| 【発明の名称】 |
送気装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐野 大輔 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
【氏名】上杉 武文 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
【氏名】重昆 充彦 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
【氏名】野田 賢司 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリンパス株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】腹腔内及び管腔内への送気及び吸気が可能で、吸引時には管腔の吸引を制御して腹腔と管腔との空間を一定に保ち視野を確保することのできる、小型で安価な送気装置を提供する。
【解決手段】本発明の送気装置41は、第1の体腔内に第1の管路を介して第1の気体を供給する第1の供給手段(電空比例弁93、第1電磁弁94A)と、第2の体腔内に第2の管路を介して第2の気体を供給する第2の供給手段(電空比例弁93、第2電磁弁94B)と、前記第1の体腔内に供給された前記第1の気体を第3の管路を介して吸引する第1の吸引手段(第3電磁弁94C、電動ポンプ102)と、前記第2の体腔内に供給された前記第2の気体を第4の管路を介して吸引する第2の吸引手段(第4電磁弁94D、電動ポンプ102)と、前記第1、第2の供給手段、及び前記第1,第2の吸引手段を相互に制御して、前記第1の体腔内及び前記第2の体腔内の前記それぞれの気体を所定の供給状態とする制御部98と、を有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の体腔内に第1の管路を介して第1の気体を供給する第1の供給手段と、 第2の体腔内に第2の管路を介して第2の気体を供給する第2の供給手段と、 前記第1の体腔内に供給された前記第1の気体を第3の管路を介して吸引する第1の吸引手段と、 前記第2の体腔内に供給された前記第2の気体を第4の管路を介して吸引する第2の吸引手段と、 前記第1、第2の供給手段、及び前記第1,第2の吸引手段を相互に制御して、前記第1の体腔内及び前記第2の体腔内の前記それぞれの気体を所定の供給状態とする制御手段と、 を備えたことを特徴とする送気装置。 【請求項2】 前記制御手段は、前記第1及び第2の吸引手段のうちの少なくともいずれかの動作に伴い、前記相互の制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の送気装置。 【請求項3】 前記第1の体腔内及び前記第2の体腔内の気体の供給状態を検出する検出手段を備え、前記制御手段は、前記検出結果に基づき前記相互の制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の送気装置。 【請求項4】 前記制御手段は、前記第1の体腔内への気体の吸引時に、前記第1の体腔内への気体の吸引と前記第2の体腔内への気体の吸引とを同期させるように前記第1及び第2の吸引手段を制御し、これに連動して前記第1の体腔内への気体の供給と前記第2の体腔内への気体の供給とを同期させるように前記第1及び第2の供給手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の送気装置。 【請求項5】 前記制御手段は、前記第2の体腔内への気体の吸引時に、前記第2の体腔内への気体の吸引と前記第1の体腔内への気体の供給とを同期させるように前記第2の吸引手段及び前記第1の供給手段を制御し、これに連動して前記第2の体腔内への気体の供給と前記第1の体腔内への気体の吸引とを同期させるように前記第2の供給手段及び前記第1の吸引手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の送気装置。 【請求項6】 前記検出手段は、 前記第1の管路を介して前記第1の体腔内に供給される前記第1の気体の供給量を検出する第1の供給量検出手段と、 前記第3の管路を介して前記第1の体腔から吸引される前記第1の気体の吸引量を検出する第1の吸引量検出手段と、を有し、 前記制御手段は、前記第1の気体の吸引量と供給量が等しくなるように、前記第1、第2の供給手段、及び前記第1、第2の吸引手段を制御することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1つに記載の送気装置。 【請求項7】 前記検出手段は、 前記第2の管路を介して前記第2の体腔内に供給される前記第2の気体の供給量を検出する第2の供給量検出手段と、 前記第4の管路を介して前記第2の体腔から吸引される前記第2の気体の吸引量を検出する第2の吸引量検出手段と、を有し、 前記制御手段は、前記第2の気体の吸引量と供給量が等しくなるように、前記第1、第2の供給手段、及び前記第1、第2の吸引手段を制御することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1つに記載の送気装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、腹腔内及び管腔内に気体を供給する送気装置に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、腹腔鏡下外科手術は、広く行われている。この腹腔鏡下外科手術は、患者への侵襲を小さくする目的で、開腹することなく治療処置を行う場合が多い。 前記腹腔鏡下外科手術においては、患者の腹部に、例えば観察用の硬性内視鏡を体腔内に導く第1のトラカールと、治療処置を行う処置具を処置部位に導く第2のトラカールとが穿刺されて行われるようになっている。 【0003】 このような腹腔鏡下外科手術においては、前記硬性内視鏡の視野を確保する目的及び前記処置具を操作するための領域を確保する目的で、腹腔内に気腹用ガスとして例えば炭酸ガス(以下、CO2とも記載する)などを供給する気腹装置が用いられている。 また、胃や大腸などの管腔内の診断や処置を行う場合には、管腔内に挿入される細長で可撓性を有する挿入部を備えた軟性内視鏡と、この軟性内視鏡の処置具チャンネルを挿通して前記挿入部先端部のチャンネル開口から突出する処置具により治療処置を行う処置具とが用いられている。 【0004】 このような内視鏡観察下で患者の胃や大腸などの管腔内の診断や処置などの医療処置を行う際にも、前記軟性内視鏡の視野を確保する目的及び前記処置具を操作するための領域を確保する目的で、管腔内に管腔用ガスとして空気などの気体が注入される場合もある。この場合、管腔に供給される空気は、送気ポンプによって管腔内に送気される場合が多いが、上述した炭酸ガスを用いることも可能である。 【0005】 近年、新たな試みとして、腹腔鏡下外科手術において、腹腔内に前記硬性内視鏡を挿入すると共に、管腔内に前記軟性内視鏡を挿入して処置部位を特定して治療を行うことがある。この場合にも、管腔内に挿入した前記軟性内視鏡から例えば空気を送り込んで管腔を膨らませることがある。 このような場合に、生体に吸収され易い、例えば炭酸ガスを大腸に供給する装置であるエンドスコープ・CO2・レギュレータ(以下、ECRと称す)を使用することが考えられる。 【0006】 図10は、前記ECRを備えた従来の腹腔鏡下外科手術システムの全体構成図である。 図10に示すように、前記従来の腹腔鏡下外科手術システム150では、使用する周辺医療用機器の種類が多く、複数の医療用機器が数台のカート160,170に分けて搭載されている。また、これらのカート160,170は、ほぼ一ヶ所に集められて操作性が向上されている。 【0007】 例えば、前記第1のカート160には、モニタ161,集中表示パネル162,第1TVカメラ163a,第1光源164a,第2TVカメラ163b,第2光源164b,システムコントローラ165,ビデオミキサー166,VTR167,分配器168,通信用コネクタ169などが搭載されている。また、前記第2カート170には、モニタ171,高周波焼灼装置172,気腹器173,CO2ボンベ174,吸引ボトル175,分配器176,通信用コネクタ177などが搭載されている。 【0008】 各種医療用機器は、前記第1のカート160及び前記第2のカート170内で図示しない通信ケーブルを介してそれぞれのカート160,170に配設されている分配器168,176と電気的に接続されている。また、前記第1のカート160と前記第2のカート170とは、通信ケーブルを内設したユニバーサルケーブル178を介して電気的に接続されている。更に、前記第1カート160及び前記第2カート170と前記周辺機器コントローラ180とは、通信ケーブルを内設したユニバーサルコード182を介して電気的に接続されている。 【0009】 前記周辺機器コントローラ180には、第1のカート160及び第2のカート170に搭載されている医療用機器のうち頻繁に使う必要のある設定スイッチが集中制御操作部181に集約されている。 また、前記第1カート160の第1光源164a又は、第2光源164bに、炭酸ガス(CO2)供給用チューブ192を介してECR190が接続されている。このECR190は、炭酸ガスボンベ(以下、CO2ボンベとも記載する)191に接続されている。 【0010】 さらに、軟性内視鏡及び腹腔鏡を用いて腹腔内の排煙処理や管腔内の吸引処理を行うシステムでは、吸引機193及び吸引ボトル195が配設されている。前記吸引機193は専用チューブ194を介して前記吸引ボトル195の一方の口金に接続され、この吸引ボトル195の他方の口金は、前記気腹器173及び第2B光源164bの図示しない光源コネクタに接続されている。なお、前記吸引ボトル175と前記吸引ボトル195とは図示はしないが並列に接続されるようになっており、1つの吸引ボトルのみの構成の場合もある。 【0011】 このように、内視鏡下で外科手術を行う従来の腹腔鏡下外科手術システムに前記ECR190を設けて構成した場合には、前記腹腔鏡下外科手術システム150は、前記気腹器173及びCO2ボンベ174と、前記ECR190及びCO2ボンベ191とを別々に配置することになる。 【0012】 一方、腹腔内に炭酸ガスを送気する気腹器などの送気装置においては、従来より種々提案がなされている。 例えば、特開2000−139830号公報には、送気流量が設定値に達していない場合には、圧力調整部である電空比例弁(又は、電磁比例弁とも言う)の出力圧力が上昇するように制御信号を前記電空比例弁に供給して、生体内圧が設定値となるように送気流量を制御するようにした送気装置が開示されている。 【0013】 また、特開平8−256972号公報には、気体供給源から気腹用の挿入具に至る気体供給管路の流通状態を切替える複数の管路切替部(電磁弁)をマニホールドバルブと一体的に組み付けて構成することにより、流量制御部の小型化を図るようにした気腹装置が開示されている。 【特許文献1】特開2000−139830号公報 【特許文献2】特開平8−256972号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0014】 しかしながら、図10に示す従来例の腹腔鏡下外科手術システムは、腹腔内に前記硬性内視鏡を挿入すると共に、管腔内に前記軟性内視鏡を挿入して処置部位を特定して治療を行うようになっている。この場合、前記ECRは、通常の内視鏡検査に適した設計、即ち、大腸などの管腔内のみに適した送気圧で炭酸ガスを前記軟性内視鏡を介して送気するように設計されているため、腹腔鏡下では気腹圧の影響で十分に炭酸ガスを供給することが困難になってしまう。また、前記従来例では、気腹器と前記ECRとを別々に用意しなくてはならず、準備が煩雑になってしまったり、スペース的に非効率であるといった問題点があった。 そこで、例えば、炭酸ガスを使用する、前記気腹器と前記ECRとを単純に一体化して構成した場合、装置が大型化し、コストも上昇する。また、気腹用送気と管腔用送気とでは、各送気圧がそれぞれ異なるために、それぞれに適した送気圧で炭酸ガスを送気しなければならない。 【0015】 しかしながら、前記特開2000−139830号公報、前記特開平8−256972号公報に記載の従来例では、気腹器のみの構成しか述べられてはおらず、上述したように前記気腹器と前記ECRとを一体化して構成した送気装置に関する技術については開示がなされていない。 【0016】 また、前記従来例の腹腔鏡下外科手術システムは、管腔内に軟性内視鏡を挿入するに際しては、処置部位を見易くすることを目的として、管腔内の水、体液、汚物などの吸引が行われる。このため、前記従来例は、吸引に伴って管腔内の炭酸ガスも取り除かれるために、一度は確保した腹腔内の視野(領域)に影響を及ぼすことになる。このような腹腔及び管腔の様子が図11に示されている。 【0017】 図11(A)は患者10の腹腔200と管腔300との各内部圧力が調整されている状態を示すイメージ図である。 例えば、術者が、術中に図11(A)に示す状態の腹腔200から、電気メスによる排煙処理等を行うために吸引すると、腹腔内部の炭酸ガスも吸引されることになり、腹腔圧は下がることになる。すると、図11(B)に示すように腹腔圧が下がることによって、管腔200の管腔圧も下がるが、管腔200自体が拡張してしまうため、腹腔200内の視野に影響を及ぼしてしまう。したがって、このような場合には管腔圧を下げるように制御することが望ましい。 【0018】 また、術者が、術中に図11(A)に示す状態の管腔300から、管腔300内の水、体液等の吸引を行うと、管腔内部の炭酸ガスも吸引されることになり、管腔圧は下がることになる。すると、図11(C)に示すように管腔圧が下がることによって、腹腔200の腹腔圧は下がり腹腔200自体が縮小してしまうため、前記同様に腹腔200内の視野に影響を及ぼしてしまう。したがって、このような場合には管腔圧を上げるように制御することが望ましい。 【0019】 しかしながら、前記従来例の特開2000−139830号公報、前記特開平8−256972号公報や、前記従来例の腹腔鏡下外科手術システムでは、前記したように管腔への炭酸ガスの供給が腹腔の視野(領域)に影響を及ぼす虞れがあり、腹腔及び管腔の吸引時において腹腔と管腔の空間を一定に保つことが望まれている。 【0020】 本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、腹腔内及び管腔内への送気及び吸気が可能で、吸引時には管腔の吸引を制御して腹腔と管腔との空間を一定に保ち視野を確保することのできる、小型で安価な送気装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0021】 本発明による送気装置は、第1の体腔内に第1の管路を介して第1の気体を供給する第1の供給手段と、第2の体腔内に第2の管路を介して第2の気体を供給する第2の供給手段と、前記第1の体腔内に供給された前記第1の気体を第3の管路を介して吸引する第1の吸引手段と、前記第2の体腔内に供給された前記第2の気体を第4の管路を介して吸引する第2の吸引手段と、前記第1、第2の供給手段、及び前記第1,第2の吸引手段を相互に制御して、前記第1の体腔内及び前記第2の体腔内の前記それぞれの気体を所定の供給状態とする制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。 【発明の効果】 【0022】 本発明の送気装置は、腹腔内及び管腔内への送気及び吸気が可能で、吸引時には管腔の吸引を制御して腹腔と管腔との空間を一定に保ち視野を確保することのできる、小型で安価に構成できるといった利点がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0023】 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。 【実施例1】 【0024】 図1乃至図9は本発明の実施例1に係り、図1は実施例1の送気装置を備えた腹腔鏡下外科手術システムの全体構成図、図2は図1の集中操作パネルの画像構成例、図3は図1の集中表示パネルの画像構成例、図4は図1の送気装置の設定操作部及び表示部を示す構成図、図5は図1の送気装置の構成を説明するブロック図、図6(A)及び図6(B)は腹腔排煙処理時における本実施例と従来例の制御例を説明するためのタイミングチャートであり、図6(A)は従来例、図6(B)は本実施例を示し、図7(A)及び図7(B)は管腔吸引時における本実施例と従来例の制御例を説明するためのタイミングチャートであり、図7(A)は従来例、図7(B)は本実施例を示している。また、図8及び図9は図5の制御部の制御動作例を示すフローチャートであり、図8は腹腔排煙処理時におけるフローチャート、図9は管腔吸引時におけるフローチャートを示している。 【0025】 図1に示すように、本実施例の腹腔鏡下外科手術システム(以下、外科手術システムと略記)1は、第1内視鏡システム2と、第2内視鏡システム3と、送気システム4を備えるとともに、システムコントローラ5と、表示装置であるモニタ6と、集中表示パネル7と、集中操作パネル8と、カート9とを備えて主に構成されている。 【0026】 なお、符号10は、患者である。符号11は、手術台であり、患者10が横たわる。符号12は、電気メス装置である。電気メス装置12には、手術器具である電気メス13が接続される。符号14、15、16は、患者の腹部に穿刺されるトラカールである。第1トラカール14は、後述する内視鏡を腹腔内に導くトラカールである。第2トラカール15は、組織の切除や処置を行う電気メス13等の処置具を腹腔内に導くトラカールである。第3トラカール16は、送気システム4を構成する送気装置(後述)から供給される気腹用気体である、例えば生体に吸収され易い二酸化炭素ガス(以下、炭酸ガスと記載する)を腹腔内に導くトラカールである。 【0027】 本実施例では、前記第2トラカール15は、腹腔用吸引チューブ15aを介して送気装置41の後述する腹腔用吸引口金41Cに接続されている。 なお、炭酸ガスを第1トラカール14から腹腔内に導くようにしてもよい。 【0028】 第1内視鏡システム2は、第1の内視鏡である例えば挿入部が硬性な硬性内視鏡21と、第1光源装置22と、第1のカメラコントロールユニット(以下、第1CCUと略記する)23と、内視鏡用カメラ24とで主に構成されている。 硬性内視鏡21の挿入部(不図示)は、第1トラカール14に挿通配置される。挿入部内には、被写体像を伝送するリレーレンズ(不図示)等で構成される観察光学系やライトガイド(不図示)等で構成される照明光学系を備えている。挿入部の基端部には、観察光学系によって伝送された光学像を観察する接眼部25が設けられている。接眼部25には、内視鏡用カメラ24が着脱自在に配設される。内視鏡用カメラ24の内部には、撮像素子(不図示)が備えられている。 【0029】 第1光源装置22は、硬性内視鏡21に照明光を供給する。第1CCU23は、内視鏡用カメラ24の撮像素子に結像して光電変換された電気信号を映像信号に変換し、例えばモニタ6や集中表示パネル7にその映像信号を出力する。このことによって、モニタ6又は集中表示パネル7の画面上に硬性内視鏡21でとらえた被写体の内視鏡画像が表示される。 なお、硬性内視鏡21と第1光源装置22とは、硬性内視鏡21の基端部側部から廷出するライトガイドケーブル26によって接続される。第1CCU23と内視鏡用カメラ24とは、撮像ケーブル27によって接続される。 【0030】 第2内視鏡システム3は、第2の内視鏡である大腸等の管腔内に挿入される軟性な挿入部34を有する軟性内視鏡31と、第2光源装置32と、第2カメラコントロールユニット(以下、第2CCUと略記する)33とで主に構成されている。 軟性内視鏡31は、挿入部34と、操作部35と、ユニバーサルコード36とを備えて構成されている。操作部35には、送気・送水スイッチ35aや吸引スイッチ35b、図示しない湾曲部を湾曲動作させる湾曲操作ノブ37、図示しない処置具チャンネル(以下、鉗子チャンネルと記載)に連通する処置具挿通口38が設けられている。ユニバーサルコード36の基端部には、光源コネクタ36aが設けられている。 【0031】 第2光源装置32は、軟性内視鏡31に照明光を供給する。この第2光源装置32には、光源コネクタ36aが着脱自在に接続される。光源コネクタ36aを第2光源装置32に接続することによって、照明光が図示しないライトガイドファイバを伝送されて挿入部34の図示しない先端部に設けられている照明窓から出射される。 第2CCU33は、軟性内視鏡31の挿入部34の図示しない先端部に設けられている撮像素子に結像して光電変換された電気信号を映像信号に変換し、例えばモニタ6や集中表示パネル7にその映像信号を出力する。このことによって、モニタ6又は集中表示パネル7の画面上に軟性内視鏡31でとらえた被写体の内視鏡画像が表示される。なお、符号39は、光源コネクタ36aに設けられている電気コネクタ36bと第2CCU33とを電気的に接続する電気ケーブルである。 【0032】 送気システム4は、送気装置41と、炭酸ガス供給部である炭酸ガスボンベ42と、挿通口用アダプタ(以下、アダプタと略記する)43と、管腔供給ガス制御スイッチであるフットスイッチ44と、腹腔送気用チューブ45a、管腔送気用チューブ45b、腹腔吸引用チューブ15a、管腔吸引用チューブ43c、15bと、吸引瓶101とで主に構成されている。炭酸ガスボンベ42には、炭酸ガスが液化した状態で貯留されている。 送気装置41には、第1の供給口金である腹腔用供給口金41Aと、第2の供給口金である管腔用供給口金41Bと、第1の吸引口金である腹腔用吸引口金41Cと、第2の吸引口金である管腔用吸引口金41Dとが設けられている。 【0033】 腹腔用供給口金41Aには、前記腹腔送気用チューブ45aの一端部が連結され、この腹腔送気用チューブ45aの他端部は、第3トラカール16に連結される。管腔用供給口金41Bには、管腔送気用チューブ45bの一端部が連結され、この管腔送気用チューブ45bの他端部は、アダプタ43の例えば側部に設けられているチューブ連結部43aに連結される。 【0034】 腹腔用吸引口金41Cには、前記腹腔吸引用チューブ15aの一端部が連結され、この腹腔吸引用チューブ15aの他端部は、第2トラカール15に連結される。管腔用吸引口金41Dには、前記管腔吸引用チューブ15bの一端部が連結され、この管腔吸引用チューブ15bの他端部は、吸引瓶101の一方の口金に連結される。この吸引瓶101の他方の口金には、管腔吸引用チューブ43cの一端部が連結され、この管腔吸引用チューブ43cの他端部は、前記アダプタ43のチューブ連結部43aとは分岐して配設されたチューブ連結部43bに連結される。なお、吸引瓶101は、吸引した水、体液、汚物等を保持する。 【0035】 なお、前記管腔送気用チューブ45bの他端部をアダプタ43のチューブ連結部ではなく、光源コネクタ36aの例えば側部に設けられているチューブ連結部36cに連結して送気チャンネルを利用して送気するようにしても良い。 【0036】 フットスイッチ44は、送気モード実行時には、例えばスイッチ部44aが足によって押圧されている状態のとき炭酸ガス供給状態になって、管腔用供給口金41Bを介して炭酸ガスを供給する。そして、スイッチ部44aから足を離すことによって、炭酸ガス供給停止状態になって炭酸ガスの供給が停止される。 【0037】 また、フットスイッチ44は、吸引モード実行時には、例えばスイッチ部44aが足によって押圧されている状態のとき吸引状態になって、管腔用供吸引口金41Dを介して吸気を行う。そして、スイッチ部44aから足を離すことによって、吸引停止状態になって吸気が停止される。なお、前記送気モードと吸引モードは、後述する集中操作パネル8の操作指示に基づき切替えや、後述するシステムコントローラあるいは送気装置41内の制御部98(図5参照)によって自動的に切替え制御されるようになっている。 【0038】 送気装置41と炭酸ガスボンベ42とは、高圧ガス用チューブ46によって連結されている。送気装置41とフットスイッチ44とは、フットスイッチケーブル44bによって電気的に接続されている。前記チューブ45a、45b、43c、15a、15bは、シリコンやテフロン(登録商標)で形成されている。 【0039】 システムコントローラ5は、外科手術システム1全体を一括して制御を行う。システムコントローラ5には、図示しない通信回線を介して、集中表示パネル7及び集中操作パネル8や、内視鏡周辺装置である電気メス装置12、光源装置22、32、CCU23、33及び送気装置41等が双方向通信を行えるように接続されている。 モニタ6の画面上には、第1CCU23又は第2CCU33から出力される映像信号を受けて、硬性内視鏡21又は軟性内視鏡31でとらえた被写体の内視鏡画像が表示されるようになっている。 【0040】 集中表示パネル7には、液晶ディスプレイ等の表示画面が設けられている。集中表示パネル7は、システムコントローラ5に接続されていることにより、表示画面上に前記被写体の内視鏡画像とともに内視鏡周辺装置の動作状態の集中表示が可能になっている。 集中操作パネル8は、液晶ディスプレイ等の表示部と、この表示部の表示面上に一体的に設けられたタッチセンサ部とで構成されている。集中操作パネル8の表示部には、各内視鏡周辺装置の操作スイッチ等を設定画面として表示させる表示機能とともに、タッチセンサ部の所定領域を触れることによって操作スイッチを操作する操作機能とを有している。 【0041】 集中操作パネル8は、システムコントローラ5に接続されていることにより、表示部に表示されているタッチセンサ部を適宜操作することによって、各内視鏡周辺装置にそれぞれ設けられている操作スイッチを直接操作したのと同様に、この集中操作パネル8上で遠隔的に各種操作或いは設定等を行える。 カート9には、周辺装置である電気メス装置12、光源装置22、32、CCU23、33及び送気装置41と、システムコントローラ5と、集中表示パネル7と、集中操作パネル8と炭酸ガスボンベ42等が搭載される。 【0042】 図2には、図1の前記集中操作パネル8の構成例が示されている。 図2に示すように、前記集中操作パネル8には、送気装置41による腹腔用又は管腔用の気腹流量を調節するための設定操作ボタン8aと、前記電気メス装置(高周波燃焼装置)12の出力値を調節するための操作ボタン8bと、前記第1CCU23,第2CCU33の色調を調節するための操作ボタン8cと、モニタ6に表示する映像情報の表示切換えを指示するための操作ボタン8dと、前記VTRによる録画又は録画停止を指示するための操作ボタン8eと、前記第1光源装置22及び前記第2光源装置32の光量を調節するための操作ボタン8fとが設けられている。 【0043】 図3には、図1の前記集中表示パネル7の表示画面の一例が示されている。 図3に示すように、例えば、前記集中表示パネル7の表示画面上には、前記システムコントローラ5が通信制御している機器である送気装置41、電気メス装置12、VTRの機能に関する設定・動作状態がそれぞれの表示エリア7A(7a,7b),7c,7d,7eに表示されるようになっている。なお、前記表示エリア7Aは、前記送気装置41に関する設定、動作状態を表示するようになっており、管腔圧表示7a及び腹腔圧表示7bや炭酸ガス残量表示、流量表示等を表示している。 【0044】 次に、前記送気装置41のフロントパネルの構成例について図4を参照しながら説明する。 図4に示すように、前記送気装置41のフロントパネルには、操作情報を入力するための設定操作手段である設定操作部63及び表示部64が設けられている。これら設定操作部63及び表示部64は、炭酸ガスボンベ42に関する設定、操作及び表示のための供給源設定表示部41Eと、腹腔に関する設定、操作及び表示のための腹腔用設定表示部41Fと、管腔に関する設定、操作及び表示のための管腔用設定表示部41Gとに分割されている。 また、前記腹腔用設定表示部41Fの下側には、気腹用送気ポートとしての腹腔用供給口金41Aと、気腹用吸引ポートとしての腹腔用吸引口金41Cとが設けられている。さらに、前記管腔用設定表示部41Gの下側には、管腔用送気ポートとしての管腔用供給口金41Bと、管腔用吸引ポートとしての管腔用吸引口金41Dとが設けられている。このような配置構成により、術者にとって前記送気装置41の操作がし易く、また各表示が見易いものとなっている。なお、これら供給口金の配置は図4に示す配置例に限定されるものではなく、送気用あるいは吸引用として識別可能となるように配置させても良い。 【0045】 前記供給源設定表示部41Eには、前記設定操作部63である電源スイッチ71、送気開始ボタン72、送気停止ボタン73、前記表示部64であるガス残量表示部76が設けられている。 前記腹腔用設定表示部41Fには、前記表示部64である腹腔圧表示部77a,腹腔圧設定表示部77b、腹腔流量表示部78a,腹腔流量設定表示部78b、送気ガス総量表示部79及び圧力警告灯84、前記設定操作部63である腹腔圧設定ボタン74a,74b、腹腔送気ガス流量設定ボタン75a,75b、腹腔指示ボタン82が設けられている。 前記管腔用設定表示部41Gには、前記表示部64である管腔圧表示部80a,管腔圧設定表示部80b、前記設定操作部63である管腔指示ボタン83、管腔圧設定ボタン81a,81bが設けられている。 前記電源スイッチ71は、送気装置41の電源をオン状態又はオフ状態に切り替えるスイッチである。この電源スイッチ71をオン状態にすることによってフットスイッチ44が操作可能な状態になる。前記送気開始ボタン72は、腹腔への炭酸ガスの供給開始を指示するボタンである。前記送気停止ボタン73は、腹腔への炭酸ガスの供給停止を指示するスイッチである。 【0046】 腹腔圧設定ボタン74a、腹腔送気ガス流量設定ボタン75a、管腔圧設定ボタン81aは、ボタン操作することによって設定値を徐々に高くなる方向に変化させられる。一方、腹腔圧設定ボタン74b及び腹腔送気ガス流量設定ボタン75b、管腔圧設定ボタン81bは、ボタン操作することによって設定値を徐々に低くなる方向に変化させられる。 ガス残量表示部76には、炭酸ガスボンベ42内の炭酸ガスの残量が表示される。 【0047】 腹腔圧表示部77aには、後述の第1圧力センサ95Aで測定された測定結果が表示される。一方、腹腔圧設定表示部77bには、例えば腹腔圧設定ボタン74a、74bをボタン操作して設定された圧力設定値が表示される。 腹腔流量表示部78aには、後述の第1流量センサ96Aによって測定された測定結果が表示される。一方、腹腔流量設定表示部78bには、腹腔送気ガス流量設定ボタン75a、75bをボタン操作して設定された流量設定値が表示される。 【0048】 送気ガス総量表示部79には、後述の第1流量センサ96A及び第2流量センサ96Bの計測値に基づいて制御部98のCPUで演算によって求められる送気ガス総量が表示される。 管腔圧表示部80aには、後述の第2圧力センサ95Bによって測定された測定結果が表示される。一方、管腔圧設定表示部80bには、管腔圧設定ボタン81a、81bをボタン操作して設定された圧力設定値が表示される。 【0049】 前記腹腔指示ボタン82は、前記送気装置41による炭酸ガスの送気を腹腔内に対して行う腹腔送気モードを選択するための指示ボタンであり、ボタン操作することにより、前記腹腔送気モードが選択されるようになっている。 前記管腔指示ボタン83は、前記送気装置41による炭酸ガスの送気を管腔内に対して行う管腔送気モードや管腔内に対して吸引を行う管腔吸気モードを選択するための指示ボタンであり、ボタン操作することにより、前記管腔送気モードあるいは前記管腔吸引モードが選択されるようになっている。 【0050】 前記圧力警告灯84は、例えば消灯状態から点滅表示状態又は赤色発光状態に変化して、腹腔圧が設定値より高くなったことを術者等に告知するようになっている。なお、管腔用の前記設定表示部41Eに、前記圧力警告灯84と同様の管腔圧力警告灯を設けても良い。 【0051】 なお、腹腔圧又は管腔圧の設定、腹腔及び管腔の送気ガス流量の設定等は、前記集中操作パネル8によっても行える。また、前記集中表示パネル7に、腹腔圧表示部77a、腹腔圧設定表示部77b、腹腔流量表示部78a,腹腔流量設定表示部78b、管腔圧表示部80a,管腔圧設定表示部80b、送気ガス総量表示部79に表示される値の中から術者が予め指定した1つ又は複数の値を表示させるようにしてもよい。 【0052】 次に、前記送気装置41の内部構成について図5を参照しながら説明する。 図5に示すように送気装置41内には、供給圧センサ91、減圧器92、圧力調整手段である電空比例弁93、第1電磁弁94A、第2電磁弁94B、第3電磁弁94C及び第4電磁弁94D、圧力検知手段である第1圧力センサ95A及び第2圧力センサ95B、第1流量センサ96A、第2流量センサ96B及び第3流量センサ96C、排出部である第1リリーフ弁97A及び第2リリーフ弁97B、吸引手段である電動ポンプ102、制御手段である制御部98が主に設けられている。 【0053】 また、送気装置41には、前記腹腔用供給口金41A、前記管腔用供給口金41B、前記腹腔用吸引口金41C及び前記管腔用吸引口金41Dに加えて、高圧口金99、スイッチ用コネクタ100、排気口103、前記設定操作部63、前記表示部64とが設けられている。 前記電空比例弁93の下流側は2つに分岐しており、一方は第1電磁弁94A、第1圧力センサ95A、第1流量センサ96A、第1リリーフ弁97A、腹腔用供給口金41A、腹腔送気用チューブ45aで構成される第1の管路としての腹腔送気用流路であり、他方は、第2電磁弁94B、第2圧力センサ95B、第2流量センサ96B、第1リリーフ弁97A、管腔用供給口金41B、管腔送気用チューブ45bで構成される第2の管路としての管腔送気用流路である。 【0054】 また、本実施例の送気装置41は、腹腔及び管腔に対する吸引機能を有している。吸引用流路としては、前記腹腔用吸引口金41C、第3電磁弁94C、第3流量センサ96C、電動ポンプ102、排気口103で構成される第3の管路としての腹腔吸引用流路と、前記管腔用吸引口金41D、第4電磁弁94D、第3流量センサ96C、電動ポンプ102、排出口103で構成される第4の管路としての管腔吸引用流路とが設けられている。 【0055】 前記高圧口金99には、前記高圧ガス用チューブ46が接続される。前記スイッチ用コネクタ100には、前記フットスイッチケーブル44bが接続される。このスイッチ用コネクタ100は、制御部98に接続されている。したがって、フットスイッチ44から出力される管腔内に炭酸ガスを供給するか否かを指示する制御信号が制御部98に入力されるようになっている。 前記供給圧センサ91は、前記炭酸ガスボンベ42から供給された炭酸ガスの圧力を計測して制御部98に出力する。前記減圧器92は、前記高圧口金99を介して供給された炭酸ガスを所定の圧力に減圧する。 【0056】 前記電空比例弁93は、図示しないマグネットコイルと磁針とから形成された電磁石によって、圧力制御用薄膜に作用する減圧ばねの力を変化させて圧力を電気的に調節するように構成されており、入力電圧(電流)に比例して開度が可変するようになっている。この電空比例弁93は、制御部98から出力される制御信号に基づいて、前記減圧器92で減圧された炭酸ガスの圧力を0〜500mmHgの範囲内で減圧可能である。 【0057】 なお、腹腔用に適した送気圧の範囲としてはおよそ0〜80mmHgが望ましく、送気流量の適した範囲としてはおよそ0.1〜35L/minが望ましい。また、管腔用に適した送気圧の範囲としては、およそ0〜500mmHgが望ましく、送気流量の適した範囲としては1〜3L/minが望ましい。 【0058】 前記第1電磁弁94A、前記第2電磁弁94B、第3電磁弁94C及び第4電磁弁94Dは、制御部98から出力される制御信号に基づいて開閉動作される。 第1圧力センサ95Aは、腹腔圧を測定して、その測定結果を制御部98に出力する。第2圧力センサ95Bは、管腔圧を測定して、その測定結果を制御部98に出力する。 第1流量センサ96Aは、腹腔用供給口金41Aに供給されていく炭酸ガスの流量を測定して、その測定結果を制御部98に出力する。第2流量センサ96Bは、管腔用供給口金41Bに供給されていく炭酸ガスの流量を測定して、その測定結果を制御部98に出力する。第3流量センサ96Cは、電動ポンプ102によって吸引されていく炭酸ガス等の流量を測定して、その測定結果を制御部98に出力する。 【0059】 前記第1リリーフ弁97Aは、制御部98からの制御信号に基づいて開閉動作される。第1リリーフ弁97Aが開状態のとき、第1リリーフ弁97Aに送られたガスは、大気中に放出される。前記第2リリーフ弁97Bは、制御部98からの制御信号に基づいて開閉動作される。第2リリーフ弁97Bが開状態のとき、第2リリーフ弁97Bに送られたガスは、大気中に放出される。これにより、腹腔内又は管腔内の炭酸ガスが大気中に放出されて、腹腔圧又は管腔圧が減圧されるようになっている。 【0060】 したがって、炭酸ガスボンベ42内に貯留されている液状の炭酸ガスは、送気装置41内に送られ減圧器92で減圧された後、制御部98から出力される制御信号に基づいて、腹腔送気用流路を介して腹腔内又は管腔送気用流路を介して管腔内に供給されるようになっている。 【0061】 前記制御部98は、前記第1及び第2圧力センサ95A,95B、前記第1及び第2流量センサ96A,96Bの検知結果に基づき、前記電空比例弁93、前記第1及び第2電磁弁94A,94b、前記第1及び第2リリーフ弁97A,97Bを制御して腹腔内と管腔内とでそれぞれに適した圧力となるように適宜調節し、両者を一定の圧力に保つようにしている。 【0062】 また、本実施例の送気装置41は、前記したように腹腔及び管腔に対する吸引機能を有しており、前記管腔吸引用管路の間には、吸引瓶101が配設されている。この吸引瓶101は、管腔内から吸引した水、体液、汚物等を保持する。 【0063】 吸引手段としての電動ポンプ102は、制御部98からの制御信号に基づいて、腹腔吸引用流路及び管腔吸引用流路を介して腹腔内又は管腔内を吸引する。排気口103は、前記電動ポンプ102で吸引した炭酸ガス等を、大気中に放出する。 【0064】 前記制御部98には、前記電気メス13及びフットスイッチ44が電気的に接続される。前記制御部98は、前記電気メス13の図示しないハンドスイッチからの操作信号が供給されると、腹腔内の排煙処理を行うものと認識しこの排煙処理を実行する。 この場合、前記制御部98は、後述する腹腔排煙処理を実行し、前記第1及び第2圧力センサ95A、95B、前記第1、第2及び第3流量センサ96A、96B、95Cの検知結果に基づき、前記電空比例弁93、前記第1、第2、第3及び第4電磁弁94A、94B、95C、前記第1及び第2リリーフ弁97A,97B及び電動ポンプ102を制御して腹腔内と管腔内とでそれぞれに適した圧力となるように適宜調節し、両者との空間を一定に保つようにしている。 【0065】 また、前記制御部98は、管腔吸引モードが割り当てられたフットスイッチ44からの操作信号が供給されると、管腔内の吸引処理を行うものと認識しこの吸引処理を実行する。 この場合、前記制御部98は、後述する管腔吸引処理を実行し、前記第1及び第2圧力センサ95A、95B、前記第1、第2及び第3流量センサ96A、96B、95Cの検知結果に基づき、前記電空比例弁93、前記第1、第2、第3及び第4電磁弁94A、94B、95C、前記第1及び第2リリーフ弁97A,97B及び電動ポンプ102を制御して腹腔内と管腔内とでそれぞれに適した圧力となるように適宜調節し、両者との空間を一定に保つようにしている。 【0066】 なお、前記フットスイッチ44は、術者の操作性を考慮して、電気メス13による操作モード及び管腔吸引モードを自在に割り当てられることができるようになっている。つまり、電気メス13による操作モードが割り当てられた場合には、フットスイッチ44は、操作されることにより腹腔排煙処理を行う操作信号を制御部98に出力する。一方、管腔吸引モードが割り当てられた場合には、フットスイッチ44は、操作されることにより管腔吸引モードを行う操作信号を制御部98に出力する。 【0067】 したがって、腹腔排煙処理時、腹腔内に貯留されている炭酸ガスは、腹腔吸引用流路を介して送気装置41内に吸引され、圧力が調整された後、排気口103を介して大気中に放出されるようになっている。また、管腔吸引処理時、管腔内に貯留している水や炭酸ガス等は、管腔吸引用流路を介して吸引瓶101に炭酸ガスを除く水、体液、汚物等が吸引されて保持された後、炭酸ガスのみが送気装置41内に吸引され、圧力が調整された後、排気口103を介して大気中に放出されるようになっている。 【0068】 本実施例の送気装置41は、前記したように気腹器とECRとを一体化して構成したことによって、腹腔用供給口金41Aと管腔用供給口金41Bとの2つの送気用口金を有して、腹腔内及び管腔内に対する炭酸ガスの送気を行うことができる。 また、前記送気装置41は、さらに腹腔用吸引口金41Cと管腔用吸引口金41Dとの2つの吸引用口金を有して、腹腔内及び管腔内に対する炭酸ガスや水、体液、汚物などの吸引を行うことができる。 【0069】 このように構成される実施例1の送気装置41の作用について説明する。 本実施例の送気装置41は、図1で説明したように外科手術システム1に用いられる。 先ず、電源スイッチ71をオン状態にすると、前記送気装置41は、腹腔圧表示部77aに腹腔圧が表示される状態になるとともに、管腔圧表示部80aに管腔圧が表示される状態となる。 【0070】 このとき、腹腔圧設定表示部77b、管腔圧設定表示部80b、腹腔流量設定表示部78b等の各設定表示部には、前回設定された設定値が前記制御部98から読み出されて表示される。 なお、腹腔圧設定表示部77b、管腔圧設定表示部80b、腹腔流量設定表示部78b等の各設定表示部には、例えば集中操作パネル8で予め設定された設定値が表示されてもよい。 【0071】 これら各設定値が予め設定されていない場合において、術者は、腹腔圧設定ボタン74a、74bや腹腔送気ガス流量設定ボタン75a、75b、管腔圧設定ボタン81a、81bを操作して腹腔圧及び流量設定値又は管腔圧の設定を行う。 術者は、先ず腹腔指示ボタン82を押下操作して腹腔圧設定値を設定した後に、管腔指示ボタン83を操作して管腔圧設定値を設定する。 ここで、腹腔圧は、例えば、3〜25mmHgの範囲で、腹腔圧設定ボタン74a、74bを操作することにより1mmHg単位で設定可能である。 【0072】 一方、管腔圧設定値は、例えば最大30mmHgまで管腔圧設定ボタン81a、81bを操作することにより1mmHg単位で設定可能であるが、最小設定値は腹腔圧力+1mmHgとなる。より具体的には、腹腔圧を8mmHgに設定した場合、管腔圧は9〜30mmHgに設定可能である。 なお、上記は腹腔圧を基準とした場合であるが、管腔圧を基準とした場合、術者は、先ず管腔指示ボタン83を押下操作して管腔圧設定値を設定した後に、腹腔指示ボタン82を操作して管腔圧設定値を設定する。 【0073】 その後、術者は、腹腔鏡下外科手術において、腹腔内に前記硬性内視鏡21を挿入すると共に、大腸などの管腔内に前記軟性内視鏡31を挿入して処置部位を特定して治療を行う。 前記送気装置41は、前記腹腔指示ボタン82及び前記送気開始ボタン72を操作することにより、腹腔用に適した圧力の炭酸ガスの供給を開始する。送気装置41は、腹腔圧が設定値になるように、腹腔圧の制御を継続する。 【0074】 前記送気装置41は、前記管腔指示ボタン83を操作することにより、管腔用に適した圧力の炭酸ガスの供給を開始する。送気装置41は、管腔圧が設定値になるように、管腔圧の制御を継続する。 送気装置41では、炭酸ガスボンベ42のコックが開けられることで、高圧炭酸ガスが供給されて内部管路を介して減圧器92に導かれ、高圧炭酸ガスが所定の圧力に減圧されている。 【0075】 次に、前記送気装置41の制御部98による制御動作例を図6乃至図9を参照しながら説明する。 まず、腹腔排煙処理について図6、図8及び図11(A)乃至図11(C)を参照しながら説明する。なお、腹腔排煙処理を行う以前は、図11(A)に示すように患者10の腹腔200と管腔300との各内部圧力が調整されている状態であるものとする。 【0076】 従来例の腹腔鏡下外科手術システムでは、図6(A)に示すように、術者が時刻t1にて電気メスをオンしたとする。すると、前記腹腔鏡下外科システムのシステムコントローラ165(図10参照)は、時刻t1にて電気メスによる排煙処理を行うための腹腔吸引を実行する。 【0077】 すると、前記従来例では、図11(A)に示す状態の腹腔200から、電気メスによる排煙処理等を行うために腹腔吸引すると、図6(A)に示すように腹腔内部の炭酸ガスも吸引されることで腹腔圧は下がり、図11(B)に示すように腹腔圧が下がることによって、管腔200の管腔圧も下がることになる。 【0078】 そして、管腔圧が下がることによって管腔200の状態(サイズ)は、図6(A)に示すように拡張してしまう。このため、この状態では、腹腔200内の視野に影響を及ぼすことがある。 【0079】 そして、術者は、腹腔圧を上げるために、図6(A)に示すように、時刻t2にて腹腔排煙処理をオフさせると同時に、腹腔内に送気するよう腹腔送気モード実行をシステムコントローラ165によって指示すると、時刻t2にて管腔圧は逆に上がることになり、同時に管腔200の状態は縮小することになる。このように従来例例では、腹腔排煙処理及び腹腔送気処理は、電気メスがオンしている期間、交互に繰り返し行われるようになっている。 【0080】 ところが、このような制御方法では、図6(A)に示すように、電気メスがオンしている期間、管腔圧と管腔200の状態(サイズ)が常に一定ではなく、前記したように腹腔200内の視野に影響を及ぼしてしまう。 【0081】 そこで、本実施例の送気装置41において、制御部98は、術中に腹腔排煙処理を行う吸引モードを認識すると、図8に示すプログラムを実行し、ステップS1の判断処理を実行する。 【0082】 この判断処理では、制御部98は、電気メス13がオンしたか否かを判断する。つまり、制御部98は、前記電気メス13の図示しないハンドスイッチからの操作信号が供給されたか否かを判断し、供給されてない場合は腹腔排煙処理が指示されてないものと判断し継続してこの判断処理を行い、一方、供給された場合は腹腔排煙処理が指示されたものとして判断し、次のステップS2に移行する。 【0083】 そして、制御部98は、ステップS2の処理により腹腔排煙処理を実行すると同時に、管腔吸引処理を実行する。 例えば、図6(A)に示すように、術者が時刻t1にて電気メスをオンしたとすると、制御部98は、ステップS2の処理にて、時刻t1にて電気メス13による排煙処理を行うために、第3電磁弁94C(図5参照)を開き、電動ポンプ102を駆動することにより腹腔内の吸引を実行する。また制御部98は、第3流量センサ96Cを用いてこのときの積算流量Fを計測する。 【0084】 同時に、制御部98は、図6(B)に示すように、時刻t1にて管腔吸引を実行する。すなわち、制御部98は、第4電磁弁94D(図5参照)を開き、電動ポンプ102を駆動することにより管腔内の吸引を実行する。また制御部98は、第3流量センサ96Cを用いて積算流量Qを計測する。 【0085】 すると、腹腔圧は、時刻t1から開始される腹腔排煙処理により下がることになり、この影響で管腔圧も図6(A)に示すように下がることになるが管腔300(図11(B)参照)の状態が拡張してしまう。 しかしながら、本実施例では、時刻t1にて管腔吸引を行っているので、管腔300の状態(サイズ)は拡張せず、常に腹腔200と管腔300との空間が一定に保たれることになる。 【0086】 次に、制御部98は、ステップS3の処理により腹腔送気処理を実行すると同時に、管腔送気処理を実行する。 例えば、図6(A)及び図6(B)に示すように、制御部98は、ステップS3の処理にて、時刻t2にて第3電磁弁94C(図5参照)を閉じ、電空比例弁を停止させて腹腔排煙処理を停止させると同時に、第1電磁弁94A(図5参照)を開き、電動ポンプ102を駆動することにより、腹腔内の送気を実行する。またこのとき、制御部98は、第1流量センサ96Aを用いて計測した積算流量が前記積算流量Fとなるように腹腔内の送気を行う。 【0087】 同時に、制御部98は、図6(B)に示すように、時刻t2にて管腔内の送気を実行する。すなわち、制御部98は、第4電磁弁94D(図5参照)を閉じ、電動ポンプ102を停止させて管腔吸引処理を停止させると同時に、第2電磁弁94B(図5参照)を開き、電空比例弁93を開くようにして管腔内の送気を実行する。また制御部98は、第2流量センサ96Bを用いて測定した積算流量が積算流量Qとなるように管腔内の送気を行う。 【0088】 すると、腹腔圧は、時刻t2から開始される腹腔送気処理により上がることになり、この影響で管腔圧も図6(A)に示すように上がることになるが管腔300(図11(B)参照)の状態が縮小してしまう。 しかしながら、本実施例では、時刻t2にて管腔送気を行っているので、管腔300の状態(サイズ)は時刻t1から変化せず、常に腹腔200と管腔300との空間が一定に保たれることになる。 【0089】 そして、制御部98は、続きステップS4の判断処理にて、電気メス13がオフしたか否かを判断する。つまり、制御部98は、前記電気メス13の図示しないハンドスイッチからの操作信号の有無を判断し、操作信号がない場合は電気メス13がオフされて腹腔排煙処理を終了したものと判断しこの腹腔排煙処理を終了し、一方、操作信号がある場合は腹腔排煙処理が継続して行われているものと判断し、処理をステップS1に移行して繰り返し前記ステップS1〜ステップS4の処理を行う。 【0090】 このように、腹腔排煙処理時に、前記制御部98による腹腔及び管腔に対する送気、吸引制御を行うことにより、常に管腔300(図11(A))の状態(サイズ)を一体に保つことが可能となるので、腹腔200と管腔300との空間を一定に保ちながら腹腔200内の視野を確保することができる。これにより、腹腔鏡下外科手術システムの腹腔鏡や軟性内視鏡による操作性向上及び安全性向上に大きく寄与する。 【0091】 次に、管腔吸引処理について図7及び図9を参照しながら説明する。なお、管腔吸引理を行う以前は、図11(A)に示すように患者10の腹腔200と管腔300との各内部圧力が調整されている状態であるものとする。 【0092】 従来例の腹腔鏡下外科手術システムでは、図7(A)に示すように、術者が時刻t1にてフットスイッチをオンしたとすると、前記腹腔鏡下外科システムのシステムコントローラ165(図10参照)は、時刻t1にて管腔内の吸引を実行する。 【0093】 すると、前記従来例では、図11(A)に示す状態の管腔300から吸引すると、図7(A)に示すように管腔内部の水、体液、汚物の他に炭酸ガスも吸引されることで管腔圧は下がり、図11(C)に示すように腹腔圧が下がってしまう。 【0094】 このため、腹腔200の状態(サイズ)は、図7(A)に示すように縮小してしまい、この状態では、腹腔200内の視野に影響を及ぼしてしまったりする虞れがある。 【0095】 そして、術者は、管腔圧を上げるために、図7(A)に示すように、時刻t2にて管腔吸引処理をオフさせると同時に、管腔内に送気するよう管腔送気モード実行をシステムコントローラ165に指示すると、時刻t2にて管腔圧は逆に上がることになり、同時に管腔300の状態は拡張することになる。このように従来例では、管腔吸引処理及び管腔送気処理は、フットスイッチがオンしている期間、交互に繰り返し行われるようになっている。 【0096】 ところが、このような制御方法では、図7(A)に示すように、フットスイッチがオンしている期間、腹腔圧と腹腔200の状態(サイズ)が常に一定ではなく、前記したように腹腔200内の視野に影響を及ぼしてしまう。 【0097】 そこで、本実施例の送気装置41において、制御部98は、術中に管腔吸引処理を行う吸引モードを認識すると、図9に示すプログラムを実行し、ステップS10の判断処理を実行する。 【0098】 この判断処理では、制御部98は、管腔吸引モードがフットスイッチ44に割り当てられた場合、このフットスイッチ44がオンしたか否かを判断する。つまり、制御部98は、前記フットスイッチ44のスイッチ部44aがオンされたか否かを判断し、オフの場合は管腔吸引処理が指示されてないものと判断し継続してこの判断処理を行い、一方、オンである場合は管腔吸引処理が指示されたものとして判断し、次のステップS11に移行する。 【0099】 そして、制御部98は、ステップS11の処理により管腔吸引処理を実行すると同時に、腹腔送気を実行する。 例えば、図7(A)に示すように、術者が時刻t1にてフットスイッチ44をオンしたとすると、制御部98は、ステップS11の処理により、時刻t1にて管腔吸引処理を行うために、第4電磁弁94D(図5参照)を開き、電動ポンプ102を駆動することにより管腔内の吸引を実行する。また制御部98は、第3流量センサ96Cを用いてこのときの積算流量Fを計測する。 【0100】 同時に、制御部98は、図7(B)に示すように、時刻t1にて腹腔送気を実行する。すなわち、制御部98は、第1電磁弁94A(図5参照)を開き、電空比例弁93を開くことにより腹腔内に対する送気を実行する。また制御部98は、第1流量センサ96Aを用いて積算流量Qを計測する。 【0101】 すると、管腔圧は、時刻t1から開始される管腔吸引処理により下がることになり、この影響で腹腔圧は図7(A)に示すように下がることになり、よって腹腔200(図11(C)参照)の状態が縮小してしまう。 しかしながら、本実施例では、時刻t1にて腹腔送気を行っているので、腹腔200の状態(サイズ)は縮小せず、常に腹腔200と管腔300との空間が一定に保たれることになる。 【0102】 次に、制御部98は、ステップS12の処理により管腔送気処理を実行すると同時に、腹腔吸引処理を実行する。 例えば、図7(A)に示すように、制御部98は、ステップS12の処理にて、時刻t2にて第4電磁弁94B(図5参照)を閉じ、電動ポンプ102を停止させると同時に、第2電磁弁94D(図5参照)を開き、電空比例弁93を開くように制御することにより、管腔内の送気を実行する。またこのとき、制御部98は、第2流量センサ96Bを用いて計測した積算流量が前記積算流量Fとなるように管腔内の送気を行う。 【0103】 同時に、制御部98は、図7(B)に示すように、時刻t2にて腹腔内の吸引を実行する。すなわち、制御部98は、第1電磁弁94A(図5参照)を閉じ、電空比例弁を停止させて腹腔送気処理を停止させると同時に、第3電磁弁94C(図5参照)を開き、電動ポンプ102を駆動することにより腹腔内の吸引を実行する。また制御部98は、第3流量センサ96Cを用いて測定した積算流量が前記積算流量Qとなるように腹腔内の吸引を行う。 【0104】 すると、管腔圧は、時刻t2から開始される管腔送気処理により上がることになり、この影響で腹腔圧は図7(A)に示すように上がることになるが管腔300(図11(B)参照)の状態が拡張してしまう。 しかしながら、本実施例では、時刻t2にて腹腔吸引を行っているので、腹腔200の状態(サイズ)は時刻t1から変化せず、常に腹腔200と管腔300との空間が一定に保たれることになる。 【0105】 そして、制御部98は、続くステップS13の判断処理にて、フットスイッチ44がオフされたか否かを判断する。つまり、制御部98は、前記フットスイッチ44のスイッチ部44aがオフの場合は管腔吸引を終了したものと判断しこの管腔吸引処理を終了し、一方、オンである場合は管腔吸引処理が継続して行われているものと判断し、処理をステップS10に移行して繰り返し前記ステップS10〜ステップS13の処理を行う。 【0106】 このように、管腔吸引処理時に、前記制御部98による腹腔及び管腔に対する送気、吸引制御を行うことにより、常に管腔300(図11(A))の状態(サイズ)を一体に保つことが可能となるので、腹腔200と管腔300との空間を一定に保ちながら腹腔200内の視野を確保することができる。これにより、腹腔鏡下外科手術システムの腹腔鏡や軟性内視鏡による操作性向上及び安全性向上に大きく寄与する。 【0107】 したがって、本実施例によれば、腹腔内及び管腔内への送気及び吸気が可能で、吸引時には管腔の吸引を制御して腹腔と管腔との空間を一定に保ち視野を確保することのできる、小型で安価な送気装置の実現が可能となる。 【0108】 なお、本実施例において、前記制御部98は、腹腔内及び管腔内の吸引処理時に、腹腔及び管腔の送気を連動させるように制御したが、これに限定されるものではなく、例えば、前記制御部98は、腹腔排煙処理のための腹腔吸引時には、電気メスの出力信号を検出した際に、管腔内の設定圧力(目標圧力)を下げるように管腔内の吸気処理を行うように制御して腹腔のサイズの安定化を図り、また、管腔吸引時には、フットスイッチのオン信号を検出した際に腹腔の設定圧力(目標圧力)を上げるように腹腔内の送気処理を行うように制御して腹腔サイズの安定化を図るように制御しても良い。 なお、この場合の前記制御部98による送気及び吸引制御は、該当する腹腔内または管腔内の圧力を随時検出し、この検出結果に基づき行えば良い。このことにより、新たに部材を追加することなく、送気装置41を簡単な構成で構成することが可能となり、コストも安価となる。 【0109】 なお、本発明は、以上述べた実施例のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。 【図面の簡単な説明】 【0110】 【図1】実施例1の送気装置を備えた腹腔鏡下外科手術システムの全体構成図。 【図2】図1の集中操作パネルの画像構成例。 【図3】図1の集中表示パネルの画像構成例。 【図4】図1の送気装置の設定操作部及び表示部を示す構成図。 【図5】図1の送気装置の構成を説明するブロック図。 【図6】腹腔排煙処理時における本実施例と従来例の制御例を説明するためのタイミングチャート。 【図7】管腔吸引時における本実施例と従来例の制御例を説明するためのタイミングチャート。 【図8】制御部の腹腔排煙処理時におけるプログラムを示すフローチャート。 【図9】制御部の管腔吸引時におけるプログラムを示すフローチャート。 【図10】ECRを備えた従来の腹腔鏡下外科手術システムの全体構成図。 【図11】腹腔排煙及び管腔吸引に伴う患者の腹腔と管腔と状態を示すイメージ図。 【符号の説明】 【0111】 1…腹腔鏡下外科手術システム 2…第1内視鏡システム 3…第2内視鏡システム 4…送気システム 15a…腹腔吸引用チューブ 15b…管腔吸引用チューブ 16…第3トラカール 21…硬性内視鏡 31…軟性内視鏡 36c…チューブ連結部 41…送気装置 41A…腹腔用供給口金 41B…管腔用供給口金 41C…腹腔用吸引口金 41D…管腔用吸引口金 42…炭酸ガスボンベ 43a…チューブ連結部 44…フットスイッチ 45a…腹腔送気用チューブ 45b…管腔送気用チューブ 63…設定操作部 64…表示部 93…電空比例弁 94A…第1電磁弁 94B…第2電磁弁 94C…第3電磁弁 94D…第4電磁弁 95A…第1圧力センサ 95B…第2圧力センサ 96A…第1流量センサ 96B…第2流量センサ 96C…第3流量センサ 97A…第1リリーフ弁 97B…第2リリーフ弁 98…制御部 101…吸引瓶 102…電動ポンプ 代理人 弁理士 伊藤 進
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス株式会社 【住所又は居所】東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号
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| 【出願日】 |
平成16年12月27日(2004.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076233 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開2006−181108(P2006−181108A) |
| 【公開日】 |
平成18年7月13日(2006.7.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−378010(P2004−378010) |
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