| 【発明の名称】 |
無鈎固着義歯 |
| 【発明者】 |
【氏名】長田 勲 【住所又は居所】大阪府大阪市城東区今福西5丁目6番15号 株式会社ミクロキャストラボラトリー内
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| 【要約】 |
【課題】残存している歯に負担を殆どかけることなく装着することができる無鈎固着義歯を提供すること。
【解決手段】歯の欠損部分Lに着脱自在に装着され、歯の側面に係止する合成樹脂製の抜け止め部7を備えている。また、連結部を介して複数連結され、連続しない複数の欠損部分に取り付けられても良く、歯の欠損部分の歯肉部に埋設されるインプラント、このインプラントに接合されるバー及び合成樹脂製の抜け止め部からなる義歯本体を備えている。上記抜け止め部はバーに対して着脱自在となるよう構成されており、バーに係止する。使用される合成樹脂は、変成ポリエチレン樹脂または塩化ビニールまたはシリコンゴムである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 歯の欠損部分に着脱自在に装着され、歯の側面に係止する合成樹脂製の抜け止め部を備えていることを特徴とする無鈎固着義歯。 【請求項2】 連結部を介して複数連結され、連続しない複数の前記欠損部分に取り付けられる請求項1に記載の無鈎固着義歯。 【請求項3】 歯の欠損部分の歯肉部に埋設された複数のインプラントと、これらのインプラントにわたって接合されるバーと、当該バーに対して着脱自在となるように構成され、当該バーに係止する合成樹脂製の抜け止め部を有する義歯本体とを備えたことを特徴とする無鈎固着義歯。 【請求項4】 前記抜け止め部を、変性ポリエチレン樹脂または硬質ビニールまたはシリコンゴムにより形成してある請求項1〜3のいずれかに記載の無鈎固着義歯。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、例えば欠損した歯の機能を復元するために歯の欠損した部分に装着される無鈎固着義歯に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の義歯として、残存している歯にバネによって固定されるタイプのものが一般的である。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、上記従来の義歯では、バネが掛けられた歯に対して前後左右に揺さぶる力が加わり、その歯の寿命を著しく縮めたり、前記力が抜歯につながるおそれがあった。 【0004】 この発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、残存している歯に負担を殆どかけることなく装着することができる無鈎固着義歯を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記目的を達成するために、第1発明の無鈎固着義歯は、歯の欠損部分に着脱自在に装着され、歯の側面に係止する合成樹脂製の抜け止め部を備えていることを特徴としている(請求項1)。 【0006】 前記無鈎固着義歯は、連結部を介して複数連結され、連続しない複数の前記欠損部分に取り付けられてもよい(請求項2)。 【0007】 第2発明の無鈎固着義歯は、歯の欠損部分の歯肉部に埋設された複数のインプラントと、これらのインプラントにわたって接合されるバーと、当該バーに対して着脱自在となるように構成され、当該バーに係止する合成樹脂製の抜け止め部を有する義歯本体とを備えたことを特徴としている(請求項3)。 【0008】 具体的には、前記抜け止め部を、変性ポリエチレン樹脂または硬質ビニールまたはシリコンゴムにより形成することができる(請求項4)。 【発明の効果】 【0009】 請求項1および2に係る発明では、残存している歯に負担を殆どかけることなく容易に装着することができる無鈎固着義歯が得られる。 【0010】 請求項3に係る発明でも、残存している歯に負担を殆どかけることなく容易に装着することができる無鈎固着義歯が得られる。 【0011】 請求項4に係る発明では、前記無鈎固着義歯をより容易にかつ低コストで製造することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 図1〜図5は、この発明の第1の実施の形態に係る無鈎固着義歯(以下、義歯という)1を示す。前記義歯1は、図2に示すように、一つの歯が欠損した部分Lに着脱自在に装着され、図1〜図3に示すように、歯冠部の外観を呈する模擬歯冠部2と、歯肉部の外観を呈する模擬歯肉部3とを備えている。この義歯1は、欠損部分Lに臨む位置に残存する歯の歯冠部4や歯肉部5の形状等に適合するように形成されている。また、義歯1は、欠損部分Lに臨む位置に残存する歯(歯冠部4)の側面に係止する抜け止め部7を左右両側に備えている。 【0013】 詳しくは、前記模擬歯冠部2および模擬歯肉部3は、それぞれ例えばアクリル樹脂よりなり、模擬歯肉部3は、図1〜図5に示すように、歯の欠損部分Lの歯肉部5の外側(口腔外側)および内側(口腔内側)を覆う一対のスカート部8,8を有している。 【0014】 一方、前記抜け止め部7は、図3に示すように、前記欠損部分Lに臨む位置に残存する歯(歯冠部4)の側面に沿うようにほぼU字状をしており、例えばシート状の変性ポリエチレン樹脂または硬質ビニールよりなる。また、抜け止め部7は、模擬歯冠部2および模擬歯肉部3に対して例えば即時重合レジンを介して接合され、この際、抜け止め部7の表面はジクロロメタンで処理される。 【0015】 そして、抜け止め部7の当接部7a(図3において斜線で示す部分)が、欠損部分Lに臨む位置に残存する歯(歯冠部4)の側面に当接することで、義歯1が欠損部分Lに装着された状態が維持されるように構成されている。ここで、前記当接部7aは、図2に示すように、前記歯冠部4の側面において、歯冠部4の先端側(図2では上側)に近づくに従って側方に位置(突出)する傾斜がついた部分6またはその近傍に当接するように構成されていることが望ましい。この実施の形態では、前記部分6は、歯冠部4の側面において歯肉部5付近に形成されている。 【0016】 なお、図6〜図8に示すように、前記模擬歯冠部2の下側に沿うU字状をしており、両端に係止爪9が形成された金属製(例えばコバルトクロム合金製)の部材(レスト)10を設けてもよい。すなわち、係止爪9は、義歯1を前記欠損部分Lに装着したときに隣接する歯の歯冠部4に係止し、義歯1が隣接する歯よりも歯肉部5側へと沈みこむことを防止するように構成されている。 【0017】 また、図9に示すように、義歯1を、連続する二つの歯が欠損した部分Lに着脱自在に装着されるように構成してもよいし、連続する三つ以上の歯が欠損した部分Lに着脱自在に装着されるように構成してもよい。すなわち、連続する複数の歯が欠損した部分Lに装着される義歯1を構成する場合には、欠損部分Lに存在していた歯の数と同数の模擬歯冠部2を義歯1に設ければよい。 【0018】 さらに、図10に示すように、複数の義歯1を歯の口腔内側にのみ設けられる連結部11を介して連結し、連続しない複数の前記欠損部分Lに一度に取り付けることができるように構成してもよい。ここで、前記連結部11は、模擬歯肉部2と同じ材料または金属(コバルトクロム合金等)等適宜の強度を有する材料によって形成することができ、この場合、連結部11が歯肉部の外観を呈するように構成してもよい。また、この連結部11にも、前記抜け止め部7を設けることができる。 【0019】 また、図10に示すように、残存している歯が少ない場合や、孤立歯(隣接する歯がない歯)のみが残存している場合には、前記抜け止め部7を弾力性のある材料によって形成することが好ましく、そのような材料としては、例えばシリコンゴムが挙げられる。そして、シリコンゴムによって抜け止め部7を形成する場合には、この抜け止め部7は、例えば接着剤を介して前記模擬歯冠部2および模擬歯肉部3に接合することができる。 【0020】 なお、図1〜図10に示す実施の形態において、前記模擬歯肉部3内に、金属製(例えばコバルトクロム合金製)等適宜の強度を有する補強部材(図示していない)を埋設してもよい。この補強部材は、薄板状、細棒状など適宜の形状に形成することができる。 【0021】 図11および図12は、この発明の第2の実施の形態に係る義歯12を示す。義歯12は、歯の欠損部分Lの歯肉部5に埋設された複数(この実施の形態では二つ)のインプラント13,13と、これらのインプラント13,13にわたって接合(例えばロウ付け)されるバー(例えばドルダーバー)14と、このバー14に対して着脱自在となるように構成され、前記バー14に係止する合成樹脂製の抜け止め部15aを有する義歯本体15とを備えている。なお、前記インプラント13の数は、二つに限られず、三つ以上でもよい。 【0022】 前記義歯本体15は、前記義歯1とほぼ同じ構成をしており、義歯1と比較すると、前記抜け止め部7に代えて、中央下側に、前記バー14に係止するように構成された縦断面ほぼU字形状の抜け止め部15aが形成されている点で異なり、その他の点では共通しているので、共通部分の再度の説明は省略する。 【0023】 なお、上記二つの実施の形態に示す義歯はいずれも以下のようにして作成される。すなわち、まず、義歯を作成しようとする対象者(患者)の顎から直接得られる1次顎模型(原型)を作成し、続いて、この原型から義歯作成作業用の2次顎模型を作成した上、この2次顎模型を用いて義歯を作成する。ここで、2次顎模型から作成した義歯は、通常、熱膨張等が原因となって歪み、2次顎模型に合致する形状とはならない。そのため、2次顎模型を1次顎模型と同一形状の型とはせず、前記歪みが生じることを考慮して2次顎模型を作成する。すなわち、2次顎模型を用いて義歯を作成するときに義歯に生じる歪みを前記原型から予測し、この予測に基づき、歪んで形成された義歯が原型に合致するように2次顎模型を作成する。そして、前記2次顎模型を用いて得られた義歯は、前記対象者の口腔内に実際に装着される前に、前記原型を用いてその精度等の点検や咬合の調整が行われ、これにより、義歯の原型上精度保証が得られると共に、その品質の向上が確実に図られることとなっている。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】この発明の第1の実施の形態に係る無鈎固着義歯の装着状態の構成を概略的に示す平面図である。 【図2】前記無鈎固着義歯の構成を概略的に示す説明図である。 【図3】前記無鈎固着義歯の構成を概略的に示す斜視図である。 【図4】前記無鈎固着義歯の装着状態の構成を概略的に示す縦断面図である。 【図5】前記無鈎固着義歯の装着状態の構成を概略的に示す平面図である。 【図6】前記無鈎固着義歯の変形例の構成を概略的に示す斜視図である。 【図7】前記変形例に係る無鈎固着義歯の構成を概略的に示す縦断面図である。 【図8】前記変形例に係る無鈎固着義歯の構成を概略的に示す平面図である。 【図9】前記無鈎固着義歯の他の変形例の装着状態の構成を概略的に示す平面図である。 【図10】前記無鈎固着義歯の更に他の変形例の装着状態の構成を概略的に示す平面図である。 【図11】この発明の第2の実施の形態に係る無鈎固着義歯の装着状態の構成を概略的に示す説明図である。 【図12】前記無鈎固着義歯の構成を概略的に示す縦断面図である。 【符号の説明】 【0025】 4 歯冠部 5 歯肉部 6 凹み部分 7 抜け止め部 L 欠損部分
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| 【出願人】 |
【識別番号】594019312 【氏名又は名称】株式会社ミクロキャストラボラトリー 【住所又は居所】大阪府大阪市城東区今福西5丁目6番15号
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| 【出願日】 |
平成16年12月15日(2004.12.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074273 【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 英夫
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| 【公開番号】 |
特開2006−167089(P2006−167089A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願2004−362610(P2004−362610) |
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