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【発明の名称】 浴室用マッサージ装置、及びシステムバス
【発明者】 【氏名】山本 裕三
【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会社ノーリツ内

【要約】 【課題】入浴者のくつろいだ状態などを損なうことなく、入浴者に対して適切なマッサージ動作を施すことができる快適性に優れた浴室用マッサージ装置及びシステムバスを提供する。

【解決手段】浴槽内の入浴者に対して所定のマッサージ動作を施すマッサージ本体3aと、浴槽内での入浴者の動きを検出する水位センサ(動き検出部)8fを設ける。そして、制御部3eが、水位センサ8fの検出結果に基づいて、マッサージ本体3aの駆動を制御する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給湯器により湯水が供給される浴槽を備えた浴室で用いられるマッサージ装置であって、
前記浴槽内の入浴者に対して所定のマッサージ動作を施すマッサージ本体と、
前記浴槽での出入りを含む入浴者の動きを検出する動き検出部と、
前記動き検出部からの検出信号に基づいて、前記マッサージ本体の駆動を制御する制御部と
を具備することを特徴とする浴室用マッサージ装置。
【請求項2】
前記制御部には、前記給湯器の作動状態を示す状態信号が入力されるとともに、
前記動き検出部からの検出信号が変化したときに、前記制御部は、前記状態信号を用いることにより、前記入浴者の動きに起因する変化と前記給湯器の作動に起因する変化とを判別して、前記マッサージ本体の駆動を制御することを特徴とする請求項1に記載の浴室用マッサージ装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記マッサージ本体を停止させた状態で、前記動き検出部からの検出信号を基に前記入浴者の動きを判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の浴室用マッサージ装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記動き検出部からの検出信号を基に入浴者が前記浴槽に入ったことを判別し、かつその判別した時点から所定時間を経過した時点で前記マッサージ動作を開始させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の浴室用マッサージ装置。
【請求項5】
前記動き検出部が、前記給湯器側に設けられるとともに、前記浴槽内の水位を検出する水位センサにより構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浴室用マッサージ装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の浴室用マッサージ装置のマッサージ本体が、浴槽に設けられていることを特徴とするシステムバス。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽内で使用可能な浴室用マッサージ装置、及びこれを用いたシステムバスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、入浴による入浴者のリラクゼーション、心身の疲労回復や健康促進などの効果が知られており、さらにはこのような入浴に伴う恩恵を短時間で効果的に得たり向上させたりするために、浴槽内で使用可能なマッサージ装置が実用化されている。
上記のような従来のマッサージ装置には、浴槽と別個に構成されて使用時に浴槽に取り付けられるもの(例えば、下記特許文献1参照。)や浴槽に一体的に組み込まれたもの(例えば、下記特許文献2参照。)がある。
【0003】
【特許文献1】特開2000−342653号公報(第4〜5頁、図1〜4)
【特許文献2】特開2003−135548号公報(第5〜8頁、図1〜11)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来のマッサージ装置では、そのオン/オフ操作やマッサージ動作の強弱を切り換える切換操作などの操作を入浴者が手動で行う必要があった。このため、入浴者はその手の一部や体全体を浴槽から出して上記操作を行うことが要求されて、当該入浴者では入浴中の快適さやくつろいだ状態などが中断されて損なわれることがあった。また、マッサージ装置を動作させた後入浴することも可能ではあるが、このように入浴前に動作させた場合、入浴者が望まない部位にマッサージ動作が行われることがあり、不快感などを入浴者に与えることがあった。
【0005】
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、入浴者のくつろいだ状態などを損なうことなく、入浴者に対して適切なマッサージ動作を施すことができる快適性に優れた浴室用マッサージ装置及びシステムバスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の浴室用マッサージ装置は、給湯器により湯水が供給される浴槽を備えた浴室で用いられるマッサージ装置であって、
前記浴槽内の入浴者に対して所定のマッサージ動作を施すマッサージ本体と、前記浴槽での出入りを含む入浴者の動きを検出する動き検出部と、前記動き検出部からの検出信号に基づいて、前記マッサージ本体の駆動を制御する制御部とを具備することを特徴とするものである。
【0007】
上記のように構成された浴室用マッサージ装置では、動き検出部が浴槽での入浴者の動きを検出するとともに、制御部が動き検出部からの検出信号に基づいてマッサージ本体の駆動を制御するので、マッサージ本体は検出された入浴者の動きに応じて自動制御される。従って、入浴者は手の一部や体全体を浴槽から出して制御部に対する操作を行うことなく、その所望部位への適切なマッサージ動作をマッサージ本体から受けることができ、上記従来例と異なり、入浴中の快適さやくつろいだ状態などが中断されて損なわれることがない。
【0008】
また、上記浴室用マッサージ装置において、前記制御部には、前記給湯器の作動状態を示す状態信号が入力されるとともに、前記動き検出部からの検出信号が変化したときに、前記制御部は、前記状態信号を用いることにより、前記入浴者の動きに起因する変化と前記給湯器の作動に起因する変化とを判別して、前記マッサージ本体の駆動を制御することが好ましい。
この場合、制御部は給湯器のみが作動したときにマッサージ本体への駆動制御を行うのを防いで入浴者の動きのみに応じた適切なマッサージ動作を行うことが可能となる。
【0009】
また、上記浴室用マッサージ装置において、前記制御部は、前記マッサージ本体を停止させた状態で、前記動き検出部からの検出信号を基に前記入浴者の動きを判別してもよい。
この場合、制御部はマッサージ本体が停止しているときに動き検出部からの検出信号を基に入浴者の動きを判別するので、動き検出部の検出精度がマッサージ本体の動作によって低下するのを防ぎつつ、制御部が入浴者の動きを判別することが可能となって、その動きに応じてマッサージ動作をより適切に入浴者に行うことができる。
【0010】
また、上記浴室用マッサージ装置において、前記制御部は、前記動き検出部からの検出信号を基に入浴者が前記浴槽に入ったことを判別し、かつその判別した時点から所定時間を経過した時点で前記マッサージ動作を開始させてもよい。
この場合、入浴者が浴槽に入浴してある程度くつろいだ状態となった時点からマッサージ動作が開始されることとなり、その入浴者のくつろいだ状態を損なうのをより確実に防ぎつつ、入浴者の快適性をさらに高めることできる。
【0011】
また、上記浴室用マッサージ装置において、前記動き検出部が、前記給湯器側に設けられるとともに、前記浴槽内の水位を検出する水位センサにより構成されていることが好ましい。
この場合、動き検出部が上記給湯器側の水位センサにより構成されているので、浴槽での入浴者の動きを検出する専用のセンサなどを設けることなく、制御部は入浴者の動きに応じたマッサージ本体の自動制御を行うことができ、マッサージ装置の部品点数を削減しつつ、その装置構成を簡単化することができる。
【0012】
また、本発明のシステムバスは、上記いずれかの浴室用マッサージ装置のマッサージ本体が浴槽に設けられていることを特徴としており、入浴者がその手動操作によってマッサージ装置を動かすことなく、マッサージ本体から所望部位への適切なマッサージ動作を施されるように構成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、マッサージ本体が動き検出部にて検出された入浴者の動きを基に自動的に動作されるので、入浴者のくつろいだ状態などを損なうことなく、入浴者に対して適切なマッサージ動作を施すことができる快適性に優れた浴室用マッサージ装置及びシステムバスを構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の浴室用マッサージ装置及びシステムバスを示す好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態による浴室用マッサージ装置及びこれを用いたシステムバスの浴槽側の構成を示す模式図である。図において、浴室1は、その周囲四方が図に例示する壁Wにより囲まれたものであり、その内部に設置された浴槽2を備えている。この浴槽2には、その底面2a近くに循環口2cが設けられており、壁Wの図の右側に置かれた後述の給湯器から入浴者Nの所望温度に温められた湯が循環口2cを介して循環供給されて当該浴槽2に湯張りされている。
また、浴槽2には、入浴者Nが背凭れ可能に構成された傾斜面2bが形成されている。この傾斜面2bには、本発明のマッサージ装置3が取付・取外し可能に設けられており、マッサージ機能が浴槽2に付与された本発明のシステムバスが構成されている。
【0015】
上記マッサージ装置3は、浴槽2の内側及び外側にそれぞれ取り付けられたマッサージ本体3a及び制御ユニット3bを備えたものであり、入浴者Nの動きに応じて自動制御されるように構成されている。また、これらマッサージ本体3a及び制御ユニット3bには、電磁誘導コイル3a1及び3b1が設けられており、マッサージ装置3が上記傾斜面2bの所定位置に設置されたときに、双方の電磁誘導コイル3a1及び3b1が相互に電磁結合して、浴槽2を挟んでマッサージ本体3aと制御ユニット3bとを間接的に繋げるようになっている。
【0016】
上記マッサージ本体3aは、浴槽2に張られた湯水内で動作可能となるように防水加工が施されたものであり、入浴者Nに対して所定のマッサージ動作(施療動作)を施す。具体的には、このマッサージ本体3aは、当該本体3aの筐体に対して回動自在に設けられた施療子としての揉み玉3cを有するものであり、この揉み玉3cが回動することにより入浴者Nにマッサージ動作を行う。
上記制御ユニット3bは、信号線13aを介在させて浴室1の壁面に設置されたリモコン装置4に接続されており、マッサージ装置3がリモコン装置4からの操作入力によっても動作するようになっている。また、信号線13aは、上記給湯器にも接続されており、給湯器側から入力される所定の信号も用いて、マッサージ装置3は動作するよう構成されている(詳細は後述。)。
また、制御ユニット3bの電磁誘導コイル3b1には、電源5が電力線13bにより接続されており、この電源5から電磁誘導コイル3b1に供給された電力が電磁誘導作用にてマッサージ本体3aの電磁誘導コイル3a1に伝えられて、マッサージ本体3a側への電力供給が行われるようになっている。
【0017】
図2は上記システムバスの給湯器側の構成を示す模式図である。図において、上記給湯器6は、浴槽2に湯水を供給する給湯回路7と、浴槽2内の湯水の追い焚きを行う追い焚き回路8と、この追い焚き回路8に上記給湯回路7からの湯水を流す注湯回路9とを備えている。また、この給湯器6には、給湯回路7及び追い焚き回路8にて燃焼される燃料ガスを供給するガス供給回路10と、これらの給湯回路7及び追い焚き回路8に燃焼用空気をそれぞれ供給する送風ファン11a及び11bと、コントローラ12とが設けられている。このコントローラ12には上記信号線13aが接続されており、コントローラ12はリモコン装置4(図1)に入力された入浴者Nの指示に従って給湯器各部の駆動制御を行う。尚、コントローラ12は、浴室1(図1)以外、例えば台所や洗面室等に設置されたリモコン装置からの指示信号を入力できるようになっており、給湯器6はその入力信号に従って動作可能に構成されている。
【0018】
上記給湯回路7には、水道管に接続される給水管路7aと、この給水管路7aから水が導入されるとともに、燃焼バーナ7cの燃焼熱により加熱された湯水を得る熱交換器7bと、この熱交換器7bから湯水が供給される出湯管路7dとが設けられている。この出湯管路7dの下流側には、浴室1(図1)や台所などに設置された給湯栓(図示せず。)が接続されている。また、出湯管路7dには、バイパス管路7e及び水量調整弁7fを介して給水管路7aが接続されており、出湯管路7dの湯水に混合される給水管路7aからの水量が水量調整弁7fにて変更されて、当該出湯管路7dから供給される湯水の温度が調整される。
また、給水管路7aには、この管路7aに導入される水の水量及び温度を検出する水量センサ7g及び温度センサ7hが設けられている。また、出湯管路7dには、水量調整弁7iと、上記注湯回路9又は給湯栓に供給される湯水の温度を検出する温度センサ7jとが配置されている。これらセンサ7g、7h、7jの各検出結果は、上記コントローラ12に逐次出力されている。
【0019】
上記追い焚き回路8には、上流側端部が上記循環口2c(図1)に接続された戻り管路8aと、この戻り管路8aの途中に配設された循環ポンプ8bと、この循環ポンプ8bの吸い込み作動によって浴槽2(図1)内から戻された湯水が導入される熱交換器8cとが設けられている。また、この追い焚き回路8は、熱交換器8c内の湯水を加熱する燃焼バーナ8dと、上流側端部及び下流側端部がそれぞれ熱交換器8c及び循環口2cに接続された往き管路8eとを備えており、追い焚き回路8は、熱交換器8c内で加熱された後の湯水を往き管路8e及び循環口2cを経て再度浴槽2内に戻すことで当該浴槽2内の湯水を追い焚きする。
また、燃焼バーナ8dと上記給湯回路7の燃焼バーナ7cには、上記ガス供給回路10に含まれたガス供給管10aから燃料ガスが供給されている。また、このガス供給管10aには、元ガス電磁弁10b及び電磁比例弁10cがガス管に接続される上流側端部から順次配設されている。
【0020】
また、上記戻り管路8aには、浴槽2の水位を検出するための水位センサ8fと、熱交換器8c側への湯水の流入を検出してコントローラ12に通知する水流スイッチ8gと、その流入される湯水の温度を検出する温度センサ8hとが設けられている。また、上記センサ8f、8hの各検出結果は、コントローラ12に逐次出力されている。
上記水位センサ8fは、圧力センサにより構成されたものであり、戻り管路8a内の水圧を検出してその検出信号をコントローラ12に出力することで浴槽2の水位が当該コントローラ12にて検知される。また、この水位センサ8fは、後に詳述するように、上記マッサージ装置3の動き検出部として兼用されている。
【0021】
上記注湯回路9は、出湯管路7dと戻り管路8aとの間に接続された第1注湯管路9aと、出湯管路7dと往き管路8eとの間に接続された第2注湯管路9bとを備えている。
上記第1注湯管路9aでは、その上流側端部が注湯電磁弁9dを介してバイパス管路7eとの接続箇所よりも下流側で出湯管路7dに接続されている。また、下流側端部は循環ポンプ8bの吐出側で戻り管路8aに接続されており、第1注湯管路9aは注湯電磁弁9dが開動作することにより出湯管路7dの湯水が追い焚き回路側の熱交換器8cに供給されるのを許容する。また、この注湯電磁弁9dの上流側には水量センサ9cが設けられており、出湯管路7dから注湯回路9側に流される湯水の水量が当該センサ9cにて検出され、その検出信号がコントローラ12に出力される。
【0022】
また、上記第2注湯管路9bでは、その上流側端部が注湯電磁弁9eを介して上記注湯電磁弁9dに接続され、下流側端部は往き管路8eに接続されている。そして、この第2注湯管路9bでは、注湯電磁弁9d及び9eが開動作することにより出湯管路7dの湯水が往き管路8eを経て浴槽2内に供給されるのを許容する。
また、第1及び第2注湯管路9a、9bでは、逆止弁9f及び9gが配設されており、湯水が出湯管路7d側に逆流するのを防止するようになっている。
【0023】
図3は上記浴室用マッサージ装置及びシステムバスの要部構成を示すブロック図である。図において、上記システムバスSでは、同図に両矢印にて示すように、マッサージ装置3、リモコン装置4、及び給湯器6が信号線13aにより相互に接続されている。そして、このシステムバスSでは、リモコン装置4が入浴者Nの操作入力に応じた指示信号をマッサージ装置3又は給湯器6に出力し、マッサージ装置3及び給湯器6は所定の周期及びリモコン装置4からの要求に応じて、その作動状態を示す状態信号などの所定信号をリモコン装置4に出力する。
【0024】
詳細にいえば、リモコン装置4は、CPU等により構成された制御部4aと、この制御部4aで実行されるプログラムなどを記憶するメモリ4bと、スイッチやタッチパネルなどにより構成されて入浴者N(図1)の操作が入力される入力部4cとを備えている。また、リモコン装置4には、所定の表示画面を表示する表示部4dと、信号線13aに接続された通信インターフェース部4eとが設けられている。
【0025】
上記制御部4aは、入力部4cへの操作入力に応じた指示信号を生成し、通信インターフェース部4eを介してその指示信号を対応するマッサージ装置3及び給湯器6に出力する。また、制御部4aは、通信インターフェース部4eを介して上記状態信号を含んだ所定信号がマッサージ装置3や給湯器6から入力されたとき、その入力信号を基に表示部4dでの表示画面を変更させる。これにより、表示画面には、マッサージ装置3や給湯器6の各部での動作情報(例えば、燃焼バーナ8dの動作状態)が表示される。また、この表示画面には、入浴者Nがマッサージ装置3や給湯器6に対して設定した設定情報(例えば、マッサージ装置3の動作時間や浴槽2への給湯温度)が入力部4cへの操作入力に応じて、適宜表示されるようになっている。尚、上記の説明以外に、入力部4cのタッチパネルを表示部4dと兼用することで当該入力部4cに表示部4dを含めて一体的に構成し、上記動作情報や入浴者Nが選択可能な操作項目などを同タッチパネル上に表示させてもよい。
【0026】
また、上記給湯器6は、リモコン装置4からの遠隔操作に応じて、給湯(湯張り)や追い焚きなどを自動的に行う全自動タイプのふろ給湯器であり、そのコントローラ12には、CPU等により構成された制御部12aと、この制御部12aで実行されるプログラムなどを記憶するメモリ12bと、信号線13aに接続された通信インターフェース部12cとが設けられている。
【0027】
上記制御部12aは、通信インターフェース部12cを介して入力されたリモコン装置4からの指示信号に従って、上記給湯回路7等の給湯器6の各部を動作させる。また、制御部12aは、上記燃焼バーナ7c、8dの動作状態や循環ポンプ8bなどの各部の作動状態(オン/オフ状態)を示す動作情報を含んだ上記状態信号を生成して、通信インターフェース部12cを介してマッサージ装置3及びリモコン装置4に出力する。
また、制御部12aは、所定の演算を行うことにより、水位センサ8fから入力した圧力検出値(上記戻り管路8aの水圧検出値)を浴槽2の水位を示す水位検出値に変換して、水位センサ8fからの検出信号としてマッサージ装置3及びリモコン装置4に出力する。また、制御部12aは、水位センサ8f以外のセンサ(例えば、温度センサ7j)に関しては、その検出信号をリモコン装置4のみに出力する。
【0028】
また、マッサージ装置3では、上記揉み玉3cと、電動モータを含んで構成され、揉み玉3cを回動駆動する駆動部3dとがマッサージ本体3a内に収納されている。
また、上記制御ユニット3b内には、CPU等により構成された制御部3e、この制御部3eで実行されるプログラムなどを記憶するメモリ3f、及び信号線13aに接続されてマッサージ装置3とリモコン装置4及び給湯器6との間でのデータ通信を行う通信インターフェース部3gが収納されている。
また、上記駆動部3d及び制御部3eには、図1に示した電磁誘導コイル3a1及び3b1がそれぞれ接続されており、これらのコイル3a1、3b1相互間での電磁誘導作用により、上記電源5(図1)から駆動部3dへの電力供給に加えて、制御部3eから駆動部3dへの制御信号の伝達及び駆動部3dから制御部3eへの上記電動モータの動作状態などを通知する通知信号の伝達が適宜行われるようになっている。
【0029】
上記制御部3eには、入浴者Nの浴槽2での動きを判別して検知する動き検知機能がソフトウェアにより付与されており、水位センサ(動き検出部)8fからの検出信号に基づいて、浴槽2での入浴者Nの動きを判別・検知するようになっている。そして、制御部3eは、検知した入浴者Nの動きを基に上記駆動部3dへの制御信号を生成して出力する。これにより、入浴者Nの動きに応じて、駆動部3d及び揉み玉3cが動作され、この揉み玉3cによるマッサージ動作を入浴者Nに対して自動的に行うことができる。
また、制御部3eには給湯器6のコントローラ12から上記状態信号が入力されており、制御部3eは入力した状態信号を用いることで給湯器6の作動状態を把握して、入浴者Nのみが浴槽2内で動いたときと給湯器6のみが作動したときとを判別可能に構成されている。
【0030】
上記のように構成された本実施形態のマッサージ装置3及びシステムバスSの動作について、図1〜図5を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明では、マッサージ装置3の動作について主に説明する。
まず、図4を用いて、マッサージ装置3の基本動作(オン/オフ動作)について説明する。
図4のステップS1に示すように、制御部3eは、水位センサ8fからの検出信号に基づいて、入浴者Nが浴槽2に入ったか否かについて判別する。すなわち、制御部3eは、水位センサ8fからの検出信号が急に上昇して、その検出信号値が予め設定された上昇基準値を超えて増加したときに、入浴者Nが浴槽2に入浴したと判断する。また、上記上昇基準値を超えて増加しなければ、制御部3eは、浴槽2への入浴動作が無かったと判断して待機状態に戻る。
【0031】
一方、上記ステップS1において、入浴者Nの入浴動作を判別したときには、制御部3eは、そのCPU等のクロックを利用したタイマー機能にて入浴動作を判別した時点からの時間計測を開始し(ステップS2)、その計測時間が予め設定された所定時間(例えば、数秒)を過ぎるまで時間計測を続行する(ステップS3)。そして、計測時間が上記所定時間を経過したことを検知すると、制御部3eは駆動部3dに制御信号を出力して、入浴者Nに対し揉み玉3cによるマッサージ動作を開始させる。同時に、制御部3eはそのタイマー機能をリセットし、かつマッサージ動作の時間計測を開始する(ステップS4)。
その後、制御部3eは、マッサージ動作の動作時間が予め設定された継続時間を超えるまで時間計測を続行し(ステップS5)、上記継続時間を超えると、制御部3eは駆動部3dに停止信号を出力してマッサージ動作を停止させる(ステップS6)。
【0032】
続いて、制御部3eは、水位センサ8fからの検出信号を基に浴槽2の水位を検知し(ステップS7)、入浴者Nが浴槽2から出たか否かについて判別する(ステップS8)。すなわち、制御部3eは、水位センサ8fからの検出信号が急に低下して、その検出信号値が予め設定された低下基準値を超えて減少したときに、入浴者Nが浴槽2から出浴したと判断してマッサージ装置3の停止状態を維持する。また、上記上昇基準値を超えて減少しなければ、制御部3eは、浴槽2への出浴動作が無かったと判断し、上記ステップS4に戻ってマッサージ動作を再開し、ステップS5〜S8に示した動作を繰り返す。
【0033】
続いて、マッサージ装置3の強弱切換動作について、図5を参照して説明する。尚、以下の説明では、図4にステップS1〜S3で示した入浴者Nの入浴検知が行われた後の動作について説明する。
図5のステップS4に示すように、制御部3eがマッサージ本体3aによるマッサージ動作を開始させてそのマッサージ動作の動作時間の時間計測を開始した後、制御部3eは水位センサ8fからの検出信号が変化したか否かについて判別する(ステップS9)。つまり、制御部3eは、水位センサ8fの検出信号値が所定の変化幅よりも大きく変動するか否かについて監視しており、この変化幅を超える変動が当該検出信号値に生じなければ、制御部3eは、上記ステップS5に進む。
【0034】
一方、上記ステップS9において、検出信号値が変化幅を超えて変動したことを検知すると、制御部3eは、制御部12aから入力した状態信号を基に給湯器6が作動したかどうかについて判別する(ステップS10)。そして、給湯器6が作動していないことを判別すると、制御部3eは、上記検出信号値が浴槽2での入浴者Nの大きな動きにより変化したと判断し、その検出信号値の変化の大きさに応じて、駆動部3dへの制御信号を生成・出力する。これにより、マッサージ本体3aによるマッサージ動作が弱くされたり、強くされたりして、動作強度が変化されて強弱切換動作が行われる(ステップS11)。
【0035】
一方、上記ステップS10において、給湯器6が作動していることを判別すると、制御部3eは、給湯器6の作動にて検出信号値が変化したと判断して上記ステップS5にジャンプする。これにより、水位センサ8fからの検出信号値が、例えば循環ポンプ8bの動作にて上記変化幅を超える変化したときに、マッサージ動作の強弱切換動作が行われるのを防ぐことができる。
その後、制御部3eは、マッサージ動作の動作時間が上記継続時間を超えるまでステップS9〜S11の動作を繰り返し、継続時間を超過したことを検知すると、制御部3eは、上述のステップS6に進んでそのステップS6以降の動作を実施する。
尚、上記上昇基準値、所定時間、継続時間、低下基準値、変化幅の各データ値は、入浴者Nのリモコン装置4への操作入力によってメモリ3f内に予め登録されたものであり、このメモリ3fには複数の入浴者が各々各データ値を設定登録できるよう構成されている。また、上記ステップS11に示したマッサージ強度の変更内容も、入浴者Nによって予めメモリ3fに設定されたものである。
【0036】
以上のように構成された本実施形態では、水位センサ(動き検出部)8fが浴槽2での入浴者Nの動きを検出し、制御部3eがその水位センサ8fからの検出信号に基づいてマッサージ本体3aの駆動を制御している。これにより、制御部3eは、検出された入浴者Nの動きに応じて、マッサージ本体3aを自動制御することができる。この結果、入浴者Nは手の一部や体全体を浴槽2から出して、制御部3eに対する操作を行うことなくその所望部位への適切なマッサージ動作を受けることができ、入浴者Nの入浴中の快適さやくつろいだ状態などを中断して損なうのを防ぐことができる。
【0037】
また、本実施形態では、上記ステップS9及びS10に示したように、水位センサ8fからの検出信号が変化したときに、制御部3eが給湯器6からの状態信号を基に給湯器6の作動状態を把握して、その信号変化の原因が入浴者Nの動きによるものあるいは給湯器6の作動によるものかを判別しているので、制御部3eは、給湯器6のみが作動して上記信号変化が生じたときにマッサージ本体3aを動作させることなく、入浴者Nの動きのみに応じてマッサージ本体3aを動かすことができ、より的確なタイミングでマッサージ動作を入浴者Nに施すことが可能となる。
また、本実施形態では、上記ステップS6〜S7に示したように、制御部3eがマッサージ装置3を停止させた後、水位センサ8fからの検出信号を基に水位検知を実施しているので、水位センサ8fの検出精度がマッサージ装置3の動作によって低下するのを防ぎつつ、制御部3eは浴槽2での入浴者Nの動きを判別することができ、その動きに応じてマッサージ動作をより適切に入浴者Nに行うことができる。
【0038】
また、本実施形態では、上記ステップS1〜S3に示したように、制御部3eが入浴者Nの入浴動作を検知した後所定時間経過した時点でマッサージ装置3を駆動させるので、入浴者Nが浴槽2に入浴してある程度くつろいだ状態となった時点からマッサージ動作が開始されることとなる。この結果、入浴動作検知直後にマッサージ動作を開始させる場合に比べて入浴者Nを驚かせることなく、かつ入浴者Nのくつろいだ状態を損なうのをより確実に防ぎつつ、入浴者Nの快適性をさらに高めることできる。
【0039】
尚、上記の説明では、浴槽の内側及び外側にそれぞれ取り付けられたマッサージ本体及び制御ユニットを備えたマッサージ装置を用いた構成について説明したが、本発明のマッサージ装置はその制御部が動き検出部からの検出信号に基づきマッサージ本体の駆動を制御するものであればよく、マッサージ装置構成やその動作内容あるいは浴槽への取付方法・箇所などは上記のものに何等限定されない。具体的には、マッサージ本体が吸盤などにより浴槽に適宜取り付けられるものや浴槽にビルトインされた噴出穴を有し、この噴出穴から気泡を含んだ水流(ジェット噴流)を入浴者に与えるものでもよい。また、浴槽に設けた貫通孔内に連結部材や電気配線を挿通させて、マッサージ本体と制御ユニットとを直接的に接続したり、互いに接離可能に構成したりすることもできる。
【0040】
また、上記の説明では、給湯器に設けられた水位センサを動き検出部として用いた構成について説明したが、本発明の動き検出部は浴槽での出入りを含む入浴者の動きを検出できるものであればよく、例えば浴槽に取り付けられて入浴者の心拍を測定する心拍センサ(音センサ)等を動き検出部として用いることもできる。また、浴槽内の入浴者を撮影するCCDカメラを設けて、このカメラの撮像画像を基に入浴者の浴槽での動きを検出する構成でもよい。このような撮像画像を用いる場合では、動き検知機能を制御部に付与することなく、制御部とは別個の画像処理部を設けてこの画像処理部で得られた動き検知結果を制御部に出力する構成でもよい。但し、上記水位センサや心拍センサのように、給湯器やシステムバス側に設けられたセンサなどを利用する場合の方が、マッサージ装置の部品点数を減らすことができるとともに、その装置構成の簡略化を図ることができる点で好ましい。
【0041】
また、上記の説明では、圧力センサからなる水位センサを用いるとともに、給湯器側の制御部がそのセンサで検出された圧力検出値を水位検出値に変換して、マッサージ装置側の制御部に出力する構成について説明したが、当該マッサージ装置側の制御部に上記圧力検出値から水位検出値に変換する機能を付与することにより、この制御部に水位センサの検出信号を直接的に出力する構成でもよい。また、このマッサージ装置側の制御部が圧力検出値を基に浴槽での入浴者の動きを検知する構成でもよい。
【0042】
また、上記の説明では、図4のステップS2及びS3に示したように、入浴者の浴槽への入浴動作を検知した時点からタイマー計測を行い、所定時間経過した時点でマッサージ動作を開始させる構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、動き検出部の検出結果を併用してマッサージ動作の開始を行わせてもよい。すなわち、制御部が上記検出結果から入浴者が所定時間以上浴槽内で静止していることを検知したときに、マッサージ動作を開始させる構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態による浴室用マッサージ装置及びこれを用いたシステムバスの浴槽側の構成を示す模式図である。
【図2】上記システムバスの給湯器側の構成を示す模式図である。
【図3】上記浴室用マッサージ装置及びシステムバスの要部構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示したマッサージ装置の制御部の動作例を示すフローチャートである。
【図5】上記制御部の別の動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0044】
1 浴室
2 浴槽
3 マッサージ装置
3a マッサージ本体
3e 制御部
6 給湯器
8f 水位センサ(動き検出部)
S システムバス
【出願人】 【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地
【出願日】 平成16年7月14日(2004.7.14)
【代理人】 【識別番号】100092705
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆文

【識別番号】100104455
【弁理士】
【氏名又は名称】喜多 秀樹

【識別番号】100111567
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 寛

【公開番号】 特開2006−25993(P2006−25993A)
【公開日】 平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願番号】 特願2004−207467(P2004−207467)