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【発明の名称】 カプセル式サウナ
【発明者】 【氏名】河▲崎▼ 嘉毅
【住所又は居所】山口県下関市生野町2丁目31番13号 河▲崎▼冷熱電機株式会社内

【要約】 【課題】入浴室の周壁部を略円筒形状に形成することにより、成形が容易で量産性に優れると共に、耐圧があり耐久性に優れ、小型軽量で搬送性、設置自在性に優れ、内部に入浴者の全身を収容して低温で入浴できるため、性別や年齢を問わず手軽に利用でき汎用性、省エネルギー性、安全性に優れるカプセル式サウナを提供することを目的とする。

【解決手段】カプセル状に形成された入浴室2と、入浴室2の内部を加熱する加熱部と、を有するカプセル式サウナ1であって、入浴室2が、略円筒形状に形成された周壁部2aと、周壁部2aに形成された開口部2dと、周壁部2aに回動又は摺動自在に配設され開口部2dを開閉する開閉扉2eと、を備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カプセル状に形成された入浴室と、前記入浴室の内部を加熱する加熱部と、を有するカプセル式サウナであって、前記入浴室が、略円筒形状に形成された周壁部と、前記周壁部に形成された開口部と、前記周壁部に回動又は摺動自在に配設され前記開口部を開閉する開閉扉と、を備えていることを特徴とするカプセル式サウナ。
【請求項2】
前記入浴室が、前記周壁部の内壁に形成された周壁部断熱材層と、前記周壁部断熱材層の内側に配設された前記加熱部と、前記加熱部の内側に配設された周壁部保護層と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のカプセル式サウナ。
【請求項3】
前記入浴室が、前記入浴室の長手方向と平行に前記入浴室の内部に形成されたベッド部又は前記入浴室の長手方向と直交して前記入浴室の内部に形成された座部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカプセル式サウナ。
【請求項4】
前記ベッド部又は前記座部が、前記入浴室の内部に配設され前記ベッド部又は前記座部を支持する支持固定部と、前記支持固定部の上部に配設された防水層と、前記防水層の上部に形成された断熱材層と、前記断熱材層の上部に配設された前記加熱部と、前記加熱部の上部に配設された保護層と、を備えていることを特徴とする請求項3に記載のカプセル式サウナ。
【請求項5】
少なくとも前記保護層の上部に敷設され遠赤外線等の電磁波を放射する放射体タイル層を備えていることを特徴とする請求項4に記載のカプセル式サウナ。
【請求項6】
前記ベッド部の後端部又は下部或いは前記座部の下部に配設され前記入浴室を加湿する加湿器を備えていることを特徴とする請求項3乃至5の内いずれか1項に記載のカプセル式サウナ。
【請求項7】
前記ベッド部又は前記座部の上面に脱着自在に敷設され遠赤外線等の電磁波を放射する放射体シートを備えていることを特徴とする請求項3乃至6の内いずれか1項に記載のカプセル式サウナ。
【請求項8】
前記入浴室の前記周壁部が、ボイドチューブで形成されていることを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1項に記載のカプセル式サウナ。
【請求項9】
前記開閉扉が、前記開閉扉の内壁の全部又は一部に形成された開閉扉断熱材層と、前記開閉扉断熱材層の内側に配設された加熱部と、前記加熱部の内側に配設された開閉扉保護層と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至8の内いずれか1項に記載のカプセル式サウナ。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、カプセル状に形成された入浴室の内部を加熱して入浴するカプセル式サウナに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、入浴者の発汗作用を促進し健康を増進させる目的で設けられているサウナは、温泉等の施設に併用されて設置されることが多く、ダイエットや入浴後の爽快感を目的に多くの人に利用されている。
従来のサウナは内装に木材を大量に使用し省資源性に欠けると共に、建設物として施設全体を建設するので施工が大掛りで生産性に欠けるという問題点があった。
この問題点を改善するために、施設と独立して製造され、個人で使用することができる移設可能なサウナが検討されている。
例えば(特許文献1)には、「積層された平板状のシート、およびシートの層間に挿入された電熱装置を備えた下部マットと、下部マットと同一の積層構造を備えた上部マットと、下部マットの長辺に、上部マットの長辺を連結する連結手段と、連結手段により下部マットと上部マットとを連結した状態で、上部マットが半円筒のトンネル形状を保つように、上部マットの短辺方向に張った複数本の補強バーとを備えたことを特徴とするドーム型サウナ装置」が開示されている。
(特許文献2)には、「ベッド上に、半円筒状ドーム型の炭素繊維発熱体による遠赤外線放射体が設けられ、該ドーム型の遠赤外線放射体は、複数に分割されており、各々の放射体の一端がベッドに軸支され、回転自在に開閉できるように設けられていることを特徴とする健康増進装置」が開示されている。
(特許文献3)には、「ベッド状の基台の上に断熱材を設けて、この上に蓄熱体となるコンクリート層を設け、更にこのコンクリート層の上面に焼結したセラミックや鉱石を敷き詰め、コンクリート層の内部に発熱媒体が循環するパイプを埋設し、このパイプを、シーズヒータを取付けた加熱装置に接続すると共にポンプに接続し、発熱媒体を循環させて加熱した蓄熱体を介して、セラミックや鉱石を加熱することを特徴とする温熱ベッド」が開示されている。
【特許文献1】特開2003−245326号公報
【特許文献2】特開2002−113068号公報
【特許文献3】特開2001−70463号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら上記従来の技術は、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)では、上部マットが半円筒のトンネル形状を保つように上部マットの短辺方向に張った複数本の補強バーを必要とし、上部マットと下部マットを連結手段により連結しなければならないので、構成が複雑で組立て作業性、生産性に欠けるという課題を有していた。
また、上部マットと下部マットとを連結したドーム形状の両端の口を塞ぐ半円状の密閉部材の少なくとも一方には、使用者の顔をトンネル外に出すための貫通ホールが形成されるので気密性に欠けると共に、上部マットや下部マットの断熱性や耐水性に対する考慮がなされていないためエネルギー効率が悪く、省エネルギー性、信頼性に欠けるという課題を有していた。
更に、移動手段を備えていないので、組立てた状態で搬送することが困難で搬送性に欠けるという課題を有していた。
(2)(特許文献2)では、対象者の頭部以外が覆われる形状で頭部側の端部が開口しているため気密性がなく、十分なサウナ効果をえることができず、省エネルギー性に欠けるという課題を有していた。
また、蒸気供給手段により蒸気を供給した場合も、頭部側の開口部から蒸気が逃げてしまい、蒸気の効果を十分にえることができず効率性、省エネルギー性に欠けると共に、該健康増進装置を設置した室内に蒸気が充満してしまい信頼性に欠けるという課題を有していた。
更に、遠赤外線放射体が複数に分割され、各々の放射体を個別に開閉しなければならいため、健康増進装置への出入りが煩わしく取扱い性に欠け、各々の放射体を電気的に接続しなければならないため生産性に欠けると共に、開閉により断線等が発生し易く信頼性に欠けるという課題を有していた。
(3)(特許文献3)では、蓄熱体となるコンクリート層を設け、コンクリート層の内部に発熱媒体が循環するパイプを埋設しなければならないので、構造が複雑で生産性に欠けると共に、装置重量が増加して搬送性、設置自在性に欠けるという課題を有していた。
また、カバーの内側に反射シートを取付け、その表面にセラミック粉末層を設けているが、直接、セラミック粉末層を加熱する加熱部を備えていないので、遠赤外線効果が不十分でエネルギー効率が悪いという課題を有していた。
更に、加湿器を備えていないので、湿度が低く、低温で十分なサウナ効果を得ることができず、省エネルギー性に欠けるという課題を有していた。
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、入浴室の周壁部を略円筒形状に形成することにより、成形が容易で量産性に優れると共に、耐圧があり耐久性に優れ、小型軽量で搬送性、設置自在性に優れ、内部に入浴者の全身を収容して低温で入浴できるため、性別や年齢を問わず手軽に利用でき汎用性、省エネルギー性、安全性に優れるカプセル式サウナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記従来の課題を解決するために本発明のカプセル式サウナは、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載のカプセル式サウナは、カプセル状に形成された入浴室と、前記入浴室の内部を加熱する加熱部と、を有するカプセル式サウナであって、前記入浴室が、略円筒形状に形成された周壁部と、前記周壁部に形成された開口部と、前記周壁部に回動又は摺動自在に配設され前記開口部を開閉する開閉扉と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)入浴室の周壁部が略円筒形状に形成されていることにより、入浴室の密閉性に優れると共に、周壁部の両端開口部にそれぞれ端部壁を配設するだけで入浴室を形成することができ生産性に優れる。
(2)入浴室の周壁部が略円筒形状であることにより成形が容易で量産性に優れると共に、開口部の形成やその他の加工を容易に行うことができ、生産性、設計自在性に優れる。
(3)入浴室の周壁部が略円筒形状に形成されていることにより、耐圧性に優れ、周壁部の変形が発生し難く、信頼性、長寿命性に優れる。
(4)周壁部に形成された開口部から容易に出入りすることができ取扱い性に優れると共に、周壁部に回動又は摺動自在に配設された開閉扉により入浴室を密閉することができ、気密性、断熱性に優れるので、加熱部の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れる。
【0006】
ここで、カプセル式サウナは、入浴室の長手方向を設置面と略平行に設置する横置き型又は入浴室の長手方向を設置面と略垂直に設置する縦置き型に形成することができる。
横置き型の場合、入浴室の内部にベッド部を設けることにより、楽に仰臥や横臥して使用することができる。尚、横置き型の場合は、円筒形状の入浴室が回転しないように入浴室の下部に脚部や台座を配設する。脚部や台座にキャスターを設けた場合、移動が容易で搬送性に優れる。また、キャスターにストッパーを備えたものは、入浴室へ出入りする際や使用時にカプセル式サウナを確実に固定することができ、安全性、取扱い性に優れる。
縦置き型の場合、入浴室の内部に座部を設けることにより、着座して使用することができる。また、座部の後方に入浴室の長手方向と平行に背もたれ部を形成した場合、背中を背もたれ部で支えることができ、より楽な姿勢で使用することができ好ましい。更に、縦置き型の場合、横置き型に比べ、全長を短くすることができると共に、設置面積を小さくすることができるので、省スペース性、設置自在性に優れる。
【0007】
周壁部は、鉄筋コンクリート構造の円柱の型枠材として使用される断面が円形で中空となった紙製ボイドチューブやFRP、FRTP等で形成される。
周壁部の両端開口部に配設する端部壁としては、コンクリート型枠用合板等の板材やアクリル樹脂、PE、PP、PC等の合成樹脂板若しくはFRTPとポリウレタン、ポリオレフィン等の発泡樹脂の積層板が好適に用いられる。
開閉扉は周壁部の外周に沿うように円弧状に形成される。開閉扉の材質としては、ベニヤ板等の合板やポリオレフィン、PC、PMMA、PVC、PET等の合成樹脂が好適に用いられる。
周壁部、端部壁、開閉扉の表面に防水加工を施したものは、入浴室の内部や外部の湿気による周壁部、端部壁、開閉扉の変質を防止でき耐久性に優れると共に、外部から入浴室内部への水分の浸入を防ぐことができ信頼性に優れる。
【0008】
開閉扉は開口部の端部で蝶番等により回動自在に固定するか、開口部の両端に沿って配設されたレールに摺動自在に嵌装する。開閉扉の端部にレール内で回動するカムフォロアやコロ等の回転体を配設することにより、開閉扉をスムーズに摺動させることができ、開閉作業が容易で使用性に優れる。
開口部の開度は90°〜120°が好ましい。開口部の開度が90°より小さくなるにつれ、入浴室への出入りが困難になり、120°より大きくなるにつれ、入浴室の周壁部の剛性が不足すると共に、開閉扉が大型化し開閉扉の開閉が困難になる傾向があり、いずれも好ましくない。特に、横置き型の場合、開口部の開度を90°〜120°に形成することにより、入浴室の内部に配設されたベッド部に腰掛けるようにして容易に入浴室への出入りを行うことができ実用性に優れる。
周壁部や端部壁、開閉扉の内面には断熱材層を形成することが好ましい。これにより、入浴室内部の保温性を向上でき、加熱部の温度を低く設定することができるので、省エネルギー性に優れる。
【0009】
加熱部としては、電熱式の面状ヒータが好適に用いられる。軽量で嵩張らず、加工性及び可撓性に優れ、周壁部の内面に沿って容易に配設することができ、生産性に優れるためである。
また、加熱部の表面に炭素繊維やセラミック粉末を塗布したものや加熱部の上部に遠赤外線等の電磁波を放射する放射体を敷設した場合、加熱部の熱と遠赤外線の両方で入浴者の体を温めることができ、サウナ効果を向上させることができる。
放射体としては、聖石(プラズマ石)、ラドン鉱石、長石、電気石(トルマリン石)、ラジウム鉱石、麦飯石、花崗岩等の自然鉱石、石英、シリカ、人工セラミックス等を使用することができる。これらは玉石を直接、敷設してもよいし、粉末をセメント等と混和したり焼結したりしてタイル状に成形したものを敷設してもよい。
特に、8μm〜14μmの人体に吸収され易い波長の遠赤外線を放射することにより、体を芯から温めることができ、効率的で省エネルギー性に優れる。
【0010】
尚、加熱部の表面にはベニヤ板等の木板や軟質性の合成樹脂シート等の保護層を配設することが好ましい。これにより、入浴者が直接、加熱部に触れることがなく、火傷等を防止でき安全性に優れる。
また、入浴室には窓を設けることが好ましい。これにより、外部から採光することができると共に、入浴者が外部の様子を確認したり、外部から入浴者の様子を確認したりでき、安全性に優れる。また、窓を開閉自在にした場合、必要に応じて換気を行ったり、内部と外部との間で連絡を取ったりでき実用性に優れる。窓は周壁部、端部壁、開閉扉の内、いずれか1以上に設けることができる。特に、平面状に形成される端部壁には容易に窓を形成することができ、生産性に優れる。
【0011】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカプセル式サウナであって、前記入浴室が、前記周壁部の内壁に形成された周壁部断熱材層と、前記周壁部断熱材層の内側に配設された前記加熱部と、前記加熱部の内側に配設された周壁部保護層と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)入浴室の周壁部の内壁に周壁部断熱材層が形成されていることにより、周壁部断熱材層の内側に配設された加熱部の発する熱が入浴室の外部に逃げ難く、効率よく入浴室の内部を加熱することができ、省エネルギー性に優れる。
(2)加熱部の内側に周壁部保護層が配設されていることにより、入浴者が直接、加熱部に触れることがなく、火傷等を防止でき安全性に優れる。
【0012】
ここで、周壁部断熱材層の断熱材としては、グラスウールやロックウール等の無機繊維系、ポリスチレンフォームやウレタンフォーム等の発泡プラスチック系、木質繊維系などの断熱性の高い材料が好適に用いられる。特に発泡プラスチック系のものは断熱性及び耐久性に優れ好ましい。
周壁部保護層は前述の保護層と同様の材質で形成される。
【0013】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のカプセル式サウナであって、前記入浴室が、前記入浴室の長手方向と平行に前記入浴室の内部に形成されたベッド部又は前記入浴室の長手方向と直交して前記入浴室の内部に形成された座部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1又は2で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)入浴室の内部に入浴室の長手方向と平行にベッド部が形成されていることにより、入浴者が簡便に仰臥や横臥することができ、安定した楽な姿勢で使用することができる。
(2)入浴室の内部に入浴室の長手方向と直交して座部が形成されていることにより、入浴者が簡便に着座して使用することができ、自力で仰臥したり起き上がったりできない高齢者や体の不自由な人でも手軽に利用することができる。
【0014】
ここで、ベッド部や座部に前述の加熱部を設けた場合、入浴者の体に加熱部の発する熱が伝わり易く、サウナ効果に優れる。また、座部の後方に背もたれ部が形成されている場合、背もたれ部にも加熱部を設けることにより、ベッド部に仰臥した状態と近い状態までサウナ効果を高めることができる。尚、加熱部の上面には前述と同様に断熱材層を形成することが好ましい。
入浴者は浴衣を身につけ、またベッド部や座部にバスタオル等を敷いて入浴するので、入浴室の内部には汗等は付着し難く、必要に応じてタオル等でベッド部や座部を拭取る程度でよい。尚、ベッド部や座部に汚水排水孔を形成した場合、入浴者の汗等を洗い流して入浴室の外部に排出することができ、簡便に入浴室の内部を洗浄することができる。
【0015】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のカプセル式サウナであって、前記ベッド部又は前記座部が、前記入浴室の内部に配設され前記ベッド部又は前記座部を支持する支持固定部と、前記支持固定部の上部に配設された防水層と、前記防水層の上部に形成された断熱材層と、前記断熱材層の上部に配設された前記加熱部と、前記加熱部の上部に配設された保護層と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項3で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)ベッド部又は座部を支持する支持固定部が入浴室の内部に配設されていることにより、ベッド部に仰臥したり座部に着座したりした入浴者の体重を確実に支持することができ、信頼性に優れる。
(2)ベッド部又は座部が支持固定部の上部に配設された防水層を有するので、入浴室の内部や外部の湿気によるベッド部又は座部の変質を防止でき耐久性に優れると共に、外部から入浴室内部への水分の浸入を防ぐことができ信頼性に優れる。
(3)ベッド部又は座部に加熱部が配設されているので、入浴者の体に加熱部の発する熱が伝わり易く、特に周壁部にも加熱部が配設されている場合は、入浴者の全身を満遍なく効率的に温めることができサウナ効果を向上させることができる。
(4)ベッド部又は座部の断熱材層の上部に加熱部が配設されているので、断熱材層の上部に配設された加熱部の発する熱が入浴室の外部に逃げ難く、効率よく入浴室の内部を加熱することができ、省エネルギー性に優れる。
(5)ベッド部又は座部の加熱部の上部に保護層が配設されていることにより、入浴者が直接、加熱部に触れることがなく、火傷等を防止でき安全性に優れる。
【0016】
ここで、支持固定部は木製の角材や角鋼材等で形成することができる。支持固定部を格子状に形成することにより、装置の軽量化を図ることができると共に、十分な剛性をえることができ、実用性に優れる。
【0017】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のカプセル式サウナであって、少なくとも前記保護層の上部に敷設され遠赤外線等の電磁波を放射する放射体タイル層を備えた構成を有している。
この構成により、請求項4で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)保護層の上部に遠赤外線等の電磁波を放射する放射体タイル層が敷設されているので、加熱部から保護層に伝達された熱により、効率よく放射体タイル層を加熱することができ、放射体タイル層が放射する遠赤外線等の電磁波を効率よく利用することができ、サウナ効果を向上させることができる。
(2)保護層の上部に遠赤外線等の電磁波を放射する放射体タイル層が敷設されているので、加熱部の熱に加えて放射体タイル層からは遠赤外線が発生し、熱及び遠赤外線の両方が入浴者を温めるため、加熱部の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れる。
(3)放射体タイル層の遠赤外線の効果で加熱部の温度を低くできるため、低温で入浴することができ、高齢者や高血圧等の患者も利用でき汎用性に優れる。
【0018】
ここで、放射体タイル層は前述の放射体を焼結してタイル状に成形したものを敷設することにより形成される。
放射体タイル層はベッド部や座部の全面に敷設することが好ましいが、ベッド部に敷設する場合は、入浴者の肩や背中、腰等の位置に合わせて選択的に敷設してもよい。
また、座部の後方に加熱部を備えた背もたれ部が形成されている場合、背もたれ部にも放射体タイル層を設けることにより、背中からも入浴者の体を熱と遠赤外線で温めることができ、サウナ効果を高めることができる。
【0019】
入浴室が放射体タイル層を有する場合、入浴室内の温度は35℃〜80℃が好ましい。入浴室内の温度が35℃より低くなるにつれ温熱効果、遠赤外線効果が不足し、発汗作用が不十分となってサウナ効果が得られ難くなる傾向があり、80℃より高くなるにつれ高齢者や子供、女性など高温に弱い入浴者の利用が困難となって汎用性に欠ける傾向があり、いずれも好ましくない。
断熱材層と加熱部との間に遠赤外線反射シートを設けた場合、加熱部から発生した熱や遠赤外線を入浴室の内側に反射することができるので、遠赤外線を効率的に利用してサウナ効果を高めることができ、省エネルギー性に優れる。遠赤外線反射シートとしては、アルミシートやセラミックコートシートなどが好適に用いられる。
【0020】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項3乃至5の内いずれか1項に記載のカプセル式サウナであって、前記ベッド部の後端部又は下部或いは前記座部の下部に配設され前記入浴室を加湿する加湿器を備えた構成を有している。
この構成により、請求項3乃至5の内いずれか1項で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)ベッド部の後端部又は下部或いは座部の下部に配設された加湿器により、入浴室内部の湿度を調整することができ、入浴室内の空気に遠赤外線を吸収させ、遠赤外線効果を向上させることができると共に、加熱部の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れる。
(2)入浴室の加湿を行う加湿器を備えることにより、入浴室内の湿度の管理が容易で常に湿度を一定に保つことができ、信頼性に優れる。
【0021】
ここで、入浴室内の湿度は70%〜95%が好ましい。入浴室内の湿度が70%より低くなるにつれ、入浴室内の湿気が不足して遠赤外線が室内の空気に吸収され難くなり、十分な遠赤外線効果が得られなくなる傾向があり、湿度が95%より高くなるにつれ、入浴者が不快感を感じ易くなる傾向があり、いずれも好ましくない。
加湿器としては超音波加湿器が好適に用いられる。また、加湿器が紫外線照射ランプを備えている場合、加湿器が発する蒸気を殺菌することができ、衛生的で安全性に優れる。
加湿器には給水タンクが連設される。給水タンクは固定式でもよいし、着脱自在なカートリッジ式でもよい。給水タンクが着脱自在なカートリッジ式の場合、給水タンクを着脱して容易に給水を行うことができ、取扱い性に優れる。
【0022】
カプセル式サウナが横置き型で加湿器をベッド部の後端部に配設する場合、入浴室の後部に仕切り壁を介して制御室を形成し、制御室の内部に加湿器を設置することが好ましい。これにより、加湿器や加湿器を制御する制御部等を入浴室内の熱や湿気から守ることができ信頼性に優れる。仕切り壁は端部壁と同様のものが好適に用いられ、ベッド部側の表面には断熱材層を形成することが好ましい。制御室を熱や湿気から守ると共に、入浴室の断熱性を確保するためである。尚、加湿器に接続された送気管の端部を仕切り壁に穿設された送気孔に挿通固定することにより、入浴室の内部に蒸気を送気することができる。
また、横置き型で加湿器をベッド部の下部に配設する場合、入浴室の下部に入浴室を支持する台座を配設し、該台座内に加湿器を設置することが好ましい。この場合、加湿器の送気管の端部をベッド部の所定部に穿設された孔に挿通固定することにより、入浴室の内部に蒸気を送気する。これにより、ベッド部の後端部の制御室が不要になるので、カプセル式サウナの長手方向の長さを短くでき、運搬車やエレベータ等への搭載が容易になり搬送性に優れると共に設置場所や保管場所の省スペース性に優れる。
【0023】
カプセル式サウナが縦置き型の場合、制御室は座部の下部に配設され、入浴室内部と制御室は座部及び背もたれ部により仕切られる。このとき、加湿器に接続された送気管の端部は、背もたれ部に穿設された送気孔に挿通固定することができる。
入浴室の後部側の端部壁或いは座部の背面側の周壁部には制御室の扉が配設される。これにより、外部から加湿器のメンテナンス、給水タンクへの給水、入浴室内の温度や湿度を調整する操作部の操作等を行うことができる。尚、操作部は制御室の外部に露出して設けてもよい。これにより、操作時に制御室の扉を開け閉めする必要がなく、操作性に優れる。
【0024】
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項3乃至6の内いずれか1項に記載のカプセル式サウナであって、前記ベッド部又は前記座部の上面に脱着自在に敷設され遠赤外線等の電磁波を放射する放射体シートを備えている構成を有している。
この構成により、請求項3乃至6の内いずれか1項で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)ベッド部又は座部の上面に遠赤外線等の電磁波を放射する放射体シートが敷設されているので、加熱部の熱や放射体タイル層等からの遠赤外線に加えて放射体シートから遠赤外線が発生し、多量の遠赤外線が入浴者を温めるため、サウナ効果を高めることができる。
(2)放射体シートがベッド部等に脱着自在に配設されているので、使用後等に簡単に取り外して洗浄や殺菌をすることができ、常に清潔に保って衛生性に優れる。
【0025】
ここで、放射体シートとしては、シート状やメッシュ状の基材にセラミック粉末をバインダと共にコーティングしたり塗布したりして形成されたセラミックシート等が用いられる。
放射体シートをベッド部等に脱着自在に取付けるための係着手段としては、面ファスナー等が用いられる。
放射体シートを入浴室に敷設した場合、上述した放射体タイル層を有する場合と同様の理由で、入浴室内の温度は35℃〜80℃とすることが好ましい。
【0026】
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の内いずれか1項に記載のカプセル式サウナであって、前記入浴室の前記周壁部が、ボイドチューブで形成されている構成を有している。
この構成により、請求項1乃至7の内いずれか1項で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)入浴室の周壁部を既製品のボイドチューブで形成することにより、低原価で入浴室を形成することができ量産性に優れる。
(2)入浴室の周壁部を形成するボイドチューブの素材が紙であることにより低コスト性に優れると共に、開口部の形成やその他の加工を容易に行うことができ、生産性、設計自在性に優れる。
【0027】
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8の内いずれか1項に記載のカプセル式サウナであって、前記開閉扉が、前記開閉扉の内壁の全部又は一部に形成された開閉扉断熱材層と、前記開閉扉断熱材層の内側に配設された加熱部と、前記加熱部の内側に配設された開閉扉保護層と、を備えている構成を有している。
この構成により、請求項1乃至8の内いずれか1項で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)開閉扉の内壁に加熱部が配設されているので、周壁部やベッド部の加熱部と共に開閉扉の加熱部で入浴者を身体の各部を満遍なく温めることができ、サウナ効果を高めることができる。
(2)開閉扉の内壁に開閉扉断熱材層が形成されていることにより、開閉扉断熱材層の内側に配設された加熱部の発する熱が入浴室の外部に逃げ難く、効率よく入浴室の内部を加熱することができ、省エネルギー性に優れる。
(3)加熱部の内側に開閉扉保護層が配設されていることにより、入浴者が直接、加熱部に触れることがなく、火傷等を防止でき安全性に優れる。
【発明の効果】
【0028】
以上のように、本発明のカプセル式サウナは、請求項1に記載の発明によれば、以下のような有利な効果が得られる。
(1)入浴室の周壁部が略円筒形状に形成されていることにより、入浴室の密閉性に優れると共に、周壁部の両端開口部にそれぞれ端部壁を配設するだけで入浴室を形成することができる生産性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(2)入浴室の周壁部が略円筒形状であることにより成形が容易で量産性に優れると共に、開口部の形成やその他の加工を容易に行うことができ、生産性、設計自在性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(3)入浴室の周壁部が略円筒形状に形成されていることにより、耐圧性に優れ、周壁部の変形が発生し難く、信頼性、長寿命性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(4)周壁部に形成された開口部から容易に出入りすることができ取扱い性に優れると共に、周壁部に回動又は摺動自在に配設された開閉扉により入浴室を密閉することができ、気密性、断熱性に優れ、加熱部の設定温度を低くすることができる省エネルギー性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
【0029】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)入浴室の周壁部の内壁に周壁部断熱材層が形成されていることにより、周壁部断熱材層の内側に配設された加熱部の発する熱が入浴室の外部に逃げ難く、効率よく入浴室の内部を加熱することができる省エネルギー性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(2)加熱部の内側に周壁部保護層が配設されていることにより、入浴者が直接、加熱部に触れることがなく、火傷等を防止できる安全性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
【0030】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)入浴室の内部に入浴室の長手方向と平行にベッド部が形成されていることにより、入浴者が簡便に仰臥や横臥することができ、安定した楽な姿勢で使用することができる実用性、使用性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(2)入浴室の内部に入浴室の長手方向と直交して座部が形成されていることにより、入浴者が簡便に着座して使用することができ、自力で仰臥したり起き上がったりできない高齢者や体の不自由な人でも手軽に利用することができる汎用性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
【0031】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)ベッド部又は座部が支持固定部の上部に配設された防水層を有するので、入浴室の内部や外部の湿気によるベッド部又は座部の変質を防止でき耐久性に優れると共に、外部から入浴室内部への水分の浸入を防ぐことができる信頼性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(2)ベッド部又は座部に加熱部が配設されているので、入浴者の体に加熱部の発する熱が伝わり易く、特に周壁部にも加熱部が配設されている場合は、入浴者の全身を満遍なく効率的に温めることができるサウナ効果に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(3)ベッド部又は座部の断熱材層の上部に加熱部が配設されているので、断熱材層の上部に配設された加熱部の発する熱が入浴室の外部に逃げ難く、効率よく入浴室の内部を加熱することができる省エネルギー性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(4)ベッド部又は座部の加熱部の上部に保護層が配設されていることにより、入浴者が直接、加熱部に触れることがなく、火傷等を防止できる安全性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
【0032】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)保護層の上部に遠赤外線等の電磁波を放射する放射体タイル層が敷設されているので、加熱部から保護層に伝達された熱により、効率よく放射体タイル層を加熱することができ、放射体タイル層が放射する遠赤外線等の電磁波を効率よく利用することができるサウナ効果、効率性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(2)加熱部の熱に加え、保護層の上部に敷設された放射体タイル層から遠赤外線が発生し、熱及び遠赤外線の両方が入浴者を温めるため、加熱部の設定温度を低くすることができる省エネルギー性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(3)放射体タイル層の遠赤外線の効果で加熱部の温度を低くできるため、低温で入浴することができ、高齢者や高血圧等の患者も利用でき汎用性に優れる。
態に保つことができ衛生的で、入浴者が転倒することがなく安全性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
【0033】
請求項6に記載の発明によれば、請求項3乃至5の内いずれか1項に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)ベッド部の後端部又は下部或いは座部の下部に配設された加湿器により、入浴室の内部に蒸気を送気することができるので、入浴室内部の湿度を調整することができ、入浴室内の空気に遠赤外線を吸収させ、遠赤外線効果を向上させることができると共に、加熱部の設定温度を低くすることができる効率性、省エネルギー性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(2)入浴室に加湿器を備えることにより、入浴室内の湿度の管理が容易で常に湿度を一定に保つことができる信頼性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
【0034】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)ベッド部又は座部の上面に遠赤外線等の電磁波を放射する放射体シートが敷設されているので、加熱部の熱や放射体タイル層等からの遠赤外線に加えて放射体シートから遠赤外線が発生し、多量の遠赤外線が入浴者を温めるため、サウナ効果を高めることができる効率性、省エネルギー性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(2)放射体シートがベッド部等に脱着自在に配設されているので、使用後等に簡単に取り外して洗浄や殺菌をすることができ、常に清潔に保つことができ衛生性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
【0035】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)入浴室の周壁部を既製品のボイドチューブで形成することにより、低原価で入浴室を形成することができ量産性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(2)入浴室の周壁部を形成するボイドチューブの素材が紙であることにより低コスト性に優れると共に、開口部の形成やその他の加工を容易に行うことができる生産性、設計自在性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
【0036】
請求項9に記載の発明によれば、請求項1乃至8の内いずれか1項に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)開閉扉の内壁に加熱部が配設されているので、周壁部やベッド部の加熱部と共に開閉扉の加熱部で入浴者を身体の各部を満遍なく温めることができ、サウナ効果を高めることができるカプセル式サウナを提供することができる。
(2)開閉扉の内壁に開閉扉断熱材層が形成されていることにより、開閉扉断熱材層の内側に配設された加熱部の発する熱が入浴室の外部に逃げ難く、効率よく入浴室の内部を加熱することができる省エネルギー性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
(3)加熱部の内側に開閉扉保護層が配設されていることにより、入浴者が直接、加熱部に触れることがなく、火傷等を防止でき安全性に優れたカプセル式サウナを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の実施の形態におけるカプセル式サウナについて、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1におけるカプセル式サウナの斜視図であり、図2は実施の形態1におけるカプセル式サウナの断面側面図であり、図3は実施の形態1におけるカプセル式サウナの背面図であり、図4は実施の形態1におけるカプセル式サウナの断面正面図であり、図5は実施の形態1におけるカプセル式サウナの断面平面図である。
図1乃至図5中、1は実施の形態1におけるカプセル式サウナ、2は略円筒形状に形成されたカプセル状の入浴室、2aは紙製のボイドチューブで形成された入浴室2の周壁部、2b、2cは防水性のコンクリート型枠用合板等の板材で形成され入浴室2の長手方向の端部にそれぞれ配設された端部壁、2dは周壁部2aの一部を切欠いて形成された入浴室2の開口部、2eはベニヤ板等の合板で周壁部2aの外周に沿うように円弧状に形成され周壁部2aの外周に摺動自在に配設され開口部2dを開閉する入浴室2の開閉扉、2fは入浴室2の長手方向と平行に開口部2dの上下端にそれぞれ配設され開閉扉2eの端部が嵌装されたレール、3は入浴室2の長手方向と略平行に入浴室2の内部に設置され入浴者が仰臥や横臥するベッド部、4は入浴室2の内部に木製の角材や角鋼材等で格子状に形成されベッド部3を支持する支持固定部、5は入浴室2の下部に配設され入浴室2を支持する脚部、5aは脚部5に配設されたキャスター、6は入浴室2の後部に形成された制御室、6aは端部壁2b、2cと同様の材質で略円形に形成され入浴室2を制御室6と仕切る仕切り壁、7は制御室6に配設された加湿器、8は給水チューブ8aを介して加湿器7に連設された給水タンク、9は一端が加湿器7に接続され他端が仕切り壁6aに穿設された送気孔6bに挿通固定され入浴室2の内部に蒸気を送気する送気管、10は加湿器7に配設され加湿器7に貯溜された水を排水する排水管、10aは排水管10の開閉を行う排水コック、11は入浴室2の前端側の端部壁2bに配設された開閉自在な窓、12は端部壁2cに形設された制御室6の扉、13は端部壁2cの外表面に配設され入浴室2の温度及び湿度の設定を行う操作部、35はカプセル式サウナ1が設置された設置面である。
【0038】
カプセル式サウナ1は入浴室2の長手方向が設置面35と略平行になるように横置き型に形成し、入浴室2の内部にベッド部3を設けた。これにより、入浴者が楽に仰臥や横臥して使用することができる。ベッド部3の高さは入浴者が楽に腰掛けられる程度の高さに形成した。また、開口部2dの開度は90°〜120°に形成した。開口部2dの開度が90°より小さくなるにつれ、入浴室2への出入りが困難になり、120°より大きくなるにつれ、入浴室2の周壁部2aの剛性が不足すると共に、開閉扉2eが大型化し開閉扉2eの開閉が困難になる傾向があり、いずれも好ましくないことがわかったためである。これにより、入浴室2の内部に配設されたベッド部3に腰掛けるようにして容易に入浴室2への出入りを行うことができ実用性に優れる。
【0039】
更に、開口部2dの長手方向の寸法は、入浴者がベッド部3に腰掛けて体を回転させるようにして出入りする際に、足が引っ掛かることがない程度の長さに形成した。これにより、高齢者や足が不自由な入浴者でも介助なしで容易に利用することができ汎用性、実用性に優れる。
端部壁2bには開閉自在な窓11を設けた。これにより、外部から入浴室2の内部に採光することができると共に、入浴者が外部の様子を確認したり、外部から入浴者の様子を確認したりでき、安全性に優れる。また、窓11が開閉自在であることにより、必要に応じて換気を行ったり、内部と外部との間で連絡を取ったりでき実用性に優れる。尚、窓11は端部壁2b以外に周壁部2aや開閉扉2eにも設けることができる。特に、平面状に形成された端部壁2bには容易に窓11を形成することができ、生産性に優れる。
【0040】
支持固定部4は格子状に形成することにより、カプセル式サウナ1の軽量化を図ると共に、ベッド部3及びベッド部3に仰臥した入浴者の重量を支持できる剛性を確保した。
入浴室2を支持する脚部5にはキャスター5aを設けた。これにより、カプセル式サウナ1を容易に移動させることができ搬送性に優れる。特に、キャスター5aにストッパーを備えたものは、入浴者が入浴室2へ出入りする際や使用時にカプセル式サウナ1を確実に固定することができ、安全性、取扱い性に優れる。
入浴室2の後部に仕切り壁6aを介して制御室6を形成した。制御室6の内部に加湿器7を設置し、加湿器7に接続された送気管9の端部を仕切り壁6aに穿設された送気孔6bに挿通固定して、入浴室2の内部に蒸気を送気するようにした。これにより、加湿器7や加湿器7を制御する制御部(図示せず)等を入浴室2内の熱や湿気から守ることができ信頼性に優れる。
【0041】
加湿器7としては紫外線照射ランプを備えた超音波加湿器、或いは超音波方式と加熱方式を組み合わせたハイブリッド型のものを使用した。加湿器7が発する蒸気を殺菌することができ、衛生的で安全性に優れるためである。また、加湿器7に連設される給水タンク8は着脱自在なカートリッジ式とした。これにより、給水タンク8を着脱して容易に給水を行うことができ、取扱い性、実用性に優れる。尚、給水タンク8を固定式とし、別の容器から給水タンク8へ水を補充するようにしてもよい。
また、加湿器7には排水コック10aを備えた排水管10を配設した。排水コック10aを開閉することにより、加湿器7に貯溜された不要な水を排水することができるので、加湿器7を空にして清掃を行うことができ衛生的で信頼性に優れる。
制御室6には開閉自在な扉12を配設した。これにより、外部から加湿器7のメンテナンス、給水タンク8への給水、制御部(図示せず)の操作等を行うことができる。尚、操作部13は端部壁2cの外表面に配設した。操作時に制御室6の扉12を開け閉めする必要がなく、簡便に入浴室2内の温度や湿度を調整することができ、操作性に優れる。
【0042】
次に、各部の詳細な構造について図面を用いて説明する。
まず、入浴室の周壁部、端部壁、仕切り壁の構造について説明する。
図6は図2におけるA部拡大図であり、図7は図2におけるB部拡大図である。
図6及び図7中、15は周壁部2aを形成する紙製のボイドチューブ、15aはボイドチューブ15の外表面に配設された化粧ベニヤ等の周壁部2aの外装材、16はグラスウールやロックウール等の無機繊維系、ポリスチレンフォームやウレタンフォーム等の発泡プラスチック系、木質繊維系などの断熱性の高い材料で周壁部2aの内壁に形成された周壁部断熱材層、17は周壁部断熱材層16の内周に沿って配設された電熱式の面状ヒータで形成された周壁部2aの加熱部、18は加熱部17の内側に配設されたベニヤ板等の木板や軟質性の合成樹脂シート、或いはメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂の薄板等で形成された周壁部保護層、21は端部壁2bや仕切り壁6aのベッド部3側の表面に形成された断熱材層、22は断熱材層21の表面に形成された周壁部保護層18と同様の保護層である。
【0043】
次に、ベッド部及び開閉扉の構造について説明する。
図8は図4におけるC部拡大図である。
図8中、25は端部壁2bや仕切り壁6aと同様の防水性のコンクリート型枠用合板等の板材で形成されたベッド部3の防水層、26は防水層25の上部に形成されたベッド部3の断熱材層、27は断熱材層26の上部に配設されたベッド部3の加熱部、28は加熱部27の上部に配設されたベッド部3の保護層、29は保護層28の上部に敷設され遠赤外線等の電磁波を放射する放射体タイル層、30は開閉扉2eの端部に配設されレール2f内で回動するカムフォロア等の回転体である。
【0044】
入浴室2の周壁部2aを既成のボイドチューブ15で形成することにより、低コスト性に優れると共に、開口部2dの形成やその他の加工を容易に行うことができ、生産性、設計自在性を向上させている。
周壁部2aの周壁部断熱材層16及び端部壁2b、仕切り壁6aの断熱材層21、ベッド部3の断熱材層26により、入浴室2内部の保温性を向上でき、周壁部2aの加熱部17、ベッド部3の加熱部27の温度を低く設定することができるので、省エネルギー性に優れる。
また、ベッド部3に加熱部27を設けることにより、入浴者の体に加熱部27の発する熱を伝わり易くし、サウナ効果を向上させている。
入浴者は浴衣を身につけ、またベッド部3にバスタオル等を敷いて入浴するので、入浴室2の内部には汗等は付着し難く、必要に応じてタオル等でベッド部2を拭取る程度でよい。尚、ベッド部2に汚水排水孔(図示せず)を形成した場合、入浴者の汗等を洗い流して入浴室2の外部に排出することができ、簡便に入浴室2の内部を洗浄することができる。
【0045】
加熱部17、27としては、電熱式の面状ヒータを使用した。これにより、軽量で嵩張らず、加工性及び可撓性に優れ、特に円弧状の周壁部2aの内面に沿って容易に配設することができ、生産性を向上させている。
更に、加熱部27の上部には保護層28を介して放射体タイル層29を形成した。放射体タイル層29を加熱部27で加熱し、遠赤外線等の電磁波を放射させることにより、加熱部27の熱と遠赤外線の両方で入浴者の体の全体を温めることができ、サウナ効果に優れる。
放射体タイル層29は、聖石(プラズマ石)、ラドン鉱石、長石、電気石(トルマリン石)、ラジウム鉱石、麦飯石、花崗岩等の自然鉱石、石英、シリカ等の放射体を焼結してタイル状に成形したものを複数、敷設して形成した。放射体タイル層29の下層の保護層28の下面(加熱部27との当接面)に上記放射体の粉末を塗布してもよい。遠赤外線によるサウナ効果を向上させるためである。
尚、放射体タイル層29が形成されない周壁部2aの加熱部17の表面には保護層18を形成した。これにより、入浴者が直接、加熱部17に触れることがなく、火傷等を防止でき安全性に優れる。
【0046】
開閉扉2eの端部にはレール2f内で回動するカムフォロア等の回転体30を配設した。これにより、開閉扉2eをスムーズに摺動させることができ、開閉作業が容易で使用性に優れる。また、開閉扉2eの内面に断熱材層を形成した場合、さらに入浴室2内部の保温性を向上できる。
尚、本実施の形態では、開閉扉2eを摺動式に形成したが、開閉扉2eの上端側を開口部2dの上端部で蝶番等により回動自在に固定する跳ね上げ式に形成してもよい。
【0047】
以上のように形成された実施の形態1におけるカプセル式サウナの使用方法について、説明する。
まず、給水タンク8に水を給水し、制御部13で入浴室2の温度及び湿度の設定を行う(図3参照)。加熱部17、27により、入浴室2の周壁部2a及びベッド部3を加熱する。更に、ベッド部3の加熱部27は、放射体タイル層29を加熱し、遠赤外線等の電磁波を放射させる(図6、図8参照)。また、加湿器7が発する蒸気は送気管9を通って入浴室2の内部に送気され、入浴室2を加湿する(図2参照)。この時、開閉扉2eは閉じた状態で入浴室2は密閉されている。入浴室2の内部が設定温度及び設定湿度になったところで開閉扉2eを開き、入浴者が入浴室2の内部に入る。開閉扉2eを閉め、入浴者はベッド部3上に仰臥や横臥する。
【0048】
入浴室2内の温度は35℃〜80℃に設定した。入浴室2内の温度が35℃より低くなるにつれ温熱効果、遠赤外線効果が不足し、発汗作用が不十分となってサウナ効果が得られ難くなる傾向があり、80℃より高くなるにつれ高齢者や子供、女性など高温に弱い入浴者の利用が困難となって汎用性に欠ける傾向があることがわかったためである。
また、入浴室2内の湿度は70%〜95%に設定した。入浴室2内の湿度が70%より低くなるにつれ、入浴室2内の湿気が不足して遠赤外線が室内の水蒸気に吸収され難くなり、十分な遠赤外線効果が得られなくなる傾向があり、湿度が95%より高くなるにつれ、入浴者が不快感を感じ易くなる傾向があることがわかったためである。
加熱部17、27の熱に加え、放射体タイル層29から遠赤外線が発生し、熱及び遠赤外線の両方が入浴者を温める。また、入浴室2を加湿することで入浴室2内の水蒸気に遠赤外線が吸収され、遠赤外線効果を向上させることができるので、加熱部17、27の温度を低く設定でき、低温で入浴することができる。特に、8μm〜14μmの人体に吸収され易い波長の遠赤外線を放射することにより、体を芯から温めることができ、サウナ効果を向上できると共に、効率的で省エネルギー性に優れる。
【0049】
以上のように実施の形態1におけるカプセル式サウナは構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)入浴室2の周壁部2aが既存のボイドチューブ15で形成されていることにより、入浴室2の密閉性に優れると共に、ボイドチューブ15の両端開口部にそれぞれ端部壁2b、2cを配設するだけで入浴室2を形成することができ生産性に優れる。
(2)入浴室2の周壁部2aを形成するボイドチューブ15の素材が紙であることにより低コスト性に優れると共に、開口部2dの形成やその他の加工を容易に行うことができ、生産性、設計自在性に優れる。
(3)入浴室2の周壁部2aがボイドチューブ15で略円筒形状に形成されていることにより、耐圧性に優れ、周壁部2aの変形や腐食が発生せず、信頼性、長寿命性に優れる。
(4)周壁部2aに形成された開口部2dから容易に出入りすることができ取扱い性に優れると共に、周壁部2aに摺動自在に配設された開閉扉2eにより入浴室2を密閉することができ、気密性、断熱性に優れるので、加熱部17,27の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れる。
(5)脚部5がキャスター5aを有することにより、移動が容易で搬送性に優れる。特に、キャスター5aにストッパーを備えたものは、入浴室2へ出入りする際や使用時にカプセル式サウナ1を確実に固定することができ、安全性、取扱い性に優れる。
(6)開閉扉2eの端部にレール2f内で回動するカムフォロア等の回転体30を配設することにより、開閉扉2eをスムーズに摺動させることができ、開閉作業が容易で使用性に優れる。
(7)加熱部17、27として電熱式の面状ヒータを用いることにより、軽量で嵩張らず、加工性及び可撓性に優れ、周壁部2aの内面に沿って容易に配設することができ、生産性に優れる。
(8)入浴室2には窓11を備えることにより、外部から採光することができると共に、入浴者が外部の様子を確認したり、外部から入浴者の様子を確認したりでき、安全性に優れる。また、窓11が開閉自在であることにより、必要に応じて換気を行ったり、内部と外部との間で連絡を取ったりでき実用性に優れる。
(9)入浴室2の周壁部2aの内壁に周壁部断熱材層16が形成されていることにより、周壁部断熱材層16の内側に配設された加熱部17の発する熱が入浴室2の外部に逃げ難く、効率よく入浴室2の内部を加熱することができ、省エネルギー性に優れる。
(10)周壁部2aの加熱部17の内側に周壁部保護層18が配設されていることにより、入浴者が直接、加熱部17に触れることがなく、火傷等を防止でき安全性に優れる。
(11)入浴室2の内部に入浴室2の長手方向と平行にベッド部3が形成されていることにより、入浴者が簡便に仰臥や横臥することができ、安定した楽な姿勢で使用することができる。
(12)ベッド部3に加熱部27を有することにより、入浴者の体に加熱部27の発する熱が伝わり易く、サウナ効果に優れる。
(13)ベッド部3を支持する支持固定部4が入浴室2の内部に配設されていることにより、ベッド部3に仰臥した入浴者の体重を確実に支持することができ、信頼性に優れる。
(14)ベッド部3が支持固定部4の上部に配設された防水層25を有するので、入浴室2の内部や外部の湿気によるベッド部3の変質を防止でき耐久性に優れると共に、外部から入浴室2内部への水分の浸入を防ぐことができ信頼性に優れる。
(15)周壁部2aの加熱部17及びベッド部3の加熱部27により、入浴者の全身を満遍なく効率的に温めることができサウナ効果を向上させることができる。
(16)ベッド部3の断熱材層26の上部に加熱部27が配設されているので、断熱材層26の上部に配設された加熱部27の発する熱が入浴室2の外部に逃げ難く、効率よく入浴室2の内部を加熱することができ、省エネルギー性に優れる。
(17)支持固定部4を格子状に形成することにより、カプセル式サウナ1の軽量化を図ることができると共に、十分な剛性をえることができ、実用性に優れる。
(18)ベッド部3の保護層28の上部に遠赤外線等の電磁波を放射する放射体タイル層29が敷設されているので、加熱部27から保護層28に伝達された熱により、効率よく放射体タイル層29を加熱することができ、放射体タイル層29が放射する遠赤外線等の電磁波を効率よく利用することができ、サウナ効果を向上させることができる。
(19)ベッド部3が放射体タイル層29を有することにより、加熱部17、27の熱に加えて放射体タイル層29からは遠赤外線が発生し、熱及び遠赤外線の両方が入浴者を温めるため、加熱部17、27の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れる。
(20)放射体タイル層29の遠赤外線の効果で加熱部17、27の温度を低くできるため、低温で入浴することができ、高齢者や高血圧等の患者も利用でき汎用性に優れる。
(21)ベッド部3の後端部に配設された加湿器7により、入浴室2内部の湿度を調整することができ、入浴室2内の空気に遠赤外線を吸収させ、遠赤外線効果を向上させることができると共に、加熱部17、27の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れる。
(22)入浴室2の加湿を行う加湿器7を備えることにより、入浴室2内の湿度の管理が容易で常に湿度を一定に保つことができ、信頼性に優れる。
(23)加湿器7が紫外線照射ランプを備えていることにより、加湿器7が発する蒸気を殺菌することができ、衛生的で安全性に優れる。
(24)入浴室2の後部に仕切り壁6aを介して形成された制御室6の内部に加湿器7を設置することにより、加湿器7や加湿器7を制御する制御部等を入浴室2内の熱や湿気から守ることができ信頼性に優れる。
(25)仕切り壁6aのベッド部3側の表面に断熱材層20を形成することにより、制御室6を熱や湿気から守ると共に、入浴室2の断熱性を確保することができ保温性に優れる。
【0050】
(実施の形態2)
実施の形態2におけるカプセル式サウナについて、以下、図面を用いて説明する。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図9(a)は実施の形態2におけるカプセル式サウナの斜視図であり、図9(b)は実施の形態2におけるカプセル式サウナの断面側面図である。
図9において実施の形態2におけるカプセル式サウナ1aが実施の形態1と異なるのは、入浴室2の長手方向が設置面35と略垂直になるように縦置き型に形成されている点と、カプセル式サウナ1aの開閉扉2eが蝶番等(図示せず)により開口部2dに対し回動自在に配設されている点と、入浴室2の内部にベッド部3の代りに座部3a及び背もたれ部3bが形成されている点と、加湿器7や給水タンク8が配設される制御室6が座部3aの下部に形成されている点である。
【0051】
カプセル式サウナ1aが縦置き型に形成されているので、直接、端部壁2cを設置面35に設置してカプセル式サウナ1aを固定できる。尚、必要に応じて脚部を設けてもよい。
座部3a及び背もたれ部3bの構造は実施の形態1におけるベッド部3と同様の構造なので説明を省略する。
また、実施の形態2におけるカプセル式サウナの使用方法が実施の形態1と異なるのは、入浴者がベッド部3に仰臥や横臥する代りに座部3aに着座する点である。
入浴者は座部3a及び背もたれ部3bにより、太腿や臀部及び背中や肩を温めることができ、座部3aに着座した状態でベッド部3に仰臥や横臥した場合と同様の効果をえることができる。
【0052】
以上のように実施の形態2におけるカプセル式サウナは構成されているので、実施の形態1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)入浴室2の内部に入浴室2の長手方向と直交して座部3aが形成されていることにより、入浴者が簡便に着座して使用することができ、自力で仰臥したり起き上がったりできない高齢者や体の不自由な人でも手軽に利用することができる。
(2)ベッド部3の代りにベッド部3と同様の構造を有する座部3a及び背もたれ部3bが形成されていることにより、楽な姿勢で座部3aに着座するだけでベッド部3に仰臥した状態と近い状態までサウナ効果を高めることができる。
(3)カプセル式サウナ1aが縦置き型に形成されていることにより、横置き型に比べ、入浴室2の全長を短くすることができると共に、設置面積を小さくすることができるので、省スペース性、設置自在性に優れる。
【0053】
(実施の形態3)
実施の形態3におけるカプセル式サウナについて、以下、図面を用いて説明する。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図10は実施の形態3におけるカプセル式サウナの開閉扉が開いた状態を示す斜視図であり、図11は実施の形態3におけるカプセル式サウナの開閉扉が閉じた状態を示す斜視図であり、図12は実施の形態3におけるカプセル式サウナの断面側面図である。
図10乃至図12中、1bはカプセル式サウナ、2e′は所定部にアクリル樹脂板等からなる透光部40と電熱式の面状ヒータで形成された加熱部41とが配設された開閉扉、11′は端部壁2bに配設された複数のルーバーを有する開閉自在な円形の窓、42は開閉扉2e′に固設された開閉用の取手、43はベッド部3の上面に敷設され四隅の面ファスナー43a等で脱着自在に配設されたセラミックシート等の遠赤外線等の電磁波を放射する放射体シート、44は入浴室2の下部に配設され入浴室2を支持する直方体状の台座、45は台座44内の図示しない制御部から加熱部41に電力を供給するためのコード、46は台座44の側面の操作部13の側部に配設され後述の加湿器や加熱部をオンオフするスイッチ等を有するオンオフ操作部、47は台座44の側面から内部に配設された引出し式の収納部、48は台座44の内部に配設された給水タンク一体型の加湿器、49はベッド部3の後端部近傍に形成され送気管9の端部が挿通固定された送気孔である。
【0054】
次に、開閉扉の構造について図面を用いて説明する。
図13は図12のD部拡大図である。
図13中、51a,51bは開閉扉2e′を構成するベニヤ板等の内側合板及び外側合板、51cは外側合板51bの外表面に配設されたメラミン樹脂等で形成された外装材、52は開閉扉2e′の内壁に形成された開閉扉断熱材層であり、開閉扉断熱材層52の内側に加熱部41が配設されている。53は加熱部41の内側に配設された開閉扉保護層である。なお、開閉扉断熱材層52及び開閉扉保護層53は、実施の形態1において説明した周壁部断熱材層16及び周壁部保護層18と同様の材質により形成されている。
【0055】
以上のように構成された実施の形態3におけるカプセル式サウナ1bが実施の形態1と異なるのは、開閉扉2e′が透光部40と加熱部41等を備えた点と、ベッド部3の上面に放射体シート43を敷設した点と、入浴室2の下部に脚部に替えて台座44を設けた点と、台座44の内部に加湿器48を配設した点である。
なお、実施の形態1におけるカプセル式サウナの使用方法は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0056】
以上のように実施の形態3におけるカプセル式サウナは構成されているので、実施の形態1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)開閉扉2e′に透光部40を備えているので、外部から採光できると共に入浴者が外部の様子を確認したり、外部から入浴者の様子を確認したりできる。特に、開閉扉2e′に大きい透光部40を形成できるので、入浴者は閉塞による圧迫感を感じ難くリラックスし易いと共に、外部から入浴者の様子を確実に確認でき安全性に優れる。
(2)入浴室2内に必要に応じて青色光等の照明部をベッド部3の端部に沿って設けることにより、外部からの採光量が十分でない場合等に安全に入浴することができると共に照明による視覚的なリラックス効果を得ることができる。
(3)開閉扉2e′の内壁に加熱部41が配設されているので、周壁部2aやベッド部3の加熱部と共に開閉扉2e′の加熱部41で入浴者を身体の各部を満遍なく温めることができ、サウナ効果を高めることができる。
(4)開閉扉断熱材層52により加熱部41の発する熱が入浴室2の外部に逃げ難く、効率よく入浴室2の内部を加熱することができ、省エネルギー性に優れる。また、加熱部41の内側の開閉扉保護層53により、入浴者が直接、加熱部に触れることがなく、火傷等を防止でき安全性に優れる。
(5)ベッド部3の上面にセラミックシート等の放射体シート43が敷設されているので、加熱部の熱や放射体タイル層等からの遠赤外線に加えて放射体シート43から遠赤外線が発生し、多量の遠赤外線が入浴者を温めるため、サウナ効果を高めることができる。
(6)放射体シート43が面ファスナー43aによりベッド部3の面ファスナー(図示せず)に脱着自在に配設されているので、使用後等に簡単に取り外して洗浄や殺菌をすることができ、常に清潔に保って衛生性に優れる。
(7)入浴室2の下部に入浴室2を支持する台座44を配設し、台座44の内部に加湿器48を配設しているので、カプセル式サウナ1bの長手方向の長さを短くでき、運搬車やエレベータ等への搭載が容易になり搬送性に優れると共に設置場所や保管場所の省スペース性に優れる。
(8)台座44を有しているので、台座44内のスペースに引き出し式等の収納部47を設けることができ、浴衣やバスタオル等を収納することができ、他の収納設備を設置する必要がなく設置場所の省スペース性に優れる。
(9)開閉扉2e′が内側合板51a及び外側合板51bで形成された二重構造となっているので、開閉扉2e′の強度を高め耐久性に優れると共に、周壁部2aに沿った曲面状に形成し易く生産性に優れる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、カプセル状に形成された入浴室の内部を加熱して入浴するカプセル式サウナに関し、入浴室の周壁部に予め規格化され円筒形状に形成されたボイドチューブを用いることにより加工が容易で量産性、耐久性に優れると共に、小型軽量で搬送性、設置自在性に優れ、内部に入浴者の全身を収容して低温で入浴できるため、性別や年齢を問わず手軽に利用でき汎用性、省エネルギー性、安全性に優れるカプセル式サウナを提供することができ、健康増進やダイエット、温熱療法等を目的に個人の家或いは既存の施設に簡便に設置して手軽に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】実施の形態1におけるカプセル式サウナの斜視図
【図2】実施の形態1におけるカプセル式サウナの断面側面図
【図3】実施の形態1におけるカプセル式サウナの背面図
【図4】実施の形態1におけるカプセル式サウナの断面正面図
【図5】実施の形態1におけるカプセル式サウナの断面平面図
【図6】図2におけるA部拡大図
【図7】図2におけるB部拡大図
【図8】図4におけるC部拡大図
【図9】(a)実施の形態2におけるカプセル式サウナの斜視図 (b)実施の形態2におけるカプセル式サウナの断面側面図
【図10】実施の形態3におけるカプセル式サウナの開閉扉が開いた状態を示す斜視図
【図11】実施の形態3におけるカプセル式サウナの開閉扉が閉じた状態を示す斜視図
【図12】実施の形態3におけるカプセル式サウナの断面側面図
【図13】図12におけるD部拡大図
【符号の説明】
【0059】
1 実施の形態1におけるカプセル式サウナ
1a 実施の形態2におけるカプセル式サウナ
1b 実施の形態3におけるカプセル式サウナ
2 入浴室
2a 周壁部
2b,2c 端部壁
2d 開口部
2e,2e′ 開閉扉
2f レール
3 ベッド部
3a 座部
3b 背もたれ部
4 支持固定部
5 脚部
5a キャスター
6 制御室
6a 仕切り壁
6b 送気孔
7 加湿器
8 給水タンク
8a 給水チューブ
9 送気管
10 排水管
10a 排水コック
11,11′ 窓
12 扉
13 操作部
15 ボイドチューブ
15a 外装材
16 周壁部断熱材層
17,27,41 加熱部
18 周壁部保護層
21 断熱材層
22 保護層
25 防水層
26 断熱材層
28 保護層
29 放射体タイル層
30 回転体
35 設置面
40 透光部
41 加熱部
42 取手
43 放射体シート
43a 面ファスナー
44 台座
45 コード
46 オンオフ操作部
47 収納部
48 加湿器
49 送気孔
51a 内側合板
51b 外側合板
51c 外装材
52 開閉扉断熱材層
53 開閉扉保護層

【出願人】 【識別番号】504404641
【氏名又は名称】河▲崎▼冷熱電機株式会社
【住所又は居所】山口県下関市生野町2丁目31番13号
【出願日】 平成17年8月30日(2005.8.30)
【代理人】 【識別番号】100095603
【弁理士】
【氏名又は名称】榎本 一郎

【公開番号】 特開2006−150057(P2006−150057A)
【公開日】 平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願番号】 特願2005−248992(P2005−248992)