| 【発明の名称】 |
骨プレーティングインプラント器具および方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】クリスティン ルッツ
【氏名】レーネ ウィルス
【氏名】イブス クロゼット
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| 【要約】 |
【課題】骨折固定のための骨プレーティングインプラント、器具、システムおよび方法を提供する。
【解決手段】このシステムは、試用構成部品100と、ハンドル700と、照準ブロック400と、骨プレート300と、組織スプレッダと、ドリルガイドと、Kワイヤガイドと、単軸ネジ係止挿入物と、多軸ネジ係止挿入物と、ケーブルプラグと、Kワイヤと、単軸ネジと、多軸ネジとを備える器具およびインプラントを含む。前記方法は、開放または低侵襲骨折固定手術のための前記器具およびインプラントの使用法を含む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の骨プレートから骨プレートを選択することを補助するための、骨の近くに配置される構成部品であって、前記構成部品は、 少なくとも部分的にX線透過性材料から作成される頭部と、 前記頭部から延び、少なくとも部分的にX線透過性材料から作成される軸部とを具備してなり、前記軸部は前記複数の骨プレートの様々なプレートの長さを示す第1のX線不透過性マーカを有する、構成部品。 【請求項2】 前記頭部はハンドルを受ける接続部を含む、請求項1に記載の構成部品。 【請求項3】 前記接続部は孔である、請求項2に記載の構成部品。 【請求項4】 前記孔に隣接する係止要素をさらに備え、前記係止要素は前記ハンドルと係合するように構成されている、請求項2に記載の構成部品。 【請求項5】 前記ハンドルは前記孔の中で回転可能である、請求項4に記載の構成部品。 【請求項6】 前記係止要素は、前記試用構成部品とスライド可能に接続され、且つ前記ハンドルと係合するように前記頭部に対して移動可能なスライダ要素である、請求項4に記載の構成部品。 【請求項7】 前記スライダ要素は、前記孔が大きくなることによって画定される開放位置と、前記孔が小さくなることによって画定される閉鎖位置とを有する、請求項6に記載の構成部品。 【請求項8】 前記スライダ要素は、前記構成部品を前記ハンドルに取り付ける前記閉鎖位置に向かって付勢される、請求項7に記載の構成部品。 【請求項9】 前記スライダ要素の前記開放位置では、前記ハンドルが前記孔を通って移動することができる、請求項7に記載の構成部品。 【請求項10】 前記スライダ要素はタングおよびタブをさらに備え、前記構成部品とほぼ平行である、請求項6に記載の構成部品。 【請求項11】 前記タングは前記タブをほぼ横切るように且つ前記構成部品とほぼ平行するように方向付けられる、請求項10に記載の構成部品。 【請求項12】 前記軸部は、前記骨プレートのネジ穴の位置を示す第2のマーカによって少なくとも部分的に囲まれた少なくとも1つのスロットをさらに備える、請求項1に記載の構成部品。 【請求項13】 前記スロットの中心線は、ネジ穴の位置を示す前記第2のマーカのうちの少なくとも2つの隣り合うものの中心によって画定される、請求項12に記載の構成部品。 【請求項14】 前記第2のマーカはX線不透過性である、請求項12に記載の構成部品。 【請求項15】 前記頭部および軸部は、長骨の長手方向の形状にほぼ対応する形状を有する長手方向に延びるプレートとして形成される、請求項1に記載の構成部品。 【請求項16】 前記頭部および軸部は、前記骨と向かい合う第1の側と、前記骨と反対に向く第2の側とを有し、前記第1の側は右側の骨プレートの選択を補助し、前記第2の側は左側の骨プレートの選択を補助する、請求項1に記載の構成部品。 【請求項17】 骨折した骨に添設される骨プレートのネジ穴に対応する切開を施すことを容易にする構成部品であって、前記構成部品は、 頭部および軸部を具備してなり、前記軸部はスロットと、前記骨プレートの対応する穴の位置を示す第1および第2の穴マーカとを有する、構成部品。 【請求項18】 前記第1および第2の穴マーカはX線不透過性である、請求項17に記載の構成部品。 【請求項19】 前記スロットの中心線は、前記第1および第2の穴マーカの中心によって画定される、請求項17に記載の構成部品。 【請求項20】 第3および第4の穴マーカをさらに備える、請求項19に記載の構成部品。 【請求項21】 前記スロットの前記中心線は、前記第1、第2、第3および第4の穴マーカの中心によって画定される、請求項20に記載の構成部品。 【請求項22】 前記第2の穴マーカは、前記第1および第3の穴マーカによって画定される線の上に配置されない、請求項21に記載の構成部品。 【請求項23】 前記第1、第2、第3および第4の穴マーカは、円形の第1および第2の可視インジケータから構成される、請求項22に記載の構成部品。 【請求項24】 前記第1、第2、第3および第4の穴マーカの前記第1および第2の可視インジケータは、前記スロットの向かい合う側にある、請求項23に記載の構成部品。 【請求項25】 前記スロットは直線状ではない、請求項17に記載の構成部品。 【請求項26】 複数のスロットと、2つより多い穴マーカとをさらに備える、請求項17に記載の構成部品。 【請求項27】 骨プレートの長さを示すプレート長マーカを前記軸部の上にさらに備える、請求項17に記載の構成部品。 【請求項28】 前記プレート長マーカはX線不透過性である、請求項27に記載の構成部品。 【請求項29】 複数のプレート長マーカをさらに備える、請求項27に記載の構成部品。 【請求項30】 前記頭部はハンドルを受ける接続部を含む、請求項17に記載の構成部品。 【請求項31】 前記接続部は孔である、請求項30に記載の構成部品。 【請求項32】 前記孔に隣接する係止要素をさらに備え、前記係止要素は前記ハンドルと係合するように構成されている、請求項30に記載の構成部品。 【請求項33】 前記ハンドルは前記孔の中で回転可能である、請求項32に記載の構成部品。 【請求項34】 前記係止要素は、前記試用構成部品とスライド可能に接続され、且つ前記ハンドルと係合するように前記頭部に対して移動可能なスライダ要素である、請求項32に記載の構成部品。 【請求項35】 前記スライダ要素は、前記孔が大きくなることによって画定される開放位置と、前記孔が小さくなることによって画定される閉鎖位置とを有する、請求項34に記載の構成部品。 【請求項36】 前記スライダ要素は、前記構成部品を前記ハンドルに取り付ける前記閉鎖位置に向かって付勢される、請求項35に記載の構成部品。 【請求項37】 前記スライダ要素の前記開放位置では、前記ハンドルが前記孔を通って移動することができる、請求項35に記載の構成部品。 【請求項38】 前記スライダ要素はタングおよびタブをさらに備え、前記構成部品とほぼ平行である、請求項34に記載の構成部品。 【請求項39】 前記タングは前記タブをほぼ横切るように且つ前記構成部品とほぼ平行するように方向付けられる、請求項38に記載の構成部品。 【請求項40】 前記頭部および軸部は、前記骨と向かい合う第1の側と、前記骨と反対に向く第2の側とを有し、前記第1の側は右側の骨プレートの選択を補助し、前記第2の側は左側の骨プレートの選択を補助する、請求項17に記載の構成部品。 【請求項41】 骨折付近に試用構成部品を配置し、軸方向に延びる骨プレートを骨折部位に挿入するハンドルであって、前記ハンドルは、 第1および第2の端部とそれらの間に延びる中間部とを有する本体を備え、前記試用構成部品は前記中間部にその上の複数の位置で搭載可能であり、前記第2の端部は、前記骨プレートを前記骨折部位に挿入するために前記骨プレートに取り外し可能に取り付けることができる、ハンドル。 【請求項42】 前記ハンドルは、前記ハンドルの前記第2の端部に取り付けられたバネ搭載コネクタを少なくとも部分的に収容し、前記バネ搭載コネクタは、前記ハンドルの前記骨プレートへの取り付けを容易にする接続要素と係合可能な付勢ピンを有する、請求項41に記載のハンドル。 【請求項43】 前記第1の端部は、前記第2の端部まで延び且つ前記バネ搭載コネクタと係合するアクチュエータを含み、前記アクチュエータは前記付勢ピンを選択的に移動させて前記骨プレートから外す、請求項42に記載のハンドル。 【請求項44】 第1の端部、および横切る向きの組織係合ブレードに取り付けられた第2の端部を有する第1のハンドルと、 前記第1のハンドルに回転可能に結合された第2のハンドルと、前記第2のハンドルは、第1の端部、および横切る向きの組織係合ブレードに取り付けられた第2の端部を有し、 前記第1および第2のハンドルの間に延び且つ前記各ハンドルに結合された移動可能なバーとを具備してなる組織スプレッダであって、前記移動可能なバーは、第1の端部、および横切る向きの組織係合ブレードを有する第2の端部を有し、前記各ハンドルの第1の端部が互いに向って動くと、それらの上にある前記組織係合ブレードと、前記移動可能なバーの上の前記組織係合ブレードとが互いに離れるように移動する、組織スプレッダ。 【請求項45】 前記移動可能なバーは、前記各ハンドルの第2の端部に向かうようにまたはそれから離れるように前記移動可能なバーを移動させるリンケージによって前記第1および第2のハンドルに結合される、請求項44に記載の組織スプレッダ。 【請求項46】 第1の骨接触面と、前記骨と反対に向く第2の面と、複数の穴とを有する骨プレート共に用いられる照準および挿入システムであって、前記システムは、 ハンドルの高さに沿って試用構成部品と選択的に係合するように構成された挿入ハンドルと、 前記第2の骨プレート面に解放可能に取り付けられる照準ブロックとを具備してなり、前記ブロックは複数の穴を有し、それらの少なくともいくつかは前記骨プレートの前記複数の穴に対応し、前記ブロックは前記ハンドルと係合するように構成されている、照準および挿入システム。 【請求項47】 前記ブロックは、前記ハンドルと係合するように構成された延長部を有し、前記延長部は2つのレールを備える、請求項46に記載の照準システム。 【請求項48】 前記2つのレールは経路によって分離されている、請求項47に記載の照準システム。 【請求項49】 前記経路は窪みを含む、請求項48に記載の照準システム。 【請求項50】 前記ブロックは、前記ブロックを前記骨プレートに取り付けるための前記骨プレートのネジ山付穴と係合可能なネジを受ける孔をさらに備える、請求項46に記載の照準システム。 【請求項51】 前記孔にはネジ山が付けられ、前記ネジは、このネジが前記骨プレートの前記ネジ山付穴に十分にねじ込まれた後に前記ブロックの前記ネジ山付孔と接触する領域に、ネジ山のない部分を有する、請求項50に記載の照準システム。 【請求項52】 前記ブロックは前記第2の骨プレート面と隣り合う下面を有し、前記ブロックの前記下面は、前記骨プレートの前記第2の面の周囲にある面取りと係合する面取りを有する、請求項46に記載の照準システム。 【請求項53】 前記ブロックの前記下面の少なくとも一部は、前記ブロックが前記ネジによって前記骨プレートの前記第2の面に取り付けられた時に前記骨プレートの前記第2の面から間隔が開いている、請求項52に記載の照準システム。 【請求項54】 試用構成部品をさらに備える、請求項46に記載の照準システム。 【請求項55】 骨折した骨を骨プレートを用いて安定させる方法であって、前記方法は、 前記骨折した骨の形状に対応する試用構成部品を選択することと、 前記骨折した骨を囲む軟組織に隣接して前記試用構成部品を設置することと、 前記試用構成部品および前記骨折した骨の画像を得ることと、 前記画像中の前記試用構成部品および前記骨折した骨の両方の評価に基づいて移植用の所望の骨プレートを決定することと、 前記骨プレートを移植して前記骨折した骨を安定させることとを含む、方法。 【請求項56】 前記画像中に見ることができる前記試用構成部品上のX線不透過性マーカの評価に基づいて前記所望の骨プレートを決定することをさらに含む、請求項55に記載の方法。 【請求項57】 前記骨プレートに対応するブロックを選択することと、前記ブロックを前記骨プレートの頭部に取り付けることとをさらに含む、請求項55に記載の方法。 【請求項58】 前記ブロックにハンドルを取り付けることと、前記ハンドルを用いて前記骨折した骨に沿って前記骨プレートおよび前記ブロックを切開を通して操作して所定の位置に置くことにより前記骨プレートを移植することとをさらに含む、請求項57に記載の方法。 【請求項59】 前記試用構成部品を前記ハンドルに取り付けることと、前記ハンドルの高さに沿って前記試用構成部品を調節して軟組織に隣接させることと、前記試用構成部品上のマーカに対応する切開を施すこととをさらに含む、請求項58に記載の方法。 【請求項60】 前記切開は前記試用構成部品の孔を通して施される、請求項59に記載の方法。 【請求項61】 前記試用構成部品が前記切開を覆わないように前記ハンドルを中心に前記試用構成部品を前記切開から離れるように回転させることをさらに含む、請求項59に記載の方法。 【請求項62】 前記切開内に組織スプレッダを挿入することと、前記組織スプレッダを用いて前記切開を広げることをさらに含む、請求項59に記載の方法。 【請求項63】 前記切開を通して前記骨折した骨に骨ネジ穴を準備することと、骨ネジを挿入して前記骨プレートを前記骨折した骨に取り付けることとをさらに含む、請求項62に記載の方法。 【請求項64】 ネジを用いて前記骨プレートを前記骨折した骨に取り付けることをさらに含む、請求項58に記載の方法。 【請求項65】 前記骨プレートを移植した後に前記骨プレートの前記頭部から前記ブロックを取り外すことと、前記ブロックが取り付けられている前記ハンドルの操作により前記ブロックを除去することとをさらに含む、請求項58に記載の方法。 【請求項66】 切開を施してそこから前記骨プレートを移植することをさらに含み、前記切開は長くとも前記骨プレートの半分の長さである、請求項44に記載の方法。 【請求項67】 切開のための位置を決め、施す切開の準備をする方法であって、前記方法は、 スロットと、皮下にある骨プレートの対応する穴の位置を示す少なくとも2つの穴マーカとを有する構成部品を提供することと、 前記骨プレートに対して前記構成部品を解放可能に調節することと、 前記少なくとも2つの穴マーカのうちの選択された1つに対応する前記スロットを通して切開を施すこととを含む、方法。 【請求項68】 前記構成部品を提供した後に前記ハンドルを前記骨プレートに結合することをさらに含む、請求項67に記載の方法。 【請求項69】 前記切開を施す前に前記ハンドルに前記構成部品を結合することをさらに含む、請求項68に記載の方法。 【請求項70】 前記切開を施した後に前記切開から離れるように前記構成部品を移動させることをさらに含む、請求項69に記載の方法。 【請求項71】 前記切開から離れるように前記構成部品を移動させることは、前記構成部品を前記ハンドルを中心に回転させることを含む、請求項70に記載の方法。 【請求項72】 前記切開から離れるように前記構成部品を移動させることは、前記ハンドルから前記構成部品を取り外すことを含む、請求項70に記載の方法。 【請求項73】 前記切開に組織スプレッダを挿入することと、前記組織スプレッダを用いて前記切開を広げることとをさらに含む、請求項70に記載の方法。 【請求項74】 前記切開を通して骨折した骨に骨ネジ穴を準備することと、骨ネジを挿入して前記骨プレートを前記骨折した骨に取り付けることとをさらに含む、請求項73に記載の方法。 【請求項75】 前記骨プレートに対して前記構成部品を解放可能に調節することは、前記ハンドルの高さに沿って前記構成部品を調節することを含む、請求項69に記載の方法。 【請求項76】 前記ハンドルを前記骨プレートに結合することは、ブロックを前記骨プレートに結合することと、前記ハンドルを前記ブロックに結合することとを含む、請求項68に記載の方法。 【請求項77】 ネジを用いて前記骨プレートを骨折した骨に添設することをさらに含む、請求項76に記載の方法。 【請求項78】 前記骨プレートから前記ブロックを外し、前記ブロックが結合された前記ハンドルの操作によって前記ブロックを取り外すことをさらに含む、請求項77に記載の方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、関節周囲の骨折を含む大腿骨、脛骨、上腕骨および橈骨等の長骨の骨折の固定に用いられる骨プレーティングシステムおよび器具類に関する。より具体的には、本発明は、プレート選択および設置の術前計画、骨折した骨に対するプレートの手術中の調整および固定、並びに以下MISと呼ぶ低侵襲手術における実施を補助する骨プレーティングシステムを包含するものである。 【背景技術】 【0002】 骨プレートを用いた長骨の骨折の典型的な固定の場合、組織の切開、骨折の緩和、骨折した骨への骨プレートの設置、およびネジ等の固定要素による骨への骨プレートの固着を行う必要がある。骨プレートは骨折を固定し、骨を正しい位置に維持することにより骨折の治癒を可能にする。 【0003】 通例、骨プレートは骨接触側と骨と反対向きの側とを有し、2つの表面の間に複数の穴または開口が延在する。これらの穴または開口にはネジ山がつけられても(係止ネジと共に用いる場合)またはつけられなくても(通常のネジと共に用いる場合)よく、形状は円形または楕円形であってもよい。 【0004】 このような骨プレートの1つが米国特許第6,623,486に示されており、このプレートは骨の骨幹端に隣接して設置される頭部と、骨の骨幹に接触して設置される軸部とを有している。プレートは係止(ネジ山付)穴および非係止穴の両方を含む。係止穴は、係止穴内のネジ山と係合するネジ山の付いた頭部または基部領域を有する骨ネジを受けるように構成され、それによりネジをプレートに係止する。それによって、ネジ山のついた頭部のない骨ネジを非係止穴または長方形穴に挿入することができ、前記楕円形穴によってネジを様々な角度に向けることができる。 【0005】 ネジ山のない穴はネジ山の付けられた挿入物を収容することができ、外側骨ネジ山が前記挿入物上の内側ネジ山と係合することによって挿入物は骨ネジをプレートに結合することができる。例えば、米国特許第5,954,722を参照せよ。さらに、骨プレート穴は締結ワイヤを受けるように構成された挿入物を収容することができる。このような挿入物の例が米国特許第5,190,545に示されている。 【0006】 低侵襲または他の外科手術における係止ネジの使用に伴う1つの問題は、このようなネジを挿入時にプレート内のネジ山付き穴に正確に位置合わせして係合するネジ山の斜め止めを防止しなければならないことである。この位置合せを達成する1つの方法としては、Kirshnerワイヤ(Kワイヤ)等のガイドワイヤを用いること、およびそれらを骨プレート穴内に配置することである。その後、カニューレ挿入された骨ネジがワイヤの上に設置され、これらのワイヤは、正確に位置付けられていれば、ネジのネジ山部分をネジ山プレート穴に適切に揃えて係合するように案内する。従って、ガイドワイヤの設置は、この手順の重要な側面となる場合がある。 【0007】 ここで使用されているように、骨または体の他の部分に言及する場合、「基部」という語は心臓により近いことを意味し、「末端」という語は心臓からより離れていることを意味する。「下位」という語は足に向かうことを意味し、「上位」という語は頭に向かうことを意味する。「前部」という語は体の前部または顔に向かうことを意味し、「後部」という語は体の後部に向かうことを意味する。「内側」という語は体の中線に向かうことを意味し、「外側」という語は体の中線から離れることを意味する。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 骨プレートの移植に関連する問題の1つは、使用する骨プレートの正しいサイズおよび骨プレートを骨に添設する位置を決定することである。一般に、X線等の骨折の非侵襲性のスキャンはテンプレートとしての役割を果たし、このテンプレートによって、外科医は適切なサイズの骨プレートを選択し、且つそれを骨に最適に添設するにはどこにすべきかを決定しなければならない。この術前査定に基づいて、手術中に、外科医は骨上にプレートを配置し、所定の最適位置に添設しなければならない。外科医は手術中に参照するのはX線写真のみであることがあるため、プレートの設置および、単軸のネジに正しい軌道で対応する骨ネジ穴を開けることには、不正確さおよび決して最適ではない固定となる余地が残っている。 【0009】 骨プレートの移植に伴うもう1つの問題としては、移植手順中に切開内で長く且つ薄いプレートを保持および操作することである。 【0010】 移植手順に関する更に別の問題は、切開の大きさである。組織が伸びる場合があることが知られているが、一般的な切開長さは通常、移植される骨プレートの長さとなっている。これは、骨プレートの適切な位置合わせ、並びに骨ネジ穴開け、および骨ネジの移植のために目に見えるようにすることが必要とされるためである。 【0011】 より小さな切開の使用により傷、および筋肉への血液供給の妨害を最小限にすると共に、外科的処置の速度および精度を上げることが望まれるため、MIS技術は益々普及している。しかし、上述のような現在の移植技術は、より小さな切開の使用、より速い手術時間の提供、骨プレートの使い勝手の維持または向上、骨への骨プレートの正確な固定という点で課題がある。従って、当該技術分野では、これらの目的を達成することを容易にするインプラント、器具および方法に対する必要性がある。 【課題を解決するための手段】 【0012】 本発明の好ましい実施の形態の一態様において、試用構成部品が提供され、前記試用構成部品は、試用構成部品と合わせた骨折した骨の評価に基づいて、移植および骨の骨折の固定のために複数の骨プレートから骨プレートを選択することを補助するために使用される。 【0013】 前記試用構成部品は、骨折した骨の長手方向の形状にほぼ対応する形状を有し、頭部および軸部を有する。前記試用構成部品は、例えば大腿骨に似た形状を有していてもよい。 【0014】 前記試用構成部品はまた、骨折した骨に向かい合う第1の側と、骨と反対に向いた第2の側を有している。第1の側は右大腿骨の固定に使用する右骨プレートを選択する補助をし、第2の側は左大腿骨の固定に使用する左骨プレートを選択する補助をする。 【0015】 前記試用構成部品は少なくとも部分的にX線透過性であることが好ましい。 【0016】 前記試用構成部品の好ましい実施の形態の一態様において、軸部は異なる骨プレート長さを示すX線不透過性のマークを有する。試用構成部品が骨折した骨の上に重ねられた際、例えば蛍光透視法を用いることにより、骨折の画像が得られ、画像において骨折した骨の上にX線不透過性プレート長マーカが見える。これにより、骨折の固定に使用される所望の骨プレートの選択が容易になる。 【0017】 前記試用構成部品の好ましい実施の形態の他の態様において、試用構成部品の軸部、および任意で(optionally)頭部は、対応する骨プレートのネジ穴の相対位置を示すマーカを有し、試用構成部品の軸部は少なくとも1つのスロットをさらに有する。これらのマーカは任意で、骨折した骨の上の試用構成部品の画像におけるプレート長マーカに添って目に見えるようにX線透過性であってもよいが、軸部マーカは特に、試用構成部品が切開位置決め器として用いられる場合にはスロットと共に用いられる。 【0018】 スロットの中心線は、骨プレートのネジ穴の位置を示す軸部上の少なくとも2つの隣り合うX線不透過性マーカの中心によって画定される。従って、スロットはネジ穴を示すX線不透過性マーカによって少なくとも部分的に囲まれるが、骨プレートの長さを示すマーカも含んでもよい。スロットの幅によってその中への外科用メスの挿入が容易になり、周囲のネジ穴マーカが切開の位置を示すことによって、切開を骨プレートの対応する穴の上に施すことができる。複数のこのようなスロットを軸部上に配置してもよい。 【0019】 前記試用構成部品の実施の形態のさらに他の態様において、試用構成部品の頭部は、本発明のハンドルを受ける孔を有している。孔は、タングまたはタブを含む可動係止要素またはスライダに隣接する。孔は、タングと向かい合う縁部を有している。タングは試用構成部品とほぼ平行するように方向付けられ、ユーザの手によって押されるように構成されたタブはタングをほぼ横切る向きである。スライダは試用構成部品の頭部とスライド可能に接続し、孔を大きくおよび小さくするように孔に対して移動するように構成されている。 【0020】 スライダの開放位置は孔が大きくなることによって画定され、スライダの閉鎖位置は孔が小さくなることによって画定される。スライダはスプリング等によって閉鎖位置に付勢され、孔の縁部と共に閉鎖位置にある際にハンドルを試用構成部品に係合固定し、開放位置にある際には孔を通してのハンドルの移動を容易にする。 【0021】 本発明の好ましい実施の形態の他の態様において、試用構成部品を骨折した骨の位置に合わせて配置し、且つ骨プレート、例えば軸方向に延びる骨プレートを骨折部位内に操作および挿入するハンドルが提供されている。 【0022】 前記ハンドルの実施の形態の一態様において、ハンドルは第1の端部と、第2の端部と、それらの間に延在する中間部を持つ本体を有している。中間部は貝殻の形状であってもよく、例えば、延長部および凹部で構成された一連の円周方向に途切れた縦方向ステップから構成されてもよい。中間部によって試用構成部品のハンドルへの取り付けが容易になり、試用構成部品のタングおよび縁部は、ハンドルの中間部の高さに沿って凹部のいずれかに固定して且つ解放可能に嵌合し、試用構成部品のスライダが閉鎖位置にある状態では、試用構成部品がハンドルに沿って上向きまたは下向に移動することを防止するようにしてもよい。試用構成部品は、ハンドル上の選択された凹部に据え付けられた状態でハンドルを中心として回転すると有利である。これは、試用構成部品のスプリング付勢スライダおよび孔の縁部と凹部の円周方向途切れとの間の相互作用によって容易になり、回転の際は、円周方向ステップと、試用構成部品のスライダおよび縁部とが接触する。 【0023】 前記ハンドルの実施の形態のもう1つの態様において、ハンドルの第2の端部は骨プレートに解放可能に接続され、それにより骨プレートの操作および骨プレートの骨折部位への挿入を容易にする。第2の端部は、骨プレートへのハンドルの取り付けを最終的に容易にするコネクタを収容する接点部を有している。接点部は、コネクタおよび任意で少なくとも1つの溝を介して照準(aiming)ブロック等の接続要素と係合するように構成され、照準ブロックは骨プレートと係合するように構成されている。 【0024】 コネクタは、ハンドルに対して外向きに付勢されたバネ搭載ピンであってもよい。ハンドルの第1の端部上には付勢されたアクチュエータまたはプランジャも設けられており、これは第2の端部まで延び、ハンドルに対して内側および外側に向かう付勢ピンの作動および移動を容易にし、それにより例えば照準ブロックへの解放可能な取り付けを介して、骨プレートに対して解放および係合させる。プランジャとピンとの接続の中間には、ピンの作動を用意にするプラグ等の付勢部材がある。スプリング等の相互作用付勢力と共に、プランジャ、プラグおよびピンを作動機構と呼ぶ場合がある。 【0025】 本発明の好ましい実施の形態の他の態様において、骨プレートへのハンドルの取り付け、および骨プレートに対するドリルガイドおよび/またはKirshnerワイヤ(Kワイヤ)ガイドの方向付けを容易にする照準ブロックが提供され、それによりガイドを適宜使用することが可能になる。照準ブロックは、骨プレートと反対に向く上面と、骨プレートに向かい合う下面と、上面と下面との中間の側面を有している。 【0026】 前記照準ブロックの実施の形態の一態様において、照準ブロックは、下面上に、骨プレートの頭部の上面上の面取りと噛み合う面取りをさらに有している。骨プレートの面取りおよび上面に対する照準ブロックの面取りおよび下面の構成は、ブロックおよびプレートが組み立てられた際に、両面間に隙間ができるようになっている。この隙間によって、ブロックおよびプレート両方の表面の製造ばらつきが機能性および2つの部品間の相互作用を妨害しないようにすることが可能となる。 【0027】 前記照準ブロックは、骨プレートの頭部の複数の穴に対応する複数の貫通穴を有していれば有利である。照準ブロックの穴のいくつかはドリルガイドを受けるように構成され、他のものはKワイヤガイドを受けるように構成されている。ブロックの少なくとも1つの穴は、ブロックを骨プレートの頭部に接続するネジを受けるように構成されている。 【0028】 前記ブロックの実施の形態の他の態様において、このネジ穴にはネジ山がつけられておらず、ネジには部分的にネジ山がつけられている。部分的にネジ山のつけられたネジのネジ山がつけられていない部分は、ネジが穴に入れられ骨プレートにねじ込まれた後にブロックのネジ山のつけられていない穴と接触し、それによりブロックをプレートに取り付ける。 【0029】 前記ブロックの実施の形態のさらに他の態様において、ブロックは単軸ネジと共に用いられるように構成されてもよい。従って、ブロックの貫通穴は、骨プレートの対応する穴の軌道と一致する特別な軌道を有している。 【0030】 前記ブロックの実施の形態のさらに他の態様において、ブロックは多軸ネジと共に用いられるように構成されてもよい。従って、ブロックの貫通穴は、それらの開口がブロックの上面から下面に向かって細くなるように円錐状の形状となっている。 【0031】 前記ブロックの実施の形態のさらに他の態様において、ブロックには、延長部等の取り付け接点が取り付けられてもよい。延長部によって、ブロックをハンドルに固定して且つ解放可能に接続することが容易になる。ブロックが骨プレートに接続された場合、接続されたハンドルがほぼプレートの連続となることができるように延長部を方向付けてもよいが、但しプレートに対して角度を付けて方向付ける。 【0032】 前記延長部の実施の形態の一態様において、延長部は、窪みを有する経路によって分離された2つのレールによって形成されてもよい。延長部は、それぞれハンドルの溝および付勢ピンとブロックのレールおよび窪みとの間の相互作用によってハンドルの第2の端部の接点部に固定して且つ解放可能に接続するようになっている。ハンドルをブロックに取り付ける際、レールが溝に入り、ピンは窪みと係合するまで経路に沿って進み、係合した時点で付勢ピンが窪みに嵌まり込む。このようにして、ハンドルはブロックに固定して且つ解放可能に取り付けられる。 【0033】 前記ハンドルの実施の形態の他の態様において、ハンドルの作動機構によってハンドルのブロックからの解放が容易になる。付勢されたプランジャをハンドルに向かって押し下げることによって解放が達成される。作動機構を通して、これによりピンをハンドルから外側に向かって押す付勢力が除去され、ピンを中心とする反作用付勢力が弱まってピンを内側に向かって移動させることが可能になる。その際、ハンドルをブロックの延長部から自由に分離してもよい。 【0034】 本発明の好ましい実施の形態のさらに他の態様において、組織の切開と係合し且つそれを拡張する組織スプレッダ(拡張器)が提供される。組織スプレッダは、互いに回転可能に連結された第1および第2のまたは左側および右側のハンドルを有している。これらのハンドルはそれぞれ第1の端部および第2の端部を有している。ハンドルの第2の端部はそれぞれ横切る向きの組織係合ブレードに取り付けられている。 【0035】 組織スプレッダは、左側および右側のハンドルと同様に、第1の端部、および横切る向きの組織係合ブレードに取り付けられた第2の端部を有するバーをさらに有している。バーはハンドルの間に配置され、左側および右側のハンドルの互いに向かう作動および移動によってハンドルの間を移動可能である。 【0036】 前記組織スプレッダの好ましい実施の形態の一態様において、ハンドルを互いに回転可能に接続するピンによってバーを左側および右側のハンドルにスライド可能に接続してもよい。ピンはバーのスロットの中にあってもよく、バーはその第1の端部で、リンク、例えば左リンクおよび右リンクのようなリンクを介して左右のハンドルにさらに接続されてもよい。左右のハンドルの左右の第1の端部が互いに向かって作動および回転運動すると、バーは、左右のハンドルの左右の第2の端部から並進状態で引き離される。 【0037】 前記組織スプレッダの好ましい実施の形態のもう1つの態様において、左右のハンドルの組織係合ブレードは、バーの組織係合ブレードと共に、ハンドルの第2の端部に最も近い基端部とこの基端部と反対側の末端部とを有するチューブを形成する。組織スプレッダが閉鎖位置にある時、チューブはブレードによって画定される封鎖された通路を有する。この通路は円錐状であり、基端部側のより大きな横断面から末端部側のより小さな横断面へ向かって細くなる。ブレードは、組織スプレッダによる組織の収縮の間に組織の係合および保持を容易にする外側に向かうリップをその末端部に有してもよい。 【0038】 組織スプレッダが閉鎖位置にある時、ハンドルの第1の端部は互いに最も遠く離れ、3つのブレードは互いに最も接近し、それによって3つのブレードは内部に狭い通路を有するチューブを形成する。ハンドルの作動、またはハンドルの第1の端部の互いに向かう移動によって、左右のブレードが互いから離れるように移動し、バーが左右のブレードから離れるように並進移動し、それによりバーのブレードが左右のブレードから離れ、チューブ内の通路を拡張する。その結果、組織スプレッダの開放位置において、ハンドルの第1の端部は互いに最も近くなり、3つのブレードは互いから最も遠く離れ、それによりそれらの間に広い通路が形成される。 【0039】 使用時において、組織スプレッダが閉鎖位置にある時、チューブが患者の切開に挿入される。その後組織スプレッダが作動され、3つのブレードが互いに離れることによって切開が拡大される。 【0040】 前記組織スプレッダの好ましい実施の形態のさらに他の態様において、左右のハンドルに取り付けられたラチェットおよび歯止め等の保持機構が提供される。保持機構によって、組織スプレッダを開放、閉鎖または中間位置のいずれかに選択的に且つ解放可能に維持することが容易になる。ハンドルに取り付けられてもよいリーフスプリングはハンドルを閉鎖位置に付勢し、保持機構と連動して付勢力を与えることによって保持機構の動作向上を図る。 【0041】 ハンドルの第1の端部と回転ポイントとの中間でラチェット機構をハンドルに取り付けてもよい。または、ラチェット機構をハンドルの第1の端部に取り付けてもよい。 【0042】 本発明の好ましい実施の形態のさらに他の態様において、骨プレートには、プレートの頭部および/または軸部に1つ以上の穴が設けられてもよく、それによって単軸ネジ係止挿入物または多軸ネジ係止挿入物の挿入および保持を容易にする。 【0043】 本発明の好ましい実施の形態のさらに他の態様において、骨プレートの穴に設置されるケーブルプラグが提供される。ケーブルプラグによって、ケーブルまたはワイヤの骨プレートへの取り付けが容易になる。ケーブルプラグの実施の形態の一態様において、ケーブルプラグはキャップ、シャンクおよびビード等のコネクタを有している。シャンクは骨プレート穴へ挿入されるようになっており、ナイロンまたはスプリング戻り止めであってもよいビードはプラグを穴に保持するようになっており、頭部はケーブルおよびワイヤに取り付け面を提供しながら穴を少なくとも部分的に覆うようになっている。ビードはナイロンで作成されると有利であるが、骨プレート穴にケーブルプラグを保持する目的を果たす他の材料も考えられる。前記ケーブルプラグの他の実施の形態において、コネクタはシャンクの端部に添設されたナイロンワッシャであってもよい。 【0044】 本発明の好ましい実施の形態の他の態様は、骨折固定の目的での骨プレートの移植を容易にするシステムまたはキットである。システムまたはキットは照準ブロックおよびハンドルを備えているが、先の説明およびここでの説明のように、試用構成部品や、ドリルガイド、Kワイヤガイド、骨プレート、組織スプレッダ、Kワイヤ、単軸ネジ、多軸ネジ、単軸係止挿入物、多軸係止挿入物およびケーブルプラグを含んでもよい。 【0045】 任意で、骨プレートは長さの異なる複数の骨プレートの1つであってもよく、例えば関節周囲骨折を含む大腿骨、脛骨、上腕骨、橈骨の固定に用いられるようにしてもよい。照準ブロックは左側または右側の照準ブロックの1つであってもよく、単一または多軸ねじと共に用いられるように構成されてもよいと共に、選択された骨プレートの頭部に近似し且つ取り付けられるように構成されてもよい。ハンドルは照準ブロックおよび試用構成部品に取り付け可能であり、その形状は固定される骨折した骨に近似する。組織スプレッダは、患者の組織の切開を拡大するように構成されている。単一および多軸係止挿入物並びにケーブルプラグは骨プレートの穴に取り付けられるように構成されており、単一および多軸ネジは骨プレートを骨折した骨に取り付けるように構成されている。 【0046】 本発明の好ましい実施の形態の他の態様は、骨プレートを用いて骨折した骨を安定させる方法である。前記方法は、骨折した骨の形状に対応する試用構成部品を選択するステップと、骨折の周囲の軟組織に隣接して試用構成部品を設置するステップと、試用構成部品および骨折の、例えば蛍光透視法による画像を得るステップと、画像中の試用構成部品および骨折した骨の評価に基づいた骨折の移植および固定のための所望の骨プレートのサイズを決定するステップと、選択された骨プレートを移植して骨折した骨を安定させるステップとを含む。任意で、骨プレートの移植の前に、前記方法は、異なる長さを有する骨プレートのセットから骨プレートを選択するステップと、骨プレートのどの穴が挿入物を受けるか、および単軸係止挿入物、多軸係止挿入物および/またはケーブルプラグ等のどの種類の挿入物かを決定するステップと、選択された挿入物を骨プレートの選択された穴に挿入するステップと、選択された骨プレートに対応する左側または右側の照準ブロックのいずれかを選択するステップと、選択された照準ブロックを選択された骨プレートの頭部にネジによって解放可能に取り付けるステップと、照準ブロックにハンドルを解放可能に取り付けるステップと、照準ブロックによって骨プレートを操作し且つそれを骨折の上の位置に設置するステップと、Kワイヤガイドを用いてKワイヤを照準ブロックおよび骨プレートに通すステップと、ドリルガイドを用いて照準ブロックにネジを通し且つ骨プレートを骨に取り付けるステップと、試用構成部品上のスライダを開放位置へ移動し、試用構成部品の孔にハンドルを通し、スライダを解放することによって試用構成部品をハンドルに取り付けて試用構成部品をハンドルに固着するステップと、ネジを受けるプレートの所望の穴に対応する試用構成部品のスロットを通して選択切開を施し、ここで切開の位置はプレートの穴と相関する試用構成部品の上のX線不透過性穴マーキングによって試用構成部品上に特定される、試用構成部品を切開を妨害しないように回転させるかまたは試用構成部品をハンドルから引き離すステップと、閉じた組織スプレッダのチューブを切開に挿入するステップと、スプレッダを作動させて組織スプレッダのブレードを分離することによって切開を拡大するステップと、切開およびプレートの穴にネジを挿入してプレートを骨折した骨に取り付けるステップと、切開から組織スプレッダを除去するステップと、切開を施し、且つネジを受ける骨プレートのすべての選択された穴に対してネジを挿入する手順を繰り返すステップと、ハンドルを照準ブロックから外すステップと、照準ブロックを骨プレートから外し且つ1つ以上の切開を閉じるステップとのうちの1つ以上を含んでもよい。 【発明を実施するための最良の形態】 【0047】 図1、2および19を参照すると、本発明の試用(トライアル)構成部品100の好ましい実施の形態が示されている。試用構成部品100は、頭部110および軸部120を有している。当業者には認識されるように、頭部110と軸部120を有し、試用構成部品100の全体形状は末端大腿骨の上で使用される骨プレート300の形状と近似している。試用構成部品100は、末端大腿骨のための対応した形状の骨プレート300と共に用いられることを目的としている。試用構成部品100の一方の側は左大腿骨と共に用いられ、反転された場合には他方の側が右大腿骨と共に用いられる。他の長骨に対応する試用構成部品および骨プレート形状およびサイズも同様に考えられ、当業者には認識されるであろう。 【0048】 試用構成部品100の頭部110は、それを貫く孔130と、孔130と協働して組み立てられるスライダ140を有している。孔130は、2つの延長部131および132と、延長部131および132の間に並列するスロット133と、延長部131、132の反対側に配置された端部135とを有している。孔130、延長部131および132、およびスロット133の目的は、試用構成部品100とのスライダ140の組み立てを容易にし、且つスライダ140が孔130内で移動することを可能にし、それによって孔130のサイズを拡大および縮小することである。 【0049】 スライダ140は、横タング部(舌状)142および縦タブ144を有している。スライダ140が閉鎖位置に付勢されることによって孔130が最小になる。タブ144の目的は、接触面を提供して外科医がスライダ140を試用軸部120から離れる方向に移動させることができるようにし、それにより孔130を拡大させることである。スライダはその最も離れた地点では開放位置にあって孔130が最大になる。タブ144が解放されると、スライダ140は閉鎖位置に戻る。タング142および孔130の端部135の目的は、以下により詳細に説明するように、孔130に配置されるハンドルを押し付け且つ保持することである。 【0050】 試用構成部品100の軸部120により近いところで、試用頭部110は、表面にX線不透過性マーキングである様々なネジ穴インジケータ160を有している。当該技術分野で知られているように、X線不透過性マーキングはバリウムを添加することによって形成してもよいが、当然、当業者に知られている他の方法も同様に使用できる。これらのインジケータ160は、移植される実際の骨プレートの頭部上のネジ穴の位置を確認するものである。試用構成部品100上の他のX線不透過性マーカと共に、これらのインジケータ160は、蛍光透視画像で見ることができること、および対応する骨プレート穴を末端大腿骨上でどこに向けるかについての推定を外科医に提供することによって骨折固定外科処置の術前計画を支援することを目的としている。 【0051】 特に図2を参照すると、試用軸部120はその上に、複数のスロット150乃至152と、マーカ171乃至174および180乃至186とを有している。インジケータ160と同様に、マーカ171乃至174および180乃至186は、試用構成部品100の軸部120の表面上のX線不透過性マーキングである。ネジ穴マーカ171乃至174は対応する骨プレートのネジ穴の位置を示す。プレートサイズマーカ180乃至186は、術前計画中に外科医によって選択されてもよい対応する骨プレートの様々な長さを示す。蛍光透視法において、すべてのマーキングは骨折した骨の上に見ることができ、外科医が移植する骨プレートのサイズを選択することを可能にし、骨折した骨の上に並列された際に骨プレートおよびそのネジ穴の位置が見えるようにする。試用構成部品100を用いた術前計画の手順について以下より詳細に説明する。 【0052】 試用構成部品100の軸部120上の3つのスロット150乃至152の形状は、各ネジ穴マーカの中心点によって決定される。従って、例えば、スロット150の形状はネジ穴マーカ171、さらに172、173および174の中心を接続する中央線をたどることによって決定される。スロット150乃至152は軸部120に沿った1つの連続したスロットとして形成できるが、そのような1つの長いスロットでは試用構成部品100の軸部120の構造が弱くなるため望ましくない場合がある。または、これらのスロットをどのような長さにしてもよい。これらのスロットの目的は、外科用メスが通り抜けられるようにして試用構成部品100の下の皮膚に切開を施すことである。これについては本発明の方法の説明に関連してより詳細に説明する。 【0053】 図3は、当業者にはよく知られている組織エレベータ200を示している。エレベータ200は、ハンドグリップ210、軸220および先端230を有している。外科処置においては、エレベータ200はハンドグリップ210で保持され、患者の第1の切開に挿入される。先端230は骨に沿って進んで、組織を骨から離れるように分離し且つ持ち上げ、その位置に挿入移植される骨プレートのための場所を作る。 【0054】 図4は、本発明の骨プレート300の好ましい実施の形態を示している。当業者には認識されるように、この骨プレート300は末端大腿骨に用いられるような形状となっている。 【0055】 骨プレート300は、面取り縁部315を有し且つ端部312で終端する頭部310と、ネック320と、軸部330と、端部312と反対側の先端340とを有している。プレート300の先端340は丸くされ且つテーパされて、切開の中への且つ移植部位の周囲の軟組織の下への円滑な挿入を容易にしている。頭部310の上面314の上に配置された面取り縁部315は、以下により詳細に説明するように、照準ブロック400と協働するように組み立てられるような形状とされている。 【0056】 プレートネック320はスロット360を有しており、このスロット360を用いることによって、骨折した骨にプレート300を最初に取り付けると共に、蛍光透視法を用いて最初のプレート設置を確認した後で外科医がプレートの位置を調整することが可能になる。この方法については以下により詳細に説明する。 【0057】 プレート頭部310も様々な孔を有している。孔350は、以下に説明する照準ブロックをプレート300の頭部310に取り付けるために用いられる小さなネジ山付止まり穴である。孔361および362は、以下により詳細に説明するように、骨上のプレート300の位置の微調整に関連して用いられるKワイヤを受け入れる貫通穴である。孔363乃至365は、プレート頭部310を骨に取り付ける通常の骨ネジを受け入れる貫通穴である。孔366乃至370は、プレート頭部310を骨に取り付ける自己案内係止ネジまたは通常の骨ネジのいずれかを受け入れるネジ山付貫通穴である。自己案内係止ネジは、2004年11月30日に提出された発明者Yves Crozetによる米国特許出願「自己案内ネジ山付留め具(Self−Guiding Threaded Fastener)」に開示されており、その全開示をここに完全に示されるように参考としてここに取り込む。自己案内係止ネジの係止の特徴は、ネジの軸の他の部分よりも大きなネジ直径を有する頭部直下の係止ネジの基部にある。この大きなネジ山とネジ穴とが連絡する結果、ネジが穴に、従ってプレートに係止される。 【0058】 プレート軸部330は孔355、371乃至378を有し、これらは、プレート軸部330を骨に取り付ける通常の骨ネジを収容する貫通穴である。好ましい実施の形態において、孔355、371乃至378は楕円形である。または、貫通穴355、371乃至378にネジ込み挿入物を挿入してもよい。ネジ込み挿入物は2004年3月18日に提出された発明者Volker BuhrenおよびChristian Lutzによる米国特許出願第10/803,638「骨接続装置(Bone Connection Device)」に開示されており、その全開示をここに完全に示されるように参考としてここに取り込む。ネジ山付挿入物は通常のネジではなく係止ネジの使用を可能にして、係止ネジの基部ネジ山部と連絡する内部ネジ山表面を有する中央孔を設けることによって骨プレート300を骨に取り付け、それにより係止ネジおよびねじ山付孔366乃至370に関連して先に説明したのと同じ係止能力を提供する。また、異なるネジ山付挿入物をプレート300の頭部310の貫通孔363乃至365と共に同様に用いてもよい。 【0059】 プレート300の他の実施の形態(図示せず)において、穴355、363乃至378のいずれかまたはすべてを、多軸ネジの設置および係止を容易にする挿入物を受け入れるように形成してもよい。このような多軸係止挿入物の1つが、2004年11月29日に提出された発明者Robert Porcherによる米国特許出願「支持プレートにネジを接続する装置(Device For Connecting a Screw To a Support Plate)」に示されており、その全開示をここに完全に示されるように参考としてここに取り込む。この挿入物はプレート300の穴と係合するようになっており、貫通穴と、挿入物の非円形内形と協働する非円形外形とを有する圧縮リングを含む。ネジがリングの貫通穴に通されリングと共に回されると、リングの非円形外面と挿入物の非円形内面との干渉によってリングがネジの周囲で圧縮され、それによってネジが挿入物に、従ってプレートに係止される。 【0060】 プレート300の使用法については以下により詳細に説明する。 【0061】 図5乃至6は、本発明の骨プレートの他の実施の形態を示している。当業者には認識されるように、プレート300A乃至300Eは対応する骨セグメントと共に用いられるような形状とされ、プレート300Aは基部外側上腕骨、プレート300Bは末端橈骨、プレート300Cは基部外側脛骨、プレート300Dは末端前外側脛骨、プレート300Eは末端内側脛骨のためのものである。プレート300A乃至300Eはプレート300とほぼ同様の穴および特徴を、これらの穴および特徴がそれぞれの骨セグメントと共に用いられるように適合されている点を除いて、有している。尚、プレート300およびその使用法に関連した説明はプレート300A乃至300Eに同様に適用することができ、当業者には明らかな変形例がすぐに明白となるであろう。 【0062】 図7乃至9は、本発明の照準ブロック400の好ましい実施の形態を示している。照準ブロックの目的は、骨プレートを骨に取り付けることに関連して骨にネジ設置のための穴を形成するのに用いられるドリルガイドに支持および特別な案内を提供することである。骨プレート300は単軸ネジで骨に添設されるので、骨プレート穴に正確に一致し、且つ所望の軌道で骨を貫くように適切に方向付けられた穴を骨に準備することが重要である。従って、ブロック400はプレート300の頭部310に取り付けられて骨に骨ネジ穴を適切に準備することを容易にすることが目的である。 【0063】 ブロック400は端部412を有する本体410を有している。プレート300に対するブロック400の基準および方向付けのために、端部412は骨プレート300の端部312のほぼ上に位置する。 【0064】 ブロック400はまた、上面420、側面430および下面440を有している。上面420および下面440はプレート300の頭部310の輪郭に近似するように輪郭が付けられ、ブロック400の下面440上の面取り445はプレート300の面取り315と協働して嵌るような形状とされている。側面430はブロック400の厚さを示している。 【0065】 ブロック400の上面420の中央に向かって小さな貫通穴450が配置され、この貫通穴450はプレート300の頭部310のネジ穴350に対応し、ブロック400をプレート300にネジで接続することを容易にする。穴450は、ブロック400がプレート300に取り付けられる前にブロック400を操作するときにネジがブロック400から離れることを防止するためにネジ山が付けられている。ブロック400をプレート300に接続する方法、およびブロック400の使用法については以下により詳細に説明する。 【0066】 ブロック400はまた、プレート300の頭部310のKワイヤ貫通穴361および362に対応する2つのKワイヤ貫通穴461および462を有している。さらに、ブロック400の他のすべての貫通穴463乃至470はプレート300の頭部310の関連する穴363乃至370に対応している。ブロック400のより小さな貫通穴466乃至470の軌道はプレート300の頭部310の貫通穴366乃至370の軌道に位置合わせされる。より大きな穴463乃至465は通常のネジと関連して用いられる通常のドリルガイドを受け入れるように構成され、より小さな穴466乃至470は自己案内係止ネジと関連して用いられる異なるドリルガイドを受け入れ且つ案内するように構成されている。ドリルガイドについては以下により詳細に説明する。 【0067】 他の実施の形態において、ブロック400(図示せず)を、プレート300の頭部310に多軸ネジを通すために用いてもよい。このようなブロック400の穴463乃至470は円錐形状になっており、これらの円錐体のより大きな直径はブロックの上面420の上にあり、円錐体のより小さな直径はブロック400の下面440の上にある。このような円錐形状穴により、これらの穴内に設置されるドリルガイドは、一定範囲内で動くことができ、移植されるネジの所望の軌道の選択を容易にする。 【0068】 続けて図7乃至9を参照すると、ブロック400の端部412に延長部が取り付けられている。延長部480は、2つのレール482および484と、レール482および484の間の経路486と、図7に最もよく見られるように窪み488とを有している。延長部480のこの特別の幾何学的形状は、以下に説明する本発明のハンドルと噛み合って相互作用するようになっており、それによって切開内でのプレート300の取り扱いおよび操作の向上が可能になる。当然、延長部480の他の構成、およびハンドルへの取り付けを可能にする他の構成も考えられる。 【0069】 図10は、本発明のドリルガイド500およびKワイヤガイド550、またそれらの組み立ての好ましい実施の形態を示している。当業者にはよく知られているように、ドリルガイドを用いてドリルビットを骨内に案内することによって骨ネジの移植のための穴を形成し、Kワイヤガイドを用いてKワイヤを案内する。 【0070】 ドリルガイド500はハンドグリップ510、軸520およびねじ込み先端530を特徴とする。また、Kワイヤガイド550は、ハンドグリップ560、軸570および先端580を特徴とする。さらに、Kワイヤガイド550は、ハンドグリップ560近くの軸570に円形溝578内に取り付けられた分割リング575を有することを特徴とする。 【0071】 Kワイヤガイド550はドリルガイド500内に挿入されドリルガイド500と共に組み立てられ、それによりハンドグリップ560がハンドグリップ510の上に配置され、軸570が軸520内に配置され、先端580が先端530の手前に位置する。Kワイヤガイド550がドリルガイド500に挿入されると、分割リング575がドリルガイド500のハンドグリップ510の開口(図示せず)に入り圧縮され、それによってドリルガイド500とKワイヤガイド550との間に摩擦が生じる。この摩擦によってドリルガイド500とKワイヤガイド550との確実な接続が容易となり、Kワイヤガイド550がドリルガイド500から不注意で離れることが防止される。 【0072】 ねじ山付先端530によって、プレート300の頭部310のネジ山付貫通穴366乃至370にドリルガイド500をねじ込むことが可能となる。このようなプレート300へのドリルガイド500の固い取り付けによって、穴開け中においてドリルガイドを所定位置に保持する力およびドリル穴軌道の精度が向上する。または、ねじ山付先端530をブロック400の穴466乃至470にネジ込み可能に取り付けてもよく、その場合それらの穴には先端530を受け入れるためのネジ山を形成してもよい。ドリルガイド500をプレート300の頭部310のネジ穴に案内し、且つドリルガイド500を所定の位置に維持する際のブロック400の補助については以下により詳細に説明する。 【0073】 図11は、本発明のケーブルプラグ600の好ましい実施の形態を示している。ケーブルプラグ600はキャップ610およびシャンク620を有している。ケーブルプラグ600の目的は、骨プレート300が移植された後に骨プレート300の軸部330にある穴に取り付けられることによってこれに取り付けられるワイヤまたは組織に対して正確な且つ安定した台を提供すると共に、ワイヤがプレートの縦軸に沿って滑り落ちることを防止することである。 【0074】 ケーブルプラグ600は、骨プレート300が操作された時にプラグ600がプレート300から離れることを防止するそのシャンク620に関連したビード630を有することが好ましい。ビード630はナイロンで作成されることが好ましいが、他の適切な材料も考えられる。さらに、プレート300の穴にプラグ600を保持することを目的としてプラグ600に関連したビード630の他の形状および構成も考えられる。 【0075】 図12乃至15は、本発明のハンドル700の好ましい実施の形態を示している。ハンドル700は、上部710、シェル720および下部730を有している。シェルはハンドル700の基礎構造を囲み、ネジ734を介してこの基礎構造に取り付けられる。 【0076】 シェル720は、その高さに沿って連続的な円周方向に途切れた延長部724および凹部726によって形成された一連のステップ722を有している。シェル720の目的は、外科医の手に握り面を提供することである。ステップ722の目的は、図1および2の試用構成部品100の頭部110に係合面を提供することである。より具体的には、ハンドル700は試用構成部品100の孔130に嵌入することができ、試用構成部品100のスライダ140のタング142は反対向きの端部135と共に、ハンドル700の円周方向途切れ凹部726に嵌合することができ、それによってタング142はハンドル700の一方の側の凹部726に捕えられ、端部135はハンドル700の他方の側の凹部726に捕えられる。上述のようにスライダ140は閉鎖位置に付勢されるため、タング142、また従って端部135は凹部726に圧縮力を与えて、試用構成部品100をハンドル700の選択されたステップに所定の位置で保持する補助をする。ハンドル700に対する試用構成部品100のさらなる位置決めおよび操作については以下に説明する。 【0077】 ハンドル700の下部730は、図7乃至9のブロック400の延長部480と相互作用する接点部732を有している。接点部732は、ハンドル700をブロック400に取り外し可能に取り付けるようにブロック400の延長部480と係合する幾何学的特徴を提供する。ハンドル700はプランジャ740を用いることによってブロック400から取り外される。取り付けおよび取り外しの態様については、特に図13乃至15を参照してより詳細に説明する。 【0078】 上述のように、図13は、図12の線713−713に沿ったハンドル700の側断面図であり、図14は、図12に示された円形の領域14の拡大図であり、図15は、図13の円形の領域15の拡大図である。図13乃至15を参照すると、プランジャ740はキャップ742を有している。キャップ742は軸744に取り付けられており、この軸744は角のあるプランジャ先端746の形状でハンドル700の下部730で終端している。プランジャ740はハウジング750内のバネ755によって上方向の位置に付勢されている。先端746はプラグ760と連絡しており、プラグ760はハウジング770内に突出したピン780と連絡している。より具体的には、プラグ760は、プランジャ先端746と接触するプランジャ面762と、ピン780のプラグ面784と接触するピン面764と、プラグ760に付勢力を与えるバネ765と接触するバネ面766と、バネ765を部分的に収容するバネハウジング768とを有する。プラグ760は、プラグ760の後に配置されたバネ765によってプランジャ先端746およびピン780に向かってバネ付勢される。さらに、ピン780の軸の周囲に配置されたバネ785は、図15に詳細に示されているように、ハウジング770に突出したピンの先端788の維持を助ける付勢バネ力を提供する。バネ755および785はバネ765よりも弱く、また当業者には認識されるように、これら3つのバネ755、765および785によってここに説明されているようなハンドル700の各部品の目的とする動きを容易にしている。 【0079】 尚、ハウジング770はピン先端788の両側に2つの溝790を有しているが、溝790およびハウジング770の利用可能性については、ハンドル700とブロック400との相互作用に関連して以下により詳細に説明する。 【0080】 図12および13は、非作動位置、即ちハンドル700がブロック400に係止される位置にあるハンドル700を示している。この位置は、ハンドル700の上部710から突出するプランジャキャップ742、およびハウジング770に突出するピン先端788によって画定される。ハンドル700を作動させそれを作動位置に置くために、ユーザによって下向きの力がプランジャ740に対して与えられる。プランジャ740は下向きに移動するため、プランジャキャップ742がハンドル700の基礎構造のスペース750内に移動してバネ755を圧縮し、プランジャ先端746が下向きに移動してプラグ760のプランジャ面762に接触し、それによってプラグ760をバネ765に対して後方に押し付ける。プラグ760が後方に移動すると、ピン面764によってプラグ面784に与えられる力が除去され、それによってピンバネ785からピン780に対して上向きの力を与えてピン780をハウジング770から容易に引き込むことができる。 【0081】 図16乃至17は、本発明の組織スプレッダの好ましい実施の形態を示している。組織スプレッダ800は全体として、左ハンドル810と、右ハンドル820と、左バー840と、右バー850と、中央バー860と、ラチェット890と、リーフスプリング895とを備えている。 【0082】 左ハンドル810は、端部811と、ハンドグリップ部812と、左リンク回転ポイント813と、湾曲した頭部814と、その末端部にリップ826を持つブレード815とを有している。ブレード815はテーパされた円錐台断面の形状とされ、左ハンドル810をほぼ横切る向きであり、左ハンドル810の頭部814に取り付けられている。 【0083】 右ハンドル820は、端部821と、ハンドグリップ部822と、右リンク回転ポイント823と、湾曲した頭部824と、その末端部にリップ826を持つブレード825を有している。ブレード825の形状および方向はブレード815と同様であり、右ハンドル820の頭部824に取り付けられている。 【0084】 左右のハンドル810および820は、両方のハンドル810および820を横断して貫くガイドピン832によって形成されたハンドルヒンジ継手830において互いに取り付けられている。 【0085】 左バー840は回転ポイント813で左ハンドル810に接続され、回転ポイント842で中央バー860に接続されている。同様に、右バー850は回転ポイント823で右ハンドル820に接続され、回転ポイント852で中央バー860に接続されている。当業者には認識されるように、回転ポイント813、823、842および852はピン接続によって、またはここに説明された目的の動きを実現する他の適切な手段によって形成してもよい。 【0086】 中央バー860は、テール861と、本体862と、スロット863と、湾曲頭部864と、ブレード865とを備えている。ブレード865の形状および方向はブレード815および825と同様であり、中央バー860の頭部864に取り付けられている。中央バー860のスロット863はガイドピン832と協働するように配列され、ピン832はスロット863内部で動き、スロット863から離れることはない。上述のように、中央バー860のテール861は回転ポイント842で左バー840に取り付けられ、回転ポイント852で右バー850に取り付けられている。 【0087】 ラチェット890は右ハンドル820に接続され、左ハンドル810を貫通し、歯止め892と協働するように配置されている。リーフスプリング895は左右両方のハンドル810および820に取り付けられ、これらのハンドルの左右の端部811および821の領域内で左右のハンドル810および820に対して外向きの付勢力を与える。当該技術分野でよく知られているように、ラチェット890と歯止め892とリーフスプリング895との組み合わせによって開放または閉鎖位置のいずれか、またはそれらの間のどこかの位置に組織スプレッダ800を止めて維持することが容易になる。当然、他のラチェット、歯止めおよびスプリング構成、また当該技術分野でよく知られているそれらの様々な組み合わせを組織スプレッダ800と組み合わせて上述と同じ機能を行うことも考えられる。 【0088】 図16を参照すると、互いに近接した位置にあるブレード815、825および865によって確認できるように組織スプレッダ800が閉鎖位置にあり、それによってチューブ870を形成している。チューブ870は基端部872を有し、ここで各ブレード815、825および865がそれぞれの頭部814、824および864に取り付けられ、チューブ870はまた基端部と反対側に末端部874を有し、そこでリップ816、826および866がつばを形成する。チューブ870は通路880を形成し、末端部874は基端部872よりも小さな内側断面を有する。 【0089】 当業者には認識されるように、右ハンドル820と左ハンドル810の配置、また左バー840、右バー850および中央バー860と左ハンドル810との配置はリンケージを形成する。このリンケージによって、それぞれ左右のハンドル810および820のハンドグリップ部812および822に対し、圧縮力を付加すると同時に、左ハンドル810、右ハンドル820および中央バー860の動きを容易にする。 【0090】 図17を参照すると、組織スプレッダ800がユーザの手によって握られ、ハンドグリップ部812および822に圧縮力が与えられてそれらを上述の確立された接続点およびリンケージにより互いに向かって付勢した時、チューブ870は左右のブレード815および825が互いから離れることによって拡張し、中央バー860は組織スプレッダ800の端部811および821の方向に引かれ、それによって中央ブレード865をブレード815および825から引き離す。これが起こると、チューブ870が拡張すべき患者の切開内にある時、リップ816、826および866によって組織と係合し、組織を広げ、組織を拡張位置に保持することが容易になる。その結果、通路885が通路880よりも大きくなる。この時、組織スプレッダ800は開放位置にある。 【0091】 当業者には認識されるように、上述の器具およびインプラントのすべてに用いられる材料は外科的用途並びにそれらの器具およびインプラントの意図した目的に適合しなければならず、それによって耐食性、応力、歪み、剛性、重量、触知性、さらには廃棄性等に対応する。例えば、プレート300および300A乃至300Eのようなインプラントは通常、外科級のステンレス鋼およびチタンで作成されるが、合成物または生物分解性および非生物分解性のポリマ等の他の材料も考えられる。試用構成部品100、ドリルガイド500、ハンドル700および組織スプレッダ800等の器具は同様に、ステンレス鋼、他の何らかの適切な、十分に剛く強い材料または複合物またはそれらの組み合わせ、および器具の経済的な廃棄性を実現する1つまたは複数の材料で作成されてもよい。 【0092】 以下の説明は、上述のような様々なインプラントおよび器具の方法、使用法および相互作用に関するものである。この説明は末端大腿骨の骨折の治療に関するものであるが、ここに説明される方法、使用法および相互作用を他の骨の骨折に容易に適合し得ることは当業者には十分認識されるであろう。 【0093】 図18を参照すると、骨折固定外科手術の術前査定および計画は患者の脚900の上に試用構成部品100を設置することから開始する。試用構成部品100は大腿骨910と同じ全体方向に向けられ、それによって試用構成部品の頭部310が骨幹端の上に配置され、軸部120が骨幹の上に配置される。試用構成部品100の一方の側は左大腿骨の上の作業に関連して用いられ、他方の側は右大腿骨の上の作業に関連して用いられる。 【0094】 次に、骨折箇所920の蛍光透視画像が生成される。この画像は大腿骨910および骨折920の上にある試用構成部品100を示す。試用構成部品100上のマーカ160、171乃至174および180乃至186はすべてX線不透過性であるため、これらを画像上に見ることができる。従って、外科医は、大腿骨910の上にあるマーカ180乃至186に基づいて使用される骨プレート300の所望の長さを術前に選択できる。さらに、穴マーカ160乃至174は、移植されるプレート300に基づいて大腿骨910の上のネジ位置を外科医に見えるようにする補助をするだけでなく、プレート300の軸部330に沿って単軸または多軸ネジのいずれかに対してどこに係止挿入物を用いるかを外科医が決定する補助をする。 【0095】 移植するプレート300の所望のサイズおよびそれを骨折920に対して配置するおおよその位置を外科医が決定すると、外科医はそのサイズのプレートを様々なサイズの末端大腿骨用プレートのキットから選択する。次に、外科医はそのプレートと共に用いる適切なブロック400も選択する。ブロック400は右プレートまたは左プレートのいずれにも合わせて構成され、左または右プレートの各長さに適合する。 【0096】 プレートには予め形がつけられている。しかし、所望のプレート300が選択されると、外科医は任意でプレートをさらに曲げてその形状が移植部位で骨の特定の構造により良く適合するようにできる。しかしその際、頭部310およびネック320の領域でプレート300を曲げることでプレート300のこれらに領域に挿入物および/または係止ネジを正確に設置する能力に影響を与える場合があるので、注意しなければならない。 【0097】 ブロック400はプレート300の頭部310の上に配置され、それによりブロック400の端部412がプレート300の端部312のほぼ上に方向付けられる。その後、ブロック400の穴450に小さなネジ(図示せず)を挿入し、そのネジをプレート300の穴350にねじ込むことによってブロック400がプレート300の頭部310に取り付けられる。ブロック400は、このネジだけでなく、プレート300の頭部310の上面314の面取り315に対応し且つ噛み合うブロック400の面取り445の形状により、プレート300上に所定の位置でしっかりと保持される。ブロック400およびプレート300は、組み立てられた時にブロック400の下面440とプレート300の上面314との間に小さな間隙が生じるように設計されると有利である。これは、これら2つの部品の製造ばらつきを許容するために行われる。 【0098】 次に、図19を参照すると、ハンドル700がブロック400に取り付けられている。これは、接点部732が延長部480に向かい合うようにブロック400の延長部480に近接して且つややその上にハンドル700を配置することによって達成される。プランジャ740を押し下げる必要がない場合は、ハンドル700を延長部480の上で滑らせることにより延長部480がハウジング770に入り、上がってその中に入り込む。この動きは溝790に沿って移動するレール482および484によって案内される。これが起こると、ピン先端788が傾斜経路486内で進み、傾斜経路486によってハウジング770内に押し戻される。傾斜経路486がより上に進んでハウジング770内へ入り込むと、ピン先端788が窪み488に当たり、ピン780に与えられる付勢力のために窪み488に入る。この作用は溝790内でのレール482および484の協働的な組み立てと共にハンドル700をブロック400に、従ってプレート300に係止する働きをする。 【0099】 プランジャ740を押し下げ、次にハンドル700を移動させてハウジング770がブロック400の延長部480から外れるように移動することによって、ハンドル700をブロック400からいつでも離すことができる。プランジャ740を押し下げると、上述したように、その結果もたらされるハンドル700の内部部材の動きによって、ピンをハウジング770内に押し戻すことができ、窪み488が下方向に移動しピン先端788から離れる。 【0100】 術中において、骨幹端領域に初期切開が施される。通常の外科技術では、この切開はプレート300と同じ長さであってよい。低侵襲手術では、この切開はプレート300の頭部310とほぼ同じ長さであってよい。 【0101】 通常のまたは低侵襲手術においては、切開内のプレート300の挿入および操作をより容易にするため、ハンドル700をブロック400に取り付けておくことが好ましい。次に、ハンドル700の操作により、プレート300自体を直接保持しおよび移動させる必要なくプレート300が切開に挿入され、大腿骨910対して所望の方向に配置される。低侵襲手術の場合は、プレート300の挿入の前に、切開内に組織エレベータ200を最初に挿入してそれに続くインプラントの経路を作り、それによってプロセスにおける組織の損傷を最小限にしながらインプラントのより円滑な挿入を実現することが好ましい。 【0102】 当該技術分野で知られ且つ認識されているように、適宜この手順中のどこかの時点で蛍光透視法または他の何らかの撮像プロセスを用いることによって、大腿骨910に対するプレート300の方向付けに関するフィードバック画像を提供するようにしてもよい。 【0103】 さらに、開放方法とMIS法との間で異なる点の1つは、MIS法はプレート300が骨上の所定の位置に挿入された後に試用構成部品100を用いてプレート300の軸部330にネジを通すことを補助するが、開放方法では開口切開によって軸部330を含みプレート300が完全に見えるため試用構成部品100を用いないことである。MISと開放方法との間のこのおよび他の相異点については、以下のさらなる説明から当業者には認識されるであろう。 【0104】 図20を参照すると、プレート300の挿入の後、第1のネジ930を最初の切開を通してプレート300のスロット360に設置することが好ましい。当該技術分野で知られているように、ネジ設置プロセスは、適切な穴を形成する際にドリルガイドを用いてドリルビットを案内し、(セルフタッピンネジを用いていない場合は)任意で穴にネジ立てし、その後所望のネジを挿入することによって達成される。通常のネジには、通常のドリルガイドを使用する。係止ネジには、ドリルガイド500を用いてもよい。 【0105】 スロット360の中立位置にこの第1のネジ930を設置することによって、外科医は最終固定の前にプレート300の再調整を容易に行うことができる。運動の自由度が増すためにスロット360を使用することが好ましいが、初期のネジ設置は骨折線の位置、および第1のネジ930を保持する骨の構造および適性によっても決定される。 【0106】 次に、ブロック400の穴461および462およびプレート300の対応する穴361および362を通して大腿骨910内にKワイヤ940を入れてプレート300の頭部310を大腿骨910に対して一時的に保持することが好ましい。図10に示されるようにKワイヤガイド550が取り付けられたドリルガイド500を用いてKワイヤ940をどのような係止穴にも挿入することができる。 【0107】 大腿骨910の上でのプレート300の所望の方向が確立されると、ネジを用いてプレート300の頭部310を大腿骨910に固定する。このプロセスを、ブロック400の孔463に通常のドリルガイドを挿入し、大腿骨910に必要に応じて開けられる適切なサイズのパイロットホールをドリルビット950を用いて開けることによって開始することが好ましい。最終的には、例えばラグネジ等の通常のネジを孔463に挿入し、ねじ込んでプレート300の頭部310を大腿骨910に締め付けてもよい。 【0108】 先に示したように、ブロック400の穴466乃至470はプレート300の頭部310の穴366乃至370に対応する設定された軌道を有している。ブロック400の厚さによって、ブロック400の孔に深さ寸法が与えられるため、ドリルガイドが孔のいずれかに挿入されるとドリルガイドの正確な軌道が確立される。当然、多軸ネジと共に用いられるブロックでは、ブロックの孔は円錐形であるため、これらのネジに所望の軌道を選択することが容易になる。 【0109】 次に、通常のネジが同様にブロック400およびプレート300の穴464/364および465/365に挿入され添設されることが好ましい。その後、係止ネジがブロック400およびプレート300の穴466/366、467/367、468/368および469/369に挿入され添設されることが好ましい。 【0110】 上述のように、ネジを係止するためには、ドリルガイド500を用いてネジ穴を準備してもよい。これは、穴466にドリルガイド500を挿入し、例えばプレート300の頭部310のネジ山付穴366にドリルガイド先端530をねじ込むことによって行われる。このような接続によって、ネジを係止するための適切なパイロットホールを開けるのに用いられるドリルガイド500の正確な且つ厳格な位置付けが行われる。パイロットホールが開けられると、ドリルガイド500がプレート300から外されてもよく、それによってネジ設置を進めてもよい。 【0111】 プレート300の軸部330を大腿骨910に取り付ける際、外科医には、プレート300のどの穴355、371乃至378が係止ネジを受けるかを選択できる。所望の穴が選択されると、外科医は上述のようにこれらの穴の中にネジ山付挿入物を設置し、その後係止ネジをその中に設置してもよい。係止ネジの設置は、上述のようにドリルガイド500を用いることによって容易になる。従って、ドリルガイド500がネジ山付挿入物にネジ込み可能に取り付けられ、ドリルビットを案内してパイロットホールを形成し、このパイロットホールが係止ネジを受け入れる。 【0112】 ネジ山付挿入物の設置はいつでも、術中にまたは術前に行われてもよいが、術前に行われることが好ましい。その1つの理由は、術中手順の最適化および効率化を図るためである。もう1つの理由はMIS法を容易にすることである。 【0113】 プレート300の軸部330の穴へのネジ山付挿入物の設置を補助するために、挿入を容易にする挿入器具(図示せず)を利用することができる。挿入器具の末端部が挿入物上に係止され、基端部が握り面を提供して外科医が容易にネジ山付挿入物を操作しプレート300に挿入することが可能になる。ネジ山付挿入物がプレート300に取り付けられると、挿入器具が挿入物から外れ、上述のように、係止ネジを移植するさらなる手順が行われてもよい。誤った穴に設置されているために挿入物を除去する必要がある場合、例えば抽出器具を用いてもよい。このような挿入器および抽出器は、2004年11月30日に提出された発明者Stefan Kugler, Roland Thomke, Andre GasserおよびChristial Lutzによる米国特許出願「骨接続要素のための抽出器(An Extractor For A Bone Connection Element)」に開示されており、その全開示をここに完全に示されるように参考としてここに取り込む。 【0114】 先に説明したように、通常の開放外科手術においては、特に適切に穴を開け、任意でネジ立てを行い、その中にネジを挿入する目的でインプラントの軸部330を見えるようにするために、通常は組織にプレート300全体の長さに渡る切開を施す。このような切開では、上述のプレート移植のステップを、すべての所望のネジが所定の位置に置かれるまで直接目に見えるようにして行われる場合がある。 【0115】 低侵襲手術においては、このような長い切開は望ましくない。図21を参照すると、MISでは、初期の切開955を、プレート300の頭部310およびネック320が直接見えるようにそれらと同じ長さにするだけでよい。プレート300の頭部310およびネック320が上述の手順によって取り付けられると、好ましいMIS手順に従って試用構成部品100がハンドル700に設置される。 【0116】 ハンドル700に試用構成部品100を設置するには、試用構成部品100のスライダ140を引込んで孔130を拡大し、この開放位置にスライダ140を保持し、ハンドル700を滑らせて拡大した孔130に通すことが必要とされる。その際、試用構成部品100は大腿骨910の上に配置され、脚900に横たわる状態になるまでハンドル700に沿って下げられる。そこに来ると、スライダ140を開放し、その付勢閉鎖位置に戻ることができるようにしてもよい。閉鎖位置においては、スライダ140および端部135は確実にハンドル700のシェル720の上の凹部726の1つの中にあり、それによってぴったりとした接続が保証される。従って、スライダ140が最初にこのような位置にない場合、端部135が固定され、且つスライダ140が所定の位置に入り込むまで試用構成部品100をハンドル700に沿って上または下に向かって移動させてもよい。 【0117】 試用構成部品100がハンドル700に取り付けられた状態で、外科医は、試用構成部品100の軸部120上のネジに対応する穴マーカ171乃至174を見ること、および外科用メス960を用いて所望の穴マーカの領域でプレートの適切なスロット150、151または152を切り開いて組織に小さな切開970を作成することによって、例えばネジをプレート300のどの穴371乃至374に設置するかを選択してもよい。例えば、ネジを穴371に移植する場合、マーカ171の領域にスロット150を通して切開を施す。 【0118】 この切開970を施すと、試用構成部品100をハンドル700から取り外してもよいし、または切開970から邪魔にならない所に回転させることが好ましい。付勢されたスライダ140および端部135によって、試用構成部品100がハンドル700の上下に移動して他の凹部に入ることを防止しながら、凹部726で内の試用構成部品100の回転が可能になる。 【0119】 図22および23を参照すると、試用構成部品100が取り除かれると、切開970が露出する。切開970は小さいため、組織スプレッダ800を用いて切開970を拡大することが好ましい。これは、組織スプレッダ800のチューブ870を切開970に挿入し、ハンドル810および820を圧縮してブレード815、825および865を広げて離して切開970を開くことによって行われ、それによって切開を拡大し、ネジが挿入されるプレート300の穴を見えるようにする。ネジの移植は、上述の技術を用いて組織スプレッダ800の開放通路890を通して行ってもよい。 【0120】 ネジが移植されると、組織スプレッダ800が閉じられ、切開970から除去される。その後試用構成部品100が大腿骨910の上に戻され、移植したいさらなるネジごとにMIS切開およびネジ移植手順が繰り返される。 【0121】 図24および25は上述の開放またはMIS外科的処置のいずれかの結果を示しており、頭部310およびプレート300の軸部330の様々なネジ、例えば頭部310の通常ネジ984および係止ネジ988、および軸部330の通常ネジ990によってプレート300が骨折920の上で大腿骨910に添設される。 【0122】 図26は、ケーブルプラグ600が選択ネジ穴の上に取り付けられた骨プレート300を示している。大腿骨910へのプレート300の固定が完了すると、ケーブルプラグ600を任意にプレート300の選択穴に取り付けて、ケーブルまたはワイヤを取り付けるための正確な且つ安定した台を提供してもよい。 【0123】 本発明の様々なインプラント、器具および方法について説明したが、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに当業者は構造、材料、機能および方法を種々に変化させてもよいことは明らかである。例えば、試用構成部品、プレートおよびブロックの形状、サイズおよび材料特性を種々に変化させ、それらを異なる骨の様々な骨折に対して用いてもよい。さらに、プラスチックまたは他の適切な材料を用いて様々な器具をより容易に且つ経済的に廃棄性に適合したものとしてもよい。さらに、係止ネジと通常のネジの選択、およびネジ挿入の順序を、外科的な条件、構造および外科医の好み等に応じて変化させてもよい。 【0124】 本発明についてここに特定の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はそれに限定されることはなく、本発明は技術的な可能な限り広範囲に渡るものであり、明細書についても同様に読解されるものである。従って、本発明をその趣旨および請求範囲から逸脱することなくさらに他に変形させることができることは当業者には明らかであろう。 【図面の簡単な説明】 【0125】 【図1】図1は、スライダが取り付けられた試用構成部品の上面斜視図である。 【図2】図2は、スライダの取り付けられていない図1の試用構成部品の上面図である。 【図3】図3は、骨プレートの移植の領域の組織を持ち上げるのに使用されるエレベータツールの側面斜視図である。 【図4】図4は、末端外側大腿骨の骨折を固定する際に用いる骨プレートの上面斜視図である。 【図5】図5は、基部外側大腿骨の骨折を固定する際に用いる1つの骨プレート、および末端橈骨の骨折を固定する際に用いるもう1つの骨プレートの上面斜視図である。 【図6】図6は、それぞれ基部外側脛骨、末端前外側脛骨および末端内側脛骨の骨折を固定する際に用いる3つの骨プレートの上面斜視図である。 【図7】図7は、骨プレート、特に図4の骨プレートと関連して使用される照準ブロックの上面図である。 【図8】図8は、図7の照準ブロックの側面斜視図である。 【図9】図9は、図7の照準ブロックの下面斜視図である。 【図10】図10は、照準ブロックおよび骨プレートと関連して使用され、ネジを設置するための穴を骨に準備するKワイヤガイドを有するドリルガイドの側面斜視図である。 【図11】図11は、骨プレートと関連して使用され、プレート上での締結ケーブルの配置を容易にするケーブルプラグの側面斜視図である。 【図12】図12は、照準ブロックおよび骨プレートと関連して使用されるハンドルの側面斜視図である。 【図13】図13は、線713−713に沿った図12のハンドルの側断面図である。 【図14】図14は、図12のハンドルの領域14の拡大前面図である。 【図15】図15は、図13のハンドルの領域15の拡大前面図である。 【図16】図16は、閉鎖位置にある、切開を拡大するために用いられる組織スプレッダの上面斜視図である。 【図17】図17は、拡張位置にある、図16の組織スプレッダの上面斜視図である。 【図18】図18は、術前査定および固定手順の計画のために、骨折した末端大腿骨を有する脚の上に配置された図1の試用構成部品の上面等角平面図である。 【図19】図19は、外科的処置において用いられる、試用構成部品、ハンドル、照準ブロックおよび骨プレートの組み立て体の側面斜視平面図である。 【図20】図20は、プレートに第1の骨ネジが通され、他のネジのためにネジ穴が開けられ、Kワイヤがプレートを通して骨の中に配置されている、骨折した末端大腿骨の上に配置されたドリルガイド、照準ブロックおよびプレートの側面斜視平面図である。 【図21】図21は、骨プレートを大腿骨に取り付けるために用いられるネジの位置に切開が対応している場合の、骨折した末端大腿骨の上に配置された試用構成部品、ハンドル、照準ブロックおよびプレート、および試用構成部品によって患者の脚に切開を施すのに用いられる外科用メスの側面斜視平面図である。 【図22】図22は、図21の切開の上に配置された図16の組織スプレッダの側面斜視図である。 【図23】図23は、図21の切開の内側に配置され、且つ組織内の通路を拡大して、骨ネジを受けるプレート穴を見えるようにする図16の組織スプレッダの上面図である。 【図24】図24は、様々な骨ネジによって末端骨折大腿骨に取り付けられた図4の骨プレートの側面斜視平面図である。 【図25】図25は、大腿骨内にある骨ネジを示す図24の配置の上面斜視平面図である。 【図26】図26は、2つの骨ネジ穴に取り付けられたケーブルプラグと共に骨プレートを示す側面斜視平面図である。 【符号の説明】 【0126】 100:試用構成部品 110:試用頭部 120:試用軸部 130:孔 131,132:延長部 133:スロット 135:孔の縁部 140:スライダ 142:タング 144:タブ 150〜152:スロット 160,171〜174:ネジ穴インジケータ 180〜186:プレートサイズマーカ 200:エレベータ 210:ハンドグリップ 220:軸 230:先端 300:プレート 310:頭部 312:頭部の端部 314:頭部の上面 315:面取り 320:ネック 330:軸部 340:先端 350:小ネジ穴 355:プレートの軸部の通常ネジ穴 360:位置決めスロット 361,362:Kワイヤ穴 363〜365:プレートの軸部の通常ネジ穴 366〜370:プレートの軸部の係止ネジ穴 371〜374,378:プレートの軸部の通常ネジ穴 300A〜300E:プレート 400:照準ブロック 410:本体 412:照準ブロックの端部 420:上面 430:側面 440:下面 445:面取り 450:取り付け穴 461,462:Kワイヤ穴 463〜465:通常ネジ穴のための開口 466〜470:係止ネジ穴のための開口 480:延長部 482,484:レール 486:経路 488:窪み 500:ドリルガイド 510:ハンドグリップ 520:軸 530:ねじ込み先端 550:Kワイヤガイド 560:ハンドグリップ 570:軸 575:分割リング 578:円形溝 580:先端 600:ケーブルプラグ 610:キャップ 620:シャンク 630:ビード 700:ハンドル 710:ハンドルの上部 713:断面線 720:シェル 722:ステップ 724:延長部 726:凹部 730:ハンドルの下部 732:接点部 734:ネジ 740:プランジャ 742:プランジャキャップ 744:プランジャ軸 746:プランジャ先端 750:スペース 755:バネ 760:プラグ 762:プラグのプランジャ面 764:プラグのピン面 765:バネ 768:バネハウジング 770:ハウジング 780:ピン 784:ピンのプラグ面 785:バネ 788:ピンの先端 790:溝 800:組織スプレッダ 810:左ハンドル 811:端部 812:ハンドグリップ部 813:左リンク回転軸 814:左ハンドルの頭部 815:左ブレード 816:リップ 820:右ハンドル 821:端部 822:ハンドグリップ部 823:右リンク回転軸 824:右ハンドルの頭部 825:右ブレード 826:リップ 830:ハンドルヒンジ継手 832:ガイドピン 840:左バー 842:回転ポイント 850:右バー 852:回転ポイント 860:中央バー 861:テール 862:本体 863:スロット 864:頭部 865:中央ブレード 866:リップ 870:チューブ 872:基端部 874:末端部 880:収縮通路 855:拡張通路 890:ラチェット 892:歯止め 895:リーフスプリング 900:脚 910:大腿骨 920:骨折 930:ネジ 940:Kワイヤ 950:ドリルビット 955:MIS切開 970:切開 984:通常ネジ 988:係止ネジ 990:ネジ
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| 【出願人】 |
【識別番号】505103253 【氏名又は名称】ストリカー トラウマ エスエー
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| 【出願日】 |
平成17年8月25日(2005.8.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086759 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 喜平
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| 【公開番号】 |
特開2006−150055(P2006−150055A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月15日(2006.6.15) |
| 【出願番号】 |
特願2005−244285(P2005−244285) |
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