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【発明の名称】 改良されたリテイナーを有する高度な可視性のカートリッジ
【発明者】 【氏名】ダニエル・エル・ケネディ

【要約】 【課題】改良されたリテイナーを有する高度な可視性のカートリッジを与えること。

【解決手段】外科的結さつ処置で使用されるような外科用のクリップを保持するためのほぼ半透明のカートリッジが与えられている。このカートリッジは、高分子化合物の基部と、この基部によって支持された分離可能な高分子化合物のクリップリテイナーとを有している。これら基部とリテイナーとの高分子化合物は、実質的に半透明の光学効果を与えて、カートリッジ内の外科用のクリップを可視可能にする光拡散粒子を有している。この孔分子化合物は、放射線写真の間にカートリッジをイメージ可能にするための放射線不透過性の添加物をさらに有することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の外科用のクリップを保持するための実質的に半透明なカートリッジであって、各クリップは、ほぼ対称形状をなすようにヒンジ点から延びている1対の脚部を有し、かつクリップ取り出し器具によってこのカートリッジから取り出されるようになっており、このカートリッジは、
(a)長軸方向に延びた基軸を有している高分子化合物の基部と、
(b)この基部によって支持される高分子化合物のクリップリテイナーとを具備しており、前記基部は、
(i)この基部に沿って延び、前記基軸に対して横方向に延びるように配置され、側方で対向した第1の開口部と第2の開口部とを各々が有した軸方向に離間した複数のクリップ用コンパートメントを間に規定し、軸方向に離間した複数の壁と、
(ii)各々が、各クリップ用コンパートメント中に配置され、前記クリップをこれのヒンジ点近くに支持することによって外科用のクリップの下方への移動を防止するようになっている複数のクリップヒンジ支持部材とを有しており、また、
前記クリップリテイナーは、
互いに対向した複数対の第1の弾性タブと第2の弾性タブとを有し、各タブは、前記クリップリテイナーに取着された基端部から、対応する側方開口部を通って、対応するクリップ用コンパートメント中へと延出した自由端部へと延び、さらに、各タブは、溝部が外方へと延びている発散側面を有している先端部で終端しており、
(c)前記基部と前記リテイナーとの高分子化合物は、実質的に半透明の光学効果を与えて、カートリッジ内での外科用のクリップを可視可能にするための光拡散粒子を有している、カートリッジ。
【請求項2】
前記基部とリテイナーとの高分子化合物は、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレン・テレフタレート(PET)、ポリブチレン・テレフタレート(PBT)、ポリオキシメチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)からなるグループから選択されている請求項1のカートリッジ。
【請求項3】
前記光拡散粒子は、重量で約0.01%ないし15%存在している請求項1のカートリッジ。
【請求項4】
前記光拡散粒子は、約0.1ミクロンないし約200ミクロンの平均最大粒子サイズを有している請求項3のカートリッジ。
【請求項5】
前記光拡散粒子は、硫酸カルシウム、タルク、ケイ酸塩、カオリン、ケイ酸、雲母片、雲母の小板、雲母の真珠、チタネート、金属硫酸塩、金属炭酸塩、硫化物、金属酸化物、ホウ化物、ウォラストナイト、ホウ素、セラミック、単結晶ファイバー、窒化硼素、天然の炭酸カルシウム、並びにこれらの混合物からなるグループから選択されている請求項3のカートリッジ。
【請求項6】
前記基部とリテイナーとの高分子化合物は、放射線写真撮影の間にカートリッジをイメージ可能にするように、重量で約0.1%ないし5.0%存在する放射線不透過性の添加物をさらに有している請求項1のカートリッジ。
【請求項7】
前記放射線不透過性の添加物は、硫酸バリウムである請求項6のカートリッジ。
【請求項8】
前記放射線不透過性の添加物は、重量で2.0%存在している請求項6のカートリッジ。
【請求項9】
前記クリップリテイナーの各タブの先端部は、前記発散側面間に配置され、前記タブの基端部へと内方に延びているスロットをさらに有している請求項1のカートリッジ。
【請求項10】
前記クリップ用コンパートメントの少なくとも1つ中に配置され、前記対応するクリップヒンジ支持部材によって支持される外科用のクリップをさらに具備している請求項1のカートリッジ。
【請求項11】
前記外科用のクリップは、金属製の外科用のクリップである請求項10のカートリッジ。
【請求項12】
前記クリップを受けるための1対のジョーを有している鉗子型クリップ取り出し器具と共に使用され、各ジョーは、クリップの脚部を受けるための溝部を有し、この溝部は、この溝部中に受けられる前記クリップの脚部の一端部の先端方向への移動を制限するための先端せき止め板に接している請求項10のカートリッジ。
【請求項13】
複数の外科用のクリップを保持するための実質的に半透明なカートリッジであって、各クリップは、ほぼ対称形状をなすようにヒンジ点から延びている1対の脚部を有し、かつクリップ取り出し器具によってこのカートリッジから取り出されるようになっており、このカートリッジは、
(a)長軸方向に延びた基軸を有している高分子化合物の基部と、
(b)この基部によって支持される高分子化合物からなる分離可能なクリップリテイナーとを具備しており、前記基部は、
(i)この基部に沿って延び、前記基軸に対して横方向に延びるように配置され、側方で対向した第1の開口部と第2の開口部とを各々が有している軸方向に離間した複数のクリップ用コンパートメントを間に規定し、軸方向に離間した複数の壁と、
(ii)各々が、各クリップ用コンパートメント中に配置され、前記クリップをこれのヒンジ点近くに支持することによって外科用のクリップの下方への移動を防止するようになっている複数のクリップヒンジ支持部材とを有しており、また、
前記クリップリテイナーは、
互いに対向した複数対の第1の弾性タブと第2の弾性タブとを有し、各タブは、前記クリップリテイナーに取着された基端部から、対応する側方開口部を通って、対応するクリップ用コンパートメント中へと延出した自由端部へと延び、さらに、各タブは、溝部が、外方へと延びている発散側面を有し、これら発散側面間に位置されて前記基端部へと内方に延びているスロットをさらに有している先端部のところで終端している、カートリッジ。
【請求項14】
前記基部と前記リテイナーとの高分子化合物は、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレン・テレフタレート(PET)、ポリブチレン・テレフタレート(PBT)、ポリオキシメチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)からなるグループから選択されている請求項13のカートリッジ。
【請求項15】
前記基部と前記リテイナーとの高分子化合物は、放射線写真撮影の間にカートリッジをイメージ可能にするように、重量で約0.1%ないし5.0%存在する放射線不透過性の添加物をさらに有している請求項13のカートリッジ。
【請求項16】
前記放射線不透過性の添加物は、硫酸バリウムである請求項15のカートリッジ。
【請求項17】
前記放射線不透過性の添加物は、重量で2.0%存在している請求項15のカートリッジ。
【請求項18】
前記基部と前記リテイナーとの高分子化合物は、実質的に半透明の光学効果を与え、カートリッジ内の外科用のクリップを可視可能にするための光拡散粒子を有している請求項15のカートリッジ。
【請求項19】
前記光拡散粒子は、重量で約0.01%ないし15%存在している請求項18のカートリッジ。
【請求項20】
前記光拡散粒子は、約0.1ミクロンないし約200ミクロンの平均最大粒子サイズを有している請求項18のカートリッジ。
【請求項21】
前記光拡散粒子は、硫酸カルシウム、タルク、ケイ酸塩、カオリン、ケイ酸、雲母片、雲母の小板、雲母の真珠、チタネート、金属硫酸塩、金属炭酸塩、硫化物、金属酸化物、ホウ化物、ウォラストナイト、ホウ素、セラミック、単結晶ファイバー、窒化硼素、天然の炭酸カルシウム、並びにこれらの混合物からなるグループから選択されている請求項18のカートリッジ。
【請求項22】
前記クリップ用コンパートメントの少なくとも1つ中に配置され、前記対応するクリップヒンジ支持部材によって支持される外科用のクリップをさらに具備している請求項13のカートリッジ。
【請求項23】
前記外科用のクリップは、金属製の外科用のクリップである請求項22のカートリッジ。
【請求項24】
前記クリップを受けるための1対のジョーを有している鉗子型クリップ取り出し器具と共に使用され、各ジョーは、クリップの脚部を受けるための溝部を有し、この溝部は、この溝部中に受けられる前記クリップの脚部の一端部の先端方向への移動を制限するための先端せき止め板に接している請求項13のカートリッジ。
【請求項25】
外科用のクリップ取り出し器具中に、選択された外科用のクリップを装填するための方法であって、このクリップは、第1の脚部と、第2の脚部と、これら第1の脚部と第2の脚部とを結合しているヒンジ点とを具備し、前記クリップ取り出し器具は、前記クリップの第1の脚部と第2の脚部とに係合されるようになっている互い対向した1対の第1のジョーと第2のジョーとを有しており、この方法は、
(a)実質的に半透明のクリップカートリッジを与える工程と、
(b)このクリップカートリッジ内での前記クリップの位置を確認するように、このクリップカートリッジを見る工程と、
(c)選択されたクリップに係合させるように、複数のクリップ用コンパートメントのうちの選択された1つの中にクリップ取り出し器具を挿入する工程と、
(d)このカートリッジから前記選択されたクリップを取り出す工程とを具備しており、このカートリッジは、
(i)複数のクリップ用コンパートメントと、複数のクリップヒンジ支持部材とを有している高分子化合物の基部と、
(ii)この基部によって支持される高分子化合物のクリップリテイナーとを具備し、各クリップヒンジ支持部材は、対応するクリップ用コンパートメント中に配置され、クリップをクリップのヒンジ点近くに支持することによってクリップの下方への移動を防止するようになっており、前記クリップリテイナーは、互いに対向した複数対の第1の弾性タブと第2の弾性タブとを有しており、各タブは、前記クリップリテイナーに取着された基端部から対応したクリップ用コンパートメント中へと延出した先端部へと延びており、さらに、各タブは、溝部が外方へと延びている発散側面を有している先端部のところで終端しており、
(iii)前記基部と前記リテイナーの高分子化合物は、実質的に半透明の光学効果を与え、カートリッジ内の外科用のクリップを可視可能にするための光拡散粒子を有している、方法。
【請求項26】
各弾性タブのタブの溝部の前記発散側面間に配置され、タブの前記基端部へと内方に延びているスロットを与えることを有している請求項25の方法。
【請求項27】
放射線写真撮影の間に、このカートリッジをイメージ可能なように、前記基部と前記リテイナーとの高分子化合物に放射線不透過性の添加物を与えることを有している請求項25の方法。
【請求項28】
このクリップカートリッジ中に金属製の外科用のクリップを与えることを有している請求項25の方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本主題は、一般的に、うっ血のような外科的処置でのクリップの使用に備えた、クリップ、特に外科用の結さつクリップの収容と、これに続く取り出しに関する。より詳細には、本発明は、改良された方法でクリップを保持するのに適した高度な可視性のカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2004年12月10日付けの米国仮特許出願第60/635,361号の利益を請求しており、この出願の開示は、参照によってこの明細書全体に組み込まれる。
【0003】
多くの外科手術においては、外科手術中に、人体の血管、若しくはその他の組織を結さつする必要がある。例えば、多くの外科手術では、血管(例えば、静脈若しくは動脈)を切断する必要があり、これら血管は、結さつされて、出血を減らす必要があり得る。ある場合には、外科医は、外科手術中に、手術部位への血流を一時的に減らすために、血管を結さつすることを所望し得る。他の場合には、外科医は、血管を永久的に結さつすることを所望し得る。血管、若しくはその他の組織の結さつは、結さつ用クリップによって血管を閉じるか、外科用の縫合糸によって血管を縫合することによってなされることができる。結さつのための外科用縫合糸を使用するには、血管を固定するために必要とされる結節を形成するために、縫合糸並びに縫合部材を複雑に処理する必要がある。このような複雑な処理を行なうには、特に、限られたスペースと視界とが特徴とされる内視鏡手術において、時間がかかり難しい。これとは対照的に、結さつクリップは、応用することが比較的容易で早い。従って、開腹手術と内視鏡手術とにおける結さつクリップの使用が非常に増加している。
【0004】
うっ血並びに動脈癌用の様々なタイプのクリップが、血管、若しくはその他の組織を結さくし、血流を止めるために手術で使用される。このようなクリップは、また、殺菌処置のような特別な手術で、脈管並びに血管を遮断若しくは閉塞するために使用されている。代表的に、クリップは、手術用のクリップ取り出し器具、結さく用のクリップ取り出し器具、若しくはうっ血用のクリップ取り出し器具として通常説明されている専用医療器具を使用して、血管、若しくはこの他の組織に応用される。このようなクリップは、組織に応用された後に、適切な位置に永久的に留置される。
【0005】
結さつ用のクリップは、幾何学な構造(例えば、対称形のクリップ、又は非対称形のクリップ)と、製造される材料(例えば、金属クリップ、又は重合体クリップ)とに従って分類されることができる。対称形のクリップは、一般的に“C”,“U”,若しくは“V”形状であり、かくして、クリップの脚部間に延びている中央の長軸を中心としてほぼ対称である。対称形のクリップは、通常、テンレス鋼、チタニウム、タンタル、若しくはこれらの合金のような材料から形成されている。このようなクリップの一例は、Phillipsらにより、特許文献1に開示されている。専用のクリップ器具によって、金属クリップは、血管を覆うように永久的に変形される。非対称形のクリップは、通常、高分子材料で形成されている。
【0006】
説明されたタイプのクリップが小さく、種々のクリップが、外科的処置にしばしば使用されるために、クリップを保持する装置が、クリップの製造並びに/若しくは組み合わせの時間と、外科的処置での最終的な使用との間に、複数のクリップを収容並びに保持するために使用される。複数のクリップカートリッジが開発され、これらクリップカートリッジの幾つかは、出荷並びに処理の間に、クリップが過度に緩められるか、完全に取り出されるのを防止するようになっている。クリップカートリッジは、“手動の”クリップ器具と共に使用されるように意図されている。
【0007】
この明細書で使用されているように、“自動”という用語は、前のクリップが所定の位置に圧着された後に、新しいクリップがジョーに自動的に与えられるように、クリップ器具のジョーに隣接して止血用の複数のクリップを保持する一種のクリップ器具を示している。一連の出願に対して、複数のクリップを分配する器具の一例が、McGarryらにより特許文献2に開示されている。
【0008】
対照的に、“手動”という用語は、1つのクリップをジョー間に一度に受け、前のクリップが圧着された後に手動で再び装填されなければならない一種のクリップ器具を示している。このような手動の器具は、鉗子型のデザインを通常有しており、再装填の動作は、器具のジョーをクリップホルダー、即ちカートリッジ中に挿入し、収容されたクリップに係合、若しくは把持させることによってほぼ成し遂げられる。クリップ器具のジョーは、一般的に、クリップの脚部を受けるような細長い溝を有し、クリップの先端方向への移動を制限するように、各溝部の先端にせき止め板を有することができる。このクリップは、クリップの脚部の自然弾性力によって、せき止め板があるのであれば、せき止め板によってジョーに固定される。把持するのに使用され、クリップの整合を維持するのに使用される正角のジョーを有した鉗子型の器具の一例が、Woodらによる特許文献3に開示されている。
【0009】
現在利用可能な多くのタイプのクリップカートリッジは、長手方向に離間した複数のクリップ保持チャンバを有している。単一のクリップは、様々な手段によって各チャンバ内に保持されており、選択されたクリップチャンバ中に挿入され、クリップにしっかりと装着され、いかなるクリップ保持手段が使用されても克服されるような鉗子型のクリップ器具によって、クリップチャンバから取り出される。このようにして、クリップは、クリップチャンバから取り出されることができる。
【0010】
様々なメカニズムが知られており、これらメカニズムによって、クリップは、クリップカートリッジのチャンバ内に保持されることができる。全ての場合において、このようなカートリッジの所望の目的は、クリップを器具中に装填するのに必要とされる力を最小にし、次に、安全性を最大にしつつカートリッジからクリップを取り出すことであり、安全性によって、クリップは、カートリッジ、そして器具のジョー中に保持される。金属製のクリップに関して、クリップとクリップの各チャンバの側壁との間の摩擦により、クリップは通常十分に保持される。クリップカートリッジは、一般的に、モールド成形されたプラスチック材料で成型されおり、このため、各クリップチャンバの壁は、いくらか弾性であり、クリップ器具のジョーが、クリップを取り出すためにチャンバ中に挿入されたときに、互いに離れるように押されることができる。各チャンバの側壁との摩擦係合によって、クリップを各クリップチャンバ内に保持するカートリッジの一例が、Carrollらによる特許文献4に示されている。
【0011】
金属製のクリップのために設計された若干の従来技術としてのクリップカートリッジにおいて、各クリップチャンバには、オープンクリップ(open clip)の形状にほぼ一致した中央ポストが設けられているが、このクリップチャンバは、クリップが中央ポストに押されたときに、クリップの脚部と中央ポストとの間の摩擦接触が、クリップをクリップチャンバ内に保持するようにわずかに大きい。このタイプのカートリッジは、Woodらによって全てが出された特許文献5,6,7,8,9に示されている。
【0012】
チャンバとクリップの中央部分との中央ポストと、両端から中央ポストへと各チャンバ内に延びている突出部との相互作用によって、張力で各クリップをクリップチャンバ内に維持することによってクリップを部分的に真っ直ぐな状態で保持するような従来技術としてのカートリッジが、また知られている。クリップは、中央ポストによって上方に押されるクリップの中央ヒンジ部と、突出部によって下方に押されるクリップの両端部とを有することにより保持される。このようなカートリッジは、Reimelsによる特許文献10と、Samuelsらによる特許文献11とに示されている。
【0013】
Samuelsによる特許文献12は、リブとの摩擦係合によってクリップを保持するように、各クリップチャンバの各側壁からクリップに向けて内方へと延びている複数のリブを有した他のタイプのカートリッジを開示している。Samuelsらによる上述の特許文献11は、クリップが、クリップとチャンバとの間の摩擦係合なしに、カートリッジ内に緩く維持されるように意図された状況のための他の実施形態を示しており、このような状況にあるクリップは、所望される器具によって簡単に切断され得るカバーテープ(covering tape)によって、各カートリッジ内に保持されている。
【0014】
金属並びに高分子のクリップのためのこれら従来技術としてのカートリッジが、適切な結果を得るために用いられているが、使用の間にカートリッジの機能を制限するようなカートリッジの構造的なデザインと構成とに幾つかの欠点がある。
【特許文献1】米国特許第5,509,920号
【特許文献2】米国特許第4,509,518号
【特許文献3】米国特許第3,326,216号
【特許文献4】米国特許第4,076,120号
【特許文献5】米国特許第3,270,745号
【特許文献6】米国特許第3,326,216号
【特許文献7】米国特許第3,363,628号
【特許文献8】米国特許第3,439,522号
【特許文献9】米国特許第3,439,523号
【特許文献10】米国特許第3,713,533号
【特許文献11】米国特許第4,146,130号
【特許文献12】米国特許第4,696,396号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
第1に、カートリッジ内に収容されている外科用のクリップのサイズが小さく、また、従来技術としてのカートリッジの材料が可視光を通さないために、外科医は、特に、現代の手術室での照明状態で、いくつのクリップがカートリッジ内に残っているのかを正確に判断することが以前は難しかった。従って、外科医が、カートリッジの本体を目で見ることによって、カートリッジ内にいくつのクリップが残っているのかを迅速に判断することができるような改良されたクリップカートリッジを提供することが好ましい。
【0016】
第2に、外科的処置で使用される小さな外科用器具のように、処置の間に患者の体腔中に偶発的に落とされたり、また、所定の位置に残されたりし得る可能性がある。従って、患者の体腔中に残されたカートリッジの存在が容易に検出され得るように、放射線写真技術によってイメージ可能なような改良されたクリップカートリッジを提供することが好ましい。
【0017】
最後に、従来技術としての多くのカートリッジのリテイナーメカニズム構造は、輸送並びに外科医による使用準備の間にクリップのための位置付けホルダー(place holder)として単に機能するように設計されている。これらリテイナーは、カートリッジが落とされるか、若しくは激しく移動された場合に十分に機能せず、この結果、クリップをカートリッジから早期に解除させる。従って、クリップを静的に保持するように機能するだけでなく、カートリッジが激しく移動された場合に、クリップを動的に保持するようなショックアブソーバーとして機能する斬新な構造設計を組み込んだ改良されたクリップカートリッジを提供することが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本主題の一実施形態において、実質的に半透明のカートリッジが、金属並びに高分子化合物を含む適切な材料で形成された生体適合の複数の外科用のクリップを保持し、各クリップは、ほぼ対称形状をなすようにヒンジ点から延びている1対の脚部を有し、かつクリップ取り出し器具によってこのカートリッジから取り出されるようになっている。このカートリッジは、高分子化合物の基部と、この基部によって支持される分離可能な高分子化合物のクリップリテイナーとを有している。これら基部とリテイナーとの高分子化合物は、実質的に半透明の光学効果を与えて、カートリッジ内での外科用のクリップを可視可能にするための光拡散粒子を有している。この高分子化合物は、放射線写真の間にカートリッジをイメージ可能にするための放射線不透過性の添加物を選択的に含むことができる。前記基部は、長軸方向に延びた基軸を有している。この基部は、また、基部に沿って延び、前記基軸に対して横方向に延びるように配置され、軸方向に離間した複数の壁を有している。これら壁は、軸方向に離間した複数のクリップ用コンパートメントを規定しており、各クリップ用コンパートメントは、第1の側方開口部と第2の側方開口部とを有している。前記基部は、複数のクリップヒンジ支持部材をさらに有している。各ヒンジ支持部材は、各コンパートメント中に配置され、クリップをこれのヒンジ点近くに支持することによって外科用のクリップの下方への移動を防止するようになっている。前記クリップリテイナーは、互いに対向した第1の弾性タブと第2の弾性タブとを有している。各タブは、クリップリテイナーに取着された基端部から、対応する側方開口部を通って、対応するクリップ用コンパートメント中へと延出した自由端部へと延びている。さらに、各タブは、溝部が外方へと延びている発散側面を有している先端部で終端している。
【0019】
本主題の他の実施形態において、カートリッジが、複数の外科用のクリップを保持し、各クリップは、ほぼ対称形状をなすようにヒンジ点から延びている1対の脚部を有し、かつクリップ器具によってカートリッジから取り出されるようになっている。カートリッジは、高分子化合物の基部と分離可能な高分子化合物のクリップリテイナーとを有している。この高分子化合物は、放射線写真の間にカートリッジをイメージ可能にさせるための放射線不透過性の添加物を選択的に含んでいても良いし、カートリッジ内の外科用のクリップを可視可能にするための光拡散粒子を選択的に含んでいても良い。前記基部は、長軸方向に延びた基軸を有している。この基部は、また、基部に沿って延び、基軸に対して横方向に延びるように配置され、軸方向に離間した複数の壁を有している。これら壁は、軸方向に離間した複数のクリップ用コンパートメントを規定しており、各クリップ用コンパートメントは第1の側方開口部と第2の側方開口部とを有している。前記基部は、複数のクリップヒンジ支持部材をさらに有しており、各クリップヒンジ支持部材は、各コンパートメント中に配置され、クリップをこれのヒンジ点近くに支持することによって外科用のクリップの下方への移動を防止するようになっている。前記クリップリテイナーは、互いに対向した複数対の第1の弾性タブと第2の弾性タブとを有しており、各タブは、クリップリテイナーに取着された基端部から対応する側方開口部を通って、対応するクリップ用コンパートメント中へと延出した自由端部へと延びている。さらに、各タブは、溝部が、外方へと延びている発散側面を有している先端部のところで終端しており、また、発散側面間に位置され、タブの基端部へと内方に延びているスリットをさらに有している。
【0020】
本主題のさらなる態様において、外科用のクリップ器具中に選択された外科用のクリップを装填するための方法が与えられている。好ましくは、このクリップは、第1の脚部と、第2の脚部と、これら第1の脚部と第2の脚部とを結合しているヒンジ点とを有したタイプである。前記クリップ器具は、クリップの第1の脚部と第2の脚部とに係合されるようになっている互いに対向した1対の第1のジョーと第2のジョーとを有するタイプであることが好ましい。この方法において、実質的に半透明のクリップカートリッジが与えられている。このクリップカートリッジは、高分子化合物の基部と分離可能な高分子化合物のクリップリテイナーとを有している。これら基部とリテイナーとの高分子化合物は、実質的に半透明の光学効果を与えて、カートリッジ内での外科用のクリップを可視可能にするための光拡散粒子を有している。また、これら基部とリテイナーとの高分子化合物は、放射線写真の間に、カートリッジをイメージ可能にするための放射線不透過性の添加物を選択的に含むことができる。この方法は、クリップカートリッジ内でのクリップの位置を確認するように、クリップカートリッジを見ることをさらに有している。次に、前記クリップ器具は、選択されたクリップに係合されるように、複数のコンパートメントの1つ中に挿入される。この時点で、選択されたクリップは、カートリッジから取り出される。
【0021】
従って、本主題の目的は、ほぼ対称形状をなすようにヒンジ点から延び、かつクリップ器具によってカートリッジから取り出されるようになっている1対の脚部を有したクリップを、改良された方法で保持するようになっている高度の可視性のカートリッジを提供することである。
【0022】
本主題の目的は上述されており、この目的は、本主題によって全体的、若しくは部分的に対処がなされている。他の目的は、以下に最もよく説明されているような添付図面に関連付けられているとき、説明が進むにつれて明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1には、全体的に100で示されたほぼ対称形の外科用クリップの一例が示されている。このクリップは、以下に説明されるカートリッジと一緒に使用されるのに適している。このクリップ100とこれに類似したデザインの他のクリップとは、血管を結さつし、従って血管を通る流体の流れを止める、若しくは減らすために、血管、若しくはその他の組織の周りにラッチされ得るうっ血用クリップとして特に効果的である。このクリップ100は、ある金属と高分子化合物とを含む適切な生体適合性材料で構成されることができる。このクリップ100は、ほぼ対称形であり、一般的に“C”,“U”,“V”形状である。クリップ100の本体は、第1の脚部102と第2の脚部104とを有している。これら第1の脚部102と第2の脚部104とは、これらの基端部のところで、一体的なヒンジセクション106によって結合されている。
【0024】
図2には、全体的に200で示された組み合わせ式のクリップカートリッジの好ましい実施形態が本主題に従って与えられている。このクリップカートリッジ200は、複数のほぼ同一のクリップチャンバを有するように設計されており、これらクリップチャンバの各々は、1つのクリップ100を収容するのに適している。このクリップは、上述され、図1に示されているようなほぼ対称的なデザインを有していることが好ましい。図2は、6つのクリップ100を収容するのに適した本実施形態のクリップカートリッジ200を示しているが、多かれ少なかれクリップ100を収容する他の実施形態が与えられることができる。所望であれば、接着バッキング(adhesive backing)(図示されず)が、使用の間に、クリップカートリッジ200をトレイ、若しくは他の支持部品に取着させるのを容易にするように、クリップカートリッジ200の下面に与えられることができる。
【0025】
図2並びに図3を参照してより詳細に構造的に後述されるように、このクリップカートリッジ200は、全体的に210で示された基部と、全体的に250で示された分離可能なクリップリテイナー部材とを有している。好ましくは、これら基部210とリテイナー250とは、高分子化合物で形成されている。この高分子化合物は、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレン・テレフタレート(PET)、ポリブチレン・テレフタレート(PBT)、ポリオキシメチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、若しくは当業者に知られた他のタイプの組成物を含んでも良い。
【0026】
外科医が、カートリッジ本体を視覚的に評価することによってカートリッジ中に残っているクリップの数を迅速に確認することができるような改良されたクリップカートリッジを与えるために、本主題のカートリッジ200の一実施形態は、実質的に半透明に設計されている。本主題に従ったカートリッジ200に与えられる実質的に半透明の光学効果は、非常に少量の、約0.1ないし約200ミクロンの平均最大粒子サイズを有する光拡散粒子を、熱可塑性重合体に混合することによって得られる。このような混合は、モールド成形、若しくは押出し成形の前になされる。粒子状の光拡散材料は、組成混合物(composition mixture)の重量で0.01%ないし15%存在することができる。このような光拡散粒子は、粉末、ファイバー、ウイスカー、小板(platelets)、フレーク、集合物、凝集物、若しくはこれらの混合物のような形状であり得る。適切な粒子には、試薬用の炭酸カルシウム、粉状の白亜、粉状の石灰岩、粉状の大理石、並びに粉状の白雲石を含む天然の炭酸カルシウムと、粉状若しくはファイバー状の硫酸カルシウムと、ガラスファイバー、ガラス片、中実のガラス球、中空のガラス球、ケイ酸アルミニウム、合成のケイ酸カルシウム(synthetic calcium silicate)、並びにケイ酸ジルコニウムのようなケイ酸塩と、タルクと、カオリンと、雲母片、雲母の小板、雲母の真珠(mica pearls)と、砂、水晶、ケイ石、真珠岩、トリポリ、並びにケイ藻土のような天然のケイ酸と、ヒュームド・シリカ(fumed silicas)と、チタン酸バリウムのようなチタネートと、硫酸バリウムのような硫酸塩と、硫化亜鉛並びに硫化モリブデンのような硫酸塩と、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ベリリウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、二酸化チタン、並びに水酸化アルミニウムのような金属酸化物と、二ホウ酸化物アルミニウム片(aluminum diboride flakes)と、ウォラストナイト、玄武岩、ホウ素、窒化硼素、並びにセラミックのような無機ファイバーと、アルミナ三水和物のファイバーのような単結晶ファイバー(例えば、ウイスカー)と、酸化アルミニウム及び酸化マグネシウムを含んだケイ酸アルミニウム、並びに硫酸カルシウムのヘミ水和物(calcium sulfate hemihydrate)のファイバーのような短いファイバーと、木紛並びにスターチのような有機的なつや消し剤と、以上のいずれかの混合物とを含むが、これらに限定されない。
【0027】
本主題のカートリッジ200は、カートリッジ200が、放射線写真の技術によってイメージ可能なように放射線不透過性の添加物を含み、このため、患者の体腔内でのカートリッジ200の不測の存在が、容易に検出され得ることは想像される。この放射線不透過性の添加物は、約1.0%ないし約5.0%の重合体化合物で存在することが好ましい。また、この添加物は、タングステンカーバイド、又はホウ化タングステンのようなセラミック材料、若しくは、金属(例えば、白金、タンタル、イリジウム、タングステン、レニウム、金、ステンレス鋼)、導電性のインク、又は硫酸バリウムのような重金属塩のような冶金材料からなっても良いし、これらの組み合わせからなっても良いが、このほかの材料が使用されることもできる。最も好ましくは、放射線不透過性の添加物は、重量で2.0%の硫酸バリウムである。
【0028】
図3を参照して、前記クリップカートリッジ200の構造が説明されるであろう。このクリップカートリッジ200は、基部210を有している。この基部は、必要とされる構造上の材料を減じるようにクリップカートリッジ200を製造する間に、基部の長軸BAに沿って、この基部210に形成された基部のリセス212を有することができる。第1の軸方向の端壁214並びに第2の軸方向の端壁215と、第1の側壁216並びに第2の側壁217とは、基部210の基底218から上方へと延びている。ポスト219が、詳細に後述されるクリップリテイナー部材250の装着を容易にするように、前記基底218から上方へと延びている。以下の説明から明らかになるように、クリップカートリッジ200は、全てのクリップ100が同じ方向に装填された状態で、対称形のクリップ100を一方向のみに並べて装填可能にするように構成されている。従って、図3に示されているように、各クリップ100の第1の脚部102と第2の脚部104とは、クリップ100が収容されている時に、クリップカートリッジ200内で下方向に常時延びている。
【0029】
さらに図3では、横方向に延び、軸方向に離間した複数のコンパートメント壁222が、前記基底218から上方へと延び、かつクリップカートリッジ200の基軸BAに沿って互いに離間されている。クリップカートリッジ200の軸方向の端部に最も近い2つの横方向の壁(例えば、図示された特定の例では第1並びに第7の横方向の壁)が、最も外側の横方向の壁222A,222Bとして夫々設計されている。隣接して離間した各対の横方向の壁222の各々(最も外側の横方向の壁222A,222Bを含む)は、これに対応したクリップコンパートメント226を間に規定している。図3に示されているように、各横方向の壁222は、基軸BAを中心としてほぼ対称であり、各横方向の壁222は、カートリッジを小さくして、クリップ100のアクセス性を改良するように、基軸BAから外側にテーパ付けされることができる。
【0030】
さらに図3で、各横方向の壁222は、各コンパートメント226の境界を規定している互いに対向した1対の横方向の壁面を有している。簡単にするために、図3で後方に面した壁面は、223Aが付され、前方に面した壁面は、223Bとして示されている。所定のクリップコンパートメント226を形成するために、1つの横方向の壁222の壁面223Aは、基部210の後方に面しており、これに隣接した後方の横方向の壁222の壁面223Bは、基部210の前方に面している。各クリップコンパートメント226に関連した互いに対面した横方向の壁面223A,223Bは、クリップコンパートメント226中で全体的に228A,228Bで示された1対の側方開口部を規定しており、各開口部は、クリップカートリッジ200の基軸BAの各側方に規定されている。後述されるように、クリップリテイナー部材250の部分は、側方開口部228A,228Bを通って各クリップコンパートメント226中に延びている。
【0031】
さらに図3で、クリップカートリッジ200の各クリップコンパートメント226は、クリップのヒンジ点106近くでクリップ100を支持することによって、クリップ100の下方移動を防止するように、サドル、若しくはポストの形態のクリップ支持部材232を有している。各クリップ支持部材232は、互いに対応する隣接した横方向の壁222の中間部分間で、基軸BAに沿って形成されていることが好ましい。クリップ支持部材232は、基底218から延びていることが好ましい。代わりに、クリップ支持部材232は、基底218によって支持されることなく、隣接した横方向の壁222間に結合されても良いし、クリップ支持部材232は、隣接した横方向の壁222に結合されることなく、基底218によって支持されても良い。
【0032】
図3並びに図4において、クリップカートリッジ200は、分離可能なクリップリテイナー部材250をさらに有している。このクリップリテイナー部材250は、リテイナー底壁252と、端壁253A,253Bと、側壁254A,254Bとを有したボックスのような外側フレーム構造を一般的に有している。アパチャ255が、カートリッジの基部210の対応したポスト219を受けて、クリップカートリッジの基部210に装着されるように、前記底壁252の各コーナーに形成されていることが好ましい。
【0033】
互いに対向した1対の連続した弾性フィンガー、即ちタブ262A,262Bが、基端部262A’,262B’のところで前記側壁254A,254Bにそれぞれ取着されており、先端部262A”,262B”が互いに内方へとそれぞれ延びている。各対のタブ262A,262Bは、これに隣接した対のタブ262A,262Bから、クリップリテイナー部材250の長軸方向に沿って離間されている。好ましくは、タブの先端部262A”,262B”の各々は、全体的にGで示された溝部(図4を見よ)を有している。この溝部は、タブの先端部262A”,262B”の最外側端に向けて外方へと延びている発散側面(diverging sides)G1,G2を有している。本主題の別の実施形態において、タブの先端部262A”,262B”は、Sで全体的に示され、かつタブの基端部262A’,262B’に向けて内方へと延びているスロットをさらに有している。このスロットSは、ショックアブソーバーとしての役割を果たしている。前記溝部Gの発散側面G1,G2は、通常の使用並びに搬送の間に、クリップ100を所定の位置に静的に保持し、また、スロットSは、クリップ100が激しく移動されている状況でのエネルギーの吸収を可能にする。このスロットSは、クリップ100の早期の解除が、カートリッジ200の落下、若しくは他の激しい動き(従来技術のカートリッジに見られるような)によって引き起こされる状況において、クリップ100をカートリッジ中により動的に保持することができる。
【0034】
図2並びに図3に示されているように、クリップカートリッジ200をシール並びに組み合わせる前に、前記クリップ100が、それぞれのクリップコンパートメント226中に装填されると、前記クリップリテイナー部材250は、クリップカートリッジの基部210に装着され、この基部に係合される。クリップリテイナー部材250をクリップカートリッジの基部210に取着するために、各アパチャ255は、これに対応し、かつクリップカートリッジの基底218から上方へと突出している各ポスト219に適合される。クリップリテイナー部材250の装着位置において、各対のタブ262A,262Bは、対応した各クリップコンパートメント226中へと、対応し互いに対向した側方開口部228A,228Bから延びている。各タブ262A,262Bのタブ溝部Gの発散側面G1,G2は、クリップ100の夫々の第1の脚部102若しくは第2の脚部104に接触する。このようにして、クリップ100は、クリップコンパートメント226(更なるショックアブソーバーが以上で検討されたようなスロットSによって与えられている)中で過度に移動することが防止される。
【0035】
図5並びに図6を参照して、クリップ100が見られ、クリップカートリッジ200から取り出され得る方法が説明される。詳細に上述されたような実質的に半透明のカートリッジが最初に与えられているとき、外科医は、実質的にどの角度からもカートリッジを見て、カートリッジ200内のクリップ100の数並びに位置を確認することができる。全体的に300で示された代表的な手動の鉗子型クリップ取り出し器具(applier)が、選択されたクリップコンパートメント226内のクリップ100に係合されるように所定の位置に示されている。この器具300は、先端部で1対のジョー302,304を有している。これらジョーは、対向した内面に溝部306,308と、せき止め板310,312とを有している。クリップ取り出し器具が、カートリッジ中に装填された特定のクリップと共に動作可能であるならば、このクリップ取り出し器具は、カートリッジ200と共に使用されるのに適していることは事実上理解されるべきである。従って、説明された主題は、せき止め板を有する器具とせき止め板を有していない器具と共に使用可能なクリップカートリッジを与えている。
【0036】
前記器具のジョー302,304が、コンパートメント226中へと最初に導入されるのに従って、前記タブ262A,262Bの先端部262A”,262B”は、クリップ100の上方で器具を中心に位置付けるのを助ける。そして、コンパートメント226中に完全に着座されたとき、ジョー302,304のせき止め板310,312は、クリップの脚部102,104の端部を通過し、クリップ(脚部102,104)は、クリップ固有の弾性力により、溝部306,308中でわずかに拡大するだろう。最後に、ジョー302,304がクリップの脚部102,104にうまく係合されると、ジョー302,304は、完全に係合されたクリップ100と一緒にクリップコンパートメント226から引き出される。このようにして、クリップ100は、所望の手術手順での使用に備えて、クリップカートリッジ200から取り除かれることができる。
【0037】
本主題の様々な詳細が、本主題の精神から逸脱することなく変更され得ることは理解されるであろう。さらに、以上の説明が、図のみのためのものであり、本主題が記載されたクレームに規定されるような限定を目的とするものではない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本主題のクリップカートリッジに関連して使用するのに適したほぼ対称形状の複数のクリップの一例を示す斜視図である。
【図2】装填された複数のクリップを備え、本主題に従って与えられた組み合わせ式のクリップカートリッジの斜視図である。
【図3】図2に示されたクリップカートリッジの分解斜視図である。
【図4】図2に示されたクリップカートリッジに与えられたクリップリテイナーのタブの分解斜視図である。
【図5】クリップ器具が、コンパートメント中に挿入され、クリップカートリッジのコンパートメントの1つ中に装填されたクリップに係合された状態の、本主題に従って与えられたクリップカートリッジの斜視図である。
【図6】クリップがクリップカートリッジから取り出されている状態の、図5に示されたクリップカートリッジの他の斜視図である。
【符号の説明】
【0039】
100・・・クリップ、200・・・カートリッジ、210・・・基部、222・・・壁、232・・・クリップヒンジ支持部材、250・・・クリップリテイナー部材
【出願人】 【識別番号】505458692
【氏名又は名称】ピリング・ウェック・インコ−ポレ−テッド
【出願日】 平成17年12月12日(2005.12.12)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100095441
【弁理士】
【氏名又は名称】白根 俊郎

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎

【識別番号】100100952
【弁理士】
【氏名又は名称】風間 鉄也

【公開番号】 特開2006−175225(P2006−175225A)
【公開日】 平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願番号】 特願2005−357784(P2005−357784)