| 【発明の名称】 |
静電霧化装置付きサウナ室 |
| 【発明者】 |
【氏名】山口 重行 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
【氏名】六嶋 一雅 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
【氏名】北地 範行 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
【氏名】前田 康成 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
【氏名】池田 孝之 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
【氏名】伊藤 良泰 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】サウナ使用中の使用者の皮膚の保湿を図るべく、また湿式のサウナ室ではカビの発生も抑制するべく、静電霧化装置付きサウナ室を提供する。
【解決手段】水粒子放出部1と、該水粒子放出部1と対向する対向電極2と、水が供給された水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部3とを備え、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加することで水粒子放出部1の水がナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置Bを構成する。静電霧化装置Bをサウナ室A内に備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水粒子放出部と、該水粒子放出部と対向する対向電極と、水が供給された水粒子放出部と対向電極との間に高電圧を印加する電圧印加部とを備え、水粒子放出部と対向電極との間に高電圧を印加することで水粒子放出部の水がナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置を構成し、上記静電霧化装置をサウナ室内に備えたことを特徴とする静電霧化装置付きサウナ室。 【請求項2】 サウナ室内に備えたサウナ装置の運転と同時に静電霧化装置の運転を行う制御部を設けたことを特徴とする請求項1記載の静電霧化装置付きサウナ室。 【請求項3】 サウナ室内に備えたサウナ装置を、加熱したミストを噴射させる湿式のサウナ装置で構成したことを特徴とする請求項1記載の静電霧化装置付きサウナ室。 【請求項4】 サウナ室内に備えたサウナ装置を、輻射熱を発生させる乾式のサウナ装置で構成したことを特徴とする請求項1記載の静電霧化装置付きサウナ室。 【請求項5】 サウナ装置の運転終了後に静電霧化装置の運転を行う制御部を設けたことを特徴とする請求項3記載の静電霧化装置付きサウナ室。 【請求項6】 静電霧化装置に空気中の水分を結露させることで水の供給を行う結露水生成装置を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の静電霧化装置付きサウナ室。 【請求項7】 サウナ室内の空気を循環させる空気循環装置に設けた空気流路に上流側から下流側にかけて、空気清浄をするフィルタ、静電霧化装置を順に配置したことを特徴とする請求項6記載の静電霧化装置付きサウナ室。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、サウナ室に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来から、使用者に発汗を促して新陳代謝を向上させるサウナ室には、たとえば特許文献1のような輻射熱で身体を加熱する乾式のサウナ室と、たとえば特許文献2のような加熱したミストで身体を加熱する湿式のサウナ室が知られている。ところで、サウナ室の使用者は発汗するために、皮膚の保水量が低下するという問題があった。殊に、乾式のサウナ室では室内空気も乾燥しているために皮膚の保水量は著しく低下するのであり、また、湿式のサウナ室ではサウナ装置にてミストが発生して室内空気は高湿度状態になるものの、発生したミストのサイズは皮膚の角質間の隙間幅に比べて大きいためにミストは皮膚の内部には浸透することができず、皮膚内部の保水量は低下しているのである。なお、室内が高湿度環境となる湿式のサウナ室では室内にカビなどが発生し易いという問題もあった。 【特許文献1】特開平8−238289号公報 【特許文献2】特開平11−178883号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、サウナ使用中の使用者の皮膚の保湿を図るべく、また湿式のサウナ室ではカビの発生も抑制するべく、静電霧化装置付きサウナ室を提供することを課題とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る静電霧化装置付きサウナ室は、水粒子放出部1と、該水粒子放出部1と対向する対向電極2と、水が供給された水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部3とを備え、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加することで水粒子放出部1の水がナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置Bを構成し、上記静電霧化装置Bをサウナ室A内に備えたことを特徴とする。これによると、静電霧化装置Bで生成されたナノメータサイズの帯電微粒子水にあっては、皮膚の角質間の隙間幅よりも粒子径が小さいために皮膚の角質間の隙間から皮膚の内部に浸透することができ、サウナ使用時の使用者の皮膚の保水量を内部から良好に維持することができるのである。 【0005】 また、請求項2に係る静電霧化装置付きサウナ室は、請求項1において、サウナ室A内に備えたサウナ装置10の運転と同時に静電霧化装置Bの運転を行う制御部11を設けたことを特徴とする。これによると、制御部11によってサウナの運転時には静電霧化装置Bも同時に運転されるのであり、サウナ使用中の使用者の皮膚の内部には常に静電霧化装置Bが生成する帯電微粒子水が浸透され、サウナ使用中の使用者の皮膚の保水量を確実に維持可能にできるのである。 【0006】 また、請求項3に係る静電霧化装置付きサウナ室は、請求項1において、サウナ室A内に備えたサウナ装置10を、加熱したミストを噴射させる湿式のサウナ装置10aで構成したことを特徴とする。加熱したミストを噴射させる湿式のサウナ装置10aを備えた湿式のサウナ室A1内は高湿度環境となってカビなどの雑菌が繁殖し易い環境にある。しかしながら、静電霧化装置Bで生成された帯電微粒子水にあっては、反応性の高さゆえに高い除菌効果を発揮するも単独で存在する場合には寿命が短いといった特徴を有する活性種を内在し、つまり活性種が水分子に包みこまれているようにして存在しているため寿命が長くなり、しかも、上記のようにナノメータサイズと非常に小さいので、空気中に長時間浮遊でき且つ拡散性が高くてサウナ室A1の隅々まで行き渡らせることができると共に、サウナ室A1内の壁の内部に付着した際には壁の内部にも入り込むことが可能であるため、サウナ室A1内の空気は勿論のことサウナ室A1の壁の内部にまで除菌効果を働かせることができる。したがって、高湿度環境の湿式のサウナ室A1内で懸念されるカビなどの雑菌の繁殖を有効に抑制できるのである。 【0007】 また、請求項4に係る静電霧化装置付きサウナ室は、請求項1において、サウナ室A内に備えたサウナ装置10を、輻射熱を発生させる乾式のサウナ装置10bで構成したことを特徴とする。輻射熱を発生させる乾式のサウナ装置10bを備えた乾式のサウナ室A2の室内空気は乾燥状態となってサウナ使用者の皮膚の保水量は著しく低下するのであるが、静電霧化装置Bで生成された帯電微粒子水はサウナ使用者の皮膚の内部にまで浸透して皮膚の保水量を向上させるから、皮膚の保水を特に必要とする使用者に対し、帯電微粒子水による皮膚の保水量の維持効果を有効に働かせることができる。 【0008】 また、請求項5に係る静電霧化装置付きサウナ室は、請求項3において、サウナ装置10の運転終了後に静電霧化装置Bの運転を行う制御部11を設けたことを特徴とする。これによると、高湿度の雰囲気が残るサウナ使用後の湿式のサウナ室A1に対して、静電霧化装置Bが生成した帯電微粒子水による除菌効果を働かせることができ、カビなどの雑菌の繁殖を有効に抑制できるのである。 【0009】 また、請求項6に係る静電霧化装置付きサウナ室は、請求項1乃至5のいすれかにおいて、静電霧化装置Bに空気中の水分を結露させることで水の供給を行う結露水生成装置7を設けたことを特徴とする。これによると、帯電微粒子水の発生に必要な水を空気中の水分から得ることができるから、帯電微粒子水の発生に必要な水を使用者が静電霧化装置Bに適宜供給する手間を省くことができ、静電霧化装置Bの使い勝手を大幅に向上させることができる。 【0010】 また、請求項7に係る静電霧化装置付きサウナ室は、請求項6において、サウナ室A内の空気を循環させる空気循環装置Cに設けた空気流路21に上流側から下流側にかけて、空気清浄をするフィルター22、静電霧化装置Bを順に配置したことを特徴とする。これによると、フィルター22にて清浄された後の空気から静電霧化装置Bの結露水生成装置7によって結露水を得ることができ、つまり清浄後の空気からの清潔な水をもとに帯電微粒子水を発生させることができ、汚れた帯電微粒子水によるサウナ室A内の汚染を防止することができる。 【発明の効果】 【0011】 本発明は、サウナ室に配設した静電霧化装置で生成するナノメータサイズの帯電微粒子水にあっては、皮膚の角質間の隙間幅よりも粒子径が小さいために皮膚の角質間の隙間から皮膚の内部に浸透することができ、サウナ使用時の使用者の皮膚の保水量を内部から良好に維持できるという利点を有する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。 【0013】 図1乃至図6には本発明の実施の形態の例を示す。本例のサウナ室Aは、図1乃至3のように、いわゆる乾式のサウナ室A2であって、人一人がサウナを楽しめる家庭用に好適なサイズのものである。このサウナ室Aは、側板12a、天板12b、底板12cおよび背板12dで形成される前面に開口せる箱体状のサウナ室本体12から構成されており、上記前面開口には扉13が一端を片方の側板12aに枢支されて他端がもう片方の側板12aに当接するように開閉自在に取り付けられている。このサウナ室本体12の内部には、輻射熱を発生させる乾式のサウナ装置10bである面ヒーター14が両側板12aおよび背板12dにそれぞれ設けられるとともに、背板12d側に水平板状の腰掛け椅子15が備えられている。そして、この腰掛け椅子15の下方空間には、サウナ室A内の空気を循環させる空気循環装置Cであると共に静電霧化装置Bが内蔵された空調ユニット17が、背板12dに沿わせるようにして底板12cに据え置かれて配設されている。また、このサウナ室Aには、照明取り付けボックス16や、面ヒーター14の運転や空調ユニット17の運転を制御する制御部11が備えられ、この制御部11は天板12b上に載置されて設けられている。 【0014】 上記空調ユニット17は、図4のように、ハウジング18の前面に空気を吸入する吸入口19が設けられると共にハウジング18の上面に空気を排出する排出口20が設けられ、ハウジング18の内部に形成した吸入口19から排出口20を結ぶ空気流路21には、空気流れの上流側から下流側にかけて、空気洗浄をするフィルター22、ファン23、静電霧化装置Bが順に配設されて構成されている。ここで、フィルター22は埃などを取る微細網目層22a、臭い成分を吸着させる活性炭層22bまたは臭い成分を分解させる酸化触媒のハニカム層(図示せず)を積層させて構成されている。 【0015】 静電霧化装置Bは、図5乃至図7のように、一対の電極として機能する水粒子放出部1および対向電極2と、水が供給された水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部3とを備えたもので、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加することで水粒子放出部1の水からナノメータサイズの帯電微粒子水Mを生成する装置である。 【0016】 ここで、静電霧化装置Bとしてはたとえば図5に示すものが用いられる。この例の静電霧化装置Bは、詳しくは、液溜め部4と、下端が液溜め部4内に入れられた水に浸される多孔質材からなる棒状の搬送部5と、これら搬送部5の保持及び水に対する電圧の印加のための液印加電極6と、前記搬送部5の先端部の水粒子放出部1と対向する対向電極2と、上記液印加電極6と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部3とからなる。 【0017】 対向電極2と液印加電極6は共にカーボンのような導電材を混入した合成樹脂やSUSのような金属で形成してある。搬送部5は多孔質材で棒状に形成するもので、本実施形態では粒径が2〜500μmのセラミック粒子からなり、その隙間の細孔が1〜250μmで連続気泡状に配置されるように形成してある。搬送部5の上端は針状に尖った水粒子放出部1となっており、搬送部5の上部が液印加電極6よりも上方に突出し、下部が液印加電極6から下方に突出して上記液溜め部4内に入れられた水と接触するようになっている。 【0018】 対向電極2は接地してあり、液印加電極6に電圧印加部3を接続して高電圧を印加すると共に、多孔質材で形成されている搬送部5が毛細管現象により液溜め部4に入れてある水を吸い上げている時、搬送部5の上端の水粒子放出部1が液印加電極6側の実質的な電極として機能する。電圧印加部3としては、電解強度が500V/mm以上、特に700〜1200V/mmの電解強度を与えることができるものが好ましい。 【0019】 そして、電圧印加部3により搬送部5と対向電極2との間に高電圧を印加することで、水粒子放出部1の水Wが高電圧により大きなエネルギーを受けて表面張力を超えて分裂を繰り返すといういわゆるレイリー分裂を起こしてナノメータサイズの粒子径のイオンのミストM(例えば10〜30ナノメータ)を発生させる静電霧化がなされ、この時、同時に生成された反応性に富む活性種(ヒドロキシラジカル、スーパーオキサイド等の脱臭・除菌の源となる物質)が、分裂した水に含まれ空気中に飛び出すようにされている。 【0020】 このようにして、水粒子放出部1から活性種を含んだナノメータサイズの帯電微粒子水を発生させるものである。活性種は非常に反応性に富むため、悪臭成分の分解やカビ発生の抑制に高い効果を発揮するが、その反応性が高いため単独で存在する場合には寿命が短い。しかしながら、静電霧化装置Bにより得られるナノメータサイズの帯電微粒子水においては、活性種が水分子に包みこまれているようにして存在しているため寿命が長くなり、しかも、上記のようにナノメータサイズと非常に小さいので空気中に長時間浮遊すると共に拡散性が高く、空間の広い範囲において活性種により空気中の脱臭効果、カビや菌の除菌や繁殖の抑制効果を高めることができる。更に言うと、帯電微粒子水はナノメータサイズと非常に小さいので、壁表面の細孔内部にも入り込むことが可能で、壁面に付着した臭いやカビの除去ができることになる。以下に臭気とナノメータサイズの帯電微粒子水に含まれた活性種の脱臭反応式を示す。 【0021】 アンモニア 2NH3+6・OH→N2+6H2O アセトアルデヒド CH3CHO+6・OH+O2→2CO2+5H2O 酢酸 CH3COOH+4・OH+O2→2CO2+4H2O メタンガス CH4+4・OH+O2→CO2+4H2O 一酸化炭素 CO+2・OH→CO2+H2O 一酸化窒素 2NO+4・OH→N2+2O2+2H2O ホルムアルデヒド HCHO+4・OH→CO2+3H2O なお、上記脱臭反応式において、・OHはヒドロキシラジカルを示す。 【0022】 ところで、静電霧化装置Bで発生される帯電微粒子水には上述したようにカビや菌の除菌や繁殖の抑制効果や脱臭効果があるものの、サウナ室Aに静電霧化装置Bを配設した一番の目的は、帯電微粒子水をサウナ室A内に供給してサウナ使用中の使用者の皮膚の保湿を図ることにある。静電霧化装置Bで発生された帯電微粒子水は空調ユニット17の排出口20からサウナ室A内に放出されるのであり、この帯電微粒子水はナノメータサイズと非常に小さい水の粒子であって、その粒子径は皮膚の角質間の隙間幅よりも小さいために皮膚の角質間の隙間から皮膚の内部に浸透することができ、サウナ使用時の使用者の皮膚の保水量を内部から良好に維持できるようになっている。 【0023】 また、静電霧化装置Bとしては図6に示すものを用いることも好ましい。図6に示す静電霧化装置Bの例では、空気中の水分を結露させることで水粒子放出部1に水を供給する結露水生成装置7を設けている。結露水生成装置7は具体的には放熱部8と冷却部9とを備えたペルチェユニットにて構成されている。ペルチェユニットは、熱伝導性の高いアルミナや窒化アルミニウムから成る絶縁板Zの片面側に回路を形成してある一対のペルチェ回路板P(P1,P2)を、互いの回路側が向い合うように対向させ、多数列設してある熱電素子Nを両ペルチェ回路板P1,P2間で挟持するとともに隣接する熱電素子N同士を両側の回路で電気的に接続させ、ペルチェ入力リード線Lを介してペルチェユニット用電源40にて為される熱電素子Nへの通電により一方のペルチェ回路板P1側から他方のペルチェ回路板P2側に向けて熱が移動するように設けたもので、前記一方のペルチェ回路板P1を冷却部9側に接続するとともに他方のペルチェ回路板P2を放熱部8側に接続する。本例では図6に示すように、ペルチェ回路板P2を設けた絶縁板Zを放熱部8としての放熱フィン24に接続するとともに、ペルチェ回路板P1を設けた絶縁板Zを後述する冷却部9に接続するものである。 【0024】 冷却部9は、内部に結露水Wを溜めることができる液溜め部4が形成されるように上方に開口する略皿状に形成してあり、この冷却部9の内部上面に液印加電極6が設けてある。液印加電極6は、上端部が水粒子放出部1となるもので、多孔質材で形成されるか微細孔や微細溝(図6の例では微細孔6a)を有しており、その下端部の冷却部9に貯水されている結露水Wを毛細管現象にて放電部となる上端部の水粒子放出部1まで搬送可能な搬送部5となるようにしてある。また、水粒子放出部1を金属で形成したり金属製の表面膜を形成したりして表面の熱伝導性を高く形成するとともに冷却部9に熱的に接続されるように取付けることで、水粒子放出部1の表面に直接結露水Wを結露させてこの結露水Wを静電霧化させてナノメータサイズの帯電微粒子水を発生させるようにしてもよい。またあるいは、上端部が水粒子放出部1となる多孔質セラミック等からなる搬送部5に液印加電極6を設けてもよい。 【0025】 この図6の静電霧化装置Bは帯電微粒子水を生成するための水の供給が自動的に行われることから、帯電微粒子水を生成するための水を液溜め部4に使用者が適宜補給しなければならない図5の静電霧化装置Bに比べて、使い勝手が格段に向上するという利点を有している。また、静電霧化装置Bは上述のように空気循環装置Cである空調ユニット17の空気流路21におけるフィルター22より下流に配設されており、これによってフィルター22にて清浄された後の空気から結露水生成装置7によって結露水を得ることができ、つまり清浄後の空気からの清潔な水をもとに帯電微粒子水を発生させることが可能とされており、したがって汚染された帯電微粒子水によるサウナ室A内の汚染が防止されているのである。 【0026】 このように、本例の乾式のサウナ室A2には静電霧化装置Bを内蔵した空調ユニット17が配設され、空調ユニット17によるサウナ室A内の循環空気にのせて静電霧化装置Bで生成した帯電微粒子水をサウナ室A内に放出させているので、帯電微粒子水をサウナ使用時の使用者の皮膚の角質間の隙間から皮膚の内部に浸透させ、サウナ使用時の使用者の皮膚の保水量を内部から良好に維持できるようにしている。詳しくは、元来、乾式のサウナ室A2ではサウナ室Aの室内空気が乾燥状態になってサウナ使用時の使用者の皮膚の保水量が著しく低下してしまうという問題を有していたが、本例のように乾式のサウナ室A2に静電霧化装置Bを配設したことで、皮膚の保水を必要としている使用者に対して有効に皮膚の保水量の向上効果を付与することできたものである。また、本例では制御部11によって、面ヒーター15の運転と空調ユニット17の運転とが同時に行われるようにされているので、サウナ使用時には確実に使用者の皮膚の内部に帯電微粒子水による保水効果を付与できるようにされている。 【0027】 なお、本例ではサウナ室A1の腰掛け椅子15の下部空間に空調ユニット17を配設しているが、空調ユニット17の配設位置はこれに限らずサウナの使用に邪魔にならない位置であれば任意位置でよい。また、水粒子放出部1からの帯電微粒子水の放射方向は対向電極2と水粒子放出部1との対向方向(矢印D)と略同方向となるから、本例のような空調ユニット17の排出口20の上方近傍に腰掛け椅子15などの障害物がある場合には、図7の例のように静電霧化装置Bの対向電極2と水粒子放出部1とを空調ユニット17の排出口20に臨ませると共に対向電極2と水粒子放出部1との対向方向を腰掛け椅子15などの障害物がその延長線上に無い適宜方向に向けるように形成させて、放射した帯電微粒子水を障害物に当てないように水粒子放出部1からの帯電微粒子水の放射方向を規制するようにしてもよい。 【0028】 また、図8乃至図10には本発明の実施の形態の他例を示す。本例のサウナ室Aは加熱したミストを噴射させる湿式のサウナ装置10aを備えた浴室25にて構成されている。浴室25内には浴槽26に隣接するように洗い場27を設けてあり、洗い場27の床パンに立ち上がり壁28を設けてあり、立ち上がり壁28の上端にカウンター29を一体に設けてある。カウンター29の上面には湯水混合水栓のような水栓30を設置してあり、カウンター29の後方からは浴室25の壁面25aが立ち上がっている。水栓30に対応する位置で立ち上がり壁28の前面側には湿式のサウナ装置10aを設置してあり、このサウナ装置10の前面を覆う前カバー31を配置してある。なお、前カバー31は湿式のサウナ装置10aの前面側だけでなく上面側も覆うようになっていることが好ましい。この前カバー31の下部にはミスト吹き出し口32を設けてあり、ミスト吹き出し口32から浴室25内に湿式のサウナ装置10aで発生させたミストを吹き出すようにしてある。湿式のサウナ装置10aは加熱したミストを噴射させる装置であり、図9のように、ミストノズル33、ヒータ(図示せず)、電動弁34、サーモスタット35、定流量弁36、止水栓37、排湯口38等を有している。この湿式のサウナ装置10aによると、ミスト吹き出し口32からミストが浴室25内に吹き出され、浴室25内にミストを充満させた状態でのサウナ浴が行えるようになっている。なお、湿式のサウナ装置10aの上面の上には洗面器置き台39が配置され、ブラケット等で立ち上がり壁28に取り付けてある。この洗面器置き台39はカウンター29の上面より一段低くなっており、洗面器置き台39上に洗面器を置いたときには洗面器を水栓30のスパウト30aの真下に位置できるようにされている。この浴室25には先例と同様の静電霧化装置Bを内蔵した空調ユニット17を配置してある。この空調ユニット17の配置位置は任意であるが、本例では浴水がひっかかりにくいことを期してカウンター29の後方から立ち上がる浴室25の壁面25aに取り付けてある。なお、湿式のサウナ装置10aや空調ユニット17の運転制御は浴室25の天井裏などに配置した制御部11によって行われている(図10)。この制御部11による湿式のサウナ装置10aや空調ユニット17の運転制御は、先例同様に湿式のサウナ装置10aの運転と同時に空調ユニット17が運転されることに加え、本例では湿式のサウナ装置10aの運転終了後の所定時間は空調ユニット17が継続して運転されるように制御されている。 【0029】 このような湿式のサウナ室A1では、湿式のサウナ装置10aで加熱したミストを噴射させて室内を高湿度環境とすることでサウナ浴が行われる。この湿式のサウナ室A1でのサウナ浴にあっても、サウナ使用中の使用者は発汗をするために皮膚の保水量は低下する。詳しくは、高湿度環境となった浴室25内はミストが充満しているためにミストが接触する皮膚の表面の水分にあっては著しく減少するものではないが、このミストは水の粒径が皮膚の角質間の隙間幅に比べて大きいために皮膚の内部にまでは浸透しないのであって、したがってサウナ使用時の使用者の皮膚の内部の保水量は低下しているのである。しかしながら、本例の湿式のサウナ室A1である浴室25には静電霧化装置Bを内蔵した空調ユニット17が配設され、制御部11の運転制御によって湿式のサウナ装置10aと共に空調ユニット17が運転され、空調ユニット17による浴室25内の循環空気にのせて静電霧化装置Bで生成した帯電微粒子水を浴室25内に放出させているので、制御部11によってサウナ使用時には確実に空調ユニット17が運転され、帯電微粒子水をサウナ使用時の使用者の皮膚の内部に浸透でき、サウナ使用時の使用者の皮膚の保水量を内部から良好に維持できるようにされている。 【0030】 ところで、湿式のサウナ室A1は、加熱したミストを噴射させる湿式のサウナ装置10aの運転時には高湿度環境となることから、カビなどの雑菌が繁殖し易い環境にある。しかしながら、本例の湿式のサウナ室A1である浴室25には静電霧化装置Bを内蔵した空調ユニット17が配設され、空調ユニット17による浴室25内の循環空気にのせて静電霧化装置Bで生成した帯電微粒子水を浴室25内に放出させているので、懸念される浴室25内のカビなどの雑菌の繁殖が抑制されているのである。詳しくは、静電霧化装置Bで生成された帯電微粒子水にあっては、反応性の高さゆえに高い除菌効果を発揮するも単独で存在する場合には寿命が短いといった特徴を有する活性種を内在し、つまり活性種が水分子に包みこまれているようにして存在しているため寿命が長くなり、しかも、上記のようにナノメータサイズと非常に小さいので、空気中に長時間浮遊でき且つ拡散性が高くて浴室25内の隅々まで行き渡らせることができると共に浴室25内の壁の内部に付着した際には壁の内部にも入り込むことが可能であるため、浴室25内の空気は勿論のこと浴室25内の壁などの内部にまで除菌効果を働かせることができる。したがって、湿式のサウナ室A1内で懸念されるカビなどの雑菌の繁殖が有効に抑制されているのである。なお、本例では制御部11によってサウナ装置10の運転終了後の所定時間は空調ユニット17が継続して運転されるので、高湿度の雰囲気が残るサウナ使用後の浴室25に対しても静電霧化装置Bが生成した帯電微粒子水による除菌効果を働かせることができ、カビなどの雑菌の繁殖を有効に抑制させているのである。 【図面の簡単な説明】 【0031】 【図1】本発明の実施の形態の例のサウナ室の正面断面図である。 【図2】同上の側面断面図である。 【図3】同上の斜視図である。 【図4】同上の空調ユニットの概略側面図である。 【図5】同上の静電霧化装置の例の概略側面図である。 【図6】同上の静電霧化装置の他例の概略側面図である。 【図7】同上の静電霧化装置の更に他例の概略側面図である。 【図8】本発明の実施の形態の他例のサウナ室の要部の斜視図である。 【図9】同上の要部の側断面図である。 【図10】同上のサウナ室の斜視図である。 【符号の説明】 【0032】 A サウナ室 A1 湿式のサウナ室 A2 乾式のサウナ室 B 静電霧化装置 C 空気循環装置 1 該水粒子放出部 2 対向電極 3 電圧印加部 7 結露水生成装置 10 サウナ装置 10a 湿式のサウナ装置 10b 乾式のサウナ装置 11 制御部 21 空気流路 22 フィルター
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
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| 【出願日】 |
平成16年8月26日(2004.8.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清
【識別番号】100085604 【弁理士】 【氏名又は名称】森 厚夫
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| 【公開番号】 |
特開2006−61402(P2006−61402A) |
| 【公開日】 |
平成18年3月9日(2006.3.9) |
| 【出願番号】 |
特願2004−247288(P2004−247288) |
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