| 【発明の名称】 |
眼科撮影装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】水落 昌晴 【住所又は居所】静岡県浜松市新都田1−3−1 興和株式会社電機光学事業部浜松工場内
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| 【要約】 |
【課題】赤外蛍光撮影の全期間に渡って、フォーカス、アライメントを確実に調整でき、良好な赤外蛍光像を撮影、記録することが可能な眼科撮影装置を提供する。
【解決手段】赤外蛍光撮影時、アライメント並びにフォーカス調整時には、フォーカス及びアライメント指標用光源60、70は指標が明るくなるように点灯される。時点t12で撮影スイッチ54が押されると、光源光量が減少し、指標は暗くなる。撮像素子35の自動利得制御機能が有効になる後期の時点t13からは、指標が徐々に明るくなるように、指標の光源光量が制御される。赤外蛍光の前期では、指標は暗いので、画像に指標像が写るのが防止され、後期に入り指標がないとアライメントあるいはフォーカス調整が困難になると、指標が明るくなり、指標像を確認しながらアライメントあるいはフォーカス調整ができるようになり、赤外蛍光撮影の動画撮影並びに記録を安定して行うことが可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも赤外蛍光撮影モードを有し、眼底の赤外蛍光撮影が可能な眼科撮影装置であって、 赤外蛍光撮影時被検眼に投影されるフォーカス指標及び/又はアライメント指標を形成する指標光源と、 眼底の赤外蛍光像を撮影する撮像手段と、 前記撮像手段で撮影された眼底の赤外蛍光像を動画として録画する記録装置と、 赤外蛍光撮影中、赤外蛍光像を録画するときとしないときで指標光源の光量を異なった光量に制御する制御手段と、 を有することを特徴とする眼科撮影装置。 【請求項2】 前記撮像手段は自動利得制御機能を有し、前記制御手段は自動利得制御が機能しても、録画中の指標光源の光量を一定に制御することを特徴とする請求項1に記載の眼科撮影装置。 【請求項3】 前記撮像手段は自動利得制御機能を有し、前記制御手段は自動利得制御が機能すると、録画中の指標光源の光量を変化させることを特徴とする請求項1に記載の眼科撮影装置。 【請求項4】 前記制御手段は、赤外蛍光撮影が開始されてから所定の時間が経過した後は、録画中の指標光源の光量を時間の経過とともに変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。 【請求項5】 前記指標は、録画中では録画しないときより暗くなるように指標光源の光量が制御されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。 【請求項6】 前記指標は、時間の経過につれて、徐々に明るくなることを特徴とする請求項4に記載の眼科撮影装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、眼科撮影装置、更に詳細には、眼底のカラー撮影(無散瞳、散瞳撮影)、可視蛍光像を撮影する可視蛍光撮影、赤外蛍光像を撮影する赤外蛍光撮影が可能な眼科撮影装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から、通常の眼底のカラー撮影(無散瞳、散瞳撮影)を行うほかに、可視蛍光像を撮影する可視蛍光撮影、赤外蛍光像を撮像する赤外蛍光撮影が可能な眼底カメラが知られている。これら種々の撮影モードでは、眼底観察時に、アライメントやフォーカス調整が行われた後、撮影スイッチが操作され、眼底像が撮影される。 【0003】 撮影に先立つアライメントやフォーカス調整では、アライメント指標やフォーカス指標が被検眼に投影され、その際、眼底からの像を受像する光電変換器の状況によって指標の光量が制御されたり(特許文献1)、電子カメラのゲインに応じて指標の明るさが制御されたり(特許文献2)、蛍光時に撮影に応じて指標を遮光したり(特許文献3)、撮影時に指標を遮光したり(特許文献4)、あるいは赤外蛍光撮影時時間の経過によって観察光の波長を変えることが行われている(特許文献5)。 【特許文献1】特開昭62−41637号公報 【特許文献2】特開平9−66032号公報 【特許文献3】特開平11−197113号公報 【特許文献4】実開平5−102号公報 【特許文献5】特開2004−81255号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、観察用のCCDと動画撮影用のCCDを共通にして赤外蛍光撮影を行う眼底カメラでは、観察画像と記録画像が共通になるため、診断に不要なフォーカス指標、アライメント指標が同時に記録されてしまうという問題がある。 【0005】 これを避けるため、赤外蛍光撮影時に指標を使用しないようにすると、目視にてフォーカス、アライメントを調整する必要がある。しかし赤外蛍光光量が充分な開始初期は目視で調整できても、赤外蛍光光量が不足する後期には目視でのフォーカス、アライメントの調整が困難となる。従って、前期から後期への移行時に検者の判断で指標の点灯、消灯を切り替える必要性がでてくる。そのため、動画記録中に指標の点灯、消灯を切り替えるという作業が検者の負担になっていた。 【0006】 従って、本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、赤外蛍光撮影の全期間に渡って、フォーカス、アライメントを確実に調整でき、良好な赤外蛍光像を撮影、記録することが可能な眼科撮影装置を提供することをその課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明は、 少なくとも赤外蛍光撮影モードを有し、眼底の赤外蛍光撮影が可能な眼科撮影装置であって、 赤外蛍光撮影時被検眼に投影されるフォーカス指標及び/又はアライメント指標を形成する指標光源と、 眼底の赤外蛍光像を撮影する撮像手段と、 前記撮像手段で撮影された眼底の赤外蛍光像を動画として録画する記録装置と、 赤外蛍光撮影中、赤外蛍光像を録画するときとしないときで指標光源の光量を異なった光量に制御する制御手段と、 を有することを特徴とする。 【発明の効果】 【0008】 本発明では、赤外蛍光像を動画として記録するときには、診断に不要なフォーカス指標、アライメント指標を暗くできるので、指標が記録用画像に実質写らないようにできる(請求項1)。 【0009】 また、本発明では、赤外蛍光の後期になり、赤外蛍光光量が不足するときには、撮像手段の自動利得制御機能が有効となって、あるいは録画中の指標光源の光量が増量されるので、指標が明るくなり、指標像を確認しながらアライメントあるいはフォーカス調整ができるようになり、赤外蛍光撮影の動画撮影並びに記録を安定して行うことが可能となる(請求項2〜6)。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 本発明は、眼底の赤外蛍光像を撮影する赤外蛍光撮影が可能な眼底カメラであって、赤外蛍光像を動画として取り込むときは、フォーカス指標、アライメント指標を暗くして指標像が記録されないようにするとともに、赤外蛍光の後期になり、赤外蛍光光量が不足するときには、画面上の指標が明るくなるようにし、アライメントあるいはフォーカス調整を安定して行うことができるようにしたもので、以下に、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。 【実施例】 【0011】 <眼科撮影装置の構成> 図1には、本発明の眼科撮影装置(眼底カメラ)の実施例が図示されており、ハロゲンランプなどの観察用光源1からの光束は、凹面鏡2で集光されたあと、撮影光源であるストロボ3、コンデンサーレンズ4を経てミラー5で反射された後、リレーレンズ20、21を通過して穴あき全反射ミラー22で反射され、この全反射ミラー22で反射された光束は対物レンズ23により被検眼Eの瞳Epで結像された後、眼底Erに入射する。 【0012】 この眼底照明光学系の光路には、無散瞳時に、赤外透過フィルタ6が観察用光源1の後に挿入され、また照明光学系には、標準リングスリット11、小瞳孔用リングスリット12、蛍光用リングスリット13を切り替えることができるリングスリット切替手段10が設けられる。標準リングスリット11は、通常使用されるリングスリットで、小瞳孔用リングスリット12は、被検者の散瞳状態が十分ではないとき、あるいは被検者が子供のような、いわゆる小瞳孔に対して使用され、蛍光用リングスリット13は、可視蛍光あるいは赤外蛍光撮影のときに用いられるもので、照明光を多く入射させるために使用される。これらのリングスリットは、ほぼ被検眼Eの瞳Epの位置に結像され、リング状の開口部を介して照明光が入射され、それにより眼底が均一に照明される。 【0013】 また、リングスリット切替手段10の背後には、スルーフィルタ16、450nmから520nmの青色光束を通過させる可視蛍光エキサイタフィルタ17、700nmから800nmの赤外光を通過させる赤外蛍光エキサイタフィルタ18を切り替える照明用フィルタ切替手段15が配置される。スルーフィルタ16が光路に挿入されると、すべての光束を通過させることができる。可視蛍光エキサイタフィルタ17は、可視蛍光撮影時に挿入され、また赤外蛍光エキサイタフィルタ18は、赤外蛍光撮影時に光路に挿入され、赤外域のみの光を透過させる。 【0014】 被検眼Eの眼底Erからの反射光は、再び瞳Epの中心部を通過して対物レンズ23を介して受光され、穴あき全反射ミラー22の穴を通過し、撮影光学系の光路に配置された撮影絞り24、ハーフミラー74、フォーカスレンズ25、26、結像レンズ27を通過してリターンミラー30に入射する。結像レンズ27は、倍率の異なる結像レンズ28と交換できこれにより変倍機構を構成している。また、この撮影光路でハーフミラー74とフォーカスレンズ25の間に、可視蛍光撮影時、眼底からの可視蛍光を透過させるために可視蛍光バリアフィルタ42が挿入できるようになっている。 【0015】 リターンミラー30で反射された眼底からの光束は、リターンミラー31で反射され肉眼観察光学系を構成する接眼レンズ(ファインダ)32に入射するので、検者は接眼レンズ32を介して眼底像を観察することができる。また、赤外透過フィルタ6を挿入し、リターンミラー31が跳ね上がって光路より離脱すると、眼底からの光束はリターンミラー33により反射されて赤外光用観察光学系に入射する。この赤外光用観察光学系は、赤外光に感度を有する撮像手段としての赤外CCD35を有し、これにより撮像された赤外眼底像は、切替回路39を介してモニタ40に表示される。この赤外CCD35は、自動利得制御機能(AGC)を備えており、撮影対象が暗くなると、そのゲインが増大し、感度が増大する。 【0016】 赤外CCD35は、眼底観察中の画像を撮像するので、モニタ40には、眼底観察中に撮像される眼底の赤外動画像が表示され、検者は眼底像をモニタ40で観察しながら、アライメントやフォーカス調整を行うことができる。また、赤外CCD35は、後述するように、赤外蛍光撮影時、眼底の赤外蛍光像を動画撮影するためにも用いられる。 【0017】 図1の構成では、アライメントを行うために、アライメント指標光源60と、投影レンズ61並びに指標を穴あき全反射ミラー22に導くオプティカルファイバー62が設けられる。アライメント指標光源60は、赤色の可視光を発光する赤色LEDと赤外光を発光する赤外光LEDを同一位置に配置した2色LEDからなり、赤外蛍光撮影のときは赤外光LEDを点灯し、その他の撮影モードのときは、赤色LEDを点灯させる。赤外CCD35を使用して観察するとき、アライメント光源として赤外光源を使用すると被検者を縮瞳させてしまう心配が無く効率も良いが、波長により結像点が変わってしまうため、赤外蛍光撮影以外のモードのときは、赤色LEDを使用する。被検者側から見ると赤外と違い多少なりとも赤く見えるので縮瞳させてしまうデメリットがあるので、縮瞳を防ぐために、赤色LEDを点灯するときは減光して使用する。 【0018】 このように、アライメント指標光源60の点灯により形成される赤外光ないし赤色の可視光の指標は、レンズ61、オプティカルファイバー62を介して前眼部に投影される。 【0019】 また、フォーカス調整を行うために、赤外光を発光する赤外光LEDと赤色の可視光を発光する赤色LEDを別個に使用したフォーカス指標光源70が設けられ、このフォーカス指標光源70からのフォーカス指標は、レンズ71、ミラー72、レンズ73、ハーフミラー74を介して眼底に投影され、フォーカス調整に使用される。フォーカス指標光源70に関しては、赤色LEDと赤外光LEDの2個の別個を用い、それぞれ異なる光学系で、指標の結像点を調整できるため、赤外蛍光撮影モードの時は、赤外光LEDを点灯させ、それ以外の撮影モードでは、赤色LEDを点灯させる。なお、図1では、フォーカス指標投影系は、例えば、フォーカス指標光源70に赤色LEDを用いたものが図示されており、図1には、図示されていないが、フォーカス指標光源70に赤外光LEDを用いた場合の異なる光学系が存在する。 【0020】 また、リターンミラー31とリターンミラー33間の光路には、赤外蛍光撮影時、820nmから900nmの赤外光を透過させる赤外蛍光バリアフィルタ43が挿入できるようになっている。 【0021】 リターンミラー33が跳ね上がって光路から離脱すると、眼底からの光束は、ダイクロイックミラー34に入射し、この光学素子により可視光と赤外光が分離される。可視光はダイクロイックミラー34で反射されて可視光に感度を有する撮像手段としてのカラーCCD36に入射し、一方赤外光は、ダイクロイックミラー34を透過して赤外光に感度を有する撮像手段としての赤外CCD37に入射する。カラーCCD36で撮像された眼底像は、ダイクロイックミラー34で反射された像であるので、赤外CCD37で撮像された眼底の反転像となっている。従って、画像反転回路38を設け、この画像反転回路38により、カラーCCD36と赤外CCD37からのいずれかの像を反転処理して観察画像と撮影画像の上下が一致するように画像処理する。 【0022】 カラーCCD36と赤外CCD37は、撮影時ストロボ3の発光により得られる眼底像を静止画として撮像するので、モニタ40には、切替回路39を介して眼底の静止画像が表示されるとともに、静止画が記録装置50に記録できるようになっている。また、この記録装置50には、赤外CCD35からの動画像も記録できるようになっている。 【0023】 リターンミラー30が跳ね上がって光路から離脱する時には、眼底画像が35mmフィルムのような写真フィルム44に撮影できるようになっている。この写真フィルムの代わりにカラーCCD36と同等な撮像手段を用いて眼底像を撮影することもできる。 【0024】 また、赤外並びに可視蛍光撮影時に、蛍光剤が静注されてからの時間を計時するタイマー51が設けられ、この時間信号がマイクロコンピュータなどから構成される制御回路(制御手段)52に入力される。この制御回路52には、さらに、撮影モード設定手段53からの撮影モードを示す信号並びに撮影スイッチ54からの信号が入力され、制御回路52は、各入力信号に基づいて、それぞれ撮影モードに従って、以下に説明するように、リングスリット切替手段10、照明用フィルタ切替手段15の制御、赤外透過フィルタ6、可視蛍光バリアフィルタ42、赤外蛍光バリアフィルタ43の挿脱、ミラー30、31、33の挿脱、CCD35、36、37の駆動、アライメント指標光源60とフォーカス指標光源70の光量制御、並びにストロボ3の点灯制御を行い、また変倍レンズ27、28を選択して変倍制御を行う。 【0025】 このように構成された眼科撮影装置の動作を、図2を参照して説明する。本発明の眼科撮影装置では、散瞳撮影、無散瞳撮影、可視蛍光撮影、赤外蛍光撮影の各撮影モードでの撮影が可能であり、通常のカラー撮影は散瞳撮影あるいは無散瞳撮影で行われる。 【0026】 図2において、時点t1からt9の部分は、散瞳、無散瞳、可視蛍光並びに赤外蛍光の各撮影モードで行われる眼底の静止画撮影を示しており、時点t11〜t17の部分は、赤外蛍光撮影のときに行われる眼底の動画撮影を示している。 【0027】 時点t1でメインスイッチ(不図示)が投入されると、観察光源1が点灯するとともに、図2に示したように、アライメント指標光源60、フォーカス指標光源70が点灯され、赤外CCD35が所定のゲインで駆動される。 【0028】 <散瞳撮影> 散瞳撮影の場合には、被検者に散瞳剤が点眼される。撮影モード設定手段53により散瞳撮影が設定されると、制御回路52は、赤外透過フィルタ6を光路から離脱させ、また、リングスリット切替手段10を駆動して、通常の場合は標準リングスリット11を、また小瞳孔の場合は、小瞳孔用リングスリット12を光路に挿入する。また照明用フィルタとしてはスルーのフィルタ16が選択されて光路に挿入され、バリアフィルタ42、43は蛍光撮影のためのものであるので、光路から離脱され、リターンミラー30、31、33は図示の位置を占めている。 【0029】 観察用光源1からの光束は、ミラー5で反射された後、標準リングスリット11(あるいは小瞳孔用リングスリット12)、スルーのフィルタ16、リレーレンズ20、21を通過して穴あき全反射ミラー22で反射されて対物レンズ23に入り、眼底Erを照明する。被検眼Eの眼底Erからの反射光は、対物レンズ23、穴あき全反射ミラー22、撮影絞り24、ハーフミラー74、フォーカスレンズ25、26、結像レンズ27を通過してリターンミラー30、31を介して接眼レンズ32に入射する。 【0030】 散瞳撮影のときは、アライメント指標光源60並びにフォーカス指標光源70は、赤色LEDが点灯されるので、検者は、ファインダで赤色のアライメント指標並びにフォーカス指標を観察しながら、アライメント、フォーカス調整を行う。 【0031】 アライメント、フォーカス調整が完了すると、時点t2で撮影スイッチ(シャッター)54が操作され、それに連動して、アライメント指標光源60、フォーカス指標光源70が消灯し、続いてt4でストロボ3が発光する。ストロボ発光の前後t3とt5でカラーCCD36が駆動され、またリターンミラー33が光路から離脱するので、眼底がカラーCCD36により静止画として撮影される。 【0032】 このとき、撮影スイッチ54は押し続けているので連写が行われ、時点t6で再びカラーCCD36が駆動され、t7でストロボ3が発光し、2枚目の静止画が撮影される。時点t8で撮影スイッチ53を戻すと、静止画撮影が終了し、アライメント指標光源60、フォーカス指標光源70が点灯して観察モードとなる。撮影された各静止画は記録装置50に記録され、保存される。 【0033】 なお、撮影はフィルム44でもできるので、このときには、ミラー30が光路から離脱される。また、接眼レンズ32によらず、赤外観察もできるので、そのときはリターンミラー31が光路から離脱され、眼底像が赤外CCD35により動画撮像され、検者はモニタ40を介して眼底を観察し、アライメントやフォーカス調整を行うことができる。なお、観察に赤外CCD35を用いるときは、フォーカス指標光源70は、赤外光LEDが点灯され、赤外光のフォーカス指標が投影される。 【0034】 以上の散瞳撮影の場合が、図4にも要約して図示されており、リングスリットとしては、標準リングスリット11あるいは小瞳孔用リングスリット12が選択される。また、スルーのフィルタが選択されるので、エキサイタフィルタは「なし」となっており、バリアフィルタ42、43も光路から離脱しているので、同様に「なし」となっている。観察光量、撮影光量は、リングスリットに応じて調節され、標準リングスリットの場合は「0」(デフォルト値)で、一方小瞳孔用リングスリットの場合は「+1」にして、観察、撮影が行われる。また蛍光撮影ではないので、蛍光剤を静注してからの計時を行うタイマーは「なし」となっている。また、観察手段としては、上述したようにファインダ(接眼レンズ32)を介した肉眼観察か、あるいは赤外CCD35によるモニタ40での観察が行われ、撮影手段としては、35mmフィルム44あるいはカラーCCD36が用いられる。また、アライメント指標光源60、フォーカス指標光源70は、観察時には赤色LEDが点灯され、撮影時には消灯される。なお、赤外CCD35で観察が行われるときは、アライメント指標光源60の赤色LEDは減光されるので、「赤−」として図示されている。 【0035】 <無散瞳撮影> 無散瞳撮影が行われる場合には、赤外透過フィルタ6が挿入され、リングスリットとして小瞳孔用リングスリット12が選択される。またリターンミラー31が跳ね上がって光路から離脱され、観察時には、赤外CCD35によるモニタ40での観察になるところが、散瞳撮影時と相違するところである。従って、静止画の撮影も、図2に示した流れで連写が行われ、撮影された各静止画はフィルム44にあるいは記録装置50に記録され、保存される。また、観察手段は、図4に示したように赤外CCD35のみとなっており、観察時には、アライメント指標光源60は、赤色LEDが減光して点灯されて、暗めの赤色の可視光を発光し、またフォーカス指標光源70は、赤外光LEDが点灯して赤外光を発光する。 【0036】 <可視蛍光撮影> 可視蛍光撮影のときは、リングスリットは、標準あるいは小瞳孔用リングスリット11、12あるいは蛍光用リングスリット13が選択され、それに応じて観察光量、撮影光量は、「+3」、「+4」、「+2」に増光される。また、照明光用フィルタとしては、可視蛍光エキサイタフィルタ17が、撮影用フィルタとしては、可視蛍光バリアフィルタ42が選択される。 【0037】 観察時、赤外CCD35でモニタ観察するときは、赤外透過フィルタ6が挿入され、リターンミラー31は光路から離脱される。一方、ファインダ32で観察が行われるときは、赤外透過フィルタ6が光路から離脱され、リターンミラー31は光路に挿入される。ファインダで観察するときは、可視蛍光エキサイタフィルタ17を光路に挿入しておく。 【0038】 ファインダ32で観察を行うときは、アライメント指標光源60並びにフォーカス指標光源70は、図4に示したように、赤色LEDが点灯され、また赤外CCD35で観察するときは、アライメント指標光源60は、赤色LEDが減光して点灯され、またフォーカス指標光源70は赤外光LEDが点灯する。 【0039】 アライメント、フォーカス調整が完了すると、蛍光剤が静注され、エキサイタフィルタ17とバリアフィルタ42が光路に挿入され、タイマー51が計時を開始する。所定時間T1が経過すると、可視蛍光エキサイタフィルタ17を通過した励起光により眼底に可視蛍光像が発生するので、撮影スイッチ54が押され(図2の時点t2)、ストロボ3が発光する。このときリターンミラー30の位置に応じて、可視蛍光像が35mmフィルム44あるいはカラーCCD36により撮影される。撮影スイッチ54が操作されるごとに同様な動作となり、また連写が行われる場合には、図2に示したように、撮影スイッチ54を押し続ける。なお静止画をカラーCCD36で撮像する場合には、リターンミラー30を光路に挿入し、リターンミラー31、33を光路から離脱させるようにする。カラーCCD36で撮影された静止画は、記録装置50に記録され、保存される。 【0040】 <赤外蛍光撮影(静止画)> 赤外蛍光撮影が行われるときは、ファインダ32による観察ができないので、赤外CCD35によるモニタ観察のみとなる。モニタ観察するときには、リングスリットとしては、標準リングスリット11あるいは蛍光用リングスリット13が選択され、観察光量は「+6」あるいは「+5」に増光される。アライメント指標光源60並びにフォーカス指標光源70は、いずれも赤外光LEDが点灯され、赤外光を発光する。照明光用フィルタとしては、赤外蛍光用エキサイタフィルタ18が、撮影用フィルタとしては、赤外蛍光バリアフィルタ43が選択される。また、撮像素子としては赤外CCD37が用いられる。 【0041】 時点t2でアライメント、フォーカス調整が完了すると、蛍光剤が静注され、赤外蛍光バリアフィルタ43が挿入され、タイマー51が計時を開始する。所定時間T2が経過すると、赤外蛍光エキサイタフィルタ18を通過した励起光により眼底に赤外蛍光像が発生するので、撮影スイッチ54が押され、ストロボ3が発光する(時点t4、t7)。このとき、リターンミラー30は、図示の位置に固定され、リターンミラー31、33が跳ね上がるので、赤外蛍光像がダイクロイックミラー34を透過して赤外CCD37に入射し、眼底の赤外蛍光像が静止画として撮影される。この赤外蛍光像は、画像反転処理回路38で画像の上下が反転されて切替回路39を介してモニタ40に静止画として表示され、また記録装置50に静止画として記録され、保全される。 【0042】 <赤外蛍光撮影(動画)> 赤外蛍光撮影で眼底像を動画として撮影、記録する場合には、リングスリットとしては、蛍光用リングスリット13が選択され、静止画撮影と同様に、照明光用フィルタとしては、赤外蛍光エキサイタフィルタ18が、撮影用フィルタとしては、赤外蛍光バリアフィルタ43が選択される。また、アライメント指標光源60並びにフォーカス指標光源70はいずれも赤外光LEDが点灯されて、赤外光の指標が投影される。そして、赤外CCD35を用いてアライメント指標、フォーカス指標像をモニタ40上で観察しながらアライメント、フォーカス調整が行われる。この状態が図2で時点t11からt12までの区間である。 【0043】 時点t12でアライメント、フォーカス調整が完了すると、蛍光剤が静注され、赤外蛍光バリアフィルタ43が挿入され、タイマー51が計時を開始する。所定時間T2が経過すると、赤外蛍光エキサイタフィルタ18を通過した励起光により眼底に赤外蛍光像が発生するので、撮影スイッチ54が押され、動画記録が開始され、赤外CCD35からの眼底の赤外蛍光像が動画として記録装置50に記録され、保存される。 【0044】 ここで、時点t12で動画記録が開始されたとき、制御回路52は、アライメント指標光源60及びフォーカス指標光源70の光量を変化(減少)させ、アライメント指標とフォーカス指標の明るさを暗くする。この状態が図2で時点12で指標光源60、70が「明点灯」から「暗点灯」に変化することで示されている。また、図4ではこの状態が「赤外−」で図示されている。 【0045】 このように、赤外蛍光光量が充分足りている前期では、アライメント指標とフォーカス指標が観察撮影画像に現れない程度の光量で投影され、この状態では指標像が実質には写らず、画質を損ねることはなく、指標像が診断に邪魔になるのを防止できる。これにより動画記録時にも、録画しないときには、通常の観察(アライメント)時と同じように、アライメント指標とフォーカス指標を明るくすることができ、動画記録時における眼底カメラの操作が便利になる。 【0046】 赤外蛍光は後期の段階となると、光量が少なくなり、例えば時点t13になると、画面の明るさを一定に保つために、赤外CCD35の自動利得制御(AGC)がオンとなり、そのゲインは図2に示したように、時間の経過とともに上昇する。この際、各指標光源60、70の光量は、制御回路52により一定に保持されているので、一定の輝度(明るさ)になっている。しかし、赤外CCD35の感度が徐々に増幅するためにそれに合わせて、アライメント指標並びにフォーカス指標はモニタ40の画面上に徐々に明るく写るようになる。従って、赤外蛍光光量に反比例して指標の画面上での輝度を上げることができ、赤外蛍光像が暗くなっても、アライメント並びにフォーカス調整を支障なく行うことができる。 【0047】 図2の時点t14では、撮影スイッチ54が操作され、動画記録が中断される。このとき、制御回路52は、再びアライメント指標光源60とフォーカス指標光源70の光量を増大させ、各指標光源を「明点灯」させる。これにより、必要な場合には、観察時と同様に明るい指標でアライメントあるいはフォーカス調整を行うことができる。 【0048】 時点t15で再び撮影スイッチ54を操作すると、各指標光源60、70は「暗点灯」に切り替わり、光量が減少する。この場合の各指標光源の光量は、時点t12での光量と同じレベルであり、暗いアライメント指標とフォーカス指標が投影されるが、赤外CCD35の感度は、図2に示すように、赤外蛍光光量に反比例して増大しているので、各指標はモニタ40の画面上では明瞭に写るようになり、赤外蛍光光量が不足する後期の段階でも、支障なくアライメント並びにフォーカス調整を行うことができる。 【0049】 以上の実施例では、赤外CCD35の自動利得制御の機能を利用して画面上に写るアライメント指標とフォーカス指標の明るさを増すようにしているが、制御回路52により、各指標光源の光量を増大させることによってその効果を更に高めることができる。この例が図3に図示されており、制御回路52は、自動利得制御機能が有効になる時点t13から、投影されるアライメント指標とフォーカス指標が徐々に明るくなるように、各指標光源60と70の光量を制御する(時点t13からt14;時点t15からt16)。これにより、赤外蛍光の後期になるほど明るい指標が得られ、赤外蛍光の後期でのアライメント並びにフォーカス調整を容易にすることができる。 【0050】 また、以上の実施例では、自動利得制御が機能する時点から録画中の指標光源の光量を増大させているが、赤外蛍光撮影開始からの時間をタイマ51で計時し、赤外蛍光撮影が開始されてから所定の時間が経過した後は、録画中の各指標光源60、70の光量を時間の経過とともに変化(明るく)させるようにしてもよい。 【0051】 このように、赤外蛍光撮影において、赤外蛍光光量がフォーカス、アライメント調整を行うのに充分な場合は、診断に不要なフォーカス指標、アライメント指標が記録用画像に実質写らないようにでき、また赤外蛍光光量がフォーカス、アライメント調整を行うのに不足してきたときには、フォーカス指標、アライメント指標がはっきり画像に写るようにすることにより、赤外蛍光光量が不足して暗くなってもフォーカス、アライメント調整を確実に行うことができる。 【0052】 動画記録は赤外蛍光撮像中に前期と後期の全体に渡って行われるが、実質臨床診断上重要なのは前期の動画であり、その前期の画像には指標像が写るのを防止し、後期に入り指標がないとアライメントあるいはフォーカス調整が困難になると、指標が明るくなり、指標像を確認しながらアライメントあるいはフォーカス調整ができるようになり、赤外蛍光撮影の動画撮影並びに記録を安定して行うことが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0053】 【図1】本発明の眼科撮影装置の構成を示す構成図である。 【図2】眼底の静止画撮影並びに動画撮影時の流れを示すタイミング図である。 【図3】眼底の静止画撮影並びに動画撮影時の他の流れを示すタイミング図である。 【図4】各撮影モードにおいて行われる動作を示した表図である。 【符号の説明】 【0054】 11 標準リングスリット 12 小瞳孔用リングスリット 13 蛍光リングスリット 17 可視蛍光エキサイタフィルタ 18 赤外蛍光エキサイタフィルタ 42 可視蛍光バリアフィルタ 43 赤外蛍光バリアフィルタ 52 制御回路(制御手段) 53 撮影モード設定手段 54 撮影スイッチ 60 アライメント指標光源 70 フォーカス指標光源
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| 【出願人】 |
【識別番号】000163006 【氏名又は名称】興和株式会社 【住所又は居所】愛知県名古屋市中区錦3丁目6番29号
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| 【出願日】 |
平成16年12月15日(2004.12.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075292 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 卓
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| 【公開番号】 |
特開2006−167068(P2006−167068A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願2004−362112(P2004−362112) |
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