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【発明の名称】 浴室サウナ装置
【発明者】 【氏名】西水流 芳寛
【住所又は居所】愛知県春日井市鷹来町字下仲田4017番 松下エコシステムズ株式会社内

【氏名】勝見 佳正
【住所又は居所】愛知県春日井市鷹来町字下仲田4017番 松下エコシステムズ株式会社内

【要約】 【課題】浴室サウナ装置で加湿に使用する加湿水中に含まれる硬度成分が浴室サウナ装置内部に析出し、運転開始時に脱落することでサウナ対象室内に吹出す可能性がある。また、浴室サウナ装置運転終了時には浴室サウナ装置内部の循環風路内部は高湿度な状態となっており、運転停止中に菌や黴などが繁殖する可能性があった。

【解決手段】浴室サウナ装置の運転開始時に加湿用水の供給を行って一定の期間を経過してから循環ファン106の運転を開始することで加湿水により循環風路105内の洗浄を行い、硬度成分が吹出すのを防止する。また、浴室サウナ装置の運転終了時に加湿水の供給を停止した後、一定期間循環ファン106を運転することで循環風路105内を乾燥させ浴室サウナ装置内部での菌や黴の発生を防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室内を加熱するための加熱手段と、浴室内を加湿するための加湿手段を有する浴室サウナ装置において、前記加湿手段が加湿手段に送風を行う送風用ファンに給水を行うことで水を微細な水滴に破砕し、生成した微細な水滴を前記送風用ファンにより浴室内に供給することで加湿を行う加湿手段であり、浴室サウナ装置の運転開始時に、浴室サウナ装置の内部を洗浄するための洗浄手段を設けたことを特徴とする浴室サウナ装置。
【請求項2】
浴室内を加熱するための加熱手段と、浴室内を加湿するための加湿手段を有する浴室サウナ装置において、前記加湿手段が加湿手段に送風を行う送風用ファンに給水を行うことで水を微細な水滴に破砕し、生成した微細な水滴を前記送風用ファンにより浴室内に供給することで加湿を行う加湿手段であり、浴室サウナ装置の運転開始時に、前記送風用ファンへの給水を行った後、一定時間を経過してから前記送風用ファンの運転を開始することを特徴とする請求項1に記載の浴室サウナ装置。
【請求項3】
浴室内を加熱するための加熱手段と、浴室内を加湿するための加湿手段と、浴室内の空気を前記加熱手段及び前記加湿手段に循環させる為の風路を有する浴室サウナ装置において、前記加湿手段が加湿手段に送風を行う送風用ファンに給水を行うことで水を微細な水滴に破砕し、生成した微細な水滴を前記送風用ファンにより浴室内に供給することで加湿を行う加湿手段であり、浴室サウナ装置の運転開始時に、前記送風用ファンへの給水を行うことで前記風路内部に付着したスケール成分などを洗浄した後、前記送風用ファンの運転を開始することで前記風路内に付着したスケール成分などが浴室内に吹き出すのを防止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の浴室サウナ装置。
【請求項4】
浴室サウナ装置の運転開始時に送風用ファンの回転数を所定の回転数まで段階的に回転数を増加させることを特徴とする請求項1、2または請求項3に記載の浴室サウナ装置。
【請求項5】
送風用ファンの運転開始時の回転数が安定運転時の定格回転数の50%以下の回転数であることを特徴とする請求項1、2、3または請求項4に記載の浴室サウナ装置。
【請求項6】
浴室内を加熱するための加熱手段と、浴室内を加湿するための加湿手段と浴室内の空気を前記加熱手段及び前記加湿手段に循環させる為の風路を有する浴室サウナ装置において、前記加湿手段が加湿手段に送風を行う送風用ファンに給水を行うことで水を微細な水滴に破砕し、生成した微細な水滴を前記送風用ファンにより浴室内に供給することで加湿を行う加湿手段であり、浴室サウナ装置の運転終了時に自動で装置内部の乾燥運転を行うことを特徴とする浴室サウナ装置。
【請求項7】
浴室内を加熱するための加熱手段と、浴室内を加湿するための加湿手段を有する浴室サウナ装置において、前記加湿手段が加湿手段に送風を行う送風用ファンに給水を行うことで水を微細な水滴に破砕し、生成した微細な水滴を前記送風用ファンにより浴室内に供給することで加湿を行う加湿手段であり、浴室サウナ装置の運転終了時に、前記送風用ファンへの給水を停止した後、一定時間を経過してから前記送風用ファンの運転を停止することで、装置内の乾燥運転を自動で行うことを特徴とする請求項6に記載の浴室サウナ装置。
【請求項8】
前記風路内部に空気を加熱するための循環空気加熱手段を設けたとことを特徴とする請求項6あるいは請求項7に記載の浴室サウナ装置。
【請求項9】
前記循環空気加熱装置が風路の吸い込口側に設けられていることを特徴とする請求項6、7あるいは請求項8に記載の浴室サウナ装置。
【請求項10】
前記循環空気加熱装置が浴室サウナ装置の加湿手段に熱を供給するための循環温水を利用して加熱を行うことを特徴とする請求項6、7、8または請求項9に記載の浴室サウナ装置。
【請求項11】
装置内の乾燥運転時に浴室内の換気を同時に行うことを特徴とする請求項6、7、8、9または請求項10に記載の浴室サウナ装置。
【請求項12】
装置内の乾燥運転時に浴室サウナ装置の加熱部の運転を行い、浴室内の乾燥を同時に行うことを特徴とする請求項6、7、8、9、10または請求項11に記載の浴室サウナ装置。
【請求項13】
前記風路内部に浴室サウナ装置内部の湿度を計測するための湿度検出手段を設け、前記湿度検出手段により検出された浴室サウナ装置内部の湿度が所定の値以下になった場合に自動で乾燥運転を終了することを特徴とする請求項6、7、8、9、10、11または請求項12に記載の浴室サウナ装置。
【請求項14】
前記湿度検出手段が風路の吹き出し口近傍に設けられていることを特徴とする請求項6、7、8、9、10、11、12または請求項13に記載の浴室サウナ装置。
【請求項15】
前記湿度検出手段が風路の吸い込み口近傍に設けられていることを特徴とする請求項6、7、8、9、10、11、12、13または請求項14に記載の浴室サウナ装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室内を加熱及び加湿することにより、浴室内をサウナ空間とする浴室サウナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の浴室サウナ装置としては、ミスト噴出手段に温水を供給して浴室内を加湿するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、その浴室サウナ装置について図4を参照しながら説明する。
【0004】
図4に示すように、本体101内に、吸気口102を通して浴室103内の空気を吸引して吹出口104を通して空気を吹出すための循環風路105、その循環風路105に通風作用を行う循環ファン106、循環風路105を通風する空気に対して加熱作用する加熱手段107としての熱交換器108、その熱交換器108に温水の供給を断続する熱動弁109、浴室103内の空気を吸引して排気ダクト110を通して屋外に排気する換気ファン111、ミスト噴出手段112としての噴出ノズル113、噴出ノズル113に温水を供給するための温水供給路114および噴出ノズル113への温水の供給を断続する電磁弁115等を備えている。そして浴室をサウナ空間として使用する場合には、温水供給路114を通じて供給される温水をミストとして噴出ノズル113から噴出させるとともに、換気ファン111を停止させ、かつ循環ファン106を作動させ、浴室103内の温度が設定温度に維持されるように、熱動弁109の開閉を制御して熱交換器108に熱媒としての温水を循環供給し、この熱交換器108により加熱された循環空気を吹出口104から浴室103内に吹出すようにしている。
【特許文献1】特開2002−336327号公報(第3−7頁、第1−5図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上の例では、温水供給路114からの温水を噴出ノズル113においてミスト状にして浴室103内に供給することにより、浴室103内の加湿をおこなうようにしているが、噴出ノズル113から噴出されたミストが人体に接触すると水滴感を覚えるため、入浴者が十分な快適感やサウナ効果を十分得られないという問題があった。
【0006】
浴室サウナ装置の運転を続けると装置内部に加湿水中のMgやSiなどのスケール成分が析出、付着し、浴室サウナ装置の運転開始時に風路からはがれ吹出口より浴室内に吹出されてしまう。
【0007】
また、浴室サウナ装置の運転終了後の装置内部は高湿度な状態であり、そのまま放置すると装置内部に人体に悪影響を及ぼす菌や黴が発生してしまう。
【0008】
本発明は上記課題を解決するものであり、浴室サウナ装置を長期間使用した後でも加湿水中に含まれるスケール成分などが吹き出すことがなく、装置内部の菌や黴の発生も抑制することが可能な浴室サウナ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明が講じた第1の課題解決手段は、サウナ対象室の空気を循環させる循環手段と、前記循環手段により循環される空気を加熱するための加熱手段と、前記循環手段により循環される空気を加湿するための加湿手段を備え、前記加湿手段が前記循環手段に水を供給し、循環手段により供給水を微細な水滴に破砕し、循環する空気と共に微細な水滴をサウナ対象室に供給することで加湿を行う加湿手段であり、浴室サウナ装置の内部に蓄積されたスケール成分などを洗浄するための洗浄手段を設けたものである。
【0010】
この手段により、浴室サウナ装置の運転時に浴室サウナ装置内部に蓄積されたスケールなどを浴室内に吹出すことのない浴室サウナ装置を提供することができる。
【0011】
また、本発明が講じた第2の課題解決手段は、サウナ対象室の空気を循環させる循環手段と、前記循環手段により循環される空気を加熱するための加熱手段と、前記循環手段により循環される空気を加湿するための加湿手段を備え、前記加湿手段が前記循環手段に水を供給し、循環手段により供給水を微細な水滴に破砕し、循環する空気と共に微細な水滴をサウナ対象室に供給することで加湿を行う加湿手段であり、浴室サウナ装置の運転開始時に加湿手段への給水を行った後、一定時間が経過してから循環手段による送風を開始するようにしたものである。
【0012】
この手段により、浴室サウナ装置の運転開始時に、浴室サウナ装置の風路内を供給水により充分洗浄してから運転を開始することができる。
【0013】
また、本発明が講じた第3の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段において、給水を開始してから一定時間経過してから循環手段による送風を開始することで、浴室サウナ装置の風路内に付着しているスケール成分などを供給水により洗浄してから送風を開始する様にしたものである。
【0014】
この手段により、浴室サウナ装置の運転開始時に、浴室サウナ装置の風路内を供給水により充分洗浄してから運転を開始することができ、浴室サウナ装置の風路内に付着したごみ、運転停止時に発生した菌などを洗浄することでサウナ対象室内にごみや有害な菌などを吹出さないようにすることができる。
【0015】
また、本発明が講じた第4の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段において、送風用ファンの運転を開始する際に段階的に回転数を増加させるようにしたものである。
【0016】
この手段により、風路内の風速を徐々に早くすることで風路内に付着したごみ等をサウナ対象室内に吹出すことなく、風路内を充分に洗浄しながら送風を開始することが可能となる。
【0017】
また、本発明が講じた第5の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段において、起動時の送風用ファンの回転数を安定運転時の回転数の50%以下の回転数で運転するようにしたものである。
【0018】
この手段により、浴室サウナ装置の運転開始時に、風路内に付着したごみ等を吹出すことなく浴室サウナ装置の運転を開始することができる。
【0019】
また、本発明が講じた第6の課題解決手段は、浴室サウナ装置の運転終了時に、装置内の風路を自動的に乾燥させるようにしたものである。
【0020】
この手段により、運転停止中に浴室サウナ装置の風路内に菌や黴などが発生するのを防止することができる。
【0021】
また、本発明が講じた第7の課題解決手段は、浴室サウナ装置の運転終了時に、加湿用の給水を停止した後、一定の期間、送風用ファンを運転し、装置内の風路を自動的に乾燥させるようにしたものである。
【0022】
この手段により、運転停止時に浴室サウナ装置の風路内部を自動的に乾燥させることができ、運転停止中に風路内部に菌や黴が発生するのを防止することができる。
【0023】
また、本発明が講じた第8の課題解決手段は、浴室サウナ装置の風路内部に空気を加熱するための加熱手段を設けたものである。
【0024】
この手段により、運転停止時に浴室サウナ装置の風路内部をより乾燥状態にすることができ、運転停止中に風路内部に菌や黴が発生するのを防止することができる。
【0025】
また、本発明が講じた第9の課題解決手段は、上記第6の課題解決手段において、加熱手段を浴室サウナ装置の風路の吸い込み口側に設けたものである。
【0026】
この手段により、運転停止時の風路内の乾燥において、加湿手段を含む風路全体を乾燥状態にすることができる。
【0027】
また、本発明が講じた第10の課題解決手段は、上記第6の課題解決手段において、加熱手段が加湿手段に熱を供給する為の循環温水を利用して空気の加熱を行うようにしたものである。
【0028】
この手段により、特殊な発熱減を別途設けることなく風路内部の乾燥を行うことができる。
【0029】
また、本発明が講じた第11の課題解決手段は、上記第6の課題解決手段において、装置内の乾燥を行うと同時に、サウナ対象室内の換気を行うようにしたものである。
【0030】
この手段により、サウナ対象室内の湿度を低下させ、浴室サウナ装置内部を循環する空気の湿度を下げることで、浴室サウナ装置内の風路内をより乾燥した状態にすることができる。
【0031】
また、本発明が講じた第12の課題解決手段は、上記第6の課題解決手段において、装置内部の乾燥とサウナ対象室内の乾燥を同時に行うようにしたものである。
【0032】
この手段により、浴室サウナ装置の風路内部の乾燥と同時にサウナ対象室内の乾燥を同時に行うことができ、浴室内における菌や黴の発生も抑制することができる。
【0033】
また、本発明が講じた第13の課題解決手段は、上記第6の課題解決手段において、浴室サウナ装置の風路内部に湿度検出手段を設け、浴室サウナ装置内部の湿度を検出できるようにしたものである。
【0034】
この手段により、浴室サウナ装置の風路内部の乾燥状態を検出することが可能となり、より確実に風路内の乾燥を行うことができる。
【0035】
また、本発明が講じた第14の課題解決手段は、上記第11の課題解決手段において、湿度検出手段を浴室サウナ装置の風路の吹出し口近傍に設けたものである。
【0036】
この手段により、浴室サウナ装置の風路内部の乾燥状態を検出することが可能となり、より確実に風路内の乾燥を行うことができる。
【0037】
また、本発明が講じた第15の課題解決手段は、上記第11の課題変え決手段において、湿度検出手段を浴室サウナ装置の風路の吸い込み口近傍に設けたものである。
【0038】
この手段により、浴室サウナ装置の風路内およびサウナ対象室内の乾燥状態を検出することが可能となり、より確実に風路及びサウナ対象室内の乾燥を行うことができる。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば運転開始時に装置内部に蓄積したスケール成分やごみ、装置内部で発生した菌や黴などを洗浄、除去することができ、装置外部の浴室内に吹出すことの無い浴室サウナ装置を提供できる。
【0040】
また、装置の停止時に装置内部に菌や黴が発生することが無い衛生的な機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
本発明の請求項1記載の発明は、浴室内を加熱するための加熱手段と、浴室内を加湿するための加湿手段を有する浴室サウナ装置において、前記加湿手段が加湿手段に送風を行う送風用ファンに給水を行うことで水を微細な水滴に破砕し、生成した微細な水滴を前記送風用ファンにより浴室内に供給することで加湿を行う加湿手段であり、浴室サウナ装置の運転開始時に、浴室サウナ装置の内部に蓄積されたスケール成分などを洗浄するための洗浄手段を設けたものであり、この手段により、浴室サウナ装置の運転時に浴室サウナ装置内部に蓄積されたスケールなどを浴室サウナ装置の運転開始時に洗浄除去することで浴室内に吹出すことのない浴室サウナ装置を提供することができる。
【0042】
また、浴室内を加熱するための加熱手段と、浴室内を加湿するための加湿手段を有する浴室サウナ装置において、前記加湿手段が加湿手段に送風を行う送風用ファンに給水を行うことで水を微細な水滴に破砕し、生成した微細な水滴を送風用ファンにより浴室内に供給することで加湿を行う加湿手段であり、浴室サウナ装置の起動時に、前記送風用ファンへの給水を行った後、一定時間を経過してから送風用ファンの運転を開始するようにしたものであり、この手段により、浴室サウナ装置の運転開始時に、浴室サウナ装置の風路内を供給水により充分洗浄してから運転を開始することができる。
【0043】
また、浴室内を加熱するための加熱手段と、浴室内を加湿するための加湿手段を有する浴室サウナ装置において、前記加湿手段が加湿手段に送風を行う送風用ファンに給水を行うことで水を微細な水滴に破砕し、生成した微細な水滴を送風用ファンにより浴室内に供給することで加湿を行う加湿手段であり、浴室サウナ装置の起動時に、前記送風用ファンへの給水を行うことで浴室サウナ装置の風路内部に付着したスケール成分などを洗浄した後、送風用ファンの運転を開始することで風路内に付着したスケール成分などを浴室内に吹き出すのを防止するようにしたものであり、この手段により、浴室サウナ装置の運転開始時に、浴室サウナ装置の風路内を供給水により充分洗浄してから運転を開始することができ、浴室サウナ装置の風路内に付着したごみ、運転停止時に発生した菌などを洗浄することでサウナ対象室内にごみや有害な菌などを吹出さないようにすることができる。
【0044】
また、浴室サウナ装置の起動時に送風用ファンの回転数を所定の回転数まで段階的に回転数を増加させるようにしたものであり、この手段により、風路内の風速を徐々に早くすることで風路内に付着したごみ等をサウナ対象室内に吹出すことなく、風路内を充分に洗浄しながら送風を開始することが可能となる。
【0045】
また、浴室サウナ装置の起動時の送風用ファンの回転数が安定運転時の定格回転数の50%以下の回転数としたものであり、この手段により、浴室サウナ装置の運転開始時に、風路内に付着したごみ等を吹出すことなく浴室サウナ装置の運転を開始することができる。
【0046】
また、浴室内を加熱するための加熱手段と、浴室内を加湿するための加湿手段と浴室内の空気を前記加熱手段及び前記加湿手段に循環させる為の風路を有する浴室サウナ装置において、前記加湿手段が加湿手段に送風を行う送風用ファンに給水を行うことで水を微細な水滴に破砕し、生成した微細な水滴を前記送風用ファンにより浴室内に供給することで加湿を行う加湿手段であり、浴室サウナ装置の運転終了時に自動で装置内部の乾燥運転を行うようにしたものであり、この手段により、運転停止時に浴室サウナ装置の運転停止中に風路内部に菌や黴が発生するのを防止することができる。
【0047】
また、浴室内を加熱するための加熱手段と、浴室内を加湿するための加湿手段を有する浴室サウナ装置において、前記加湿手段が加湿手段に送風を行う送風用ファンに給水を行うことで水を微細な水滴に破砕し、生成した微細な水滴を送風用ファンにより浴室内に供給することで加湿を行う加湿手段であり、浴室サウナ装置の停止時に、前記送風用ファンへの給水を停止した後、一定時間を経過してから送風用ファンの運転を停止することで、装置内の乾燥運転を自動で行うようにしたものであり、この手段により、運転停止時に浴室サウナ装置の風路内部を自動的に乾燥させることができ、運転停止中に風路内部に菌や黴が発生するのを防止することができる。
【0048】
また、加湿手段に浴室内の空気を循環させるための風路内部に空気を加熱するための循環空気加熱手段を設けたものであり、この手段により、運転停止時に浴室サウナ装置の風路内部をより乾燥状態にすることができ、運転停止中に風路内部に菌や黴が発生するのを防止することができる。
【0049】
また、前期循環空気加熱装置が風路の吸い込口側に設けられているものであり、この手段により、運転停止時の風路内の乾燥において、加湿手段を含む風路全体を乾燥状態にすることができる。
【0050】
また、前期循環空気加熱装置が浴室サウナ装置の加湿手段に熱を供給するための循環温水を利用して加熱を行うようにしたものであり、この手段により、特殊な発熱減を別途設けることなく風路内部の乾燥を行うことができる。
【0051】
また、装置内の乾燥運転時に浴室内の換気を同時に行うようにしたものであり、この手段により、サウナ対象室内の湿度を低下させ、浴室サウナ装置内部を循環する空気の湿度を下げることで、浴室サウナ装置内の風路内をより乾燥した状態にすることができる。
【0052】
また、装置内の乾燥運転時に浴室サウナ装置の加熱部の運転を行い、浴室内の乾燥を同時に行うようにしたものであり、この手段により、浴室サウナ装置の風路内部の乾燥と同時にサウナ対象室内の乾燥を同時に行うことができ、浴室内における菌や黴の発生も抑制することができる。
【0053】
また、加湿手段に浴室内の空気を循環させるための風路内部に浴室サウナ装置内部の湿度を計測するための湿度検出手段を設け、前期湿度検出手段により検出された浴室サウナ装置内部の湿度が所定の値以下になった場合に自動で乾燥運転を終了するようにしたものであり、この手段により、浴室サウナ装置の風路内部の乾燥状態を検出することが可能となり、より確実に風路内の乾燥を行うことができる。
【0054】
また、前期湿度検出手段が風路の吹き出し口近傍に設けられているものであり、この手段により、浴室サウナ装置の風路内部の乾燥状態を検出することが可能となり、より確実に風路内の乾燥を行うことができる。
【0055】
また、前期湿度検出手段が風路の吸い込み口近傍に設けられているものであり、この手段により、浴室サウナ装置の風路内およびサウナ対象室内の乾燥状態を検出することが可能となり、より確実に風路及びサウナ対象室内の乾燥を行うことができる。
【0056】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0057】
(実施の形態1)
図1に示すように、本実施の形態における浴室サウナ装置は本体101内部に吸気口102を通して浴室103内の空気を吸引して吹出口104を通して空気を吹出すための循環風路105、その循環風路105に通風作用を行う循環ファン106、循環ファンに給水を行う加湿水噴出ノズル1、循環風路105の吸気口102近傍に循環風路105を通風する空気に対して加熱作用する加熱手段107としての熱交換器108、その熱交換器108に温水の供給を断続する熱動弁109、浴室103内の空気を吸引して排気ダクト110を通して屋外に排気する換気ファン111、加湿水噴出ノズル1に供給する加湿水を加熱するための水熱交換器2、加湿水噴出ノズル1への加湿水の供給を断続する電磁弁115、加湿水の噴出量を調整するための給水量調整弁3、循環風路105内を通風する空気の湿度を検出する為の湿度センサー4等を備えている。
【0058】
浴室をサウナ空間として使用する場合には循環ファン106を作動させて浴室内の空気を装置内部に循環させ、熱交換器108によりその温度を昇温すると共に、循環ファン106に加湿水噴出ノズル1から温水を吹き付けることで循環ファン106の翼面において加湿水を破砕し、微細な水滴を生成させ、循環風路105内を通風する空気に微細な水滴を混合させて浴室内に供給することで浴室内の加熱及び加湿を行う。
【0059】
この際、湿度センサー4は循環風路105の吹出口104近傍に設けられており、浴室サウナ装置から吹出される空気の湿度を検出する。ここで、吹出口近傍とは吹出口に対して近接する位置を意味し、望ましくは吹出口開口部と同一平面が望ましいが浴室サウナ装置から浴室に吹出される空気の湿度を検知することが可能な位置であればその作用効果に差異を生じない。
【0060】
浴室サウナ装置の運転を長期間継続すると、加湿に使用する加湿水中に含まれる硬度成分(Mg、Siなど、以後スケールと呼称)が循環風路105の壁面上及び循環ファン106の翼面上に析出する。析出したスケールは浴室サウナ装置の運転開始時などに循環風路105の壁面及び循環ファン106の翼面から循環ファン106の送風により脱落し、循環空気と共に浴室103に吹出す可能性がある。そこで、浴室サウナ装置の運転開始時には図2に示すように、まず電磁弁115に通電し加湿水噴出ノズル1から加湿水の噴霧を行う。加湿水噴出ノズル1から噴霧された加湿水により循環ファン106、循環風路105に付着したスケールを洗浄した後、所定の時間(例えば10〜20秒程度)を経過してから循環ファン106の運転を開始する。循環ファン106の運転開始時には所定の回転数よりも低い回転数N1(例えば1000rpm程度)にて運転を開始し、循環風路105壁面上に付着したスケールが通風により脱落しない程度の送風を行う。この操作により、循環風路105の下流側にも充分に加湿水が供給され、循環風路105の内壁面を充分に洗浄することが可能となる。循環ファン106は一定の期間、回転数N1にて運転を行った後、順次回転数をN2、N3・・・(N1<N2<N3・・・)と段階的に増加させ、通常運転時の回転数Nn(例えば3000rpm程度)へと移行させる。これらの動作により、循環風路105内壁面及び循環ファン106の翼面に付着したスケールを充分に洗浄除去し、浴室103内に吹出すことのない浴室サウナ装置の運転を行うことが可能となる。
【0061】
浴室サウナ装置の運転停止時においては、浴室サウナ装置の循環風路105内部は高湿度な状態となっており、長期間放置した場合、循環風路105内部に菌や黴が発生する可能性がある。そこで、浴室サウナ装置の運転終了時には図3に示すように、まず電磁弁115の通電を停止し、加湿水噴出ノズル1からの加湿水の噴霧を停止する。この状態のまま、循環ファン106の運転を継続し、循環風路105への通風を継続する。この際、熱動弁109への通電を行い、熱交換器108によって循環風路105内を通風する空気の温度を昇温することで循環風路105及び浴室103内の乾燥を促進させる。さらに、換気ファン111の運転を行い、排気ダクト110から浴室内の高湿度な空気を排気することで浴室内の相対湿度を低下させ浴室103内を乾燥させると共に、循環風路105内に供給される空気の相対湿度を下げることで循環風路105内の乾燥を促進させる。
【0062】
上記運転終了時の乾燥運転時には湿度センサー4により浴室サウナ装置から吹出される空気の湿度を検出し、所定の湿度を下回るようになるまで循環ファン106の運転を継続する。この際の湿度としては熱交換器108の加熱量によって目標相対湿度が変化するが相対湿度15%以下であることが望ましい。吹出し空気の湿度が所定の湿度を下回った場合は循環ファン106、熱動弁109、換気ファン111の運転を終了し、停止状態となる。以上の操作を行うことで、浴室サウナ装置の運転終了時に循環風路105内部及び浴室103内を自動的に充分乾燥した状態にすることができ、浴室サウナ装置の運転停止時に循環風路105内部や浴室103内部に菌や黴が発生するのを防止することが可能となる。
【0063】
なお、本実施例において運転開始時の循環ファン106の運転開始までの遅延時間を10〜20秒程度としたが、循環ファン106及び循環風路105内壁面及び循環ファン106の翼面からスケール成分などを洗浄除去することが可能な期間であればよく、前記遅延時間を超えて遅延動作を行ってもその作用効果に差異を生じない。
【0064】
また、本実施例において運転開始時の循環ファン106の回転数N1を1000rpm程度としたが、安定運転時の回転数Nnに対して50%以下の回転数であれば良く、Nnの回転数に対してN1の回転数を50%以下の回転数とすることで循環ファンより下流の風路に対してスケールなどを脱落することなく加湿水を供給し風路内の洗浄を行うことができる。
【0065】
また、本実施例において、熱交換器108を吸気口102近傍に設ける構成としたが、ここでの吸気口102近傍とは吸気口に近接する位置を指し、望ましくは吸気口開口部と同一平面であることが望ましいが、循環風路105内全体に加熱空気を供給できる位置に設ければよく、吸気口102近傍に設けることによって循環風路105内部全体を乾燥させることが容易となる。
【0066】
また、本実施例においては湿度センサー4を吹出口104近傍に設けたが、ここでの吹出口近傍とは吹出口104に近接する位置を差し、望ましくは吹出口開口部と同一平面であることが望ましいが、吹出口104から吹出される空気の湿度を検出できる位置であればよく、吹出口104近傍に設けることによって循環風路105内の乾燥状態をより正確に把握することが可能となり、更に吸気口102近傍及び吹出口104近傍の両方に湿度センサーを設けることにより循環風路105内及び浴室103内の乾燥状態を同時に検出することが可能となり、循環風路105及び浴室103の両者を乾燥状態にすることができる。
【0067】
また、本実施例では吹出口近傍に湿度センサー4を設ける構成としたが、湿度センサー4を設けず、ある一定期間(10〜20分程度)循環ファン106の運転を行い、風路105を乾燥させるようにしても良い。この際の乾燥に必要な時間についてはあらかじめ循環風路105内が完全に乾燥する時間を設定することが望ましい。
【産業上の利用可能性】
【0068】
以上のように本発明にかかる浴室サウナ装置は、水滴感の少ない加湿を得られるものであり、浴室以外の居室を換気空調する装置と併用することで居室の加温加湿を行う用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の実施の形態1の浴室サウナ装置を示す概略図
【図2】同実施の形態1における浴室サウナ装置の起動フロー図
【図3】同実施の形態1における浴室サウナ装置の停止フロー図
【図4】従来の浴室サウナ装置を示す概略図
【符号の説明】
【0070】
1 加湿水噴出ノズル
2 水熱交換器
3 給水量調整弁
4 湿度センサー
101 本体
102 吸気口
103 浴室
104 吹出口
105 循環風路
106 循環ファン
107 加熱手段
108 熱交換器
109 熱動弁
110 排気ダクト
111 換気ファン
112 ミスト噴出手段
113 ノズル
114 温水供給路
115 電磁弁
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成16年7月14日(2004.7.14)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100103355
【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 智康

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【公開番号】 特開2006−25962(P2006−25962A)
【公開日】 平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願番号】 特願2004−206915(P2004−206915)