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【発明の名称】 エアーマッサージ装置
【発明者】 【氏名】小栗 愼一
【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区日本橋5丁目5番21号 株式会社フジ医療器内

【要約】 【課題】複数のエアーバッグを順次連続的にスムーズに膨縮させ、施療部に滑らかな感覚のマッサージを行い、マッサージ効率の向上を図る事ができるエアーマッサージ装置を提供する。

【解決手段】マット部1に配設した複数のエアーバッグA・Bを二個のエアー給排気装置6・7で交互に膨縮するように構成した。複数のエアーバッグA・Bを順次膨縮させる場合、第一のエアーバッグA1は第一のエアー給排気装置6で膨縮させ、第二のエアーバッグB1は第二のエアー給排気装置7で稍時間差を介して順次膨縮させ、これに連続する複数のエアーバッグA2,B2,・・・A8,B8も同様に稍時間差を介して順次膨縮させることができる。これにより、複数のエアーバッグは順次連続的にスムーズに膨縮を繰り返し、施療部に連続した滑らかなマッサージを行わせる事ができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のエアーバッグを配備し、これらのエアーバッグに連通するエアー給排気装置を少なくとも二以上設けると共に、該エアー給排気装置を制御する制御部を備えたエアーマッサージ装置であって、前記制御部でエアー給排気装置によるエアーバッグへの給排スピードや給排量を選択できるようにした事を特徴とするエアーマッサージ装置。
【請求項2】
複数のエアーバッグを配備し、これらのエアーバッグに連通するエアー給排気装置を少なくとも二以上設けると共に、該エアー給排気装置を制御する制御部を備えたエアーマッサージ装置であって、前記制御部は、エアー給排気装置によりエアーバッグの往復移動膨縮や反復移動膨縮の他、ポイント膨縮や不定移動膨縮を行わせることができる制御部であることを特徴とするエアーマッサージ装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のエアーマッサージ装置は、左右側端に隆起状に形成されたガード部を備え、その内部側に複数のエアーバッグを配備してある事を特徴とする請求項1又は請求項2記載のエアーマッサージ装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2記載のエアーマッサージ装置は、肩部に対応するエアーバッグが傾斜状に設けてある事を特徴とする請求項1又は請求項2記載のエアーマッサージ装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4記載のエアーマッサージ装置は、座部と背凭れ部を有する椅子である事を特徴とする請求項1乃至請求項4記載のエアーマッサージ装置。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、エアーの給排気によって膨縮する複数のエアーバッグによって施療部をマッサージするようにするエアーマッサージ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のローラ式マッサージ装置は、ベッドや椅子等の内部にモータ等の駆動機構によりマッサージ用ローラを往復動させるようにした機械式マッサージ装置が内装されており、このマッサージ用ローラが施療部に当接しながら往復動するようにしたものがほとんであった。
【0003】
しかし、このような従来のローラ式マッサージ装置では、内部に重量物でしかも硬性な材料で製作されたマッサージ機構を内装しているため、全体重量が重く運搬に不便であると共に、外形状も内部のマッサージ装置の形状に左右されるという問題が有った。
【0004】
近年では、このような従来の問題点を解決すべく、マット部に複数のエアーバッグを配設し、エアー給排気装置で各エアーバッグに順次エアーを給排気するようにしたエアーローラと称すマット型エアーマッサージ装置や、椅子の背凭れ部内や座部にエアーバッグを配設する他、W字状に形成された足載台の両側にエアーバッグを配設し、エアー給排気装置で各エアーバッグに順次エアーを給排気するようにしたエアーチェアと称す椅子型エアーマッサージ装置(特開平7−116214号、特開平7−124212号、特開平7−114214号、特開平8−336564号、特開平8−336565号、特開平10−118141号、特開平11−9639号、他)が開発されており、これらは既に周知になっている。
【特許文献1】特開平7−116214号公報
【特許文献2】特開平7−124212号公報
【特許文献3】特開平7−114214号公報
【特許文献4】特開平8−336564号公報
【特許文献5】特開平8−336565号公報
【特許文献6】特開平10−118141号公報
【特許文献7】特開平11−9639号公報
【0005】
すなわち、これらのものは、上記したように従来の機械式マッサージ機に比べて、全体重量が軽量で、どのような形状のものにも内装できると共に、折り畳み可能で持ち運び容易で有り、しかも、首部・肩部・背中部・腰部の他、臀部・尻部・大腿部や足のふくらはぎ部等に亘る広域範囲を、これらに対応するよう任意に配設されたエアーバッグを適宜に膨縮させることで、施療部を快適にマッサージできるという利点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、この種の従来のエアーマッサージ装置にあっては、一種一台のエアー給排気装置しか備えていないため、複数のエアーバッグを順次膨縮させて施療部をマッサージする場合には、第一エアーバッグから順次膨縮を繰り返すようにしており、第一エアーバッグを膨張させてから第二エアーバッグを膨張させる過程で、先の第一のエアーバッグを縮小させると同時に第二エアーバッグが膨張するという作業を繰り返す必要がある。
【0007】
従って、このように各エアーバッグを連続して膨縮させる場合には、第一のエアーバッグを膨張させてから、次に第二のエアーバッグを膨張させる必要があるため、第一のエアーバッグの膨張終了後に第二のエアーバッグの膨張させる過程において、給排気装置からの空気送給の切換に時間を要し、連続して順次スムーズに膨張させる事ができないという問題があり、従来の機械式マッサージ装置のようなマッサージ用ローラによるスムーズな連続マッサージが行えない断続的な感覚の給排気になっていた。
【0008】
本発明は、上記のような複数のエアーバッグを備えたエアーマッサージ装置において、複数のエアーバッグを順次連続的にスムーズに膨縮させ、施療部に滑らかな感覚のマッサージを行えるようにし、マッサージ効率の向上を図る事ができるエアーマッサージ装置を提供する事を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明のエアーマッサージ装置は、複数のエアーバッグと、これらのエアーバッグに連通するエアー給排気装置とを備えるエアーマッサージ装置であって、前記エアー給排気装置を少なくとも二以上設けて構成する事を特徴とするものである。
【0010】
また、本発明のエアーマッサージ装置は、前記エアー給排気装置を二個設け、第一のエアー給排気装置は前記エアーバッグの奇数番目を各々連通し、第二のエアー給排気装置は前記エアーバッグの偶数番目に各々連通するよう構成する事を特徴とするものでもある。
【0011】
更に本発明のエアーマッサージ装置は、前記エアー給排気装置を複数個設け、各エアー給排気装置と前記各エアーバッグが順次交互に繰り返し連通するよう構成する事を特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
よって、本発明によれば、少なくとも二以上のエアー給排気装置で複数のエアーバッグを順次交互に給排気するようにしてあるので、各エアーバッグを順次スムーズに膨縮させ、滑らかで連続的或いはアトランダムな膨縮を任意に行わせる事ができ、各エアーバッグの膨張移動に断続間隔を生じる事はなく、施療部に対する連続的で滑らかなマッサージをすることができる。
【0013】
本発明のエアーマッサージ装置は、上記のように構成する事により、以下のような作用をもたらすものである。
すなわち、本発明は、複数のエアーバッグを備え、この複数のエアーバッグに連通するエアー給排気装置を少なくとも二以上設けて構成しているため、例えばエアー給排気装置は三個の場合には、複数のエアーバッグを順次膨縮させてマッサージする場合、任意のエアーバッグと第一のエアー給排気装置を連通させ、該エアーバッグ以外の任意のエアーバッグと第二のエアー給排気装置を連通させ、更に前記各エアーバッグ以外の任意のエアーバッグと第三のエアー給排気装置を連通させることができ、第一乃至第三のエアー給排気装置を順次稼動させることで、各エアーバッグの膨縮を滑らかで連続的或いはアトランダムに順次膨縮させる事ができ、施療部に連続的で滑らかなマッサージをすることができる。
【0014】
また、本発明では、前記エアー給排気装置を二個設け、第一のエアー給排気装置は前記エアーバッグの奇数番目を各々連通し、第二のエアー給排気装置は前記エアーバッグの偶数番目に各々連通するよう構成しているため、前述したものと同様に、第一のエアーバッグを膨張させてから順次次々にエアーバッグを膨張させる迄に、断続的な時間差を生じる事はなく、施療部に連続的で滑らかなマッサージをすることができる。
【0015】
更に、本発明は、前記エアー給排気装置を複数個設け、各エアー給排気装置と前記各エアーバッグが順次交互に繰り返し連通するよう構成しているため、例えばエアー給排気装置が三個の場合には、複数のエアーバッグを順次膨縮させてマッサージする場合に、第(一+三×n番目[但しn≧0])のエアーバッグは第一のエアー給排気装置で膨縮させ、第(二+三×n番目[但しn≧0])のエアーバッグは第二のエアー給排気装置で同時或いは稍時間差を介して膨縮させることができ、第(三+三×n番目[但しn≧0])のエアーバッグは第三のエアー給排気装置で同時或いは稍時間差を介して膨縮させることができ、よって、第一のエアーバッグを膨張させてから順次次々に各エアーバッグを膨張させる迄に、断続的な時間差を生じる事はなく、施療部に連続的で滑らかなマッサージをすることができる。
【実施例】
【0016】
以下、本発明に係るエアーマッサージ装置を図面に示す一実施例に基づき、これを詳細に説明する。
図1はエアーマッサージ装置の外観全体を示す斜視図であり、図2はエアーマッサージ装置の内部機構を示す概略説明図である。
【0017】
図1及び図2ではマット式のエアーマッサージ装置を示しており、これはマット部1と駆動部2を備える。マット部1はその上面の前端に枕部3を、左右側端に転落防止用のガード部4・4をそれぞれ隆起状に形成してあり、その内部に複数個(図示例では16個)のエアーバッグA・Bを、首部・肩部・背中部・腰部・臀部・大腿部・ふくらはぎ部、及び足首部の各部に対応するようエアーバッグA1,A2・・・A8、B1,B2・・・B8のように順次並べて配備させている。
【0018】
4は、左右に設けられたガード部であり、の足元側には足押さえ用のバンド5を配備している。
【0019】
2は駆動部であり、該駆動部2は、図2に示すように二個のエアー給排気装置6・7と、このエアー給排気装置6・7を制御するマイクロコンピューター等からなる制御部8とを備える。
【0020】
前記各エアー給排気装置6・7はそれぞれエアーコンプレッサー9・10と、これらのエアーコンプレッサー9・10からのエアーを後述のエアーホース11・12を介して所定の順序でエアーバッグA,Bに分配して供給するロータリーバルブよりなる分配器13・14とから構成されている。
【0021】
また、前記二個のエアー給排気装置6・7は、並行して駆動させることにより複数のエアーバッグA・Bを交互に給排気して膨縮させることができ、そのため例えば、図2のようにエアーバッグA・BがA1,B1,A2,B2,A3,B3・・・・A8,B8の順に交互に並べられている場合、第一のエアー給排気装置6の分配器13はエアーバッグA1・・・A8にエアーホース11を介して接続し、第二のエアー給排気装置7の分配器14はエアーバッグB1・・・B8にエアーホース12を介して接続している。
【0022】
前記制御部8は、これに接続されたリモートコンロール15(無線であっても良い)によって、前記各エアー給排気装置6・7の給排スピードや給排量を選択できるようにしており、また、前記各エアー給排気装置6・7に接続されたエアーバッグの給排稼動や給排休止を設定できるようにしている。
【0023】
以上のように構成したエアーマッサージ装置を使用するにあっては、リモートコンロール15を操作するだけで、制御部8を介して各エアー給排気装置6・7を稍時間差を設けて稼動させることができ、第一のエアー給排気装置6で第一のエアーバッグA1を膨張させて、該エアーバッグA1が膨張過程にある際に、第二のエアー給排気装置7で第二のエアーバッグB1を膨張させることができ、該エアーバッグB1が膨張過程にある際に第一の第一のエアー給排気装置6による第一のエアーバッグA1の収縮が完了していると共に分配器13の切換が完了しているため、第一のエアー給排気装置6で第三のエアーバッグA2を膨張させ、該エアーバッグA2が膨張過程にある際に第一の第二のエアー給排気装置7による第二のエアーバッグB1の収縮が完了していると共に分配器14の切換が完了しているため、第二のエアー給排気装置7で第四のエアーバッグB2を膨張させるという動作を繰り返し、第五以後の各エアーバッグA3,B3,A4,B4,・・・・A8,B8も同様な動作を行い、施療部に対し、各エアーバッグA1,B1,・・・・A8,B8による連続した滑らかなマッサージを行わせることができるのである。
【0024】
尚、上記実施例ではエアー給排気装置6・7が二個使用した例を示したが、該個数以上の台数のエアー給排気装置によっても使用でき、同様な設定により施療部に対する連続した滑らかなマッサージを行わせることができる。
【0025】
また、上記実施例ではマット式のエアーマッサージ装置を示した例を示したが、座部と背凭れ部とを有する椅子にも同様に適用できるものであり、この場合には、座部及び背凭れ部の他、足載台等に複数のエアーバッグを配備させる事で、同様なエアーマッサージが行える。
【0026】
更に、上記に例示していないが、エアーマッサージ装置のエアーバッグの膨縮移動については、マイコン等を装備させた制御部8を配備する事により、往復移動膨縮の他、反復移動膨縮及びポイント膨縮の他、不定移動膨縮を行わせることができるものであり、これらの動作は、エアー給排気装置の個数により限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明のエアーマッサージ装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明のエアーマッサージ装置における内部機構の一実施例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
【0028】
A1,・・・A8 エアーバッグ
B1,・・・B8 エアーバッグ
6 エアー給排気装置
7 エアー給排気装置

【出願人】 【識別番号】000136491
【氏名又は名称】株式会社フジ医療器
【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区日本橋5丁目5番21号
【出願日】 平成18年3月9日(2006.3.9)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−150110(P2006−150110A)
【公開日】 平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願番号】 特願2006−63436(P2006−63436)