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【発明の名称】 X線診断システム
【発明者】 【氏名】多田 秀樹
【住所又は居所】栃木県大田原市下石上1385番地 東芝メディカルシステムズ株式会社本社内

【要約】 【課題】診断の効率を向上させるために、カット画像およびX線画像を区別できるようにすることが可能なX線診断システムを提供すること。

【解決手段】連続撮影して複数フレームのX線画像を取得する撮影部(1)と、取得された複数フレームのX線画像を撮影順にまとめカット画像とし、カット画像を用いて診断するためのX線診断システムであって、入力手段(4)と、連続撮影が行われている間に、入力手段からまとめられたカット画像についての必要または不要の入力があった場合に、カット画像に必要または不要であることをそれぞれ示す必要カットタグまたは不要カットタグを付加するタグ付加手段(22)と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続撮影して複数フレームのX線画像を取得する撮影手段と、前記取得された複数フレームのX線画像を撮影順にまとめてカット画像とし、前記カット画像を用いて診断するためのX線診断システムであって、
入力手段と、
前記連続撮影が行われている間に、前記入力手段から前記まとめられたカット画像についての必要または不要の入力があった場合に、前記カット画像に必要または不要であることをそれぞれ示す必要カットタグまたは不要カットタグを付加するタグ付加手段と、
を備えることを特徴とするX線診断システム。
【請求項2】
前記タグ付加手段により付加された前記必要カットタグまたは不要カットタグに基づいて、前記カット画像を別々に分けて保存する記憶手段と、
前記記憶手段に別々に分けて保存された前記カット画像を区別して、前記カット画像のリスト情報を生成するリスト情報生成手段と、
を更に備える請求項1に記載のX線診断システム。
【請求項3】
前記タグ付加手段は、さらに、前記連続撮影が行われている間に、前記入力手段から複数のX線画像のうちの注視するべき範囲を指定する入力があった場合に、前記入力された範囲に対応するフレームに前記注視するべきX線画像であることを示す注視フレームタグを付加する、
請求項1または請求項2に記載のX線診断システム。
【請求項4】
前記注視フレームタグが付された範囲のフレームに基づくX線画像を、前記注視フレームタグが付されていないものより遅い表示速度で再生する再生手段を、
更に備える請求項3に記載のX線診断システム。
【請求項5】
前記再生は、前記カット画像に前記必要カットタグが付加されている場合、または、前記カット画像に前記不要カットタグが付加されていない場合に行う、
請求項4に記載のX線診断システム。
【請求項6】
前記タグ付加手段は、さらに、前記注視フレームタグが付された範囲のフレームに基づくX線画像が、前記注視フレームタグが付されていないものより遅い表示速度で再生されている間に、前記表示されているX線画像に対して出力処理を行う入力があった場合に、前記表示されているX線画像に対応するフレームに前記出力処理を行うべきX線画像であることを示す処理フレームタグを付加する、
請求項4または請求項5に記載のX線診断システム。
【請求項7】
前記入力手段から、前記出力処理の実行を指示する入力があった場合に、前記前記カット画像から前記処理フレームタグが付加されたフレームを抽出する抽出手段と、
前記抽出されたフレームに対して前記出力処理を行う処理手段と、
を更に備える請求項6に記載のX線診断システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、医療診断を行う際に用いられるX線診断システムに関し、特に、連続撮影することにより得られる複数フレームのX線画像を撮影順にまとめたカット画像を用いて診断するためのものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被写体を通過したX線をX線TVカメラやフラットパネルディテクタを用いて画像信号とすることにより得られるX線画像を、X線TVカメラ等で連続撮影を行うことにより連続的に取得し表示することで動画として表示するX線診断システムがある。例えば、良好なX線画像を連続して得られるように各画像信号から残像の影響を排除するように補正を行うシステムがある(例えば、特許文献1参照)。このようなX線診断システムを用いれば、例えば、血管造影等を行うことにより、動画で血流の様子を観察することができるので、より適切な医療診断を行うことができる。
【0003】
また、上述のようにして得られた複数のX線画像は、その連続撮影の撮影時間内に得られた複数フレームのX線画像を撮影順にまとめた集合体をカット画像として記憶手段に保存される。そして、保存されたカット画像は再生され、モニタなどに表示されて読影され診断に用いられる。
【0004】
また、カット画像の中のフレームを選択して、印刷処理や記録媒体に転送記録するなどの出力処理が行われ更なる診断等に用いられる。
【0005】
【特許文献1】特開2000−175829号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、得られたカット画像が、例えば造影剤の状態や撮影角度などが不適当で診断に用いられないようなものであっても、患者のX線の被爆情報を知るために保存する必要がある。
【0007】
そのために、カット画像を再生して診断する場合に、読影医は、保存されているカット画像のリストを表示して検索し再生するのであるが、不適当なカット画像についてもリスト上に表示されてしまうので、検索時間に無駄を生じ、診断の効率を低下させていた。
【0008】
また、診断に必要な画像を確実に撮影するために、その前から撮影を開始して、必要な画像が得られた後に多少の余裕をもって撮影を終了するので、診断用に保存されたカット画像であっても、その中には必要なフレームの前後に不要なフレームが存在している場合が多い。また、カット画像の表示は、初めのフレームから終わりのフレームまで順次表示させるので、所望のフレームを表示させるために不要なフレームも表示させることになり、時間の無駄が生じ診断の効率を低下させていた。
【0009】
また、フレームに対する印刷や媒体への転送などの処理は、初めのフレームから順次表示させ、所望のフレームが表示されたら処理を行うことになる。また、フレーム一つ一つに処理のための作業を行う必要があるため、時間の無駄が生じ診断の効率を低下させていた。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、診断の効率を向上させるために、カット画像およびX線画像を区別できるようにすることが可能なX線診断システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、連続撮影して複数フレームのX線画像を取得する撮影手段と、前記取得された複数フレームのX線画像を撮影順にまとめてカット画像とし、前記カット画像を用いて診断するためのX線診断システムであって、入力手段と、前記連続撮影が行われている間に、前記入力手段から前記まとめられたカット画像についての必要または不要の入力があった場合に、前記カット画像に必要または不要であることをそれぞれ示す必要カットタグまたは不要カットタグを付加するタグ付加手段とを備えることを特徴としている。また、請求項2記載の発明は、前記タグ付加手段により付加された前記必要カットタグまたは不要カットタグに基づいて、前記カット画像を別々に分けて保存する記憶手段と、前記記憶手段に別々に分けて保存された前記カット画像を区別して、前記カット画像のリスト情報を生成するリスト情報生成手段とを更に備えることを特徴としている。また、請求項3記載の発明は、前記タグ付加手段は、さらに、前記連続撮影が行われている間に、前記入力手段から複数のX線画像のうちの注視するべき範囲を指定する入力があった場合に、前記入力された範囲に対応するフレームに前記注視するべきX線画像であることを示す注視フレームタグを付加することを特徴としている。また、請求項4記載の発明は、前記注視フレームタグが付された範囲のフレームに基づくX線画像を、前記注視フレームタグが付されていないものより遅い表示速度で再生する再生手段を更に備えることを特徴としている。また、請求項5記載の発明は、前記再生は、前記カット画像に前記必要カットタグが付加されている場合、または、前記カット画像に前記不要カットタグが付加されていない場合に行うことを特徴としている。また、請求項6記載の発明は、前記タグ付加手段は、さらに、前記注視フレームタグが付された範囲のフレームに基づくX線画像が、前記注視フレームタグが付されていないものより遅い表示速度で再生されている間に、前記表示されているX線画像に対して出力処理を行う入力があった場合に、前記表示されているX線画像に対応するフレームに前記出力処理を行うべきX線画像であることを示す処理フレームタグを付加することを特徴としている。また、請求項7記載の発明は、前記入力手段から、前記出力処理の実行を指示する入力があった場合に、前記前記カット画像から前記処理フレームタグが付加されたフレームを抽出する抽出手段と、前記抽出されたフレームに対して前記出力処理を行う処理手段とを更に備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載のX線診断システムによれば、カット画像を得るために連続撮影を行っている間に、そのカット画像が必要または不要であることを示すタグを付加することができ、この付加されるタグにより、カット画像の必要・不要の区別が可能となる。請求項2記載のX線診断システムによれば、カット画像について必要・不要の区別をして、カット画像のリストを生成するので検索が容易となり診断の効率を向上させることができる。請求項3記載のX線診断システムによれば、カット画像を得るために連続撮影を行っている間に、取得された複数のX線画像のうち、注視するべき範囲のX線画像に対応するフレームに注視フレームタグを付加することができ、この付加された注視フレームタグにより、注視するべきX線画像か否か区別することが可能となる。請求項4記載のX線診断システムによれば、注視するべき範囲のフレームに、注視フレームタグが付加されるので、注視フレームタグが付された範囲のフレームに基づくX線画像を、注視フレームタグが付されていないものより遅い表示速度で再生することができる。それにより、その範囲のX線画像を注視することができる。請求項5記載のX線診断システムによれば、請求項4に記載の再生を必要とされたカット画像について行うので効率がよい。請求項6記載のX線診断システムによれば、注視フレームタグが付された範囲のフレームに基づくX線画像を遅い表示速度で表示されている間に、出力処理を行うべきX線画像であることを示す処理フレームタグを付加することができ、この付加された処理フレームタグにより、出力処理を行うべきX線画像か否か区別することが可能となる。請求項7記載のX線診断システムによれば、出力処理を行うべきフレームを、処理フレームタグにより判別して、処理フレームタグが付されたフレームに基づくX線画像に対し出力処理を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係る一実施の形態ついて図面を参照しつつ説明する。本実施の形態として、X線診断システムを例に説明をするが、本実施の形態のX線診断システムは、例えばX線TVカメラから画像信号を取り出すことにより得られるX線画像(以下、画像と表示することもある)のフレームを、連続撮影することにより複数取得し、その連続撮影の撮影時間内に取得した複数のフレームを撮影順にまとめた集合体をカット画像として保存し、そのカット画像を用いて診断を行うためのものでる。
【0014】
(構成)
図1は、本発明に係る一実施の形態としてのX線診断システムの構成を示す機能ブロック図である。
【0015】
本X線診断システムは、X線を照射し連続撮影してX線画像のフレームを出力する撮影部1と、撮影部1から出力されるフレームからカット画像の生成や、本発明に係る動作態様等においてシステム各部の制御を行う制御部2と、制御部2で生成されるカット画像などの各種データを保存する記憶部3と、後述の撮影の指示、タグの付加を指示、処理の実行を指示などの入力を行うための入力部4と、カット画像を再生してX線画像の表示等を行うための表示手段5と、各種処理(後述)を行う処理部6とを含んで構成されている。
【0016】
撮影部1は、X線管12、イメージングインテンシファイア13(図では、I.I.と表示)、X線TVカメラ11を含んで構成され、X線管12は例えば1秒間に複数回のX線の照射を行い、照射される各々のX線は図示しない被写体を通過した後イメージングインテンシファイア13で可視像に変換される。この後、可視像は図示しない光学系を通してX線TVカメラ11で画像信号である電気信号に変換される。このようにして、撮影時間内に連続的に行われるX線照射に対するX線の照射ごとの画像信号をフレームとして出力する。
【0017】
入力部4は、本発明の入力手段を構成するもので、キーボード等の入力デバイスや、マウス・トラックボール等のポインティングデバイス、及び、図3に示すパネル41などのオペレータが各種の入力操作を行うためのデバイスから構成される。
【0018】
パネル41は、図3に示すように、撮影部1での撮影を指示するための撮影ボタン42と、X線画像を区別するための入力を行うもので、それぞれタグの付加を指示するものである、不要カットボタン43、注視フレームボタン44、処理フレームボタン45、及び、要フレームボタン46を含んで構成される。
【0019】
撮影ボタン42は、撮影部1での撮影の実行を指示するためのもので、この撮影ボタン42を押下している間、制御部2は連続撮影するように撮影部1を制御する。つまり、撮影ボタン42の押下から解除までの間が撮影時間となる。
【0020】
不要カットボタン43は、オペレータが、撮影に失敗したと判断した場合等に撮影中(撮影ボタン42を押下している間)に押下することで、取得したX線画像つまりそのカット画像が不要であることを示す不要カットタグを付加するためのものである。また、以下の説明で、不要カットタグを付加しないまたは付加することで必要なカット画像と不要なカット画像を区別するが、言うまでもないが、不要カットボタン43に代えて必要カットボタンを設け、オペレータが、撮影に成功したと判断した場合等に撮影中(撮影ボタン42を押下している間)に押下することで、取得したX線画像つまりそのカット画像が必要であることを示す必要カットタグを付加するようにして、必要カットタグを付加するまたは付加しないことで必要なカット画像と不要なカット画像を区別するようにすることも可能である。
【0021】
注視フレームボタン44は、オペレータが、撮影中に表示手段5に表示されるX線画像が注視するべきものであると判断した場合等に押下することで、カット画像を構成するフレームの内の注視するべき範囲のX線画像のフレームに、注視するべきフレームを示す注視フレームタグを付加するためのものである。注視フレームタグの付加の方法としては、初めに押下したときに表示されているX線画像から押下を解除したときに表示されているX線画像までに対応するフレームを注視フレームとしタグを付加するようにしてもよいし、押下したときに表示されているX線画像に対応するフレームの前後の複数フレームを注視フレームとしタグを付加するようにしてもよい。
【0022】
処理フレームボタン45は、カット画像のループ再生中(ループ再生については後述)にオペレータが、表示手段5に表示されるX線画像を各種処理の対象とするべきものであると判断した場合等に押下することで、その表示されているX線画像に対応するフレームを処理の対象とし、そのフレームに処理の対象とするべきフレームを示す処理フレームタグを付加するためのものである。また、処理フレームタグは注視フレームタグと同様な操作で付加するようにすればよい。
【0023】
不要フレームボタン46は、カット画像のループ再生中にオペレータが、表示手段5に表示されるX線画像を不要であると判断した場合等に押下することで、そのX線画像に対応するフレームに不要なフレームを示す不要フレームタグを付加するためのものである。また、不要フレームタグは注視フレームタグと同様な操作で付加するようにすればよい。
【0024】
制御部2は、CPU等の演算制御装置によって構成され、ROMやハードディスクドライブ等のプログラム格納部(図示省略)に格納されたコンピュータプログラムを実行することによりシステム各部の制御を行う。
【0025】
入力受付手段23は、入力部4からの各種指示の入力を受け付け、指示信号として各部に送る。
【0026】
タグ付加手段22は、撮影部1での撮影中に、入力受付手段23からの指示信号を受けて、再生手段24を介して表示手段5に表示させるとともに、表示中のフレームまたは表示中のフレームを含むカット画像に注視フレームタグまたは不要カットタグを付加する。また、後述のループ再生中の処理フレームタグを対象となるフレームに付加する。
【0027】
管理手段21は、撮影時間内に撮影部1から連続的に順次出力されるフレームを撮影順に一つにまとめ、さらに、付帯情報を付加してカット画像を生成するカット画像生成手段としての機能を備える。また、この付帯情報にタグは付加されている。
【0028】
ここで、カット画像の構成について図2を用いて説明する。図2はカット画像の構成の一例を示す図である。カット画像は、付帯情報が書き込まれた付帯情報部とフレームが書き込まれたフレーム部からなる。さらに、付帯情報について説明する。まず、付帯情報には、「シリーズ」、「検査日」、「検査時刻」、「患者ID」、「患者名」、「撮影時刻」、「カット情報」、及び、「フレーム情報」などがある。「シリーズ」は、ある患者の一連の検査を示すものであり、例えばNo.等で区別する。また、「カット情報」、「フレーム情報」はタグの付加を示すものであり、不要カットタグが付加された場合には、「カット情報」に「不要」と書き込まれ、不要カットタグが付加されない場合には、「カット情報」に「要」と書き込まれている。また、注視フレームタグが付加された場合には、「フレーム情報」に示される対象の範囲のフレームに「注視」と書き込む。また、処理フレームタグ及び不要フレームタグが付加された場合も同様に対象のフレームに「処理」、「不要」などと書き込まれる。
【0029】
また、管理手段21は、カット画像が不要なカット画像か必要なカット画像かを不要カットタグの有無で判断する判断手段としての機能を有し、不要なカット画像である場合には記憶部3の不要カット格納シリーズに保存させ、必要なカット画像である場合には再生手段24へ送り、再生手段24でループ再生が行われるとともに、タグ(この場合は、処理フレームタグまたは不要フレームタグ)の付加等がなされたら、記憶部3の通常シリーズに保存させる。
【0030】
また、管理手段21は、入力受付手段23からの指示を受けて、記憶部3に保存されているカット画像を必要なカット画像及び不要なカット画像を区別して一覧表示するためのカット画像リスト情報を生成するリスト情報生成手段としての機能を有する。また、生成されたカット画像リスト情報は、表示手段5で表示される。
【0031】
また、管理手段21は、入力受付手段23からの指示を受けてフレームに対して所定の処理を行う際に、対象のカット画像をフレーム抽出手段25に送る。
【0032】
再生手段24は、撮影中のX線画像をタグ付加手段22を介して受けて、表示手段5で表示する。また、管理手段21で必要なカットであると判断されたカット画像を受けて、表示手段5で表示させカット画像を再生する。また、表示手段5で再生するとともに、再生中のフレームをタグ付加手段22に送る。このとき、タグ付加手段22では、入力受付手段23からの指示信号を受けてタグ(この場合は、処理フレームタグまたは不要フレームタグ)の付加を表示手段5に表示中のX線画像のフレームに行う。
【0033】
また、この再生の時には、一連の注視フレームについては、他のフレームの表示速度に比べゆっくりした表示速度で表示させる。このゆっくりした表示速度で表示させる再生を、ループ再生という。また、表示速度とは、1フレームの表示時間と言い換えることができ、表示速度が速いとは、1フレームの表示時間が短いということで、表示速度が遅いとは、1フレームの表示時間が長いということになる。また、注視フレームがある場合には、注視フレームだけをループ再生するようにしてもよい。また、このループ再生の表示速度は、あらかじめ決められた速度や、入力手段を用いた入力に基づいて決定するようにしてもよい。
【0034】
フレーム抽出手段25は、管理手段21からのカット画像を受けて、カット画像を検索して処理対象のフレームを抽出する本発明の抽出手段としての機能を有する。抽出されたフレームは、処理として、表示手段5での表示(出力)や、処理部6での各種出力処理がなされる。
【0035】
記憶部3は、ハードディスクドライブやイメージメモリ等の記憶装置によって構成され、特に、カット画像を保存するために用いられ、不要なカット画像を保存するための不要カット格納シリーズ31と、必要なカット画像すなわち不要カットタグ付されていないカット画像を保存する通常シリーズ32を含んでいる。
【0036】
なお、記憶部3に対するカット画像等の各種データの記録処理及び読み出し処理等は、制御部2の管理手段21によって実行される。
【0037】
表示手段5は、LCDやCRTなど、通常のモニタ装置により構成される。表示手段5は、カット画像の再生によるX線画像や管理手段21で生成されるカット画像リスト情報に基づくリストなどを表示させる。
【0038】
処理部6は、印刷処理部61、メディア転送処理部62及び送信処理部63を含んで構成され出力処理を行う。具体的には、フレーム抽出手段25で抽出された対象となるフレームに対して印刷処理、メディアへの書き込み処理、また、図示しないネットワークへのフレームの送信処理を行う。
【0039】
(X線診断システムの動作態様)
以下、本実施形態のX線診断システムの動作態様の一例について説明する。
【0040】
まず、図4を用いて説明する。図4に示すフローチャートは、X線診断システムの動作の一例を表すもので、本システムにおける画像撮影/基本タグ付加処理の手順について示すフローチャートである。
【0041】
図4に示すように、オペレータが図3に示す撮影ボタン42を押下すると、入力受付手段23はこの入力を受け付けて、撮影部1に対して撮影開始の指示を送る。撮影部1は、この指示を受けて、撮影を開始する(ステップS101、以下、省略してS101と表示する。他のステップも同様に省略して表示する。)。撮影部1では、X線管12で例えば1秒間に複数回で連続的にX線の照射を行い、イメージングインテンシファイア13でX線の照射ごとに可視像に変換し、それぞれの可視像をX線TVカメラ11で画像信号に変換しフレームとして出力する。この撮影は、オペレータが撮影ボタン42の押下を解除するまで行われる。
【0042】
再生手段24は、X線TVカメラ11から順次出力されるフレームをタグ付加手段22を介して受けてフレームに基づいてX線画像を表示手段5に順次表示する。また、管理手段21では、フレームを撮影順に一つにまとめ、さらに、付帯情報を付加してカット画像とする。一方、オペレータは、表示手段5に表示されるX線画像を見ながら、例えば、造影剤の状態や撮影角度などが不適当で撮影に失敗したと判断した場合に不要カットボタン43を押下する。或いは、表示手段5に表示されているX線画像が注視するべきものであると判断した場合に注視フレームボタン44押下する。このように不要カットボタン43または注視フレームボタン44が押下されると、入力受付手段23は、この入力を受け付けて(S102、有り)、不要カットボタン43の入力であれば(S103、不要カット)、不要カットタグの付加の指示を行い、タグ付加手段22はその指示を受け付けて付帯情報に不要カットタグの付加を行い(S104)、また、注視フレームボタン44の入力であれば(S103、注視フレーム)、注視フレームタグの付加の指示を行い、タグ付加手段22はその指示を受け付けて付帯情報に対象の範囲のフレームについて注視フレームタグの付加を行う(S105)。また、注視フレームタグの付加は上述したように、初めに注視フレームボタン44を押下したときに表示されているX線画像に対応するフレームから次に押下したときに表示されているX線画像に対応するフレームまでを注視フレームとしタグを付加するようにしてもよいし、押下したときに表示されているX線画像に対応するフレームの前後の複数フレームを注視フレームとしタグを付加するようにしてもよい。
【0043】
次に、オペレータが撮影ボタン42の押下を解除すると(S106、Y)、管理手段21は、生成したカット画像に不要カットタグが付加されている場合には不要カットと判断し(S108、有り)、カット画像を記憶部6の不要カット格納シリーズに保存する(S109)。
【0044】
一方、不要カットタグが付加されていない場合には必要カットと判断し(S108、なし)、カット画像を再生手段24に送り、再生手段24は、管理部21で必要なカットであると判断されたカット画像を受け、カット画像を検索して、注視フレームタグが付加されていない場合には(S110、なし)、通常の表示速度で再生を行い表示手段5に各フレームに基づくX線画像を順次表示させ(S111)、再生が終了したらカット画像を記憶部6の通常シリーズに保存する(S112)。
【0045】
一方、再生手段24は、管理部21で必要なカットであると判断されたカット画像を受け、カット画像を検索して、注視フレームタグが付加されている場合には(S110、有り)、ループ再生/処理タグ付加処理へ遷移する。
【0046】
図5に示すフローチャートは、X線診断システムの動作の一例を表すもので、本システムにおけるループ再生/処理タグ付加処理の手順について示すフローチャートである。
【0047】
図5に示すように、再生手段24は、注視フレームを抽出し、注視フレーム以外は通常の表示速度で再生し、抽出した注視フレームについては、通常の表示速度よりゆっくりした表示速度で再生するループ再生を行い(S201)、表示手段5に各フレームに基づくX線画像を順次表示させる。同時に、各フレームをタグ付加手段22に送る。
【0048】
オペレータは、表示手段5に表示されるX線画像を見ながら、表示される各X線画像について、各種処理の対象とするべきものであるか否か、不要なX線画像か否かの判断を行い、その旨をパネル41を用いて入力する。例えば、表示されているX線画像が各種処理の対象とするべきものであると判断した場合に処理フレームボタン45を押下する。また、表示されているX線画像が不要であると判断した場合に不要フレームボタン46を押下する。このように処理フレームボタン45または不要フレームボタン46が押下されると、入力受付手段23はこの入力を受け付けて(S202、有り)、処理フレームボタン45の入力であれば(S203、処理フレーム)、処理フレームタグの付加の指示を行い、タグ付加手段22は、その指示を受けて付帯情報に対象のフレームについて処理フレームタグの付加を行う(S205)。また、不要フレームボタン46の入力であれば(S203、不要フレーム)、不要フレームタグの付加の指示を行い、タグ付加手段22は、その指示を受け付けて付帯情報に対象のフレームについて不要フレームタグの付加を行う(S204)。
【0049】
そして、再生が終了すると(S206、Y)、管理手段21は、カット画像を記憶部6の通常シリーズに保存する(S207)。また、保存する際にカット画像に不要フレームタグが付加されていれば、カット画像を検索して不要フレームを削除して保存する。したがって、管理手段21は、不要フレームを削除する削除手段としての機能を有する。また、付加された処理フレームタグを用いた各種処理手順については、後述するものとする。
【0050】
また、注視フレームタグが付加されている場合には、注視フレーム以外は通常の速度で表示し、抽出した注視フレームについてはループ再生を行うとして説明したが、注視フレーム以外は再生せず、注視フレームだけをループ再生するようにしてもよい。
【0051】
また、上記再生は、撮影後保存前に行う場合について説明したものであるが、保存された後に再生を行う場合に、注視フレームについてループ再生を行うようにすることもできる。
【0052】
上述のように、不要なカット画像と必要なカット画像を区別して保存することにより、例えば、記憶部3に保存されているカット画像を一覧表示する際に、検索を容易にするように、例えば、管理手段21は、通常シリーズに保存されている必要なカット画像のみを抽出してカット画像リストとして生成し、表示手段5に表示するようにしたり、必要なカット画像とともに不要なカット画像を不要であることを視認可能にしてカット画像リストを生成し表示手段5に表示するようにすることができる。また、不要なカット画像をリストに表示させるか否か選択可能にすることもできる。図6には、カット画像リストの表示の一例を示し、チェックボックス42により不要なカット画像をリストに表示させるか否か選択可能にした一例である。また、図6(a)には必要なカット画像のみをリストに表示した例を、図6(b)には必要なカット画像とともに不要なカット画像をリストに不要であることを視認可能に表示した例を示す。
【0053】
このようなカット画像リストを用いれば、読影医が、カット画像リストを表示させて、リストから選択して再生表示させる際に、不要なカット画像を再生させないで済む。
【0054】
また、カット画像を再生表示して、さらに、処理フレームタグや不要フレームタグを付加する作業を行う際に、注視フレームを表示するときにゆっくり表示するので、画像を見過ごすことがなく、また、一つのX線画像ごとに処理フレームボタン45または不要フレームボタン46の操作を容易に行うことができる。
【0055】
次に、本実施形態のX線診断システムの動作態様の別な一例について、図7を用いて説明する。図7に示すフローチャートは、X線診断システムの動作の一例を表すもので、本システムにおける所定の処理を実行する手順について示すフローチャートである。また、以下の説明では、所定の処理として印刷処理を例にして説明する。
【0056】
図7に示すように、オペレータが、処理フレームに対し、印刷処理を実行する入力を行う(S301)。具体的には、リストに表示されているカット画像を入力部4の例えばマウスでクリックすることにより選択すると同時に印刷処理、メディア転送処理、送信処理などを含むメニューを選択可能に表示させて、表示されたメニューから所望の処理が選択された場合に、選択されたカット画像に含まれる処理フレームについて選択された処理を実行するようにしておく。例えば、制御部2が実行するコンピュータプログラムに書き込んでおく。また、本発明の所定の処理の実行を指示する入力を行うための入力手段は、本実施の形態の入力部4で構成できる。
【0057】
そして、オペレータが、例えば、図6に示すカット画像リストを表示させ、所望のカット画像をマウスでクリックし選択すると同時に表示されたメニューから印刷処理を選択すると、入力受付手段23は、その選択の入力を受け、管理手段21に印刷処理実行の指示を送り、この指示を受けて、フレーム抽出手段25に対象のカット画像を送り、フレーム抽出手段25は、そのカット画像の処理フレームタグを検索して処理フレームを抽出する(S302)。そして、抽出した処理フレームを印刷する(S302)。言うまでもないが、他の出力処理についても所望のカット画像の選択と処理の選択により、同様に処理を行うことができる。
【0058】
また、処理フレームに対し出力処理を実行する入力については、パネル41にその出力処理を実行するための入力ボタンを設けて、パネル41から入力することも可能である。
【0059】
また、複数種類の処理フレームタグ、例えば、印刷処理フレームタグやメディア転送処理フレームタグ等を、それぞれ対象のフレームに付加するようにしてもよい。そのようにすれば、所望のカット画像の選択と処理の選択かなされたら、選択された処理に応じた処理フレームタグを検索して、選択された処理に応じた処理フレームを抽出して、その抽出されたフレームに対して、選択された処理を行うようにすることができる。例えば、パネル41に印刷処理フレームボタン(図示せず)やメディア転送処理フレームボタン(図示せず)など備えることにより、それぞれのタグを付加するようにできる。
【0060】
また、処理フレームタグについて行う処理は、例えば、例えば処理フレームタグが付加された前後のフレームの表示速度を変えることや、処理フレームの種類によって表示速度を変えることなど、上述の出力処理に限られるものではない。また、上述の不要フレームタグに基づくフレームの削除も、このような処理の一部と言ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明に係る一実施の形態としてのX線診断システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明に係るカット画像の構成を示す図である。
【図3】図1に示すX線診断システムの入力部のパネルの一例を示す図である。
【図4】本発明に係るX線診断システムの動作の一例を表すフローチャートである。
【図5】本発明に係るX線診断システムの動作の一例を表すフローチャートである。
【図6】X線診断システムにおいて表示するカット画像リストの一例を示す図である。
【図7】本発明に係るX線診断システムの動作の一例を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0062】
1 撮影部
11 X線TVカメラ
12 X線管
13 イメージングインテンシファイア
2 制御部
21 管理手段
22 タグ付加手段
23 入力受付手段
24 再生手段
25 フレーム抽出手段
3 記憶部
31 不要カット格納シリーズ
32 通常シリーズ
4 入力部
41 パネル
5 表示手段
6 処理部
61 印刷処理部
62 メディア転送処理部
63 送信処理部
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【住所又は居所】東京都港区芝浦一丁目1番1号
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】東芝メディカルシステムズ株式会社
【住所又は居所】栃木県大田原市下石上1385番地
【出願日】 平成16年12月15日(2004.12.15)
【代理人】 【識別番号】100081411
【弁理士】
【氏名又は名称】三澤 正義

【公開番号】 特開2006−167087(P2006−167087A)
【公開日】 平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願番号】 特願2004−362549(P2004−362549)