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【発明の名称】 マンモグラフィ用の装置
【発明者】 【氏名】オレリー・ロンキャリオーニ

【氏名】パスカル・サラザール−フェレール

【要約】 【課題】その端部の1つに放射線源(2)を有しかつその他端部に乳房支持プレート(3)及び画像収集手段(4)を備えたC字形アーム(1)を有するマンモグラフィ用装置のための装備を提供する。

【解決手段】本装備は、C字形アーム(1)の本体に近接した状態で、乳房支持プレート(3)の側面上の一部分の高さ位置に又はそのような一部分の延長部に位置する。本装備は、装置の外面内に配置された少なくとも1つの突出部及び/又は陥凹部を備えた形状(11)を有しかつ補助ハンドル及び/又はアームレストとして使用することができる区域(12)を形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マンモグラフィ用の装置(1)であって、
放射線源を供給するための手段(2)と、
乳房を支持するための手段(3)と、
画像収集手段のための手段(4)と、
該装置の外面内に配置された少なくとも1つの突出部及び/又は陥凹部(11)を備えた形状を有しかつ補助ハンドル及び/又はアームレストとして使用することができる区域(12)を形成する、前記乳房支持手段の側面上の一部分の高さ位置に又はそのような一部分の延長部に沿って位置する装備と、
を含む装置。
【請求項2】
前記ハンドル又はアームレストを形成する形状(11)が、C字形アーム(1)及び/又は前記乳房支持手段(3)に対する外部カバー組立体と一体の材料によって作られている、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記補助ハンドル及び/又はアームレストを形成する突出形状(12)を含む、請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記突出形状(12)が、前記乳房支持手段(3)の全体平面に対しておよそ10度〜−50度を含む角度で配向されている、請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記突出形状(12)が、前記乳房支持手段(3)の端部端縁(8)からおよそ250〜500ミリメートルを含む距離における区域内に設置されている、請求項3記載の装置。
【請求項6】
前記突出形状(12)が、前記乳房支持手段(3)への垂線に対しておよそ±25度の角度で配向された全体平面に一致して延びている、請求項3記載の装置。
【請求項7】
前記突出形状(12)が、前記乳房支持手段(3)に対して垂直に近い全体平面に一致して延びている、請求項6記載の装置。
【請求項8】
前記突出形状(12)が、およそ45〜55ミリメートルの高さを有する、請求項6記載の装置。
【請求項9】
その軸線が前記乳房支持手段(3)の全体平面への垂線に対しておよそ±45度の角度を形成するように配向された円筒形円弧(14)の全体形態の区域を含む、請求項1記載の装置。
【請求項10】
前記円筒形円弧(14)の軸線が、前記乳房支持手段(3)の全体平面に対しておよそ60度の角度を形成するように配向されている、請求項9記載の装置。
【請求項11】
前記円筒形円弧部分(14)が、およそ50〜250ミリメートルの長さを有する、請求項9記載の装置。
【請求項12】
前記円筒形円弧部分(14)が、およそ100〜120ミリメートルの長さを有する、請求項9記載の装置。
【請求項13】
前記円筒形円弧部分(14)が、40ミリメートルよりも大きい半径を有する、請求項9記載の装置。
【請求項14】
前記アームレストを形成する突出部分(12)と、前記ハンドルを形成する陥凹部分(11)とを含む、請求項1記載の装置。
【請求項15】
前記アームレストを形成する区域(12)が、該装置の残りの部分よりも弾力性がありかつ/又は柔軟性がある質感を有する、請求項1記載の装置。
【請求項16】
前記ハンドルを形成する区域(12)が、滑り防止区域を有する、請求項1記載の装置。
【請求項17】
前記突出区域(12)が、三角形全体断面又は凸面全体形状又は凹面全体形状を有することができる、請求項1記載の装置。
【請求項18】
前記アームレスト及び/又はハンドルが、前記突出部分がアームレストの機能を果たすように形成されかつハンドル機能が前記陥凹部によって得られるように、分離しかつ相異なった突出部及び陥凹部とすることができる、請求項1記載の装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線医学に関し、具体的にはマンモグラフィ用の装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、マンモグラフィ用装置は、図1に示すように、C字形アーム1を含み、C字形アームは、その一端部に例えばX線管のような放射線を供給するための手段2を有し、その他端にカセットトレー又はデジタル検出器のような画像収集手段4と必要に応じて取外し可能にすることができる乳房支持プレートのような支持手段3とを有する。プレート又はパッドのような圧縮手段5は、プレート3に対して高さを調整可能であり、かつプレート3に対面した状態で設けられる。C字形アームはフレーム20上に取付けられ、C字形アームは、フレーム20に対して特に水平軸線の周りで旋回することができる。
【0003】
マンモグラフィ画像は一般的に、患者が装置に向かって対面して直立に立った状態で取られる。オペレータは、乳房を可能な限り平らに広げるようにして乳房をプレート3上に位置決めし、次にプレート5によって乳房を圧縮する。このようにして、オペレータは、乳房の可能な最大部分をX線ビームの範囲内に入れ、従って、胸筋の所までかつ胸筋を含んだ状態で検査対象の乳房の可能な最大撮像範囲を得るように試みる。この結果を得るのを助けるためには、観察対象の乳房の一部の側面上の位置における患者の腕は前腕を僅かに持ち上げた状態にするのが望ましい。
【0004】
さらに、2、3秒よりも長くなる可能性がある全照射時間の間、患者がその姿勢で完全に静止したままでいることが重要である。従って、患者が、その姿勢で比較的リラックスし、快適であり、かつ最適な画質のために必須である安定感を感じるものでなければならない。
【特許文献1】米国特許第5820552号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これが、一般的にマンモグラフィ用装置に側面ハンドルが設けられている理由であり、この側面ハンドルはまた、アーム1の回転がマニュアル操作である場合にその回転を操作するのに役立てることができ、或いはまさに、C字形アームに沿って背伸びした患者が使用するためのもの(要素6、すなわち例えばC字形アームに沿って突出する管状物)、また患者が腕を持ち上げるために掴むことができるものとすることができる。
【0006】
側面ハンドルは一般的に、大半の検査ケースにおいて満足できるものである。それにも拘わらず、このハンドルは、特に幾つかの国で使用されるある特定の検査手順の間に、画質及び期待する快適性に対して直接的な影響をもつ大きな制約の原因になる場合がある。具体的には、特にC字形アームを傾斜させた場合に、ハンドルを握る患者が腕又は肩の筋肉を収縮させる傾向があり、従って胸筋の視認性を低下させるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、マンモグラフィ用装置に関し、本装置は、放射線を供給するための手段と、乳房を支持するための手段と、画像収集のための手段とを含む。乳房支持手段の側面上の一部分の高さ位置において又はC字形アームの本体に近接することができるそのような一部分の延長部において、その外面内に配置された少なくとも1つの突出部及び/又は陥凹部を備えた形状を有しかつ補助ハンドル及び/又はアームレストとして使用することができる区域を形成する装備を設ける。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の実施形態は、純粋に例示的なものでありかつ限定するものではない実施例として示しまた添付の図に関連した以下の説明からさらに明らかになるであろう。
【0009】
図2に示すように、マンモグラフィ用の放射線医学装置は、C字形アーム1と、X線のような放射線源を供給するための手段2と、プレートのような乳房を支持するための手段3と、画像収集手段のための手段4と、調節可能なプレート5のような圧縮するための手段5とを含む。画像収集手段4は、例えばPotter Bucky型のカセットトレー又はデジタル検出器を含むことができ、C字形アームの端部によって又は乳房支持プレート3によって保持される。C字形アーム1は、本体7を有し、その本体7の各側面から2つの主管状ハンドル6が延びる。
【0010】
乳房支持プレート3は、図3に示すように、例えばプラスチック材料、炭素複合材などで作られたカバー30の上面を含み、患者と向かい合う端部端縁8を有しかつ側面端縁9を有する平坦な平行6面体の全体形状を有する。C字形アームは、例えばプラスチック又は炭素複合材料製などのシェル又はカバー組立体を有することができる。このカバー組立体の全体形状は、カバー30の側面端縁9を連続移行区域10で結合している。これらの側面移行区域10の高さ位置において、すなわち本体7に近接した支持プレート3の各側面上において、C字形アームのカバー組立体は、後で説明するようにハンドル又はアームレストとして使用することができる陥凹及び/又は突出形状11を有する。
【0011】
図示した実施形態では、突出区域12は、具体的にはハンドルとして機能させるために設けることができる。例示的実施形態では、突出区域12は、支持プレート3の端部端縁8から250〜300ミリメートルのオーダの距離に設置される。
【0012】
1つ又は複数の陥凹部及び/又は1つ又は複数の突出部11は、装置の外面内に配置することができる。1つ又は複数の陥凹部及び/又は1つ又は複数の突出部11は、C字形アームのカバー組立体の材料から作ることができる。1つ又は複数の陥凹部及び/又は1つ又は複数の突出部11はまた、移行区域10がカバー30と一体の材料で作られている場合には、乳房支持プレート3を形成するカバー30と一体に成形することもできる。C字形アームがいかなるカバー組立体も持たずかつ単一部品として成形されている場合には、部品の外面上の形状11の1つ又は複数の陥凹部及び/又は1つ又は複数の突出部は、部品と直接一体に成形することができる。
【0013】
図5aから図5fは、実施例として、形状11、特に突出区域12を定めることができる異なるパラメータの選択を示す。従って、突出区域12は、例えばプレート3の全体平面に対して+10度〜−50度を含む角度で配向される(図5a)。端部端縁8側の面である突出形状12の前面は、円筒部14の一部分で作られた全体形状と組み合わさって、患者がアームレストとして使用することができる形態を形成する。この円筒形状に対応する基礎円筒部の軸線は、プレート3の全体平面への垂線に対することを意味する患者の腕の平均的方向への垂線に対して±45度の間の角度をなすように配向される(図5b)。例えば、この角度は、プレート3の全体平面に対して60度のオーダである(図5c参照)。突出形状は、その配向が特にプレート3に対する区域12の角度(図5aの角度)によって与えられた体平面15内で延びる(図5d)ことによって、全体円筒形円弧形状を延長する。従って、この実施例では、全体円筒形円弧形状及びその全体円筒形円弧形状を延長した突出形状は、ハンドル及びアームレストの両方の機能を満たすことを可能にする。全体平面15に沿って延びる突出形状12は、患者が特定の位置に静止したままでいるために使用することができる補助ハンドルの機能を満たす。図5eに示すように、円筒形全体形状14はそれ自体、アームレストとしての役割を果たすことができる。アームレストを形成する円筒形部分14は、例えば、40ミリメートルよりも大きい半径を有する50〜250ミリメートルの長さのオーダ(例えば、100〜120ミリメートル)とすることができる。図5fは、突出部分の全体平面15の他の可能なパラメータを示す。この全体平面は、プレート3の全体平面に対することを意味する患者の腕の平均的方向への垂線の周りで±25度に配向することができる。例えば、この全体平面は、患者の腕の全体的方向に対して90度の角度をなす。突出形状の高さは、45〜55ミリメートルとすることができる。
【0014】
異なる断面形状もまた可能である。従って、図6aに示すように、突出区域12は、突出部分の前面及び後面(端縁8に対して)が平面に近い状態での三角形全体断面を有することができる。変形例として、区域12は、凸面全体形状(図6b)又は凹面全体形状(図6c)とすることができる。それに代えて、図6dに示すように、アームレスト及びハンドル機能は、相異なった突出部及び陥凹部とすることができる。図6dでは、突出部分は、アームレストの機能を果たすように形成される。ハンドル機能は、さらにシェルの材料から作られかつ突出部分12に対して後方に設置された陥凹部によって得られる。これらの2つの機能を可能にする2つの区域は、図6dにおいて別々のドットによって印付けしている。
【0015】
図7a及び図7bによって示すように、マンモグラフィ用装置の全体外観は、全体的に変更されておらず、ハンドル及び/又はアームレスト機能を果たすような材料で作られた突出部及び/又は陥凹部を使用することにより、限られたスペースが占有されるだけである。
【0016】
これらの図では、まさに上記に説明した構造によって可能となったハンドル及びアームレスト機能が、依然として患者に対する非常に大きな快適性を提供しながら装備を傾斜させることを可能にし、それにより、良好な画質に有利に作用することも理解できるであろう。
【0017】
1つ又は複数の陥凹部及び/又は1つ又は複数の突出部を有する形状11は、装置のシェルと同一の物質或いは今一度言うが他の物質で作ることができる。プラスチック、樹脂繊維複合材、発泡ポリマー又は金属フレーム材料が可能である。
【0018】
患者の快適性を改善するために、前腕の高さ位置においてより弾力性がある質感(触感により柔軟性がある)及び/又は指先を受ける握り区域の高さ位置において滑り止めした表面が得られるようにすることができる。そのような特性は、成形中に表面を改質することによって又は材料を被着(例えば、弾力性又は滑り防止材料のシートの被着)させることによって得ることができる。例えば、ハンドル又はアームレストを形成するこの形状は、C字形アームに対する及び/又は乳房支持プレートに対する外部カバー組立体と一体の材料から作ることができる。
【0019】
装備の外面内に配置したこのようなハンドル及び/又はアームレストを形成するこのような形状を有するこのような構造は、何れにせよ、補助ハンドルを装備上に該装備から突出して固定した状態で設ける場合と対照的に、装備のアクセス性を低下させることはなく、またその操作性を制限することがないことに注目されたい。
【0020】
さらに、このような補助ハンドルは、装備上への固定が困難であったし、また特にプラスチック又は複合材料製などのカバー組立体又はシェルを備えたマンモグラフィ装備の場合には、非常に特殊な固定手段を必要としていた。
【0021】
加えて、本発明の実施形態を例示的実施形態に関して説明してきたが、本発明の技術的範囲及び限界を逸脱することなく、機能及び/又は方法及び/又は成果において様々な変更を加えることができ、また本発明の要素を均等物で置き換えることができることは、当業者には明らかであろう。さらに、本発明の本質的な技術的範囲から逸脱することなく、特定の状況又は物的要素を本発明の教示に適合させるように多くの変更を加えることができる。従って、本発明は、本発明を実施するために考えられる最良の形態として開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明は、特許請求項の範囲の技術的範囲に属する全ての実施形態を含むことを意図している。さらに、第1の、第2のなどの用語の使用は、いかなる順位又は重要性を示すものではなく、むしろ第1の、第2のなどの用語は、1つの要素又は特徴を他から区別するために使用している。さらに、数詞のない用語の使用は、量の制限を示すものではなく、むしろ記載した要素又は特徴の少なくとも1つが存在することを示すものである。また、特許請求の範囲中の符号は、単に本願発明の理解をより容易にするために用いられているものであり、本願発明の範囲を狭める意図で用いられたものではない。そして、本願の特許請求の範囲に記載した事項は、明細書に組み込まれ、明細書の記載事項の一部となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】従来型のマンモグラフィ用装置の概略図。
【図2】本発明の実施形態によるマンモグラフィ用装置のための装備の全体図。
【図3】この装備、特に装備におけるハンドルの細部の前面斜視図。
【図4】図2に示すハンドルの別の斜視方向による図。
【図5a】図2及び図3のハンドルを位置決めしかつ配向するための異なる可能なパラメータを定めることを示す図。
【図5b】図2及び図3のハンドルを位置決めしかつ配向するための異なる可能なパラメータを定めることを示す図。
【図5c】図2及び図3のハンドルを位置決めしかつ配向するための異なる可能なパラメータを定めることを示す図。
【図5d】図2及び図3のハンドルを位置決めしかつ配向するための異なる可能なパラメータを定めることを示す図。
【図5e】図2及び図3のハンドルを位置決めしかつ配向するための異なる可能なパラメータを定めることを示す図。
【図5f】図2及び図3のハンドルを位置決めしかつ配向するための異なる可能なパラメータを定めることを示す図。
【図6a】可能なハンドルの断面を示す図。
【図6b】可能なハンドルの断面を示す図。
【図6c】可能なハンドルの断面を示す図。
【図6d】可能なハンドルの断面を示す図。
【図7a】上に示す図による一式の装備を示す図。
【図7b】上に示す図による一式の装備を示す図。
【符号の説明】
【0023】
1 C字形アーム
2 放射線源を供給するための手段
3 乳房支持プレート
4 画像収集手段
5 圧縮手段
6 ハンドル
8 乳房支持プレートの端部端縁
9 乳房支持プレートの側面端縁
10 側面移行区域
11 突出部及び/又は陥凹部形状
12 突出区域
14 円筒形円弧部分
30 カバー
【出願人】 【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【出願日】 平成17年11月14日(2005.11.14)
【代理人】 【識別番号】100093908
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 研一

【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博

【識別番号】100129779
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 俊久

【公開番号】 特開2006−150077(P2006−150077A)
【公開日】 平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願番号】 特願2005−328304(P2005−328304)