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【発明の名称】 試験管収納用容器
【発明者】 【氏名】小林 素秋
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目17番1号 株式会社エスアールエル・メディサーチ内

【氏名】梶谷 兼司
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目17番1号 株式会社エスアールエル・メディサーチ内

【氏名】刈谷 泰弘
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目17番1号 株式会社エスアールエル・メディサーチ内

【要約】 【課題】試験管を安定して収納することができるとともに、収納する試験管及び治験依頼書、依頼伝票等の書類等を容易に確認することができて収納する内容物のミスを防ぐことができる試験管収納用容器の提供を目的とする。

【解決手段】製薬メーカーが開発した治療効果のある新医薬品候補等の承認前の薬剤を評価する治験検査で、医薬品開発業務受託機関から製薬メーカーを経て治験実施医療機関へ搬送され、この本医療機関で治験参加者から採取される検査材料を収納する採取管2や該採取管から取り分けるための吸入管付き提出容器3等の試験管を収納する試験管収納用容器1を、試験管を収納する収納部を有する容器本体5と、容器本体を開閉自在に被蓋する蓋体6から構成するとともに、外部より透視することのできる透明材より形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
治験検査で採取される血液等の検査材料を入れる試験管を収納するための試験管収納用容器は、前記試験管を収納する収納部を有する容器本体と、該容器本体を開閉自在に被蓋する蓋体からなるとともに、外部より透視することのできる透明材より形成されてなることを特徴とする試験管収納用容器。
【請求項2】
容器本体の上面には治験依頼書、依頼伝票等の収納されてなる試験管の関連書類等を収納する収納域を形成してなることを特徴とする請求項1記載の試験管収納用容器。
【請求項3】
容器本体は合成樹脂製シートから形成されるとともに、収納部は収納する試験管を前記合成樹脂シートの弾性を利用して当接保持する凹部からなることを特徴とする請求項1記載の試験管収納用容器。
【請求項4】
容器本体の収納部は、1つの収納容器にて外径の異なる複数種の試験管を収納するために収納径を異にする試験管保持部を収納部の深さ方向に複数形成することを特徴とする請求項1記載の試験管収納用容器。
【請求項5】
収納部の下方部の試験管保持部の収納径は、上方部の試験管保持部の収納径よりも小径とすることを特徴とする請求項4記載の試験管収納用容器。
【請求項6】
合成樹脂製シートには静電防止剤を混入したことを特徴とする請求項3記載の試験管収納用容器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、製薬メーカーが開発した治療効果のある新医薬品候補等の承認前の薬剤を評価する治験検査で、医薬品開発業務受託機関から製薬メーカーを経て治験実施医療機関へ搬送され、この本医療機関で治験参加者から採取される検査材料を収納する採取管や該採取管から取り分けるための吸入管付き提出管等の試験管を収納する試験管収納用容器であって、試験管を安定して収納・搬送することができ、かつ治験管理システムにおけるミスを防ぎ、より正確な治験を行うことができる試験管収納用容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、治験検査における試験管収納用容器としては、例えば「観察期−8週」「観察期−4週」「治療期4週」などの1ビジットを1単位として、輪ゴムで束ねた試験管と治験依頼書、依頼伝票等の書類等を、開閉自在なファスナ付きビニル袋内に収納し、このビニル袋を1症例ごとの段ボール箱に収納する方法が採られている。このビニル袋は十分脱気することで薄くして、薄い段ボール箱等に複数ビジット分の1症例分が収納され、搬送されている。
【特許文献1】特開平8−282688号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来の試験管収納用容器は、採血等のたびにファスナ付きビニル袋を開けて内容物を取り出し、輪ゴムで束ねた試験管の中から所望する採取管を見つけ、所望する依頼書等の書類を取り、残りを再びビニル袋内に収納して脱気するという手間のかかる作業をしていた。さらに、ファスナ付きビニル袋の中に書類と束ねた試験管が収納されていることから、一目で内容物の有無・正誤をチェックすることができず、そのため各工程ではミスが生じないように念入りな確認作業を行うなど多大な労苦を必要としていた。また、試験管は輪ゴムで束ねられてビニル袋内に収納されるだけなので、脱落破損するおそれが充分あり極めて不安定であった。
【0004】
そこで本発明にあっては、上述した課題を解決すべく、試験管を安定して収納することができるとともに、収納する試験管及び治験依頼書、依頼伝票等の書類等を容易に確認することができて収納する内容物の取り違え等この種検査において最も避けなければならないミスを防ぐことができる試験管収納用容器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の試験管収納用容器は、治験検査で採取される血液等の検査材料を入れる試験管を収納するための試験管収納用容器は、前記試験管を収納する収納部を有する容器本体と、該容器本体を開閉自在に被蓋する蓋体からなるとともに、外部より透視することのできる透明材より形成されてなることを特徴とする。
【0006】
また、容器本体の上面には治験依頼書、依頼伝票等の収納されてなる試験管の関連書類等を収納する収納域を形成してなることを特徴とする。
【0007】
また、容器本体は合成樹脂製シートから形成されるとともに、収納部は収納する試験管を前記合成樹脂シートの弾性を利用して当接保持する凹部からなることを特徴とする。
【0008】
また、容器本体の収納部は、1つの収納容器にて外径の異なる複数種の試験管を収納するために収納径を異にする試験管保持部を収納部の深さ方向に複数形成することを特徴とする。
【0009】
また、収納部の下方部の試験管保持部の収納径は、上方部の試験管保持部の収納径よりも小径とすることを特徴とする。
【0010】
また、合成樹脂製シートには静電防止剤を混入したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の試験管収納用容器によれば、治験検査で採取される血液等の検査材料を入れる試験管を収納するための試験管収納用容器は、前記試験管を収納する収納部を有する容器本体と、該容器本体を開閉自在に被蓋する蓋体からなるとともに、外部より透視することのできる透明材より形成されてなることで、試験管は収納部に安定して収納され、また試験管等の収納する物を試験管収納用容器から取り出すことなく外部から視認して内容物の有無・正誤をチェックすることが可能となり、これにより収納する内容物の取り違え等のミスを防いで安全性と衛生さを維持することができる。
【0012】
また、容器本体の上面には治験依頼書、依頼伝票等の収納されてなる試験管の関連書類等を収納する収納域を形成してなることで、試験管とこれに関連する書類とが分離されない一体化が図られて好適であるとともに、容器を開蓋せずとも透明な容器を通して外部から書類を確認することができて便宜である。
【0013】
また、容器本体は合成樹脂製シートから形成されるとともに、収納部は収納する試験管を前記合成樹脂シートの弾性を利用して当接保持する凹部からなることで、収納部は試験管を安定した状態で確実に収納保持することができる。
【0014】
また、容器本体の収納部は、1つの収納容器にて外径の異なる複数種の試験管を収納するために収納径を異にする試験管保持部を収納部の深さ方向に複数形成することで、外径の異なる複数種の試験管を収納するために、複数種の試験管収納用容器を製造する必要がなくなるとともに、1種の試験管収納用容器で複数種の試験管を効率良く収納することができ便宜である。
【0015】
また、また、収納部の下方部の試験管保持部の収納径は、上方部の試験管保持部の収納径よりも小径とすることで、外径の異なる複数種の試験管を一つの容器体内にスムーズに収納保持させることができる。
【0016】
また、合成樹脂製シートには静電防止剤を混入したことで、試験管収納用容器に塵埃等が吸着することを防ぐことができ、衛生的である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1〜図4は、本発明の試験管収納用容器1を示し、この試験管収納用容器1は、治験検査で採取される検査材料(血液等)を収納する採血管などの採取管2や、この採取管2から検査材料を取り分けて密封して検査機関に提出するための吸入管3a付き提出管3等の試験管を、挿脱自在に収納する凹部からなる収納部4を複数(本実施例にあっては16個所)形成する容器本体5と、この容器本体5を開閉自在に被蓋する蓋体6とをヒンジ部7を介して一体的に形成されてなり、1枚の薄い、例えば0.6mm程度の透明なPET樹脂(ポリエチレン・テレフタレート樹脂)を成形することで、適度な強度と弾性を備える。そして、このPET樹脂には、成形前の材料の段階で予め静電防止剤を混入しておくことで、成形された試験管収納用容器1は静電防止機能を備えることとなり、これにより塵埃等の吸着することを防ぐことができ衛生的である。
【0018】
上記容器本体5には、採取管2の蓋部2aや、提出管3の吸入管3aを位置させるための溝部8が、2列の収納部4の一方にそれぞれ連通して形成されている。
1つの収納部4には、図2〜図4に示すごとく、第1の凸部9(上部)と第2の凸部10(下部)とが上下に一対となり、かつ相対向する内壁面に対称に形成され、さらにこれらが収納部4のほぼ中央と溝部8付近の2個所に形成されており、第1の凸部9と第2の凸部10との間でかつ相対向する両内壁間には上部試験管保持部11が、そしてその下方部で第2の凸部と収納部底面との間でかつ相対向する両内壁間には、上部試験管保持部11よりも若干小さな収納径の下部試験管保持部12が、円筒形状の試験管の外周面に密着した状態で当接保持するように曲面を備えて形成されている。
そして、収納部4に試験管を収納するには、図2に示すごとく、例えば提出管3を収納部4の上方から押し下げていくと、提出管3は収納部4の内壁に内方に向かって突出する第1の凸部9若しくはその下方の第2の凸部10を外方向に押し広げるようにして下降していき、前記上部試験管保持部11、または下部試験管保持部12のいずれかぴったりする方、すなわち試験管ががたつかずにかつ内壁を過度に変形させることのない程度に当接保持する方に収納することとする。
【0019】
そして、例えば採取管2など外径が13mm程度の場合には収納部4の下部試験管保持部12に、また提出管3など外径が15mm程度の場合には上部試験管保持部11に固定されるものである。その際、採取管2の場合には蓋部2aを、提出管3の場合には吸入管3aを溝部8に位置させることで整然と揃って収納することができる。これにより試験管収納用容器1は、その取り扱い時や搬送時に多少の揺動や衝撃が加わったとしても、収納する試験管を損傷するおそれなく安全に安定して保持することができるものである。
【0020】
図2の13は、医薬品開発業務受託機関、製薬メーカー、医療機関の相互間の伝達・確認を行うための依頼書、依頼伝票等の収納される試験管の関連書類であって、容器本体5上面の外周縁に周回状に突条14を設けることで、容器本体5の上面の突条14の内側が書類収納域15となり、ここに無理なく収納される。例えばB5サイズの書類をそのままの形で収納することができ、これにより閉蓋しても、表面の書類13の記載内容を外部より容易に視認することができる。
【0021】
図3は、試験管収納用容器1における閉蓋した状態を表しており、全体が透明であることから閉蓋した状態でも透明な蓋体6を透過して収納する試験管、及びこの試験管に貼られた識別ラベルを外部より容易に視認することができる。また、書類収納域15に書類13を収納した場合には、表からは書類13の記載内容が視認できるとともに、試験管収納用容器1の裏からは透明な容器本体5を透過して容易に試験管を確認することができるものである。
【0022】
容器本体5と蓋体6の係合は、それぞれの四隅に設けられた凹凸からなる係合部16,17を係合させることで簡単に行える。また、蓋体6上面の四隅には三角形状の凸部18を突出させることで、試験管収納用容器1を上下に積み重ねる際に、他の試験管収納用容器の容器本体5の底部四隅に係合して安定させることができる。
【0023】
尚、述した実施例にあっては、容器本体5と蓋体6を一体成形するものとして説明し、この場合には蓋体に貼付する内容表示ラベルと、容器本体の内容物とが常に一致するので蓋体の付け間違いによるミスが生じる恐れはないという利点はあるが、これに限定されることはなく、容器本体5と蓋体6を分離自在に別体としてもよいものである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の試験管収納用容器を示す斜視図である。
【図2】本発明の試験管収納用容器を開蓋した状態を示す説明図である。
【図3】本発明の試験管収納用容器を閉蓋した状態の平面図である。
【図4】本発明の試験管収納用容器の容器本体の断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 試験管収納用容器
2 採取管
2a 蓋部
3 提出管
3a 吸入管
4 収納部
5 容器本体
6 蓋体
7 ヒンジ部
8 溝部
9 第1の凸部
10 第2の凸部
11 上部試験管保持部
12 下部試験管保持部
13 書類
14 突条
15 書類収納域
16 係合部
17 係合部
18 凸部
【出願人】 【識別番号】504162796
【氏名又は名称】株式会社エスアールエル・メディサーチ
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿1―17―1 日本生命ビル9階
【出願日】 平成16年11月26日(2004.11.26)
【代理人】 【識別番号】100071320
【弁理士】
【氏名又は名称】田辺 敏郎

【公開番号】 特開2006−149561(P2006−149561A)
【公開日】 平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願番号】 特願2004−342623(P2004−342623)