| 【発明の名称】 |
X線診断装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】石川 裕一 【住所又は居所】東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株式会社日立メディコ内
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| 【要約】 |
【課題】一般撮影のために様々な位置と撮影角度に容易に対応することが出来るようにしたX線診断装置を提供する。
【解決手段】床面4aに支持固定した支持柱3、4に、これら支持柱3、4の鉛直方向であるZ方向へ移動可能にそれぞれ垂直方向移動部材10を設け、この各垂直方向移動部材10にそれぞれ多関節リンク機構5、7を介してX線発生部6とX線平面検出部8を支持すると共に、対向関係調整機構19を構成し、一般撮影のためにX線発生部6およびX線平面検出部8を様々な位置で対向配置させることを可能とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被検体にX線を照射するX線発生部と、被検体を挟んで上記X線発生部と対向配置され被検体の透過X線を検出するX線平面検出部と、このX線平面検出部によって検出した透過X線によりX線像を得る手段とを備えたX線診断装置において、床面に支持固定した支持柱と、この支持柱にほぼ鉛直方向に移動可能に支持した鉛直方向移動部材と、この鉛直方向移動部材に一端を連結すると共に、ほぼ水平な動作平面内で移動可能な他端側を上記X線発生部と上記X線平面検出部のいずれか一方に連結した多関節リンク機構と、上記X線発生部および上記X線平面検出部にそれぞれ設けられて上記X線発生部と上記X線平面検出部を所定の対向関係に保持するように調整可能な対向関係調整機構とを設けたことを特徴とするX線診断装置。 【請求項2】 請求項1に記載のものにおいて、上記支持柱に支持した上記多関節リンク機構の上記他端には上記X線発生部を連結し、床面に支持固定した第二の支持柱と、この第二の上記支持柱にほぼ鉛直方向に移動可能に支持した第二の鉛直方向移動部材と、この第二の鉛直方向移動部材に一端を連結すると共に、ほぼ水平な動作平面内で上記他端側を移動可能な第二の多関節リンク機構とを設け、この第二の多関節リンク機構の上記他端に上記X線平面検出部を連結したことを特徴とするX線診断装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、対向配置したX線発生部および平面検出部を用いて様々な位置での一般撮影を行うX線診断装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の一般撮影に適したX線診断装置として、X線発生部をC型アームの一端に回転可能に取り付け、平面検出部をC型アームの他端に自由に変位可能なリンク機構を介して取り付け、C型アームをスライドさせることなく斜め方向の撮影を可能にしたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。 【特許文献1】特開2000−116631号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、従来のX線診断装置では、C型アームの一端にX線発生部を回転可能に取り付けると共に、C型アームの他端にX線平面検出部を回転可能に取り付けたものに比べて、リンク機構によってこれまで困難とされた位置にも平面検出部を配置することが出来るようになったが、一般撮影では患者の同じ膝関節部の撮影でも、軟骨部分を様々な方向および角度から撮影して診察する場合のように、様々な高さ位置で斜め撮影などが要求され、これらの要求を満たすことには限界があった。このために立位・臥位撮影台を利用したりしながら被験者に多様な姿勢を要求しなければならないし、また、これらの要求を満たすことができない場合もあった。 【0004】 そこで本発明の目的は、一般撮影のために様々な位置と撮影角度に容易に対応することが出来るようにしたX線診断装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明は上記目的を達成するために、被検体にX線を照射するX線発生部と、被検体を挟んで上記X線発生部と対向配置され被検体の透過X線を検出するX線平面検出部と、このX線平面検出部によって検出した透過X線によりX線像を得る手段とを備えたX線診断装置において、床面に支持固定した支持柱と、この支持柱にほぼ鉛直方向に移動可能に支持した鉛直方向移動部材と、この鉛直方向移動部材に一端を連結すると共に、ほぼ水平な動作平面内で移動可能な他端側を上記X線発生部と上記X線平面検出部のいずれか一方に連結した多関節リンク機構と、上記X線発生部および上記X線平面検出部にそれぞれ設けられて上記X線発生部と上記X線平面検出部を所定の対向関係に保持するように調整可能な対向関係調整機構とを設けたことを特徴とする。 【0006】 また請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のものにおいて、上記支持柱に支持した上記多関節リンク機構の上記他端には上記X線発生部を連結し、床面に支持固定した第二の支持柱と、この第二の上記支持柱にほぼ鉛直方向に移動可能に支持した第二の鉛直方向移動部材と、この第二の鉛直方向移動部材に一端を連結すると共に、ほぼ水平な動作平面内で上記他端側を移動可能な第二の多関節リンク機構とを設け、この第二の多関節リンク機構の上記他端に上記X線平面検出部を連結したことを特徴とする。 【発明の効果】 【0007】 本発明によるX線診断装置は、床面に支持固定した支持柱に支持する構成であるため床面を利用して容易に付設することができ、またX線発生部とX線平面検出部のいずれか一方、例えばX線発生部はほぼ鉛直方向移動部材によってZ方向に移動可能であり、多関節リンク機構によってXおよびY方向に移動可能であるから、X線発生部とX線平面検出部を様々な位置関係で対向させることができ、しかも対向関係調整機構によって両者を所定の対向関係に保持することができるので、被験者に無理な姿勢を強要することなく、X線発生部とX線平面検出部の位置関係を調整しながら一般撮影のために様々な位置と撮影角度に容易に得ることが出来るようになる。 【0008】 請求項2に記載の本発明によるX線診断装置は、床面にそれぞれ支持固定した一対の支持柱にそれぞれ多関節リンク機構を介してX線発生部およびX線平面検出部を支持したため、それぞれ独立してX、Y、Z方向の様々な位置に配置することができるX線発生部およびX線平面検出部となり、所定の対向関係を保持した組合せが一層多彩になって、一般撮影のためにさらに様々な位置と撮影角度に容易に得ることが出来るようになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1は、本発明の一実施の形態によるX線診断装置を示す側面図である。 診察室1の床面2には、所定距離を隔ててほぼ垂直に配置した一対の支持柱3、4のベース3a、4aをそれぞれ固定している。一方の支持柱3には詳細を後述するように支持柱3の鉛直向であるZ方向に昇降手段によって昇降可能な鉛直方向移動部材を設け、この鉛直方向移動部材に多関節リンク機構5の一端を連結すると共に、ほぼ水平な動作平面内のX、Y方向に移動可能な多関節リンク機構5の他端にX線発生部6を支持している。また他方の支持柱4には同様に他の昇降手段によって鉛直方向に移動可能な鉛直方向移動部材を設け、この鉛直方向移動部材に同様の多関節リンク機構7の一端を連結し、ほぼ水平な動作平面内のX、Y方向に移動可能な多関節リンク機構7の他端にX線平面検出部8を支持している。多関節リンク機構5および多関節リンク機構7は、各支持柱3、4に対して現在停止している位置の水平面でX、Y方向に伸縮移動することができ、これによってX線発生部6およびX線平面検出部8がそれぞれの水平面内で様々な位置をとることができるように構成している。この多関節リンク機構5、7はほぼ同様の構成であるから、ここでは多関節リンク機構7について説明する。 【0010】 図2は、上述した昇降手段と多関節リンク機構7を示す斜視図である。 支持柱4に構成した昇降手段は、支持柱4内でほぼ垂直方向に延びたガイド部材9a、9bを有し、このガイド部材9a、9bと可摺動的に係合した垂直方向移動部材10を設け、この鉛直方向移動部材10に多関節リンク機構7の一端部が回転軸11で可回転的に連結されている。垂直移動部材10の上下動を行う構成の昇降手段については後述する。 【0011】 この多関節リンク機構7は、上述した回転軸11によって垂直方向移動部材10に一端を可回転的に連結した第一リンク14と、この第一リンク14の他端に回転軸12で一端を可回転的に連結した第二リンク15と、この第二リンク15の他端に継ぎ手20によって連結した対向関係調整機構19とを有している。 【0012】 この対向関係調整機構19は、継ぎ手20によって第二リンク15に連結した基部21と、この基部21に回転軸13で可回転的に一端を連結した第三リンク16と、X線平面検出部8の重心近くの裏面に固定した平板状の連結板17と、第三リンク16の他端をほぼU字状に成して連結板17を可回転的に連結した回転軸18とを有している。 【0013】 このような多関節リンク機構7は、リンク14、15を回転軸11、12での回転によって水平な動作平面で伸縮移動することができ、これによって第三リンク16の他端に連結したX線平面検出部8をその水平動作平面のX、Y方向の任意の位置に配置することができる。つまり、X線平面検出部8は、多関節リンク機構7の回転軸11に対する第一リンク14の回転位置や、この第一リンク14と第二リンク15との開き角度によって任意の水平動作平面内で所望の位置をとることができる。また回転軸11、12は、リンク14、15の任意の位置を保持できるようにある程度の固さを持った連結構造となっている。このような水平動作平面内での移動のために多関節リンク機構7の各リンク14〜16は、垂直面で動く構成ではなく水平動作平面内で動く構成であり、これによってX線平面検出部8の自重で位置が容易に変化しないようにしている。 【0014】 またX線平面検出部8は、X線発生部6との対向関係を対向関係調整機構19によって調整することができる。つまりX線平面検出部8は、第三リンク16と連結板17との連結部における回転軸18で矢印A方向に首振りして対向関係を調整可能であり、また回転軸13を中心にして第三リンク16を回転して矢印B方向に首振りして対向関係を調整可能である。この対向関係調整機構19の首振り調整によってX線発生部6から照射したX線をX線平面検出部8が正しい対向関係で受けられるようになり、それぞれの調整後の位置は、回転軸13、18におけるある程度の固さを持った連結構造によってそれぞれ保持できるようにしている。 【0015】 多関節リンク機構7の一端に連結した垂直方向移動部材10は、上述したようにほぼ垂直なガイド部材9a、9bに沿って上下動可能であるから、結局、X線平面検出部8はX方向、Y方向およびZ方向で任意の位置を取ることができる。この多関節リンク機構7のガイド部材9a、9bに沿った上下動は、操作者によって多関節リンク機構7やX線平面検出部8を手で移動させて行うが、詳細な図示を省略したスプリングバランサーなどのバランサーによって補助され、小さな力でX線平面検出部8などを上下方向に移動させることができ、その後、その所定位置を保持することができるようにしている。このスプリングバランサーとしては、例えば遠藤工業株式会社製の「スプリングバランサー」や類似の構成のものを用いることができる。 【0016】 多関節リンク機構5も上述した多関節リンク機構7とほぼ同様に構成されて、X線発生部6は水平動作平面上のX方向、Y方向で任意の位置を取ることができ、また支持柱3内には位置したガイド部材に沿ってバランサーを利用しながら鉛直方向移動部材および多関節リンク機構5を鉛直方向に移動可能であるから、結局、X線発生部6もX方向、Y方向およびZ方向で任意の位置を取ることができる。 【0017】 こうしてX線発生部6およびX線平面検出部8は、鉛直方向移動部材と多関節リンク機構5、7によって同一の水平面は勿論、それぞれ上下方向に異なる水平動作平面にも配置することができ、両差を水平は勿論、斜めの様々な位置で対向させることができる。しかも、いずれの場合もX線発生部6とX線平面検出部8の対向関係調整機構19による首振り角度の調整によって両者が正しく対向するように所定の対向関係を保持することができる。従って、一般撮影で求められる様々な部位および斜め撮影が可能となる。次に、異なる部位の一般撮影で、X線発生部6とX線平面検出部8をどのように対向配置するかについて説明する。 【0018】 図3は、上述したX線診断装置によって腰部あるいは大腿骨部の撮影を行っている状態を示す側面図である。 先ず、検査者を臥位テーブル24上に載せた状態で、臥位テーブル24を支持柱3、4間に挿入する。このときの臥位テーブル24は、X線発生部6とX線平面検出部8の対向部に撮影部位である腰部あるいは大腿骨部が位置するようにするだけでよく、厳密にその挿入角度や挿入位置を決めたりする必要はない。それは、後述するようにX線発生部6とX線平面検出部8がそれぞれ鉛直方向移動部材や多関節リンク機構5、7によって支持されているからである。従って、作業者は、臥位テーブル24上の検査者のために細かな位置合わせをする必要がなく、簡単に搬入を行うことができる。 【0019】 この腰部撮影が真横からの撮影になる場合は、図1の状態から支持柱3に沿ってX線発生部6を腰部位置まで異動させると共に、支持柱4に沿ってX線平面検出部8を腰部位置へと異動させ、X線発生部6とX線平面検出部8とが検査者の腰部を挟んで対向するようにほぼ同じ水平面に位置するようにする。このときX線発生部6と平面検出部8との対向距離を調整する場合は、両多関節リンク機構5、7を同一の水平動作平面内で伸縮してX線発生部6と平面検出部8を移動させる。その後、X線発生部6と平面検出部8が正しく対向していない場合、両者の対向関係調整機構19を調整して所定の対向関係を保持するようにする。 【0020】 しかし、腰部あるいは大腿骨部の撮影が検査者の体軸に対して所定の角度を有した水平方向からの撮影となる場合は、X線発生部6とX線平面検出部8とに対して臥位テーブル24の配置角度を調整したり、X線発生部6とX線平面検出部8が検査者の体軸に対して所定の角度を有して対向するように両多関節リンク機構5、7を調整する。その後、両者の対向関係調整機構19を調整してX線発生部6と平面検出部8が所定の対向関係を保持するようにする。 【0021】 また腰部あるいは大腿骨部の撮影が多少上方部からの斜め撮影になる場合、支持柱3に沿って鉛直方向移動部材を情報へ移動させ、X線発生部6が腰部位置よりも多少上方に位置するようにし、また支持柱4に沿ってX線平面検出部8を腰部位置より多少下方部へと移動させ、両者が異なる水平面にそれぞれ位置するようにする。このとき、X線発生部6とX線平面検出部8との配置水平面が上下にずれているため、検査者の腰部を挟んでX線発生部6とX線平面検出部8とは正しく対向していないので、両多関節リンク機構5、7および対向関係調整機構19の調整を行う。 【0022】 この調整は、X線発生部6とX線平面検出部8とが撮影部位に対して適切な距離関係となるように、図2に示した回転軸11に対する第一リンク4の角度と、第一リンク4と第二リンク15との開き角度によって行う。その後、図2で示したように第三リンク16と連結板17との連結部を回転して平面検出部8を矢印A方向に首振り調整したり、回転軸13を中心にして第三リンク16および平面検出部8を矢印B方向に首振り調整し、X線平面検出部8が正しくX線発生部6と対向するように対向関係調整機構19の首振り角度を調整する。同様に、X線発生部6側においても同様の構成によって対向関係調整機構の首振り角度を調整し、両者が正しく対向するようにする。 【0023】 その後、操作者は診察室1から操作室22に移動し、コンソール23から操作してX線発生部6からX線を曝射し、被検者を透過した透過X線をX線平面検出部8で検出し、この透過X線に基づいて足首部のX線像を得る。 【0024】 次に、上述したX線診断装置によって首部の撮影を行う場合について説明する。 この首部撮影が立った状態の検査者に対して正面からの撮影になる場合、支持柱3に沿ってX線発生部6を上方部へと異動させると共に、支持柱4に沿ってX線平面検出部8を上方部へと異動させ、両者とも首部と同じ高さに位置するようにする。検査者はX線平面検出部8寄りに立ち、X線発生部6側の多関節リンク機構5を延ばしながらX線平面検出部8と対向するようにX線発生部6を所定の位置に配置する。このときの多関節リンク機構5は、図2を兼用して説明すると回転軸11に対する第一リンク14の位置や、第一リンク14および第二リンクの開き角度などを調整することによって、容易に検査者との距離を決定し、対向関係調整機構19によってX線発生部6と正しく対向させることができる。 【0025】 この状態で操作者は、診察室1から図3に示した操作室22に移動し、コンソール231から操作してX線発生部6からX線を曝射し、被検者を透過した透過X線を平面検出部8で検出し、この透過X線に基づいて足首部のX線像を得る。 【0026】 次に、上述したX線診断装置によって足首の斜め撮影を行う場合について説明する。 この足首撮影が台24上に乗った状態の被検者に対して斜め上方からの撮影になる場合は、図3の状態から支持柱3に沿ってX線発生部6を異動させると共に、支持柱4に沿ってX線平面検出部8を下方部へと異動させ、X線発生部6をX線平面検出部8よりも高い位置の水平面に配置する。両者を単純に移動した状態では、X線発生部6とX線平面検出部8とが正しく対向していないので、図2で示したように第三リンク16と連結板17との連結部を回転して平面検出部8を矢印A方向に首振りしたり、回転軸13を中心にして第三リンク16および平面検出部8を矢印B方向に首振りし、X線平面検出部8が正しくX線発生部6と対向するように対向関係調整機構19の首振り角度を調整する。同様に、X線発生部6側においても同様の構成である対向関係調整機構の首振り角度を調整して、両者が正しく対向するようにする。 【0027】 その後は、上述の場合と同様に操作者は、診察室1から操作室22に移動し、コンソール23から操作してX線発生部6からX線を曝射し、検査者を透過した透過X線を平面検出部8で検出し、この透過X線に基づいて足首部のX線像を得る。 【0028】 足首の撮影で被検者は台24上に乗ってもよいが、検査者の状態によっては、車椅子を使用したり、臥位テーブル24に載せた状態での様々な部位の撮影となる。その場合、同様に多関節リンク機構5、7の垂直方向の位置と、それぞれの水平動作面内での伸縮動作、対向関係調整機構19によりX線発生部6およびX線平面検出部8の対向関係を所定の状態に調整する。こうして、同様に被検者に無理な姿勢を強いることなくX線撮影を行うことができる。従って、このようなX線診断装置によれば、被検者に多様な姿勢の強要することなく、不特定の部位を多方向から自在に撮影することができる。特に、臥位テーブル24上や車椅子利用状態の被検者に多様な姿勢を要求することなく多方向からの自在な位置決めが可能となるので、被検者の負担は軽減され、また容易に所望の画像を得ることができる。 【0029】 このようなX線診断装置によれば、床面4aに支持固定した支持柱3、4に支持する構成であるため床面4aを利用して容易に付設することができ、また、支持柱3、4の鉛直方向であるZ方向へ移動可能で、多関節リンク機構5、7によってX線発生部6およびX線平面検出部8をほぼ水平な動作平面内のX、Y方向に移動可能としているため、対向配置したX線発生部6およびX線平面検出部8は様々な位置で対向させることが可能となり、しかも対向関係調整機構19によって両者を所定の対向関係に保持することができ、一般撮影のために様々な位置と撮影角度に容易に得ることが出来るようになる。 【0030】 上述した実施の形態では、多関節リンク機構5、7を垂直方向に移動する際にバランサーを用いた鉛直方向移動部材10に連結して操作者の負担を軽減したが、モータ駆動によって上下動する鉛直方向移動部材10に多関節リンク機構5、7を連結して構成し、それぞれの支持柱3、4にあるいはその近傍にモータの操作スイッチを設けても同様の効果を期待することができる。また多関節リンク機構5、7の対向関係調整機構19は図示の構造に限らず、その他の周知の構成を採用することができる。 【0031】 上述したX線診断装置は、診察室1の床面2に一対の支持柱3、4を樹立した基本構成であるから、診察室1用として天井や側壁を特別に補強したりする必要がなく、既存の診察室1に容易に設置することができる。しかも、一対の支持柱3、4は分離された独立型であるから、その位置はある程度任意に決定することができ、設置の自由度が大きくなる。 【0032】 しかしながら、診察室1内の状況によって一対の支持柱を樹立するのが難しい場合、一本の支持柱を樹立し、この支持柱に鉛直方向に移動可能に設けた垂直方向案内部材10にCアームあるいは類似形状のアームを連結すると共に、このアームを垂直方向案内部材10に対して可回転的に設け、このアームの一端に上述した多関節リンク機構5を介してX線発生部6を取り付け、またアームの他端に上述した多関節リンク機構7を介してX線平面検出部8を取り付けても、ほぼ同様の効果を期待することができる。 【0033】 さらに、診察室1内の状況によっては、一本の支持柱に鉛直方向に移動可能に設けた垂直方向案内部材10に多関節リンク機構の一端を連結し、この多関節リンク機構の他端にX線発生部6とX線平面検出部8のいずれか一方だけを連結し、X線発生部6とX線平面検出部8のいずれか他方は対向関係調整機構のみを有して所定の高さ位置に固定したり、あるいはX線発生部6とX線平面検出部8のいずれか他方は多関節リンク機構と対向関係調整機構のみを有して所定の高さ位置に固定して構成することもできる。この場合、図示した実施の形態に比べてX線発生部6とX線平面検出部8の対向関係を保持した位置は多少制限されるものの、従来に比べて多くの対向位置を得ることができる。 【産業上の利用可能性】 【0034】 本発明によるX線診断装置は、図面で説明した構成のものに限らず、その他の構成のものにも適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0035】 【図1】本発明の一実施の形態によるX線診断装置を示す側面図である。 【図2】図1に示したX線診断装置における多関節リンク機構の拡大斜視図である。 【図3】図1に示したX線診断装置による腰部の撮影状態を示す平面図である。 【符号の説明】 【0036】 2 床面 3、4 支持柱 5 多関節リンク機構 6 X線発生部 7 多関節リンク機構 8 X線平面検出部 9a、9b ガイド部材 10 垂直方向移動部材 14〜16 リンク 11〜13 回転軸 17 平板 18 回転軸 19 対向関係調整機構
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| 【出願人】 |
【識別番号】000153498 【氏名又は名称】株式会社日立メディコ 【住所又は居所】東京都千代田区内神田1丁目1番14号
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| 【出願日】 |
平成16年12月16日(2004.12.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093872 【弁理士】 【氏名又は名称】高崎 芳紘
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| 【公開番号】 |
特開2006−167172(P2006−167172A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願2004−364068(P2004−364068) |
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