| 【発明の名称】 |
マッサージ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田口 耕治 【住所又は居所】大阪府東大阪市昭和町9番11号 大東電機工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】手持ち式のマッサージ装置において、マッサージをする際の装置の取り扱いが容易であって腕などが疲れず、またマッサージ中に装置が安定し、しかもマッサージ位置の位置ズレが生じずに満足したマッサージ効果を受けることができるようにする。
【解決手段】柄部2とヘッド部3とを有し、ヘッド部3にはその下向きとなる部分に対し柄部2から遠ざかる方向に並びつつ互いに所定間隔をおいて一対のモミ玉5,6が突設され、少なくとも一方のモミ玉6が駆動部20によってマッサージ動作可能に設けられ、駆動部20はそれ自体の重心位置がモミ玉5とモミ玉6との中間位置上部に合致するような位置付けで上記ヘッド部3内に設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 棒状に形成された柄部(2)と、この柄部(2)の先端部で側方へ突出する状態に設けられたヘッド部(3)とを有し、このヘッド部(3)の下側には柄部(2)から遠ざかる方向で互いに所定間隔をおいて一対のモミ玉(5,6)が突設され、少なくとも一方のモミ玉(5)(6)が駆動部(20)によって他方の揉み玉(6)(5)へ近接離反することでマッサージ動作可能となっているマッサージ装置において、 上記駆動部(20)は、それ自体の重心位置がモミ玉(5)とモミ玉(6)との中間位置上部に合致するような位置付けで上記ヘッド部(3)内に設けられていることを特徴とするマッサージ装置。 【請求項2】 両モミ玉(5,6)の相互間に使用者の肩を嵌め入れて両モミ玉(5,6)を肩の前後両側へ振り分け配置させた際に、柄部(2)の長手方向が使用者の正面部に沿って真下方向へ向くように、柄部(2)に対するヘッド部(3)の突出角度(θ)を略直角としていることを特徴とする請求項1記載のマッサージ装置。 【請求項3】 前記モミ玉(5,6)が相対的に近接離反を繰り返すときの近接離反の動作軸線(X)と、柄部(2)における長手方向の機軸線(Y)との成す角度(θ)が略直角となっていることを特徴とする請求項1記載のマッサージ装置。 【請求項4】 前記駆動部(20)は、ヘッド部(3)からモミ玉(5)を突出させた状態に支持するモミ玉支持部(23)と、このモミ玉支持部(23)によって支持されたモミ玉(5)に対しうねり回転動作を生起させる動作変換部(22)と、この動作変換部(22)に伝動軸(30)を介して駆動を伝えるモータ(21)とを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のマッサージ装置。 【請求項5】 前記駆動部(20)によってマッサージ動作するモミ玉(5)にはバイブレータ(40)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のマッサージ装置。 【請求項6】 前記ヘッド部(3)には、両モミ玉(5,6)の相互間隔を調整可能な間隔調整手段(11)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のマッサージ装置。 【請求項7】 前記柄部(2)から遠い方のモミ玉(5)のみがマッサージ動作可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のマッサージ装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、柄部を有して手持ち使用が可能になされたマッサージ装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 棒状に長い柄部を有して手持ち使用が可能なマッサージ装置として、種々なものが知られている(特許文献1乃至3等参照)。これらのマッサージ装置は、主として肩をマッサージするために開発されており、柄部の先端部には一対のモミ玉が設けられ、これら両モミ玉の相互間を使用者の肩へ嵌めて両モミ玉を肩の前後両側へ振り分け配置させ、両方のモミ玉を相対的に近接離反させたり、或いは微振動させたりするといったマッサージ動作をさせるようになっている。 これら従来のマッサージ装置では、両モミ玉がマッサージ動作によって相対的に近接離反を繰り返すときの近接離反の動作軸線と、柄部における長手方向の機軸線(柄部は緩くカーブして形成されていることが多いがこのカーブの中を貫通する中立線を指すものとおく)とが成す交差角度は、90°を遙かに越える鈍角(例えば120°〜180°)になっている。 【特許文献1】特開平10−57439号公報 【特許文献2】特許第3575176号公報 【特許文献3】特開平6−237967号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 従来公知の各種マッサージ装置は、上記したように、両モミ玉の動作軸線と柄部の機軸線とが成す交差角度が広角の鈍角になっていたため、両モミ玉の相互間を使用者の肩へ嵌めて両モミ玉を肩の前後両側へ振り分け配置させたとき、柄部は肩位置から使用者の正面斜め下方へ向けて突き出す状態となる。 すなわち、使用者はあたかも鉞(まさかり)を担ぐようなかたちで両腕の上腕を前方へ突き出し、且つ二の腕を上方へ曲げた姿勢で柄部を把持するようにしなければならなかった。このような姿勢は、腕がだるくなり、疲れやすい。 【0004】 のみならず、このような状態で従来のマッサージ装置により肩のマッサージを行っていると、両モミ玉が肩の前面及び後面のそれぞれに接触しつつ、相互近接離反を繰り返すうちに、徐々にモミ玉が上方へ逃げて位置ズレしてしまうということがあった。 そのため、肩のツボからモミ玉がズレてしまうということが頻発し、マッサージ効果を十分に高められないということがあった。 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、マッサージをする際の装置の取り扱いが容易であって腕などが疲れず、またマッサージ中に装置が安定し、しかもマッサージ位置の位置ズレが生じずに満足したマッサージ効果を受けることができるようにしたマッサージ装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。 即ち、本発明に係るマッサージ装置は、棒状に形成された柄部と、この柄部の先端部で側方へ突出する状態に設けられたヘッド部とを有し、このヘッド部の下側には柄部から遠ざかる方向で互いに所定間隔をおいて一対のモミ玉が突設され、少なくとも一方のモミ玉が駆動部によって他方の揉み玉へ近接離反することでマッサージ動作可能に設けられている。 そして、駆動部は、それ自体の重心位置がモミ玉とモミ玉との中間位置上部に合致するような位置付けで上記ヘッド部内に設けられている。 【0006】 このような構成であると、両モミ玉の相互間を使用者の肩へ嵌めて両モミ玉を肩の前後両側へ振り分け配置させたとき、駆動部の重心位置が肩の真上に位置付けられる。従って、駆動部の荷重が両モミ玉に対して下向きに負荷をかけた状態になる。このようなことから、モミ玉をマッサージ動作させたときに各モミ玉が上方へ逃げるような位置ズレを起こしにくくなる。 従って使用者は、凝りを感じている箇所(マッサージしたい箇所)、或いはツボ位置に対し、モミ玉を、安定させたまま(定置させたまま)継続してマッサージを受けることができるようになる。 【0007】 なお、駆動部自体の荷重を利用することでウエイトを別途設ける必要がなくなり、それだけ装置重量が重くなりすぎるのを防止できると共に、部品点数の少数化、及びコストダウン等が図れるという利点がある。 両モミ玉の相互間に使用者の肩を嵌め入れて両モミ玉を肩の前後両側へ振り分け配置させた際に、柄部の長手方向が使用者の正面部に沿って真下方向へ向くように、柄部に対するヘッド部の突出角度を略直角とするのが好適である。 別の言い方をすれば、前記モミ玉が相対的に近接離反を繰り返すときの近接離反の動作軸線と、柄部における長手方向の機軸線との成す角度が略直角となっていることが好適である。なお、ここで言う「略直角」とは、数値的に90°を厳密に限定するものではなく、要は、柄部が使用者の前方へ突き出す状態を防止して、持ちやすくできる範囲を指し、例えば70°〜120°であればよい。 【0008】 このようにすることで、使用者はマッサージ中に、このマッサージ装置を持つことに伴う疲れやだるさを感じることが防止され、長い時間にわたってマッサージを続けることができる。 前記駆動部は、ヘッド部からモミ玉を突出させた状態に支持するモミ玉支持部と、このモミ玉支持部によって支持されたモミ玉に対しうねり回転動作を生起させる動作変換部と、この動作変換部に伝動軸を介して駆動を伝えるモータとを有しているものとすればよい。 【0009】 なお、駆動部によってマッサージ動作するモミ玉には、更にバイブレータを設けるようにしてもよい。 ヘッド部には、両モミ玉の相互間隔を調整可能な間隔調整手段を設けておくのが好適である。これによって使用者の体格に応じた適正なモミ玉間隔を設定でき、様々な体格の使用者間においてその汎用性を高めることができる。 また、このマッサージ装置を、肩だけでなく、首、腕、脚など、身体の他の部位で使用するうえで好都合となる。 【0010】 柄部から遠い方のモミ玉のみを、マッサージ動作可能に設けることも可能である。 このようにすることで、モミ玉の位置ズレ防止効果を一層高めることができる。なお、肩に限って言えば、肩へのマッサージは多くの場合、背中側だけでも十分であるので、柄部から遠い方のモミ玉(即ち、背中側のモミ玉)だけをマッサージ動作可能とすることに、殊更問題(マッサージ効果に対する不満感など)は生じない。 【発明の効果】 【0011】 本発明に係るマッサージ装置では、マッサージをする際の装置の取り扱いが容易であって腕などが疲れず、またマッサージ中に装置が安定し、しかもマッサージ位置の位置ズレが生じずに満足したマッサージ効果を受けることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。 図1乃至図10は、本発明に係るマッサージ装置の一実施形態を示している。このマッサージ装置1は、棒状に形成された柄部2と、この柄部2の先端部で側方へ突出する状態に設けられたヘッド部3とを有したものである。そのため図1に示すように、柄部2を片手又は両手で持ってヘッド部3を肩に担ぐようなかたちで使用することができる。 ただ、この図1に示した使い方が限定されるわけではなく、首、腕、脚など、身体の他の部位で使用することも可能であって、それらの場合、それぞれの使用部位に合わせた最適な持ち方をすればよく、或いは装置の姿勢を変えてその一部(ヘッド部3等)を床や椅子などへ預け置いたり、或いは他人に持ってもらったりするなど、様々な使い方ができる。 【0013】 なお、以下では、図1に示したようにヘッド部3を上位とし、且つ柄部2を縦向きにする姿勢を前提において、このマッサージ装置1の上下方向を言うものとし、またこのときの使用者の前後方向及び左右方向を、そのままマッサージ装置1の前後・左右方向として説明する。 また、柄部2とヘッド部3との間には、形状や構造に基づく明確な区画を付けているわけではないが、図1に示した使用状態のときに実際に手で把持し得る棒状の領域を柄部2とおき(おおよそ図2にHで示した範囲)、それより上部となる部分を全てヘッド部3とおくものとする。 【0014】 図2乃至図5に示すように、ヘッド部3には、その下部に2個一対のモミ玉5,6が設けられている。これらモミ玉5,6は下向きに突出する状態で設けられ、柄部2から遠ざかる方向、即ち、前後方向で互いに所定間隔をおいて設けられている。 これら前後のモミ玉5,6の相互間を使用者の身体の一部(肩など)へ嵌め入れ、前後のモミ玉5,6のうち少なくとも一方をマッサージ動作させることで、使用者に対するマッサージを行わせるものである。図3に示すように、このマッサージ動作を行わせるための駆動部20(詳細は後述する)は、ヘッド部3内に収納されている。このマッサージ動作は、原則的には前後のモミ玉5,6が相対的に近接離反を繰り返すものである。 【0015】 以下では、柄部2から遠い方のモミ玉5を「後部モミ玉」と言い、柄部2に近い方のモミ玉6を「前部モミ玉」と言う。従って図1の使い方をするときには、後部モミ玉5が肩の背中側へ配され、前部モミ玉6が肩の正面側へ配されるように振り分け配置されることになる。 後部モミ玉5には、前部モミ玉6へ向く面に、適度な大きさの楕円形乃至長円形を呈して部分球面状に膨らんだ指圧面5aが設けられている。また前部モミ玉6には、後部モミ玉5へ向く面に、適度な大きさの楕円形乃至長円形を呈して部分球面状に膨らんだ指圧面6aが設けられている。これら指圧面5a,6aが実際に使用者の身体(肩の前後面など)に当接してマッサージを施す部分となっている。そのため、これら指圧面5a,6aは、適度な軟質性を有するゴムや樹脂、布などでカバーしておくのが好適である。 【0016】 前部モミ玉6は、ヘッド部3の前面(柄部2のすぐ上となる箇所)に設けられた操作ツマミ10を回転操作することで前後方向へ位置調整可能になっている。このような構成は、前部モミ玉6と後部モミ玉5との相互間隔を拡縮調整するための間隔調整手段11を構成するものである(詳細は後述する)。 柄部2は、直線的なまっすぐな棒状として形成してもよいが、本実施形態では持ち易さが向上するように、緩いカーブが付されたものとしてある。カーブの向きは、図1の使用状態のとき、柄部2の下端部ほど使用者側へ近寄るようになる向きである。また柄部2の太さや断面形状も、把持し易さに重点をおいて決定してある。 【0017】 この柄部2には操作部12が設けられている。この操作部12は、マッサージ動作の始動と停止を切り替えるためのスイッチ類が配置されたところである。また、マッサージ動作の種類選択や強弱切替などを行えるようにしたスイッチ類も配置することができる。 本実施形態では、このマッサージ装置1を肩のマッサージに使用するのをメインと位置付け、そのとき柄部2を把持する使用者の手の親指が柄部2の後面側で自由に動かせるようになることに関連付けて、操作部12は柄部2の長手方向略中間部であって且つ後面側に配置させている。 【0018】 ただ、この操作部12を設ける箇所は特に限定されるものではなく、柄部2の前面でも、或いは左右側面でもよいし、下端部や上端部、或いはそれらの周辺としてもよい。場合によっては柄部2では無くヘッド部3に設けてもよい。 本実施形態では、柄部2の長手方向略中間部に操作部12を設けている(即ち、把持する部分である)ので、操作部12のスイッチ類には、あまり極端な突出形状や大きな操作ストロークを必要とするようなものの採用は控えるのが好ましい。また誤操作を防止する意味から、押し釦的なものも避けるのが好ましい。そこで、柄部2の長手方向に沿ってスライドさせる扁平型のスイッチを採用している。 【0019】 柄部2の下端部には電源コード(図示略)を導出させつつこの電源コードの折れ曲がりを防止するためのコードガイド13が設けられている。このコードガイド13には吊り掛け用のリング部14が設けられており、このリング部14を利用して、マッサージ装置1の不使用時に壁などから吊り下げることができるようになっている。 このような柄部2とヘッド部3とを具備した本発明のマッサージ装置1において、柄部2とヘッド部3との相対角度は次のようになっている。すなわち、図1に示した使用状態のとき(前後のモミ玉5,6を使用者の前後両側へ振り分け配置したとき)、柄部2がその長手方向を使用者の正面部に沿って真下方向へ向けるように、柄部2に対してヘッド部3が側方へ突出する角度(図2に示すθ)が設定されている。 【0020】 この角度θは、マッサージ動作において前後のモミ玉5,6が相対的に近接離反するとき、その動作軸線X(前後のモミ玉5,6の間を結ぶ仮想線)と、柄部2における長手方向の機軸線Y(柄部2の中心線と考えてよいが、柄部2にカーブが付されている場合はそのカーブの中を貫通する中立(平均)線と仮定すればよい)とが成す角度を言うものである。数値的に言えば略直角(90°前後)となる。 柄部2とヘッド部3とがこのような角度θの関係で設けられていることに伴い、図1に示した使用状態において、使用者は柄部2を真っ直ぐ下方向へ引っ張る(実際には、引っ張るという積極的行為ではなく、柄部2に手を掛けたことに伴い、手を降ろそうとする自然力が柄部2に作用する状況、と言い換えた方がよい)だけで、装置の安定性、及び前後のモミ玉5,6の位置ズレ防止を図ることができる。 【0021】 しかも使用者は、上腕を真っ直ぐ下へ降ろし、且つ二の腕を身体の正面へ引きつけた姿勢(身体に沿わせて当て止めし、力を抜いた状態)をとることができる。そのため、腕がだるくなったり、疲れやすくなったりすることがない。 のみならず、このように上腕を真っ直ぐ下へ降ろした姿勢では肩の前後両面がほぼ垂直な状態(姿勢線Pを参照)となり、前後のモミ玉5,6が身体(マッサージしたい箇所)に対して正対し、且つマッサージ動作の動作軸線Xが上記肩の前後両面(姿勢線P)と直交するようになるため、より効果的なマッサージ効果を得ることができるのである。 【0022】 図1中に、従来のマッサージ装置(その柄部を符号100とした)を使用した場合を二点鎖線で付記してあるように、従来のマッサージ装置では柄部100が肩位置から使用者の正面斜め下方へ向けて突き出す状態となるため、使用者は両腕の上腕(その中心線101を参照)を前方へ突き出し、且つ二の腕(その中心線102を参照)を上方へ曲げた姿勢で柄部100を把持せざるを得なかったのと比較すれば、本発明に係るマッサージ装置1による使い勝手の良さ、及びマッサージ効果の高さは火を見るより明らかとなる。 図6及び図7に示すように、ヘッド部3の内部には、前後のモミ玉5,6のうち少なくとも一方にマッサージ動作を行わせるための駆動部20が収納されている。 【0023】 本実施形態では、後部モミ玉5だけが駆動部20からの駆動を受けてマッサージ動作可能に設けられ、前部モミ玉6は、マッサージ動作を行わない状態で設けられたものとした。 駆動部20はモータ21を有したもので、このモータ21による回転駆動を動作変換部22で所定のマッサージ動作に変換し、モミ玉支持部23を介して後部モミ玉5に伝える構造になっている。この駆動部20において最もウエイトを占める部分は、モータ21である。従って、このモータ21から後部モミ玉5へ向く方向であって、モータ21に近い部分に駆動部20自体の重心が存在する。 【0024】 そこでこの駆動部20は、それ自体の重心位置が、互いに所定間隔をおいて設けられている前部モミ玉6と後部モミ玉5との中間位置の上部に合致するような位置付けで、ヘッド部3内に設けられている。そのため、この駆動部20の全体としての荷重は、前部モミ玉6と後部モミ玉5との中間位置で下向きに作用するようになる。 モミ玉支持部23は、板素材をL型に折曲することで縦片部27aと横片部27bとが形成されたブラケット27を有している。そして、このブラケット27の横片部27bに対し、その下部にヘッド部3の下方へ突き出す状態で弾性継ぎ手部28が設けられ、この弾性継ぎ手部28を介して後部モミ玉5が連結されている。 【0025】 弾性継ぎ手部28は、コイルバネにより形成されたものとしているが、適度な軟質性及び弾性を有するゴムや樹脂などで形成することもできる。この弾性継ぎ手部28の外周部は、可撓性及び軟質性を有するブーツ29で覆われている。本実施形態で採用したブーツ29は、外周壁が蛇腹構造とされて伸縮及び曲がり変形が自在な蛇腹管とした。 動作変換部22は、その動作原理としてカム機構を利用したものである。このカム機構は(図10も併せて参照)、モータ21によりウォームギヤ等の減速部37を介して回転駆動される伝動軸30に対し、その軸線方向に傾斜する姿勢を保持したまま一体回転するカムホイール31を設けると共に、このカムホイール31のまわりに、同じく傾斜姿勢でベアリング等の軸受け具32を設け、この軸受け具32を保持する軸受けケース33に対し、上記したモミ玉支持部23におけるブラケット27の縦片部27aを連結させた構造である。 【0026】 また、図8に示すように、軸受けケース33には伝動軸30の径方向に突出する回り止めピン35が設けられており、この回り止めピン35が、長手方向を前後に向けた振れ止めガイドレール36に摺動自在に係合されている。 このような動作変換部22では、モータ21により伝動軸30が回転駆動されたとき、回り止めピン35が振れ止めレール36内を行ったり来たりするのを伴いながら軸受けケース33が伝動軸30と相対回転(空転)しつつ、伝動軸30を中心としてうねるような動作を行うことになる。このうねるような動作が、ブラケット27を介して後部モミ玉5へ伝えられるので、この後部モミ玉5は、その突出端(下端)ほど回転半径の大きな円周動を行うようなうねり回転動作を起こすものである。 【0027】 なお、この後部モミ玉5のうねり回転動作は、指圧面5aを所定角度範囲内で左右へ首振りさせるようにもなっている。 また、この駆動部20は、柄部2に設けられた操作部12のスイッチ切替により、正転と逆転とが選択できるようになっている。そのため、上記した後部モミ玉5のうねり回転動作や左右首振り動作は、使用者の好みに応じて、動作方向を自由に正逆切替できるものとなっている。 後部モミ玉5には、その内部にバイブレータ40が設けられている。このバイブレータ40はモータ41によって偏心錘42(図10(A)にのみ示す)を高速回転させるものである。 【0028】 このバイブレータ40は、柄部2に設けられた操作部12のスイッチ切替により、高速振動と低速振動とが選択できるようになっている。そのため、後部モミ玉5がうねり回転動作や左右首振り動作を行うとき、このバイブレータ40をも一緒に作動させて、単一的なマッサージとは異なった個性を出させる(他のマッサージ装置との差別化を図る)ことができる。勿論、このバイブレータ40は、後部モミ玉5のうねり回転動作や左右首振り動作を停止させた状態で単独的に行うようにしてもよい。 本実施形態では、後部モミ玉5の内部底部に補助錘42を設け、偏心錘42の取付位置と後部モミ玉5の重心位置とを近接乃至一致させ、後部モミ玉5やその支持部周辺に過大な共振現象が起こるのを防止している。 【0029】 すなわち、ある剛体に振動が加えられた状況を力学的に考えた場合、かかる剛体の重心を並進させる方向に振動する「並進振動」が起こるようになることは知られている。加えて、この重心位置と、振動が加えられる点との距離に応じてモーメントが発生し、剛体をその重心まわりに回転させる(ひねる)ような「モーメント振動(ねじり振動)」も発生して、2自由度系の振動系となることが予測される。 このような状況は、上記した後部モミ玉5においても同様であり、発生した「モーメント振動」は、駆動部20に対して、後部モミ玉5の重心位置から駆動部20(動作変換部22)までの距離を加味したより大きな「モーメント振動」として作用する。この「モーメント振動」は、モミ玉支持部23やその周辺に大きな曲げ負荷をかけ、悪影響を及ぼすことになる。 【0030】 しかしながら、上記したように後部モミ玉5内に補助錘42を設けて、この偏心錘42の取付位置と後部モミ玉5の重心位置とを近接乃至一致させているので、後部モミ玉5自体をその重心回りにねじるような「モーメント振動」は抑制乃至防止される(1自由度系の振動となると考えられる)。これらのことから、上記したように後部モミ玉5やその支持部周辺に過大な共振現象が起こるのを防止できるものと考えられる。 実際、本出願人の実験により、補助錘42を設けないでバイブレータ40を作動させた場合に比べ、補助錘42を設けたうえでバイブレータ40を作動させた場合のほうが、殊にモミ玉支持部23で生じる無駄な振動(共振状のもの)が抑えられ、後部モミ玉5の振動が指圧面5aに安定的に集中したものとなることが確認されている。 【0031】 ヘッド部3には、この他、上記したように前部モミ玉6を前後方向へ位置調整可能にする(前部モミ玉6と後部モミ玉5との相互間隔を拡縮調整する)ための間隔調整手段11も収納されている。この間隔調整手段11の具体的な構造は、前部モミ玉6に対しその前方へ向けて基軸50が設けられており、この基軸50の上部で起立する状態で推進板51が設けられている。 図9に示すように、この推進板51には左右両側へ向けてスライドピン52が突出形成されていると共に、これらスライドピン52より更に上位となる位置で左右両側へ向けて翼状のスライドシュー53が張出形成されている。 【0032】 これに対し、ヘッド部3内の左右両側壁には、スライドピン52を前後摺動自在に嵌めるガイドレール54と、スライドシュー53を前後摺動自在に嵌めるガイドレール55とが、それぞれ長手方向を前後に向けて設けられている。 また、推進板51の前端部には、軸方向を前後に向けてナット部材57が固定されており、このナット部材57に対してネジ軸58が螺合されている。そしてこのネジ軸58が、上記した操作ツマミ10と一体回転可能な状態で連結されている。 従って、操作ツマミ10を回転操作すると、ネジ軸58に対するナット部材57の螺合度合いが変化するのに応じて、推進板51が前方移動又は後方移動し、前部モミ玉6の前後位置調整が可能となるものである。 【0033】 以上、詳説したところから明らかなように、本発明に係るマッサージ装置1では、肩のマッサージを行う場合にあって、駆動部20の重心位置が肩の真上に位置付けられるようになるため、この駆動部20の荷重が前後のモミ玉5,6に対して下向きに負荷をかけた状態になる。従って、後部モミ玉5をマッサージ動作させたときに前後のモミ玉5,6が上方へ逃げるような位置ズレは防止される。 しかも使用者は、上腕を真っ直ぐ下へ降ろし、且つ二の腕を身体の正面へ引きつけた楽な姿勢をとることができ、柄部2に掛けた手を真っ直ぐ下方向へ降ろすという自然な動作で、装置の安定性、及び前後のモミ玉5,6の位置ズレ防止を図ることができることから、腕がだるくなったり、疲れやすくなったりすることなく、長い時間にわたってマッサージを続けることができる。 【0034】 のみならず、マッサージ動作の動作軸線Xが肩の前後両面(姿勢線P)と直交するようになるため、より効果的なマッサージ効果を得ることができるのである これらのことから、使用者は、凝りを感じている箇所(マッサージしたい箇所)、或いはツボ位置に対し、モミ玉を、安定させたまま(定置させたまま)継続してマッサージを受けることができるようになる。 ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。 【0035】 例えば、両方のモミ玉5,6ともマッサージ動作可能にしたり、バイブレータ40を設けたり、位置調整自在にしたりすることが可能である。 【図面の簡単な説明】 【0036】 【図1】本発明に係るマッサージ装置の一実施形態についてその代表的な使用例を示した側面図である。 【図2】図1のマッサージ装置を示した側面図である。 【図3】図2の左側から見た背面図である。 【図4】図2の右側から見た正面図である。 【図5】図2の下側から見た底面図である。 【図6】図2に対応させた内部構造図(一部部品省略)である。 【図7】図6に対応させた斜視図である。 【図8】図6のA−A線断面図である。 【図9】図6のB−B線断面図である。 【図10】モミ玉のマッサージ動作を示した動作説明図である。 【符号の説明】 【0037】 1 マッサージ装置 2 柄部 3 ヘッド部 5 モミ玉(後部モミ玉) 6 モミ玉(前部モミ玉) 11 間隔調整手段 20 駆動部 21 モータ 22 動作変換部 23 モミ玉支持部 30 伝動軸 40 バイブレータ θ 柄部に対してヘッド部が側方へ突出する角度 X 両モミ玉が相対的に近接離反を繰り返すときの動作軸線 Y 柄部の機軸線
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| 【出願人】 |
【識別番号】592009214 【氏名又は名称】大東電機工業株式会社 【住所又は居所】大阪府東大阪市昭和町9番11号
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| 【出願日】 |
平成17年1月17日(2005.1.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061745 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
【識別番号】100120341 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 幹雄
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| 【公開番号】 |
特開2006−192208(P2006−192208A) |
| 【公開日】 |
平成18年7月27日(2006.7.27) |
| 【出願番号】 |
特願2005−9501(P2005−9501) |
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