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【発明の名称】 岩盤浴用ベッド
【発明者】 【氏名】川畑 忠人
【住所又は居所】宮崎県都城市吉尾町756番地 有限会社宮崎ガスサービスショップ都城内

【氏名】高田橋 茂
【住所又は居所】宮崎県都城市吉尾町756番地 有限会社宮崎ガスサービスショップ都城内

【要約】 【課題】一般家庭や介護施設に好適な岩盤浴用ベッドを提供する。

【解決手段】軽量金属材からなる脚部および土台枠部と、該土台枠部に内接して設けられた加湿部と、該加湿部に囲まれ前記土台枠部にて担持された床材と、該床材の上面から刻設して埋設された温熱配管と、前記床材の上面に設けられ熱伝導性を有する金属板と、該金属板の上面に配設され電磁波を放射する放射体岩盤と、から構成される架台部と、 前記架台部の長手方向両端に設けられたレールと、該レール上を移動可能に立設され、断熱材を挟持する金属板で構成された第一のフード部と、前記架台部の一端側に立設し移動不能に設けられ、前記架台部の一端側面が閉鎖面とされ断熱材を挟持する金属板で構成された第二のフード部と、前記第一のフード部の端部に設けられた透視部とコントロールパネルと、から構成される蓋体部と、前記第二のフード部内に設置された加熱手段とから構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軽量金属材からなる脚部および土台枠部と、該土台枠部に内接して設けられた加湿部と、該加湿部に囲まれ前記土台枠部にて担持された床材と、該床材の上面から刻設して埋設された温熱配管と、前記断熱材の上面に設けられ熱伝導性を有する金属板と、該金属板の上面に配設され電磁波を放射する放射体岩盤と、から構成される架台部と、
前記架台部の長手方向両端に設けられたレールと、該レール上を移動可能に立設され、断熱材を挟持する金属板で構成された第一のフード部と、前記架台部の一端側に立設し移動不能に設けられ、前記架台部の一端側面が閉鎖面とされ断熱材を挟持する金属板で構成された第二のフード部と、前記第一のフード部の端部に設けられた透視部と、該透視部の近傍に設けられたコントロールパネルと、から構成される蓋体部と、
前記第二のフード部内に設置され、前記蓋体部内を補助加熱する加熱手段と、該加熱手段と前記温熱配管と前記加湿部に加熱流体を供給する加熱流体供給手段とからなる岩盤浴用ベッド。
【請求項2】
前記放射体岩盤は、電磁波を放射する放射体岩を所定の寸法に切り出し表面を研磨した石材であることを特徴とする請求項1記載の岩盤浴用ベッド。
【請求項3】
前記放射体岩盤は、電磁波を放射する放射体岩を粉砕しセラミック粘土とともに湿式成形し焼成した石材であることを特徴とする請求項1記載の岩盤浴用ベッド。
【請求項4】
前記加熱流体供給手段は、ガス加熱給湯であることを特徴とする請求項1記載の岩盤浴用ベッド。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、温熱入浴用施設であって、とくに家庭用として使用可能な岩盤浴用ベッドに関するものである
【背景技術】
【0002】
今日、ホテルなどの宿泊施設において、温熱入浴施設が数多く導入され、温泉やサウナとは異なり湯がなく、また高温の環境を必要とせずに、体の内部から遠赤外線などの効果によって、疲労回復、健康増進が図られるとして利用者が増えている。
【0003】
温熱入浴施設としては、衣服を着けたまま横臥するだけで遠赤外船の効果により、入浴以上の発汗作用を得る波動温熱浴用温熱盤の製造方法および利用法が開示されている特許文献1参照。)。また、遮光した室内の床面にコンクリートで形成された蓄熱部材を設け、この蓄熱部材の内側に、発熱媒体が循環するパイプを埋設すると共に、前記蓄熱部材の表面側に舞いマイスイオンと遠赤外線を発生させるトルマリン鉱石と、放射線と遠赤外線を発生させるゼノタイム鉱石を設け、前記鉱石の上に入浴者が寝ながら湯がない雰囲気中で温熱入浴する温熱入浴施設もある(特許文献2参照。)。さらに、底板を有するベッド部と、前記底板の上部に配設された放熱部と、前記放熱部の上部に配設された温水配管及び温水還流管からなる温水配管と、前記放熱部の上部に前記温水配管を避けて配設された放熱部補助部と、を有する加熱部と、前記加熱部の上部に着脱自在に又は固定して載置されたカバー部と、前記カバー部の嵌合部に嵌合された遠赤外線等の電磁波の放射体岩盤と、を備えたサウナ用ベッドも提案されている(特許文献3参照。)。
【特許文献1】特開2004−261547号公報
【特許文献2】特開2000−350788号公報
【特許文献3】特開2004−194923号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に提案されている波動温熱浴用温熱盤の場合、温熱盤の上方は開放されているため温水から供給される熱が発散しエネルギー効率が悪いという問題点がある。
【0005】
また、上記特許文献2の温熱入浴施設では、遮光した室内の床面に直接蓄熱部材や放射線などを放出する鉱石を設置するため、専用の建物を必要とするため高価であり、しかも前記蓄熱部材を介して間接的に放射線などを放出する鉱石を加熱するため、一定の温度となるまでに時間を要し温熱入浴施設を利用するための待ち時間が生じる。
【0006】
そして、上記特許文献3に提案されているサウナ用ベッドは、一般家庭で使用できるサウナであるが、放射体岩盤への加熱は温水配管を直接接触させる熱伝導方式であるため、加熱にむらが生じ均一な温度分布となるために時間が掛かり、しかも入浴カバーと前記放射体岩盤とで囲まれる空間内の温度は前記熱伝導によるものであり、周囲の室温によって変動しやすいという問題点がある。さらに入浴カバーのサイズが一定であり入浴者の身長などによる調整ができないという問題点もある。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、放射体岩盤を効率よく加熱でき、蓋体部と架台部とで構成される空間内の温度を短時間に所定の温度とすると同時に、湿度も所望の湿度とすることができ、さらに利用者の体格に合わせてカバーのサイズ調節が可能であり、しかも安価な家庭用の岩盤浴用ベッドを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このため本発明では、軽量金属材からなる脚部および土台枠部と、該土台枠部に内接して設けられた加湿部と、該加湿部に囲まれ前記土台枠部にて担持された床材と、該断熱材の上面から刻設して埋設された温熱配管と、前記床材の上面に設けられ熱伝導性を有する金属板と、該金属板の上面に配設され電磁波を放射する放射体岩盤と、から構成される架台部と、
前記架台部の長手方向両端に設けられたレールと、該レール上を移動可能に立設され、断熱材を挟持する金属板で構成された第一のフード部と、前記架台部の一端側に立設し移動不能に設けられ、前記架台部の一端側面が閉鎖面とされ断熱材を挟持する金属板で構成された第二のフード部と、前記第一のフード部の端部に設けられた透視部と、該透視部の近傍に設けられたコントロールパネルと、から構成される蓋体部と、
前記第二のフード部内に設置され、前記蓋体部内を補助加熱する加熱手段と、該加熱手段と前記温熱配管と前記加湿部に加熱流体を供給する加熱流体供給手段とからなることを第1の特徴とする。
【0009】
また、前記放射体岩盤は、電磁波を放射する放射体岩を所定の寸法に切り出し表面を研磨した石材であることを第2の特徴とする。
【0010】
そして、前記放射体岩盤は、電磁波を放射する放射体岩を粉砕しセラミック粘土とともに湿式成形し焼成した石材であることを第3の特徴とする。
【0011】
さらに、前記加熱流体供給手段は、ガス加熱給湯であることを第4の特徴とする。
【0012】
上記構成に使用される軽量金属材としてはアルミウム材などが使用され、運搬や移動に好適とされる。また熱伝導性のある金属板としては銅または銅合金が用いられ、加工がし易く放射体岩盤への熱伝導性に優れる。
土台枠に担持された床材としてはコンクリートパネルが使用され、上面に後述する温熱配管を埋設するための溝部が刻設される。温熱配管材料としては、架橋ポリエチレン管やポリブデン管が用いられ、とくに架橋ポリエチレン管は耐久性、強度に優れる。
加湿部としては、SUS材で形成された樋体が前記土台枠部に内接して設けられ、水が適宜投入されて過熱される。樋体の上面にはプラスチック板が配設され、所定の位置に小孔が穿設される。
フード部の金属板としては、アルミ二ウム材が用いられ、断熱材として発泡ポリウレタン材が挟持されて使用される。
【0013】
本発明による放射体岩盤の材料は、天照石と称し高い遠赤外線放射量を持つとされ、放射される遠赤外線により人体の白血球やリンパ球を活性化させ過酸化脂質形成を抑制し、アトピー性皮膚炎などの皮膚炎や癌細胞の増殖の抑制に効果がみられるという。
放射体岩盤は、上記天照石原石を所定の板状に切り出し表面を研磨したものか、前記原石を粉砕機により粉砕して得たパウダーとセラミック粘土(例えばガイロメ粘土)と混合し湿式成形を行い、焼成したものが適宜使用される。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る岩盤浴用ベッドによれば、以下のような優れた効果を有する。
(1)架台部と、蓋体部とで構成され適度な密閉空間が形成されるため、該空間内の温度や湿度が調整しやすく、エネルギー効率が良いという効果を有する。
(2)軽量金属材を主体とした架台部と蓋体部とで構成されるため軽量であり、移動が容易とされ、しかも安価に製造することができるという効果がある。
(3)温熱配管を床材の上面から刻設して埋設しており、しかも熱伝導性のある金属板が前記が床材の上面に配設されているため温熱配管と前記金属板が直接接触するため、温熱配管内の熱が効率よく金属板全面に伝導し、さらに該金属板の上面に放射体岩盤が配設されているため放射体岩盤全体に均一な熱が短時間で供給できるという優れた効果を有する。
(4)電磁波を放射する放射体岩を粉砕しセラミック粘土とともに湿式成形し焼成した石材を使用しているため、放射体岩原石を有効に活用でき、しかも安価であるという優れた効果を有する。
(5)加熱流体供給手段は、ガス加熱給湯であるため同一の熱源で蓋体部内の補助加熱、放射体岩盤の加熱、加湿部の加熱を可能とし、しかも各々異なる温度制御が可能であるという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に示す実施例に基づいて説明するが、本発明が本実施例に限定されないことは言うまでもない。図1は本発明に係る岩盤浴用ベッドの一実施例を示す平面図、図2は図1の正面図、図3は図1の左側面図、図4は本発明に係る岩盤浴用ベッドの土台枠部を示す平面図、図5は図4の正面図、図6は図5の部分断面説明図である。
【実施例】
【0016】
図1乃至図3に示すように、本発明に係る岩盤浴用ベッド1は、アルミ二ウム材からなる脚部2と土台枠部3で構成される架台部4と、ウレタン材からなる断熱材を挟持したアルミ二ウム材で形成された第一のフード5及び第二のフード6と、第一のフード5の上面に配設されたコントロールパネル7と、第一のフード5の一端部に設置されたアクリル板からなる透視部8と、から構成される蓋体部9と、図示しない加熱流体供給手段(ガス給湯装置)と岩盤浴用ベッド1内を補助加熱するパネルヒータ10とで一体に構成されている。
【0017】
土台枠部3の長手方向両枠には上面に一対のレール11が配設され、第一のフード5の下部に設けられた戸車12により第一のフード5は土台枠部3の長手方向に移動可能とされ、土台枠部3の一端側に立設して移動不能に設けられた第二のフード6を包含して移動する。この移動動作によって、利用者の身長に合わせて第一のフード5の位置調整が可能となるとともに体の一部(例えば頭部)を出したままで使用が可能とされる。また第一のフード5及び第二のフード6はいずれもウレタン材からなる断熱材とアルミ二ウム材とで形成されており、断熱性に優れ蓋体部9内の温度変化を防止する。
【0018】
透視部8は利用者の頭部となる位置とし、透明なアクリル板からなり、第一のフード5の左右面、上面、一端面いずれも透視可能であり、とくに第一のフード5の一端面(利用者の頭部側)と上面の透視部8は開閉可能とされ圧迫感を軽減する。透視部8の近傍にはコントロールパネル6が配設され、利用者が横臥したまま透視部8から岩盤浴用ベッド1内の温度や湿度を視認でき、さらに透視部8をスライドさせてコントロールパネル7のキー(図示せず)を操作することによって岩盤浴用ベッド1内の温度や湿度の調整が可能とされる。
【0019】
次に図4乃至図6により、本発明に係る岩盤浴用ベッド1の架台部4を詳細に説明する。6本のアルミ二ウム材からなる脚部2はビス等によって土台枠部3と固定され、脚部2の上部にはコンクリートパネル材からなる床材13を担持する補強材(図示せず)が設けられ床材13を担持する。土台枠部3の内側にはSUS製樋部14が土台枠部3に内接して取付けられ樋部14内には図示しない加熱用配管が配設され水が注入されて加湿装置として使用される、また樋部14の上方にはプラスチック製蓋15が取り外し可能に載置され、通気用孔部16が穿設される。床材13の上方から温熱配管17を埋設する溝部18が刻設され、温熱配管17が埋設され図示しないガス加熱給湯器と接続される。床材13としてはコンクリートパネル材が使用されているが、断熱効果を有するコンクリートパネル材も使用可能であり、適宜選択され使用される。そして必要に応じて土台枠部3の外周面にはプラスチック製の化粧板が貼着され、意匠面と接触感(冷たさ)を改善する。また温熱配管17は11mm径の架橋ポリエチレン管を使用し、溝部18の深さは10mmとした。
【0020】
床材13及び温熱配管17の上方には厚さ0.4mmの銅板19が載置され、銅板19は温熱配管17を圧着し床材13と当接する。銅板19の上方には厚さ30mmの放射体岩盤(天照石板)20が載置され架台部4が構成される。本実施例において放射体岩盤20は天照石板を切り出して表面研磨したものを使用したが、上述したように天照石の原石を粉末加工してセラミック粘土と共に成形し焼成した石材であってもよく、コストを考慮し適宜選択され使用される。放射体岩盤20の大きさは施工の容易さや運搬作業を考慮したものとされ、所定の寸法にカットされて使用される。
【0021】
次に上記構成の岩盤浴用ベッド1の利用方法を説明する。まず利用者は第一のフード5を第二のフード6の方向にスライドさせ、第一のフード5の一端側(利用者の頭部側)の透視部8を開口し、利用者は着衣(浴衣、バスローブ等)のまま架台部4上に横臥する。次いで、利用者は第一のフード5を利用者方向へスライドさせて引き寄せ固定する。ここで予め岩盤浴用ベッド1の内部の温度や湿度を設定しておいてもよいが、利用者の要望により利用者本人が第一のフード5の上部に配置されたコントロールパネル7のキーを操作して利用することもできる。尚、コントロールパネル7には外気温度、蓋体部9内温度及び湿度が表示され、透視部8を透視して確認できる。コントロールパネル7のキー操作によって、ガス給湯装置から温熱配管17及び加熱用配管(図示せず)を連通して温水が供給され、温熱配管17を加熱し、銅板19を介して放射体岩盤20が加熱される。また加熱用配管が加熱されると樋部14内の水が加熱され水蒸気として発散し岩盤浴用ベッド1内部を加湿する。そして前記ガス給湯装置に接続されたパネルヒーター10によって蓋体部9内を補助加熱し、蓋体部9内の温度変化を防止するとともに利用者の待ち時間を短縮する。利用者は、放射体岩盤20の放射熱及び遠赤外線放射とパネルヒーター10の補助加熱と樋部14内の水加熱による加湿によって最適な岩盤浴を行なうことができる。
【0022】
放射体岩盤20表面の温度は略42℃に保たれ、湿度は80〜90%となるよう調整され、利用者の要望によりコントリールパネル7のキー操作によって微調整できる。しかもガス給湯装置を使用しているため、同一の装置によって放射体岩盤20の加熱、樋部14内の水の加熱、パネルヒーター10の加熱が異なる温度で制御できる。
【0023】
以上、本発明による岩盤浴用ベッドによれば、温熱配管と金属板とが直接接触して熱伝導するため放射体岩盤を効率よく加熱することができ、パネルヒーターの補助加熱によって岩盤浴用ベッド内の温度を短時間に所定の温度とすると同時に、加湿手段によって湿度も所望の湿度とすることができる。さらに利用者の体格に合わせてフードを移動させることによって岩盤浴を利用する体の位置調節が可能である。しかも岩盤浴用ベッドを構成する架台部や蓋体部にはアルミ二ウム材を使用し、放射体岩盤としては天照石の原石とセラミック粘土とから成形した焼成石材を併用しており安価な家庭用の岩盤浴用ベッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る岩盤浴用ベッドの一実施例を示す平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図3は図1の左側面図である。
【図4】本発明に係る岩盤浴用ベッドの土台枠部を示す平面図である。
【図5】図4の正面図である。
【図6】図5の部分断面説明図である。
【符号の説明】
【0025】
1 岩盤浴用ベッド
2 脚部
3 土台枠部
4 架台部
5 第一のフード
6 第二のフード
7 コントロールパネル
8 透視部
9 蓋体部
10 パネルヒータ
11 レール
12 戸車
13 床材
14 樋部
15 蓋
16 孔部
17 温熱配管
18 溝部
19 銅板
20 放射体岩盤
【出願人】 【識別番号】505072188
【氏名又は名称】有限会社宮崎ガスサービスショップ都城
【住所又は居所】宮崎県都城市吉尾町756番地
【出願日】 平成17年2月25日(2005.2.25)
【代理人】 【識別番号】240000039
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人 衞藤法律特許事務所

【公開番号】 特開2006−230814(P2006−230814A)
【公開日】 平成18年9月7日(2006.9.7)
【出願番号】 特願2005−51879(P2005−51879)