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【発明の名称】 発毛育毛装置及び発毛育毛方法
【発明者】 【氏名】清水 紘毅
【住所又は居所】東京都台東区上野二丁目14番22号 株式会社リジュー内

【氏名】石川 和秀
【住所又は居所】東京都台東区上野二丁目14番22号 株式会社リジュー内

【要約】 【課題】被験者の頭部に効率的に発毛育毛剤を浸透させることができる発毛育毛装置を提供すること。

【解決手段】ヘアキャップ1の内面側に伸縮自在に設けられ先端部が頭部Hと当接するベローズ40と、このベローズ40を伸縮させる伸縮機構4と、ヘアキャップ1と頭部Hとの間の空間Sに発毛育毛剤を供給する発毛育毛剤供給機構5と、ヘアキャップ1と頭部Hとの間の空間Sに空気を供給する給気機構3と、空間Sから空気を吸引して減圧する減圧機構6とを備える。給気機構3と減圧機構6とを作動して頭部Hから皮脂を除去し、伸縮機構4を作動して頭部Hをマッサージして血行をよくし、その状態で発毛育毛剤供給機構5を作動して頭部Hに発毛育毛剤を供給する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施術者の頭部を覆うヘアキャップと、このヘアキャップの内面側に伸縮自在に設けられ先端部が頭部と当接する突起と、この突起を伸縮させる伸縮機構と、前記ヘアキャップと前記頭部との間の空間に発毛育毛剤を供給する発毛育毛剤供給機構と、前記ヘアキャップと前記頭部との間の空間に気体を供給する給気機構と、前記ヘアキャップと前記頭部との間の空間から気体を吸引して減圧する減圧機構とを備えたことを特徴とする発毛育毛装置。
【請求項2】
請求項1に記載の発毛育毛装置において、
前記ヘアキャップは外殻部と内殻部とを備え、これらの外殻部と内殻部との間には内部空間が形成され、前記突起は、その内部が前記内部空間とそれぞれ連通する複数のベローズを備え、前記伸縮機構は前記内部空間を介して前記ベローズの内部に気体を供給することを特徴とする発毛育毛装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載された発毛育毛装置において、
前記ヘアキャップの前記頭部と対向する内面側には面状発熱体が設けられ、この面状発熱体は遠赤外線を放射する遠赤外線放射材を備えていることを特徴とする発毛育毛装置。
【請求項4】
内側面に突起が設けられたヘアキャップで被施術者の頭部を覆うとともに、前記突起を前記頭部に当接させて前記ヘアキャップと頭部との間に空間を形成し、この形成された空間の減圧と加圧とを繰り返し、その後、前記突起を伸縮させて前記頭部をマッサージし、前記ヘアキャップと前記頭部との間の空間を大気に開放した後、発毛育毛剤を前記頭部に供給する、ことを特徴とする発毛育毛方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、被施術者の頭部の発毛や育毛を促進するための発毛育毛装置及び発毛育毛方法に関する。
【背景技術】
【0002】
頭部の発毛や育毛を促進するために頭部に噴霧する発毛育毛剤が知られている。この発毛育毛剤を効率的に頭部に塗布するために、種々の提案がされている。
従来では、排気口、吸気口及び注入口を備えるヘアキャップ本体と、このヘアキャップ本体に配設され頭部と吸気口との間を区画するように配置された通気性頭部支持部とを備えたヘアキャップが知られている(特許文献1)。
特許文献1では、ヘアキャップと頭皮との間に形成される密閉室を真空状態に保持する真空ポンプが排気口に接続され、注入口から育毛剤が供給される構成である。
通気性頭部支持部は四角形状の連通孔(10〜50mmの大きさ)がネット状に配列形成された網状体であり、この網状体は、その周縁部がキャップ本体に固定されている。そのため、密閉室が真空状態となっても、頭部が排気口に接触することがない。
【0003】
【特許文献1】特許第2818935号公報(請求項1,8、段落番号「0030」及び図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
頭部に塗布した育毛剤を毛穴の奥まで浸透させるには、頭部の所定位置を集中して押圧し血行を良くすることが考えられる。
しかしながら、特許文献1では、通気性頭部支持部は頭部の全面を覆う網状体であるため、この網状体から被験者の頭部の全面に均等な力が伝わることになり、頭部の特定位置を押圧することにはならず、血行を良くすることができない。
そのため、特許文献1では育毛剤等を効率的に毛穴に浸透させるには限界があるという課題がある。
【0005】
本発明の目的は、被験者の頭部に効率的に発毛育毛剤を浸透させることができる発毛育毛装置及び発毛育毛方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の発毛育毛装置は、被施術者の頭部を覆うヘアキャップと、このヘアキャップの内面側に伸縮自在に設けられ先端部が頭部と当接する突起と、この突起を伸縮させる伸縮機構と、前記ヘアキャップと前記頭部との間の空間に発毛育毛剤を供給する発毛育毛剤供給機構と、前記ヘアキャップと前記頭部との間の空間に気体を供給する給気機構と、前記ヘアキャップと前記頭部との間の空間から気体を吸引して減圧する減圧機構とを備えたことを特徴とする。
【0007】
予め頭部を洗浄した被施術者はヘアキャップを突起が頭部に当接するまで深く被る。そして、給気機構と減圧機構とを相互に作動させてヘアキャップと頭部との間に形成された空間の減圧と加圧とを繰り返し、毛穴から皮脂を除去する。その後、伸縮機構を作動させて突起を伸縮させ、頭部へかかる突起の圧力を変化させてマッサージする。この状態で、発毛育毛剤供給機構を作動させて頭部に発毛育毛剤を供給する。
本発明では、毛穴から毛細管現象により発毛育毛剤が毛穴の奥まで浸透し、かつ、突起によるマッサージ効果で血行が良くなっているので、浸透した発毛育毛剤が迅速に頭皮に行き渡るから発毛育毛剤が効率的に浸透することになる。
【0008】
本発明では、前記ヘアキャップは外殻部と内殻部とを備え、これらの外殻部と内殻部との間には内部空間が形成され、前記突起は、その内部が前記内部空間とそれぞれ連通する複数のベローズを備え、前記伸縮機構は前記内部空間を介して前記ベローズの内部に気体を供給する構成が好ましい。
この発明では、伸縮機構から供給される気体はヘアキャップの内部空間に一度蓄えられて個々のベローズに送られるから、複数のベローズに均等な圧力で気体が送られることで、頭部を押圧する力も等しくすることができる。そのため、頭部全体をまんべんなくマッサージすることで、血行を良くして発毛育毛剤の毛穴の奥への浸透を効率的に行うことができる。
しかも、ベローズ毎に気体供給配管を接続する場合に比べて、伸縮機構の構造が簡易となる。
【0009】
また、前記ヘアキャップの前記頭部と対向する内面側には面状発熱体が設けられ、この面状発熱体は遠赤外線を放射する遠赤外線放射材を備えている構成が好ましい。
この発明では、面状発熱体によって頭部を暖め、かつ、遠赤外線効果によって、頭部の血行が良くなり、この点からも、発毛育毛剤の毛穴の奥への浸透を効率的に行うことができる。
【0010】
本発明の発毛育毛法は、内側面に突起が設けられたヘアキャップで被施術者の頭部を覆うとともに、前記突起を前記頭部に当接させて前記ヘアキャップと頭部との間に空間を形成し、この形成された空間の減圧と加圧とを繰り返し、その後、前記突起を伸縮させて前記頭部をマッサージし、前記ヘアキャップと前記頭部との間の空間を大気に開放した後、発毛育毛剤を前記頭部に供給することを特徴とする。
この発明では、被験者の頭部に効率的に発毛育毛剤を浸透させることができる発毛育毛方法を提供できるという効果を奏することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態の全体構成を示す概略構成図である。
図1において、本実施形態の発毛育毛装置は、被施術者が被るヘアキャップ1と、このヘアキャップ1を高さ調整可能に支持する装置本体2と、ヘアキャップ1に接続される4本の配管31〜34とを備えている。
ヘアキャップ1は、それぞれ弾性変形しない剛性を有する外殻部11と内殻部12とを備え、これらの外殻部11と内殻部12との間には密閉された内部空間13が形成されている。外殻部11と内殻部12とのうち少なくとも内殻部12は断熱材から形成される。
ヘアキャップ1は、オートバイ用ヘルメットと同様の外観形状であり、その正面が被施術者の頭部Hを眉毛近傍まで覆い、その側面が耳上位置まで覆い、その背面が首近くまで覆うものである。
【0012】
ヘアキャップ1の内殻部12の内周部には突起としてのベローズ40が散点状に複数設けられている。これらのベローズ40の配置位置は、東洋医学等で明らかにされるツボ(押圧されると血行の良くなる点)に対応する位置であり、少なくとも、被施術部分に配置される。
このベローズ40は、ゴム、合成樹脂等の適宜な材料から形成されるものであって、図示しない突出部が頭部Hと当接可能とされる略円板状の頂部40Aと、この頂部40Aに一体形成された蛇腹状の筒状部40Bとを備え、この筒状部40Bが伸縮自在とされた構成である。
筒状部40Bの開口端部は内殻部12と固定されており、この内殻部12に形成された連通孔12Aを通じてベローズ40の内部と内部空間13とが連通されている(図2参照)。
【0013】
配管31〜34のうち2本の配管31,32は高圧空気供給配管であり、これらのうち1本の配管31は、その一端がヘアキャップ1と被施術者の頭部との間の空間Sに開口されており、その他端は図示しない空気供給源に接続されている。配管31の途中には開閉弁35が設けられている。本実施形態では、空気供給源、配管31及び開閉弁35を備えて給気機構3が構成されている。
残りの配管32は、その一端がヘアキャップ1の内部空間13に開口されており、その他端が配管31に接続されている。この配管32の途中には開閉弁36が設けられている。この開閉弁36の開閉動作を繰り返すことで、空気供給源から配管32及び内部空間31を通ってベローズ40に送られる空気の量が制御され、ベローズ40が伸縮する。本実施形態では、ヘアキャップ1の内部空間13、配管32及び開閉弁36を備えて伸縮機構4が構成されている。
【0014】
配管33は、発毛育毛剤供給配管であり、その一端がヘアキャップ1と被施術者の頭部との間の空間Sに開口されており、その他端が配管31に接続されている。この配管33の途中には薬剤貯蔵容器50が接続されており、この薬剤貯蔵容器50に貯蔵された発毛育毛剤は発毛育毛剤供給配管33を通じて空間Sに供給される。また、発毛育毛剤供給配管33の薬剤貯蔵容器50の上流側には開閉弁37が設けられている。本実施形態では、薬剤貯蔵容器50、配管33及び開閉弁37を備えて発毛育毛剤供給機構5が構成されている。
薬剤貯蔵容器50に貯蔵される発毛育毛剤は、発毛効果を目的としたもの、育毛効果を目的としたも、発毛と育毛との双方の効果を目的としたもの、さらには、養毛を目的としたものが含まれるものであり、発毛育毛剤供給配管33の内部を流通可能であれば、液体、紛体、粒体、気体を問わない。
【0015】
配管34は、真空配管であり、その一端がヘアキャップ1と被施術者の頭部との間の空間Sに開口されており、その他端が図示しない吸引装置に接続されている。この吸引装置が作動すると、空間Sの空気が吸引されて略真空状態になるまで減圧される。
この配管34の途中にはフィルタ38が設けられており、このフィルタ38は吸引装置が作動された際に、空間S内に浮遊する塵や毛穴から除去された皮脂が吸引装置まで送られないようにするためのものである。
本実施形態では、配管34、吸引装置及びフィルタ38を備えて減圧機構6が構成されている。
【0016】
装置本体2はヘアキャップ1の頂部を固定する筒状体21と、この筒状体21を昇降自在に支持するフレーム22とを備えており、このフレーム22には被施術者が座る椅子(図示せず)が設けられている。この装置本体2には、給気機構3、伸縮機構4、発毛育毛剤供給機構5及び減圧機構6の開閉弁35〜37、吸引装置等の駆動を制御する制御装置が設けられており、この制御装置は予め入力されたプログラムに従って給気機構3、伸縮機構4、発毛育毛剤供給機構5及び減圧機構6を駆動制御する。
筒状体21は、その側部に配管31〜34を挿通するための開口21Aを有する。
筒状体21をフレーム22に対して昇降させる機構として、筒状体21に設けられるラックと、このラックに噛合するピニオンと、このピニオンに連結されるとともにフレーム22に固定されるモータとを備えた構造が例示できる。
【0017】
ヘアキャップ1の内殻部12の内周下部であって被施術者の耳上に当たる部分にはエアーバンド7が設けられている。
このエアーバンド7は、ゴム、合成樹脂等の弾性材料から形成されるものであって、その内部が空洞とされる。この空洞に図示しない空気供給源から空気が供給されると、エアーバンド7が膨張して被施術者の頭部とヘアキャップ1との間の空間Sを密閉する。
【0018】
内殻部12の内周面にはベローズ40及び配管31,33,34の間を埋めるように面状発熱体8が設けられている。
この面状発熱体8の構造が図3に示されている。図3において、面状発熱体8は、断熱材からなる内殻部12の内周面に貼付されたヒータ本体81と、このヒータ本体81に貼付され遠赤外線放射材が混入された合成樹脂製シート82と、この合成樹脂製シート82に貼付されたコーティング83とを備えて構成されている。
ヒータ本体81は、面状に形成されたものであり、このヒータ本体81としては、発熱部としてニクロム線を用い、このニクロム線を蛇行配置したものや、熱可塑性樹脂にカーボンブラック等の導電性粒子を融和してなる面状の発熱抵抗シートに一対の電極を設けたPTCヒータを例示できる。このPTCヒータの発熱抵抗シートは温度の上昇とともに電気抵抗値が増大する正温度係数特性(PTC特性)を備えたものである。
【0019】
合成樹脂製シート82はポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂からなり、その内部に混入される遠赤外線放射材としては、ブラックシリカパウダー、炭素、セラミック等を例示できる。これらの遠赤外線放射材は粒状や粉状であって、合成樹脂製シート82を押出成形等して成形する際に、樹脂パレットとともに押出成形装置のホッパに供給される。
コーティング83は熱を透過する合成樹脂から成形される。
【0020】
次に、本実施形態にかかる発毛育毛方法について説明する。
[頭部洗浄工程]
まず、被施術者の頭部Hを洗浄する。この洗浄に際して、界面活性剤を主成分とするシャンプーやSB菌等のバクテリアを主成分とするシャンプーを用いる。
[準備工程]
被施術者は複数のうち少なくとも一部のベローズ40に頭部Hが当たるまでヘアキャップ1を深く被る。この状態では、ベローズ40と頭部Hとの間に空間Sが形成されることになる。また、装置本体2の筒状体21とフレーム22との相対位置を調整することで、ヘアキャップ1の高さ調整をする。
さらに、エアーバンド7に空気を送り込みヘアキャップ1と頭部Hとの間の空間Sを密閉状態とする。
【0021】
[皮脂除去工程]
減圧機構6と給気機構3とを交互に作動させてヘアキャップ1と頭部Hとの間の密閉された空間Sの減圧と加圧とを繰り返す。この減圧と加圧とを所定時間(所定サイクル)実施する。これにより、頭部Hの毛穴に詰まった皮脂が除去される。除去された皮脂はフィルタ38で溜められる。
[血行促進工程]
皮脂除去工程を終了した後、あるいは、皮脂除去工程と同時に血行促進工程を実施する。この血行促進工程では、面状発熱体8は遠赤外線を放射しながら発熱する。これにより、頭部Hが暖められる。さらに、伸縮機構4を作動してベローズ40を伸縮させる、これにより、既に頭部Hに当接しているベローズ40は頭部Hへの押圧力を変化させ、頭部Hに当接していないベローズ40は伸長することで頭部Hを押圧する。これらのベローズ40の伸縮により、頭部Hの頭皮がマッサージされ、頭部Hが暖められることと相まって、血行が良くなる。
【0022】
[発毛育毛剤投入工程]
減圧機構6と給気機構3との作動を中止し、ヘアキャップ1と頭部Hとの間の空間Sを大気に開放する。
この大気圧状態で発毛育毛剤供給機構5を作動し、発毛育毛剤をキャップ1と頭部Hとの間の空間Sに投入する。この発毛育毛剤は頭部Hに付着する。
頭部Hの毛穴は皮脂が除去されて開いた状態であるので、毛と毛穴との間には微小の隙間が形成されることになる。この隙間から発毛育毛剤が毛細管現象により毛穴の奥まで浸透する。
発毛育毛剤を空間Sに投入して所定時間経過後、あるいは、発毛育毛剤を空間Sに投入しながら、伸縮機構4を作動してベローズ40を伸縮させ、頭部Hをマッサージする。
【0023】
従って、本実施形態の発毛育毛装置は、被施術者の頭部Hを覆うヘアキャップ1と、このヘアキャップ1の内面側に伸縮自在に設けられ先端部が頭部と当接するベローズ40と、このベローズ40を伸縮させる伸縮機構4と、ヘアキャップ1と頭部Hとの間の空間Sに発毛育毛剤を供給する発毛育毛剤供給機構5と、ヘアキャップ1と頭部Hとの間の空間Sに空気を供給する給気機構3と、空間Sから空気を吸引して減圧する減圧機構6とを備え、給気機構3と減圧機構6とを作動して頭部Hから皮脂を除去し、伸縮機構4を作動して頭部Hをマッサージして血行をよくし、その状態で発毛育毛剤供給機構5を作動して頭部Hに発毛育毛剤を供給した。
そのため、毛穴から毛細管現象により発毛育毛剤が毛穴の奥まで浸透し、かつ、マッサージ効果により血行が良くなっているので、浸透した発毛育毛剤が迅速に頭皮に行き渡るから発毛育毛剤が効率的に浸透することになる。
【0024】
ヘアキャップ1は外殻部11と内殻部12とを備え、これらの外殻部11と内殻部12との間には内部空間13が形成されている、しかも、ベローズ40は、複数配置されるとともに、これらの内部がそれぞれ内部空間13と連通する構成であり、伸縮機構4は内部空間13を介してベローズ40の内部に空気を供給する構成である。従って、伸縮機構4から供給される空気はヘアキャップ1の内部空間13に一度蓄えられて個々のベローズ40に送られるから、複数のベローズ40に均等な圧力で空気が送られることで、頭部Hを押圧する力も等しくすることができる。そのため、頭部全体をまんべんなくマッサージすることで、血行を良くして発毛育毛剤の毛穴の奥への浸透を効率的に行うことができる。
【0025】
内部空間13は複数のベローズ40に連通する共通配管の役目を有するものであり、この内部空間13はヘアキャップ1に形成されているから、ベローズ40毎に気体供給配管を接続する場合に比べて、伸縮機構4の構造が簡易となる。
【0026】
ヘアキャップ1の頭部Hと対向する内面側には面状発熱体8が設けられ、この面状発熱体8は遠赤外線を放射する遠赤外線放射材を備えているから、面状発熱体8自体の加熱と遠赤外線放射材による遠赤外線効果とによって頭部Hの血行がより良くなり、この点からも、発毛育毛剤の毛穴の奥への浸透を効率的に行うことができる。
【0027】
また、本実施形態では、ヘアキャップ1の内殻部12の内周下部にエアーバンド7を設けたから、頭部Hとヘアキャップ1との間の空間Sを密閉することができる。そのため、簡易な構造で空間Sを密閉することが可能となる。
しかも、エアーバンド7は空気が供給されて膨出する構造としたので、頭部Hの大きさの異なる被施術者であっても、簡単に頭部Hとヘアキャップ1との間の空間Sを密閉することができる
【0028】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、ベローズ40を複数設けた構造としたが、本発明では、ベローズ40を1つのみ設ける構造でもよい。この場合、配管31,32,34の端部近傍にベローズ40を設けることが好ましい。
【0029】
本発明では、突起はベローズ40に限定されるものではない。例えば、内殻部12にシリンダを取り付け、このシリンダの内部にピストンを進退自在に配置し、このピストンを常時後退する方向にばねで付勢するとともに空気で突出させて突起を構成するものでもよい。
また、ヘアキャップ1と頭部Hとの間の空間Sの減圧と加圧とを繰り返すことを要せず、それぞれ1回のみ実施する場合であってもよい。
【0030】
前記実施形態では、ヘアキャップ1の内部に供給する気体として空気を使用したが、この気体は人体に無害な気体であれば何でもよい。例えば、窒素でもよい。
また、本発明では、面状発熱体8を設けることを要しない。この場合、ヘアキャップ1と頭部Hとの間の空間Sに送る気体に加温した水蒸気を混合させることで、頭部Hを暖めることができる。
【0031】
本発明では、エアーバンド7に変えてヘアキャップ1の内周下部に発泡ウレタン等を設けるものでもよい。要するに、ヘアキャップ1と頭部Hとの間を何らかの手段を用いて密閉するものであればよい。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は性別、年齢にかかわらず種々の被施術者を対象とした発毛育毛に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態にかかる発毛育毛装置を示す概略構成図。
【図2】前記実施形態の腰部を示す断面図。
【図3】面状発熱体の構造を示す断面図。
【符号の説明】
【0034】
1…ヘアキャップ
3…給気機構
4…伸縮機構
5…発毛育毛剤供給機構
6…減圧機構
8…面状発熱体
11…外殻部
12…内殻部
13…内部空間
40…ベローズ(突起)
H…頭部
S…空間
【出願人】 【識別番号】501497345
【氏名又は名称】株式会社リジュー
【住所又は居所】東京都台東区上野二丁目14番22号
【出願日】 平成16年12月16日(2004.12.16)
【代理人】 【識別番号】100079083
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 實三

【識別番号】100094075
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 寛二

【識別番号】100106390
【弁理士】
【氏名又は名称】石崎 剛

【公開番号】 特開2006−167215(P2006−167215A)
【公開日】 平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願番号】 特願2004−364884(P2004−364884)