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【発明の名称】 歩行用衣服
【発明者】 【氏名】松本 哲文

【要約】 【課題】一日に200回もバイクの乗り降りをすると、一年間では約6万回十年間では60万回となる。身体は、それに合わせて変化せざるを得ない。変化の行き着くところが腰痛である。スポーツ種目とか身体の癖など、そういった類の腰痛は、カイロプラティックなどの手技だけでは対応しきれない。他力によらず自力による、骨格調整、左右の脚、左右の腰の筋力の均一化など、より根本的な調整ができるようにしたい。

【解決手段】腕と脚が連動している事をつかって、肱を曲げた角度を60度以内に保持する保持部を衣服に備え付け、それを持って歩き、腰のために一番効果的な正しい歩き方をする事によって、片寄りを相殺してしまおうとするものである。歩行運動は本来左右均等な動きであり、しかも、一日に一万回二万回が適切な回数である。この圧倒的な数で少々のマイナス要因は吸収消化して消滅させてしまおうとするものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上着の前面の左右部分に、手及び手首を保持する、保持部を設けたことを特徴とする歩行用衣服
【請求項2】
前記の保持部は、両端部が上着に縫いつけられ、手で握る事のできるグリップであることを特徴とする請求項1に記載の歩行用衣服
【発明の詳細な説明】【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、歩行フォームを固定維持することができる歩行用衣服に関する。
【背景技術】
【0002】
腰の捻じれ、歪みを正常に戻すために、従来は、カイロプラティックなど手技による整体の方法で行っていた
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来行っていた、手技による種種の方法では、左右の筋力の違いまで直すことはできず、その治療効果は永続しない。腰の問題に関して根本的な解決をしたい
【0004】
大腿骨と骨盤の接合部つまり股関節は、可動範囲が広くさまざまな動きに対応している。左右の片寄りがひどくなると、正位置からの逸脱まで生じる。それはさらにその上の背骨に深刻な影響を与え椎間板ヘルニア、通称ギックリ腰の原因となる。
【0005】
腰は本来非常に強い部分なので、少しの捻じれや、ゆがみ程度では本人にはわからなく、気付いた時には、既に相当くるっている状態である。身体のくるいは、目からの情報によって修正しているのである。
【0006】
直進歩行する場合において、我々はいかに眼からの情報に基いて歩行しているかを試してみるには、目標を定めて、目隠しをして、直進歩行してみることによってはっきりする。九割以上の人が目標から外れるのである。真に左右均等に歩行しているならば、目隠しをしても目標地点を踏むことになるからである。
【0007】
腰は捻じれたままで膝中心の動きで歩いて、目からの外界の情報をもとに直進歩行することは容易にできることである。実際にも、腰の捻じれた人でも、だいたいまっすぐ歩いているのであり、我々の周りでごく普通に見かけていることである。
【0008】
まっすぐ歩いているのにどうして、歩く事によって腰が正しくならないかというのは、腰の左右どちらかへの捻じれとか、股関節部分での大腿骨の捻じれとか、ずれ、といったものを膝中心の歩き方で、膝とか、脚の振り出し方、腕の振り方や頭、首などで、修正して直進歩行しているからである。中高年になって膝を痛める人は、両方均等には痛くならず、左右どちらか片方が痛くなる理由はここにあると確信する。そのようになるのは身体の力関係が、足首よりも膝、膝よりも腰のほうが大きな筋力を有しているので弱小な膝からでは強大な腰を左右することができないからなのである。
【0009】
腰の捻じれ歪みに対しては、膝中心の歩き方ではなく、ゆがみの源であり、捻じれたり、ずれかかったりしている股関節から起動する、股関節中心の、腰そのものを使った正しい歩行をするように修正し、その正しいフォームを固定、維持して歩行することで未然に防ぎ、また少々のゆがみなどは、正しく一定時間歩くことによって正位置に戻してしまいたい。
【0010】
走る場合、肱を伸ばしては速く走れない。走るときは肱を曲げて振り子運動の周期を短くして速くし、肩、腋、の筋肉を強く動かしそれに対応している股関節周辺の筋肉を作動させる。人体の運動において、腕部と脚部は連動しており、それに従ってそれぞれの各部である肩と腰、肱と膝も同様に連動している。意識的コントロールを加えなければ、肩関節から腕を振れば、股関節から脚が動くような仕組みになっている。
【0011】
肱を伸ばして歩く場合、肱から下の部分の重さは肱の関節にかかっている。さらに、腕の振り子運動の振り子の長さは長くなる。歩行運動は遅くなり、少ない力で足りるようになる。この二つの理由で、膝を中心とした筋肉群が作動するようになる。膝が主動してそれに従動して腰が動く事になる。この動きは欠点として、膝は腰よりも筋力が弱いので、その為、肱を伸ばした事による膝中心の動きでは、腰に影響を与えることができず、腰を正しくする事は期待できない。
【0012】
このことから股関節から起動するためには、走るときのように、腕の振りは肱を曲げて、腋の関節から起動するのが最善である。
【0013】
要点は、曲げた肱の角度になる。その曲げる角度については、90度から120度の間は腕の力を強く発揮しやすいところであり、肱周辺の筋肉に力が入っているので、感覚および使用筋肉が、肩、腋中心の動きに完全に移行していない。
【0014】
鋭角であればあるほど、肱は、その感覚が意識に登らなくなり、腋から肩の部分が意識されるようになる。これから導かれて、肱の角度は60度以下が最善である。
【0015】
肱を曲げた角度を60度以下に保って腕を振れば、脚は股関節主動の歩き方になり、この歩き方で一直線上を歩くようにすれば、腰の捻じれや、ゆがみを矯正することができる。但し、骨組みの形状や筋力に影響を与え、変化、成長させるためには、歩行運動を一定時間継続することが必要である。
【0016】
意識的に股関節から起動する歩行において、肱を伸ばした状態では、0011でも述べたように肱から下の部分の重さは肱の関節にかかっている状態であるから、注意が途切れ意識統制が途切れると、意識下では肱と膝は連動していることと、もう一つ、脳の中では肱から先、及び膝から先の占める部分のほうが、肱から肩、膝から腰の占める部分よりもはるかに大きいので、どうしても膝中心の歩き方に移行してしまう。これを防ぐためには、肱は継続して曲げ続けなければならない。
【0017】
その人の歩行フォームと骨格の形状は、相互に影響を与え合っているので、片方を変えれば、もう一方も、それに従って変化する。その人の歩行フォームが、骨格を動かす筋肉、骨格を支える筋肉を発達させているのであるから、腰の問題に関しては、正しいフォームでもって骨格の形状及び骨格を支え動かす筋肉を理想的に調整、発達させてやることが最善の方法である。その為には腰の捻じれ及び歪みを正常にもどすための歩行フォームを固定、維持して、歩行運動を一定時間継続せしめねばならない。
【0018】
腰痛問題には、ランチェスタ−第二法則が隠れ働いている。この法則とは、飛行機の空中戦における戦力二乗の法則の事である。5機と3機で戦えば、その計算は25対9になり、25−9=16、5機の方は4機残り、3機の方は全滅する。腰痛問題の一つのパターンは、使い方の偏りから左右の脚どちらかに片寄りが生じ、どちらかに軸足が固定して、その軸足の方が強く硬くなり、その左右の強弱比が大きくなることによる。それがルート3対1に近かずけば近かずくほど危険である。
【0019】
腰のマイナス要因を分散消滅させるためには、ランチェスター第二法則を自分の懐刀として活用し、左右の脚の強弱比を1対1に近かずけなければならない。そのためには、年齢の幅も考えて、万人にとって圧倒的回数の運動が実行可能な、しかもそれが必要な、歩行運動以外考えられない。但しその歩行運動は。左右均等な正しい歩行運動でなければ効果がない。
【0020】
身近な例を一つ採ってみたい。ゴルフスイング一回を一歩とした、厳密さの希薄な概算ではありますが、一日に、500回ゴルフのスイングを行い、10000歩歩く人を計算すると、5500の二乗対5000の二乗、約12対10である。20000歩、歩けば約11対10となる。ルート3対1を17対10として御判断頂きたい。車に乗ってばかりで歩かなければ、ゴルフは危険である。ゴルフは、アフターケアーが必要なスポーツの一つである。
【0021】
以上の条件及び問題点を解決しなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0022】
肱を曲げた角度を一定に保って歩くために、上着の前面の左右部分に、手及び手首を保持する保持部を設けた歩行用衣服を着て、その保持部を持ち、歩行運動をする事により、腰の骨格だけでなく腰の左右の筋力も調整する。
【0023】
本発明の歩行用衣服は、上着の前面の左右部分に手や手首を保持する保持部を設けた事を特徴とする。又、保持部は、両端部が上着に縫い付けられ手で握る事のできるグリップであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明は自分の歩行フォームをただし、股関節中心の、腰に対して一番効果的な歩行フォームに変え、腰痛の起こらない腰を維持するものである
【0025】
腕は、肱を曲げての腋からの振り子運動になる。振り子運動の周期は短くなり、その運動は速くなる。肩腋の筋肉群が動き、それに対応して、股関節周辺の筋肉群が作動する。歩行速度は上がる。
【0026】
散歩、あるいは美容、健康上の目的のために歩行運動を行う者は、通常一時間くらいという比較的長時間にわたる事であるので、正しいフォームの維持が困難になる。衣服にフォームの維持を助けるグリップを備え付けると、そのグリッを持つことにより、肱が適切な角度を保ち、長時間、上体の理想なフォームを固定、維持して歩行できるので、対応関係にある股関節主動の歩行運動を持続できることにより、大腿骨および腰を調整できる。
【0027】
歩行用衣服を着用していれば、歩行運動の途中で腕を振るのに疲れても、ただグリップに手首をあずけて、肱の角度さえ保っていれば、脚部は対応関係にある股関節から起動し、大腿骨及び腰を調整する歩き方を確保できる。
【0028】
肱の角度については、左右の異なりはそのまま身体の左右の異なりになって現れるので、歩く事によって腰を調整しようとすれば、両肘の角度と、その腕を振る角度にも神経を使い、チェックすることが望ましい。歩行用衣服に備え付けのグリップは、それを持つ事により、肱を曲げた角度を一定に保って、腕を振りやすくしてくれる。
【0029】
背中が丸くなりかけているなど、姿勢のわるい人は、身体形状上、後方へは腕をふりにくくなっているが、グリップを持つことにより、胸が張られた形になり、前方に比べてより重要な後方への腕の振りが容易である。後方へ大きな角度で腕を振ることは、身体の前面を伸張させる、捻りの加わった運動であるので腰椎、骨盤を調整することができる。
【0030】
股関節起動で、眼からの外界の情報により、直進歩行をすると、腰を左右均等に使う事になり、腰の骨組みが正位置を保つようになる。その結果、腰痛が解消され、さらに、その上の背骨も、より正常な状態になっていく。
【0031】
歩行運動は、一日に少なくとも一万歩が望ましいと言われている身体運動である。フォームを固定維持する歩行用衣服を着用して保持部を手で持ち、体構えを決め、正しい歩行運動を一日に一万歩、日々実行すれば、腰においては、通例とは逆に、年齢と共に骨格は整ってゆき、腰椎、骨盤、大腿骨という組み合わせであるところの人体中最大のクッションは、長くその機能を保持し、その力を発揮してくれるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
図1のように、長袖又は半袖の上着1の前面の左右部分に保持部2を設けてある。この保持部2は上着1と同じ素材で作った紐または帯状素材の両端部2a2bを肩の上部と腋の部分に縫い付けて、中央部分2cを上着1から浮かしてある。この上着1から浮かした中央部分2cを手で握ったり、手首をこの保持部2と上着1との間に差し込むことにより手や手首を保持し腕を曲げた肱の角度を一定の角度に保持するものである。このような上着を着て手を保持部2に固定し歩けば歩行フォームが正しくなって腰痛が起こりにくくなる。すなわち、歩き方に片寄りがあれば、歩けば歩くほど身体のゆがみはひどくなり、正しいフォームで歩けば、歩くほどに骨格は整ってゆく。
【0033】
本発明に関しては、肱をどの程度曲げるか、曲げた肱がつくる角度が最大の要点になる。腰のために一番効果的な歩き方の体構えは、曲げた肱の角度が0度から60度以内の鋭角になる範囲であるから、衣服の前面の、左右のそれを満足させる部分に、手及び手首を保持する保持部を設ける。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の歩行用衣服の形態である。
【図2】歩行用衣服の保持部に親指を入れた図である。
【図3】歩行用衣服を使用して歩行している想定図である。
【出願人】 【識別番号】505147730
【氏名又は名称】松本 哲文
【出願日】 平成17年3月24日(2005.3.24)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−263420(P2006−263420A)
【公開日】 平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願番号】 特願2005−122924(P2005−122924)