| 【発明の名称】 |
X線撮影システム |
| 【発明者】 |
【氏名】村岡 慎太郎 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目26番2号 コニカミノルタエムジー株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】透過画像領域の境界位置を間違って自動検出した際に、確実に適正な境界位置とすることができるX線撮影システムを実現する。
【解決手段】自動境界検出手段70が、出力画像領域から表示画像領域を切り出す時に行う胸壁位置の自動境界検出処理に失敗した際に、境界算定手段71により、自動境界検出処理が失敗することのないマーカ境界位置を自動検出し、このマーカ境界位置から、撮影台上のマーカの配設位置情報基づいて胸壁位置を算定し、表示画像領域を切り出すこととしているので、自動境界検出手段70が、胸壁位置の自動検出に失敗した際にも、確実に適正な胸壁位置を求め、表示画像をオペレータにとって見易いものとすることを実現させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 撮影台を透過するX線を検出するX線画像検出器により、前記撮影台上に載置される被検体の透過画像情報を取得するX線撮影装置と、 前記透過画像情報を含む前記X線撮影装置の出力画像情報から、前記透過画像情報のみからなる表示画像領域を抽出し表示する画像処理装置と、 を備えるX線撮影システムであって、 前記X線撮影装置は、前記撮影台上に前記X線の透過を防止するマーカを有し、 前記画像処理装置は、前記抽出のための前記出力画像情報に含まれる前記透過画像情報の境界位置を自動で検出する自動境界検出手段、並びに、前記自動境界検出手段が前記境界位置の検出に失敗した際に、前記透過画像情報に含まれる前記マーカのマーカ位置情報に基づいて、前記境界位置を算定する境界算定手段を有することを特徴とするX線撮影システム。 【請求項2】 前記境界算定手段は、前記自動境界検出手段を用いて、前記マーカ位置情報を求めることを特徴とする請求項1に記載のX線撮影システム。 【請求項3】 前記X線撮影装置は、前記被検体が乳房であることを特徴とする請求項1または2に記載のX線撮影システム。 【請求項4】 前記X線撮影装置は、位相コントラスト撮影を行う位相コントラスト撮影手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のX線撮影システム。 【請求項5】 前記境界位置は、前記透過画像情報に含まれる乳房画像の胸部側に位置する胸壁位置であることを特徴とする請求項3または4に記載のX線撮影システム。 【請求項6】 前記マーカは、前記撮影台上の前記胸壁位置と対向する位置に配設されることを特徴とする請求項5に記載のX線撮影システム。 【請求項7】 前記マーカは、ステンレス板であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のX線撮影システム。 【請求項8】 前記画像処理装置は、前記マーカの前記撮影台上の配設位置情報を入力する入力部を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載のX線撮影システム。 【請求項9】 前記画像処理装置は、前記境界位置情報を保存する保存手段と、前記保存された境界位置情報からなる履歴情報を用いて計算される統計的諸量に基づいて、前記失敗を判定する境界判定手段を備えることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載のX線撮影システム。 【請求項10】 前記X線撮影システムは、前記X線撮影装置の前記X線画像検出器としてのイメージングプレートを内蔵する脱着式のカセッテを用いる際に、前記イメージングプレートの読み取りを行う画像読み取り装置を備えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載のX線撮影システム。 【請求項11】 前記出力画像情報は、前記画像読み取り装置で読み取られた読取画像情報であることを特徴とする請求項10に記載のX線撮影システム。 【請求項12】 前記画像処理装置は、前記マーカ位置情報により前記カセッテの脱着方向を判定する脱着方向判定手段を備えることを特徴とする請求項10または11に記載のX線撮影システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、撮影台上に載置される被検体の透過画像情報を取得するX線撮影装置およびこの透過画像情報を含むX線撮影装置の出力画像情報から、透過画像情報のみからなる表示画像領域を抽出し表示する画像処理装置を含むX線撮影システムに関する。 【背景技術】 【0002】 マンモグラフィ等のX線撮影装置で取得される被検体の透過画像情報は、LCD等の画像表示装置あるいはイメージャ等の画像出力装置に表示あるいは出力され、オペレータによる診断が行われる。ここで、X線撮影装置から出力される出力画像情報は、この透過画像情報が存在する透過画像領域を包含する、より大きな領域の画像情報を有する。そして、この画像情報を表示あるいは出力する際には、オペレータによる読影を見易い状態で間違いなく行うために、透過画像領域の表示画像領域部分のみが出力画像情報から抽出され表示あるいは出力される(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 ここで、X線撮影装置の出力画像情報から表示画像情報を抽出する際に、透過画像領域の境界位置の検出が行われる。この検出は、オペレータの作業効率を向上するために、自動で行われる。一方、この境界位置の検出は、境界位置に被検体の画像が存在する場合には、特に高精度での検出が要求される。例えば、マンモグラフィのように乳房部分を撮影部位とする撮影では、乳房の胸壁側の画像は、必ず透過画像領域の境界に位置し、この境界部分を的確に描出することは、境界に位置する疾患部分の間違いない診断あるいは見易い読影をする上で不可欠である。 【特許文献1】特開2001―222084号公報、(第1頁、図1) 【特許文献2】特開2004―261306号公報、(第3頁、図1) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、上記背景技術によれば、境界位置を自動で検出する際に、適正な検出が行われない場合が生じる。すなわち、境界位置の自動検出は、画像情報の信号強度変化に基づいて行われるが、境界位置に被検体画像が存在する場合には、周辺の被検体画像以外の部分との境界が明瞭でなく、適正な境界位置が検出されないことがある。 【0005】 特に、マンモグラフィを用いた乳房部分の撮影では、乳房の胸壁側は必ず透過画像領域の境界位置となり、乳房が厚いあるいは乳腺が多い等の理由により、透過画像情報以外の部分との境界が明瞭でないことがしばしば生じる。そして、この明瞭でない境界は、間違った境界位置の検出がなされる要因となる。 【0006】 これらのことから、透過画像領域の境界位置を間違って自動検出した際に、確実に適正な境界位置とすることができるX線撮影システムをいかに実現するかが重要となる。 この発明は、上述した背景技術による課題を解決するためになされたものであり、透過画像領域の境界位置を間違って自動検出した際に、確実に適正な境界位置とすることができるX線撮影システムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発明にかかるX線撮影システムは、撮影台を透過するX線を検出するX線画像検出器により、前記撮影台上に載置される被検体の透過画像情報を取得するX線撮影装置と、前記透過画像情報を含む前記X線撮影装置の出力画像情報から、前記透過画像情報のみからなる表示画像領域を抽出し表示する画像処理装置と、を備えるX線撮影システムであって、前記X線撮影装置は、前記撮影台上に前記X線の透過を防止するマーカを有し、前記画像処理装置は、前記抽出のための前記出力画像情報に含まれる前記透過画像情報の境界位置を自動で検出する自動境界検出手段、並びに、前記自動境界検出手段が前記境界位置の検出に失敗した際に、前記透過画像情報に含まれる前記マーカのマーカ位置情報に基づいて、前記境界位置を算定する境界算定手段を有することを特徴とする。 【0008】 この請求項1に記載の発明では、X線撮影装置は、撮影台上にX線の透過を防止するマーカを有し、画像処理装置は、自動境界検出手段により、抽出のための出力画像情報に含まれる透過画像情報の境界位置を自動で検出し、並びに、自動境界検出手段が境界位置の検出に失敗した際に、境界算定手段により、透過画像情報に含まれるマーカのマーカ位置情報に基づいて、境界位置を算定する。 【0009】 また、請求項2に記載の発明にかかるX線撮影システムは、請求項1において、前記境界算定手段が、前記自動境界検出手段を用いて、前記マーカ位置情報を求めることを特徴とする。 【0010】 また、請求項3に記載の発明にかかるX線撮影システムは、請求項1または2において、前記X線撮影装置の前記被検体が乳房であることを特徴とする。 また、請求項4に記載の発明にかかるX線撮影システムは、請求項3において、前記X線撮影装置が、位相コントラスト撮影を行う位相コントラスト撮影手段を備えることを特徴とする。 【0011】 また、請求項5に記載の発明にかかるX線撮影システムは、請求項3または4において、前記境界位置が、前記透過画像情報に含まれる乳房画像の胸部側に位置する胸壁位置であることを特徴とする。 【0012】 また、請求項6に記載の発明にかかるX線撮影システムは、請求項5において、前記マーカが、前記撮影台上の前記胸壁位置と対向する位置に配設されることを特徴とする。 また、請求項7に記載の発明にかかるX線撮影システムは、請求項1ないし6のいずれか1つにおいて、前記マーカが、ステンレス板であることを特徴とする。 【0013】 また、請求項8に記載の発明にかかるX線撮影システムは、請求項1ないし7のいずれか1つにおいて、前記画像処理装置が、前記マーカの前記撮影台上の配設位置情報を入力する入力部を備えることを特徴とする。 【0014】 また、請求項9に記載の発明にかかるX線撮影システムは、請求項1ないし8のいずれか1つにおいて、前記画像処理装置が、前記境界位置情報を保存する保存手段と、前記保存された境界位置情報からなる履歴情報を用いて計算される統計的諸量に基づいて、前記失敗を判定する境界判定手段を備えることを特徴とする。 【0015】 この請求項9に記載の発明では、境界判定手段は、履歴情報の統計的諸量に基づいた判定を行う。 また、請求項10に記載の発明にかかるX線撮影システムは、請求項1ないし9のいずれか1つにおいて、前記X線撮影システムが、前記X線撮影装置の前記X線画像検出器としてのイメージングプレートを内蔵する脱着式のカセッテを用いる際に、前記イメージングプレートの読み取りを行う画像読み取り装置を備えることを特徴とする。 【0016】 この請求項10に記載の発明では、画像読み取り装置により、カセッテ内のイメージングプレートの読み取りを行う。 また、請求項11に記載の発明にかかるX線撮影システムは、請求項10において、前記出力画像情報が、前記画像読み取り装置で読み取られた読取画像情報であることを特徴とする。 【0017】 また、請求項12に記載の発明にかかるX線撮影システムは、請求項10または11において、前記画像処理装置が、前記マーカ位置情報により前記カセッテの脱着方向を判定する脱着方向判定手段を備えることを特徴とする。 【発明の効果】 【0018】 以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、X線撮影装置は、撮影台上にX線の透過を防止するマーカを有し、画像処理装置は、自動境界検出手段により、抽出のための出力画像情報に含まれる透過画像情報の境界位置を自動で検出し、並びに、自動境界検出手段が境界位置の検出に失敗した際に、境界算定手段により、透過画像情報に含まれるマーカのマーカ位置情報に基づいて、境界位置を算定することとしているので、透過画像情報の境界位置がどのような状態であっても、境界位置を確実に検出し、オペレータにとって見易く、しかも間違いのない診断を行うことができる表示画像を抽出することができる。 【0019】 請求項2に記載の発明によれば、境界算定手段は、境界位置の検出に使用する自動境界検出手段を用いて、マーカ位置情報を求めることとしているので、簡易な構成とすることができる。 【0020】 請求項3に記載の発明によれば、X線撮影装置の被検体が乳房であることとしているので、乳房の透過画像を取得することができる。 請求項4に記載の発明によれば、X線撮影装置は、位相コントラスト撮影手段により、位相コントラスト撮影を行うこととしているので、境界位置の検出を確実に行い、良好な表示画像とすることができる。 【0021】 請求項5に記載の発明によれば、境界位置は、透過画像情報に含まれる乳房画像の胸部側に位置する胸壁位置であることとしているので、胸壁位置の描出を、透過画像情報のみを含むオペレータにとって見易いものとすることができる。 【0022】 請求項6に記載の発明によれば、マーカは、撮影台上の胸壁位置と対向する位置に配設されることとしているので、マーカ画像が診断上重要な乳房画像に重なることを防止することができる。 【0023】 請求項7に記載の発明によれば、マーカは、ステンレス板であることとしているので、X線の透過を確実を防止することができる。 請求項8に記載の発明によれば、入力部は、マーカの配設位置情報を入力することとしているので、マーカの配設位置を変更することができる。 【0024】 請求項9に記載の発明によれば、境界判定手段は、履歴情報の統計的諸量に基づいた判定を行うこととしているので、高い確率で適正な判定を行うことができる。 請求項10に記載の発明によれば、画像読み取り装置により、カセッテ内のイメージングプレートの読み取りを行うこととしているので、イメージングプレートがビルトイン式のX線撮影装置でない場合にも透過画像情報の境界位置の検出を確実に行うことができる。 【0025】 請求項11に記載の発明によれば、出力画像情報は、画像読み取り装置で読み取られた読取画像情報であることとしているので、読取画像情報に含まれる透過画像情報の境界位置を確実に検出することができる。 【0026】 請求項12に記載の発明によれば、画像処理装置は、脱着方向判定手段により、マーカ位置情報を用いてカセッテの脱着方向を判定することとしているので、カセッテの脱着方向を間違えた場合にも、オペレータが認識して適切な表示画像とすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0027】 以下に添付図面を参照して、この発明にかかるX線撮影システムを実施するための最良の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。 まず、本実施の形態にかかるX線撮影システムの全体構成について、図2を用いて説明する。図2は、X線撮影システムの全体構成を示す図である。X線撮影システムは、X線撮影装置1、画像読み取り装置40、画像処理装置50および画像読み取り装置40と画像処理装置50とを接続する通信ケーブル60を含む。 【0028】 X線撮影装置1は、乳房用のX線撮影装置で、被検体2(被験者の乳房)をX線により投影し透過画像情報を取得する撮影部3、撮影部3を支持する支持基台20およびこれら撮影部3、支持基台20を操作・制御するコントローラ30を含む。 【0029】 撮影部3は、上部に下方に向けてX線を照射するX線源4が配設されており、X線源4の下部には不必要な領域へのX線の照射を制限するための、鉛等の素材で構成された照射野絞り5が配設される。また、撮影部3の略中央には、被検体2を下方から支持する撮影台6が配設されている。撮影台6の上方には、被検体2を上方から下方に向けて圧迫するための圧迫板7が昇降可能に配設されている。 【0030】 撮影台6は、被検体2の載置と圧迫板7とによる圧迫に耐え得る様にステンレス等の素材からなる矩形の枠組みと、この上面に被検体2を載置可能とし、かつ被検体2を透過するX線を妨げることのないようにX線が透過し易いカーボン等の素材からなる板を覆い被せる様に貼り合わせた構成となっている。 【0031】 このような構成の撮影部3では、被験者が被検体2を撮影台6に載置し、圧迫板7が下降して被検体2を撮影台6上で圧迫・固定した状態で、撮影を行う。なお、この状態で、撮影台6により支持された被検体2は、X線源4に対峙すると共にX線源4から照射されるX線の照射野内に位置する。 【0032】 また、撮影台6上の被検体2と対向する位置に、マーカ16が配設される。図3は、撮影台6上のマーカ16を図示している。マーカ16は、ステンレス等のX線の透過を防止する材料からなる矩形の形状を有する板である。そして、マーカ16は、被検体2側の辺縁部が、撮影台6のX線の照射野内に位置し、かつ載置される被検体2の撮影の妨げにならない所定位置に配設される。また、マーカ16は、被検体2が載置される撮影台6の上面の裏側に配置することもできる。 【0033】 支持部材8の下端部には、支持台10が水平な状態で配設されおり、支持台10は、固定部材12およびイメージングプレート15を内蔵する脱着可能なカセッテ14を含んでいる。これらは、位相コントラスト撮影を行う際の位相コントラスト撮影手段をなしており、ここで、X線源4と被検体2との間隔および被検体2とカセッテ14に内蔵されたX線透過画像を検出するイメージングプレート15との間隔が、適切な距離である場合には、位相コントラストによるエッジ効果が得られる。そして、明確な位相コントラスト画像を得るには、X線源4とイメージングプレート15との間隔が75cm以上で、かつ撮影台6とイメージングプレート15の間隔が15cm以上で、かつX線源4と被検体2との間隔および被検体2とイメージングプレート15との間隔比が1.2以上3.0以下であることが望ましい。さらに、位相コントラスト画像の撮影の詳細に関しては、特許文献2を参照のこと。 【0034】 ここで、図4を参照しつつ支持台10について更に説明する。図4は、支持台10と支持台10に装着される部材とを示す斜視図である。図4に示す通り、支持台10には、カセッテ14を常に所定位置に固定するための固定部材12が配置されている。この固定部材12により、カセッテ14は支持台10の所定位置に装着される。 【0035】 カセッテ14には、X線に対して感度を示す輝尽性蛍光体からなるイメージングプレート15が収納されている。つまりカセッテ14は、イメージングプレート15を収納する筐体であって、搬送時又は撮影時におけるイメージングプレート15の物理的損傷を防止するとともに撮影後にイメージングプレート15に光が照射されるのを防止する機能も有している。 【0036】 図2に戻り、図4に示すカセッテ14に収納されたイメージングプレート15が支持台10に装着された場合に、イメージングプレート15は、撮影台6の下面に対向してX線源4から照射野しぼり5を介して照射されるX線照射領域を包含するように位置される。また、撮影台6は、照射野しぼり5を介して照射されるX線照射領域が、撮影台6のステンレス等で構成される外枠において、この外枠の被験者が存在する側の枠の被検体2の透過画像が取得される内側の端部と、マーカ16の被検体2側の辺縁部を含むように位置される。 【0037】 支持基台20は、撮影部3を支持する。支持基台20には、撮影部3に向かって突出する支軸21が配設されており、支軸21の端部には撮影部3が固定されている。このような構成により、撮影部3は支軸21を介して支持基台20により支持されている。また、支軸21は支持基台20に対して昇降可能でかつ軸回りに回転可能に配設されており、支軸21に固定された撮影部3の高さ位置及び向き(軸周りの回転角度)を自由に調整できるようになっている。 【0038】 コントローラ30は、支持基台20および撮影部3の各部の動作を操作・制御する。コントローラ30には、撮影部3の各部を制御するプログラム、すなわちX線の照射、X線照射時のX線源4の管電圧、撮影部3の上下位置や回転角度、並びに、圧迫板7の上下位置あるいは圧力を制御する撮影プログラムや、この撮影プログラムに使用されるデータ等が格納されている。 【0039】 画像読み取り装置40は、X線撮影装置1で露光されたカセッテ14内のイメージングプレート15から被検体2の透過画像情報を読み取り、デジタル画像情報として保存する。なお、イメージングプレート15から画像情報を読み取る際には、透過画像情報を漏れなく取得するために、透過画像情報が存在する透過画像領域を確実に被う、より広い読取画像領域で画像情報の読み取りが行われる。また、当然ながら読取画像情報は透過画像情報を含む。また、画像読み取り装置40は、読取画像情報を、出力画像情報として画像処理装置50に転送する。 【0040】 画像処理装置50は、画像処理部51、表示部52および入力部53を含み、通信ケーブル60を介して、画像読み取り装置40から読取画像情報である出力画像情報を取得する。表示部52はCRT、LCD等の画像表示装置からなり、入力部53はキーボードおよびポインティングデバイス等からなり、画像処理部51は演算装置およびメモリ等からなる。そして、画像処理部51は、出力画像情報に対し、階調変換処理および周波数強調処理等の画像処理を行い表示部52に表示する。ここで、入力部53にて、撮影台6の被検体2側の端部の位置情報と、マーカ16の被験者側に存在する辺縁部の位置情報を入力する。両者は、撮影台6上に固定される部材であるため、両者の位置関係は撮影ごとに不変である。なお、マーカの位置を移動して固定した際には、入力部53にて位置情報を更新する。そして、画像処理部51は、出力画像情報から表示画像領域のみを抽出する表示画像抽出処理を行う。 【0041】 図5は、画像読み取り装置40から取得された出力画像情報の出力画像領域80を模式的に示す模式図である。出力画像領域80は、不要画像領域86、透過画像領域81およびマーカ画像領域83からなる。不要画像領域86は、支持台10上に載置されるカセッテ14の被検体2側に位置する部分の画像で、撮影台6の被検体2側の端部に存在するステンレス端部によるX線の不透過部分の画像である。 【0042】 透過画像領域81は、撮影台6上の被検体2の主要部分の画像を含む、X線の透過領域の画像である。ここで、被検体2が乳房である場合には、不要画像領域86側に被験者が存在し、不要画像領域86との境界まで、診断上重要な乳房の画像が存在する。そして、乳房画像が存在する、透過画像領域81と不要画像領域86との境界位置を胸壁位置91と称する。 【0043】 マーカ画像領域83は、撮影台6上に載置されたマーカ16の画像領域である。マーカ16は、ステンレス等のX線を透過させない素材からなる。従って、マーカ16は、出力画像領域80の不要画像領域86と対向する配設位置に、マーカ16の被験者側に存在する辺縁部の画像を描出し、また、この辺縁部の位置をマーカ境界位置90と称する。 【0044】 図1は、画像処理部51で表示画像抽出処理を行う際の、機能的な構成を示す機能ブロック図である。画像処理部51は、自動境界検出手段70、境界算定手段71および表示画像抽出手段72を含む。 【0045】 表示画像抽出手段72は、図5に示すような出力画像領域80から表示画像領域を切り出して表示する。図5の出力画像領域80中に表示画像領域82が例示されている。表示画像領域82は、例えば7000×9000画素程度の所定サイズの矩形状の画像領域で、オペレータが読影するのに最適な画像領域から切り出しが行われる。 【0046】 ここで、表示画像領域82の被験者側の切り出し位置をなす表示境界位置92は、透過画像領域81の胸壁位置91と厳密に一致される。なお、図5では、表示画像領域82の表示境界位置92と透過画像領域81の胸壁位置91は、分かり易くするため位置をずらして表示した。胸壁位置91は、乳房の透過画像情報を含む診断上重要な部分であるので表示画像領域82に必ず含まれる必要がある一方で、図5に示す様に、胸壁位置91から不要画像領域86方向にずれた位置に表示境界位置92を設定した場合には、表示される表示画像領域82の画像に輝度が大きく異なる不要画像領域86の画像が混入し、オペレータにとって、特に胸壁位置近傍の画像は読影しずらいものとなる。 【0047】 また、表示画像領域82の表示境界位置92は、自動境界検出手段70あるいは境界算定手段71で求められた胸壁位置情報に基づいて決定される。また、表示画像領域82の縦方向位置は、予め指定される撮影台6上の位置に被検体2を配設することにより、被検体2の画像を余裕を持って内包する所定位置に設定される。 【0048】 自動境界検出手段70は、出力画像領域80に存在する透過画像領域81の胸壁位置91を自動で検出する。この検出は、出力画像領域80に存在する画素の画素値に基づいて行われる。すなわち、透過画像領域81は、マーカ画像領域83および不要画像領域86よりX線が透過されやすいので、マーカ画像領域83および不要画像領域86と比較して高画素値の領域を形成し、マーカ画像領域83および不要画像領域86は、X線の透過が少ないため低画素値の領域を形成する。従って、マーカ境界位置90および胸壁位置91では、画素値が急激に変化する。そして、この画素値が急激に変化する位置、つまり微分値が大きな値を有する位置を持って境界とみなす。 【0049】 また、この微分値の算出は、出力画像領域80の特定領域に対してのみ行い、効率的な境界の検出が行われる。図6は、この特定領域を図示したものである。胸壁位置91およびマーカ境界位置90を含む近傍領域には胸壁想定領域84およびマーカ想定領域85が設定される。これら胸壁想定領域84およびマーカ想定領域85は、撮影台6上に載置される被検体2の想定位置から求められ、確実に胸壁位置91およびマーカ境界位置90を含む領域を示している。 【0050】 また、出力画像領域80の胸壁位置91およびマーカ境界位置90と直交する方向には、図6に示す様な複数の検索ラインが設けられる。この検索ラインは、出力画像領域80内の胸壁想定領域84およびマーカ想定領域85内で、一定の間隔を持って複数設定される。そして、自動境界検出手段70は、この検索ラインに沿って、画素値の微分計算を行い、微分値が閾値を越える位置を胸壁位置の境界候補点とし、この境界候補点から胸壁位置を確定する。なお、詳細は、後述する胸壁検出処理の動作で説明する。 【0051】 また、自動境界検出手段70は、検出された胸壁位置の胸壁位置情報に基づいて、この胸壁位置情報が妥当なものかどうかを判定する境界判定手段を有する。この境界判定手段は、過去の胸壁位置情報を記憶する履歴記憶部および過去の胸壁位置情報に基づいた統計諸量、例えば平均値、分散等を計算する演算部を有する。そして、境界判定手段は、胸壁位置の複数の境界候補点および胸壁位置の統計諸量に基づいて、検出された胸壁位置が妥当かどうかを判定する。なお、詳細は、後述する胸壁検出処理の動作で説明する。 【0052】 境界算定手段71は、自動境界検出手段70で胸壁位置の検出に失敗したと判定される際に、マーカ境界位置を出力画像領域80から求め、予め設定されるマーカ16の撮影台6上の位置情報に基づいて、胸壁位置を算定する。ここで、マーカ境界位置は、自動境界検出手段70で胸壁位置の検出に用いられたと全く同様の方法をマーカ想定領域85に対して行い算定する。なお、被検体2の厚さによっても適切な抽出画像領域は、画素単位で異なるため、自動境界検出手段70により求めた胸壁位置の方が、境界算定手段71によって求めた胸壁位置よりも精度が高くなる。従って、自動境界検出手段70により胸壁位置の検出に成功した場合には、この胸壁位置をもとに画像抽出を行うのが望ましい。 【0053】 つぎに、画像処理部51の動作を図7〜10のフローチャートを用いて説明する。図7は、本実施の形態にかかる表示画像抽出処理の全体の流れを示すフローチャートである。まず、オペレータは、支持台10にカセッテ14を設定し、さらに被検体2を撮影台6上に載置し、X線撮影装置1を用いて撮影を行う(ステップS601)。 【0054】 その後、オペレータは、X線撮影装置1からカセッテ14を取り外し、画像読み取り装置40に装着し、画像情報の読み取りを行う(ステップS602)。そして、画像処理装置50は、この読み取られた読取画像情報を出力画像情報として、画像処理部51に出力する(ステップS603)。なお、この出力画像情報は、図5に示す様な出力画像領域80を有する。 【0055】 その後、画像処理部51は、出力画像情報を用いて自動境界検出手段70により自動境界検出処理を行う(ステップS604)。図8は、自動境界検出処理の動作を示すフローチャートである。まず、自動境界検出手段70は、出力画像領域80から境界想定領域を選択する(ステップS701)。なお、この境界想定領域は、自動境界検出処理の場合には胸壁想定領域84が選択され、後述する境界算定処理の場合にはマーカ想定領域85が選択される。 【0056】 その後、自動境界検出手段70は、境界候補点算出処理を行う(ステップS702)。図9は、境界候補点算出処理の動作を示すフローチャートである。まず、自動境界検出手段70は、胸壁想定領域84内の一本の検索ライン上の画素値を抽出する(ステップS801)。そして、この検索ラインに沿ったすべての位置で画素値の微分を行う(ステップS802)。また、ノイズの影響を低減するため、検索ラインと垂直な方向の複数画素を積分した値に対して微分を行う構成とすることもできる。 【0057】 その後、自動境界検出手段70は、検索ライン上の微分された画素値の最大値である最大微分値を求める(ステップS803)。そして、この最大微分値が予め設定される閾値を越えるかどうかを判定する(ステップS804)。自動境界検出手段70は、最大微分値が閾値を越える場合には(ステップS804肯定)、最大微分値が存在する画素位置を境界候補点として記憶する(ステップS805)。また、自動境界検出手段70は、最大微分値が閾値を越えない場合には(ステップS804否定)、ステップS805を行わず次のステップに移行する。 【0058】 その後、自動境界検出手段70は、胸壁想定領域84に含まれるすべての検索ラインで最大微分値の算出およびステップS804の判定を行ったかどうかを判断し(ステップS806)、すべての検索ラインで行っていない場合には(ステップS806否定)、ステップS801に移行し、残りの検索ラインに対して最大微分値の算出およびステップS804の判定を行う。また、自動境界検出手段70は、すべての検索ラインで最大微分値の算出およびステップS804の判定を終了した場合には(ステップS806肯定)、この境界候補点算出処理を終了し、図8の自動境界検出処理に移行する。 【0059】 その後、図8に戻り、自動境界検出手段70は、境界判定手段による境界判定処理を行う(ステップS703)。図10は、境界判定処理の動作を示すフローチャートである。ここで、自動境界検出手段70は、ステップS702の境界候補点算出処理で求めた境界候補点を用いて、胸壁位置の検出が成功したかどうかを、複数の判断基準に基づいた絞り込みを行い判定する。 【0060】 まず、自動境界検出手段70は、求めた境界候補点に対して判断Aを行う(ステップS901)。ここで、判断Aとは、すべての検索ラインで求めた最大微分値の中で、境界候補点と認定されたものの数が所定の数を越えるかどうかである。そして、境界候補点の数が所定の数を越えない場合には(ステップS901否定)、胸壁位置の検出の判定情報を失敗とし(ステップS906)、図8の自動境界検出処理に戻る。 【0061】 また、自動境界検出手段70は、境界候補点の数が所定の数を越える場合には(ステップS901肯定)、求めた境界候補点に対して判断Bを行う(ステップS902)。ここで、判断Bとは、隣接する検索ラインの境界候補点が連続して存在する数の最大数が所定の数を越えるかどうかである。そして、最大数が所定の数を越えない場合には(ステップS902否定)、ステップS906に移行し、胸壁位置の検出の判定情報を失敗とし、図8の自動境界検出処理に戻る。 【0062】 また、自動境界検出手段70は、この最大数が所定の数を越える場合には(ステップS902肯定)、求めた境界候補点に対して判断Cを行う(ステップS903)。ここで、判断Cとは、すべての境界候補点を用いた最小2乗法による回帰直線を求め、この回帰直線と境界候補点との残差2乗和が所定の数を越えないかどうかである。そして、残差2乗和が所定の数を越える場合には(ステップS903否定)、ステップS906に移行し、胸壁位置の検出の判定情報を失敗とし、図8の自動境界検出処理に戻る。 【0063】 また、自動境界検出手段70は、残差2乗和が所定の数を越えない場合には(ステップS903肯定)、求めた境界候補点に対して判断Dを行う(ステップS904)。ここで、判断Dとは、ステップS903で求めた回帰直線と出力画像領域80の辺縁部との交点を求め、この交点位置が過去の履歴情報と比較し、所定の範囲内に納まっているかどうかである。そして、交点位置が所定の範囲内に納まっていない場合には(ステップS904否定)、ステップS906に移行し、胸壁位置の検出の判定情報を失敗とし、図8の自動境界検出処理に戻る。なお、履歴情報と比較する際の所定の範囲とは、交点位置の履歴情報から求められる平均値あるいは標準偏差等の統計的諸量に基づいて、高い確率で交点位置が存在すると予測される範囲である。例えば、平均値±所定画素数や、平均値±(標準偏差×N)、(N;整数)を所定の範囲として判定を行う。 【0064】 また、自動境界検出手段70は、交点位置が所定の範囲内に納まっている場合には(ステップS904肯定)、胸壁位置の検出の判定情報を成功とし(ステップS905)、図8の自動境界検出処理に戻る。なお、自動境界検出手段70は、求めた交点位置を、履歴情報に追加・記憶して最新のものとする。なお、履歴情報として、所定回数以上の交点位置が記憶されていない場合には、ここでの判定を行わずステップS905に移行する。 【0065】 その後、自動境界検出手段70は、つづいて図8の自動境界検出処理も終了し、図7の表示画像抽出処理に戻る。 その後、画像処理部51は、自動境界検出処理が胸壁位置の検出に失敗したかどうかを判定情報により判定する(ステップS605)。そして、胸壁位置の検出に成功した場合には(ステップS605否定)、自動境界検出手段70から表示画像抽出手段72に胸壁位置情報を転送する(ステップS607)。また、画像処理部51は、胸壁位置の検出に失敗した場合には(ステップS605肯定)、境界算定手段71により境界算定処理を行い(ステップS606)、胸壁位置情報をマーカ16の画像情報より求め、ステップS607でこの境界位置情報を表示画像抽出手段72に転送する。 【0066】 ここで、境界算定手段71による境界算定処理の動作を図11を用いて説明する。図11は、境界算定処理の動作を示すフローチャートである。境界算定手段71は、出力画像領域80からマーカ想定領域85を選択する(ステップS1001)。 【0067】 その後、境界算定手段71は、境界候補点算出処理を行う(ステップS1002)。なお、この境界候補点算出処理の動作は、図9のフローチャートに示す境界候補点算出処理の動作と全く同様であるので説明を省略する。 【0068】 その後、境界算定手段71は、境界判定処理を行う(ステップS1003)。なお、この境界判定処理の動作は、図10のフローチャートに示す境界判定処理の動作と全く同様であるので説明を省略する。ここで、この境界判定処理では、マーカ16のマーカ境界位置90が、例えば回帰直線あるいは回帰直線と出力画像領域80の交点と言った形で求まる。すなわち、マーカ16は、ステンレス等のX線を遮蔽する素材で構成されているので、マーカ画像領域83と透過画像領域81との境界であるマーカ境界位置90では画素値の差が大きく明確であるので、図10のフローチャートに示すステップS901〜904の判断A〜Dで判定情報が失敗となることはない。 【0069】 その後、境界算定手段71は、入力部53から予め入力されている撮影台6上のマーカ16の位置情報および撮影台6の被験者側の端部位置情報に基づいて、図5に示すマーカ境界位置90から胸壁位置91を算定し(ステップS1004)、図7のステップS607に移行する。 【0070】 図7に戻り、表示画像抽出手段72は、自動境界検出手段70あるいは境界算定手段71から胸壁位置情報を受信し、表示画像領域82の切り出しを行う(ステップS608)。ここで、表示画像領域82は、不要画像領域86側の表示境界位置92が胸壁位置91と一致する様に出力画像領域80の切り出しを行う。 【0071】 その後、表示画像抽出手段72は、表示画像領域82の画像情報を表示部52に出力して表示を行い(ステップS609)、本処理を終了する。 上述してきたように、自動境界検出手段70が、出力画像領域80から表示画像領域82を切り出す時に行う胸壁位置91の自動境界検出処理に失敗した際に、境界算定手段71により、自動境界検出処理が失敗することのないマーカ境界位置90を自動検出し、このマーカ境界位置90から、撮影台6のマーカ16の配設位置情報基づいて胸壁位置91を算定し、表示画像領域82を切り出すこととしているので、自動境界検出手段70が、胸壁位置91の自動検出に失敗した際にも、確実に適正な胸壁位置91を求め、表示画像をオペレータにとって見易いものとすることができる。 【0072】 また、本実施の形態では、マーカ16は、矩形の形状を有する板であるとしたが、特に形状は限定されず、透過画像領域81に示されるマーカの画像が、位置の特定を可能にするものであれば、星形その他の形状とすることもできる。 【0073】 また、本実施の形態では、X線画像検出器として輝尽性蛍光体からなるイメージングプレート15を用いた場合を例示したが、X線画像検出器としてシンチレータおよびこの発光を検出する光半導体、CCD型撮像素子あるいはCMOS型撮像素子等を用いることもできる。なお、この場合には、画像読み取り装置40は不要となり、X線撮影装置1と画像処理装置50は通信ケーブルを介して直接に接続される。 【0074】 また、本実施の形態では、マーカ境界位置90は、境界算定手段71で胸壁位置91を算定する際に用いられたが、画像処理装置50に脱着方向判定手段を設けることにより、マーカ境界位置90からX線撮影装置1に脱着されるカセッテ14の脱着方向を検出することもできる。すなわち、X線撮影装置1の支持台10上のカセッテ方向もしくは画像読み取り装置40に装着されるカセッテ方向が間違って180度異なる場合には、検出されるマーカ境界位置90も180度異なる。図4の例では、胸壁位置91とマーカ境界位置90とが入れ代わって出現する。ここで、マーカ想定領域85および胸壁想定領域84は、図4に示す出力画像領域80の横方向辺縁部から異なった位置に存在するようにマーカを設定することで、脱着方向判定手段は、検出されるマーカ境界あるいは胸壁の位置と横方向辺縁部との距離により、カセッテの脱着方向を判定することができる。 【0075】 この場合図7において、ステップS604の自動境界検出処理の前に、まずステップS606の境界算定処理を、通常のマーカ想定領域と180度異なったマーカ想定領域に対して実行し、マーカ境界が、通常位置あるいは180度異なる位置のどちらに存在するかを認識する。そして、マーカ境界位置を記憶し、以降は図7のステップS604以降の処理を実行する。ただし、ステップS605で自動境界検出処理の胸壁位置検出に失敗と判定された場合には、ステップS606の境界算定処理を行わず、既に記憶されたマーカ境界位置に基づいて胸壁位置を算出する。以上の手順により、カセッテ14の装着方向にかかわらず、目的とする透過画像領域の抽出が可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0076】 【図1】実施の形態にかかる画像処理装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 【図2】X線撮影システムの全体構成を示す構成図である。 【図3】実施の形態の撮影台の構成を示す構成図である。 【図4】実施の形態の第1〜3の支持台の構成を示す構成図である。 【図5】実施の形態の出力画像領域の構成を示す説明図である(その1)。 【図6】実施の形態の出力画像領域の構成を示す説明図である(その2)。 【図7】実施の形態の表示画像抽出処理を示すフローチャートである。 【図8】実施の形態の自動境界検出処理を示すフローチャートである。 【図9】実施の形態の境界候補点算出処理を示すフローチャートである。 【図10】実施の形態の境界判定処理を示すフローチャートである。 【図11】実施の形態の境界算定処理を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0077】 1 X線撮影装置 2 被検体 3 撮影部 4 X線源 5 照射野しぼり 6 撮影台 7 圧迫板 8 支持部材 10 支持台 12 固定部材 14 カセッテ 15 イメージングプレート 16 マーカ 20 支持基台 21 支軸 30 コントローラ 40 読み取り装置 50 画像処理装置 51 画像処理部 52 表示部 53 入力部 60 通信ケーブル 70 自動境界検出手段 71 境界算定手段 72 表示画像抽出手段 80 出力画像領域 81 透過画像領域 82 表示画像領域 83 マーカ画像領域 84 胸壁想定領域 85 マーカ想定領域 86 不要画像領域 90 マーカ境界位置 91 胸壁位置 92 表示境界位置
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| 【出願人】 |
【識別番号】303000420 【氏名又は名称】コニカミノルタエムジー株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿1丁目26番2号
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| 【出願日】 |
平成17年1月7日(2005.1.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085187 【弁理士】 【氏名又は名称】井島 藤治
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| 【公開番号】 |
特開2006−187501(P2006−187501A) |
| 【公開日】 |
平成18年7月20日(2006.7.20) |
| 【出願番号】 |
特願2005−2300(P2005−2300) |
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