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【発明の名称】 マッサージ機
【発明者】 【氏名】塚田 大輔
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【氏名】宮口 昌通
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【氏名】谷澤 孝欣
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【氏名】梶山 聡
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【氏名】武藤 元治
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【要約】 【課題】背もたれ内を昇降変位することができる施療子を備える椅子型のマッサージ機において、前記施療子と座面との間での不所望な物体の挟み込みを未然に防止するとともに、効果のない姿勢のままでのマッサージ動作の継続を防止する。

【解決手段】使用者の上半身の有無を判定する押圧センサ17および下半身の有無を判定する着座センサ18を設け、それらによって使用者の上半身および下半身が共に検出されない場合には、操作器3から使用者がマッサージ開始指令を入力しても、制御回路11による受付けを禁止する。したがって、マッサージに適した体格を有する使用者が正しく着座し、背もたれにもたれている状態でしか前記マッサージ開始指令が受付けられないので、前記施療子の不所望な下方への変位が生じることはない。これによって、前記挟み込みを未然に防止し、また効果のないマッサージ動作も防止できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
背もたれ内に、施療子を駆動する駆動機構を昇降自在に収納して成る椅子型のマッサージ機において、
前記施療子および/または背もたれに加わる使用者の荷重から、前記使用者の上半身の有無を判定する押圧検出手段と、
前記使用者の着座状態から、使用者の下半身の有無を判定する着座検出手段と、
前記押圧検出手段および着座検出手段の検出結果に応答し、それらの検出手段で使用者の上半身および下半身が共に検出されない場合には、マッサージ動作の制御を行う制御手段が、前記使用者によって操作手段から入力されたマッサージ開始指令を受付けることを禁止する禁止手段とを含むことを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
前記禁止手段は、マッサージ動作中に前記着座検出手段によって使用者の下半身が検出されなくなると、前記制御手段に、前記操作手段からの停止操作および収納操作以外の受付けを禁止させることを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
【請求項3】
前記禁止手段は、マッサージ動作中に前記着座検出手段によって使用者の下半身が検出されなくなると、前記制御手段に、マッサージ動作を一時停止させるとともに、前記操作手段からの総ての操作の受付けを禁止させ、前記着座検出手段によって使用者の下半身が再び検出されると、一時停止以前のマッサージ動作を継続させることを特徴とする請求項2記載のマッサージ機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、背もたれ内に、施療子を駆動する駆動機構を昇降自在に収納して成る椅子型のマッサージ機に関し、特にその動作制御に関する。
【背景技術】
【0002】
上述のような椅子型のマッサージ機において、従来からの典型的なマッサージ機は、使用者がコントローラ等のスイッチを入れることで、前記コントローラ等によってモータが駆動され、動作するものであり、マッサージ動作の停止は、タイマーによる自動的な停止操作や、使用者が再度スイッチを操作することによる「切」指令にて行われることが一般的であり、他に、施療子に異常な荷重が加わったり、モータがロックすることによってマッサージ動作を停止する機能を備えるものもある。
【0003】
ところが、マッサージ機を停止させるイベントとして、そのようなタイマーによる動作停止、異常荷重による動作停止、モータロックによる動作停止だけでは、使用者の身体がマッサージ機から離れたり、子供などのマッサージに適さない体格の使用者が着座したりすると、背もたれ内で動作を続ける施療子が下方へ変位したとき、前記施療子と座面との間で不所望な物体の挟み込みを生じる可能性があり、過負荷になる前に、眼鏡等、挟まれた物品が破損したり、メカ系への過負荷が生じるという問題がある。
【0004】
そこで、特許文献1には、着座検出素子によって、施療子に加わる押圧力から使用者の着座の有無を判定し、使用者が着座していないことが検出されると、施療子を低速化あるいは停止することで、静粛性を向上するようにしたマッサージ機であり、前記の過負荷への対応が可能であり、また前記着座検出素子を座面部に設置してもよいことが記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、周波数が走査される高周波信号を送信して、その反射波の周波数およびレベルから、空席、荷物、人体を判別する人体センサによって、人が居ない場合にはマッサージ動作をオフすることで、電力消費を削減するようにしたマッサージャが示されている。
【0006】
さらにまた、特許文献3には、施療子またはそれが取付けられる昇降自在のマッサージ機構に取付けられた駆動源等によって発生された振動の伝わり具合を検出することで、使用者の着座の有無、体型、適正施療強度、施療必要部位等を検知し、適正モードの選択、施療動作の終了を制御することで、個々人に最適なマッサージを実現するようにしたマッサージ機が示されている。
【特許文献1】特開2000−316933号公報
【特許文献2】特開平10−15011号公報
【特許文献3】特開2001−104425号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の各従来技術では、使用者の存在・不存在だけの判断であり、正確な着座をしているかどうかまで、判定していない。このため、姿勢を崩して効果のないままでマッサージ動作を継続し、充分なマッサージ効果が得られなかったり、使用者の存在が検知される限りマッサージ動作を継続するので、たとえば腰が浮いて眼鏡などの壊れ物を落とし、前記施療子と座面との間に挟まれて壊してしまうという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、背もたれ内を少なくとも昇降変位することができる施療子を備える椅子型のマッサージ機において、施療子と座面との間で不所望な物体の挟み込みを生じることはなく、かつ効果のない姿勢のままでマッサージ動作を継続してしまうこと防止することができるマッサージ機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のマッサージ機は、背もたれ内に、施療子を駆動する駆動機構を昇降自在に収納して成る椅子型のマッサージ機において、前記施療子および/または背もたれに加わる使用者の荷重から、前記使用者の上半身の有無を判定する押圧検出手段と、前記使用者の着座状態から、使用者の下半身の有無を判定する着座検出手段と、前記押圧検出手段および着座検出手段の検出結果に応答し、それらの検出手段で使用者の上半身および下半身が共に検出されない場合には、マッサージ動作の制御を行う制御手段が、前記使用者によって操作手段から入力されたマッサージ開始指令を受付けることを禁止する禁止手段とを含むことを特徴とする。
【0010】
上記の構成によれば、背もたれ内に、施療子を駆動する駆動機構を昇降自在に収納して成る椅子型のマッサージ機において、前記使用者の上半身の有無を判定する押圧検出手段および下半身の有無を判定する着座検出手段を設けるとともに、禁止手段を設け、操作手段から使用者がマッサージ開始指令を入力しても、前記押圧検出手段および着座検出手段でそれぞれ使用者の上半身および下半身が共に検出されない場合には、前記禁止手段は、マッサージ動作の制御を行う制御手段が前記マッサージ開始指令を受付けることを禁止する。
【0011】
前記押圧検出手段は、たとえば施療子に直接荷重を測定できる荷重センサを設けたり、その施療子を支えるアームを介して施療子にかかる荷重を検出する手段を設けたり、前記背もたれそのものに人体荷重を認識できるスイッチや圧電素子を設けるなどして、前記施療子および/または背もたれに加わる使用者の荷重から、前記使用者の上半身の有無を判定する。また、前記着座検出手段は、前記押圧検出手段からできるだけ離れた、たとえば前記使用者の脚部付近に設けられ、赤外線の反射レベルや反射時間から距離を測定する測距センサや超音波を利用したクリアランスソナーまたは下半身の圧力を検知するスイッチや圧電素子などで実現され、接触または非接触で使用者の着座状態(姿勢)から、前記使用者の下半身の有無を判定する。
【0012】
したがって、マッサージに適した体格を有する使用者が正しく着座し、背もたれにもたれている状態でしか前記マッサージ開始指令が受付けられないので、前記施療子の不所望な下方への変位が生じることはない。これによって、使用者がいなかったり、着座姿勢が崩れたりしても、前記施療子と座面との間で不所望な物体の挟み込みを生じることはなく、メカ系への過負荷も未然に防止することができる。また、効果のない姿勢のままでマッサージ動作を継続してしまうこともない。
【0013】
また、本発明のマッサージ機では、前記禁止手段は、マッサージ動作中に前記着座検出手段によって使用者の下半身が検出されなくなると、前記制御手段に、前記操作手段からの停止操作および収納操作以外の受付けを禁止させることを特徴とする。
【0014】
上記の構成によれば、マッサージ動作中に前記着座検出手段によって使用者の下半身が検出されなくなると、押圧検出手段で上半身を有りと判断されていても、前記禁止手段は、前記制御手段に、前記操作手段からの停止操作および収納操作以外の受付けを禁止させ、前記操作手段から停止操作および収納操作しか行えなくする。
【0015】
したがって、特に下半身の存在で管理し、動作を限定することで、より確実に、物体の挟み込みを未然に防止することができる。
【0016】
さらにまた、本発明のマッサージ機では、前記禁止手段は、マッサージ動作中に前記着座検出手段によって使用者の下半身が検出されなくなると、前記制御手段に、マッサージ動作を一時停止させるとともに、前記操作手段からの総ての操作の受付けを禁止させ、前記着座検出手段によって使用者の下半身が再び検出されると、一時停止以前のマッサージ動作を継続させることを特徴とする。
【0017】
上記の構成によれば、マッサージ動作中に前記着座検出手段によって使用者の下半身が検出されなくなると、押圧検出手段で上半身有りと判断されていても、前記禁止手段は、前記制御手段に、一旦マッサージ動作を停止させるとともに、全く操作できないようにし、それに気付いた使用者が姿勢を直し、再び下半身の存在が有りと判断されると、一時停止以前のマッサージ動作を継続させる。
【0018】
したがって、特に下半身の存在で管理し、動作を停止することで、より確実に、物体の挟み込みを未然に防止することができる。また、下半身の存在確認後にマッサージ動作を再開するにあたって、一時停止以前のマッサージ動作を継続することで、使用者が違和感なく使用することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明のマッサージ機は、以上のように、背もたれ内に、施療子を駆動する駆動機構を昇降自在に収納して成る椅子型のマッサージ機において、前記使用者の上半身の有無を判定する押圧検出手段および下半身の有無を判定する着座検出手段を設けるとともに、禁止手段を設け、操作手段から使用者がマッサージ開始指令を入力しても、前記押圧検出手段および着座検出手段でそれぞれ使用者の上半身および下半身が共に検出されない場合には、前記禁止手段は、マッサージ動作の制御を行う制御手段が前記マッサージ開始指令を受付けることを禁止する。
【0020】
それゆえ、マッサージに適した体格を有する使用者が正しく着座し、背もたれにもたれている状態でしか前記マッサージ開始指令が受付けられないので、前記施療子の不所望な下方への変位が生じることはない。これによって、使用者がいなかったり、着座姿勢が崩れたりしても、前記施療子と座面との間で不所望な物体の挟み込みを生じることはなく、メカ系への過負荷も未然に防止することができる。また、効果のない姿勢のままでマッサージ動作を継続してしまうこともない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の一形態に係るマッサージ機1の外観形状を示す斜視図である。このマッサージ機1は、大略的に、各種のマッサージ動作を行うリクライニング可能な椅子2に、後述するその椅子2の各種のマッサージ機構に制御指令を送り込むための操作器3を備えて構成されている。マッサージ機構は、後述するように椅子2の背もたれ部4内に内蔵されるものであり、もみ玉を備えるとともに、少なくとも該もみ玉の上下方向の動作位置を変化可能なように該もみ玉を昇降変位可能となっており、さらに該もみ玉の幅位置および動作強度、もみ玉の動作速度(もみマッサージ動作について言えば1分間当りのもみ回数)、およびもみ玉の動かし方などが変更可能となっている。また、エアバッグの膨縮によってマッサージするエアマッサージ機構を備えており、椅子2の座席5と、その座席5の前方下部に連設される脚載せ台6内に収容配設される。
【0022】
図2は、前記マッサージ機1の電気的構成を示すブロック図である。前記操作器3は、椅子2から分離されており、使用者が把持して操作可能である。この操作器3側の制御回路21と椅子2側の制御回路11とは、有線または無線で(図1では有線で)相互に通信可能となっているとともに、椅子2側の電源回路12において、商用電源13から作成された電力が、操作器3側の各回路へ供給される(無線の場合は、内蔵電池から電源供給)。
【0023】
前記操作器3は、もみ玉の動かし方を変更するための動作選択スイッチや、もみ玉の作動および各種調節のためのスイッチから成るスイッチ群22および選択情報やもみ玉の動作位置等についての各種情報を表示するための表示部23,24を備えるとともに、マイクロコンピュータから成り、操作された内容やもみ玉に関する情報を前記椅子2側の制御回路11との間で通信する前記制御回路21を備えて構成されている。
【0024】
前記スイッチ群22は、たとえば各モードのマッサージ動作を開始させるための動作開始スイッチおよび終了させる終了スイッチと、マッサージ動作を終了した際に各部を折り畳み、収納状態とする収納スイッチと、もみ玉の動作を選択するための動作選択スイッチと、もみ幅を選択するための幅選択スイッチと、もみ強度を選択するための強弱選択スイッチと、もみ方向を選択するための上下選択スイッチと、もみ速度を選択するための速度選択スイッチと、各種の自動コースの中からコースを選択するための自動コース選択スイッチと、肩位置を調整するための肩位置選択スイッチとを備えて構成されている。
【0025】
前記動作選択スイッチで動作が選択され、前記開始スイッチが操作されると、幅選択スイッチで選択されたもみ幅で、強弱選択スイッチで選択されたもみ強度で、上下選択スイッチで選択されたもみ方向で、速度選択スイッチで選択されたもみ速度で、前記もみ玉の駆動が行われる。そのもみ玉の動作としては、参照符25で示すような、もみ上げ、もみ下げ、たたき、背筋伸ばし、部分背筋伸ばし、たたき背筋伸ばし、部分たたき背筋伸ばし、指圧、つかみ、振動などである。
【0026】
ここで、たとえばもみおよびたたきを実現することができる具体的な機構は、たとえば特開平5−253266号公報に示されており、もみおよび指圧を実現することができる具体的な機構は、たとえば特開2004−16525号公報に示されており、つかみもみを実現することができる具体的な機構は、たとえば特開2001−29411号公報や特開2001−112828号公報に示されている。
【0027】
また、前述のような動作選択スイッチによる個別動作ではなく、前記自動コース選択スイッチによって各種の自動コースの中からコースが選択され、前記開始スイッチが操作されると、幅選択スイッチで選択されたもみ幅で、強弱選択スイッチで選択されたもみ強度で、前記もみ玉の駆動が行われる。その自動コースとしては、予めプログラムされており、参照符26で示すような、上半身コース、首・肩コース、後述するリラックスコース、リフレッシュコース、リラックス・リフレッシュコースなどである。
【0028】
前記椅子2側では、マッサージ機構14と、マイクロコンピュータから成り、前記操作器3側の制御回路21からの制御指令に応答して前記マッサージ機構14や前記背もたれ部4を起伏駆動するリクライニング手段15を駆動する前記制御回路11と、前記電源回路12と、前記もみ玉の動作位置(上下位置、幅位置、強弱位置)や、もみ玉の動作速度を検出し、その検出結果を前記制御回路11に入力して制御に反映させる各種のセンサ16と、使用者の上半身および下半身の有無をそれぞれ判定し、その判定結果を前記制御回路11に入力して、後述するように動作制御に反映させる押圧センサ17および着座センサ18とを備えて構成される。
【0029】
図3は、前記押圧センサ17の一構成例を示す図である。図3(a)で示すように、前述のように、背もたれ部4内には、たたき、もみなどの施療動作を行う一対の施療子31が設けられており、この施療子31は、アーム32を介して駆動機構33に取付けられている。前記駆動機構33自体は、背もたれ部4内で長手方向に延設された図示しないラックレールに案内され、かつ内蔵する昇降モータが回転することで、該昇降モータで駆動されるピニオンギアが前記ラックレールに噛合して回転し、前記背もたれ部4内を矢府34で示すように昇降変位自在となっている。
【0030】
そして、前記押圧センサ17としては、前記施療子31自体に設けられ、加わる使用者の荷重から前記使用者の上半身の有無を判定する荷重センサや、図3(b)で拡大して示すように、前記駆動機構33内に設けられ、前記施療子31を支えるアーム32を介して施療子31にかかる荷重を検出する荷重センサ35であったり、図3(a)で示すように、前記背もたれ部4そのものに設けられ、人体荷重を直接認識できるスイッチや圧電素子から成る荷重センサ36などのうち、1つまたは任意の組合わせから実現することができ、使用者の荷重を判断することで、上半身有りの信号を前記制御回路11へ出力する。
【0031】
一方、前記着座センサ18としては、前記押圧センサ17からできるだけ離れた位置(たとえば背中から20cm以上)に設けられ、図4で示すように、座席5に着座した使用者38の下半身の圧力を検知するスイッチや圧電素子などの接触式のセンサ39であったり、図5で示すように、座席5に着座した使用者38の脚部38a付近に設けられ、赤外線の反射レベルや反射時間から距離を測定する測距センサや超音波を利用したクリアランスソナーなどの非接触式のセンサ40などのうち、1つまたは任意の組合わせから実現することができ、そのような接触および/または非接触で使用者38の着座状態(姿勢)から、使用者38の下半身の有無を判断し、制御回路11へ出力する。前記接触式のセンサ39の場合、使用者38の体重が、マッサージに適した体格を有するたとえば18kg以下では、下半身有りの判定がなされないよう設定されている。
【0032】
このように構成されるマッサージ機1において、禁止手段であり、制御手段である前記制御回路11は、前記押圧センサ17および着座センサ18の検出結果に応答し、それらのセンサ17,18で使用者の上半身および下半身が共に検出されない場合には、前記スイッチ群22における動作開始スイッチからのマッサージ開始指令を無効とする。また、前記制御回路11は、マッサージ動作中に前記着座センサ18によって使用者38の下半身が検出されなくなると、前記スイッチ群22における終了スイッチからの停止操作および収納スイッチからの収納操作以外の受付けを禁止する。
【0033】
図6は、上述のマッサージ機1の待機状態における動作を説明するためのフローチャートである。ステップS1では前記押圧センサ17によって使用者の上半身の有無が判定され、上半身が検出されているとステップS2に移り、さらに前記着座センサ18によって下半身の有無が判定され、検出されているとステップS3で、前記スイッチ群22からの入力の受付が開始され、各種の設定が行われた後、前記動作開始スイッチからのマッサージ開始指令の受付けも行われ、受付けられるとマッサージ動作を開始する。これに対して、前記ステップS1において上半身が検出されないとき、およびステップS2において下半身が検出されないときには、ステップS4で前記スイッチ群22からのいずれの入力の受付も禁止されて前記ステップS1に戻り、引続き待機状態を継続する。
【0034】
また、図7は、上述のマッサージ機1のマッサージ動作中における動作を説明するためのフローチャートである。ステップS11では前記着座センサ18によって下半身の有無が判定され、検出されているとステップS12で、前記スイッチ群22における総てのスイッチ入力の受付が許容される。これに対して、前記ステップS11で下半身が検出されないときには、ステップS13で前記スイッチ群22における終了スイッチからの停止操作および収納スイッチからの収納操作以外の受付けを禁止して前記ステップS11に戻り、引続きマッサージ動作を継続する。
【0035】
このように構成することで、マッサージに適した体格を有する使用者が座席5に正しく着座し、背もたれ部4にもたれている状態でしか前記スイッチ群22の動作開始スイッチからのマッサージ開始指令が受付けられないので、前記施療子31の不所望な下方への変位が生じることはない。これによって、使用者がいなかったり、着座姿勢が崩れたりしても、前記施療子31と座面との間で不所望な物体の挟み込みを生じることはなく、メカ系への過負荷も未然に防止することができる。また、効果のない姿勢のままでマッサージ動作を継続してしまうこともない。
【0036】
また、マッサージ動作中に前記着座センサ18によって使用者38の下半身の着座姿勢の崩れが検出されると、押圧センサ17で上半身を有りと判断されていても、前記制御回路11は、前記スイッチ群22の終了スイッチからの停止操作および収納スイッチからの収納操作以外の受付けを禁止し、該停止操作および収納操作しか行えなくするので、特に下半身の存在で管理し、動作を限定することで、より確実に、物体の挟み込みを未然に防止することができる。
【0037】
[実施の形態2]
図8は、本発明の実施の他の形態に係るマッサージ機のマッサージ動作中における動作を説明するためのフローチャートである。このマッサージ機は、上述のマッサージ機1の構成を用いることができ、前記制御回路11における動作が、前述の図7と異なるだけである。先ず、ステップS21では前記押圧センサ17によって使用者の上半身が検出されており、ステップS22では前記着座センサ18によって下半身の有無が判定され、検出されているとステップS23で、前記スイッチ群22における総てのスイッチ入力の受付けが許容される。
【0038】
これに対して、前記ステップS22で下半身が検出されないときには、ステップS24でマッサージ動作を一時停止するとともに、前記スイッチ群22における総てのスイッチからの入力操作の受付けを禁止する。ステップS25では、再び下半身が検出されるか否かが判断され、検出されないときには前記ステップS24に戻って動作停止を継続し、再び検出されるとステップS26に移り、総てのスイッチ入力の受付けが許容されるとともに、一時停止以前のマッサージ動作を再開する。この時、タイマー等で全体のマッサージ動作の時間管理を行っているものは、一時停止以前のタイマー時間を踏襲するものである。
【0039】
このように構成することで、マッサージ動作中に前記着座センサ18によって使用者の着座姿勢の崩れが検出されると、押圧センサ17で上半身有りと判断されていても、一旦マッサージ動作を停止するとともに、全く操作できないようにし、それに気付いた使用者が姿勢を直し、再び下半身の存在が有りと判断されると、一時停止以前のマッサージ動作を継続するので、より確実に、物体の挟み込みを未然に防止することができる。また、下半身の存在確認後にマッサージ動作を再開するにあたって、一時停止以前のマッサージ動作を継続することで、使用者が違和感なく使用することができる。
【0040】
[実施の形態3]
図9は、本発明の実施のさらに他の形態に係るマッサージ機のマッサージ動作中における動作を説明するためのフローチャートである。このマッサージ機も、上述のマッサージ機1の構成を用いることができ、前記制御回路11における動作が、前述の図7や図8と異なるだけである。ステップS31では前記押圧センサ17によって使用者の上半身の有無が判定され、検出されているとステップS32で、さらに前記着座センサ18によって下半身の有無が判定され、検出されているとステップS33で、前記スイッチ群22における総てのスイッチ入力の受付けが許容される。
【0041】
これに対して、前記ステップS31で上半身が検出されないときおよび前記ステップS32で下半身が検出されないときには、ステップS34でマッサージ動作を一時停止するとともに、前記スイッチ群22の終了スイッチからの停止操作および収納スイッチからの収納操作以外の受付けを禁止する。そして、ステップS35では再び上半身の有無が判定され、検出されるとステップS36で、さらに下半身の有無が判定され、検出されるとステップS37で、前記スイッチ群22における総てのスイッチ入力の受付けが許容され、操作によってマッサージ動作の継続や切換えなどが可能になる。一方、前記ステップS35で上半身が検出されないとき、およびステップS36で下半身が検出されないときには前記ステップS34に戻り、マッサージ動作の停止および入力操作の制限を継続する。
【0042】
このように構成することで、マッサージ動作中に、押圧センサ17で上半身および着座センサ18で下半身の姿勢の崩れが検出されると、再び上半身および下半身が共に正しく検出されるまで、一旦マッサージ動作を停止するとともに、停止操作および収納操作以外の受付けを禁止するので、上半身および下半身の両方の状態管理による動作停止と操作の限定とによって、より確実に、物体の挟み込みを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施の一形態に係るマッサージ機の外観形状を示す斜視図である。
【図2】図1で示すマッサージ機の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】押圧センサの一構成例を示す図である。
【図4】着座センサの一構成例を示す図である。
【図5】着座センサの他の構成例を示す図である。
【図6】本発明の実施の一形態に係るマッサージ機の待機状態における動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の一形態に係るマッサージ機のマッサージ動作中における動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の他の形態に係るマッサージ機のマッサージ動作中における動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の実施のさらに他の形態に係るマッサージ機のマッサージ動作中における動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0044】
1 マッサージ機
2 椅子
3 操作器
4 背もたれ部
5 座席
6 脚載せ台
11,21 制御回路
12 電源回路
13 商用電源
14 マッサージ機構
15 リクライニング手段
16 センサ
17 押圧センサ
18 着座センサ
22 スイッチ群
23,24 表示部
31 施療子
32 アーム
33 駆動機構
35,36 荷重センサ
38 使用者
38a 脚部
39 接触式のセンサ
40 非接触式のセンサ
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
【出願日】 平成16年11月25日(2004.11.25)
【代理人】 【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司

【識別番号】100096150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 孝夫

【識別番号】100099955
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 次郎

【公開番号】 特開2006−149417(P2006−149417A)
【公開日】 平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願番号】 特願2004−340023(P2004−340023)