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【発明の名称】 歯科用粘性材料充填シリンジ
【発明者】 【氏名】坂本 寿秀
【住所又は居所】京都府京都市東山区福稲上高松町11番地 株式会社松風内

【氏名】菰田 敏男
【住所又は居所】京都府京都市東山区福稲上高松町11番地 株式会社松風内

【氏名】藤井 俊秀
【住所又は居所】京都府京都市東山区福稲上高松町11番地 株式会社松風内

【要約】 【課題】前記歯科用粘性材料充填シリンジのキャップの紛失を防止し、キャップの開閉を迅速かつ簡単に行えるようにし、歯科用粘性材料をその性状の変化を来すことなく簡単に圧入できるようにする。

【解決手段】シリンダ2内に充填した歯科用粘性材料5を先端のノズル10から押し出すようにした歯科用粘性材料充填シリンジ1Aにおいて、シリンダ2を本体部2aと該本体部2aに接続固定される先端部2bとに予め分割し、該先端部2bにノズル10を蓋するキャップ12をヒンジ13を介して一体に形成し、キャップ12は、半閉め時にノズル10から露出する内容物に光りが直接当たらないようにノズル10を覆うようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダ内に充填した歯科用粘性材料を先端のノズルから押し出すようにした歯科用粘性材料充填シリンジにおいて、
前記シリンダを本体部と該本体部に接続固定される先端部とに予め分割し、
該先端部に前記ノズルを蓋するキャップをヒンジを介して一体に形成し、
前記キャップは、半閉め時に前記ノズルから露出する内容物に光りが直接当たらないようにノズルを覆うようにしたことを特徴とする歯科用粘性材料充填シリンジ。
【請求項2】
前記キャップの内壁に艶消し処理を施したことを特徴とする請求項1に記載の歯科用粘性材料充填シリンジ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科用粘性材料充填シリンジ、詳しくは低粘度から高粘度までのペースト状の歯科用粘性材料を充填した歯科用粘性材料充填シリンジに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、歯科用粘性材料充填シリンジは、シリンダの先端のノズルにシリンダとは別体のキャップが取り付けられ、該キャップを取り外し、シリンダ内部に充填された歯科材料を押出し棒により中子を介してノズルから押し出して使用するようになっている。
【0003】
このような歯科粘性材料充填シリンジは、日常の歯科治療においてかなり頻繁(100回以上)に使用され、キャップを開閉することが多くある。この場合に誤ってキャップが落下し紛失することもある。さらに、キャップを間違って別のキャップをしてしまうことがある。キャップの紛失により、ノズルが開放されたままになるため、内容物が汚染されたりする。また特に歯科用光重合型コンポジットレジンでは、一時的でも光の照射により変質することも予想される。
【0004】
下記は一例であってこれに限定するものではないが、歯科粘性材料充填シリンジの内容物が光重合型である場合、内容物に光が当たるだけで、内容物の劣化や、感光力の減少、特性の低下等が起こりうる。歯科粘性材料充填シリンジを歯科医や技工士が1人で使用するには、まず、シリンジを左手にインスツルメント2を右手に持ち、シリンジのキャップを右手で開けて該キャップをテーブルに置いてから、インスツルメントで内容物を掻き取り、キャップをテーブルから取ってキャップをした後、インスツルメントの内容物を口腔内で使用し、光硬化させる。また、シリンジを歯科医と衛生士が2人で使用するには、まず衛生士がシリンジを左手に持って該シリンジのキャップを右手で開けた状態で待機し、歯科医がインスツルメントでシリンジの内容物を掻きとると、衛生士はキャップをし、歯科医はインスツルメントの内容物を口腔内で使用し、光硬化させる。このような方法では、内容物に光が多く当たり、感光が起こって内容物を劣化させることになる。歯科医の治療作業や技工士の技工作業では強力なライトの下でシリンジが使用されるので、少しでも内容物の劣化を避けることが必要である。このため、極力内容物に光を当てることなく、内容物を取り出すことができる環境を作りだすことは非常に重要である。
【0005】
一方、歯科用粘性材料充填シリンジの内部に歯科用粘性材料を圧入するには、シリンダの先端ノズルから圧入する方法と、シリンダの後端から圧入する方法とがある。先端ノズルから圧入する方法は、中子を介して押出棒が動く量でもって充填量が測定できるため好ましいが、通常は、歯科用粘性材料が高粘度であると先端ノズルからの圧入は困難である。後端から圧入する方法は、シリンダの後部には中子を納める空間があるために、その分だけ充填時の歯科用粘性材料の移動距離が長くなる。このため歯科用粘性材料の性質によっては性状の変化や空気の巻き込みを起こすことがしばしばあった。
【0006】
従来の圧入方法では、空気の巻き込みがないとは言えなかった。空気の巻き込みによる気泡の混入は、歯科用粘性材料に重要な問題を引き起こす。例えば、研磨により気泡が現れて舌触りが悪くなったり、歯科用粘性材料が本来持っている特性等を低下させる。さらに問題となるのは、空気の巻き込みによって色調が変わり、本来天然歯と同じ発色性、色調および質感を有するはずの歯科用粘性材料の特徴を生かせることができないことである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記歯科用粘性材料充填シリンジのキャップの紛失を防止すること、キャップの開閉を迅速かつ簡単に行えるようにすることを課題とする。また、歯科用粘性材料をその性状の変化を来すことなく簡単に圧入できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明では、シリンダ内に充填した歯科用粘性材料を先端のノズルから押し出すようにした歯科用粘性材料充填シリンジにおいて、前記シリンダを本体部と該本体部に接続固定される先端部とに予め分割し、該先端部に前記ノズルを蓋するキャップをヒンジを介して一体に形成し、前記キャップは、半閉め時に前記ノズルから露出する内容物に光りが直接当たらないようにノズルを覆うようにした。これにより、キャップを開閉するときにキャップが落下しないので、紛失の恐れがない。また、キャップは、常に先端に存在することになるので、迅速かつ簡単に開閉することができる。さらに、色調の違うキャップを間違って装着して色調が混じってしまうことが防止される。
【0009】
また、歯科用粘性材料を圧入するときには、先端部を取り外した状態で、本体部の先端の大きな開口部より圧入できるので、圧入が簡単でかつ迅速に行えるとともに、空気の巻き込みがなく移動距離が短いために品質の変化を少なくできる。さらに、ノズル径の異なる複数種類の先端部を用意し、他の部品を共通にしておくことにより、部品点数が減少し、コストの低減を図ることができる。
【0010】
さらに、前記キャップの内壁に艶消し処理を施す。
【発明の効果】
【0011】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ノズルを蓋するキャップをヒンジを介してシリンダと一体に形成したので、キャップを開閉するときにキャップが落下せず、紛失の恐れがないうえ、迅速かつ簡単に開閉することができるため、感光を防ぎ、内部の歯科用粘性材料の品質の安定を図れる。さらに、色調の違うキャップを間違って装着して色調が混じってしまうことが防止される。
【0012】
また、シリンダは、本体部と該本体部に接続固定される先端部とに予め分割し、該先端部にキャップをヒンジを介して接続するようにしたので、先端部を取り外した状態で、本体部の先端の大きな開口部より歯科用粘性材料を圧入できるので、圧入が簡単でかつ迅速に行えるとともに、空気の巻き込みがなく移動距離が短いために品質の変化を少なくできる。さらに、ノズル径の異なる複数種類の先端部を用意し、他の部品を共通にしておくことにより、部品点数が減少し、コストの低減を図ることができる。
【0013】
さらに、キャップの内壁に艶消し処理を施したので、半閉め時に光りが反射して内容物に当たらない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について説明する。ただし、下記事項に限定されるものではない。
【0015】
図1は、本発明にかかる高粘度の歯科用粘性材料充填シリンジ1Aの一例を示す。この歯科用粘性材料充填シリンジ1Aは、シリンダ2と、押出し棒3と、中子4とからなっている。シリンダ2は、内部に図2に示すように歯科用粘性材料5が充填されるもので、本体部2aと先端部2bとに分割されている。
【0016】
シリンダ2の本体部2aは、円筒形状をなしている。この本体部2aの先端側外面には、雄ねじ6が形成され、後端側外面には、シリンダ2のハンドリングとグリップ性を高めるために、丸みと凹みのある保持部7が形成され、この保持部7の内面に後述する押出し棒3の外面の雄ねじ15が螺合する雌ねじ8が形成されている。
【0017】
シリンダ2の先端部2bは、本体部2aとほぼ同径の円筒形状をなしている。先端部2bの先端側には、先端部2bの外径よりも径の小さい嵌合部9とノズル10とが形成され、後端側内面には前記本体部2aの雄ねじ6が螺合する雌ねじ11が形成されている。また、先端部2bには、キャップ12がヒンジ13を介して一体に取り付けられている。キャップ12は、その開口端が前記嵌合部9に嵌合してノズル10を蓋するようになっている。キャップ12の閉鎖端には、図2に示すように、ヒンジ13から最も離れた点にある外周縁Pからそれと対向する外周縁に向かって滑らかな曲線を描いて先端側に突出するような形状の指掛け用突起14が形成されている。
【0018】
前記ヒンジ13は、図3,図4に示すように、一対の第1片13a,13bと、該一対の第1片13a,13bの間に位置する第2片13cとからなっている。第1片13a,13bは、図5(A)に示すように、シリンダ2の先端寄りに設けられ、シリンダ2側から延びる腕とキャップ12側から延びる腕を薄肉部Xで連結したものである。また、第2片13cは、第1片13a,13bよりもシリンダ2の後方に設けられ、シリンダ2側から直角に延びる薄肉腕とキャップ12側から直角に延びる薄肉腕を略U字形の厚肉のばね部Yで連結したものである。第2片13cのばね部Yは、図5(B)に示すように、その肉厚や開き角度、取付位置を変えることにより、ばね力を変えることができる。
【0019】
このヒンジ13は、図4(C)に示すように、キャップ12を閉じた状態から一対の第1片13a,13bの薄肉部Xを中心にキャップ12が回動すると、第2片13cのばね部Yが開いてゆき、キャップ12が約90°開いた時点で第2片13cのばね部Yが元の状態に急速に復帰し、キャップ12が約180°開いた点で静止するように形成されている。第2片13cのばね部Yは、厚肉でばね力が大きいため、開閉動作が迅速になり、キャップ12を開いた状態に安定して維持することができ、歯科用粘性材料5の押出し作業中にキャップ12が閉まるようなことはない。
【0020】
前記ヒンジ13は、図5(A)や(B)のものに限らず、図5(C)や図5(D)のものも使用することができる。図5(C)に示すものは、2方向に折曲げ可能な薄肉部X1を有する一対の第1片13a,13bと、該一対の第1片13a,13bの間に位置し1方向のみ折曲げ可能な薄肉部X2を有する第2片13cとをほぼ同じ位置に設けたものであり、キャップ12が第2片13cの薄肉部X2を中心に回動する際に、第1片13a,13bの薄肉部X1が反転して屈曲方向が変わることで、急速な開閉と開き状態の維持が可能になっている。同様に、図5(D)に示すものは、1方向にのみ折曲げ可能な薄肉部X1を有する一対の第1片13a,13bと、該一対の第1片13a,13bの間に位置し1方向のみ折曲げ可能な薄肉部X2を有する第2片13cとを若干前後に離れた位置に設けたものであり、キャップ12が第1片13a,13bの薄肉部X1を中心に回動する際に、第2片13cの薄肉部X2が反転して屈曲方向が変わることで、急速な開閉と開き状態の維持が可能になっている。特に好ましいものは、図5(A)と(B)である。
【0021】
一方、前記シリンダ2の本体部2aと先端部2bは、本体部2aの雄ねじ6と先端部2bの雌ねじ11を螺合することによって接続固定されるが、このようなねじに限らず、接着、溶着、かみ込みなどにより接続固定してもよい。中でも、螺合が好ましい。
【0022】
押出し棒3は、前記シリンダ2の本体部2aの雌ねじ8に螺合する雄ねじ15がほぼ全長にわたって形成されている。押出し棒3の先端には後述する中子4に嵌入する突出部16が形成され、後端には押出し棒3を回転させるためのハンドル17が設けられている。
【0023】
中子4は、前記シリンダ2の内部に収容され、その後端側には前記押出し棒3の突出部16が嵌入する凹部18を有している。この中子4は、押出し棒3の回転に伴ってシリンダ2の先端側に移動し、シリンダ2の内部に圧入された歯科用粘性材料5を押し出すためのピストンとなるものである。
【0024】
前述した各部品は、光照射に対する遮蔽効果を有する顔料、例えば黒色顔料などを含んだ樹脂製、ポリプロピレン製であり、射出成型によって製造される。
【0025】
次に、以上の構成からなる歯科用粘性材料充填シリンジ1Aの組み立てとそのシリンダ2内への歯科用粘性材料5の充填方法について説明する。
【0026】
まず、シリンダ2の本体部2aにその先端より中子4を挿入し、先端側から歯科用粘性材料5を圧入して中子4を後端側に移動させながら一定量充填する。この作業は、ノズル10よりも径の大きい本体部2aの先端開口部を通して行われるので、粘度の大きい材料でも簡単迅速に圧入することができる。そして、シリンダ2の本体部2aの保持部7に押出し棒3をねじ込み、その先端の突出部16を中子4の凹部18に嵌入させる。続いて、ヒンジ13を介してキャップ12と一体になったシリンダ2の先端部2bを本体部2aにねじ込んで、接続固定する。シリンダ2の本体部2aと先端部2bの境目の全周に所定のラベルを貼り付けて目隠しする。これにより、美的感も損なわれることなく、また組み付け部分の緩みの防止にもなる。
【0027】
このような先端側からの歯科用粘性材料5の圧入は、材料に過剰なストレスを与えず、空気の巻き込みによる気泡の混入を防止するため、材料を劣化させることがなく、非常に良好な保存安定性を与え、発色性、色調、質感等の本来の歯科用粘性材料5の特性を維持することができる。
【0028】
この歯科用粘性材料充填シリンジ1Aを使用するには、シリンダ2を片手で保持し、キャップ12の指掛け用突部14に親指を引っ掛けて押すとキャップ12を開くことができる。このとき、前述したヒンジ13の作用によってキャップ12は約180°開いた状態で静止するので、歯科用粘性材料5の押出し作業の邪魔にならない。次に、もう一方の手で押出し棒3のハンドル17を回転させると、押出し棒3がシリンダ2の内部に進入し、中子4が先端側に向かって移動する。これにより、シリンダ2の内部の歯科用粘性材料5がノズル10から押し出される。歯科用粘性材料5の押出し量は、ハンドル17の回転数で調節することができるので、所望の量を正確に出すことができる。
【0029】
押し出された歯科用粘性材料5は、一旦練板紙上に置いてからインスツルメントで少しづつ取って使用するか、ノズル10から押し出される歯科用粘性材料5を直接インスツルメントで取って使用する。使用後、シリンダ2を片手で保持したまま、キャップ12の指掛け用突部14に親指を当ててキャップ12を閉じる方向に戻して押さえることで、キャップ12の開口縁がシリンダ2の嵌合部9に嵌合し、キャップ12を閉じることができる。
【0030】
下記は一例であってこれに限定するものではないが、本実施形態の歯科粘性材料充填シリンジ1Aは、シリンダ2の先端部2bにキャップ12がヒンジ13を介して一体に取り付けられ、片手でキャップ12の開閉操作を行えるので、歯科治療作業や技工作業において、シリンジの内容物である歯科粘性材料に光が当たる時間を短縮させ劣化を防止することができるし、作業が迅速に行えるようになる。すなわち、歯科医や技工士が1人で使用するには、まず、シリンジ1Aを左手にインスツルメントを右手に持ち、シリンジ1Aのキャップ12を左手(片手)で開けてインスツルメントで内容物を掻き取り、左手(片手)でキャップ12をした後、インスツルメントの内容物を口腔内で使用し、光硬化させる。また、シリンジ1Aを歯科医と衛生士が2人で使用するには、まず衛生士がシリンジ1Aを左手に持ってキャップ12に左指を掛けた状態で待機し、必要な時点で衛生士がシリンジ1Aのキャップ12を左手(片手)で開け、歯科医がインスツルメントでシリンジ1Aの内容物を掻きとると、衛生士は左手(片手)でキャップ12をし、歯科医はインスツルメントの内容物を口腔内で使用し、光硬化させる。なお、前述したようにシリンジ1Aの内容物に光が当たって劣化することを防止できるので、従来シリンジでは使用できなかった高感度の歯科粘性材料もシリンジに圧入して使用することができる。
【0031】
図6は、本発明の低粘度の歯科用粘性材料充填シリンジ1Bの一例を示す。このシリンジ1Bは、シリンダ2の本体部2aと押出し棒3の形状が相違するとともに、中子がない以外は、前記図1に示す高粘度の歯科用粘性材料充填シリンジ1Aと実質的に同様であり、対応する部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0032】
シリンダ2の本体部2aは、内面には前記歯科用粘性材料充填シリンジ1Aのような雌ねじ6がなく、その後端に人差し指と中指を引っ掛けるための一対の突起21が形成されている。また、押出し棒3は、前記歯科用粘性材料充填シリンジ1Aのような雄ねじ15がなく、シリンダ2の本体部2aの内径より小さな径になっている。押出し棒3の先端には、本体部2aの内面に接触するOリング22が装着され、シリンダ2内に充填される歯科用粘性材料5を押出すための中子すなわちピストンの役割を果たす。押出し棒3の後端には、親指を押し当てるための一対の突起23が形成されている。
【0033】
この歯科用粘性材料充填シリンジ1Bのキャップ12の開閉は、前記高粘度の歯科用粘性材料充填シリンジ1Aの場合と同様に、片手でワンタッチで行える。次に、シリンダ2の突起21に人差し指と中指を引っ掛け、押出し棒3の後端の突起23に親指を当てて押出し棒3を押すことにより、シリンダ2の内部の歯科用粘性材料5がノズルから押し出される。
【0034】
なお、以上の実施形態では、シリンダ2のキャップ付き先端部2bは、歯科用粘性材料5の性状が異なるものや、また使用する使用量に合わせて、ノズル10の口径の異なるものを必要に応じて製作して取り付けることが可能となる。
【0035】
また、実施形態では、キャップ12のヒンジ13として、第1片13a,13bと第2片13cからなる保持型のものを使用したが、単一の片からなるものでもよい。ただし、ヒンジ構造はキャップ12の開閉が迅速に行なえ、キャップ12を約180°近くまで開口できるものが好ましい。
【0036】
また、キャップ12は、半閉め時にノズル10から露出する内容物に光が直接当たらないぐらいにノズル10を覆うことができるものが好ましい。キャップの内壁は、半閉め時に光が反射して内容物に当たらないように、艶消し処理を施してもよい。キャップの内側に蓋栓を設けることは、特に内容物が高粘性材料である場合には、望ましくない。高粘性材料を押し出してキャップをした後に、残圧により高粘性材料がノズルから出て蓋栓を押し開き、キャップを開放させることがあるからである。したがって、残圧によって出てきた高粘性材料の内容物がキャップに接触しないように、ノズル長さを決めて、ノズルの先とキャップの間に空間を設けることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の高粘度の歯科用粘性材料充填シリンジの分解正面図。
【図2】図1のシリンジの先端部の断面図。
【図3】図1のシリンジの先端部の斜視図。
【図4】(A),(B)は図1のシリンジのキャップを開いた状態を示す先端からみた図と正面図、(C)は図1のシリンジのキャップを閉じた状態を示す正面図。
【図5】図4(B)に示すヒンジおよびその変形例の拡大図。
【図6】本発明の低粘度の歯科用粘性材料充填シリンジの分解正面図。
【符号の説明】
【0038】
1A 高粘度の歯科用粘性材料充填シリンジ
1B 低粘度の歯科用粘性材料充填シリンジ
2 シリンダ
2a 本体部
2b 先端部
5 歯科用粘性材料
10 ノズル
12 キャップ
13 ヒンジ
【出願人】 【識別番号】390011143
【氏名又は名称】株式会社松風
【住所又は居所】京都府京都市東山区福稲上高松町11番地
【出願日】 平成17年11月21日(2005.11.21)
【代理人】 【識別番号】100062144
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 葆

【識別番号】100073575
【弁理士】
【氏名又は名称】古川 泰通

【識別番号】100100170
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 厚司

【公開番号】 特開2006−61739(P2006−61739A)
【公開日】 平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願番号】 特願2005−336043(P2005−336043)