| 【発明の名称】 |
電動ベッド |
| 【発明者】 |
【氏名】嶋田 竜也 【住所又は居所】東京都江東区東砂2丁目14番5号 パラマウントベッド株式会社内
【氏名】田村 純一 【住所又は居所】東京都江東区東砂2丁目14番5号 パラマウントベッド株式会社内
【氏名】嶋田 由香 【住所又は居所】東京都江東区東砂2丁目14番5号 パラマウントベッド株式会社内
【氏名】池田 健一 【住所又は居所】東京都江東区東砂2丁目14番5号 パラマウントベッド株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】簡易な構造で、背上げ動作時のベッド使用者の圧迫感を防止し、そのずれを防止することができる電動ベッドを提供する。
【解決手段】背ボトム12が水平状態にあるときに、その回転軸11が背ボトム12よりも上方に位置する。このため、マットレス上にベッド使用者が仰向けに寝た場合に、回転軸11は、背ボトム12の端部(連結軸16)よりもベッド使用者の腰の位置に近い位置になる。このため、背ボトム12が上昇する方向に回転したときに、ベッド使用者の上半身がその腰を中心として回転するが、背ボトム12もベッド使用者の腰の位置に近い回転軸11を中心として回転するので、ベッド使用者に与える圧迫感が少なく、またベッド使用者のベッド長手方向におけるずれも少ない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 背ボトムと、この背ボトムが水平位置にあるときに前記背ボトムよりも上方に位置し前記背ボトムを回動可能に支持する回動支点と、前記背ボトムを前記回動支点を中心として回転駆動する駆動装置とを有することを特徴とする電動ベッド。 【請求項2】 フレームと、このフレームに固定され前記回動支点が設けられた支持部とを有し、前記支持部は前記フレームから上方に突出していることを特徴とする請求項1に記載の電動ベッド。 【請求項3】 前記駆動装置は、基部が前記フレームに回動可能に支持されピストン先端部が前記背ボトムに連結されたアクチュエータを有し、前記アクチュエータの基部を回動可能に支持する支持部は前記回動支点よりも下方に位置することを特徴とする請求項2に記載の電動ベッド。 【請求項4】 前記フレームに回動可能に支持された膝ボトム及び足ボトムと、基部が前記フレームに回動可能に支持されピストン先端部が前記膝ボトム及び/又は足ボトムに連結された他のアクチュエータと、を有し、前記他のアクチュエータにより前記膝ボトム及び/又は足ボトムを回転駆動することを特徴とする請求項2又は3に記載の電動ベッド。 【請求項5】 前記背ボトムの端部と前記回動支点とはリンクにより連結されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電動ベッド。 【請求項6】 前記背ボトムと前記回動支点とは、グリップとなる棒状の連結部材により連結されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電動ベッド。 【請求項7】 前記支持部には、この支持部を覆うカバーが設けられており、このカバーの上面に、回動自在のグリップ又は柵が取り外し可能に支持される孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電動ベッド。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、背ボトムが回動して背を起こすことができる電動ベッドに関し、特にベッド上に横たわる人の身体が背上げ時に圧迫を受けたり、ずれたりすることを防止できる電動ベッドに関する。 【背景技術】 【0002】 電動ベッドは、医療用寝台装置として、寝たきりの患者の体位を変えるため及びある程度自分で動くことができる患者の起きあがりを補助するため等に、アクチュエータの駆動等により、背ボトムを起こしたり、下げたりすることができるようになっている。また、医療用ベッドに限らず、一般のベッドにおいても、ベッド使用者がベッドに寝たまま、テレビを見たり、読書をしたりするために、背ボトムを上げ下げできるようにした電動ベッドもある。 【0003】 これらの電動ベッドにおいては、背ボトム、腰ボトム、膝ボトム及び足ボトム等が連結されており、これらのボトム上にマットレスが敷かれている。そして、通常、背ボトムを上げる背上げ動作時に、背ボトムを起こす方向に回動させ、背ボトムを下げる背下げ動作時には、逆に背ボトムを寝かせる方向に回動させる。腰ボトムは通常固定されており、足ボトムは膝ボトムの上昇及び下降に合わせて上昇及び下降駆動される。 【0004】 この場合に、各ボトムの上に、マットレスが設けられており、更に、このマットレスの上に、ベッド使用者が寝ている。このため、電動ベッドの背ボトムを起きあがる方向に回動させると、ベッド使用者の回動支点である腰の中心位置は、背ボトムの回動支点よりもかなり上方にある。このため、背ボトムを上昇させる(起立する方向に回動させる)と、背ボトム上の上半身が脚側に押し出され、身体がずれてしまう。また、背ボトムの上昇により、身体には、圧迫感が生じる。 【0005】 この腹部に対する圧迫感を防止した電動ベッドとしては、特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に記載された電動ベッドは、1つのアクチュエータにより、背ボトムを上昇及び下降駆動すると共に、リンク機構により、この背ボトムの駆動に連動させて、足ボトムを上昇及び下降駆動させるものである。この電動ベッドは、背上げ時に、背ボトムは若干足ボトムから離れる方向に移動して後退するが、その機械的回動支点は、背ボトムが水平状態にあるときよりも下方にある。 【0006】 また、背上げ時に、身体のずれ及び身体への圧迫を抑制した電動ベッドとして、特許文献2に記載されたものがある。この特許文献2に記載された電動ベッドは、背ボトムを支持する背枠フレームの下端を、円弧状の案内路に沿って移動させるようにしたものであり、回動支点がこの円弧状の案内路に沿って移動することにより、身体の圧迫及びずれを防止している。 【0007】 【特許文献1】特開2001−321407号公報 【特許文献2】特開2000−140039号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 しかしながら、特許文献1に記載された電動ベッドにおいては、背ボトムが水平位置から次第に足ボトムより離れつつ、起立位置に移行するような動作を有しているが、背ボトムの機械的回動支点は、背ボトムよりも下方にあり、このため、背上げ動作時のベッド使用者に対する圧迫感及びずれの解消は十分ではなく、また、前記動作をするためのリンク機構が複雑であった。 【0009】 また、特許文献2に記載された電動ベッドにおいても、背ボトムを支持する背枠フレームの下端を、円弧状の案内路に沿って移動させるようにするための機構が複雑である。このため、必要な部品点数が多く、また、リンクを使用するので、剛性を確保することが難しい。 【0010】 本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、簡易な構造で、背上げ動作時のベッド使用者の圧迫感を防止し、そのずれを防止することができる電動ベッドを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 本発明に係る電動ベッドは、背ボトムと、この背ボトムが水平位置にあるときに前記背ボトムよりも上方に位置し前記背ボトムを回動可能に支持する回動支点と、前記背ボトムを前記回動支点を中心として回転駆動する駆動装置とを有することを特徴とする。 【0012】 この電動ベッドにおいて、更に、フレームと、このフレームに固定され前記回動支点が設けられた支持部とを有し、前記支持部は前記フレームから上方に突出していることが好ましい。 【0013】 また、前記駆動装置は、基部が前記フレームに回動可能に支持されピストン先端部が前記背ボトムに連結されたアクチュエータを有し、前記アクチュエータの基部を回動可能に支持する支持部は前記回動支点よりも下方に位置するように構成することができる。 【0014】 更に、前記フレームに回動可能に支持された膝ボトム及び足ボトムと、基部が前記フレームに回動可能に支持されピストン先端部が前記膝ボトム及び/又は足ボトムに連結された他のアクチュエータと、を有し、前記他のアクチュエータにより前記膝ボトム及び/又は足ボトムを回転駆動するように構成することもできる。 【0015】 更にまた、前記背ボトムの端部と前記回動支点とはリンクにより連結されているか、又はグリップとなる棒状の連結部材により連結されているように構成することができる。 【0016】 そして、前記支持部には、この支持部を覆うカバーが設けられており、このカバーの上面に、回動自在のグリップ又は柵が取り外し可能に支持される孔が設けられているように構成することもできる。 【0017】 本発明によれば、背ボトムの回動支点が、背ボトムが水平位置にあるときにこの背ボトムよりも上方に位置するので、背ボトム上にマットレス等を介してその上にベッド使用者が寝た場合に、前記回動支点がベッド使用者の腰の位置に近くなる。従って、背ボトムが起き上がる方向に回転したとき、ベッド使用者はその腰の位置を中心として上半身が回動し、背が起き上がろうとするが、このとき、背ボトムも腰の位置に近い位置を回動支点として回動するので、背ボトムがベッド使用者の背中を押すことが抑制され、ベッド使用者に対する圧迫感が軽減され、背ボトム起きあがり時のベッド使用者のずれも軽減される。 【発明の効果】 【0018】 本発明によれば、背ボトムの回動支点を、背ボトムが水平状態にあるときの位置よりも上方の位置にするだけという極めて簡易な構造で、背上げ動作時のベッド使用者の圧迫感及びずれを軽減することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態について具体的に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る電動ベッドを示す正面図、図2はその背ボトムの回動支点を示す図、図3はその動作を示す図、図4は同じくその動作を示す斜視図である。台車フレーム1はベッド長手方向に延びる1対の縦バーとこの縦バーを連結する少なくとも1対の横バーとからなり、この台車フレーム1の1対の縦バー上に、第1リンク3a及び第2リンク3bをその中間で回転軸3cにより連結したX字状をなすリンク機構が夫々設けられている。そして、このX字リンク機構の上に、昇降フレーム2が設置されている。昇降フレーム2も台車フレーム1と同様に、ベッド長手方向に延びる1対の縦バーと、この縦バーを相互に連結する少なくとも1対の横バー2aにより構成されている。第1リンク3aはその下端が回転連結部4aにより台車フレーム1の縦バーに回転可能に連結されており、第2リンク3bの上端は昇降フレーム2の縦バーに回転連結部(図示せず)により回転可能に連結されている。また、第1リンク3aの上端は、昇降フレーム2の縦バーに設けられたスライド連結部4bにベッド長手方向に若干スライドすると共に、回転できるように支持されている。また、第2リンク3bの下端も、台車フレーム1の縦バーにスライド連結部(図示せず)により回転可能及びスライド可能に支持されている。そして、昇降フレーム2にはアクチュエータ40の基部が回転可能に連結されて支持されており、そのピストン40aは回転軸3cに連結されたリンク42に回転支点41により回転可能に連結されている。これにより、アクチュエータ40の駆動によりピストン40aが進出すると、回転軸3cがベッド頭部側(図1の左方)に押圧され、第1リンク3a及び第2リンク3bの上下でなす角度が小さくなり、Xリンクの幅が狭くなるように、第1リンク3a及び第2リンク3bが回動し、昇降フレーム2が上昇する。一方、アクチュエータ40のピストン40aが退入すると、回転軸3cがベッドの脚部側に引き寄せられ、Xリンクの幅が広がるように、第1リンク3a及び第2リンク3bが回動し、昇降フレーム2が下降する。 【0020】 昇降フレーム2の1対の縦バーには、夫々背ボトム12の支持部10が立設されており、この支持部10の上部に背ボトム12の回転軸11(回動支点)が設けられている。この回転軸11は、図2に示すように、背ボトム12が水平状態にあるときに、この背ボトム12よりも上方に位置する。この背ボトム12は、連結軸18を介して、リンク12aの一端に、背ボトム12とリンク12aとのなす角度が不変になるように固定連結されており、リンク12aの他端は回転軸11に回転可能に支持されている。なお、背ボトム12は1対のバーと、このバー上に設置された複数個(図示例は3個)の支持板13a、13b、13cとから構成されたものであり、図4に示すように、背ボトム12の1対のバーは、フレーム2の縦バーの近傍に配置され、この背ボトム12の1対のバーが1本の連結軸18に固定されている。そして、この連結軸18の両端部が1対のリンク12aの一端部に固定されている。 【0021】 また、昇降フレーム2には、アクチュエータ14の支持軸16が固定されており、この支持軸16にブラケット15が固定されていて、アクチュエータ14の基部はこのブラケット15の下部に回転可能に連結され、支持されている。このアクチュエータ14のピストン14aは回転軸17を介して背ボトム12の先端部に回転可能に連結されている。これにより、アクチュエータ14のピストン14aが進出すると、このピストン14aが背ボトム12を起き上がる方向に押し上げ、背ボトム12は、回転軸11を回転中心として回動する。一方、アクチュエータ14のピストン14aが退入すると、ピストン14aは背ボトム12を引き戻し、背ボトム12は水平位置に戻る。これにより、背上げ動作及び背下げ動作がなされる。この場合に、回転軸11は、背ボトム12が水平位置にあるときに、それよりも上方に位置するので、背ボトム12はこの上方に設けられた回転軸11を回動支点として回動する。 【0022】 一方、昇降フレーム2上には、膝ボトム22と足ボトム23とが連結軸24により相互に回転可能に連結されて設置されている。この膝ボトム22はフレーム2に設置された支持部20に、回転軸21により回転可能に連結されている。膝ボトム22とリンク26の一端部とは回転軸33により回転及びスライド可能に連結されており、リンク26の他端部とフレーム2とは回転軸28により回転可能に連結されている。また、足ボトム23とリンク27の一端部とは回転軸25により回転可能に連結されており、リンク27の他端部とフレーム2とは回転軸29により回転可能に連結されている。また、リンク26の中間部には、リンク32の一端部が回転可能に連結されている。そして、フレーム2にはアクチュエータ30が固定されており、このアクチュエータ30のピストン30aの先端部はリンク32の他端部に回転軸31を介して連結されている。これにより、アクチュエータ30のピストン30aが進出すると、回転軸31を介して連結されたリンク32がリンク26を押し上げ、リンク26を回転軸28を中心として上方に回転させる。これにより、膝ボトム22が回転軸21を中心として起き上がる方向に回転し、それに連動して足ボトム23も上方に移動する。この足ボトム23は、その両端部が、膝ボトム22,リンク26,フレーム2の回転軸28,29間の部分及びリンク27により鎖状に連鎖しているので、これらの鎖状部分の長さを適切に設定すると、足ボトム23は、膝ボトム22が起き上がる方向に回動したときに、水平状態を保持して上昇するようにすることができる。膝ボトム22が水平状態になる方向に回動すると、足ボトム23は下降してフレーム2の位置に戻り、膝ボトム22及び足ボトム23が水平状態になる。 【0023】 そして、フレーム2における背ボトム12と膝ボトム22との間の位置には、必要に応じて腰ボトム(図示せず)が水平に固定されている。よって、背ボトム12及び膝ボトム22が水平状態にあるときは、背ボトム12、腰ボトム、膝ボトム22及び足ボトム23が同一水平面上に位置する。背ボトム12及び膝ボトム22が上昇したときは、ベッド使用者の腰の部分が不動の腰ボトムにより、そのままの状態に保持される。 【0024】 次に、上述の如く構成された本実施形態の電動ベッドの動作について説明する。アクチュエータ40のピストン40aの進出により、第1リンク3a及び第2リンク3bからなるリンク機構が狭くなるように回動し、昇降フレーム2が上昇する。一方、アクチュエータ40のピストン40aが退入すると、第1リンク3a及び第2リンク3bからなるリンク機構が広がるように回動し、昇降フレーム2が下降する。 【0025】 また、アクチュエータ14のピストン14aが進出すると、図3に示すように、背ボトム12が回転軸11を中心として回動して、起きあがる。一方、アクチュエータ14のピストン14aが退入すると、図2に示すように、背ボトム12が回転軸11を中心として、倒れる方向に回動する。 【0026】 更に、アクチュエータ30のピストン30aが進出すると、膝ボトム22が起きあがる方向に回動し、それに連動して足ボトム23が水平状態を保持して上昇する。一方、アクチュエータ30のピストン30aが退入すると、膝ボトム22が倒れる方向に回動し、それに連動して足ボトム23が下降する。 【0027】 而して、本実施形態においては、図2に示すように、背ボトム12が水平状態にあるときに、その回転軸11が背ボトム12よりも上方に位置する。このため、各ボトム上にマットレスを敷いてその上にベッド使用者が仰向けに寝た場合に、回転軸11は、背ボトム12の端部(連結軸16)よりもベッド使用者の腰の位置に近い位置になる。このため、背ボトム12が上昇する方向に回転したときに、ベッド使用者の上半身がその腰を中心として回転するが、背ボトム12もベッド使用者の腰の位置に近い回転軸11を中心として回転するので、ベッド使用者に与える圧迫感が少なく、またベッド使用者のベッド長手方向におけるずれも少ない。仮に、背ボトム12上にマットレスが敷かれ、その上に仰向けに寝たベッド使用者の身体の厚みを考慮した腰の中心位置と、回転軸11の位置とが一致した場合に、ベッド使用者の上半身と背ボトム12とは同一回転軸を中心として回動するので、背ボトム12がベッド使用者をベッド長手方向に押圧することはなく、ベッド使用者は圧迫感を全く感じなくなる。しかし、回転軸11はベッドの両脇に立設する支持部10の上部に設けられるため、支持部10がマットレス上面から上方に突出すると、ベッド使用者にとって支持部10は邪魔なものとなる。このため、この支持部10はベッドのマットレスの表面から上方に突出しないことが好ましいが、その場合でも、回転軸11が背ボトム12よりも上方にある限り、背ボトム12の回転軸11は、ベッド使用者の腰の位置に可及的に近い位置となり、圧迫感及びずれが軽減される。また、背ボトム12はリンク機構を使用せずにアクチュエータ14により直接駆動しているので、背ボトム12の剛性が高い。 【0028】 次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は本発明の第2実施形態の電動ベッドの左側の回転軸11近傍をベッド内方からみた斜視図、図6は同じくベッド右側の回転軸11近傍をベッド外方からみた斜視図、図7は使用状態を示す斜視図、図8も使用状態を示す斜視図である。本実施形態は、第1実施形態に対し、回転軸11及び支持部10にカバーを設けた点が異なり、その他の構造は第1実施形態と同様である。背ボトム12の支持部11(図1参照)は、フレーム2に対し、フレーム2に垂直の1対のバー56,57(図5参照)により支持された垂直板状の部材であり、この支持部11がカバー51により覆われている。カバー51の上面は上段と下段とに段差がついており、上段には、矩形の凹部54が形成されている。また、カバー51の上面の下段には、1対の孔55a、55bが設けられている。更に、このカバー51の外面側には、ベッド使用者の指が入る溝58が形成されている。一方、このカバー51におけるベッドの脚側の位置には、孔53が上面に開口するカバー52が設けられている。また、支持部10の回転軸11に連結されたリンク12aはカバー50により覆われている。 【0029】 カバー50及び52は、例えば、樹脂のインジェクションモールドにより成形することができ、カバー51は、例えば、樹脂をブロー成形することにより製造することができる。そして、これらのカバーにより、使用者が触れやすい支持部10及びその近傍の部分が覆われ、回転軸11を可及的に上方に位置させるためにフレーム2から上方に突出する支持部10を設けたことによる美観の劣化を防止し、また安全性を確保している。 【0030】 そして、図6に示すように、支持部10の高さ、ひいてはカバー51の上段部の高さは、各ボトム上に設けられるマットレス60の表面よりも上方に突出しないことが好ましい。このカバー51の上段部がマットレス60よりも上方に突出すると、ベッド使用者がベッドに乗り降りするときに、邪魔になる。 【0031】 一方、本実施形態のカバー51においては、その外面に溝58が形成されているので、ベッド使用者が寝返りを打ったり、起き上がるときに、この溝58の部分に指を挿入して、腕の力で引き寄せることにより、自力で寝返りを打ったり、起き上がることができるようになる。従って、介護用ベッドであっても、症状が比較的軽く、自立しやすい患者の場合には、このカバー51の溝58を利用して自力で寝返りを打ったり、起き上がったりする訓練をすることにより、離床がしやすくなる。 【0032】 なお、カバー52の脚側端部は、フレーム2に対するカバー52の位置を適切に設定することにより、背ボトム12が起き上がるときのマットレス60の屈曲位置の目安として利用することもでき、マットレス60上に使用者が寝るときの位置の目安とすることができる。 【0033】 そして、図7に示すように、カバー51の上段部上面の矩形の凹部54は、電動ベッドの手元スイッチ61を係止させておくために使用することができる。また、カバー51の上段部上面の孔53は、図8に示すように、グリップ62の軸を差し込んで、グリップ62を回転自在に支持するために利用することができる。このグリップ62はベッド使用者がこれを握持して自分の身体を自分で起こすため等に使用するものであり、上半身がベッド上で起き上がったときは、このグリップ62を外側に回転させてよけることができ、ベッド使用者がベッドから離脱するときに邪魔にならないようにすることができる。更に、カバー51の下段部上面の1対の孔55a、55bは、サイドレール63の軸を差し込んで、このサイドレール63を取り外し可能にベッド側部に立設するために利用することができる。 【0034】 次に、図9乃至図11を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なる点は、背ボトム12の支持板13a〜13cを支持する1対のバーの各外側に取付板70を固定し、フレーム2の各縦バーに設けた1対の支持部10と、1対の取付板70とを夫々逆U字状の棒状連結部材71により連結した点にあり、本実施形態では、リンク12a、12bを使用しない。連結部材71はその支持部10側の端部が支持部10の回転軸11に回転可能に連結されており、連結部材71の背ボトム12側の端部は取付板70に固定されている。 【0035】 本実施形態においても、背ボトム12の回動支点は、背ボトム12よりも上方に位置する回転軸11であり、第1実施形態と同様に、背上げ字に、ベッド使用者の圧迫感及びずれを軽減することができる。更に、本実施形態においては、背ボトム12と回転軸11とを逆U字状の棒状の連結部材71により連結しているので、この連結部材71をベッド使用者が寝返り等の際に身体を支えるグリップとして利用することができる。また、この連結部材71は、ベッドのマットレス上に突出しているので、身体の落下を防止することができる柵としても利用できる。しかも、この連結部材71は、背ボトム12の上昇及び下降時に背ボトム12に追従して動くので、背ボトム12の移動時にも身体の落下を防止することができる。 【0036】 このように、本実施形態においては、背ボトム12を回転するための回転軸11との連結部が、グリップを兼ねているので、後付でグリップを設ける場合に比して、部品点数の減少及び製造工程の減少を図ることができ、製造コストを低減することができる。 【図面の簡単な説明】 【0037】 【図1】本発明の第1実施形態に係る電動ベッドを示す正面図である。 【図2】その背ボトムの回動支点を示す図である。 【図3】その動作を示す図である。 【図4】同じくその動作を示す斜視図である。 【図5】本発明の第2実施形態の電動ベッドの左側の回転軸11近傍をベッド内方からみた斜視図である。 【図6】同じくベッド右側の回転軸11近傍をベッド外方からみた斜視図である。 【図7】その使用状態を示す斜視図である。 【図8】使用状態を示す斜視図である。 【図9】本発明の第3実施形態に係る電動ベッドの背ボトム12が水平にある状態を示す正面図である。 【図10】同じくその背ボトム12の起立状態を示す正面図である。 【図11】同じくその背ボトム12の起立状態を示す斜視図である。 【符号の説明】 【0038】 1:台車フレーム 2:昇降フレーム 3a:第1リンク 3b:第2リンク 3c:回転軸 4a:回転連結部 4b:スライド連結部 10:支持部 11:回転軸 12:背ボトム 12a、12b:リンク 14、30、40:アクチュエータ 14a、30a、40a:ピストン 50,51,52:カバー 58:溝 71:連結部材
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390039985 【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社 【住所又は居所】東京都江東区東砂2丁目14番5号
|
| 【出願日】 |
平成17年6月10日(2005.6.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090158 【弁理士】 【氏名又は名称】藤巻 正憲
|
| 【公開番号】 |
特開2006−340962(P2006−340962A) |
| 【公開日】 |
平成18年12月21日(2006.12.21) |
| 【出願番号】 |
特願2005−170744(P2005−170744) |
|