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【発明の名称】 マッサージユニット
【発明者】 【氏名】古家 義也
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【氏名】常峰 豊彦
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【氏名】鈴木 孝誠
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【氏名】松本 敏宏
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【要約】 【課題】環状ベルトに指圧子を具えたマッサージユニットの指圧子の位置を検知して制御し、また、指圧子の移動に変化を付けることによって、マッサージ効果を可及的に高めるマッサージユニットの提供。

【解決手段】駆動手段に連繋され回転可能なローラ30と、該ローラ30と所定の間隔を存して平行に配置されるローラ40と、ローラ30,40間に懸架された環状のベルト20と、ベルト20の外周面に突設され被施療者の患部にマッサージを施す指圧子60,70と、を具え、制御手段によって駆動手段の回転を制御可能なマッサージユニットにおいて、指圧子60,70の回転位置を検知する位置検知手段を具える。また、指圧子60,70が移動と停止を繰り返したり、移動速度が可変となったり、往復移動を繰り返すように駆動手段を制御する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動手段(50)に連繋され回転可能なローラ(30)と、該ローラ(30)と所定の間隔を存して平行に配置されるローラ(40)と、ローラ(30)(40)間に懸架された環状のベルト(20)と、ベルト(20)の外周面に突設され被施療者の患部にマッサージを施す指圧子(60)(70)と、を具え、制御手段(80)によって駆動手段(50)の回転を制御可能なマッサージユニットにおいて、
指圧子(60)(70)の回転位置を検知する位置検知手段(82)を具え、該位置検知手段(82)は、制御手段(80)に接続されていることを特徴とするマッサージユニット。
【請求項2】
制御手段(80)は、位置検知手段(82)の検知した指圧子(60)(70)の位置に応じて、駆動手段(50)を制御する請求項1に記載のマッサージユニット。
【請求項3】
制御手段(80)は、駆動手段(50)の停止を、位置検知手段(82)が、被施療者の患部側に指圧子(60)(70)が出現していないことを検知した状態で行なう請求項2に記載のマッサージユニット。
【請求項4】
制御手段(80)は、位置検知手段(82)によって検知された指圧子(60)(70)の位置に応じて、駆動手段(50)の回転速度を変える請求項2に記載のマッサージユニット。
【請求項5】
制御手段(80)は、位置検知手段(82)によって検知された指圧子(60)(70)の位置に応じて、駆動手段(50)の駆動と停止を繰り返す請求項2に記載のマッサージユニット。
【請求項6】
駆動手段(50)は、位置検知手段(82)によって検知された指圧子(60)(70)の位置に応じて、駆動手段(50)の正転と逆転を繰り返す請求項2に記載のマッサージユニット。
【請求項7】
駆動手段(50)に連繋され回転可能なローラ(30)と、該ローラ(30)と所定の間隔を存して平行に配置されるローラ(40)と、ローラ(30)(40)間に懸架された環状のベルト(20)と、ベルト(20)の外周面に突設され被施療者の患部にマッサージを施す指圧子(60)(70)と、を具え、制御手段(80)によって駆動手段(50)の回転を制御可能なマッサージユニットにおいて、
制御手段(80)は、指圧子(60)(70)が移動と停止を繰り返すように駆動手段(50)を制御することを特徴とするマッサージユニット。
【請求項8】
駆動手段(50)に連繋され回転可能なローラ(30)と、該ローラ(30)と所定の間隔を存して平行に配置されるローラ(40)と、ローラ(30)(40)間に懸架された環状のベルト(20)と、ベルト(20)の外周面に突設され被施療者の患部にマッサージを施す指圧子(60)(70)と、を具え、制御手段(80)によって駆動手段(50)の回転を制御可能なマッサージユニットにおいて、
制御手段(80)は、指圧子(60)(70)の移動速度が可変となるように駆動手段(50)を制御することを特徴とするマッサージユニット。
【請求項9】
駆動手段(50)に連繋され回転可能なローラ(30)と、該ローラ(30)と所定の間隔を存して平行に配置されるローラ(40)と、ローラ(30)(40)間に懸架された環状のベルト(20)と、ベルト(20)の外周面に突設され被施療者の患部にマッサージを施す指圧子(60)(70)と、を具え、制御手段(80)によって駆動手段(50)の回転を制御可能なマッサージユニットにおいて、
制御手段(80)は、指圧子(60)(70)が往復運動を繰り返すように、駆動手段(50)を制御することを特徴とするマッサージユニット。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、被施療者の患部をマッサージするマッサージユニットに関するものであり、より具体的には、環状のベルトに指圧子を設け、ベルトを走行させて、指圧子によって患部をマッサージするマッサージユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の指圧子を突設したベルトをローラ間に懸架し、ローラをモータによって回転させることによって、指圧子を被施療者の患部に擦りながら押し当ててマッサージするマッサージユニットがある(例えば特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】実開昭52−145094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、指圧子による施療位置は検知されていない。このため、モータを停止したときに、指圧子が患部側に突出したままとなることがある。このような状態で、マッサージユニットに身体を載せると、指圧子が当たって邪魔になることがあった。特に、マッサージユニットをマッサージ機として使用せずに、椅子やベッド等として使用する場合には、指圧子が身体に当たって不快感を感ずることがあった。
また、指圧子の施療位置が検知されていないので、施療範囲をプログラム等で制御できないから、被施療者の所望する患部部位のみをマッサージすることもできなかった。
さらに、モータは指圧子を一方向に移動させ続けるような単調な制御であったから、指圧子によるマッサージは単調にならざるを得ず、マッサージ感を向上させることが難しかった。
【0005】
本発明は、環状ベルトに指圧子を具えたマッサージユニットの指圧子の位置を検知して制御し、また、指圧子の移動に変化を付けることによって、マッサージ効果を可及的に高めることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のマッサージユニットは、
駆動手段に連繋され回転可能なローラと、該ローラと所定の間隔を存して平行に配置されるローラと、ローラ間に懸架された環状のベルトと、ベルトの外周面に突設され被施療者の患部にマッサージを施す指圧子と、を具え、制御手段によって駆動手段の回転を制御可能なマッサージユニットにおいて、
指圧子の回転位置を検知する位置検知手段を具え、該位置検知手段は、制御手段に接続したものである。制御手段は、位置検知手段の検知した指圧子の位置に応じて、駆動手段を制御することが望ましい。
【0007】
また、本発明のマッサージユニットは、
駆動手段に連繋され回転可能なローラと、該ローラと所定の間隔を存して平行に配置されるローラと、ローラ間に懸架された環状のベルトと、ベルトの外周面に突設され被施療者の患部にマッサージを施す指圧子と、を具え、制御手段によって駆動手段の回転を制御可能なマッサージユニットにおいて、
制御手段は、指圧子が移動と停止を繰り返したり、移動速度が可変となったり、往復移動を繰り返すように駆動手段を制御するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のマッサージユニットによれば、位置検知手段によって指圧子の位置を検知する。制御手段は、検知された指圧子の位置に応じて、駆動手段を制御する。例えば、指圧子を停止させるときに、指圧子が被施療者の患部側に出現していない位置で、駆動手段を停止させるような制御を行なって、マッサージユニットをマッサージ機としてでなく、椅子やベッド等として使用するとき、快適に使用することができる。
また、位置検知手段によって、指圧子の位置を検知し、所望の範囲のみで指圧子を往復移動させ、重点的なマッサージすることもできる。
制御手段によって、駆動手段の駆動、停止を繰り返したり、回転速度を変えたり、正転、逆転を繰り返すことにより、指圧子の動きを変化に富んだものとすることができ、また、これら動作の繰り返しによって、従来実現することができなかった叩きや振動のようなマッサージ(さすりマッサージ)等を施すことができる。
上記のように位置検知手段によって指圧子の位置を検知し、また、駆動手段の動作を制御することによって、効果の高く、また、バリエーションに富んだマッサージを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明を被施療者のふくらはぎにマッサージを施すマッサージユニット(10)に適用し、指圧子(60)(70)の位置検知手段(82)として、ホールIC(83)と磁石(84)(85)を用いた実施例について説明する。
【0010】
図1に示すように、椅子型マッサージ機(90)は、被施療者の腰掛ける座部(92)と該座部(92)の左右両側から肘掛け(93)を突設している。また、座部(92)の後端には、背凭れ(94)が傾動可能且つ位置決め可能に配備されている。さらに、座部(92)の先端には、被施療者のふくらはぎをマッサージする本発明のマッサージユニット(10)が配備されている。
背凭れ(94)には、被施療者の肩から腰にかけてマッサージを施す公知のマッサージ手段(図示せず)が背凭れ(94)に沿って昇降可能に配備されている。
【0011】
マッサージユニット(10)は、座部(92)に対して傾動且つ位置決め可能であって、被施療者のふくらはぎが当たる部分にクッションカバー(12)、裏側を下部カバー(13)によって包囲されている。被施療者は、図1の実線で示すように、マッサージユニット(10)を座部(92)に対してほぼ水平となるまで傾動させた状態で、マッサージユニット(10)のクッションカバー(12)の上にふくらはぎを載せることによってマッサージを受けることができる。
【0012】
図2は、図1のマッサージユニット(10)のクッションカバー(12)及び下部カバー(13)を取り外した状態を示す正面図、図3及び図4は、図2の線A−Aに沿う矢視断面図である。
マッサージユニット(10)は、図1乃至図3に示すように、座部(92)から延びるフレーム(96)(96)に傾動可能に連繋されている。
マッサージユニット(10)には、図2及び図3に示すように、座部フレーム(96)(96)に連繋される支持フレーム(15)(15)を具えており、該支持フレーム(15)(15)間は、基端側及び先端側が夫々横フレーム(16)(16)によって接続されている。
また、支持フレーム(15)(15)間には、図2及び図3に示すように、中央が幅狭に形成されたプレート(17)が配備されている。
【0013】
プレート(17)の左右両端の幅広部分には、図2に示すように、裏面に軸受(32)(32)及び(42)(42)が前後に夫々一対ずつ配備されている。
基端側の軸受(32)(32)には、駆動軸(33)が回転自由に嵌まっており、駆動軸(33)は一端が後述する駆動手段(50)に連繋されている。駆動軸(33)には、円筒状のローラ(30)が駆動軸(33)と一体回転可能となるように嵌められている。
先端側の軸受(42)(42)は、図5に示すように、前後方向に長い軸孔(44)(44)が開設されており、該軸孔(44)(44)に従動軸(43)が嵌まっている。従動軸(43)には、ベルト(20)のテンションを調整する調整ネジ(45)(45)が螺合されている。調整ネジ(45)は、先端が軸孔(44)の内面に当たり、基端が軸孔(44)から軸受(42)を貫通して臨出している。
従動軸(43)には、ローラ(40)が回転自由に嵌まっている。
【0014】
プレート(17)の左端側には、図2及び図5に示すように、プレート(17)の裏面に駆動手段(50)となるモータ(51)が配備されている。モータ(51)は、図6(減速機構(52)のカバー(55)を取り外した状態を示す)に示すように、ピニオン(53)及びギア(54)からなる減速機構(52)を介して、ローラ(30)の駆動軸(33)に動力伝達可能に接続されている。モータ(51)は、後述する制御手段(80)によって、駆動(正転、反転)と停止の制御が行なわれる。
また、ギア(54)には、エンコーダ(35)が配備されており、ギア(54)の回転は、エンコーダ(35)によってパルス信号として制御手段(80)に送信される。
【0015】
プレート(17)の右端側には、位置検知手段(82)を構成するホールIC(83)が配備されている。
具体的には、図2及び図3に示すように、プレート(17)の裏面にネジ止めされたコ字状の取付台(87)に基板(88)が配備されており、該基板(88)の下面にホールIC(83)が下向きに突出するよう配備されている。ホールIC(83)は、後述する指圧子(60)(67)に配備された磁石(84)(85)の通過軌跡と対向し、磁石(84)(85)を検出できるようになっている。
ホールIC(83)は、基板(88)を介して、後述する制御手段(80)に電気的に接続されている。
【0016】
前述のローラ(30)(40)間には、図2及び図3に示す可撓性の環状ベルト(20)が懸架されている。ベルト(20)は、プレート(17)を上下に挟み、プレート(17)の上面とベルト(20)の内面は接近又は接触するように配備されている。
【0017】
ベルト(20)は、可撓性の矩形材の両端を繋ぐことによって環状とすることにより作成することができる。ベルト(20)は、例えば、布バネやゴム等から形成することができる。
上記のように、矩形材の両端を繋ぐことによってベルト(20)を環状に形成した場合、図9及び図10に示すように、継ぎ目(22)が残るが、この継ぎ目(22)は、ベルト(20)の外周側に端部が出るようにして、後述する指圧子(60)で継ぎ目(22)を覆うようにすることが望ましい。継ぎ目(22)が指圧子(60)(70)以外の部分にあると、ベルト(20)を回転させたときに、継ぎ目(22)が被施療者の患部に当たって不快感を感じることがあるからである。
【0018】
ベルト(20)の外周面には、図3乃至図5に示すように、2つの夫々形状の異なる指圧子(60)(70)が取り付けられている。
図示の指圧子(60)(70)は、ベルト(20)の左右から臨出する幅を有しており、一方の指圧子(60)の上面左右には、図7に示すように、被施療者の患部(ふくらはぎ)を挟み込む溝型形状の凹み(62)が形成されている。また、他方の指圧子(70)は、図8に示すように、指圧子(60)よりも高さが低く、上面が平坦な形状に形成することができる。なお、指圧子(60)(70)の形状は、これらに限定されず、例えば、凹凸を複数設けたものや、溝型形状の凹みの幅や角度を変えたもの等を例示できる。
【0019】
指圧子(60)(70)には、前述の位置検知手段(82)のホールIC(83)によって指圧子(60)(70)の位置を検知するために、図2及び図3に示すように、一端に磁石(84)(85)が夫々配備されている。磁石(84)(85)は、図2に示すように、指圧子(60)(70)の側面から突出するように配置されており、ホールIC(83)の近傍を通過可能となっている。磁石(84)(85)は、指圧子(60)(70)の側面に接着したり、指圧子(60)(70)の側面に凹みを形成し、該凹みに嵌め込むことにより取り付けることができる。
【0020】
ベルト(20)のテンションは、従動軸(43)の両端に配備された調整ネジ(45)(45)を回転させることによって調整できる。調整ネジ(45)(45)は、先端が軸孔(44)(44)の内面に当たっているから、調整ネジ(45)(45)を締付方向に回転させると、調整ネジ(45)(45)に螺合された従動軸(43)がベルト(20)のテンションを上げる方向に移動する。また、調整ネジ(45)(45)を緩める方向に回転させると、従動軸(43)がベルト(20)のテンションを下げる方向に移動する。このように調整ネジ(45)(45)によってベルト(20)のテンションを最適に調整できる。
【0021】
指圧子(60)の裏面の左右方向には、図9及び図10に示すように、上述したベルト(20)の継ぎ目(22)を覆い隠す凹部(63)が設けられており、凹部(63)を継ぎ目(22)に合わせ、ベルト(20)を挟むように押え片(64)を介在させて、ネジ止め(65)することによって、指圧子(60)はベルト(20)に取り付けられる。
他方の指圧子(70)も同様に凹部(73)(図8参照)が設けられており、押え片(図示せず)を介在させてネジ止めすることによりベルト(20)に取り付けられる。
指圧子(60)(70)は、図2及び図3に示すように、ベルト(20)に等間隔、即ち、位相が互いに180度ずれるように取り付けることが望ましい。等間隔に指圧子(60)(70)を配置することによって、ベルト(20)が周回したときに、一定のタイミングで指圧子(60)(70)が患部を通過するからである。
なお、指圧子(60)(70)のベルト(20)への取付方法は、ネジ止めに限定されず、接着や溶着等により行なうこともできる。
【0022】
駆動手段(50)であるモータ(51)、位置検知手段(82)のホールIC(83)は、図11に示すように、椅子型マッサージ機(90)の適所に配備された制御手段(80)に電気的に接続されている。
図11は、制御手段(80)の要部ブロック図である。制御手段(80)には、マッサージ機(90)の全ての操作を行なうための操作部(81)と、マッサージユニット(10)のモータ(51)、エンコーダ(35)や、基板(88)を介してホールIC(83)などが電気的に接続されている。その他、マッサージ機(90)の他のマッサージ手段(図示せず)や、背凭れ(94)のリクライニング機構(図示せず)等の制御も操作部(81)を介して制御手段(80)によって行なわれる。
制御手段(80)は、マッサージユニット(10)等の各種プログラムマッサージを行なうためのメモリを具えている。
また、操作部(81)には、後でタイミングチャート図を用いて説明するマッサージユニット(10)の施療パターンの選択スイッチや、被施療者が自らマッサージユニット(10)の駆動手段(50)であるモータ(51)を操作するための施療位置選択スイッチを有している。
【0023】
指圧子(60)(70)の位置は、下記の手順で判別される。
まず、ホールIC(83)が指圧子(60)(70)の磁石(84)(85)を検出すると、指圧子(60)又は指圧子(70)がホールIC(83)と対向していることが制御手段(80)により検知される。その後、制御手段(80)によって、ホールIC(83)が磁石(84)又は磁石(85)を検出した位置からのモータ(51)の回転方向と、ベルト(20)を回転させるローラ(30)の回転数をギア(54)に配置されたエンコーダ(35)のパルス信号をカウントすることにより、指圧子(60)(70)の現在の位置が判別される。
なお、操作部(81)にディスプレイ部を設けて、指圧子の位置を表示するようにしてもよい。
【0024】
以下、制御手段(80)による本発明のマッサージユニット(10)の制御について、タイミングチャート図を参照しながら説明する。
被施療者が椅子型マッサージ機(90)に腰掛けた状態で、図1に示すように、マッサージユニット(10)を座部(92)と水平となるまで傾動させて位置決めすると、被施療者のふくらはぎがマッサージユニット(10)に載る(図4参照)。
<連続マッサージ>
この状態で、被施療者が操作部(81)を操作して、マッサージユニット(10)の駆動手段(50)、即ちモータ(51)を駆動させると、モータ(51)の回転力は、減速機構(52)を介して駆動軸(33)に伝達され、駆動軸(33)が回転する。駆動軸(33)の回転により、駆動軸(33)に嵌められたローラ(30)が駆動軸(33)と一体に回転し、ローラ(30)(40)に懸架されたベルト(20)が周回する。これにより、図3に示すように、ベルト(20)に配備された指圧子(60)(70)が順に被施療者の患部(ふくらはぎ)に当たる。このマッサージ動作は、図12に示すタイミングチャート図に示すように、モータ(51)の正転によって指圧子(60)(70)が交互に患部側に出現し、患部をマッサージする動作である。なお、タイミングチャート図において、「0」とは、図3において、マッサージユニット(10)の先端側のローラ(40)の従動軸(43)の真上の位置、「L」とは、基端側のローラ(30)の駆動軸(33)の真上の位置を意味する。
【0025】
上記マッサージにおいて、溝型形状の凹み(62)を有する指圧子(60)は、ふくらはぎを凹み(62)で挟み込みつつ移動する。一方、平坦な指圧子(70)は、指圧子(60)の凹み(62)で圧迫されたふくらはぎを押し伸ばす。
ベルト(20)が周回する間、上記マッサージ動作が繰り返されることによって、被施療者のふくらはぎは、人による挟み揉みの如くマッサージを受けることができる。
なお、ベルト(20)の周回方向は、図3の矢印及びタイミングチャート図12に示す如く、指圧子(60)(70)がかかと側からふくらはぎ側へ移動するようにすることが望ましい。これにより、患部の血流を心臓の方向に向かうようにすることができる。
【0026】
ベルト(20)に取り付ける指圧子(60)(70)の形状を変えたことによって、マッサージ動作が単調にはならず、また、上記のように挟み揉みと伸ばしを繰り返すマッサージを施すことができるので施療効果を高めることができる。
【0027】
<マッサージの停止>
被施療者が操作部(81)を操作して、マッサージの停止の命令を行なったり、タイマーによって所定時間経過後に、モータ(51)を停止する場合には、制御手段(80)は、位置検知手段(82)が、指圧子(60)又は指圧子(70)の磁石(84)(85)を検知してから、制御手段(80)によってエンコーダ(35)のパルス信号をカウントし、図4に示すように、指圧子(60)や(70)がベルト(20)の前後部にきたときに、モータ(51)のベルト(20)の移動を停止するようにしている。被施療者の患部側に指圧子(60)(70)が出現しない状態で、モータ(51)を停止させることにより、ふくらはぎをマッサージユニット(20)の上に載せて休むときに、指圧子(60)(70)が邪魔にならない。
なお、上記のようなマッサージの停止は、以下の各マッサージの終了時にも適用される。
【0028】
<叩きマッサージ>
図13は、位置検知手段(82)によって検知された指圧子(60)(70)の位置に基づいて、駆動手段(50)であるモータ(51)の駆動、停止を繰り返すようにしたプログラムマッサージのタイミングチャートを示している。
図13に示すように、駆動手段(50)であるモータ(51)を正転方向に所定時間駆動し、その後、所定時間停止させることによって、叩きマッサージを施すことができる。モータ(51)の駆動時間及び停止時間を約0.1秒とすると、強い叩き感覚のマッサージを施すことができ、駆動時間及び停止時間を約1秒とすると、さすり感覚のマッサージを施すことができる。
【0029】
<振動マッサージ>
図14は、被施療者が所望する範囲で、指圧子(60)(70)を往復移動させることにより、振動マッサージを施すタイミングチャート図である。指圧子(60)(70)の位置は、位置検知手段(82)によって検知することができる。また、被施療者が患部に当たる指圧子(60)(70)の位置から設定することができる。
駆動手段(50)であるモータ(51)を駆動して、指圧子(60)(70)が所望の位置まで移動した後、図14に示すように、モータ(51)の正転と逆転を繰り返すよう制御することにより、バイブレーション感覚に近い振動マッサージを施すことができる。正転と逆転の周期が短いほど、バイブレーション感覚に近づけることができる。このマッサージは、部分的な凝りやほぐしに好適である。
【0030】
<振動+移動マッサージ>
上記では、振動マッサージを被施療者が設定した範囲のみで行なったが、本マッサージは、所定の施療範囲を振動マッサージした後、駆動手段(50)であるモータ(51)を正転方向又は逆転方向に駆動して、施療範囲を移動して振動マッサージを行なうマッサージである。具体的には、図15のタイミングチャート図に示すように、駆動手段(50)であるモータ(51)を駆動して、指圧子(60)(70)が所望の位置まで移動した後、モータ(51)の正転と逆転を繰り返すよう制御することにより振動マッサージを施し、その後、モータ(51)を正転させて施療範囲を移動させて、再度モータ(51)の正転と逆転を繰り返すマッサージである。
振動+移動マッサージによって、広範囲に亘って振動マッサージを施すことができる。
なお、施療範囲の移動は、予めプログラミングにより自動的に行なうこともできるし(図15参照)、被施療者が自ら操作部(81)を操作して、施療範囲を変えるようにしてもよい(図16参照)。図16において、操作部の操作で「上」はモータ(51)を正転させ、「下」は反転させることを示す。
【0031】
上記のように、制御手段(80)によって、位置検知手段(82)によって検知された指圧子(60)(70)の位置に応じて、駆動手段(50)であるモータ(51)の駆動、停止を繰り返したり、正転、逆転を繰り返すことにより、施療効果が高く、バリエーションに富んだ種々のマッサージを提供できる。
【0032】
なお、上記マッサージにおいて、PWM制御等によって、駆動手段(50)であるモータ(51)の回転速度を変えることにより、さらにバリエーションに富み、効果の高いマッサージを提供することも可能である。
【0033】
上記実施例では、本発明を被施療者のふくらはぎをマッサージするマッサージユニット(10)に適用しているが、例えば、太もも、足裏、腕、首、背中、腰等をマッサージするマッサージユニットとして用いることができることは勿論である。
また、本発明のマッサージユニット(10)を椅子型マッサージ機(90)に配備しているが、マッサージユニット(10)を単体で使用することもできる。
【0034】
また、上記実施例では、位置検知手段(82)としてホールIC(83)と磁石(84)(85)との組み合わせを例示しているが、接触式のスイッチ等の各種位置検知手段を用いることができる。
さらに、本実施例では、ホールIC(83)に検知される磁石は、指圧子(60)(70)の両方に搭載しているが、一方の指圧子のみに磁石を搭載する構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、指圧子の位置を検知して制御し、また、指圧子の移動に変化を付けることによって、マッサージ効果を可及的に高めることのできるマッサージユニットとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明のマッサージユニットを搭載した椅子型マッサージ機の側面図である。
【図2】本発明のマッサージユニットのクッションカバー及び下カバーを取り外した状態を示す正面図である。
【図3】図2の線A−Aに沿う矢視断面図である。
【図4】図2の線A−Aに沿う矢視断面図である。
【図5】図2のマッサージユニットの左側面図である。
【図6】駆動手段の拡大図であって、減速機構のカバーを取り外して示す図である。
【図7】溝型形状の凹みを有する指圧子を、図2の矢印B方向から見た図である。
【図8】平坦な指圧子を、図2の矢印B方向から見た図である。
【図9】指圧子とベルトの接合部分を示す縦断面図である。
【図10】図9の線C−Cに沿う横断面図である。
【図11】制御手段の要部ブロック図である。
【図12】連続マッサージのタイミングチャート図である。
【図13】叩きマッサージのタイミングチャート図である。
【図14】振動マッサージのタイミングチャート図である。
【図15】振動+移動マッサージのタイミングチャート図である。
【図16】振動+移動マッサージのタイミングチャート図である。
【符号の説明】
【0037】
(10) マッサージユニット
(20) ベルト
(50) 駆動手段
(60) 指圧子
(70) 指圧子
(80) 制御手段
(83) ホールIC
(84) 磁石
(85) 磁石
(90) 椅子型マッサージ機
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
【出願日】 平成17年3月23日(2005.3.23)
【代理人】 【識別番号】100066728
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 敏之

【識別番号】100100099
【弁理士】
【氏名又は名称】宮野 孝雄

【識別番号】100111017
【弁理士】
【氏名又は名称】北住 公一

【識別番号】100119596
【弁理士】
【氏名又は名称】長塚 俊也

【公開番号】 特開2006−263033(P2006−263033A)
【公開日】 平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願番号】 特願2005−83298(P2005−83298)