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【発明の名称】 薬剤払出装置
【発明者】 【氏名】湯山 正二
【住所又は居所】大阪府豊中市名神口3丁目3番1号 株式会社湯山製作所内

【氏名】浅田 聡
【住所又は居所】大阪府豊中市名神口3丁目3番1号 株式会社湯山製作所内

【氏名】小林 広紀
【住所又は居所】大阪府豊中市名神口3丁目3番1号 株式会社湯山製作所内

【要約】 【課題】インクテープを簡単に挿入することができ、インクリボンの脱着が容易な印刷装置を備えた薬剤払出装置を提供する。

【解決手段】プリンタヘッド35が前進するように可動部材33を移動させたときに、プリンタヘッド35をバックアップローラ36に接近させ、プリンタヘッド35が後退するように可動部材33を移動させたときに、プリンタヘッド35をバックアップローラ36から離隔するように揺動するプリンタヘッド揺動機構と、プリンタヘッド35が前進するように可動部材33を移動させたときに、テンションバー39がプリンタヘッド35と相反する方向にインクテープを押圧するように揺動し、プリンタヘッド35が後退するように可動部材33を移動させたときに、テンションバー39がプリンタヘッド35と相反する方向にインクテープから離隔するように揺動するテンションバー揺動機構とを設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤を包む包装紙にインクリボンを用いて所定の印刷を行う印刷装置を備えた薬剤払出装置において、
装置本体に設けた固定部材と、
前記固定部材に移動可能に設けた可動部材と、
前記可動板に揺動可能に設けられたプリンタヘッドと、
前記固定板に設けられ、前記プリンタヘッドに対向するバックアップローラと、
前記可動板に着脱可能に設けられ前記プリンタヘッドにインクテープを導くインクリボンと、
前記固定板に揺動可能に設けられ、前記インクテープを押圧してその張力を調整するテンションバーとからなり、
前記可動部材の移動時に前記プリンタヘッドと前記テンションバーを相反する方向に揺動させる揺動機構を設けたことを特徴とする薬剤払出装置。
【請求項2】
薬剤を包む包装紙にインクリボンを用いて所定の印刷を行う印刷装置を備えた薬剤払出装置において、
装置本体に設けた固定部材と、
前記固定部材に移動可能に設けた可動部材と、
前記可動板に揺動可能に設けられたプリンタヘッドと、
前記固定板に設けられ、前記プリンタヘッドに対向するバックアップローラと、
前記可動板に着脱可能に設けられ前記プリンタヘッドにインクテープを導くインクリボンと、
前記固定板に揺動可能に設けられ、前記インクテープを押圧してその張力を調整するテンションバーと、
前記プリンタヘッドが前記バックアップローラに向かって前進するように前記可動部材を移動させたときに、前記プリンタヘッドを包装紙及びインクリボンを介して前記バックアップローラに接近させ、前記プリンタヘッドが前記バックアップローラから後退するように前記可動部材を移動させたときに、前記プリンタヘッドを前記バックアップローラから離隔するように揺動するプリンタヘッド揺動機構と、
前記プリンタヘッドが前記バックアップローラに向かって前進するように前記可動部材を移動させたときに、前記テンションバーが前記プリンタヘッドと相反する方向に前記インクテープを押圧するように揺動し、前記プリンタヘッドが前記バックアップローラから後退するように前記可動部材を移動させたときに、前記テンションバーが前記プリンタヘッドと相反する方向に前記インクテープから離隔するように揺動するテンションバー揺動機構とからなることを特徴とする薬剤払出装置。
【請求項3】
前記プリンタヘッド揺動機構は、
前記プリンタヘッドを保持する保持部材と、
前記保持部材を前記可動部材に回転可能に取り付け、前記プリンタヘッドを揺動可能に支持する支軸と、
前記支軸に取り付けられた作動レバーと、
前記固定部材に取り付けられ、前記可動部材の前進及び後退時に前記作動レバーの一部が当接する第1突片及び第2突片と、
からなることを特徴とする請求項2に記載の薬剤払出装置。
【請求項4】
前記テンションバー揺動機構は、
前記テンションバーを保持するとともに、支軸を介して前記可動部材に回動可能に取り付けられた揺動レバーと、
前記テンションバーを前記インクテープを押圧する方向に付勢する付勢部材と、
前記固定部材に取り付けられ、前記可動部材の後退時に前記揺動レバーの一部が当接する当接片と、
からなることを特徴とする請求項2又は3に記載の薬剤払出装置。
【請求項5】
前記プリンタヘッドに隣接して設けられ、包装紙の二つ折り線に対して、前記プリンタヘッドが対向する包装紙の部分と反対側に位置する部分を前記バックアップローラに押圧する押圧部材を前記可動部材に設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の薬剤払出装置。
【請求項6】
前記押圧部材は、前記プリンタヘッドの支軸に設けられ、前記バックアップローラを押圧する方向に付勢部材によって付勢されていることを特徴とする請求項5に記載の薬剤払出装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は薬剤払出装置、特にインクリボンの脱着を容易にした印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に示すように、多数の薬剤カセットを装着したドラム型の薬剤収納取出部と該薬剤収納取出部から取り出された薬剤を包装する薬剤包装部とからなる薬剤払出装置が知られている。この薬剤払出装置には、薬剤を包装する包装紙にインクリボンを用いて患者名、服用時期、用法等の所定の印刷を施す印刷装置が設けられている。印刷装置にインクリボンを装着するとき、インクリボンのインクテープをプリンタヘッドとそのバックアップローラとの間に挿入する必要がある。従来の薬剤払出装置の印刷装置では、プリンタヘッドとそのバックアップローラとの間の間隔が狭くて、インクテープの挿入が困難であった。
【特許文献1】実開平3−35003号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本願発明は、インクテープを簡単に挿入することができ、インクリボンの脱着が容易な印刷装置を備えた薬剤払出装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するために、本発明は、
薬剤を包む包装紙にインクリボンを用いて所定の印刷を行う印刷装置を備えた薬剤払出装置において、
装置本体に設けた固定部材と、
前記固定部材に移動可能に設けた可動部材と、
前記可動板に揺動可能に設けられたプリンタヘッドと、
前記固定板に設けられ、前記プリンタヘッドに対向するバックアップローラと、
前記可動板に着脱可能に設けられ前記プリンタヘッドにインクテープを導くインクリボンと、
前記固定板に揺動可能に設けられ、前記インクテープを押圧してその張力を調整するテンションバーとからなり、
前記可動部材の移動時に前記プリンタヘッドと前記テンションバーを相反する方向に揺動させる揺動機構を設けたものである。
具体的に、本発明は、
薬剤を包む包装紙にインクリボンを用いて所定の印刷を行う印刷装置を備えた薬剤払出装置において、
装置本体に設けた固定部材と、
前記固定部材に移動可能に設けた可動部材と、
前記可動板に揺動可能に設けられたプリンタヘッドと、
前記固定板に設けられ、前記プリンタヘッドに対向するバックアップローラと、
前記可動板に着脱可能に設けられ前記プリンタヘッドにインクテープを導くインクリボンと、
前記固定板に揺動可能に設けられ、前記インクテープを押圧してその張力を調整するテンションバーと、
前記プリンタヘッドが前記バックアップローラに向かって前進するように前記可動部材を移動させたときに、前記プリンタヘッドを包装紙及びインクリボンを介して前記バックアップローラに接近させ、前記プリンタヘッドが前記バックアップローラから後退するように前記可動部材を移動させたときに、前記プリンタヘッドを前記バックアップローラから離隔するように揺動するプリンタヘッド揺動機構と、
前記プリンタヘッドが前記バックアップローラに向かって前進するように前記可動部材を移動させたときに、前記テンションバーが前記プリンタヘッドと相反する方向に前記インクテープを押圧するように揺動し、前記プリンタヘッドが前記バックアップローラから後退するように前記可動部材を移動させたときに、前記テンションバーが前記プリンタヘッドと相反する方向に前記インクテープから離隔するように揺動するテンションバー揺動機構とからなる。
【0005】
前記構成によれば、プリンタヘッドがバックアップローラから後退するように可動部材を移動させると、プリンタヘッドがバックアップローラから離隔するように揺動し、テンションバーがプリンタヘッドと相反する方向にインクテープから離隔するように揺動するので、プリンタヘッドとバックアップローラとの間の間隔が広く、かつ、テンションバーもインクテープから離隔するので、プリンタヘッドとバックアップローラとの間にインクテープを挿入しやすくなる。インクリボンを装着した後、プリンタヘッドがバックアップローラに向かって前進するように可動部材を移動させると、プリンタヘッドが包装紙及びインクリボンを介してバックアップローラに接近し、テンションバーがプリンタヘッドと相反する方向にインクテープを押圧するように揺動するので、インクリボンによる印刷が可能となる。
【0006】
前記プリンタヘッド揺動機構は、
前記プリンタヘッドを保持する保持部材と、
前記保持部材を前記可動部材に回転可能に取り付け、前記プリンタヘッドを揺動可能に支持する支軸と、
前記支軸に取り付けられた作動レバーと、
前記固定部材に取り付けられ、前記可動部材の前進及び後退時に前記作動レバーの一部が当接する第1突片及び第2突片と、からなることが好ましい。
【0007】
また、前記テンションバー揺動機構は、
前記テンションバーを保持するとともに、支軸を介して前記可動部材に回動可能に取り付けられた揺動レバーと、
前記テンションバーを前記インクテープを押圧する方向に付勢する付勢部材と、
前記固定部材に取り付けられ、前記可動部材の後退時に前記揺動レバーの一部が当接する当接片と、からなることが好ましい。
【0008】
前記薬剤払出装置には、前記プリンタヘッドに隣接して設けられ、包装紙の二つ折り線に対して、前記プリンタヘッドが対向する包装紙の部分と反対側に位置する部分を前記バックアップローラに押圧する押圧部材を前記可動部材に設けることが好ましい。この場合、前記押圧部材は、前記プリンタヘッドの支軸に設けられ、前記バックアップローラを押圧する方向に付勢部材によって付勢されていることが好ましい。
【0009】
なお、薬剤払出装置には、装着可能な薬剤カセットが150〜300個程度の大型のものと、150個以下の小型のものがあるが、薬剤払出装置が使用される薬局や病院の薬剤部での薬剤の供給需要に応じて適切な大きさのものが選択される。小規模の薬局や病院では、設置スペースを小さくする観点から、最小限の薬剤カセットが装着可能なドラム径の小さい小型の薬剤払出装置が好まれている。小型の薬剤払出装置では、薬局や病院の拡充、患者の増加、新薬の出現等により、既存の薬剤カセットの数では対応できなくなることがある。このような場合、大型の薬剤払出装置に買い換えるには費用がかかるし、設置スペースも増大する。
そこで、装置本体に上下端が回転可能に支持されたドラムの外面に、薬剤が収容された多数の薬剤カセットを着脱可能に設けた薬剤収納取出部と、
該薬剤収納取出部の前記薬剤カセットから収集ホッパーを介して取り出された薬剤を包装する薬剤包装部とを備えた薬剤払出装置において、
本体と、
該本体から引き出し可能に設けられ、薬剤が収容された複数の薬剤カセットを着脱可能に設けた引出体と、
前記薬剤カセットから取り出された薬剤を前記収集ホッパーに導くガイドと、からなる副薬剤収納取出部を前記装置本体の側面に設ける。
前記引出体の薬剤カセットは、引出体の側面に配置することが好ましい。この場合、前記引出体の前面にさらに薬剤カセットを設けてもよい。また、前記ガイドの上部に前記引出体の薬剤カセットから取り出された薬剤を受け止めるシャッタを設けることが好ましい。さらに、前記収集ホッパーと前記ガイドとの間に、前記ガイド内に収集された薬剤を前記収集ホッパーに移送する移送装置を設けることが好ましい。
このように、装置本体の側面に副薬剤収納取出部を設けると、安価な費用で設置スペースをさほど増大させることなく、薬剤カセットを増設することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、プリンタヘッドがバックアップローラから後退するように可動部材を移動させたときに、プリンタヘッドとバックアップローラとの間の間隔が広く、かつ、テンションバーもインクテープから離隔するので、プリンタヘッドとバックアップローラとの間にインクテープを挿入しやすくなり、インクリボンの脱着が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明にかかる薬剤払出装置1を示し、この薬剤払出装置1は、装置本体2と、薬剤収納取出部3と、薬剤包装部4と、副薬剤収納取出部5とからなっている。
【0012】
装置本体2は、縦長の立方体形状を有し、前面上部と下部には扉6,7が設けられ、中央部には薬剤手撒装置8が引出し可能に設けられている。上部の扉6には、操作パネル9と薬剤手撒装置8を使用する際の薬剤のデータ等を印刷するジャーナルプリンタ10が設けられている。下部の扉7には、薬剤包装部4からの薬包帯を排出する排出口11が設けられている。上部の扉6には、さらに、バーコードリーダ9aが設けられ、このバーコードリーダ9aに薬剤の元箱のバーコードをかざすと、その薬剤の後述する薬剤カセット13が扉6の正面側に移動してくるようになっている。
【0013】
薬剤収納取出部3は、図2に示すように、上下端が装置本体2に回動可能に取り付けられたドラム12を有している。ドラム12の外面には薬剤カセット13が装着される支持台14が周方向に配置されるとともに、上下方向に多段に配置されている。薬剤カセット13は、内部に薬剤が収納され、ロータの回転によって薬剤を1つずつ排出可能な公知の構造を有している。薬剤カセット13から排出される薬剤は、ドラム12の内面に設けられた通路を通って後述する上部収集ホッパー15に導かれるようになっている。
【0014】
薬剤包装部4は、上部に、図7に示すように、上部収集ホッパー15と、下部収集ホッパー16と、包装ホッパー17とを有する。上部収集ホッパー15は、前記薬剤収納取出部3の各薬剤カセット13から取り出される薬剤を受け入れる。下部収集ホッパー16は、図4に示すように、前記薬剤手撒装置8から落下する薬剤を受け入れる第1ホッパー部19と、前記上部収集ホッパー15から落下する薬剤及び前記副薬剤収納取出部5から押し出される薬剤を受け入れる第2ホッパー部20とからなっている。第1ホッパー部19は、図4に示すように、角錐形を有し、内部には、垂直な第1仕切板21と、その両側の傾斜した第2仕切板22と、該第2仕切板22と側壁の間に形成された第3仕切板23を有し、これらの仕切板により、第1ホッパー部19の壁面に落下した薬剤が飛び跳ねて落下時間が長くなるのを防止している。第2ホッパー部20は第1ホッパー部19の外側に設けられ、その出口は共通になっている。包装ホッパー17は、下部収集ホッパー16の下方に着脱可能に設けられ、下部収集ホッパー16から落下する薬剤を後述する包装紙26に導入するものである。図11は、下部収集ホッパー16と、その上方に位置する錠剤手撒装置8、上部収集ホッパー15、及び錠剤押出ユニット44の位置関係を示す。錠剤手撒装置8は下部収集ホッパー16の図4に示す第1ホッパー部19の上方に位置し、上部収集ホッパー15及び錠剤押出ユニット44の出口は図4に示す第2ホッパー部20の上方に位置する。
【0015】
図3に示すように、薬剤包装部4の右下部には包装紙26のロール25が装着され、該ロール25から巻き戻された包装紙26はプリンタユニット27に導かれ、ここで、患者名、薬剤名称、服用日時等の情報が印刷される。プリンタユニット27を通過して所定の情報が印刷された包装紙26は、三角板28により上向きに開口するように2つ折りにされ、前記包装ホッパー17から薬剤を受け入れる。薬剤を受け入れた包装紙26は、ヒータローラ29に導かれ、ここで縦方向と横方向にシールされ、受け入れた薬剤を順次包装し、包装帯26’となって斜め下方に繰り出される。包装帯26’は、図示しないコンベヤによって斜め上方に搬送され、扉に設けた排出口11から排出される。なお、図において、薬剤包装部4の左上部には、プリンタユニット27やヒータローラ29の調整を行うための操作パネル30が設けられている。
【0016】
前記プリンタユニット27は、固定板31と、該固定板31に設けたレール32に沿って移動可能に設けた可動板33と、該可動板33に軸34を介して揺動可能に設けられてプリンタヘッド35と、該固定板31に設けられ前記プリンタヘッド35に対向するバックアップローラ36と、前記可動板33に着脱可能に設けられ前記プリンタヘッド35にインクテープ37を導くインクリボン38と、前記固定板31に可動板33の移動方向と平行に移動可能で、前記インクテープ37を押圧してその張力を調整するテンションバー39とからなっている。このプリンタユニット27の詳細については、後に詳述する。
【0017】
副薬剤収納取出装置5は、図5に示すように、本体40と、引出体41と、上部ガイド42と、下部ガイド43と、薬剤押出ユニット44とからなっている。
【0018】
本体40は、前記装置本体2と同じ高さ及び奥行きを有し、横幅は前記装置本体2よりも狭い縦長の直方体形状を有する。この本体40は、装置本体2の右側面に取り付けられているが、左側面に取り付けることも可能である。本体40の正面上半分には、扉40aが設けられている。
【0019】
引出体41は、引出方向に平行な第1支持板45と該第1支持板45に直行する第2支持板46とを有し、第1支持板45の左面には薬剤カセット13が装着される支持台14が前後方向に配置されるとともに、上下方向に多段に配置されている。第2支持板46の前面にも、薬剤カセット13が装着される支持台14が上下方向に多段に配置されている。薬剤カセット13は前記薬剤収納取出部3の薬剤カセット13と同じ構造のものである。薬剤カセット13から排出される薬剤は、第1、第2支持板45,46の裏面に設けられた通路を通って後述する上部ガイド42に導かれるようになっている。
【0020】
上部ガイド42は、前記引出体41の薬剤カセット13から落下する薬剤を受け止めるシャッタ47を有している。
【0021】
下部ガイド43は、下方に向かうにつれて装置本体2側に屈曲して形成され、上部ガイド42から落下する薬剤を後述する薬剤押出ユニット44に導くようになっている。
【0022】
薬剤押出ユニット44は、図10に示すように、基台48から側方に突設した溝形断面のガイドレール49と、該ガイドレール49にスライド可能に設けた矩形のスライド容器50と、該スライド容器50をガイドレール49に沿ってスライドさせるリンク機構51と、該リンク機構51を駆動するモータ52とからなっている。スライド容器50は上方に開口し、底に開口53が形成されている。スライド容器53の上方には、前記下部ガイド43の下端開口が係合する枠54がガイドレール49に取り付けられている。図10(b)に示すように、スライド容器50が後退しているときに、下部ガイド43からの薬剤はスライド容器50に収容される。モータ52を駆動してリンク機構51を介してスライド容器50を前進させると、スライド容器50の開口53がガイドレール49から離れたときに、スライド容器50内の薬剤か開口53から落下し、前記装置本体2の下部収集ホッパー16に収集されるようになっている。
【0023】
図12−16は、プリンタユニット27の詳細を示す。固定板31には、図12に示すように、後述するプリンタヘッド35の作動レバー63のローラ64が当接する第1突片55a,第2突片55bが取り付けられるとともに、図13に示すように、後述するテンションバー39の揺動レバー76のローラ80が当接する当接片56が取り付けられている。また、固定板31には、可動板33の移動位置を検出するマイクロスイッチ57a,57bが取り付けられている。さらに、固定板31には、可動板33を所定位置に保持するキャッチ58が取り付けられている。
【0024】
可動板33は、図16に示すように駆動モータ59とラックアンドピニオン機構60によって図中左方の装着位置と右方の交換位置に移動可能になっている。以下、図中、左方の装着位置への移動を前進、右方の交換位置への移動を後退という。装着位置と交換位置はそれぞれマイクロスイッチ57a,57bによって検出されるようになっている。可動板33には、装着位置において固定板31に設けたキャッチ58に係合する係合突部61が設けられている。
【0025】
図12,13に示すように、プリンタヘッド35は、保持板62に保持され、該保持板62は支軸34によって可動板33に回動可能に支持されている。支軸34の端部には、上方に延びる作動レバー63が取り付けられ、該作動レバー63の先端にはローラ64が取り付けられている。前記作動レバー63のローラ64は、前記固定板31の第1突片55a,第2突片55bの間に位置するようになっている。また、前記支軸34には、下方に延びる固定レバー65が取り付けられ、該固定レバー65には可動レバー66が回動可能に取り付けられている。可動レバー66の先端部には、バックアップローラ36に対向するローラタイプの押圧部材67が取り付けられている。可動レバー66は、ねじりバネ68により、バックアップローラ36に向かって付勢されている。さらに、前記支軸34には、後退方向に伸びる駆動レバー69が取り付けられている。駆動レバー69は、コイルバネ70により、プリンタヘッド35がバックアップローラ36から離隔する方向に付勢されている。駆動レバー69は、印刷時に、可動板33に取り付けられたソレノイド71により、コイルバネ70の付勢力に抗してプリンタヘッド35をバックアップローラ36に圧接するようになっている。
【0026】
バックアップローラ36は、プリンタヘッド35及び押圧部材67と対向するように、固定板31に回転可能に取り付けられている。
【0027】
インクリボン38は、インクテープ37が巻回された巻取リール72と、該巻取リール72から巻戻されたインクテープ37を巻き戻す巻戻リール73を有し、各リール72,73に可動板33に設けた駆動軸74,75が挿脱されることで、着脱可能になっている。
【0028】
テンションバー39は、揺動レバー76に片持ち支持され、揺動レバー76は、可動板33に支軸77を介して揺動可能に取り付けられている。揺動レバー76は、図16(a)に示すように、コイルバネ78によりバックアップローラ36から離隔する方向に付勢されている。揺動レバー76の中間には、固定板31に向かってローラ軸79が突設され、該ローラ軸79に前記固定板31の当接片56に当接するローラ80が取り付けられている。
【0029】
前記インクリボン38の巻取リール72及び巻戻リール73は、図示しない駆動モータにより駆動される。図15に示すように、巻取リール72から巻戻されたインクテープ37は、可動板33に設けた第1支持ローラ81を経て、バックアップローラ36とプリンタヘッド35の間の隙間を通り、テンションバー39を回って可動板31に設けた第2支持ローラ82を経て、巻戻リール73に巻き取られるようになっている。
【0030】
以上の構成からなる薬剤払出装置1では、副薬剤収納取出装置5の薬剤カセット13から取り出された薬剤は上部ガイド42のシャッタ47で一旦受け止められ、シャッタ47が開くと下部ガイド43を通って薬剤押出ユニット44に導かれる。薬剤押出ユニット44から押し出された薬剤は、下部収集ホッパー16に導かれ、ここで装置本体2の薬剤収納取出部3または薬剤手撒装置8から導かれた薬剤と合流する。そして、下部収集ホッパー16のシャッタ24が開くと、包装ホッパー17を通って包装紙26に導かれ、ヒータローラ29によりシールされ、包装帯26’となって装置本体2の排出口11より排出される。
【0031】
副薬剤収納取出装置5の薬剤カセット13を交換する場合は、本体40の扉40aを開いて前方に引出体41を引き出すと、側面に薬剤カセット13が現れるので、交換が可能となる。また、副薬剤収納取出装置5の薬剤カセット13が払出動作中であっても、本体40の扉40aを開いて正面の薬剤カセット13を交換することができるので、払出動作を中止する必要がない。
【0032】
このように、薬剤払出装置1の装置本体2の側面に副薬剤収納取出装置5を設けたので、装置本体2側の薬剤収納取出装置3の薬剤カセット13(例えば130個)だけでは薬剤を収納できなくなった場合は、副薬剤収納取出装置5を設けることで、32個の薬剤カセット13を増加することができる。したがって、大型の薬剤払出装置に買い換える必要がなくなり、安価な費用で設置スペースをさほど増大させることなく、薬剤カセット13を増設することができる。
【0033】
図3に示す操作パネル30の右の矢印ボタン30aを押圧すると、図16に示す駆動モータ59が駆動し、ラックアンドピニオン機構60により可動板33が装着位置から交換位置に移動する。これにより、インクリボン38は図15中右方向に移動する。プリンタヘッド35は、図16に示す作動レバー63のローラ64が固定板31の第1突片55aに当接することで、図16(b)に示すように、支軸34を中心に右方向に移動してバックアップローラ36から離隔する。同時に、支軸34の押圧部材67も右方向に移動してバックアップローラ36から離隔する。一方、テンションバー39は、ローラ軸79のローラ80が固定板31の当接片56に当接して、図16(b)に示すように、支軸34を中心に、プリンタヘッド35と相反する左方向に移動する。これにより、図15(b)に示すように、プリンタヘッド35とバックアップローラ36の間の隙間が広くなるとともに、テンションバー39がインクテープ37から離隔するので、古いインクリボン38を新しいインクリボン38に交換する際に、インクテープ37をバックアップローラ36とプリンタヘッド35の間に挿入したり、テンションバー39に掛け回す必要がなく、インクリボン38の交換作業が容易に行える。
【0034】
新しいインクリボン38を装着した後、図3に示す操作パネル30の左の矢印ボタン30bを押圧すると、図16に示すモータ59が逆駆動し、ラックアンドピニオン機構60により可動板33が装着位置に移動する。これにより、インクリボン38は図15中左方向に移動する。プリンタヘッド35は、図16に示す駆動レバー63のローラ64が固定板31の第2突片55bに当接することで、図16(a)に示すように、支軸34を中心に左方向に移動してインクテープ37と包装紙26を介してバックアップローラ36に圧接する。同時に、支軸34の押圧部材67も左方向に移動し、捻りバネ68の付勢力によりバックアップローラ36を押圧する。一方、テンションバー39は、ローラ軸79のローラ80が固定板31の当接片56から離隔して、コイルバネ78の付勢力により、図16(a)に示すように、プリンタヘッド35と相反する右方向に移動して、インクテープ37を押圧する。このため、テンションバー39をインクテープ37に押し付ける特別な機構や操作が不要である。
【0035】
なお、可動板31が図16(b)に示す交換位置から装着位置に移動すると、可動板31の係合突部61が固定板31のキャッチ58に係合して、可動板31は装着位置に確実に保持される。
【0036】
また、図14に示すように、包装紙26は、その2つ折り中心線Cを境にして一方側がプリンタヘッド35によりバックアップローラ36に押圧され、他方側がプレートタイプの押圧部材67によりバックアップローラ36に押圧される。このように、包装紙26の両側が均等にバックアップローラ36に押圧されるので、包装紙26がバックアップローラ36を通過する間に斜行することがなく、2つ折りしたときの両側縁のずれが防止され、シール不良が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】薬剤払出装置の斜視図。
【図2】薬剤払出装置の内部を透視した側面図。
【図3】薬剤包装部の正面図。
【図4】(a)は包装ホッパーの正面図、(b)はその平面図。
【図5】副薬剤収納取出部の斜視図。
【図6】副薬剤収納取出部の扉を開けた状態の正面図。
【図7】副薬剤収納取出部の側面図。
【図8】副薬剤収納取出部の水平拡大断面図。
【図9】副薬剤収納取出部の引出体を引き出した状態の水平拡大断面図。
【図10】(a)は副薬剤収納取出部の薬剤押出ユニットの斜視図、(b)その押し出し前の状態の概略正面図、(c)は押し出し後の状態の概略正面図。
【図11】下部収集ホッパーの上方の各部材の配置を示す斜視図。
【図12】プリンタユニットの斜視図。
【図13】図12のプリンタユニットの可動板を省略した斜視図。
【図14】図12の一部拡大斜視図。
【図15】プリンタユニットの正面図で、(a)は装着位置、(b)は交換位置を示す。
【図16】可動板の一部を省略したプリンタユニットの正面図で、(a)は装着位置、(b)は交換位置を示す。
【符号の説明】
【0038】
1 薬剤払出装置
2 装置本体
26 包装紙
27 プリンタユニット
31 固定板
33 可動板
34 支軸
35 プリンタヘッド
36 バックアップローラ
37 インクテープ
38 インクリボン
39 テンションバー
55a,55b 第1,第2突片
56 当接片
62 保持板
63 作動レバー
67 押圧部材
76 揺動レバー
77 支軸
78 コイルバネ
79 ローラ軸
80 ローラ
【出願人】 【識別番号】592246705
【氏名又は名称】株式会社湯山製作所
【住所又は居所】大阪府豊中市名神口3丁目3番1号
【出願日】 平成17年10月6日(2005.10.6)
【代理人】 【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏

【識別番号】100100170
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 厚司

【公開番号】 特開2006−130307(P2006−130307A)
【公開日】 平成18年5月25日(2006.5.25)
【出願番号】 特願2005−293560(P2005−293560)