| 【発明の名称】 |
生体圧迫装置およびその制御方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】大塚 卓哉 【住所又は居所】東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日本電信電話株式会社内
【氏名】相原 公久 【住所又は居所】東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日本電信電話株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】生体への負担が少なく、かつ効率良く、血圧を低下させる生体圧迫装置を提供する。
【解決手段】圧力センサー20は生体に接触して生体の圧力を検出し、検出した生体の圧力の昇降を示す信号をポンプ40へ送信する。ポンプ40は圧力センサー20から送信されて来た、検出された圧力の昇降を示す信号を受信し、受信した信号に従って、圧力センサー20が検出する圧力の昇降に合わせて増減する圧迫力を圧迫器30へ供給する。圧迫器30はポンプ40から供給された圧迫力に従って、圧力センサー20が検出した圧力の昇降に合わせて増減する圧迫力で生体の一部を圧迫する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 接触する生体の圧力を検出する圧力センサーと、前記圧力センサーの検出する圧力の上昇/下降に合わせて生体の一部を圧迫する圧迫力を増減する圧迫手段と、を有する生体圧迫装置。 【請求項2】 前記圧力の上昇時に前記圧迫手段の圧迫力が増加し、前記圧力の下降時に前記圧迫手段の圧迫力が減少するように前記圧迫手段の圧迫力を制御する圧迫力制御回路をさらに有する、請求項1に記載の生体圧迫装置。 【請求項3】 接触する生体の圧力を検出する複数の圧力センサーと、前記圧力センサーの検出する圧力の上昇/下降に合わせて生体の一部を圧迫する圧迫力を増減する複数の圧迫手段とを有し、前記各圧迫手段は対応する前記圧力センサーの近傍に配置されている生体圧迫装置。 【請求項4】 前記複数の圧力センサーは列状に配置され、かつ前記各圧迫手段は対応する前記圧力センサーに対して前記圧力センサーの列方向に直交する位置に配置されている、請求項3に記載の生体圧迫装置。 【請求項5】 対応する圧力センサーの検出する圧力の上昇時に前記圧迫手段の圧迫力が増加し、前記対応する圧力センサーの検出する圧力の下降時に前記圧迫手段の圧迫力が減少するように前記圧迫手段の圧迫力を制御する圧迫力制御回路をさらに有する、請求項3または4に記載の生体圧迫装置。 【請求項6】 前記複数の圧力センサーからの信号により検出する生体の圧力の最大値と最小値の差が他の圧力センサーよりも大きい圧力センサーを選択し、該選択された圧力センサーからの信号により生体の圧力の上昇/下降を検知し、前記選択された圧力センサーの検出する圧力の上昇時に前記選択された圧力センサーに対応する圧迫手段の圧迫力が増加し、前記選択された圧力センサーの検出する圧力の下降時に前記選択された圧力センサーに対応する圧迫手段の圧迫力が減少するように前記圧迫手段の圧迫力を制御する圧迫力制御回路をさらに有する、請求項3または請求項4に記載の生体圧迫装置。 【請求項7】 前記圧迫力制御回路は前記圧迫力に1/f雑音の振幅分布の圧迫力がさらに加わるように前記圧迫手段の圧迫力を制御する、請求項5または請求項6に記載の生体圧迫装置。 【請求項8】 前記圧迫力制御回路は前記圧迫力に白色雑音の振幅分布の圧迫力がさらに加わるように前記圧迫手段の圧迫力を制御する、請求項5または6に記載の生体圧迫装置。 【請求項9】 帯状で、C字型に曲げられた保持体をさらに有し、少なくとも前記圧力センサーと前記圧迫手段が前記保持体の内側の面に配置されている、請求項1から8のいずれかに記載の生体圧迫装置。 【請求項10】 接触する生体の圧力を検出する複数の圧力センサーと、前記センサーに対応して前記圧力センサーの近傍に配置され、生体の一部を圧迫する圧迫手段とを含む生体圧迫装置の制御方法において、 前記圧迫手段が対応する前記圧力センサーが検出する圧力の上昇/下降に合わせて生体の一部を圧迫する圧迫力を増減することを特徴とする、生体圧迫装置の制御方法。 【請求項11】 接触する生体の圧力を検出する、列状に配置された複数の圧力センサー、該圧力センサーに対応して前記圧力センサーの列方向に直交する位置に配置され、生体の一部を圧迫する圧迫手段とを含む生体圧迫装置の制御方法において、 前記圧迫手段が対応する前記圧力センサーの検出する圧力の上昇/下降に合わせて生体の一部を圧迫する圧迫力を増減することを特徴とする、生体圧迫装置の制御方法。 【請求項12】 対応する圧力センサーの検出する圧力の上昇時に前記圧迫手段の圧迫力が増加し、前記対応する圧力センサーの検出する圧力の下降時に前記圧迫手段の圧迫力が減少するように前記圧迫手段の圧迫力を制御する、請求項10または11に記載の方法。 【請求項13】 複数の圧力センサーが、該圧力センサーが接触する生体の圧力を検出した後、前記複数の圧力センサーからの信号により検出する生体の圧力の最大値と最小値の差が他の圧力センサーよりも大きい圧力センサーを選択し、前記選択された圧力センサーからの信号により生体の圧力の上昇/下降を検知し、前記選択された圧力センサーの検出する圧力の上昇時に前記選択された圧力センサーに対応する圧迫手段の圧迫力が増加し、前記選択された圧力センサーの検出する圧力の下降時に前記選択された圧力センサーに対応する圧迫手段の圧迫力が減少するように前記対応する圧迫手段の圧迫力を制御する、請求項10または11に記載の方法。 【請求項14】 前記各圧迫手段の圧迫力が1/f雑音の振幅分布を加えた圧迫力となるように前記各圧迫手段の圧迫力を制御する、請求項12または13に記載の方法。 【請求項15】 前記各圧迫手段の圧迫力が白色雑音の振幅分布をさらに加えた圧迫力となるように前記各圧迫手段の圧迫力を制御する、請求項12または13に記載の方法。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、血圧の高い人の皮膚に圧力センサーを接触させ、皮膚から動脈の脈動を検知して動脈の位置を探索し、探索した動脈の近傍に設置した圧迫器により動脈を圧迫して刺激し、血圧を降下させる生体圧迫装置およびその制御方法に関する。 【背景技術】 【0002】 高齢化が進み、生活習慣病といわれる各種疾患の治療法の開発が急務となっている。特に高血圧症の患者は多いが、現在は血圧を降下させる薬品の長期服用が一般的な治療法である。 【0003】 非特許文献1に示す研究成果によると、頚動脈に血圧に同期した圧迫力による刺激を加えることにより、血圧を降下させることができることが実証されている。しかし、非特許文献1の原理を応用して血圧を下げる装置が実用に供された例は報告されていない。さらに、非特許文献1に示す研究用の装置の場合は、首の頚動脈を大型の圧迫器により圧迫しており、使用法を誤れば、呼吸の障害となり、生体に危険を及ぼす恐れがあった。 【0004】 一方、非特許文献2によると、生体の神経細胞の信号に微弱な雑音状の信号を加えることにより、神経細胞の知覚感度が向上する実験結果が報告されている。 【0005】 非特許文献1および非特許文献2に示されている原理を応用することにより、動脈に微弱な圧力の刺激を加えることにより、効果的に血圧を降下させ得ることが示唆されるが、実際の機器あるいは方法として提示された例はない。 【非特許文献1】Osamu Tochikubo,M.D,Satoshi Umemura,M.D,Kazumasa Noda,M.D,and Yoshihiko Kaneko,M.D, : Variability of Arterial Blood Pressure and Classification of Essential Hypertension by Multivariate Statistical Analysis. Japanese Circulation Journal Vol.45,July 1981 p781−p799. 【非特許文献2】山本義春:ノイズでヒトの機能を高める−ヒトの中の確率共振, October 31,2001. 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明の目的は、上記の従来の技術の問題点に鑑み、生体への危害が及ぶ恐れがあった点を改良して、生体への負担が少なく、かつ効率よく、血圧を降下させる生体圧迫装置およびその制御方法を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明の生体圧迫装置は、生体に接触させた圧力センサーにより生体の圧力変化、すなわち動脈の脈動を検知し、脈動から動脈の位置を探索し、発見した動脈の位置の近傍に配置された圧迫手段により、生体を例えば20〜30mmHgの圧迫力で圧迫することにより、生体の動脈を圧迫し、刺激して血圧を降下させる。ここで、圧迫手段が生体に加える圧迫力は、センサーが検知する圧力が上昇した時に上昇し、センサーが検知する圧力が下降した時に下降するように制御する。 【0008】 また、本発明の生体圧迫装置は、複数の圧力センサーにより、生体の圧力を検知し、検知した圧力の最大値と最小値の差が他のセンサーよりも大きい圧力センサーを選択し、選択された圧力センサーの近傍に配置された圧迫手段により、生体を圧迫することにより、生体への負担を最小限にして、効果的に血圧を降下させることができる。 【0009】 また、複数の圧力センサーを列状に配置し、かつ複数の圧力センサーの列方向に直交する位置に圧迫手段を配置することにより、生体の首あるいは手首などに装着した場合、圧力センサーは動脈に直角方向に配置され動脈を効率よく探索し、圧迫手段は動脈に沿う方向に配置され動脈を効率よく圧迫して刺激し、効果的に血圧を降下させることができる。 【0010】 また、圧迫手段により生体を圧迫する圧迫力は、生体の圧力が上昇した時に増加し、生体の圧力が下降した時に減少する力に、さらに1/f雑音を加えることにより、快適に、さらに効率よく動脈を刺激して血圧を降下させることができる。 【0011】 ここで、1/f雑音とは振幅が周波数の逆数に比例して減少する振幅分布を有する雑音であり、生体の中を伝達する信号の時間軸上の揺らぎは1/f雑音の揺らぎ特性を有し、1/f雑音の揺らぎ特性は生体に快適な揺らぎであると言われている。 【0012】 また、圧迫手段により生体を圧迫する圧迫力は、生体の圧力が上昇した時に増加し、生体の圧力が下降した時に減少する力に、さらに白色雑音を加えることにより、一層効率よく動脈を刺激して血圧を降下させることができる。 【発明の効果】 【0013】 本発明によれば、血圧の高い人の血圧を簡便に降下させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。 【0015】 [第1の実施形態] 図1を参照すると、本発明の第1の実施形態の生体圧迫装置10Aは圧力センサー20と圧迫器30とポンプ40と保持体60により構成され、圧力センサー20、圧迫器30、ポンプ40は保持体60に搭載され、かつ圧迫器30は圧力センサー20の近傍に設置されている。 【0016】 圧力センサー20は例えばマイクロマシンによる10mm×10mm程度の大きさの素子により実現でき、また圧迫器30は、例えば空気圧により圧迫力を加えるカフにより実現でき、さらにポンプ40は、例えば空気ポンプにより実現でき、以下の説明においても同様である。 【0017】 なお、図1および以下に示す図においては、電源回路など通常の技術により実現できる部分は図示していない。 【0018】 圧力センサー20の出力端子は信号伝達手段によりポンプ40の入力端子に接続され、ポンプ40の圧迫力供給部は圧迫力供給手段により圧迫器30の圧迫力入力部に接続されている。圧力センサー20は生体の圧力を検出し、検出された圧力の上昇/下降(以下、昇降)を示す信号を信号伝達手段を介してポンプ40へ送信する機能を有する。ポンプ40は圧力センサー20から送信されて来た、検出された圧力の昇降を示す信号を受信し、受信した信号に従って、検出した圧力の昇降に合わせて増減する圧迫力を圧迫器30へ供給する機能を有する。圧迫器30はポンプ40から圧迫力供給手段により圧迫力の供給を受け、生体の一部を圧迫する機能を有する。保持体60は圧力センサー20、圧迫器30、ポンプ40を搭載し、保持する機能を有する。 【0019】 次に、本実施形態の生体圧迫装置10Aの動作について図1を参照して説明する。 【0020】 生体圧迫装置10Aの圧力センサー20は生体に接触して生体の圧力を検出し、検出した生体の圧力の昇降を示す信号をポンプ40へ送信する。ポンプ40は圧力センサー20から送信されて来た、検出された圧力の昇降を示す信号を受信し、受信した信号に従って、圧力センサー20が検出した圧力の昇降に合わせて増減する圧迫力を圧迫器30へ供給する。圧迫器30はポンプ40から供給された圧迫力に従って、圧力センサー20が検出した圧力の昇降に合わせて増減する圧迫力で生体の一部を圧迫する。 【0021】 上記のように、本実施形態の生体圧迫装置10Aは、圧力センサー20により、接触する生体の圧力を検出し、検出された、圧力の昇降に合わせて増減する圧迫力で、圧迫器30により生体の一部を圧迫する。 【0022】 以上説明したように、本実施形態によれば、生体の圧力の昇降に合わせて増減する圧迫力で生体の一部を圧迫することにより、血圧を降下させることができる。 【0023】 [第2の実施形態] 図2を参照すると、本発明の第2の実施形態の生体圧迫装置10Bは圧力センサー20と圧迫力制御回路50と圧迫器30とポンプ40と保持体60により構成され、圧力センサー20、圧迫力制御回路50、圧迫器30、ポンプ40は保持体60に搭載され、圧迫器30は圧力センサー20の近傍に設置されている。 【0024】 図2において、圧力センサー20の出力端子は信号伝達手段により圧迫力制御回路50の入力端子に接続され、圧迫力制御回路50の出力端子は信号伝達手段によりポンプ40の入力端子に接続され、ポンプ40の圧迫力供給部は圧迫力供給手段により圧迫器30の圧迫力入力部に接続されている。 【0025】 圧力センサー20は生体の圧力を検出し、検出した、圧力の昇降を示す信号を信号伝達手段を介して圧迫力制御回路50へ送信する機能を有する。圧迫力制御回路50は圧力センサー20から送信されて来た、生体の圧力の昇降を示す信号を受信し、受信した信号により生体の圧力の昇降を検知し、圧力センサー20が検出した生体の圧力の上昇時に圧迫器30の圧迫力が増加し、圧力センサー20が検出した生体の圧力の下降時に圧迫器30の圧迫力が減少するように、ポンプ40を制御する制御信号をポンプ40へ送信する機能を有する。ポンプ40は圧迫力制御回路50から送信されて来た制御信号を受信し、受信した制御信号に従って制御した圧迫力を圧迫器30へ供給する機能を有する。圧迫器30はポンプ40から圧迫力供給手段により圧迫力の供給を受け、生体の一部を圧迫する機能を有する。保持体60は圧力センサー20、圧迫力制御回路50、圧迫器30、ポンプ40を搭載し、保持する機能を有する。 【0026】 次に、本実施形態の生体圧迫装置10Bの動作について図2を参照して説明する。 【0027】 圧力センサー20は生体に接触して生体の圧力を検出し、検出した、生体の圧力の昇降を示す信号を圧迫力制御回路50へ送信する。圧迫力制御回路50は圧力センサー20から送信されて来た、生体の圧力の昇降を示す信号を受信し、受信した信号により生体の圧力の昇降を検知し、圧力センサー20が検出した、生体の圧力の上昇時に圧迫器30の圧迫力が増加し、圧力センサー20が検出した、生体の圧力の下降時に圧迫器30の圧迫力が減少するように、ポンプ40を制御する制御信号をポンプ40へ送信する。ポンプ40は圧迫力制御回路50から送信されて来た制御信号を受信し、受信した制御信号に従って制御した圧迫力を圧迫器30へ供給する。圧迫器30はポンプ40から供給される圧迫力に従って、圧力センサー20が検出した、生体の圧力の上昇時に圧迫器30の圧迫力が増加し、圧力センサー20が検出した、生体の圧力の下降時に圧迫器30の圧迫力が減少する圧迫力で生体の一部を圧迫する。 【0028】 上記のように、本実施形態の生体圧迫装置10Bは圧力センサー20により、接触する生体の圧力を検出し、検出された、生体の圧力の上昇時に圧迫力が増加し、検出された、生体の圧力の下降時に圧迫力が減少するように制御された圧迫力で圧迫器30により生体の一部を圧迫する。 【0029】 以上説明したように、本実施形態によれば、生体の圧力の上昇時に圧迫力が増加し、検出する生体の圧力の下降時に圧迫力が減少するような圧迫力で生体の一部を圧迫することにより、簡易に血圧を降下させることができる。 【0030】 [第3の実施形態] 図3を参照すると、本実施形態の生体圧迫装置10Cは複数の圧力センサー201〜20nと複数の圧迫器301〜30nとポンプ41と保持体60により構成され、複数の圧迫器301〜30nの各々は対応する圧力センサー201〜20nの近傍に設置されている。 【0031】 図3においては、複数の圧力センサー201〜20nの各々に対応して1つの圧迫器301〜30nが配置されている例が示されているが、圧力センサーの数と圧迫器の数は各種の組み合わせが可能である。 【0032】 複数の圧力センサー201〜20nの各々の出力端子は信号伝達手段によりポンプ41の対応する入力端子に接続され、ポンプ41の複数の圧迫力供給部は圧迫力供給手段により対応する圧迫器301〜30nの各々の圧迫力入力部に接続されている。 【0033】 複数の圧力センサー201〜20nは生体の圧力を検出し、検出した、圧力の昇降を示す信号を、信号伝達手段を介してポンプ41へ送信する機能を有する。ポンプ41は複数の入力端子を備え、複数の圧力センサー201〜20nから送信されて来た、検出された生体の圧力の昇降を示す信号を、複数の圧力センサー201〜20nの各々に対応する入力端子を介して受信し、受信した信号に従って、複数の圧力センサー201〜20nが検出した、生体の圧力の昇降に合わせて増減する圧迫力を、複数の圧迫力供給部から複数の圧力センサー201〜20nの各々に対応する圧迫器301〜30nに供給する機能を有する。複数の圧迫器301〜30nはポンプ41から圧迫力供給手段により圧迫力の供給を受け、生体の一部を圧迫する機能を有する。 【0034】 次に、本実施形態の生体圧迫装置10Cの動作について図3を参照して説明する。 【0035】 複数の圧力センサー201〜20nは生体に接触して生体の圧力を検出し、検出した、生体の圧力の昇降を示す信号をポンプ41へ送信する。ポンプ41は複数の圧力センサー201〜20nから送信されて来た、検出された生体の圧力の昇降を示す信号を、複数の圧力センサー201〜20nの各々に対応する入力端子を介して受信し、受信した信号に従って、複数の圧力センサー201〜20nが検出する生体の圧力の昇降に合わせて増減する圧迫力を、複数の圧迫力供給部から複数の圧力センサー201〜20nの各々に対応する圧迫器301〜30nに供給する。複数の圧迫器301〜30nの各々はポンプ41から供給される圧迫力に従って、対応する圧力センサー201〜20nが検出する圧力の昇降に合わせて増減する圧迫力で生体の一部を圧迫する。 【0036】 上記のように、本実施形態の生体圧迫装置10Cは複数の圧力センサー201〜20nにより、接触する生体の圧力を検出し、検出された、圧力の昇降に合わせて増減する圧迫力で、複数の圧力センサー201〜20nの各々の近傍に配置されている対応する圧迫器301〜30nにより生体の一部を圧迫する。 【0037】 以上説明したように、本実施形態によれば、複数の圧力センサーにより検出した、生体の圧力の昇降に合わせて増減する圧迫力で、各々の圧力センサーに対応して圧力センサーの近傍に配置されている圧迫器により生体の一部を圧迫することにより、血圧を効果的に降下させることができる。 【0038】 [第4の実施形態] 本実施形態の生体圧迫装置の構成は図3に示した第3の実施形態の生体圧迫装置10Cの構成の例と同様の構成であるが、本実施形態の生体圧迫装置の場合は、複数の圧力センサー201〜20nは列状に配置され、かつ各圧迫器301〜30nは対応する圧力センサー201〜20nに対して圧力センサー201〜20nの列方向に直角な位置に配置されている。 【0039】 [第5の実施形態] 図4を参照すると、本実施形態の生体圧迫装置10Dは複数の圧力センサー201〜20n(指定しない場合、圧力センサー20とする)と圧迫力制御回路51と複数の圧迫器301〜30n(指定しない場合、圧迫器30とする)とポンプ41と保持体60により構成されている。複数の圧迫器301〜30nの各々は対応する圧力センサー201〜20nの近傍に設置される場合と、第4の実施形態のように、圧力センサー201〜20nの列方向に直角な位置に配置される場合がある。 【0040】 図4においては、複数の圧力センサー201〜20nの各々に対応して1つの圧迫器301〜30nが配置されている例が示されているが、圧力センサー20の数と圧迫器30の数は各種の組み合わせが可能である。 【0041】 複数の圧力センサー201〜20nの各々の出力端子は信号伝達手段により圧迫力制御回路51の対応する入力端子へ接続され、圧迫力制御回路51の複数の出力端子はポンプ41の対応する入力端子へ接続され、ポンプ41の複数の圧迫力供給部は圧迫力供給手段により対応する圧迫器301〜30nの圧迫力入力部へ接続されている。 【0042】 複数の圧力センサー201〜20nは生体の圧力を検出し、検出した、圧力の昇降を示す信号を信号伝達手段を介して圧迫力制御回路51へ送信する機能を有する。圧迫力制御回路51は複数の入力端子を備え、複数の圧力センサー201〜20nから送信されて来た、検出された圧力の昇降を示す信号を、複数の圧力センサー201〜20nの各々に対応する入力端子を介して受信し、受信した信号により生体の圧力の昇降を検知し、圧力センサー201〜20nが検出した、生体の圧力の上昇時に対応する圧迫器30の圧迫力が増加し、圧力センサー201〜20nが検出した、生体の圧力の下降時に対応する圧迫器30の圧迫力が減少するように、ポンプ41を制御する制御信号をポンプ41へ送信する機能を有する。圧迫力制御回路51は外部からの操作により、任意の圧力センサー20と対応する圧迫器30の組を選定して、選定された圧力センサー20と対応する圧迫器30の組のみを動作させることもできる機能も有する。ポンプ41は圧迫力制御回路51から送信されて来た信号を受信し、受信した信号に従って、圧迫力供給部から複数の圧迫器301〜30nの各々へ対応する圧迫力を供給する機能を有する。複数の圧迫器301〜30nの各々はポンプ41から圧迫力供給手段により圧迫力の供給を受け、生体の一部を圧迫する機能を有する。 【0043】 次に、本実施形態の生体圧迫装置10Dの動作について図4を参照して説明する。 【0044】 複数の圧力センサー201〜20nの各々は生体に接触して生体の圧力を検出し、検出した、生体の圧力の昇降を示す信号を圧迫力制御回路51へ送信する。圧迫力制御回路51は複数の圧力センサー201〜20nから送信されて来た、検出された圧力の昇降を示す信号を、複数の圧力センサー201〜20nの各々に対応する入力端子を介して受信し、受信した信号により生体の圧力の昇降を検知し、圧力センサー201〜20nが検出した、生体の圧力の上昇時に対応する圧迫器30の圧迫力が増加し、圧力センサー201〜20nが検出した、生体の圧力の下降時に対応する圧迫器30の圧迫力が減少するように、ポンプ41を制御する制御信号をポンプ41へ送信する。さらに、圧迫力制御回路51は外部からの操作により、特定の圧力センサー20と対応する圧迫器30の組を選定し、選定された圧力センサー20と対応する圧迫器30の組のみを動作させるような指示を受信した場合、指定された圧力センサー20が生体の圧力を検出し、検出した、生体の圧力の上昇時に対応する圧迫器30の圧迫力が増加し、生体の圧力の下降時に対応する圧迫器30の圧迫力が減少するように、ポンプ41を制御する制御信号をポンプ41へ送信する。ポンプ41は圧迫力制御回路51から送信されて来た制御信号に従って、複数の圧迫器301〜30nの各々に対応する圧迫力を対応する圧迫器301〜30nへ供給する。各々の圧迫器301〜30nは対応する圧力センサー201〜20nが検出した、生体の圧力の上昇時に圧迫力が増加し、対応する圧力センサー20が検出した、生体の圧力の下降時に圧迫力が減少するような圧迫力で生体の一部を圧迫する。 【0045】 上記のように、本実施形態の生体圧迫装置10Dは、複数の圧力センサー201〜20nにより、接触する生体の圧力を検出し、検出した、生体の圧力の上昇時に対応する圧迫器30の圧迫力が増加し、検出した、生体の圧力の下降時に対応する圧迫器30の圧迫力が減少するように制御される複数の圧迫器301〜30nにより生体の一部を圧迫する。 【0046】 また、外部からの操作により、特定の圧力センサー20と対応する圧迫器30の組を選定し、選定された圧力センサー20と対応する圧迫器30の組のみを動作させるように指示された場合、選定された圧力センサー20により、接触する生体の圧力を検出し、検出した、生体の圧力の上昇時に対応する圧迫器30の圧迫力が増加し、検出した、生体の圧力の下降時に対応する圧迫器30の圧迫力が減少するように制御される複数の圧迫器301〜30nにより生体の一部を圧迫する。 【0047】 以上説明したように、本実施形態によれば、生体の圧力の上昇時に圧迫力が増加し、生体の圧力の下降時に圧迫力が減少するような圧迫力で生体の一部を圧迫し、あるいは指定した位置のみを圧迫することにより、血圧を効率的に降下させることができる。 【0048】 [第6の実施形態] 図5を参照すると、本実施形態の生体圧迫装置10Eは複数の圧力センサー201〜20n(指定しない場合、圧力センサー20とする)と圧迫力制御回路52と複数の圧迫器301〜30n(指定しない場合、圧迫器30とする)とポンプ41と保持体60により構成されている。 本実施形態の生体圧迫装置10Eでは、圧迫力制御回路52は複数の圧力センサー201〜20nの中で、検出した、生体の圧力の最大値と最小値の差が他の圧力センサー20よりも大きい圧力センサー20を選択し、選択された圧力センサー20に対応する圧迫器30により、選択された圧力センサー20が検出した、圧力の上昇時に増加し、選択された圧力センサー20の検出した、圧力の下降時に減少する圧迫力で生体の一部を圧迫する。その他の構成は第5の実施形態の生体圧迫装置10Dと同じである。 【0049】 以上説明したように、本実施形態によれば、複数の圧力センサーが検出する生体の圧力の最大値と最小値の差が他の圧力センサーよりも大きい圧力センサーに対応する圧迫器により生体の一部を圧迫し、生体への負担の少ない状態で、血圧を降下させることができる。 【0050】 [第7の実施形態] 本実施形態の生体圧迫装置は、前述の第5または第6の実施形態の生体圧迫装置10D、10Eにおいて、圧迫器30が生体を圧迫する時の圧迫力に、さらに1/f雑音の振幅分布の圧迫力を加えるように、圧迫力制御回路51または52がポンプ41を制御するものであり、上記以外の構成および動作は第5または第6の実施形態の生体圧迫装置10D、10Eの構成および動作と同様である。 【0051】 以上説明したように、本実施形態によれば、前述の第5または第6の実施形態の生体圧迫装置10D、10Eにおける圧迫力に、さらに1/f雑音の振幅分布の圧迫力を加える圧迫力により生体の一部を圧迫することにより、生体への負担の少ない状態で、効率よく、かつ快適に、血圧を降下させることができる。 【0052】 [第8の実施形態] 本実施形態の生体圧迫装置は、前述の第5または第6の実施形態の生体圧迫装置10D、10Eにおいて、圧迫器30が生体を圧迫する時の圧迫力に、さらに白色雑音の振幅分布の圧迫力を加えるように、圧迫力制御回路51または52がポンプ41を制御するものであり、上記以外の構成および動作は第5または第6の実施形態の生体圧迫装置10D、10Eの動作および機能と同様である。 【0053】 以上説明したように、本実施形態によれば、前述の第5または第6の実施形態の生体圧迫装置10D、10Eにおける圧迫力に、さらに白色雑音の振幅分布の圧迫力を加える圧迫力により生体の一部を圧迫することにより、生体への負担の少ない状態で、より効率よく、かつ快適に、血圧を降下させることができる。 【0054】 [第9の実施形態] 図6(A)は第9の実施形態の生体圧迫装置10Fの構成の一例の外観図であり、図6(B)は図6(A)に示す第9の実施形態の生体圧迫装置10Fを平面状に展開した状態を示す図である。なお、図6(B)は第9の実施形態の生体圧迫装置10Fが図6(B)に示す状態で使用されることを示すものではない。 【0055】 本実施形態の生体圧迫装置10Fは、第1から第8の実施形態の各々の生体圧迫装置に対応して、圧力センサー20、圧迫器30、ポンプ41、保持体70により構成され、さらに圧迫力制御回路51等を備える場合もある。 【0056】 図6(A)に示す本実施形態の生体圧迫装置10Fでは、図6(B)に示すように複数の圧力センサー201〜20nが保持体70の長手方向に列状に配置され、複数の圧力センサー201〜20nの列方向に直角な位置に各圧力センサー201〜20nに対応する圧迫器301〜30nが配置されている。ここで、図面の煩雑さを避けるためにポンプ41あるいは圧迫力制御回路51等、信号伝達手段、および圧迫力供給手段は表示していない。 【0057】 図6(A)に示すように、保持体70は帯状で、C字型に曲げられており、複数の圧力センサー201〜20nおよび複数の圧迫器301〜30nは保持体70の内側の面に配置されており、表示していないポンプ41あるいは圧迫力制御回路は、保持体70の外側に配置することができる。 【0058】 上記のように、本実施形態の生体圧迫装置10FはC字型の保持体70の内側に少なくとも圧力センサー201〜20nおよび圧迫器301〜30nを配置して、各々対応する前述の第1から第8の実施形態の生体圧迫装置と同様の動作で、生体の一部を圧迫する。 【0059】 以上説明したように、本実施形態によれば、C字型の保持体の内側に少なくとも圧力センサーおよび圧迫器を配置することにより、生体圧迫装置を生体の首あるいは手首などに容易に装着することができる。 【産業上の利用可能性】 【0060】 本発明は生体の一部を圧迫刺激することにより、生体の刺激感受性を高め、生体の活動を活発化する効果を応用するものであり、血行の促進などの効果の可能性もあり、美容分野への利用も期待できる。 【図面の簡単な説明】 【0061】 【図1】本発明の第1の実施形態の生体圧迫装置の構成を示す図である。 【図2】本発明の第2の実施形態の生体圧迫装置の構成を示す図である。 【図3】本発明の第3の実施形態の生体圧迫装置の構成を示す図である。 【図4】本発明の第5の実施形態の生体圧迫装置の構成を示す図である。 【図5】本発明の第6の実施形態の生成圧迫装置の構成を示す図である。 【図6】本発明の第9の実施形態の生体圧迫装置の構成を示す図である。 【符号の説明】 【0062】 10A〜10F 生体圧迫装置 20、201〜20n 圧力センサー 30、301〜30n 圧迫器 40、41 ポンプ 50、51、52 圧迫力制御回路 60、70 保持体
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000004226 【氏名又は名称】日本電信電話株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区大手町二丁目3番1号
|
| 【出願日】 |
平成16年7月13日(2004.7.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100123788 【弁理士】 【氏名又は名称】宮崎 昭夫
|
| 【公開番号】 |
特開2006−25910(P2006−25910A) |
| 【公開日】 |
平成18年2月2日(2006.2.2) |
| 【出願番号】 |
特願2004−205822(P2004−205822) |
|