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【発明の名称】 視野等の検査用眼覆い
【発明者】 【氏名】村田 隆昭
【住所又は居所】熊本県菊池郡菊陽町津久礼91−1 阿蘇製薬株式会社内

【氏名】吉川 正徳
【住所又は居所】熊本県菊池郡菊陽町津久礼91−1 阿蘇製薬株式会社内

【要約】 【課題】眼の視野を検査する時に眼を被覆する眼覆いであって、瞬きが可能なように且つ光を完全に遮断した状態に眼を被覆し、能率よく正確な検査を可能にする。

【解決手段】片面全面に粘着剤層2を層着している支持シート1は、眉毛を含む眼の周囲全体を被覆可能な横長長方形状に形成されてあり、この支持シート1の中央部に該支持シート1より一回り小さい形状の眼覆いパッド3を貼着し、この眼覆いパッド3の上端部に眉毛を被覆する眉毛被覆突縁部3aを設けていると共にこの眉毛被覆突縁部3a以外の眼覆いパッド3の周囲に上記粘着剤層2の外周部を露出させてあり、中央部に折り目を付して立体的に形成して眉毛被覆突縁部3aにより眉毛を被覆し、それ以外の眼の周囲に粘着剤層2を貼着して眼覆いパッド3により瞬きが可能な状態に一方の眼を被覆して他方の眼の検査を行うように構成している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼の周囲を被覆可能な大きさに形成され且つ片面全面に粘着剤層を設けている支持シートと、上端部を眉毛被覆端部に形成している眼覆いパッドと、この眼覆いパッドを被覆している剥離紙とからなり、眼覆いパッドを上記支持シートの粘着剤層に貼着していると共に、眉毛被覆端部以外の眼覆いパッドの外周端縁から支持シートの外周部を外方に突出させてあり、さらに、眼覆いパッドの下端中央部に切欠部を形成し、この切欠部をその幅方向の中央部から二つ折りすることによって該切欠部から露出している粘着剤層の両側部を互いに接合、接着させるように構成していることを特徴とする視野等の検査用眼覆い。
【請求項2】
眼覆いパッドの眉毛被覆端部の幅方向の中央部に、眼覆いパッドの下端中央部に形成した切欠部と同じく切欠部を形成してこの上側切欠部内に支持シートの上端中央部を露出させ、該上側切欠部を下側切欠部と共にその幅方向の中央部から二つ折りすることによってこれらの切欠部から露出している粘着剤層の両側部を互いに接合、接着させるように構成していることを特徴とする請求項1に記載の視野等の検査用眼覆い。
【請求項3】
剥離紙を左右に二分割してこれらの剥離紙の対向側端面間に眼覆いパッドの切欠部を露出させた状態で眼覆いパッド上に被覆して該眼覆いパッドから露出している支持シートの外周粘着剤層に剥離可能に貼着していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の視野等の検査用眼覆い。
【請求項4】
眼の周囲を被覆可能な大きさに形成され且つ片面全面に粘着剤層を設けている支持シートに上端部を眉毛被覆端部に形成している眼覆いパッドを、この眼覆いパッドの両側端から支持シートの両側端部を外側方に突出させた状態にして上記粘着剤層上に貼着していると共に、眼覆いパッドから外側に露出した粘着剤層部分を剥離紙によって剥離可能に被覆してあり、さらに、これらの支持シートと眼覆いパッドとの幅方向の中央部を眼覆いパッドが内面側になるように二つ折りしてこの折り目を支点として眼覆いパッドの両側部を立体的に展開可能に構成していることを特徴とする視野等の検査用眼覆い。
【請求項5】
眼覆いパッドは合成樹脂繊維の不織布からなり、その二つ折りした折り目部分を該合成樹脂繊維の熱融着により固定していることを特徴とする請求項4に記載の視野等の検査用眼覆い。
【請求項6】
二つ折りした折り目部分の上下端部を上下端に向かうに従って折り目からそれぞれ遠ざかる方向に傾斜した傾斜融着部に形成していることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の視野等の検査用眼覆い。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は眼の検査、特に視野を検査する際に、光を遮断した状態で且つ瞬きが可能なように眼を被覆して視野を測定するための眼覆いに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、視野を検査するには、一方の眼をガーゼにより被覆した状態にして他方の眼の視野を測定し、次いで、他方の眼をガーゼにより被覆した状態にして一方の眼の視野の測定を行っているが、この視野の検査時には正確な測定を可能にするために、ガーゼが鼻梁を越えないこと、ガーゼの下で瞬きができること、鼻側と下耳側が完全に遮蔽されていることが必要な条件となっている。
【0003】
この条件を満たすようにガーゼを眼に当てがって、眼を被覆することは比較的容易であるが、ガーゼをその被覆状態で眼の周囲に貼着するには、予め、ガーゼの表面に数片の粘着テープを取り付けておき、この粘着テープにおけるガーゼの外周端から突出した両端部を眼の周囲の皮膚に貼着しなければならないため、その作業に手間を要する上に、貼着時にガーゼの位置がずれて再度、貼り直さなければならない事態が発生し、円滑な検査が行えなくなるといった問題点があった。
【0004】
一方、視野の検査用ではないが、子供の斜視等の光遮断治療を行うための光遮断眼覆いとして、例えば、参考文献1に記載されているように、片面に感圧接着剤を層着している支持シートに該支持シートよりも一回り小さい眼覆いパッドを貼着し、この眼覆いパッドの外周端から露出している支持シートの上記感圧接着剤の外周部上に剥離紙を貼着して該剥離紙により眼覆いパッドを被覆した構造のものが知られている。
【特許文献1】実開平3−24120号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のように構成した眼覆いを視野の検査に採用した場合、支持シートが鼻梁を越えないように且つ鼻側と下耳側が完全に遮蔽されるように貼着することができるが、眼覆いパッドの外周端から突出している支持シートにおける外周部の感圧接着剤を眼の回りに接着させて眼覆いパッドを眼窩に固定させるので、眼覆いパッドが瞼に当接した状態となって瞬きができなくなり、視野の検査用としては不適である。また、支持シートの外周部に層着している感圧接着剤の外周部を全周に亘って眼覆いパッドの外周端から露出させているために、支持シートを大きくすると該支持シートの上端部側の感圧接着剤が眉毛に接着して使用が困難になるといった問題点が生じる。
【0006】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは視野等の検査時に、瞬きが可能なように且つ外部に対する光の遮断が確実に行えるように、眼を簡単且つ正確に被覆することができる視野等の検査用眼覆いを提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明の視野等の検査用眼覆いは、請求項1に記載したように、眼の周囲を被覆可能な大きさに形成され且つ片面全面に粘着剤層を設けている支持シートと、上端部を眉毛被覆端部に形成している眼覆いパッドと、この眼覆いパッドを被覆している剥離紙とからなり、眼覆いパッドを上記支持シートの粘着剤層に貼着していると共に、眉毛被覆端部以外の眼覆いパッドの外周端面から支持シートの外周部を外方に突出させてあり、さらに、眼覆いパッドの下端中央部に切欠部を形成し、この切欠部をその幅方向の中央部から二つ折りすることによって該切欠部から露出している粘着剤層の両側部を互いに接合、接着させるように構成している。
【0008】
このように構成した視野等の検査用眼覆いにおいて、請求項2に係る発明は、上記眼覆いパッドの眉毛被覆端部の幅方向の中央部に、眼覆いパッドの下端中央部に形成した切欠部と同じく切欠部を形成してこの上側切欠部内に支持シートの上端中央部を露出させ、該上側切欠部を下側切欠部と共にその幅方向の中央部から二つ折りすることによってこれらの切欠部から露出している粘着剤層の両側部を互いに接合、接着させるように構成している。
【0009】
さらに、請求項3に係る発明は、上記剥離紙を左右に二分割してこれらの剥離紙の対向側端面間に眼覆いパッドの切欠部を露出させた状態で眼覆いパッド上に被覆して該眼覆いパッドから露出している支持シートの外周粘着剤層に剥離可能に貼着していることを特徴とする。
【0010】
一方、請求項4に係る発明は、本発明の別な視野等の検査用眼覆いの構造であって、眼の周囲を被覆可能な大きさに形成され且つ片面全面に粘着剤層を設けている支持シートに上端部を眉毛被覆端部に形成している眼覆いパッドを、この眼覆いパッドの両側端から支持シートの両側端部を外側方に突出させた状態にして上記粘着剤層上に貼着していると共に、眼覆いパッドから外側に露出した粘着剤層部分を剥離紙によって剥離可能に被覆してあり、さらに、これらの支持シートと眼覆いパッドとの幅方向の中央部を眼覆いパッドが内面側になるように二つ折りしてこの折り目を支点として眼覆いパッドの両側部を立体的に展開可能に構成している。
【0011】
このように構成した視野等の検査用眼覆いパッドにおいて、請求項5に係る発明は、眼覆いパッドを合成樹脂繊維の不織布から形成して、その二つ折りした折り目部分を該合成樹脂繊維の熱融着により固定していることを特徴とする。
【0012】
さらに、請求項6に係る発明は、上記二つ折りした折り目部分の上下端部を上下端に向かうに従って折り目からそれぞれ遠ざかる方向に傾斜した傾斜融着部に形成した構造としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の視野等の検査用眼覆いによれば、眼の周囲を被覆可能な大きさに形成され且つ片面全面に粘着剤層を設けている支持シートと、上端部を眉毛被覆端部に形成している眼覆いパッドと、この眼覆いパッドを被覆している剥離紙とからなり、眼覆いパッドを上記支持シートの粘着剤層に貼着していると共に、眉毛被覆端部以外の眼覆いパッドの外周端面から支持シートの外周部を外方に突出させているので、眉毛に粘着剤層を貼着させることなく該眉毛を眼覆いパッドの上端部の眉毛被覆端部によって被覆した状態で眉毛以外の眼の周囲に支持シートの粘着剤層を貼着させることができ、従って、眼覆いパッドにより眼を確実に且つ使用後に剥離が容易に行えるように被覆することができる。
【0014】
さらに、上記眼覆いパッドの眉毛被覆端部を眉毛に対向させて該眉毛上に重ね合わせることによって、眼の周囲に対する支持シートの粘着剤層の貼着位置を簡単且つ正確に設定することができ、支持シートと共に眼覆いパッドによる眼の被覆作業が素早く、確実に行うことができると共に、上記眼覆いパッドの下端中央部には切欠部が形成されてあり、この切欠部をその幅方向の中央部から二つ折りすることによって該切欠部から露出している粘着剤層の両側部を互いに接合、接着させるように構成しているので、切欠部に露出している粘着剤層をその中央部から二つ折りして接合、接着することにより、眼覆いパッドの幅方向の中央部が周縁部から前方に向かって突出した状態となって後面側に凹部を設けた立体的な眼覆いパッドに形成することができる。
【0015】
従って、眼覆いパッドにより眼を被覆した時に、この凹部の空間部によって被覆された状態となり、眼覆いパッドが眼に接することなく瞬きを自由に行えるように眼覆いパッドにより被覆することができ、視野等の検査が円滑且つ精度よく行うことができる。また、上述したように、支持シートは眉毛に接着することなく眼覆いパッドの上端部の眉毛被覆端部を介して該眉毛を被覆しているので、一方の眼の検査を行ったのち、該眼覆いパッドで被覆されている他方の眼側から支持シートを簡単に剥離して他方の眼の検査に再使用することができる。
【0016】
また、請求項2に係る発明によれば、上記眼覆いパッドの眉毛被覆上端部の幅方向の中央部に、眼覆いパッドの下端中央部に形成した切欠部と同じく切欠部を形成してこの上側切欠部内に支持シートの上端中央部を露出させ、該上側切欠部を下側切欠部と共にその幅方向の中央部から二つ折りすることによってこれらの切欠部から露出している粘着剤層の両側部を互いに接合、接着させるように構成しているので、眼覆いパッドをその幅方向の中央部から二つ折りすることによってその折り目から両側端部に向かって斜め外側方に傾斜させることができると共に、眼覆いパッドの中央部の上下切欠部に露出させている支持シートの上下中央部の粘着剤層の両側部を互いに接合、接着することによって眼覆いパッドの中央上下端部をそれぞれ後方に向かって傾斜させることができ、従って、眼の周囲を完全に被覆することができる立体化した眼覆いパッドを形成することができる。
【0017】
さらに、請求項3に係る発明によれば、上記剥離紙を左右に二分割してこれらの剥離紙の対向側端面間に眼覆いパッドの切欠部を露出させた状態で眼覆いパッド上に被覆して該眼覆いパッドから露出している支持シートの外周粘着剤層に剥離可能に貼着しているので、剥離紙に邪魔されることなく、眼覆いパッドの切欠部に露出している支持シートの中央上下端部を二つ折りしてその粘着剤層を接合、接着することができ、眼覆いパッドを簡単に立体的に形成することができる。
【0018】
請求項4に係る視野等の検査用眼覆いによれば、眼の周囲を被覆可能な大きさに形成され且つ片面全面に粘着剤層を設けている支持シートに上端部を眉毛被覆端部に形成している眼覆いパッドを、この眼覆いパッドの両側端から支持シートの両側端部を外側方に突出させた状態にして上記粘着剤層上に貼着していると共に、眼覆いパッドから外側に露出した粘着剤層部分を剥離紙によって剥離可能に被覆してあり、さらに、これらの支持シートと眼覆いパッドとの幅方向の中央部を眼覆いパッドが内面側になるように二つ折りしてこの折り目を支点として眼覆いパッドの両側部を立体的に展開可能に構成しているので、折り目から眼覆いパッドの両側部を後方に向かって傾斜させた状態となるように立体的に拡げることにより、眼の前方に対向する眼覆いパッドの背面側に凹部を形成することができる。
【0019】
従って、この眼覆いパッドにより眼を被覆した時に、その背面側に形成された上記凹部の空間部によって眼が被覆された状態となり、瞬きが自由に行えるように眼覆いパッドにより被覆することができ、視野等の検査が円滑且つ精度よく行うことができる。また、眼覆いパッドによって眼を被覆する際に、上記請求項1に記載の眼覆いパッドと同様に、その眉毛被覆端部を眉毛上に重ね合わせることによって、眼の周囲に対する支持シートの粘着剤層の貼着位置を簡単且つ正確に設定することができ、支持シートと共に眼覆いパッドによる眼の被覆作業が素早く、確実に行うことができると共に、眼覆いパッドから露出している支持シートの粘着剤層を眉毛以外の眼の周囲に貼着させることができ、眼覆いパッドにより眼を確実に且つ使用後に剥離が容易に行えるように被覆することができる。
【0020】
また、請求項5に係る発明によれば、上記眼覆いパッドを合成樹脂繊維の不織布から形成してその二つ折りした折り目部分を該合成樹脂繊維の熱融着により固定しているので、使用時には、眼覆いパッドを折り目から簡単且つ確実にその背面側に眼を覆うことができる凹部を設けるように立体的に展開することができる。
【0021】
この場合、請求項6に記載したように、二つ折りした折り目部分の上下端部を上下端に向かうに従って折り目からそれぞれ遠ざかる方向に傾斜した傾斜融着部に形成しておくことによって、眼覆いパッドを左右方向、上下方向共に中央部から外周端縁に向かって斜め後方に傾斜させることができ、従って、眼の周囲を完全に被覆することができる立体化した眼覆いパッドを形成することができ、外部からの光の侵入を確実に防止し且つ瞬きが自由に行えて違和感を生じさせることなく視野等を簡単且つ正確に検査することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1〜図4において、視野の検査用眼覆いは、片面全面に粘着剤層2を層着してなる支持シート1と、この支持シート1の上記粘着剤層2に一体に貼着している眼覆いパッド3と、この眼覆いパッド3を被覆し、且つ、その外周端部を眼覆いパッド3から突出している上記支持シート1の外周端部の粘着剤層2上に剥離可能に貼着している剥離紙4とから構成している。
【0023】
支持シート1は、柔軟性を有する薄い布地又は合成樹脂製フィルム、或いは紙等の不織布からなり、図6に示すように、片方の眼Aにおいて、その眼Aを中央にして該眼Aの周囲全体を被覆可能な大きさに形成されてあり、具体的には横幅が80mm程度で縦幅が50〜70mm程度の横長長方形状、若しくは、横長楕円形状又は横長長円形状に形成されている。なお、図においては、該支持シート1はその上側の両隅角部を小さく切除1a、1aし、下側の両側隅角部を大きく切除1b、1bした横長長方形状に形成されている。
【0024】
このように、支持シート1を四隅部が切除1a、1bされた横長長方形状に、或いは、上記横長楕円形状又は横長長円形状に形成しておくことによって、この支持シート1の外周縁部を目尻の周囲の顔面形状と鼻梁の側面形状に沿って全面的に正確に粘着剤層2を介して貼着させることができるものである。
【0025】
一方、この支持シート1の粘着剤層2上に貼着した上記眼覆いパッド3は、支持シート1よりも肉厚の不織布又は布地よりなり、支持シート1よりも一回り小さく、且つ、上下端部の中央部にV字状の切欠部5、6を設けてなるハート形に形成されている。従って、この眼覆いパッド3の両側端縁は、外側方に向かって凸円弧状に湾曲した形状を有しており、眼A上に被覆した際には、上記支持シート1と同様に内側端縁(鼻側)が鼻梁の側面に沿って密接し、外側端縁が目尻の周囲に沿って密接するように形成されている。
【0026】
また、この眼覆いパッド3は、その上端部を支持シート1の上端から上方に突出させた状態にして支持シート1の粘着剤層2上に貼着されてあり、その突出部分、即ち、上端部を眉毛被覆端部3aに形成していると共にこの眉毛被覆端部3a以外の眼覆いパッド3の外周端縁から支持シート1の外周部を外方に突出させてその外周部上の粘着剤層3を外部に露出させている。さらに、図4に示すように、上記上側の切欠部5の下端部に支持シート1の粘着剤層2の上端中央部を部分的に露出させていると共に、下側の切欠部6に該支持シート1の粘着剤層2の下端中央部を該切欠部6の全面に亘って露出させている。なお、上記眉毛被覆端部3aの上端縁を支持シート1の上端縁に合致させた状態にして支持シート1の粘着剤層2上に眼覆いパッド3を貼着しておいてもよい。
【0027】
眼覆いパッド3を被覆している上記剥離紙4は、支持シート1と同大、同形に形成されていると共に、その中央部から左右に二分割されて眼覆いパッド3の両側部をそれぞれ被覆していると共に眼覆いパッド3から外側に突出した両側端部及び下端部を同じく眼覆いパッド3から外側に突出している支持シート1の両側端部と下端部との粘着剤層2に剥離可能に貼着している。
【0028】
このように構成した眼覆いを使用して両眼の視野を順次検査するには、まず、図4に示すように、剥離紙4a、4bを剥離して眼覆いパッド3を全面的に露出させると共に、図5に示すように眼覆いパッド3の幅方向の中央部を二つ折りすることによって、V字状の上下切欠部5、6の中央部に折り目7を形成しながらその折り目7を中央にしてこれらの上下切欠部5、6の両側部に露出している粘着剤層2の両側部を互いに接合、接着させる。そうすると、V字状の上下切欠部5、6の両側傾斜端縁が重なりあった状態となり、この傾斜端縁が眼覆いパッド3の中央折り目7の上下端からそれぞれ後方に向かって傾斜して、眼覆いパッド3全体がその両側部を折り目7から後方に向かって徐々に拡開し、且つ中央部の上下端部も切欠部5、6の傾斜端縁によって後方に傾斜した立体化した眼覆いパッドとなる。
【0029】
なお、このように眼覆いパッド3を二つ折りして立体化する操作は、上記剥離紙4a、4bを剥離する前に行ってもよい。この場合、左右の剥離紙4a、4bを上記V字状の切欠部5、6を存して左右に小間隔を存した状態で眼覆いパッド3を被覆しておき、これらの剥離紙4a、4bの対向内側端の上下部に露出しているV字状の切欠部5、6部分の粘着剤層2を眼覆いパッド3の二つ折りによってその両側部を接合、接着することにより上記同様に眼覆いパッド3を立体化させ、しかるのち、剥離紙4a、4bを剥離してもよい。
【0030】
こうして、眼覆いパッド3を立体化したのち、この眼覆いパッド3の上端部で形成している眉毛被覆端部3aを一方の眼Aの眉毛Bに当てがって該眉毛Bを被覆し、眼覆いパッド3の両側端から突出している支持シート1の両側端部において、図6、図7に示すように、鼻側に対向する内側部分を粘着剤層2を介して眼Aの内側端から隆起した鼻の側面に沿って貼着し、耳側に対向する外側部分の粘着剤層を眼Aの眼窩外側方の皮膚上に貼着し、さらに、眼覆いパッド3の下端から突出した支持シート1の下端部の粘着剤層2を眼Aの眼窩から下方部の顔面皮膚上に貼着する。
【0031】
このように支持シート1を眼の周囲に貼着すると、眼覆いパッド3は眼Aと対向する背面側に凹部8を設けた立体形状に形成されているので、この眼覆いパッド3によって被覆された眼Aがこの凹部8の空間部に臨んだ状態となって睫毛等が眼覆いパッド3と接触することなく自由に瞬きが可能な状態で視野等の検査を行うことができる。
【0032】
そして、一方の片眼Aを眼覆いパッド3によって被覆して他方の片眼Aの視野等の検査を行ったのち、この眼覆いパッド3を貼着している支持シート1を眼の周囲から剥離し、次いで、この支持シート1における眼覆いパッド3の外周端から突出している粘着剤層2の外周部を他方の片眼Aの周囲に上記同様にして貼着して眼覆いパッド3により該眼Aを被覆し、一方の片眼Aの視野の検査を行うものである。このように両眼の視野の検査を行ったのち、この眼覆いを廃棄し、次の検査時には新たな眼覆いを使用する。なお、上記実施の形態においては、眼覆いパッド3の上下端部の中央部にV字状の切欠部5、6を設けているが、上端部側の切欠部5は必ずしも必要はなく、下端部のみに切欠部6を形成しておき、この切欠部6に支持シート1の下端中央部の粘着剤層2を露出させた構造としておいてもよい。
【0033】
図8、図9は本発明の視野等の検査用眼覆いの別な実施の形態を示すもので、眼覆いを二つ折り形状にして、使用時に上記実施の形態と同様に立体的に展開可能に構成しているものである。即ち、この視野等の検査用眼覆いは、上記実施の形態と同様に、片面全面に粘着剤層12を層着してなる支持シート11と、この支持シート11の上記粘着剤層12を一体に貼着している眼覆いパッド13と、この眼覆いパッド13を被覆し、且つ、その外周端部を眼覆いパッド13から突出している上記支持シート1の外周端部の粘着剤層12上に剥離可能に貼着している剥離紙14とからなり、支持シート11と眼覆いパッド13との幅方向の中央部を眼覆いパッド13が内側となるように二つ折りしてその折り目17を熱融着することによって固定し、この折り目17を支点として図10、図11に示すように、眼覆いパッド13の両側部を立体的に展開可能に構成している。
【0034】
上記支持シート11は、柔軟性を有する薄い布地又は合成樹脂製フィルム、或いは紙等の不織布からなり、上記実施の形態と同様に、眼Aの周囲全体を被覆可能な大きさ、具体的には横幅が80mm程度で縦幅が50〜70mm程度の横長長方形状であって、その上側の両隅角部を小さく切除11a 、11a し、下側の両側隅角部を大きく切除11b 、11b している。なお、この支持シート11を横長楕円形状又は横長長円形状に形成しておいてもよい。
【0035】
一方、眼覆いパッド13は、支持シート11よりも肉厚の熱融着性合成樹脂繊維の不織布又は布地からなり、支持シート11よりもその横幅及び縦幅ともに小さいが、展開した状態においてはその外周端縁が眼Aの周囲に接する大きさ、即ち、眼Aを完全に被覆できる大きさとなるように形成されていると共に上端部を眉毛被覆端部13a に形成してあり、この眉毛被覆端部13a の上端縁を支持シート11の上端縁に揃えた状態で支持シート1の粘着剤層12上に貼着し、その両側端縁と下端縁とから支持シート11の両側端部と下端部とを外方に突出させ、これらの端部上の粘着剤層12を外部に露出させている。さらに、上記折り目17はその上下端部を上下端に向かうに従って後方、即ち、折り目17からそれぞれ遠ざかる方向に傾斜した傾斜融着部17a 、17a に形成している。
【0036】
なお、眼覆いパッド13の縦幅は支持シート11の縦幅と同一寸法にして眼覆いパッド13の両側端縁から支持シート11の両側端部のみを外側方に突出させ、その突出した両側端部上の粘着剤層12を外部に露出させた構造しておいてもよい。また、眼覆いパッド13を被覆した剥離紙14は、支持シート11の半部分の大きさの一枚ものを二つ折りした支持シート11の内面間に介在させておいてもよい。
【0037】
このように構成した眼覆いを使用して両眼の視野を順次検査するには、折り目17を支点として支持シート11と共に眼覆いパッド13の両側部を展開したのち、剥離紙14を剥離して眼覆いパッド13を外部に露出させる。眼覆いパッド13をこのように展開すると、眼覆いパッド13の両側部は該折り目17を中央にして後方に立体的に拡開してその背面側に眼を全面的に被覆することができる横断面V字状の凹部18が形成される。さらに、この折り目17の上下端部をそれぞれ上下端に向かうに従って後方に傾斜した傾斜融着部17a 、17a に形成しているので、眼覆いパッド13の上下部が上下端に向かって拡開する方向に傾斜し、従って、図10、図11に示すように眼覆いパッド13全体が折り目17の中央部を頂面とする円錐形状に形成される。
【0038】
こうして、眼覆いパッド13を立体化したのち、図12、図13に示すように、この眼覆いパッド13の上端部で形成している眉毛被覆端部13a を一方の眼Aの眉毛Bに当てがって該眉毛Bを被覆し、眼覆いパッド13の両側端から突出している支持シート11の両側端部において、鼻側に対向する内側部分を粘着剤層12を介して眼Aの内側端から隆起した鼻の側面に沿って貼着し、耳側に対向する外側部分の粘着剤層を眼Aの眼窩外側方の皮膚上に貼着し、さらに、眼覆いパッド13の下端から突出した支持シート11の下端部の粘着剤層12を眼Aの眼窩から下方部の顔面皮膚上に貼着する。
【0039】
このように支持シート11を眼の周囲に貼着すると、眼覆いパッド13は眼Aと対向する背面側に凹部18を設けた立体形状に形成されているので、この眼覆いパッド13によって被覆された眼Aがこの凹部18の空間部に臨んだ状態となって睫毛等が眼覆いパッド13と接触することなく自由に瞬きが可能な状態で視野等の検査を行うことができる。なお、本発明の眼覆いは、視野の検査以外に、視力の測定時や紫外線遮断用等の眼覆いとしても使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】眼覆いの斜視図。
【図2】その縦断側面図。
【図3】横断面図。
【図4】剥離紙を剥離した状態の眼覆いの斜視図。
【図5】立体的に形成した状態の斜視図。
【図6】使用状態を示す簡略正面図。
【図7】その縦断側面図。
【図8】本発明の別な眼覆いの斜視図。
【図9】その横断面図。
【図10】展開した状態の斜視図。
【図11】その背面側から見た状態の斜視図。
【図12】使用状態を示す簡略正面図。
【図13】その縦断側面図。
【符号の説明】
【0041】
1、11 支持シート
2、12 粘着剤層
3、13 眼覆いパッド
3a、13a 眉毛被覆突縁部
4、14 剥離紙
A 眼
B 眉毛
【出願人】 【識別番号】391003484
【氏名又は名称】阿蘇製薬株式会社
【住所又は居所】熊本県菊池郡菊陽町津久礼91の1
【出願日】 平成16年12月14日(2004.12.14)
【代理人】 【識別番号】100087251
【弁理士】
【氏名又は名称】門奈 清

【公開番号】 特開2006−167055(P2006−167055A)
【公開日】 平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願番号】 特願2004−361931(P2004−361931)