ランプを適用することが好ましい。 【0014】 そして、このコンピュータ手段により、例えば、前記管理情報を利用することにより、更に、医療品収納部に医療品を取入れた場合には、その取入れが補充であるのか又は返却であるのかを指定することにより、消費した(つまり、在庫でなくなった)医療品の種類と数量が演算されて、その種類と数量に関する消費医療品情報が作成される。複数の収納管理装置に在庫管理手段が通信可能に接続されており、各収納管理装置から在庫管理手段に消費医療品情報が出力される。 【0015】 在庫管理手段により、この在庫管理手段に記憶した種類別の医療品の最新の在庫数量と、各収納管理装置から受信した消費医療品情報とに基づいて、種類別の医療品の在庫数量が演算され記憶される。在庫管理手段については、この医療機関内に設けてローカルエリアネットワークを介して収納管理装置と接続するようにしてもよいし、この医療機関外の管理サーバに設けてインターネット及びローカルエリアネットワークを介して収納管理装置と接続するようにしてもよい。 【0016】 請求項1の発明においては、次の構成を採用可能である。 前記在庫管理手段は、医療機関に納入された種類別の医療品の納入数量を外部から受けて、前記納入数量に基づいて種類別の医療品の在庫数量を演算し記憶する(請求項2)。前記複数種類の医療品は、注射輸液材料、カテーテル、チューブ、麻酔材料、酸素吸入材料、酸素マスク、滅菌フィルター、人工骨、人工関節、のうちの少なくとも1種類の医療材料を含む(請求項3)。 【0017】 前記複数種類の医療品の少なくとも1つは、アンプル又はバイアル又は輸液バックに収容された薬品である(請求項4)。前記医療機関は病院であり、この病院の医療品の取揃えが必要な各部署に1又は複数の前記収納管理装置が設置されている(請求項5)。前記在庫管理手段は、各部署の1又は複数の前記収納管理装置毎に種類別の医療品の在庫数量を演算し記憶する(請求項6)。 【0018】 前記在庫管理手段が、医療機関に医療品を納入する医療品納入社の医療品納入社端未に通信手段を介して接続されると共に、この在庫管理手段に記憶された種類別の医療品の在庫数量に基づいて、医療品納入社に発注すべき医療品の種類と数量を決定する発注決定手段を有し、前記発注決定手段により決定された医療品の種類と数量を含む発注情報を医療品納入社端未に出力して発注する発注手段を備える(請求項7)。 【0019】 前記在庫管理手段は、種類別の医療品の目標在庫数量を設定する目標在庫数量設定手段を有すると共に、前記発注決定手段は、前記在庫数量と前記目標在庫数量とに基づいて医療品納入社に発注すべき医療品の種類と数量を決定する(請求項8)。前記医療機関に少なくとも前記複数の収納管理装置と医療機関端未とを通信可能に接続したローカルエリアネットワークが構築され、前記在庫管理手段は医療機関端未に通信手段を介して接続される管理サーバのデータ処理装置からなる(請求項9)。前記管理サーバに、前記ローカルエリアネットワークを夫々備えた複数の医療機関と前記医療品納入社端未を夫々備えた複数の医療品納入社とを接続可能に構成する(請求項10)。 【発明の効果】 【0020】 請求項1の医療品管理システムによれば、複数の医療品収納部と医療品検出手段とコンピュータ手段と取出指示手段とを夫々有する複数の収納管理装置を設けたので、各収納管理装置において、医療品検出手段が各医療品収納部への医療品の収納の有無を検出し、各患者に施す治療や検査に必要な医療品(取出し対象の医療品)に関する情報に基づいて、コンピュータ手段が取出指示手段を制御し、その取出指示手段が取出し対象の医療品を指示するため、その取出し対象の医療品の医療品収納部からの取出しを簡単に且つ確実に行って、その医療品の取揃え作業を効率化し、医療品の取揃えミスによる医療事故を極力防止できる。また、各収納管理装置において、コンピュータ手段は、各医療品収納部への医療品の収納の有無、医療品収納部に収納されている医療品の種類と数量、医療品収納部から取出した医療品の種類と数量、医療品収納部に取入れた(補充又は返却した)医療品の種類と数量等、複数の医療品収納部の医療品に関する管理情報を作成するので、この管理情報に基づいて、例えば、医療品の取出し前又は後の収納状態を、必要な医療品を過不足なく収納した適切な収納状態にしておくことができ、また、医療品の取出しの際、取出し対象の医療品が収納されていない場合には、それを指示するようにも構成できる。 【0021】 しかも、各収納管理装置において、コンピュータ手段は、例えば、前記管理情報を利用することにより、更に、医療品収納部に医療品を取入れた場合には、その取入れが補充であるのか又は返却であるのかを指定することにより、消費した(つまり、在庫でなくなった)医療品の種類と数量を演算して、その種類と数量に関する消費医療品情報を作成する。ここで、使用した医療品の種類と数量の情報を記録できるため、その情報に基づいて医療保険請求を漏れなく確実に行うことができる。そして、複数の収納管理装置に通信可能に接続された在庫管理手段が、この在庫管理手段に記憶した種類別の医療品の最新の在庫数量と、各収納管理装置から受信した消費医療品情報とに基づいて、種類別の医療品の在庫数量を演算し記憶するので、迅速に且つ簡単に且つ正確に、消費した医療品の種類と消費数量、種類別の医療品の在庫数量を取得でき、消費されて在庫数量が少なくなった医療品について、必要数量分を迅速且つ確実に発注して補充でき、その結果、この医療機関の種類別の医療品の在庫数量を過不足のない適切な数量に確保できる。以上のことから、病院等の医療機関の運営(経営)に貢献することが可能になる。 【0022】 請求項2の医療品管理システムによれば、在庫管理手段は、医療機関に納入された種類別の医療品の納入数量を外部から受けて、前記納入数量に基づいて種類別の医療品の在庫数量を演算し記憶するので、この医療機関における種類別の医療品の在庫数量を確実に取得することができる。 【0023】 請求項3の医療品管理システムによれば、複数種類の医療品は、注射輸液材料、カテーテル、チューブ、麻酔材料、酸素吸入材料、酸素マスク、滅菌フィルター、人工骨、人工関節、のうちの少なくとも1種類の医療材料を含むので、これら医療材料のうちの少なくとも1種類の医療材料の管理を確実に行うことができる。 【0024】 請求項4の医療品管理システムによれば、複数種類の医療品の少なくとも1つは、アンプル又はバイアル又は輸液バックに収容された薬品であるので、これら薬品の少なくとも1つの管理を確実に行うことができる。 【0025】 請求項5の医療品管理システムによれば、医療機関は病院であり、この病院の医療品の取揃えが必要な各部署に1又は複数の収納管理装置を設置しているので、この収納管理装置を設置した部署において、医療品の管理を確実に行うことができる。 【0026】 請求項6の医療品管理システムによれば、在庫管理手段は、各部署の1又は複数の収納管理装置毎に種類別の医療品の在庫数量を演算し記憶するので、この収納管理装置を設置した部署毎に、種類別の医療品の在庫数量を管理し、それら在庫数量を過不足のない適切な数量に確保することができる。 【0027】 請求項7の医療品管理システムによれば、在庫管理手段が、医療機関に医療品を納入する医療品納入社の医療品納入社端未に通信手段を介して接続されると共に、この在庫管理手段に記憶された種類別の医療品の在庫数量に基づいて、医療品納入社に発注すべき医療品の種類と数量を決定する発注決定手段を有し、発注決定手段により決定された医療品の種類と数量を含む発注情報を医療品納入社端未に出力して発注する発注手段を備えたので、医療品納入社に発注すべき医療品の種類と数量を確実に決定することができ、その医療品の種類と数量の医療品納入社への発注を円滑に且つ確実に行うことができる。 【0028】 請求項8の医療品管理システムによれば、在庫管理手段は、種類別の医療品の目標在庫数量を設定する目標在庫数量設定手段を有すると共に、発注決定手段は、前記在庫数量と前記目標在庫数量とに基づいて医療品納入社に発注すべき医療品の種類と数量を決定するので、種類別の医療品の目標在庫数量を設定しておくことにより、自動的に医療品納入社に発注すべき医療品の種類と数量を決定することができる。 【0029】 請求項9の医療品管理システムによれば、医療機関に少なくとも複数の収納管理装置と医療機関端未とを通信可能に接続したローカルエリアネットワークを構築し、在庫管理手段は医療機関端未に通信手段を介して接続される管理サーバのデータ処理装置からなるので、この医療品管理システムの医療品を管理する大部分の処理を医療機関外部の管理サーバのデータ処理装置で実行させることができ、医療機関においては、この医療品管理システムを構築する負担を極力抑えて、この医療品管理システムを適用することができるため、この医療品管理システムが汎用性に非常に優れたものになる。 【0030】 請求項10の医療品管理システムによれば、管理サーバに、ローカルエリアネットワークを夫々備えた複数の医療機関と医療品納入社端未を夫々備えた複数の医療品納入社とを接続可能に構成したので、複数の医療機関がこの医療品管理システムの管理サーバを共有でき、また、各医療機関において、多種多様の医療品を管理サーバを介して複数の医療品納入社の中の適当な医療品納入社に発注できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0031】 本実施形態の医療品管理システムは、医療機関における医療品の管理を行う為のシステムであり、特に、複数種類の医療品(医療材料、薬品)を収納可能な複数の医療品収納部と、各医療品収納部への医療品の収納の有無を検出する医療品検出手段と、この医療品検出手段からの検出情報に基づいて複数の医療品収納部の医療品に関する管理情報を作成するコンピュータ手段と、このコンピュータ手段により制御され取出し対象の医療品を指示可能な取出指示手段とを夫々有する複数の収納管理装置を備えたものである。 【実施例1】 【0032】 図1に示すように、この医療機関1は病院(総合病院)であり、この医療機関1には、手術部2、薬局3、病棟4等の複数の部署(その他、救急外来、中央処置室、透析、X線、ICU、HICU、NICU等々)が設置されており、医療品(医療材料、薬品)の取揃えが必要な各部署に、1又は複数の医療材料収納管理装置5、及び/又は、1又は複数の薬品収納管理装置6が設置されている。例えば、手術部2には医療材料収納管理装置5と薬品収納管理装置6が、薬局3には薬品収納管理装置6が、病棟4には医療材料収納管理装置5と薬品収納管理装置6が、夫々設置されている。 【0033】 また、この医療機関1には、在庫管理装置7と納入管理装置8が設けられ、複数の医療材料収納管理装置5と複数の薬品収納管理装置6と在庫管理装置7と納入管理装置8とを通信可能に接続するローカルエリアネットワーク9(LAN9)が構築されている。尚、このLAN9には、医療機関1内に設けられた他の種々のデータ処理装置を接続可能である。実施例1の医療品管理システムMS1は、複数の医療材料収納管理装置5、複数の薬品収納管理装置6、在庫管理装置7、納入管理装置8、LAN9等で構成されている。 【0034】 図2に示すように、医療材料収納管理装置5、薬品収納管理装置6は、夫々、複数種類の医療品(医療材料、薬品)を収納可能な複数の医療品収納部10、複数の医療品収納部10に夫々設けられ各医療品収納部10への医療品の収納の有無を検出する医療品検出センサ11(医療品検出手段)、医療品検出センサ11からの検出情報に基づいて複数の医療品収納部10の医療品に関する管理情報を作成するコンピュータ12(コンピュータ手段)、複数の医療品収納部10に夫々対応付けて設けられ且つコンピュータ12により制御され取出し対象の医療品を指示可能な指示ランプ13(取出指示手段)を有する。 【0035】 コンピュータ12は、CPU、ROM、RAM、I/O(入出力インターフェース)を備え、そのI/Oに、複数の医療品検出センサ11と複数の指示ランプ13が接続されている。尚、各医療品収納部10には1つの医療品のみを収納可能に構成してある。但し、各医療品収納部10に(同種の)複数の医療品を収納可能に構成してもよく、この場合、各医療品収納部10に複数の医療品検出センサ11を設けることが好ましい。 【0036】 また、医療材料収納管理装置5、薬品収納管理装置6には、夫々、ハードディスク等の記憶装置14、液晶ディスプレイ等の表示装置15、キーボードやマウスやタッチパネル等の入力装置16、バーコードリーダやICリーダ等の読取装置17、インクジェットプリンタ等の印刷装置18が設けられ、これらの機器14〜18はコンピュータ12のI/Oに接続されている。尚、これらの機器14〜18の少なくとも一部を省略可能である。 【0037】 図3に示すように、記憶装置14には、コンピュータ12のCPUが実行する収納管理プログラムが格納され、医療品マスタファイル20、対応情報ファイル21、管理情報ファイル22が記憶されている。 【0038】 図4に示すように、医療品マスタファイル20には、複数種類の医療品の医療品情報が記憶されており、各医療品情報は、その医療品の医療品コード、医療品名称、規格数量の情報を含んでいる。図5に示すように、対応情報ファイル21には、複数の医療品収納部10の医療品収納部コードと、これら医療品収納部コードの各々に対応付けて予め設定された複数種類の医療品の何れかの医療品コード(対応情報テーブル)が記憶されている。 【0039】 各収納管理装置5,6のコンピュータ12では、複数の医療品検出センサ11からの検出情報に基づいて、更には、対応情報ファイル21に記憶された対応情報テーブルに基づいて、図6に示すように、各医療品収納部10への医療品の収納の有無、医療品収納部10に収納されている医療品の種類と数量、医療品収納部10から取出した医療品の種類と数量、医療品収納部10に取入れた(補充又は返却した)医療品の種類と数量等、複数の医療品収納部10の医療品に関する管理情報が作成される。 【0040】 ここで、この医療品管理システムMS1の医療材料収納管理装置5として、採用可能な次の4種類の医療材料収納管理装置5A〜5Dの具体的な構成について説明する。尚、医療材料収納管理装置5に収納される複数種類の医療品は、注射輸液材料、カテーテル、チューブ、麻酔材料、酸素吸入材料、酸素マスク、滅菌フィルター、人工骨、人工関節、のうちの少なくとも1種類の医療材料を含んでいる。 【0041】 医療材料収納管理装置5A・・・図7-1〜図7-4参照 この医療材料収納管理装置5Aは、コンピュータ12Aを備えた直方体状の筐体30と、筐体30の前側を開閉する扉31と、筐体30の内部に設置された複数段の棚32とを備えている。各棚32は横長の板状に形成され、その上側部分を複数の仕切部材33で仕切って複数の医療品収納部10Aが形成され、各医療品収納部10Aにおいて、医療品は棚32の上面に載置した状態で収納される。各棚32には、前後1対の取付穴32aが左右方向に一定間隔おきに複数組形成され、各仕切部材33は、その前後1対の挿入部33aを前後1対の取付穴32aに挿入することで棚32に装着される。 【0042】 ところで、カテーテル等の医療材料は立置き用の左右幅が比較的小さな医療材料ケースに収容された状態で医療品収納部10Aに収容されることになる。但し、このような医療材料ケースは一定の左右幅のものばかりでない。それ故、左右方向に隣合う取付穴32a間の間隔は、医療材料ケースの最小の左右幅に合わせた間隔とされ、各医療品収納部10Aについては、収納予定の医療品ケースの左右幅に合わせて、仕切部材33の取付け位置を調節して左右収納幅を調節することができる。 【0043】 各棚32の上面部分には、左右に隣合う取付穴32aの各間(場合により更に左右方向端部の取付穴32aと棚32の端縁の間)に1つの医療品検出センサ11Aが位置するように、複数の医療品検出センサ11Aが取付けられ、各棚32の前面部分に、複数の医療品検出センサ11Aと夫々対となる複数の指示ランプ13Aが取り付けられている。医療品検出センサ11Aは医療品を直接的に検出するセンサであり、この医療品検出センサ11Aとして、メカニカルスイッチ、フォトセンサ、容量センサ等を適用可能である。指示ランプ13Aとして、発光ダイオード、豆電球等を適用可能である。 【0044】 この収納管理装置5Aでは、複数の仕切部材33の取付け位置、つまり、複数の医療品収納部10Aの配置を種々変更できるが、コンピュータ12Aでは、取付穴32aへの仕切部材33の取付けの有無を検出する取付センサを設けることにより、その取付センサからの情報に基づいて、自動的に複数の医療品収納部10Aの配置を判断可能である。 【0045】 医療材料収納管理装置5B・・・図8-1〜図8-3参照 この医療材料収納管理装置5Bは、コンピュータ12Bを備えた直方体状の筐体40と、筐体40の前側を開閉する扉41と、筐体40の内部に設置された複数段の棚42とを備えている。各棚42は横長の板状に形成され、その上側部分を複数の仕切部材43で仕切って複数の医療品収納部10Bが形成され、各医療品収納部10Bに可動部材44が配設され、各医療品収納部10Bにおいて、医療品は可動部材44の下側で棚42の上面に載置した状態で収納される。各棚42には、前後1対の取付穴42aが左右方向に一定間隔おきに複数組形成され、各仕切部材43は、その前後1対の挿入部43aを前後1対の取付穴42aに挿入することで棚42に装着される。 【0046】 また、各棚42には、その後端部上側に左右方向に延びる枢支軸45が取り付けられ、各可動部材44はその後端部の係合部44aが枢支軸45に係合して揺動自在に枢着される。各可動部材44は、係合部44aと、係合部44aから前側に延びる連結部44bと、連結部44bの前端部に設けられた銘板部44cとを有する。医療品が収納されていない医療品収納部10Bの可動部材44は図8-2に示す状態となり、銘板部44cが棚42の前面を覆った状態になる。医療品が医療品収納部10Bに収納されると、その医療品収納部10Bの可動部材44が、可動部材44の下側に挿入された医療品によって連結部44bを押されて上方へ揺動する。 【0047】 ところで、注射輸液材料等の医療材料は横置き用の左右幅が比較的大きな医療材料ケースに収容された状態で医療品収納部10Bに収容されることになる。但し、このような医療材料ケースは一定の左右幅のものばかりでない。それ故、左右方向に隣合う取付穴42a間の間隔は、医療材料ケースの最小の左右幅に合わせた間隔とされ、各医療品収納部10Bについては、収納予定の医療品ケースの左右幅に合わせて、仕切部材43の取付け位置を調節して左右収納幅を調節することができる。尚、各医療品収納部10Bには、その左右収納幅に合った大きさの可動部材44を配設することが好ましい。 【0048】 各棚42の前面部分には、左右に隣合う取付穴42aの各間(場合により更に左右方向端部の取付穴42aと棚42の端縁の間)の前側に、1つの医療品検出センサ11B及び指示ランプ13Bが位置するように、複数の医療品検出センサ11B及び指示ランプ13Bが取り付けられている。医療品検出センサ11Bは医療品を可動部材44を介して間接的に検出するセンサであり、医療品が収納されていない医療品収納部10Bの可動部材44の銘板部44cが、医療品検出センサ11Bに近接して指示ランプ13を覆い隠し、この医療品収納部10Bに医療品が収納されると、銘板部44cが上昇して、医療品検出センサ11Bから離隔して指示ランプ13Bが視認可能になる。 【0049】 この収納管理装置5Bにおいて、複数の仕切部材43の取付け位置、つまり、複数の医療品収納部10Bの配置を種々変更することができるが、コンピュータ12Bでは、取付穴42aへの仕切部材43の取付けの有無を検出する取付センサを設けることにより、その取付センサからの情報に基づいて、自動的に複数の医療品収納部10Bの配置を判断可能である。尚、医療品検出センサ11B、指示ランプ13Bの適用例は前記収納管理装置5Aの場合と同様である。 【0050】 医療材料収納管理装置5C・・・図9-1〜図9-4参照 この医療材料収納管理装置5Cは、コンピュータ12Cを備えた直方体状の筐体50と、筐体50の前側を開閉する扉51と、筐体50の内部の上端部分に設置された横架材52とを備えている。横架材52は横長で縦断面矩形枠の中空状に形成され、その横架材52の下板部に複数の長穴52aが左右方向に並ぶように形成され、これら長穴52aに夫々挿通状に装着された複数の吊持部材53が設けられている。複数の吊持部材53付近及びその下側が複数の医療品収納部10Cとなり、各医療品収納部10Cにおいて、チューブ等の医療品は吊持部材53に吊下げられた状態で収納される。 【0051】 各吊持部材53は側面視T字形に形成され、その上端部の連結部53aが横架材52の内部に収容され、連結部53aから下方へ延びる直線状の揺動部53bが挿通穴52aを挿通し、揺動部53bの下端部にフック部53cが形成されている。横架材52の内部には左右方向に延びる枢支軸54が取り付けられ、各吊持部材53は、その連結部53aが枢支軸45に外嵌されて揺動自在に枢着され、その連結部53aには、前端部に被検出部53dが設けられ、後端部に重り部53eが設けられている。 【0052】 横架材52の内部に複数の吊持部材53の被検出部53dに対応する複数の医療品検出センサ11Cが取付けられ、横架材52の前面部に複数の吊持部材53に対応する複数の指示ランプ13Cが取付けられている。図9-3に示すように、医療品が吊り下げられていない吊持部材53はその重り部53eにより前方下がり傾斜状の姿勢になり、被検出部53dが医療品検出センサ11Cから離隔した状態になる。この吊持部材53に医療品を吊下げると、吊持部材53が鉛直姿勢になり、被検出部53dが医療品検出センサ11Cに近接した状態になる。尚、医療品検出センサ11C、指示ランプ13Cの適用例は前記収納管理装置5Aの場合と同様である。 【0053】 医療材料収納管理装置5D・・・図10-1、図10-2参照 この医療材料収納管理装置5Dは、コンピュータ12Dを備えた直方体状の筐体60と、筐体60の内部に設置された複数段の棚62とを備えている。各棚62は横長の板状に形成され、各棚62の内部に、医療品検出手段に相当するICリーダの複数のアンテナ11Dが取付けられ、これらアンテナ11Dの上側が複数の医療品収納部10Dをなし、各医療品収納部10Dにおいて、ICタグ63が装着された医療品が棚62の上面に載置した状態で収納される。ICリーダがコンピュータ12Dに接続され、ICタグ63のICチップには、そのICタグ63を装着する医療品の医療品情報が記憶されている。 【0054】 尚、この医療品管理システムMS1に採用可能な薬品収納管理装置6の具体的な構成については説明を省略する。尚、薬品収納管理装置6に収納される複数種類の薬品の少なくとも1つは、アンプル又はバイアル又は輸液バックに収容された薬品である。 【0055】 ここで、各収納管理装置5,6のコンピュータ12は、取出し対象の医療品に関する情報に基づいて複数の指示ランプ13を制御して、取出し対象の医療品が収納された1又は複数の医療品収納部10の指示ランプ13を点灯させる。この取出し対象の医療品に関する情報については、各患者の処方箋毎、治療(手術)毎、検査毎等の情報であって、読取装置17により帳票等の書類に付されたバーコードやICチップから読取られた情報、所定のデータ処理装置からLAN9を介して受信した情報、入力装置15により別途入力された情報、等である。 【0056】 また、各収納管理装置5,6のコンピュータ12は、この収納管理装置5,6から取出して消費した医療品の種類と数量に関する消費医療品情報を作成して在庫管理装置7に出力可能に構成されている。ここで、各収納管理装置5,6から取出された医療品については、実際に使用(破損も含む)して消費されるものが殆どであるが、使用せずに収納管理装置5,6に返却されるものもあり、当然、返却された医療品は消費医療品とならない。 【0057】 そこで、各収納管理装置5,6のコンピュータ12では、各患者の処方箋毎、治療(手術)毎、検査毎等に行われる医療品の取揃え作業の開始から終了迄の間において、取出した医療品の種類と数量と返却した医療品の種類と数量とに基づいて、消費した医療品の種類と数量を示す消費医療品情報を作成し、取揃え作業後に在庫管理装置7に出力するように構成できる。尚、各収納管理装置5,6のコンピュータ12から在庫管理装置7へは、前記消費医療品情報として、取出した医療品の種類と数量と返却した医療品の種類と数量とを直接出力してもよい。この場合、在庫管理装置7において、各収納管理装置5,6から取出して消費した医療品の種類と数量を算出することができる。 【0058】 次に、在庫管理装置7、納入管理装置8について説明する。 図11、図12に示すように、在庫管理装置7は、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置からなり、この在庫管理装置7には、処理装置本体70、マウス71、キーボード72、ディスプレイ73が設けられている。処理装置本体70には、CPU80、ROM81、RAM82、HD83(ハードディスク)及びHDD84(HDドライブ)、CD85a(コンパクトディスク)用のCDD85(CDドライブ)、FD(フレキシブルディス)用のFDD86(FDドライブ)、I/O87(入出力インターフェース)等が設けられ、これら80〜87はバス88で互いに接続され、I/O87に、マウス71、キーボード72、ディスプレイ73の表示駆動回路73aが接続されている。 【0059】 図13に示すように、HD84等の記憶部には、CPU80が実行する在庫管理プログラムが格納され、種類別医療品納入ファイル90、種類別医療品消費ファイル91、種類別医療品在庫ファイル92が記憶されている。 【0060】 図14に示すように、種類別医療品在庫ファイル92には、この医療機関1全体の種類別の医療品の在庫数量と、収納管理装置5,6を設置した部署(手術部、薬局、病棟等)毎の(即ち、各部署の1又は複数収納管理装置5,6毎に)種類別の医療品の在庫数量が記憶されている。この在庫管理装置7では、この種類別医療品在庫ファイル92に記憶した種類別の医療品の最新の在庫数量と、各収納管理装置5,6から受信した消費医療品情報とに基づいて、種類別の医療品の在庫数量が演算されて記憶更新され、この処理は、各収納管理装置5,6から消費医療品情報を受信する度に行われる。 【0061】 納入管理装置8は、図示省略するが、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置からなり、在庫管理装置7と同様の構成であるが、更に、バーコードリーダやICリーダ等の読取装置を備えている。この納入管理装置8では、読取装置により納入された医療品のケースに付されたバーコードやICから読取られた情報に基づいて、納入された医療品の種類と数量、更に、納品された医療品がどの部署の在庫となるかに関する納品医療品情報が作成されて、在庫管理装置7に送信される。尚、この納入管理装置8については、医療品納入を専門に引受ける部署及び/又は収納管理装置5,6を設置した各部署に設置する。 【0062】 そして、在庫管理装置7では、種類別医療品在庫ファイル92に記憶した種類別の医療品の最新の在庫数量と、納入管理装置8から受信した納品医療品情報(納入管理装置8を介して外部から受ける医療機関1に納入された種類別の医療品の納入数量)に基づいて、図14に示す、種類別の医療品の在庫数量が演算されて記憶更新され、この処理は、納品管理装置8から納品医療品情報を受信する度に行われる。 【0063】 尚、例えば、図13に示す種類別医療品納入ファイル90には、この医療機関1全体と部署毎に、納入された医療品の種類と数量が、納入日時等の情報を付随させて時系列的に記憶され、また、種類別医療品消費ファイル91には、この医療機関1全体と部署毎に、消費された医療品の種類と数量が、消費日時等の情報を付随させて時系列的に記憶され、在庫管理装置7では、これらの情報や、これらの情報を加工した情報を出力できる。 【0064】 以上説明した医療品管理システムMS1によれば次の効果を奏する。 複数の医療品収納部10と複数の医療品検出センサ11とコンピュータ12と複数の指示ランプ13とを夫々有する複数の収納管理装置5,6を設けたので、各収納管理装置5,6において、医療品検出センサ11が各医療品収納部10への医療品の収納の有無を検出し、各患者に施す治療や検査に必要な医療品(取出し対象の医療品)に関する情報に基づいて、コンピュータ12が指示ランプ13を制御し、その指示ランプ13が取出し対象の医療品を指示するため、その取出し対象の医療品の医療品収納部10からの取出しを簡単に且つ確実に行って、その医療品の取揃え作業を効率化し、医療品の取揃えミスによる医療事故を極力防止できる。 【0065】 また、各収納管理装置5,6において、コンピュータ12は、各医療品収納部10への医療品の収納の有無、医療品収納部10に収納されている医療品の種類と数量、医療品収納部10から取出した医療品の種類と数量、医療品収納部10に取入れた(補充又は返却した)医療品の種類と数量等、複数の医療品収納部10の医療品に関する管理情報を作成するので、この管理情報に基づいて、例えば、医療品の取出し前又は後の収納状態を、必要な医療品を過不足なく収納した適切な収納状態にしておくことができ、また、医療品の取出しの際、取出し対象の医療品が収納されていない場合には、それを指示するようにも構成することができる。 【0066】 しかも、各収納管理装置5,6において、コンピュータ12は、例えば、前記管理情報を利用することにより、更に、医療品収納部10に医療品を取入れた場合には、その取入れが補充であるのか又は返却であるのかを指定することにより、消費した(つまり、在庫でなくなった)医療品の種類と数量を算出して、その種類と数量に関する消費医療品情報を作成する。ここで、使用した医療品の種類と数量の情報を記録できるため、その情報に基づいて医療保険請求を漏れなく確実に行うことができる。 【0067】 そして、複数の収納管理装置5,6に通信可能に接続された在庫管理装置7が、この在庫管理装置7に記憶した種類別の医療品の最新の在庫数量と、各収納管理装置5,6から受信した消費医療品情報とに基づいて、種類別の医療品の在庫数量を演算し記憶するので、迅速に且つ簡単に且つ正確に、消費した医療品の種類と消費数量、種類別の医療品の在庫数量を取得でき、消費されて在庫数量が少なくなった医療品について、必要数量分を迅速且つ確実に発注して補充でき、その結果、この医療機関1の種類別の医療品の在庫数量を過不足のない適切な数量に確保できる。以上のことから、病院等の医療機関1の運営(経営)に貢献することが可能になる。 【0068】 在庫管理装置7は、医療機関1に納入された種類別の医療品の納入数量を外部から受けて、前記納入数量に基づいて種類別の医療品の在庫数量を演算し記憶するので、この医療機関1における種類別の医療品の在庫数量を確実に取得できる。医療機関1は病院であり、この病院の医療品の取揃えが必要な各部署(手術部2等)に1又は複数の収納管理装置5,6を設置しているので、この収納管理装置5,6を設置した部署において、医療品の管理を確実に行うことができる。在庫管理装置7は、各部署の1又は複数の収納管理装置5,6毎に種類別の医療品の在庫数量を演算し記憶するので、この収納管理装置5,6を設置した部署毎に、種類別の医療品の在庫数量を管理し、それら在庫数量を過不足のない適切な数量に確保することができる。 【0069】 尚、在庫管理装置7においては、在庫のある各医療品の使用期限を管理可能に構成することができる。この場合、例えば、在庫管理装置7のHD84等の記憶部に記憶された種類別医療品在庫ファイル92に、各医療品の使用期限の情報を付随させて記憶させる。この場合、例えば、図15に示すように、各医療品(例えば、医療品N)について、所定使用期限範囲(例えば、約10日おきの使用期限範囲)毎に、その医療品の数量を記憶しておく。これにより、使用期限となった医療品の種類と数量、使用期限近くとなった医療品の種類と数量を確実に取得することが可能になる。 【実施例2】 【0070】 図16に示すように、実施例2の医療品管理システムMS2においては、医療機関1の在庫管理装置7が、医療機関1に医療品を納入する複数の医療品納入社100A〜100Cの医療品納入社端未101に、医療機関1のLAN9とインターネット105(通信手段)を介して夫々接続されると共に、種類別の医療品の目標在庫数量を設定する目標在庫数量設定手段110と、在庫管理装置6に記憶された種類別の医療品の在庫数量(図14の種類別医療品在庫ファイル92)と目標在庫数量設定手段110により設定された種類別の医療品の目標在庫数量とに基づいて、医療品納入社100A〜100Cに発注すべき医療品の種類と数量を決定する発注決定手段111とを有する。 【0071】 図17に示すように、在庫管理装置7のHD84等の記憶部には、種類別医療品目標在庫ファイル93、種類別医療品発注ファイル94、医療品納入社マスタファイル95が記憶されている。医療品納入社マスタファイル95には、複数の医療品納入社の名称、住所、電話番号、ファクス番号、メールアドレス、URL等の情報の他、各医療品納入社について納入可能な1又は複数種類の医療品の医療品情報が記憶されている。 【0072】 図18に示すように、種類別医療品目標在庫ファイル93には、この医療機関1全体の種類別の医療品の目標在庫数量と、収納管理装置5,6を設置した部署(手術部、薬局、病棟等)毎の(即ち、各部署の1又は複数収納管理装置5,6毎に)種類別の医療品の目標在庫数量が記憶されている。ここで、これら目標在庫数量の各々については、目標在庫数量設定手段110により、医療機関1側が決める任意の目標在庫数量を設定できるが、自動的に、過去の目標在庫数量の場合の医療品の在庫数量の過不足の有無を判定し、医療品の過不足が生じない適当な目標在庫数量を算出して設定するように構成してもよい。 【0073】 図19に示すように、種類別医療品発注ファイル94に、各医療品納入社100A〜100C毎に発注すべき医療品の種類と数量が記憶されている。ここで、各医療品納入社100A〜100C毎に発注すべき医療品については、発注決定手段111により、図14の種類別医療品在庫ファイル92と、図18の種類別医療品目標在庫ファイル93と、医療品納入社マスタファイル95に基づいて決定される。但し、発注すべき医療品を取り扱っている医療品納入社が複数ある場合には、医療品の納入単価が低い医療品納入社、或いは、医療品の納入日が速い医療品納入社を、発注する医療品納入社に決定するようにしてもよい。その為の情報は医療品納入社マスタファイル95に記憶しておくものとする。 【0074】 さて、図16に示すように、この医療品管理システムMS2は、医療機関1の複数の収納管理装置5,6と在庫管理装置7と納入管理装置8にLAN9により接続された医療機関端未112を備え、この医療機関端未112がインターネット105を介して複数の医療品納入社100A〜100Cの医療品納入社端未101に夫々接続される。そして、この医療機関端未112が、在庫管理装置7の発注決定手段111により決定された医療品の種類と数量を含む発注情報を、発注すべき医療品納入社100A〜100Cに分別して、その医療品納入社端未101に出力して発注する発注手段113を有する。ここで、発注手段113による発注は、一定期間(例えば、一週間、1カ月等)毎、或いは、各医療品について、在庫の数量を監視してその在庫数量が所定数量未満になった場合に自動的に行うように構成してある。 【0075】 尚、各医療品納入社100A〜100Cにおいては、医療機関1からの発注情報を医療品納入社端未101で受信し、その医療品を受注した場合には、その受注確認情報を医療品納入社端未101からインターネット105を介して医療機関1の医療機関端未112に送信するように構成することが好ましい。尚、この医療品管理システムMS2の医療機関1の収納管理装置5,6、在庫管理装置7、納入管理装置8の前記以外の構成と機能については、基本的に実施例1の医療品管理システムMS2と同様である。 【0076】 この医療品管理システムMS2によれば次の効果を奏する。 在庫管理装置7が、医療機関1に医療品を納入する医療品納入社100A〜100Cの医療品納入社端未101にLAN9及びインターネット105を介して接続されると共に、この在庫管理装置7に記憶された種類別の医療品の在庫数量に基づいて、医療品納入社100A〜101Cに発注すべき医療品の種類と数量を決定する発注決定手段111を有し、発注決定手段111により決定された医療品の種類と数量を含む発注情報を医療品納入社端未101に出力して発注する発注手段113を備えたので、医療品納入社100A〜100Cに発注すべき医療品の種類と数量を確実に決定でき、その医療品の種類と数量の医療品納入社100A〜100Cへの発注を円滑に且つ確実に行うことができる。 【0077】 在庫管理装置7は、種類別の医療品の目標在庫数量を設定する目標在庫数量設定手段110を有すると共に、発注決定手段111は、前記在庫数量と前記目標在庫数量とに基づいて医療品納入社100A〜100Cに発注すべき医療品の種類と数量を決定するので、種類別の医療品の目標在庫数量を設定しておくことにより、自動的に医療品納入社100A〜100Cに発注すべき医療品の種類と数量を決定することができる。また、医療機関1と医療品納入社100A〜100Cとの間の種々の取引データを管理可能にすることもでき、医療機関1、医療品納品社100A〜100Cの事務処理等の軽減を図ることができる。その他、基本的に実施例1の医療品管理システムMS1と同様の効果を奏する。 【実施例3】 【0078】 図20に示すように、実施例3の医療品管理システムMS3においては、複数の医療機関1A〜1Cを備え、各医療機関1A〜1Cに、複数の医療材料収納管理装置5と、複数の薬品収納管理装置6と、納入管理装置7と、医療機関端未120が設けられて、これら収納管理装置5,6と納入管理装置7と医療機関端未120とを通信可能に接続したLAN9が構築され、実施例1,2の在庫管理装置7に相当するものは、各医療機関1A〜1Cの医療機関端未120にインターネット105(通信手段)を介して接続される管理サーバ130のデータ処理装置131からなり、このデータ処理装置131に、インターネット105を介して複数の医療品納入社100A〜100Cの医療品納入社端未101も夫々接続される。 【0079】 図21に示すように、管理サーバ130のデータ処理装置131には、そのHD等の記憶部132に、在庫管理プログラムが格納され、医療品マスタファイル140、医療品納入社マスタファイル141、複数の医療機関1A〜1Cの管理ファイル142が記憶され、各医療機関1A〜1Cの管理ファイル142に、種類別医療品納入ファイル150、種類別医療品消費ファイル151、種類別医療品在庫ファイル152、種類別医療品目標在庫ファイル153、種類別医療品発注ファイル154が記憶されている。 【0080】 このデータ処理装置131が、前記ファイル140〜142、150〜154に基づいて、前記在庫管理プログラムを実行することにより、各医療機関1A〜1Cにおける、種類別の医療品の在庫数量を演算して記憶し、更には、各部署の1又は複数の収納管理装置5,6毎に種類別の医療品の在庫数量を演算して記憶し、また、種類別の医療品の目標在庫数量を設定し、更には、各部署の1又は複数の収納管理装置5,6毎に種類別の医療品の目標在庫数量を設定し、医療品納入社100A〜100Cに発注すべき医療品の種類と数量を決定し、発注すべき医療品の種類と数量を含む発注情報を医療品納入社100A〜100Cの医療品納入社端未101に出力して発注するように構成することができる。 【0081】 但し、各医療機関1A〜1Cにおいては、消費した医療品の種類と数量に関する消費医療品情報を作成して管理サーバ130へインターネット105を介して出力することになり、例えば、その消費医療品情報は医療機関端未120により作成される。この医療管理システムMS3は、基本的には、実施例2の医療管理システムMS2において、医療機関1の在庫管理装置7を省略して、その在庫管理装置7の機能を管理サーバ130のデータ処理装131に持たせ、その医療機関1を複数の医療機関1A〜1Cに変更した構成となる。また、前記ファイル140〜142、150〜154の情報については、基本的に実施例1,2の医療管理システムMS1,2の場合と同様である。 【0082】 この医療管理システムMS3によれば次の効果を奏する。 各医療機関1A〜1Cに複数の収納管理装置5,6と医療機関端未120とを通信可能に接続したLAN9を構築し、実施例1,2の在庫管理装置7に相当するものが、医療機関端未120インターネット105を介して接続される管理サーバ130のデータ処理装置131からなるので、この医療品管理システムMS3の医療品を管理する大部分の処理を医療機関1A〜1C外部の管理サーバ130のデータ処理装置131で実行させることができ、各医療機関1A〜1Cにおいては、この医療品管理システムMS3を構築する負担を極力抑えて、この医療品管理システムMS3を適用できるため、この医療品管理システムMS3が汎用性に非常に優れたものになる。 【0083】 管理サーバ130に、前記LAN9を夫々備えた複数の医療機関1A〜1Cと医療品納入社端未101を夫々備えた複数の医療品納入社100A〜100Cとを接続可能に構成したので、複数の医療機関1A〜1Cがこの医療品管理システムMS3の管理サーバ130を共有でき、また、各医療機関1A〜1Cにおいて、多種多様の医療品を管理サーバ130を介して複数の医療品納入社100A〜100Cの中の適当な医療品納入社100A〜100Cに発注することができる。 【実施例4】 【0084】 実施例4では、実施例2の医療品管理システムMS2において、また、実施例3の医療品管理システムMS3において、目標在庫数量設定手段111(つまり、目標在庫数量設定手段111を構成するコンピュータ)が実行する目標在庫数量の変更設定処理の具体例について、図22〜図25に基づいて説明する。尚、図22と図24のフローチャート中のSi(i=1、2、3・・・)は各ステップを示す。 【0085】 前記の通り、目標在庫数量設定手段111は、種類別の医療品の目標在庫数量を設定するための手段であり、その設定された目標在庫数量と種類別の医療品の在庫数量とに基づいて、医療品納入社に発注すべき医療品の種類と数量を決定する。例えば、ある医療品の目標在庫数量がXに設定されている場合、その医療品の在庫数量がYのときには、その医療品の発注すべき数量は(X−Y)となる。 【0086】 ここで、複数種類の医療品については夫々消費量(使用頻度)が異なり、各医療品の消費量は、医療機関の形態(例えば、内科病院、外科病院、総合病院等)、医療機関を利用する患者の人数や年齢層や病気分布、季節、等によっても異なってくる。従来より、こうしたパラメータは変動するものであり、こうしたパラメータに応じて、各医療品を過不足なく発注するために、各医療品の目標在庫数量を適切な値に変更設定することは非常に難しいが、その変更設定を目標在庫数量設定手段111により実現することができる。 【0087】 先ず、図22のフローチャートでは、各医療品の所定の在庫期間毎に目標在庫数量を変更設定可能に構成してある。この目標在庫数量の変更設定処理では、先ず、S1において、各医療品の所定の在庫判定時期(例えば、前回判定時から数日(1週間等)後であり、この医療品の発注時期と同時期に設定)であるか否か判定され、S1;Yes の場合、S2において、その判定対象となった医療品の在庫数量A、目標在庫数量B、在庫数量下限設定値A1と上限設定値A2が読込まれる。 【0088】 ここで、S2において、医療品の在庫数量Aは種類別医療品在庫ファイルから読取られ、目標在庫数量Bは種類別医療品目標在庫ファイルから読取られる。但し、医療品の在庫数量Aについては、今回(つまり、前回の在庫判定時期以降の1回)の在庫数量を適用してもよいし、今回及び過去複数回の在庫数量の平均値を適用してもよく、この場合、過去複数回分の在庫数量を累積的に記憶しておいてもよい。また、在庫数量下限設定値A1と上限設定値A2については、この目標在庫数量の変更設定処理の開始時に既に設定されている値であるが、変更設定可能に構成でき、この場合、オペレータが自由に変更設定してもよいし、自動的に適正な値となるように変更設定されるようにしてもよい。 【0089】 ここで、図23に示すように、各医療品において、前回の発注後の納入時には、在庫数量Aがほぼ目標在庫数量Bと同じに(実際は発注から納入までの間に消費された数量だけ小さく)なり、在庫判定時期において、在庫数量Aは消費され少なくなっている。そして、次に、S3において、その在庫数量Aが在庫数量下限設定値A1以上且つ上限設定値A2以下であるか否か、つまり、A1≦A≦A2であるか否か判定される。 【0090】 S3;Yes の場合、所定の在庫判定時期に適正な在庫数量になったということであり、目標在庫数量Bは変更設定されず、リターンする。一方、S3;Noの場合、所定の在庫判定時期に適正な在庫数量にならなかったということであり、S4において、過不足数量α=A−在庫数量設定値Amが算出され、S5において、目標在庫数量Bが(B−α)に変更設定される。尚、Amは、例えば、A1とA2の平均値である。つまり、図23に示すように、(1)A1≦A≦A2の場合には、目標在庫数量Bは変更設定されず、(2)A>A2の場合、目標在庫数量Bは(A−Am)分小さくなるように変更設定され、(3)A<A1の場合、目標在庫数量Bは(Am−A)分大きくなるように変更設定される。 【0091】 また、別の形態として、図24のフローチャートでは、各医療品の在庫数量が所定の在庫数量下限値A3以下になる毎に目標在庫数量を変更設定可能に構成してある。この目標在庫数量の変更設定処理では、先ず、S10において、各医療品の在庫数量A、目標在庫数量B、在庫数量下限値A3、在庫数量下限値到達期間下限設定値C1と上限設定値C2が読込まれる。 【0092】 ここで、S10において、医療品の在庫数量Aは種類別医療品在庫ファイルから読取られ、目標在庫数量Bは種類別医療品目標在庫ファイルから読取られる。また、在庫数量下限値A3、在庫数量下限値到達期間下限設定値C1と上限設定値C2については、この目標在庫数量の変更設定処理の開始時に既に設定されている値であるが、変更設定可能に構成でき、この場合、オペレータが自由に変更設定してもよいし、自動的に適正な値となるように変更設定されるようにしてもよい。 【0093】 次に、S11において、在庫数量Aが在庫数量下限値A3以下になったか否か、つまり、A≦A3か否か判定され、S11;Yes の場合、S12において、この医療品の前回の発注後からの在庫数量下限値到達期間Cが算出される。次に、S13において、その在庫数量下限値到達期間Cが在庫数量下限値到達期間下限設定値C1以上且つ上限設定値C2以下であるか否か、つまり、C1≦C≦C2であるか否か判定される。 【0094】 S13;Yes の場合、在庫数量下限値到達期間Cが適正な期間であったということになり、目標在庫数量Bは変更設定されず、リターンする。一方、S13;Noの場合、在庫数量下限値到達期間Cが適正な期間でなかったということになり、S14において、在庫数量下限値到達期間設定値Cmの在庫数量下限値到達期間Cに対する比率β=在庫数量下限到達期間設定値Cm÷Cが算出され、その後、S15において、目標在庫数量Bが(B×β)に変更設定される。尚、Cmは、例えば、C1とC2の平均値である。 【0095】 つまり、図25に示すように、前回の発注後の納入時には、在庫数量Aがほぼ目標在庫数量Bと同じに(実際は発注から納入までの間に消費された数量だけ小さく)なり、その在庫数量Aが消費され少なくなって在庫数量下限値A3以下になった時、(1)C1≦C≦C2の場合には、目標在庫数量Bは変更設定されず、(2)C>C2の場合、また、(3)C<C1の場合、目標在庫数量Bは(B×β)となるように変更設定される。 【0096】 このように、目標在庫数量Bを自動的に適切な値となるように変更設定することができるため、医療品納入社に発注すべき医療品の種類と数量を適切に決定して、種類別の医療品の在庫数量を過不足のない適切な数量に確保することが可能になる。尚、医療品を発注する際には、過去に使用した医療品の種類と数量と、今後使用すると決まっている医療品の種類と数量とを対比し、特定の医療品の使用予定数量が多く又は少なくなる場合等、その対比情報に基づいて医療品の発注数量を増減し補正するようにしてもよい。 【0097】 尚、実施例1〜4の医療管理システムにおいては、病院以外の薬局や福祉施設等の種々の医療機関に適用することが可能である。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示した事項以外に種々の変更を付加して実施可能である。 【図面の簡単な説明】 【0098】 【図1】実施例1に係る医療管理システムの構成図である。 【図2】収納管理装置の機器のブロック図である。 【図3】収納管理装置の記憶装置に記憶された情報を示す図である。 【図4】医療品マスタファイルに記憶された医療品情報を示す図である。 【図5】対応情報ファイルに記憶された対応情報テーブルを示す図である。 【図6】管理情報を示す図である。 【図7−1】医療材料収納管理装置の扉が閉じた状態の正面図である。 【図7−2】医療材料収納管理装置の扉が開いた状態の正面図である。 【図7−3】医療材料収納管理装置の要部の斜視図である。 【図7−4】医療材料収納管理装置の要部の分解斜視図である。 【図8−1】医療材料収納管理装置の扉が開いた状態の正面図である。 【図8−2】医療材料収納管理装置の要部の斜視図である。 【図8−3】医療材料収納管理装置の要部の分解斜視図である。 【図9−1】医療材料収納管理装置の扉が開いた状態の正面図である。 【図9−2】医療材料収納管理装置の要部の正面図である。 【図9−3】医療材料収納管理装置の要部の医療品未収納状態の縦断面図である。 【図9−4】医療材料収納管理装置の要部の医療品収納状態の縦断面図である。 【図10−1】医療材料収納管理装置の斜視図である。 【図10−2】医療材料収納管理装置の要部の斜視図である。 【図11】在庫管理装置の斜視図である。 【図12】在庫管理装置の機能ブロック図である。 【図13】在庫管理装置の記憶部に記憶された情報を示す図である。 【図14】種類別医療品在庫ファイルの情報を示す図である。 【図15】各医療品の使用期限の情報を示す図である。 【図16】実施例2に係る医療管理システムの構成図である。 【図17】在庫管理装置の記憶部に記憶された情報を示す図である。 【図18】種類別医療品目標在庫ファイルの情報を示す図である。 【図19】種類別医療品発注ファイルの情報を示す図である。 【図20】実施例3に係る医療管理システムの構成図である。 【図21】在庫管理装置の記憶部に記憶された情報を示す図である。 【図22】実施例4の目標在庫数量の変更設定処理のフローチャートである。 【図23】図22の処理による目標在庫数量の変更過程を示す説明図である。 【図24】実施例4の別の形態の目標在庫数量の変更設定処理のフローチャートである。 【図25】図24の処理による目標在庫数量の変更過程を示す説明図である。 【符号の説明】 【0099】 MS1,MS2,MS3 医療品管理システム 1,1A〜1C 医療機関 5,5A〜5D,6 収納管理装置 7 在庫管理装置 8 納入管理装置 9 ローカルエリアネットワーク(LAN) 10,10A〜10D 医療品収納部 11,11A〜11C 医療品検出センサ 11D アンテナ 12,12A〜12D コンピュータ 13,13A〜13D 指示ランプ 100A〜100C 医療品納入社 101 医療品納入社端未 105 インターネット 110 目標在庫数量設定手段 111 発注決定手段 112,120 医療機関端未 113 発注手段 130 管理サーバ 131 データ処理装置
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| 【出願人】 |
【識別番号】000151472 【氏名又は名称】株式会社トーショー 【住所又は居所】東京都大田区東糀谷3丁目13番7号
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| 【出願日】 |
平成16年12月1日(2004.12.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089004 【弁理士】 【氏名又は名称】岡村 俊雄
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| 【公開番号】 |
特開2006−149955(P2006−149955A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月15日(2006.6.15) |
| 【出願番号】 |
特願2004−348692(P2004−348692) |
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