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【発明の名称】 マッサージ装置及びマッサージ装置付きベッド
【発明者】 【氏名】西野 四郎
【住所又は居所】大阪府東大阪市若江東町1丁目2番46号 たちばな電機株式会社内

【要約】 【課題】長期療養患者または要介護者等が運動不足による足部の血行障害のため重大事態となることを防止し、あわせて床ずれすなわち褥瘡が起こらないようにしたマッサージ装置付きのベッドを提供する。

【解決手段】ベッドの下方部(足の方)のフレームに、マッサージ機能と温熱機能を有し、かつ脚部を被う毛布・布団等の保温部材を着脱自在に取付けられるようにしたマッサージ装置を患者の足部位置にあわせられるよう位置調節可能に設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッドの人体足部側フレーム等に固定される取り付け部と温熱機能を具備したマッサージ部と前記マッサージ部を前記取り付け部に位置調節自在に装着する調節部から成り、人体足部を被う布団・毛布等の保温部材を着脱自在に設けたマッサージ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のマッサージ装置をベッドの人体足部側フレームに設けたベッド。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は長期療養者或いは要介護者の足部の血行を良好に保つためのマッサージ装置及びマッサージ装置付きベッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
長期療養者或いは要介護者等長期間ベッドで過ごすことを余儀なくされた人は、マット上に横たわることによって局部の圧迫・摩擦により血行不良となり、そのため床擦れすなわち褥瘡を起こすことがあった。
【0003】
この問題は足部においても顕著であり、運動不足による筋力の低下のため自力歩行が困難となったり時には壊疽のような重大事態になる懸念も少なくない。
【0004】
そのため従来は、一つには図3に示すような対策が考えられていた。すなわち図3において21は病院のベッドであり、人体の足部側の左右フレーム22に竹踏み等のパイプ23が設けられている。このような対策すなわち特開2000−316949号公報(特許文献1)に縷々説明されている方法によれ患者は自ら足でパイプを押圧することによりマッサージ効果を得て、足部24の血行を良好にするとともにベッド上で人体が下方(足部方向)へずれることを防止することができるものである。
【0005】
併しながら、患者が自分の足で運動できる程度にある場合は問題はないが、脚部負傷者や他人の介護を必要とする患者には利用できない問題があった。また、血行を良い状態に維持するためには足部を保温することも重要であるがこの点については特許文献1には何も示されていない。
【0006】
その解決策を示すものとして特開平11−57025号(特許文献2)に記載のものが知られている。すなわち特許文献2によれば、図4に示す如く温熱機能を兼ね備えたマッサージ器30を患者の足部等に配置することが開示されている。
【0007】
従って特許文献2の開示によれば自ら運動できない患者であっても足部をマッサージすることができかつ温熱によりある程度効果的に良好な血行を維持することができる。
【0008】
しかしながらこの場合も足部が露出しており、マッサージ器30自体には足部全体をカバーして保温する配慮がなされていないため、適切な保温による血行の維持が十分果たされていないものであった。
【0009】
なお、特開2002−136563号公報(特許文献3)には図5に示すように患者の脚部を被うカバー40を設けたベッドについて開示されているが、これはプライバシー等のために他人に見られないようにするためのものであって保温効果は得られないものである。
【特許文献1】特開2000−316949号公報
【特許文献2】実開平11−57025号公報
【特許文献3】特開2002−136563号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記従来の技術の問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は自ら足部の運動をすることができない療養者や要介護者が容易に足部のマッサージを受けられとともに足部全体を保温可能として足部の血行を良好に維持できるようにすることにある。また療養者の状況で体位が足方向へ移動することに対する介護者の介護負担を軽減することに有る。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第一の発明は、ベッドの人体足部側フレーム等に固定される取り付け部と温熱機能を具備したマッサージ部と前記マッサージ部を前記取り付け部に位置調節自在に装着する調節部から成り、人体足部を被う布団・毛布等の保温部材を着脱自在に設けたマッサージ装置である。
【0012】
これにより、ベッドの適切な位置に温熱機能を有するマッサージ部をセットすることができ、しかも人体足部を被う布団・毛布等の保温部材をセットすることができるので足部のマッサージ効果と良好な保温効果が得られるものである。
【0013】
また、マッサージ部の位置を自在に調節する装置により人体の足方向へのずれを防止することができるものである。
【0014】
本発明の第二の発明は、第一の発明におけるマッサージ装置をベッドの人体足部側フレームに設けたベッドである。
【0015】
これにより、患者又は要介護者は自ら運動できなくても足部の温熱マッサージを受けその効果を布団・毛布等の保温部材による保温効果により一層高めることができるものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明のマッサージ装置は簡単な構成で患者が自ら運動することなく足部のマッサージ効果と良好な保温効果を得ることができ足部の褥瘡防止に大きな効果が得られるものであり、療養者の状況によっては足を動かして装置を押圧又は蹴ることにより脚力の退化を防止することが出来る。また、介護人の負担を減らすことにおいてもその効果は大である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態の説明をする。なお、本発明は本実施の形態により限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態におけるマッサージ装置を備えたベッドの側面図、図2は同上ベッドの要部横断面図である。
【0019】
図1において1は病院等におけるベッドでフレーム2に適切なマットレス3等がセットされている。
【0020】
4は療養者で5は療養者4の脛部、6は脚部である。
【0021】
7はマッサージ装置で温熱機能を有するマッサージ部8とマッサージ装置7をベッド下方部(足部)のフレーム2に固定する取り付け部9と前記マッサージ部8を取り付け部9に位置調節自在に取り付ける調節部10から成っている。
【0022】
前記マッサージ部8はローラー8aを有する他、例えば揉み機能やバイブレーター機能を備えており、また、図示しないヒーター等により温熱機能を備えている。
【0023】
前記調節部10は内外二重筒11と留めねじ12により構成されており、図2に二点鎖線で示す如く位置調節できるものであるが、具体的にはこの実施の形態に限定されることなく種々採用し得るものである。
【0024】
13は前記調節部10にベルト14により取り付けられた保温部材としての布団であり、療養者4の脛部5を被う大きさのものである。
【0025】
前記マッサージ装置7を使用するときは、介護人が療養者4の脚部6にあわせてマッサージ部8をセットし電源15を入れれば良い。または療養者4が自分でリモコン操作によりマッサージの種類等を選択するようにしても良い。
【0026】
本実施の形態によれば療養者4があまり介護者に負担をかけることなく、効果的な温熱マッサージを受け、布団13による保温効果によって脛部5や脚部6を含む足部を良好に維持し、褥瘡を防止する効果が得られる。また、布団13はベルト14を外すことによって容易に着脱できるので取り替えや洗濯も容易である。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は布団等による保温部材を備えた簡単な構成のマッサージ装置をベッドにセットすることにより長期療養者の褥瘡を防止し介護者の負担を軽減するマッサージ装置付きベッドを比較的簡単に従って低コストで提供するものであり、産業上きわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態におけるマッサージ装置付きベッドの側面図
【図2】同ベッドの要部横断面図
【図3】従来例のベッドの斜視図
【図4】別な従来例を示すベッドの側面図
【図5】さらに別の従来例を示すベッドの側面図
【符号の説明】
【0029】
1 ベッド
2 フレーム
4 療養者
5 脛部
6 脚部
7 マッサージ装置
8 マッサージ部
9 取り付け部
10 調節部
13 保温部材
【出願人】 【識別番号】595042623
【氏名又は名称】たちばな電機株式会社
【住所又は居所】大阪府東大阪市若江東町1丁目2番46号
【出願日】 平成17年3月8日(2005.3.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−247334(P2006−247334A)
【公開日】 平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願番号】 特願2005−110340(P2005−110340)