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【発明の名称】 ミストサウナ装置
【発明者】 【氏名】葛山弘一
【住所又は居所】愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東邦瓦斯株式会社内

【氏名】佐宗 洋子
【住所又は居所】愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東邦瓦斯株式会社内

【氏名】萩野 卓朗
【住所又は居所】愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東邦瓦斯株式会社内

【氏名】中村 義弘
【住所又は居所】愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東邦瓦斯株式会社内

【要約】 【課題】噴霧水の熱交換比率を良好にして、噴霧中に噴霧水が噴霧ノズルから滴下するのを防止できるミストサウナ装置を提供すること。

【解決手段】浴室17に取り付けられる1個又は2個以上の噴霧ノズル4から湯をミスト状に噴霧してミストサウナ環境を作り出すミストサウナ装置1Aに、熱源15で加熱されて貯湯タンク2に貯められた貯湯水を、貯湯タンク2の内圧を利用して噴霧ノズル4に供給する噴霧水供給配管3と、噴霧ノズル4から噴霧する湯の水圧を検出する圧力センサ9と、噴霧水供給配管3上に配設され、噴霧水供給配管3を遮断する三方電磁弁10と、圧力センサ9が検出する水圧が所定値より小さいか否かを判断し、所定値より小さいと判断したときに、三方電磁弁10に噴霧水供給配管3を遮断させる制御装置13とを設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室に取り付けられる1個又は2個以上の噴霧ノズルから湯をミスト状に噴霧してミストサウナ環境を作り出すミストサウナ装置において、
熱源で加熱されて貯湯タンクに貯められた貯湯水を、前記貯湯タンクの内圧を利用して前記噴霧ノズルに供給する噴霧水供給配管と、
前記噴霧ノズルから噴霧する湯の水圧又は流量を検出する状態検出手段と、
前記噴霧水供給配管上に配設され、前記噴霧水供給配管を遮断する遮断手段と、
前記状態検出手段が検出する水圧又は流量が所定値より小さいか否かを判断し、所定値より小さいと判断したときに、前記遮断手段に前記噴霧水供給配管を遮断させる遮断制御手段とを有することを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項2】
請求項1に記載するミストサウナ装置において、
前記遮断制御手段は、
前記状態検出手段が水圧を検出した場合には、前記遮断手段に前記噴霧水供給配管を遮断させた後、前記状態検出手段が検出しだ水圧が所定値以上になったときに、前記遮断手段による前記噴霧水供給配管の遮断を解除させるものであることを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項3】
請求項1に記載するミストサウナ装置において、
前記遮断手段が前記噴霧水供給配管を遮断したときに、前記噴霧水を排水管に排水する排水手段を有することを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項4】
請求項3に記載するミストサウナ装置において、
前記排水手段が、
前記噴霧水供給配管を前記噴霧ノズルに接続する第1位置と、前記噴霧水供給配管を前記排水管に接続する第2位置との二位置で切り換えられる流路切換手段と、
前記状態検出手段が検出した水圧又は流量が所定値より小さいか否か判断し、所定値より小さくないと判断したときには、前記流路切換手段を第1位置に切換え、所定値より小さいと判断したときには、前記流量切換手段を第2位置に切り換える切換制御手段とを有することを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載するミストサウナ装置において、
前記排水管が前記貯湯タンクに接続していることを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載するミストサウナ装置において、
前記状態検出手段が検出する水圧又は流量が所定値より小さくなったときに、水圧又は流量不足を表示する水圧・流量不足表示手段を有することを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載するミストサウナ装置において、
低温噴霧水と高温噴霧水を所定の間隔で前記噴霧ノズルから噴霧するように、前記噴霧水の温度調整を行う温度調整手段を有することを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載するミストサウナ装置において、
前記貯湯タンクの残湯量を検出する残湯量検出手段を有し、
前記遮断制御手段が、前記残湯量検出手段が検出した残湯量が所定量以下であるときに、前記遮断手段に前記噴霧水供給配管を遮断させるものであることを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項9】
請求項8に記載するミストサウナ装置において、
前記残湯量検出手段が検出した残湯量が所定量以下であるときに、湯切れを表示する湯切れ表示手段を有することを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9の何れか1つに記載するミストサウナ装置において、
前記熱源が、コージェネレーションシステムの発電機又は電気給湯器であることを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項11】
浴室に取り付けられる1個又は2個以上の噴霧ノズルから湯をミスト状に噴霧してミストサウナ環境を作り出すミストサウナ装置において、
湯を貯める貯湯タンクに前記噴霧ノズルを接続し、前記貯湯タンクの貯湯水を前記噴霧ノズルに供給する噴霧水供給配管と、
前記噴霧水供給配管上に配設された加熱手段と、
前記加熱手段の下流側にて前記貯湯水供給配管から分岐し、前記貯湯タンクの頂部に接続する温水回収配管と、
前記加熱手段の下流側に配設され、前記加熱手段で加熱した貯湯水を前記噴霧ノズルと前記温水回収配管とに分流する分流手段と、を有することを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項12】
請求項11に記載するミストサウナ装置において、
前記貯湯タンクの貯湯温度を検出する貯湯温度検出手段と、
前記貯湯温度検出手段が検出した貯湯温度と前記噴霧水の設定温度とを比較し、前記貯湯温度が前記噴霧水の設定温度より低いときに、前記加熱手段に前記噴霧水供給配管を流れる貯湯水を加熱させる加熱制御手段とを有することを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項13】
請求項11又は請求項12に記載するミストサウナ装置において、
前記噴霧水供給配管を流れる噴霧水の流量を検出する流量検出手段と、
前記流量検出手段の検出結果に基づいて、前記分流手段が前記噴霧ノズルと前記温水回収配管とに前記噴霧水を分流する割合を決定する分流制御手段とを有することを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項14】
請求項11乃至請求項13の何れか1つに記載するミストサウナ装置において、
前記貯湯タンクが、熱と電力を併給するコージェネレーションシステムに含まれるものであって、
前記噴霧水供給配管が、
前記貯湯タンクの頂部に給水源を接続し、前記コージェネレーションシステムの発電機と熱交換する熱交換器を配設された排熱回収配管と、
前記熱交換器と前記貯湯タンクとの間にて前記排熱回収配管から分岐し、前記噴霧ノズルに接続するものであって、上流側から前記加熱手段と前記分流手段を順に配設された供給配管と、
前記熱交換器より上流側にて前記排熱回収配管から分岐し、前記貯湯タンクの底部に接続する給水配管と、
前記給水配管より上流側にて前記排熱回収配管から分岐し、前記供給配管に対して前記加熱手段より上流側に接続する補給配管とを含み、
前記貯湯タンクの貯湯温度を検出する貯湯温度検出手段と、
前記供給配管上であって、前記補給配管の上流側に配設され、前記供給配管を開閉する開閉手段と、
前記貯湯温度検出手段が検出した貯湯温度を噴霧水の設定温度と比較し、前記貯湯温度が前記噴霧水の設定温度より高い場合には、前記開閉手段に前記共通配管を開させ、前記貯湯温度が前記噴霧水の設定温度より低い場合には、前記開閉手段に前記共通配管を閉させる開閉制御手段とを有することを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項15】
請求項14に記載するミストサウナ装置において、
前記補給配管が前記共通配管に接続する接続部分に配設され、前記開閉手段から供給される高温水と、前記補給配管から供給される低温水とを混合して、前記噴霧水を設定温度に調整する温度調整手段を有することを特徴とするミストサウナ装置。
【請求項16】
請求項1乃至請求項15の何れか1つに記載するミストサウナ装置において、
前記噴霧ノズルから噴霧した噴霧水の流量を所定の間隔で検出して記憶する噴霧量記憶手段と、
ミストサウナ装置の作動時間を記憶する作動時間記憶手段と、
前記噴霧量記憶手段と前記作動時間記憶手段に記憶されているデータを平均処理して、予測対象日におけるミストサウナ装置の使用パターンを予測する使用パターン予測手段と、
前記予測手段が予測した使用パターンに基づいて、予測対象日に前記貯湯タンクに貯湯する貯湯パターンを決定する貯湯パターン決定手段とを有することを特徴とするミストサウナ装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室内に湯をミスト状に噴霧してミストサウナ環境を作り出すミストサウナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、健康やエステ志向の高まりとともに、入浴時に楽しめるサウナや半身浴などが注目されている。家庭で気軽に本格的なサウナが楽しみたいという消費者ニーズに対して、家庭用のミストサウナが商品化され、普及しつつある。ミストサウナは加熱方式で分類すると、給湯直接利用方式と液−液熱交換方式の2種類に大別できる。
【0003】
図12は、給湯直接利用方式を採用したミストサウナ装置100の概略構成図である。給湯直接利用方式を採用したミストサウナ装置100は、浴室101の天井に設置された噴霧ノズル102から給湯器103で加熱した温水を直接噴霧し、浴室101を加熱するものである。このミストサウナ装置100では、高温の湯を直接噴霧するため、熱交換ロスが少ない利点がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図13は、液−液熱交換方式を採用したミストサウナ装置200の概略構成図である。液−液熱交換方式を採用したミストサウナ装置200は、浴室201に設置された暖房機202に暖房用水を供給する浴室暖房ユニット203内に噴霧装置を搭載し、給水源204から供給される水を浴室暖房ユニット203内の液−液熱交換器205で間接的に加熱して、浴室201の天井に設置された噴霧ノズル206から噴霧するものである。暖房用温水を利用してミスト用の水を加熱するので、最低作動流量の制限がなく、噴霧水の水量を少なくできる利点がある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平8−131507号公報
【特許文献2】特開2000−237273号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のミストサウナ装置100,200には以下の問題点があった。
すなわち、給湯直接利用方式を採用したミストサウナ装置100は、給湯器103に接続してミストを作るため、給湯器103の火をつけるのに必要な最低作動流量(5L/分程度)を確保しなければならなかった。ミストサウナ装置は、一般的に、湯を毎分1Lずつ噴霧すると効率よく空気と熱交換してミストサウナ環境を作り出すことができるが、給湯直接利用方式を採用した場合には、毎分4Lもの湯を無駄に捨てることになり、ランニングコストが高くなってしまっていた。
また、液−液熱交換方式を採用したミストサウナ装置200は、別途、液−液熱交換器205などの装置が必要となるため、機器コストが高く、構造が複雑であった。
【0007】
これに対して、コージェネレーションシステムの発電機が発生する排熱を回収して加熱された湯や、電気給湯器で加熱された湯を貯湯タンクに貯めておき、貯湯タンクに配管を介して噴霧ノズルを接続し、貯湯水を噴霧ノズルから噴霧する技術も考えられる。この技術によれば、給湯直接利用方式のように最低流量制限がなく、ランニングコストを安くできる。また、液−液熱交換方式のように液−液熱交換器205を設ける必要がないので、構造が単純であり、機器コストを安くできる。
【0008】
ところが、給湯直接利用方式や液−液熱交換方式の場合、給水源104,204の元圧を利用して噴霧水を噴霧するが、貯湯タンク方式では、貯湯タンクの内圧を利用して噴霧水を噴霧する。貯湯タンクは、貯湯水の流量制御や耐圧性の観点より、減圧ポンプ等で元圧を減圧して貯湯水を貯めている。そのため、噴霧水の水圧又は流量が噴霧水をミスト状に噴霧するのに不足したときに、噴霧水と空気との熱交換効率が低下したり、高温の噴霧水が噴霧ノズルから滴下して使用者に火傷を負わせるおそれがある。
【0009】
また、貯湯タンクには、所定の温度の貯湯水を常に貯めているとは限らず、熱不足のときには、給湯器で噴霧水を加熱しなければならない。この場合には、給湯直接利用方式と同様の問題を生じる。仮に、給湯器を液−液熱交換器に代えたとしても、暖房機202や浴室暖房ユニット203、熱交換器205などを駆動しなければならず、経済性、省エネ性に欠ける。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、噴霧水の熱交換比率を良好にして、噴霧中に噴霧水が噴霧ノズルから滴下するのを防止できるミストサウナ装置を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、噴霧水の水量を抑え、経済性、省エネ性を向上させることができるミストサウナ装置を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係るミストサウナ装置は、上記第1の目的を達成するために、次のような構成を有している。
(1)浴室に取り付けられる1個又は2個以上の噴霧ノズルから湯をミスト状に噴霧してミストサウナ環境を作り出すミストサウナ装置において、熱源で加熱されて貯湯タンクに貯められた貯湯水を、貯湯タンクの内圧を利用して噴霧ノズルに供給する噴霧水供給配管と、噴霧ノズルから噴霧する湯の水圧又は流量を検出する状態検出手段と、噴霧水供給配管上に配設され、噴霧水供給配管を遮断する遮断手段と、状態検出手段が検出する水圧又は流量が所定値より小さいか否かを判断し、所定値より小さいと判断したときに、遮断手段に噴霧水供給配管を遮断させる遮断制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
(2)(1)に記載の発明において、遮断制御手段は、状態検出手段が水圧を検出した場合には、遮断手段に噴霧水供給配管を遮断させた後、状態検出手段が検出しだ水圧が所定値以上になったときに、遮断手段による噴霧水供給配管の遮断を解除させるものであることを特徴とする。
【0013】
(3)(1)に記載の発明において、遮断手段が噴霧水供給配管を遮断したときに、噴霧水を排水管に排水する排水手段を有することを特徴とする。
【0014】
(4)(3)に記載の発明において、排水手段が、噴霧水供給配管を噴霧ノズルに接続する第1位置と、噴霧水供給配管を排水管に接続する第2位置との二位置で切り換えられる流路切換手段と、状態検出手段が検出した水圧又は流量が所定値より小さいか否か判断し、所定値より小さくないと判断したときには、流路切換手段を第1位置に切換え、所定値より小さいと判断したときには、流量切換手段を第2位置に切り換える切換制御手段とを有することを特徴とする。
【0015】
(5)(3)又は(4)に記載の発明において、排水管が貯湯タンクに接続していることを特徴とする。
【0016】
(6)(1)乃至(5)の何れか1つに記載の発明において、状態検出手段が検出する水圧又は流量が所定値より小さくなったときに、水圧又は流量不足を表示する水圧・流量不足表示手段を有することを特徴とする。
【0017】
(7)(1)乃至(6)の何れか1つに記載の発明において、低温噴霧水と高温噴霧水を所定の間隔で噴霧ノズルから噴霧するように、噴霧水の温度調整を行う温度調整手段を有することを特徴とする。
【0018】
(8)(1)乃至(7)の何れか1つに記載の発明において、貯湯タンクの残湯量を検出する残湯量検出手段を有し、遮断制御手段が、残湯量検出手段が検出した残湯量が所定量以下であるときに、遮断手段に噴霧水供給配管を遮断させるものであることを特徴とする。
【0019】
(9)(8)に記載の発明において、残湯量検出手段が検出した残湯量が所定量以下であるときに、湯切れを表示する湯切れ表示手段を有することを特徴とする。
【0020】
(10)(1)乃至(9)の何れか1つに記載の発明において、熱源が、コージェネレーションシステムの発電機又は電気給湯器であることを特徴とする。
【0021】
(11)浴室に取り付けられる1個又は2個以上の噴霧ノズルから湯をミスト状に噴霧してミストサウナ環境を作り出すミストサウナ装置において、湯を貯める貯湯タンクに噴霧ノズルを接続し、貯湯タンクの貯湯水を噴霧ノズルに供給する噴霧水供給配管と、噴霧水供給配管上に配設された加熱手段と、加熱手段の下流側にて貯湯水供給配管から分岐し、貯湯タンクの頂部に接続する温水回収配管と、加熱手段の下流側に配設され、加熱手段で加熱した貯湯水を噴霧ノズルと温水回収配管とに分流する分流手段と、を有することを特徴とする。
【0022】
(12)(11)に記載の発明において、貯湯タンクの貯湯温度を検出する貯湯温度検出手段と、貯湯温度検出手段が検出した貯湯温度と噴霧水の設定温度とを比較し、貯湯温度が噴霧水の設定温度より低いときに、加熱手段に噴霧水供給配管を流れる貯湯水を加熱させる加熱制御手段とを有することを特徴とする。
【0023】
(13)(11)又は(12)に記載の発明において、噴霧水供給配管を流れる噴霧水の流量を検出する流量検出手段と、流量検出手段の検出結果に基づいて、分流手段が噴霧ノズルと温水回収配管とに噴霧水を分流する割合を決定する分流制御手段とを有することを特徴とする。
【0024】
(14)(11)乃至(13)の何れか1つに記載の発明において、貯湯タンクが、熱と電力を併給するコージェネレーションシステムに含まれるものであって、噴霧水供給配管が、貯湯タンクの頂部に給水源を接続し、コージェネレーションシステムの発電機と熱交換する熱交換器を配設された排熱回収配管と、熱交換器と貯湯タンクとの間にて排熱回収配管から分岐し、噴霧ノズルに接続するものであって、上流側から加熱手段と分流手段を順に配設された供給配管と、熱交換器より上流側にて排熱回収配管から分岐し、貯湯タンクの底部に接続する給水配管と、給水配管より上流側にて排熱回収配管から分岐し、供給配管に対して加熱手段より上流側に接続する補給配管とを含み、貯湯タンクの貯湯温度を検出する貯湯温度検出手段と、供給配管上であって、補給配管の上流側に配設され、供給配管を開閉する開閉手段と、貯湯温度検出手段が検出した貯湯温度を噴霧水の設定温度と比較し、貯湯温度が噴霧水の設定温度より高い場合には、開閉手段に共通配管を開させ、貯湯温度が噴霧水の設定温度より低い場合には、開閉手段に共通配管を閉させる開閉制御手段とを有することを特徴とする。
【0025】
(15)(14)に記載の発明において、補給配管が共通配管に接続する接続部分に配設され、開閉手段から供給される高温水と、補給配管から供給される低温水とを混合して、噴霧水を設定温度に調整する温度調整手段を有することを特徴とする。
【0026】
(16)(1)乃至(15)の何れか1つに記載の発明において、請求項1乃至請求項15の何れか1つに記載するミストサウナ装置において、噴霧ノズルから噴霧した噴霧水の流量を所定の間隔で検出して記憶する噴霧量記憶手段と、ミストサウナ装置の作動時間を記憶する作動時間記憶手段と、噴霧量記憶手段と作動時間記憶手段に記憶されているデータを平均処理して、予測対象日におけるミストサウナ装置の使用パターンを予測する使用パターン予測手段と、予測手段が予測した使用パターンに基づいて、予測対象日に貯湯タンクに貯湯する貯湯パターンを決定する貯湯パターン決定手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
次に、上記構成を有するミストサウナ装置の作用効果について説明する。
噴霧ノズルは、貯湯水供給配管を介して貯湯タンクに接続し、貯湯タンクの内圧で貯湯水をミスト状に噴霧する。給湯直接利用方式のように最低作動流量の制限がなく、噴霧ノズルから噴霧水を適量ずつ噴霧することができるので、噴霧水を無駄に消費せず、ランニングコストが安価である。また、液−液熱交換方式のように液−液熱交換器を設ける必要がないので、構造が単純であり、機器コストが安価である。
【0028】
噴霧ノズルから噴霧される噴霧水の水圧又は流量は、状態検出手段によって検出されている。遮断制御手段は、状態検出手段が検出した水圧又は流量を入力し、水圧又は流量が所定値より小さいか否かを判断する。ここで、所定値とは、噴霧水を噴霧ノズルからミスト状に噴霧するために必要な水圧又は流量をいう。水圧又は流量が所定値より小さいと判断した場合には、遮断手段に噴霧水供給配管を遮断させ、噴霧水の噴霧を停止する。これにより、噴霧水がミスト状に噴霧されず、熱交換比率が低下したり、噴霧水が噴霧ノズルから滴下して、使用者に火傷を負わせる恐れがない。
よって、本発明のミストサウナ装置によれば、噴霧水の熱交換比率を良好にして、噴霧中に噴霧水が噴霧ノズルから滴下するのを防止することができる。
【0029】
状態検出手段が水圧を検出した場合において、当該水圧が所定値以上になったことを遮断制御手段が認識すると、遮断手段による噴霧水供給配管の遮断を解除し、貯湯タンクの貯湯水を噴霧ノズルから再度噴霧し始めるので、水圧に基づいて噴霧又は停止を自動制御して、効率よくミストサウナ環境を作り出すことができる。
【0030】
遮断手段が噴霧水供給配管を遮断したときに、排水手段によって噴霧水を排水管に排水するようにすれば、噴霧水の滴下をより確実に防止できる。
特に、排水手段が流路切換手段と切換制御手段を有する場合には、切換制御手段が、水圧又は流量が所定値より小さくないと判断したときには、流路切換手段を第1位置に切換え、貯湯タンクの貯湯水を噴霧ノズルから噴霧させ、また、水圧又は流量が所定値より小さいと判断したときには、流路切換手段を第2位置に切換え、貯湯タンクの貯湯水を噴霧ノズルから噴霧せずに排水管に排水するので、高温の噴霧水が噴霧ノズルから滴下するのを物理的に防止できる。
排水管を貯湯タンクに接続した場合には、噴霧水供給配管から排水管に排水した噴霧水を貯湯タンクに戻して再利用するので、経済的である。
【0031】
水圧又は流量が所定値より小さくなったときに、その旨を水圧・流量不足表示手段に表示するようにすれば、水圧又は流量不足により噴霧を停止しても、使用者が故障と誤認識するのを防止できる。なお、表示は、ディスプレイ等で視覚的に示してもよいし、ブザーやアナウンスなど聴覚的に示してもよい。
【0032】
温度調整手段が所定の間隔で噴霧水を低温(例えば50℃)と高温(例えば60℃)に温度調整するようにした場合には、高温噴霧水と低温噴霧水が交互に噴霧ノズルから自動的に噴霧されるので、長時間快適にミストサウナ入浴することができる。
【0033】
ミストサウナ入浴中に貯湯タンクの貯湯水がなくなると、冷水が噴霧水から噴霧され、浴室温度を急激に下げる恐れがある。そこで、残湯量検出手段が検出する貯湯タンクの残湯量を所定量と比較し、残湯量が所定量以下になったときに、遮断手段で噴霧水供給配管を遮断するようにすれば、冷水を噴霧して浴室温度を下げることがなく、ミストサウナ環境を適切に維持できる。
この場合に、湯切れ表示手段に湯切れを表示するようにすれば、湯切れによって噴霧を停止したときに、使用者が故障と誤認識するのを防止できる。
【0034】
貯湯タンクに貯湯する湯の熱源をコージェネレーションシステムの発電機又は電気給湯器とすれば、家庭に設置されるコージェネレーションシステムや電気給湯器に噴霧水供給配管をつなげるだけで簡単にミストサウナ装置を追加できる。
【0035】
ところで、貯湯タンクの湯が不足する場合には、噴霧水供給配管上に配設された加熱手段で噴霧水を加熱した後に噴霧ノズルから直接噴霧する。この場合、加熱手段で噴霧水を直接加熱するため、加熱手段の最低作動流量に合わせて噴霧水を加熱手段に供給する必要がある。最低作動流量がミストサウナ環境を創出するのに必要な流量より多い場合でも、分流手段が噴霧ノズルと温水回収配管に加熱された噴霧水を分流し、ミストサウナ環境を創出するのに必要な流量だけ噴霧ノズルから噴霧水を噴霧すると同時に、残りの噴霧水を温水回収配管を介して貯湯タンクに戻す。このように噴霧水を噴霧しながら貯湯タンクに蓄熱するので、ミストサウナ環境を創出するのに必要な流量ずつ噴霧水を加熱する液−液熱交換器を使用する場合と比べて、別の熱源を駆動して貯湯タンクに蓄熱する機会が減らされる。また、貯湯タンクに戻した噴霧水は貯湯水として利用されるため、給湯直接利用方式と比べて水を無駄に消費しない。
よって、本発明のミストサウナ装置によれば、噴霧水の水量を抑え、経済性、省エネ性を向上させることができる。
【0036】
加熱手段は、噴霧水の温度が設定温度より低いときに、噴霧水を自動的に加熱するので、設定温度以上の噴霧水を継続的に噴霧して、浴室を効率よく暖めることができる。
【0037】
噴霧水供給配管を流れる噴霧水の流量は流量検出手段に検出されている。分流制御手段は、流量検出手段が検出した流量を入力して、噴霧ノズルと温水回収配管に分流する噴霧水の割合を決定し、その割合に応じて分流手段の分流動作を制御する。そのため、加熱手段の加熱動作にかかわらず、噴霧水をほぼ一定流量で噴霧して、ミストサウナ環境を安定して作り出すことができる。
【0038】
熱源としてコージェネレーションシステムの発電機を使用する場合には、貯湯タンクの貯湯温度を貯湯温度検出手段で検出する。貯湯温度が噴霧水の設定温度より高い場合には、開閉手段に供給配管を開放させ、熱交換器で熱交換した湯と貯湯タンクの貯湯水を排熱回収配管、開閉手段、供給配管を介して噴霧ノズルに供給する。一方、貯湯温度が噴霧水の設定温度より低い場合には、開閉手段に供給配管を閉鎖させる。すると、熱交換器で排熱を回収した湯が貯湯タンクの頂部に入力し、入力した流量分だけ貯湯タンクの底部から給水配管に貯湯水が押し出される。貯湯水は、給水配管から補給配管へと流れ、さらに供給配管を介して噴霧ノズルに供給される。このように、本発明のミストサウナ装置は、貯湯温度に応じて開閉手段を開閉するだけで、貯湯タンクの貯湯水を噴霧ノズルに使用する給湯回路と、熱源で加熱された湯を貯める貯湯回路とを簡単に切り換えることができ、流路切換構造をコンパクトにすることができる。
【0039】
補給配管と供給配管が接続する接続部分に温度調整手段を配設し、開閉手段から供給される高温水に、熱交換器で加熱される前の低温水を混合して噴霧水の温度調整をするようにすれば、簡単な構造で温度調整機構を設けることができる。
【0040】
ミストサウナ装置を使用したときには、噴霧ノズルから浴室に噴霧した噴霧水の噴霧量を所定の間隔で検出して噴霧量記憶手段に記憶するとともに、ミストサウナ装置の作動時間を検出して作動時間記憶手段に記憶している。そして、例えば予測対象日の前日に、噴霧量記憶手段と作動時間記憶手段から過去のデータを読み出して平均処理し、予測対象日におけるミストサウナの使用パターンを予測する。平均処理によってデータのバラツキを小さくしているので、ミストサウナの使用パターンを精度よく予測できる。この使用パターンに従って貯湯パターンを作成し、予測対象日当日に貯湯パターンに従って貯湯タンクに貯湯する。このようにして、本発明のミストサウナ装置は、ミストサウナの作動開始時刻に合わせてミストサウナ入浴に必要な熱量を貯湯タンクに蓄熱するので、放熱ロスを少なくでき、ミストサウナ入浴時に貯湯水が不足する不具合を回避できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
(第1実施の形態)
次に、本発明に係るミストサウナ装置の第1実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、ミストサウナ装置1Aの概略構成図である。
ミストサウナ装置1Aは、コージェネレーションシステムや電気温水システムなど貯湯タンク2を備えるシステムに組み付けられる。ミストサウナ装置1Aは、噴霧水供給配管3、噴霧ノズル4、混合弁(「温度調整手段」に相当。)5、給水配管6、流量調整弁7、温度センサ8、圧力センサ(「状態検出手段」に相当。)9、三方電磁弁(「遮断手段」、「流路切換手段」に相当。)10、排水管11、加熱装置12、制御装置(「遮断制御手段」、「切換制御手段」に相当。)13、リモコン(「水圧・流量不足表示手段」、「湯切れ表示手段」に相当。)14等から構成され、貯湯タンク2の内圧を利用して、浴室17に取り付けられた1個又は2個以上の噴霧ノズル4から噴霧水をミスト状に噴霧し、ミストサウナ環境を作り出すようにされている。
【0042】
貯湯タンク2は、熱源15で加熱された湯が貯湯配管16を介して流入する。通常、給水源の元圧は約0.3MPaであるが、貯湯タンク2は、図示しない減圧弁が上流に配設され、元圧より減圧された湯を貯めている。貯湯タンク2は、風呂や台所、床暖房など複数の熱機器に貯湯水を供給するため、ある程度の水圧が必要であるが、水圧が元圧まで高すぎると、流量制御が難しいため、内圧を元圧より低圧にしている。また、貯湯タンク2の内圧が元圧まで高いと、耐圧性を確保するために貯湯タンク2の肉厚を厚くするなど機器コストがかかるため、貯湯タンク2の内圧を元圧より低圧にしている。具体的には、例えば、熱源15が電気給湯器である場合には、貯湯タンク2は、低圧用であれば内圧が約0.08MPaに設定され、高圧用であれば内圧が約0.15〜0.17MPaに設定される。また、熱源15がコージェネレーションシステムの発電機である場合には、貯湯タンク2は内圧が約0.15MPaに設定される。本実施の形態では、ミストサウナ装置1Aをコージェネレーションシステムに組み付けるものとし、貯湯タンク2の内圧を0.15MPaに設定している。
【0043】
貯湯タンク2は、噴霧水供給配管3を介して噴霧ノズル4に接続し、内圧を利用して貯湯水を噴霧ノズル4に送り出している。噴霧ノズル4は、浴室17の天井等に1個又は2個以上配設され、噴霧水供給配管3から供給された噴霧水を浴室17内にミスト状に噴霧する。浴室17には、室温計18が設けられ、浴室17の室温を検出している。
【0044】
混合弁5は、第1ポート5aと第2ポート5bとを連通する第1弁部と、第2ポート5bと第3ポート5cとを接続する第2弁部とを内蔵し、コイルへの通電量に応じて第1弁部と第2弁部の開度を調整する三方電磁弁であって、噴霧水供給配管3上に配設されている。混合弁5は、第1ポート5aが貯湯タンク2に接続され、第2ポート5bが温度センサ8に接続され、第3ポート5cが流量調整弁7に接続されており、貯湯タンク2の貯湯水に水を混合して温度調整するようになっている。温度センサ8は、混合弁5の第2ポート5bから出力される噴霧水の温度を検出している。
【0045】
圧力センサ9は、噴霧水供給配管3上に配設され、噴霧ノズル4から噴霧する噴霧水の水圧を検出している。圧力センサ9の下流側には、三方電磁弁10が配設され、噴霧水供給配管3の開閉を制御している。三方電磁弁10は、第1ポート10aと第2ポート10bとを連通する第1弁部と、第1ポートと第3ポート10cとを連通する第2弁部とを内蔵し、コイルへの通電量に応じて第1弁部と第2弁部の開度を調整するようにされている。三方電磁弁10は、第1ポート10aが圧力センサ9に接続され、第2ポート10bが噴霧ノズル4に接続され、第3ポート10cが排水管11に接続されている。排水管11は、貯湯配管16に接続し、噴霧水供給配管3から排水された噴霧水を貯湯タンク2に戻している。貯湯配管16には、加熱装置12が配設され、貯湯配管16を流れる水を加熱できるようになっている。
【0046】
貯湯タンク2には、残湯量検出センサ19が配設されている。貯湯タンク2は、貯湯水が温度によって層を作るため、貯湯タンク2から噴霧水供給配管3に送り出される貯湯水の温度を検出すれば、貯湯タンク2の残湯量を検出できる。残湯量検出センサ19は、貯湯タンク2の頂部にある貯湯水の貯湯温度を検出して残湯量を算出している。また、ミストサウナ装置1Aは、リモコン14を備えている。
【0047】
図2は、リモコン14の平面図である。
リモコン14は、ミストサウナ装置1Aの電源をオン/オフする電源スイッチ20が設けられている。リモコン14には、ミストサウナの入浴指定時刻や入浴時間を設定するための時間設定スイッチ21と、ミストサウナの入浴温度を設定するための温度設定スイッチ22とを備え、時間設定スイッチ21又は温度設定スイッチ22を押下して、アップスイッチ23とダウンスイッチ24を操作することにより入浴指定時刻や入浴時間、入浴温度を任意に設定することができる。入浴指定時刻や入浴時間、浴室温度は、表示部25に表示されるため、簡単に設定できる。また、リモコン14には、スピーカ26が設けられ、ブザー音やアナウンス等を出力できるようになっている。
【0048】
図3は、制御装置13のブロック図である。
制御装置13は、市販のマイクロコンピュータであって、入出力インターフェース27、CPU28、ROM29、RAM30、メモリ31、タイマ32、時刻検出器33などで構成されている。制御装置13は、コージェネレーションシステムやそれに接続する電力機器や熱機器を総合的に制御するものであり、ミストサウナ装置1Aも制御対象に含んでいる。
【0049】
入出力インターフェース27は、外部機器との信号授受を制御するものであり、温度センサ8、圧力センサ9、室温計18、残湯量検出センサ19、混合弁5、流量調整弁7、三方電磁弁10、加熱装置12、リモコン14などが接続し、信号の送受信を行う。
CPU28は、演算や処理を司る中央処理装置である。
ROM29は、貯湯タンク2に接続する熱機器を制御するプログラムや、コージェネレーションシステムの発電機15を制御するプログラムなど各種プログラムを格納するとともに、プログラムの実行に必要な各種データを格納している。ROM29に格納されるプログラムの1つとして、ミストサウナ装置1Aを制御するミストサウナ制御プログラム34が含まれている。
【0050】
RAM30とメモリ31は、データを入出力するものであり、リモコン14で設定された入浴指定時刻や入浴時間、入浴温度等を記憶する。
また、制御装置13は、経過時間を計測するためのタイマ32や、時刻を検出するための時刻検出器33を内蔵している。
【0051】
次に、ミストサウナ装置1Aの動作について説明する。図4は、ミストサウナ制御処理を示すフローチャートである。
制御装置13は、ROM29からミストサウナ制御プログラム34を読み出して実行し、ミストサウナ装置1Aを制御する。ミストサウナ制御プログラム34は、設定条件に合わせてミストサウナ環境を作り出すときに、水圧に基づいて噴霧を制御する点に特徴を有している。
【0052】
具体的には、図4のステップ1(以下「S1」と略記する。)において、給湯要求があるか否かを判断する。ミストサウナ装置1Aは、季節によって異なるが、例えば浴室17の室温を40度前後まで上昇させるのに、約60℃の湯を30分程度噴霧し続ける必要がある。この場合、入浴指定時刻の約30分前からミストサウナ装置1Aを作動し、浴室室温を上昇させなければならない。そこで、ミストサウナ装置1Aが噴霧水を噴霧し始める作動開始時刻を時刻検出器33が検出したときに、ミストサウナ装置1Aから給湯要求があったと認識する。
【0053】
給湯要求があっても、時刻検出器33が作動開始時刻を検出していない場合には、給湯要求がミストサウナ装置1A以外と判断し(S2:NO)、S3において、通常の給湯動作を行う。一方、時刻検出器33が作動開始時刻を検出した場合には、給湯要求がミストサウナ装置1Aであると判断し(S2:YES)、S4において、タンク蓄熱量が設定値より大きいか否かを判断する。ここで、設定値とは、ミストサウナ入浴で消費する熱量をいう。例えば、60℃の湯を毎分1L/minずつ浴室17に噴霧したときに、約30分で浴室17の室温を入浴温度である41℃まで上昇させることができ、入浴時間が10分に設定されているとすると、ミストサウナ入浴には、60℃以上の貯湯水が40〜50L程度必要になるので、設定値として、60℃の湯を50L蓄熱した場合の熱量を設定する。
【0054】
残湯量検出センサ19の検出結果を入力し、貯湯タンク2に60℃以上の湯が50L以上貯められていないときには、貯湯タンク2の蓄熱量が設定値より大きくないと判断する(S4:NO)。この場合には、貯湯水を浴室17に噴霧しても浴室17の室温を効率よく上昇させることができないか、或いは浴室室温を低下させるおそれがあるので、S5において、加熱装置12を駆動して、貯湯タンク2に蓄熱する。そして、S6において、三方電磁弁10の第1弁部を閉じて第1ポート10aと第2ポート10bとの連通を遮断し、噴霧水供給配管3を閉鎖する。そして、三方電磁弁10の第2弁部を開いて第1ポート10aを第3ポート10cに連通させ、噴霧水供給配管3の噴霧水を排水管11を介して貯湯配管16に供給し、加熱装置12で加熱してから貯湯タンク2に戻す。
【0055】
一方、残湯量検出センサ19の検出結果を入力し、60℃以上の湯が50L以上貯められている場合には、貯湯タンク2の蓄熱量が設定値より大きいと判断する(S4:YES)。そして、S7において、圧力センサ9が検出した水圧を入力し、水圧が設定値より大きいか否かを判断する。ここで、設定値とは、噴霧ノズル4から噴霧水をミスト状に噴霧するために必要な水圧をいう。一般的に、噴霧水をミスト状に噴霧するのに必要な水圧が0.05MPaであるので、本実施の形態では設定値を015MPaに設定する。
【0056】
貯湯タンク2の内圧は、0.15MPaであるため、貯湯タンク2の内圧を利用すれば噴霧ノズル4から噴霧水をミスト状に噴霧できることになる。しかし、例えば、ミストサウナ装置1Aと同時に台所等で貯湯水を使用すると、噴霧水の水圧が低下することがある。この場合には、水圧が015MPaより小さいと判断し(S7:NO)、三方電磁弁10の第1弁部を閉弁して噴霧水供給配管3を閉鎖し、噴霧ノズル4から湯を噴霧しない。このとき、三方電磁弁10の第2弁部が閉弁していれば、水圧が0.15MPaになるまで待機する。三方電磁弁10の第2弁部が開弁していれば、湯は排水管11、貯湯配管16を介して貯湯タンク2に戻される。
【0057】
一方、水圧が0.15MPa以上であると判断した場合には(S7:YES)、S8において、温度センサ8が検出する噴霧水の温度を入力し、噴霧水の温度が設定温度より高温か否かを判断する。ここで、設定温度とは、浴室17の空気と熱交換して室温を設定温度まで効率よく上昇させられる温度をいい、本実施の形態では、60℃としている。温度センサ8が検出した温度が60℃より高温である場合には(S8:YES)、S9において、混合弁5の第1弁部と第2弁部の弁開度を調整し、貯湯水に水を混合して噴霧水を60℃に温度調整する。
【0058】
このようにして噴霧水の水圧を0.15Mpa以上、温度を60℃に調整したら、S10において、三方電磁弁10の第1弁部を開弁し、噴霧水を1L/minに流量制御して噴霧ノズル4に供給する。噴霧ノズル4は、噴霧水を浴室17に1L/minずつミスト状に噴霧する。噴霧水は空気との熱交換し、浴室17の室温を上昇させる。
【0059】
そして、S11において、浴室17の室温が設定温度である41℃に達したか否かを判断する。浴室17の室温が設定温度に達していない場合には(S11:NO)、S4に戻って処理を続行し、浴室17の室温を上昇させ続ける。この場合にも、水圧を監視しながら噴霧水を制御するので、噴霧水が適量ずつミスト状に噴霧され、効率よく浴室温度が上昇する。
【0060】
浴室17の室温が設定温度に達したときには(S11:YES)、S12において、リモ入浴指定時刻が設定されているか否かを判断する。入浴指定時刻が設定されているときには(S12:YES)、S13において、時刻検出器33が入浴指定時刻を検出したか否かを判断する。時刻検出器33が入浴指定時刻を検出していないときには(S13:NO)、浴室17の室温を設定温度に維持するため、S4に戻って処理を続行する。
【0061】
時刻検出器33が入浴指定時刻を検出したときには(S13:YES)、S14において、リモコン14のスピーカ26からブザーを鳴らし、ミストサウナ入浴が可能になったことを使用者に知らせる。制御装置13には、予め定められた或いは使用者がリモコン14に入力した入浴時間(例えば10分)が記憶されており、入浴指定時刻になると同時にタイマ32を起動して、入浴時間を計測し始める。なお、入浴指定時刻が設定されていないときには(S13:NO)、浴室17の室温が41℃に達すると同時に(S11:YES)、ブザーを鳴らして、タイマ32を起動する。
【0062】
入浴時間が経過するまでは(S15:NO)、S4以降の処理を繰り返して実行し、水圧を監視しながら浴室17の室温を41℃に維持し、ミストサウナ環境を作り続ける。この場合にも、水圧を監視しながら噴霧水の供給を制御するので、水圧が低下しても、噴霧ノズル4から噴霧水が滴下しない。入浴時間が経過すると(S15:YES)、三方電磁弁10の第1弁部と第2弁部を閉弁して、噴霧水供給配管3を閉鎖し、噴霧ノズル4からの噴霧を自動停止する。
【0063】
従って、本実施の形態のミストサウナ装置1Aでは、噴霧ノズル4が、貯湯水供給配管3を介して貯湯タンク2に接続し、貯湯タンク2の内圧で貯湯水をミスト状に噴霧する。給湯直接利用方式のように最低作動流量の制限がなく、噴霧ノズル4から噴霧水を適量ずつ噴霧することができるので、噴霧水を無駄に消費せず、ランニングコストが安価である。また、液−液熱交換方式のように液−液熱交換器を設ける必要がないので、構造が単純であり、機器コストが安価である。
【0064】
噴霧ノズル4から噴霧される噴霧水の水圧は、圧力センサ9によって検出されている。三方電磁弁10は、圧力センサ9が検出した水圧を入力し、水圧が0.15Mpa以上か否かを判断する(図4のS7)。水圧が0.15Mpaより小さいと判断した場合には(図4のS7:NO)、三方電磁弁10の第1弁部を閉弁させて噴霧水供給配管3を遮断させ、噴霧水の噴霧を停止する(図4のS6)。これにより、噴霧水がミスト状に噴霧されず、熱交換比率が低下したり、ミストサウナ入浴中に噴霧水が噴霧ノズル4から滴下して、使用者に火傷を負わせる恐れがない。
よって、本実施の形態のミストサウナ装置1Aによれば、噴霧水の熱交換比率を良好にして、噴霧中に噴霧水が噴霧ノズル4から滴下するのを防止することができる。
【0065】
その後、圧力センサ9が検出した水圧が所定値以上になったことを認識すると(図4のS7:YES)、遮断手段による噴霧水供給配管の遮断を解除し、貯湯タンクの貯湯水を噴霧ノズルから再度噴霧し始めるので(図4のS8〜S10)、水圧に基づいて噴霧又は停止を自動制御して、効率よくミストサウナ環境を作り出すことができる。
【0066】
三方電磁弁10が噴霧水供給配管3を遮断したときに、三方電磁弁10の第2弁部を開弁して噴霧水を噴霧水供給配管3から排水管11に排水するので、噴霧水の滴下をより確実に防止できる。
特に、排水管11を貯湯タンク2に接続し、噴霧水供給配管3から排水管11に排水した噴霧水を貯湯タンク2に戻して再利用するので、経済的である。
【0067】
水圧が0.15Mpaより小さくなったときに(図4のS7:NO)、その旨をリモコン14の表示部25に表示すれば、水圧不足により噴霧を停止しても、使用者が故障と誤認識するのを防止できる。なお、表示は、表示部25等で視覚的に示してもよいし、スピーカ26からブザー音やアナウンスなどを流して聴覚的に示してもよい。
【0068】
混合弁5の第1弁部と第2弁部との弁開度を調整し、所定の間隔で噴霧水を低温(例えば50℃)と高温(例えば60℃)に温度調整するようにすれば、高温噴霧水と低温噴霧水が交互に噴霧ノズル4から自動的に噴霧されるので、長時間快適にミストサウナ入浴することができる。
【0069】
ミストサウナ入浴中に貯湯タンク2の貯湯水がなくなると、冷水が噴霧水から噴霧され、浴室温度を急激に下げる恐れがある。この不具合に対して、残湯量検出センサ19が検出する貯湯タンク2の残湯量を所定量と比較し(図4のS4)、残湯量が所定量以下になったときに(図4のS4:NO)、三方電磁弁10の第1弁部を閉弁して噴霧水供給配管3を遮断するので(図4のS5,S6)、冷水を噴霧して浴室温度を下げることがなく、ミストサウナ環境を適切に維持できる。
この場合に、リモコン14の表示部25に湯切れを表示したり、スピーカ26からブザー音などを鳴らして使用者に湯切れを知らせるようにすれば、湯切れによって噴霧を停止したときに、使用者が故障と誤認識するのを防止できる。
【0070】
なお、貯湯タンク2に貯湯する湯の熱源15がコージェネレーションシステムの発電機であるので、家庭に設置されるコージェネレーションシステムに噴霧水供給配管3をつなげるだけで簡単にミストサウナ装置1Aを追加できる。
【0071】
(第2実施の形態)
次に、本発明のミストサウナ装置の第2実施の形態について図面を参照して説明する。図5は、ミストサウナ装置1Bの概略構成図である。
本実施の形態のミストサウナ装置1Bは、貯湯タンク2の貯湯水を所定の温度に調整して、浴室17に取り付けられた噴霧ノズル4からミスト状に噴出し、ミストサウナ環境を作り出す点で第1実施の形態のミストサウナ装置1Aと共通するが、ガス給湯器(「加熱手段」に相当。)44で加熱した噴霧水を噴霧ノズル4と温水回収配管51に分流する点で第1実施の形態のミストサウナ装置1Aと相違している。よって、ここでは、第1実施の形態と相違する点を中心に説明し、第1実施の形態と共通する点については図面に同一符号を用い、適宜説明を省略する。
【0072】
ミストサウナ装置1Bは、家庭用のコージェネレーションシステムに組み付けられる。コージェネレーションシステムは、家庭に設置された電力機器に供給する電力を発電機(燃料電池やガスエンジンなど)で発電し、発電機の排熱を熱交換器43で回収して貯湯タンク2に蓄熱しておき、熱機器の給湯要求に応じて貯湯タンク2から貯湯水を供給するよう構成されている。ミストサウナ装置1Bは、貯湯タンク2の貯湯水を噴霧ノズル4に供給するように噴霧水供給配管41が配管されるとともに、噴霧水供給配管41から分岐して噴霧水を貯湯タンク2の頂部に戻すように温水回収配管51が配管されている。
【0073】
噴霧水供給配管41は、排熱回収配管41a、供給配管41b、給水配管41c、補給配管41dとから構成されている。
排熱回収配管41aは、給水源42を貯湯タンク2の頂部に接続している。排熱回収配管41a上には、コージェネレーションシステムの発電機に連結する熱交換器43が配設されている。
供給配管41bは、排熱回収配管41aの熱交換器43と貯湯タンク2との間から分岐し、噴霧ノズル4に接続している。
給水配管41cは、排熱回収配管41aの熱交換器43の上流側から分岐して、貯湯タンク2の底部に接続している。
補給配管41dは、給水配管41が排熱回収配管41aから分岐する第1分岐位置P1より上流側において、排熱回収配管41aから分岐し、供給配管41bに接続している。
【0074】
供給配管41bは、補給配管41dが接続する第1接続位置と、温水回収配管51が接続する第2接続位置との間に、ガス給湯器44が配設されている。ガス給湯器44には、流量計45が内設され、供給配管41bを流れる噴霧水の流量を検出している。また、ガス給湯器44の出口には、第4温度センサ49が配設され、噴霧ノズル4から噴霧する噴霧水の温度を検出している。
【0075】
供給配管41bは、三方電磁弁(「分流手段」に相当。)10が第2接続位置に配設されている。三方電磁弁10は、第1ポート10aと第2ポート10bとを連通させる第1弁部と、第1ポート10aと第3ポート10cを連通させる第2弁部とを内蔵し、非通電時には第1弁部と第2弁部を全閉しており、コイル部への通電量に比例して第1弁部と第2弁部との開度を調整する。三方電磁弁10は、第1ポート10aがガス給湯器44に接続され、第2ポート10bが噴霧ノズル4に接続され、第3ポート10cが温水回収配管51に接続されており、上流から供給される噴霧水を噴霧ノズル4と温水回収配管51に任意の割合で分流できるようにされている。
【0076】
また、供給配管41bには、混合弁(「温度調整手段」に相当。)5が第1接続位置に配設されている。混合弁5は、第1ポート5aと第2ポート5bを連通する第1弁部と、第2ポート5bと第3ポート5cを連通する第2弁部とを内蔵し、非通電時には第1弁部を全開し、第2弁部を全閉している。混合弁5は、第1ポート5aが排熱回収配管41aに接続され、第2ポート5bがガス給湯器44に接続され、第3ポート5cが補給配管41dに接続されている。第1ポート5aには、第1温度センサ46が配設され、排熱回収配管41aから供給される湯の温度を検出している。また、第2ポート5bには、第2温度センサ47が配設され、混合弁5から出力される噴霧水の温度を検出している。第3ポート5cには、第3温度センサ48が配設され、補給配管41dを流れるの水の温度を検出している。混合弁5は、第1〜第3温度センサ46〜48の検出結果に基づいてコイル部に供給される電流量が決定され、第1弁部と第2弁部の弁開度を調整する。
さらに、供給配管41bには、混合弁5の上流側に開閉弁(「開閉手段」に相当。)50が配設されている。開閉弁50は、ノーマルオープンタイプの電磁弁である。
【0077】
ミストサウナ装置1Bを構成する機器は、制御装置(「分流制御手段」、「加熱制御手段」、「開閉制御手段」に相当。)52によって制御される。図6は、制御装置52のブロック図である。
制御装置52は、コージェネレーションシステムの構成機器や電力機器、熱機器の動作を総合的に制御するものであり、その制御対象としてミストサウナ装置1Bを含んでいる。制御装置52は、基本的に第1実施の形態の制御装置13と同様の構造をなす。入出力インターフェース27には、室温計18、残湯量検出センサ(「貯湯温度検出手段」に相当。)19、流量計(「流量検出手段」に相当。)45、第1温度センサ46、第2温度センサ47、第3温度センサ48、第4温度センサ49、混合弁5、三方電磁弁10、熱交換器43、ガス給湯器44、開閉弁50、リモコン14などが接続し、信号の送受信を行う。
また、ROM29には、ミストサウナ制御プログラム34の他、貯湯タンク2の貯湯温度に応じて流路を切換え、噴霧ノズル4と温水回収配管51に噴霧水を分流する分流制御プログラム53が格納されている。
【0078】
このような構成を有するミストサウナ装置1Bの動作についてフローチャートを参照しながら説明する。図7は、分流制御処理を示すフローチャートである。図8は、分流制御の内容を説明する説明図であって、タンク蓄熱利用時に給湯動作を示す概念図である。図9は、分流制御の内容を説明する説明図であって、タンク湯切れ時の給湯動作を示す概念図である。
制御装置52は、ミストサウナ装置1Bによって噴霧ノズル4から噴霧水を噴霧しているときに、分流制御プログラム53をROM29から読み出して実行する。初期状態のミストサウナ装置1Bは、開閉弁50が全開し、また混合弁5が第1弁部を全開するとともに、第2弁部を全閉し、さらに、三方電磁弁10が第1弁部と第2弁部を全閉している。
【0079】
図7のS21において、給湯要求があったことを確認すると、S22において、その給湯要求がミストサウナ装置1Bであるか否かを確認する。ミストサウナ装置1Bでない場合には、S23において、通常の給湯動作を行い、ミストサウナ装置1Bである場合には、S24において、タンク蓄熱量が設定値より大きいか否かを判断する。なお、S21〜S24の処理は、図4のS1〜S4と同様であるので、説明を省略する。
【0080】
タンク蓄熱量が設定値より大きく、貯湯タンク2の貯湯水でミストサウナの熱負荷を賄える場合には(S24:YES)、S25において、図8に示すように、三方電磁弁10の第1ポート10aを第2ポート10bに接続するとともに、開閉弁50を開弁する。コージェネレーションシステムを運転していないときには、貯湯タンク2の貯湯水だけが排熱回収配管 41aから開閉弁50を介して供給配管41bに流入し、噴霧ノズル4から所定の流量X(L/min)ずつ噴霧される。
【0081】
S26では、噴霧水の温度調整がなされる。制御装置52は、第2温度センサ47が検出する温度を入力し、噴霧水が所定の温度に温度調整されているか否かを調べる。ここで、所定の温度とは、噴霧水を噴霧したときに浴室17の室温を効率よく上昇させるために必要な温度をいい、本実施の形態では60℃とする。制御装置52は、第1温度センサ46と第3温度センサ47が検出する温度を入力し、第2温度センサ47が検出する温度が60℃となるように第1弁部と第2弁部の弁開度を調整する。
【0082】
コージェネレーションシステムが発電していない場合において、混合弁5が貯湯水にW(L/min)の水を加えて温度調整すると、貯湯タンク2は、頂部から排熱回収配管41aに貯湯水をX−W(L/min)送り出す。これに伴って、貯湯タンク2の底部には、給水配管41cを介して排熱回収配管41aからX−W(L/min)の水が給水される。給水源は、混合用の水W(L/min)と貯湯タンク2への給水用の水X−W(L/min)を合算した分だけ、すなわち、噴霧水の噴霧量と同量となるX(L/min)だけ排熱回収配管41aに水を供給する。
【0083】
一方、コージェネレーションシステムが発電している場合には、貯湯タンク2の貯湯水と熱交換器43で加熱された湯を合流させて開閉弁50に供給し、供給配管41bから噴霧ノズル4に供給する(図7のS25)。噴霧ノズル4は、X(L/min)ずつ噴霧水を噴霧する。混合弁5が貯湯水に水をW(L/min)加え、熱交換器43が給水源42から水をZ(L/min)ずつ供給されて熱交換すると、貯湯タンク2はX−W−Z(L/min)ずつ頂部から排熱回収配管41aに貯湯水を送り出す。これに伴って、貯湯タンク2の底部には、X−W−Z(L/min)ずつ給水配管41cを介して排熱回収配管41aから給水される。貯湯タンク2の貯湯水と熱交換器43で加熱された湯は、供給配管41bが排熱回収配管41aから分岐する第3分岐位置P3で合流し、X−W(L/min)だけ開閉弁50に流れる。混合弁5は、開閉弁50を通過した湯に水をW(L/min)加えて三方電磁弁10に出力し、三方電磁弁10はX(L/min)ずつ噴霧水を噴霧ノズル4に供給する(図7のS26)。このとき、給水源42から排熱回収配管41aには、混合弁5に供給する温度調整用の水W(L/min)と貯湯タンク2への給水用の水X−W−Z(L/min)と熱交換器43に供給する水Z(L/min)とを合算した量だけ、すなわち、噴霧水の噴霧量と同量であるX(L/min)だけ水が供給される
【0084】
これに対して、貯湯タンク2のタンク蓄熱量が設定値以下であり、ミストサウナの熱負荷を賄えない場合には(図7のS24:NO)、ガス給湯器44で加熱した噴霧水を噴霧ノズル4から噴霧する。すなわち、S27において、図9に示すように、三方電磁弁の第1弁部と第2弁部とを開弁し、第1ポート10aを第2ポート10bと第3ポート10cに連通させる。また、開閉弁50への通電を遮断して開閉弁50を全閉する。そして、S27において、噴霧水の温度と流量を第2温度センサ47と流量計45でそれぞれ確認し、第4温度センサ49が検出する噴霧水の温度が60℃になるように、ガス給湯器44で噴霧水を加熱する。ガス給湯器44を駆動する場合、適切な噴霧量がX(L/min)であっても、最低作動流量であるX+Y(L/min)の噴霧水を混合弁5に供給する必要がある。この場合、S28に示すように、三方電磁弁10は、噴霧ノズル4に噴霧水を適切な噴霧量X(L/min)だけ供給し、残りの噴霧水Y(L/min)を温水供給配管51に供給し、貯湯タンク2に戻すように第1弁部と第2弁部の開度を調整する。
【0085】
コージェネレーションシステムが発電していないときには、貯湯タンク2は、湯がY(L/min)だけ流入すると、底部から給水配管41cに低温の貯湯水をY(L/min)だけ送り出す。熱交換器43が駆動していないので、低温の貯湯水は、排熱回収配管41aで給水源から供給される水と合流して補給配管41dに流れ込む。このとき、給水源は、噴霧水の噴霧量を補うように、水をX(L/min)ずつ排熱回収配管41aに供給する。給水源42の水は補給配管41dで貯湯タンク2の貯湯水と合流し、最低作動流量と同量の水が混合弁5の第3ポート5cに供給される。混合弁5は、第1弁部を閉じ、第2弁部を開いているため、水を補給配管41dからガス給湯器44にそのまま供給する。
噴霧水は、ガス給湯器44を通過する際に60℃に加熱され、三方電磁弁10によりX(L/min)は噴霧ノズル4へ供給されて浴室17に噴霧され、残りのY(L/min)は温水供給配管51に供給されて貯湯タンク2に蓄熱される。
【0086】
なお、ミストサウナの熱不足のときに、コージェネレーションシステムが運転されている場合には、発電機の排熱を回収した湯も貯湯タンク2に貯められる。熱交換器43に供給される水がZ(L/min)であるとすると、貯湯タンク2には、排熱回収配管41aから熱回収した湯Z(L/min)と温水回収配管51からの湯Y(L/min)が導入される。すると、貯湯タンク2の底部から給水管41cに低温の給湯水がY+Z(L/min)送り出される。熱交換機43が作動しているため、低温の給湯水は、熱交換器43側にZ(L/min)流れ、残りのY(L/min)が混合弁5側に流れる。低温の貯湯水は、給水源から供給される水X(L/min)と合流して補給配管41dに流入し、混合弁5を介してガス給湯器44に供給される。ガス給湯器44は噴霧水をX+Y(L/min)ずつ加熱して三方電磁弁10に供給する。三方電磁弁10は、噴霧ノズル4に噴霧水をX(L/min)供給し、温水回収配管51に噴霧水をY(L/min)供給するように、第1弁部と第2弁部の弁開度を調整する。加熱された噴霧水は、温水回収配管51を介して貯湯タンク2に戻され、蓄熱される。
【0087】
このような本実施の形態のミストサウナ装置1Bは、貯湯タンク2の蓄熱量が不足する場合には(図7のS24:NO)、図9に示すように、噴霧水供給配管41上に配設されたガス給湯器44で噴霧水を加熱した後に噴霧ノズルから直接噴霧する(図7のS27、S28)。この場合、ガス給湯器44で噴霧水を直接加熱するため、ガス給湯器44の最低作動流量X+Y(L/min)に合わせて噴霧水をガス給湯器44に供給する必要がある。最低作動流量X+Y(L/min)がミストサウナ環境を創出するのに必要な流量X(L/min)より多くても、三方電磁弁10が噴霧ノズル4と温水回収配管51に加熱された噴霧水を分流し、ミストサウナ環境を創出するのに必要な流量X(L/min)だけ噴霧ノズル4から噴霧水を噴霧すると同時に、残りの噴霧水Y(L/min)を温水回収配管51を介して貯湯タンク2に戻す(図7のS29)。このように噴霧水を噴霧ノズル4から噴霧しながら貯湯タンク2に蓄熱するので、ミストサウナ環境を創出するのに必要な流量X(L/min)ずつ加熱する液−液熱交換器を使用する場合と比べて、コージェネレーションシステムの発電機を低負荷で駆動して貯湯タンク2に蓄熱する機会が減らされる。また、貯湯タンク2に戻した噴霧水は貯湯水として利用されるため、給湯直接利用方式と比べて水を無駄に消費しない。
よって、本実施の形態のミストサウナ装置1Bによれば、噴霧水の水量を抑え、経済性、省エネ性を向上させることができる。
【0088】
ガス給湯器44は、噴霧水の温度が60℃より低いときに(図7のS24:NO)、噴霧水を自動的に加熱するので、60℃以上の噴霧水を継続的に噴霧して、浴室17を効率よく暖めることができる。
【0089】
噴霧水供給配管41を流れる噴霧水の流量は流量計45に検出されている。制御装置52は、流量計45が検出した流量を入力して、噴霧ノズル4と温水回収配管51に分流する噴霧水の割合を決定し、その割合に応じて三方電磁弁10の第1弁部と第2弁部の開度を制御する(図7のS29)。そのため、ガス給湯器44の加熱動作にかかわらず、噴霧水をほぼ一定流量X(L/min)で噴霧して、ミストサウナ環境を安定して作り出すことができる。
【0090】
また、本実施の形態のミストサウナ装置1Bは、図8及び図9に示すように、残湯量検出センサ19が検出する貯湯温度に応じて開閉弁50を開閉するだけで、貯湯タンク2の貯湯水を噴霧ノズル4に使用する給湯回路と、貯湯タンク2に熱交換器53でコージェネレーションシステムの発電機と熱交換して加熱された湯を貯める貯湯回路とを簡単に切り換えることができ、流路切換構造をコンパクトにすることができる。
【0091】
補給配管41dと供給配管41bが接続する接続部分には混合弁5が配設され、開閉弁50から供給される高温水に、熱交換器43で加熱される前の低温水を混合して噴霧水の温度調整をするので(図7のS26)、簡単な構造で温度調整機構を設けることができる。
【0092】
(第3実施の形態)
続いて、本発明のミストサウナ装置に係る第3実施の形態について図面を参照して説明する。図10は、制御装置61のブロック図である。
本実施の形態のミストサウナ装置1Cは、第2実施の形態と機器構成が同一であるが、制御装置61が学習機能を備える点で第2実施の形態と相違する。よって、ここでは、第2実施の形態と異なる点を中心に説明し、共通する点については第2実施の形態と同一符号を付して説明を適宜省略する。
【0093】
制御装置61は、第2実施の形態の制御装置52と基本構造が同じであるが、さらに、ROM29に学習機能プログラム(「予測手段」、「貯湯パターン決定手段」に相当。))62を格納している。学習機能プログラム62は、ミストサウナの給湯負荷を蓄積して、予測対象日におけるミストサウナの給湯負荷を予測し、貯湯パターンを決定するものである。
【0094】
メモリ(「噴霧量記憶手段」、「作動開始時刻記憶手段」に相当。)31には、タイマ32、時刻検出器33等で検出した作動時間や作動開始時刻が蓄積して記憶されている。作動時間とは、ミストサウナ装置1Cがミストサウナ環境と作り出すために作動し始めてから、ミストサウナ入浴が完了するまでの時間をいう。作動開始時刻とは、ミストサウナ装置1Cが作動し始めた時刻をいう。また、メモリ31には、流量計45が検出した噴霧水の流量が蓄積して記憶されている。また、メモリ31には、使用者がリモコン14で設定した条件(入浴指定時刻、入浴時間、入浴温度等)を記憶している。さらに、メモリ31には、ミストサウナ装置1C以外の熱機器や電力機器についても、熱負荷と電力負荷が蓄積して記憶されている。
【0095】
このような構成を有するミストサウナ装置1Cの動作についてフローチャートを参照しながら説明する。図11は、学習機能処理を示すフローチャートである。
制御装置61は、予測対象日の前日に学習機能プログラム62を読み出して実行し、予測対象日の熱負荷と電力負荷を予測して、コージェネレーションシステムの運転計画を立案する。
【0096】
即ち、先ず、S31において、メモリ31から入浴指定時刻、入浴時間、入浴温度のデータを入力して、制御装置52のメモリ31に蓄積する。
そして、S32において、曜日毎に入浴指定時刻、入浴時間、入浴温度のデータを平均処理し、ミストサウナ装置1Cの使用パターンを予測するための予測用データを作成する。
【0097】
そして、S33において、予測用データから翌日にミストサウナが使用されるか否かを予測し、使用の有無を判断する。翌日にミストサウナを使用しない場合には(S33:NO)、S31に戻って待機する。
【0098】
翌日にミストサウナを使用する場合には(S33:YES)、S34において、過去にミストサウナ装置1Cが噴霧した噴霧水の流量、入浴温度、作動時間などを読み出して、ミストサウナが消費する熱量を予測する。また、予測入浴指定時刻からミストサウナ環境を作り出すために必要な作動開始時刻を予測する。
【0099】
そして、S35において、風呂や台所、洗濯機などミストサウナ装置1C以外の熱機器が消費する熱負荷を算出し、ミストサウナ装置1C以外の熱機器が消費する熱量とミストサウナ装置1Cが消費する熱量とを合わせて、翌日1日分の熱負荷パターンを予測する。また、翌日に家庭の電力機器が消費する電力負荷を過去の電力負荷データから予測し、翌日1日分の電力負荷パターンを予測する。そして、熱負荷パターンと電力負荷パターンを利用して、翌日の熱負荷を賄うように発電機の起動時刻、停止時刻、運転負荷を算出し、予測対象日におけるコージェネレーションシステムの運転パターンを作成する。このように、ミストサウナ装置1Cだけでなく、貯湯タンク2に接続する熱機器全体の熱負荷や、コージェネレーションシステムに接続する電力機器の熱負荷を考慮することにより、コージェネレーションシステムを効率よく運転し、省エネ性、経済性を得ることが可能である。
【0100】
そして、S36において、翌日の運転制御時刻になったら、S35で作成した運転パターンに従って発電機や電力機器、熱機器を運転する。従って、ミストサウナ装置1Cも、時刻検出器33が作動開始時刻を検出すると、貯湯タンク2の貯湯水を噴霧ノズル4から浴室17に噴霧し始める。当該作動開始時刻には、貯湯タンク2が、少なくとも、予測対象日にミストサウナ装置1Cが消費すると予測される熱量を蓄熱しているため、ミストサウナ装置1Cの作動中に貯湯水が不足しにくい。
コージェネレーションシステムの運転が終了したら、S31に戻って待機する。
【0101】
このような本実施の形態のミストサウナ装置1Cでは、噴霧ノズル4から浴室17に噴霧した噴霧水の噴霧量を流量計45によって所定の間隔(例えば0.1msec)で検出してメモリ31に記憶するとともに、ミストサウナ装置1Cの作動時間を時刻検出器33で検出してメモリ31に記憶している。そして、予測対象日の前日に、メモリ31から過去のデータを読み出して平均処理し、予測対象日におけるミストサウナの使用パターンを予測する(図11のS32、S34:YES、S35)。平均処理によってデータのバラツキを小さくしているので、ミストサウナの使用パターンを精度よく予測できる。この使用パターンを含めてコージェネレーションシステムの運転計画を立案するときに、貯湯パターンも同時に作成し(図11のS35)、予測対象日当日に運転計画に従ってコージェネレーションシステムを運転し、貯湯パターンに従って貯湯タンク2に貯湯する(図11のS36)。このようにして、ミストサウナ装置1Cは、ミストサウナの作動開始時刻に合わせてミストサウナに必要な熱量を貯湯タンク2に蓄熱するので、放熱ロスを少なくでき、ミストサウナ入浴時に貯湯水が不足する不具合を回避できる。
【0102】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
【0103】
(1)例えば、上記実施の形態では、ミストサウナ入浴の設定温度を一定に制御する場合について説明した。これに対して、湯に水を混合する割合を増減させて高温の噴霧水と低温の噴霧水を交互に三方電磁弁10に供給するように混合弁5の第1弁部と第2弁部の開度を制御するようにしてもよい。この場合、噴霧ノズルから高温の噴霧水と低温の噴霧水が交互に噴霧され、浴室温度が上下するゆらぎの効果が得られ、長時間快適にミストサウナ入力することができる。
【0104】
(2)例えば、上記第1実施の形態では、水圧に基づいて三方電磁弁10による噴霧水供給配管3の遮断を制御したが、噴霧水供給配管3上に流量計を配設して噴霧ノズル4から噴霧する噴霧水の流量を検出し、その流量に基づいて三方電磁弁10による噴霧水供給配管3の遮断を制御してもよい。そして、流量計が検出した流量が所定値を超過したときには、所定値の噴霧水を噴霧ノズル4に供給し、超過分の噴霧水を排水管11に排水するように三方電磁弁10の第1弁部と第2弁部の開度を調整することにより、噴霧ノズル4から噴霧水を一定量ずつ噴霧するようにすれば、ミストサウナ環境を入浴時間に合わせて作り出すことができ、経済性や省エネ性がよい。この場合に排水を貯湯タンク2に戻すようにすれば、噴霧水を再利用できて経済的である。
【0105】
(3)例えば、上記実施の形態において、最初の数秒間は三方電磁弁10の第1弁部を全閉し、第2弁部を全開して、噴霧水供給配管3,41内に残留する噴霧水を排水管11や温水回収配管51に排水してから、三方電磁弁10の第1弁部を開いて噴霧水を噴霧するようにしてもよい。この場合、浴室17の温度上昇に資さない低温の噴霧水を無駄に噴霧するのを防止できる。
【0106】
(4)例えば、上記実施の形態では、混合弁5だけで温度調整を行っている。これに対して、弁を複数個設けて湯と水を混合して温度調整を行う機構を設けてもよい。また、三方電磁弁10についても、複数個の弁を設けて同様の機能を果たすようにしてもよい。
【0107】
(5)上記実施の形態では、ミストサウナ装置1A〜1Cの使用時に貯湯タンク2にある貯湯水を使用する場合について説明した。これに対して、ミストサウナ装置1A〜1Cが消費する熱量を事前に沸き増しするようにしてもよい。また、貯湯タンク2に複数の熱機器が接続する場合に、ミストサウナ装置1A〜1Cから給湯要求があったときに、ミストサウナ装置1A〜1Cが消費する貯湯水を優先的に確保するようにしてもよい。
【0108】
(6)例えば、上記第1実施の形態では、熱源15をコージェネレーションシステムの発電機とし、貯湯タンク2の内圧を0.15MPaに設定した。それに対して、熱源15を電気給湯器とし、貯湯タンク2の内圧が0.08MPaである場合には、噴霧水を昇圧する昇圧ポンプを圧力センサ9の上流に配設してもよい。この場合、昇圧ポンプの動作によって水圧や流量が変動しても、噴霧水の水圧又は流量をセンサで検出して三方電磁弁10の第1弁部と第2弁部の開閉動作を制御すれば、熱交換比率の低下や噴霧水の滴下を適切に防止できる。
【0109】
(7)例えば、上記第2,3実施の形態では、コージェネレーションシステムの発電機を熱源として貯湯する貯湯タンク2にミストサウナ装置1B,1Cを組み付ける場合について説明した。これに対して、電気温水システムの電気給湯器を熱源として貯湯する貯湯タンク2にミストサウナ装置1B,1Cを組み付けてもよい。電気温水システムでは、貯湯タンク2の容量(例えば900L)がコージェネレーションシステムの貯湯タンクの容量(例えば150〜200L)より大きいため、学習機能プログラム62を実行することにより、放熱ロスを効果的に小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】本発明の第1実施の形態にかかり、ミストサウナ装置の概略構成図である。
【図2】同じく、リモコンの平面図である。
【図3】同じく、制御装置のブロック図である。
【図4】同じく、ミストサウナ制御処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施の形態にかかり、ミストサウナ装置の概略構成図である。
【図6】同じく、制御装置のブロック図である。
【図7】同じく、分流制御処理を示すフローチャートである。
【図8】同じく、分流制御の内容を説明する説明図であって、タンク蓄熱利用時に給湯動作を示す概念図である。
【図9】同じく、分流制御の内容を説明する説明図であって、タンク湯切れ時の給湯動作を示す概念図である。
【図10】本発明の第3実施の形態にかかり、ミストサウナ装置で使用する制御装置のブロック図である。
【図11】同じく、学習機能処理を示すフローチャートである。
【図12】給湯直接利用方式を採用したミストサウナ装置の概略構成図である。
【図13】液−液熱交換方式を採用したミストサウナ装置の概略構成図である。
【符号の説明】
【0111】
1A,1B,1C ミストサウナ装置
2 貯湯タンク
3,41 噴霧水供給配管
4 噴霧ノズル
5 混合弁
9 圧力センサ
10 三方電磁弁
11 排水管
12 加熱装置
13,52,61 制御装置
14 リモコン
15 熱源
19 残湯量検出センサ
31 メモリ
34 ミストサウナ制御プログラム
41a 排熱回収配管
41b 供給配管
41c 給水配管
41d 補給配管
42 給水源
43 熱交換器
44 ガス給湯器
45 流量計
50 開閉弁
51 温水回収配管
53 分流制御プログラム
62 学習機能プログラム
【出願人】 【識別番号】000221834
【氏名又は名称】東邦瓦斯株式会社
【住所又は居所】愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号
【出願日】 平成17年1月11日(2005.1.11)
【代理人】 【識別番号】110000291
【氏名又は名称】特許業務法人コスモス特許事務所

【公開番号】 特開2006−191946(P2006−191946A)
【公開日】 平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願番号】 特願2005−3608(P2005−3608)