| 【発明の名称】 |
カテーテル用吸引補助具 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉永 鐵大郎
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| 【要約】 |
【課題】口腔内や気管支等の粘膜等を傷付ける虞がなく安全性や吸引作業性に優れ、容易にカテーテルに着脱できるので交換及び洗浄が容易で衛生性、メンテナンス性に優れるとともに装着時は外れ難く、口腔内や気管支への出し入れが容易で操作性に優れ、カテーテルの吸引力が減少することがなく実用性、信頼性に優れるカテーテル用吸引補助具を提供することを目的とする。
【解決手段】管状部の端部に形設されカテーテルの先端に着脱自在に装着される装着部と、管状部の他端部に先端が曲面状に形成された吸引部と、装着部及び管状部、吸引部の内部を貫通する通路部と、を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 管状部の端部に形設されカテーテルの先端に着脱自在に装着される装着部と、前記管状部の他端部に先端が曲面状に形成された吸引部と、前記装着部及び前記管状部、前記吸引部の内部を貫通する通路部と、を備えていることを特徴とするカテーテル用吸引補助具。 【請求項2】 前記吸引部が略半球状、略球状、略楕円球状の内いずれか1の形状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル用吸引補助具。 【請求項3】 前記装着部の後部の外側面に形成された突起部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカテーテル用吸引補助具。 【請求項4】 前記管状部が、前記通路部と連通して前記管状部の表面に開口した吸引調整孔を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1に記載のカテーテル用吸引補助具。 【請求項5】 前記吸引部が、前記通路部と連通して前記吸引部の表面に開口した少なくとも1以上の吸引補助孔を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1に記載のカテーテル吸引補助具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、口腔内や気管支内の唾液や痰等を吸引、除去するためのカテーテルの先端に着脱自在に装着されるカテーテル用吸引補助具に関するものである。 【背景技術】 【0002】 病院等において、治療の際にチューブ状のカテーテルを患者の口腔内にあてがい唾液や痰等を吸引、除去している。しかし、従来のカテーテルは、先端部をごくわずか丸めてあるものの、事実上、管状物を単に切断したにすぎないような形状なので、口腔内にあてがう際、カテーテルの先端部により口腔内の粘膜等を傷付け安全性に欠けるという問題があった。また、口腔内の粘膜等を傷付けるため、取扱に慎重にならざるを得ず吸引に時間がかかり作業性に欠けるという問題があった。 また、吸引管の先端形状を改良したものとして(特許文献1)には、「医療用異物吸引管において、吸引管先端部に弾性物質からなるラッパ状チップを装着しかつ吸引ポンプ連続部近郊に横穴を設けたことを特徴とする改良型異物吸引管」が開示されている。 【特許文献1】実開昭60−55410号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、上記従来の技術では以下のような課題を有していた。 (1)(特許文献1)の改良型異物吸引管は吸引管先端部に弾性物質からなるラッパ状チップが装着されているが、口腔内に挿通された際、ラッパ状チップの先端外周の角により患者の口腔内の粘膜等を傷付ける虞があり安全性が十分に改善されていないという課題を有していた。 (2)チップがラッパ状に形成されているため先端の径が大きく、口腔内に出し入れする際、唇や口腔内に引っ掛かり易く使用性に欠けるという課題を有していた。 (3)チップがラッパ状に形成されているので吸引力が分散され吸引性に欠けるという課題を有していた。 (4)従来のカテーテルや(特許文献1)の改良型異物吸引管はカテーテルを直接口腔内にあてがうためカテーテルの洗浄が必要で衛生性に欠け、洗浄作業が煩雑でメンテナンス性に欠けるという課題を有していた。 【0004】 本発明は、上記従来の課題を解決するもので、口腔内や気管支等の粘膜等を傷付ける虞がなく安全性や吸引作業性に優れ、容易にカテーテルに着脱できるので交換及び洗浄が容易で衛生性、メンテナンス性に優れるとともに装着時は外れ難く、口腔内や気管支への出し入れが容易で操作性に優れ、カテーテルの吸引力が減少することがなく実用性、信頼性に優れるカテーテル用吸引補助具を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記課題を解決するために本発明のカテーテル用吸引補助具は、以下の構成を有している。 本発明の請求項1に記載のカテーテル用吸引補助具は、管状部の端部に形設されカテーテルの先端に着脱自在に装着される装着部と、前記管状部の他端部に先端が曲面状に形成された吸引部と、前記装着部及び前記管状部、前記吸引部の内部を貫通する通路部と、を備えた構成を有している。 この構成により、以下のような作用を有する。 (1)装着部の端部をカテーテルの先端に容易に着脱することができる。そのため吸引作業後はカテーテル用吸引補助具を取外して交換や洗浄ができるので衛生性、メンテナンス性に優れる。 (2)吸引部の先端が曲面状に形成されているので口腔内や気管支等の粘膜等を傷付ける原因となる角がなく、口腔内にあてがったり、気管支内に挿通したりしても粘膜等を傷付けず安全に使用できると共に、吸引作業性の向上を図ることができる。 (3)装着部及び管状部、吸引部の内部を貫通する通路部を有することによりカテーテルと連通して吸引した唾液や痰等をカテーテルから排出することができる。 【0006】 ここで、管状部及び装着部は、ポリプロピレン、ポリエチレン、軟質ゴム、EPDM、ポリウレタン、ナイロン、アクリル樹脂等の合成樹脂製のものやチタン、アルミニウム合金、ステンレス鋼等の耐腐食性を有する金属製のものが好適に用いられる。合成樹脂製のものは加工性、低コスト性、耐腐食性の点で優れ、洗浄性や耐煮沸性にも優れ、カテーテルへの装着時にカテーテルを傷付ける虞も少ないので信頼性に優れる。金属製のものは耐久性に優れ、特にチタン製のものは軽量で生体適合性に優れ好ましい。また、ある程度のコシがあるので、気管支内まで挿通して使用する場合には操作性に優れる。 【0007】 管状部はカテーテルの貫通孔に装着部を挿入して装着する場合は、装着部の少なくともカテーテル側の端部の外径はカテーテルの貫通孔とほぼ同等若しくは若干大きい径のものが好適に用いられる。カテーテルは塩化ビニル樹脂やゴム等伸縮性のある材料で形成されているため、装着部の外径に合わせてカテーテルの貫通孔の径が大きくなり、装着部を挿入して装着できると共に、装着後は貫通孔から装着部が外れる虞が少なく信頼性に優れ好ましい。また、カテーテルを装着部に形成された通路部に挿入して装着してもよい。この場合、通路部の少なくともカテーテル側の端部の径はカテーテルの外径とほぼ同等若しくは若干小さい径のものが好適に用いられる。これにより、カテーテルを通路部に挿入して装着できると共に装着後は外れる虞が少なく信頼性に優れ好ましい。 【0008】 カテーテル用吸引補助具の全長は、装着部の端部をカテーテルに装着した場合にカテーテルの端部が口腔内に入らない長さに形成するのが好ましい。これにより、カテーテルの表面に患者の唾液や痰等が付着するのを防止できるので、カテーテル用吸引補助具のみを洗浄して繰り返し使用するか、或いはカテーテル用吸引補助具を使い捨てにすることにより、衛生性、メンテナンス性に優れると共に、面倒なカテーテルの洗浄が不要で実用性に優れる。また、管状部や装着部を掴んで吸引作業ができるため変形し易いカテーテルを掴んで吸引作業を行う場合と比較して操作性、吸引作業性に優れると共に、カテーテル用吸引補助具の装着部からカテーテルが外れるのを確実に防止でき信頼性に優れる。 特にカテーテル用吸引補助具の全長を20cm〜30cmに形成した場合、吸引部を気管支内まで挿通して吸引作業を行うことができる。カテーテル用吸引補助具の全長が20cmより短くなるにつれ、カテーテルまで口腔内に入ってしまい、管状部や装着部を掴んで吸引部を気管支内まで挿通するのが困難になり、衛生性、操作性が低下し易くなる傾向があり、30cmより長くなるにつれ、取扱いが困難になる傾向があり、いずれも好ましくない。 【0009】 吸引部には、管状部や装着部と同様の材料が同様の理由で好適に用いられ、口腔内や気管支内での吸引時に粘膜等を傷付ける虞も少ないので安全性に優れる。特にシリコンゴム等の弾性物質を用いることで安全性の向上を図ることができる。また、管状部及び装着部と吸引部を一体に形成しても別個に形成してもよく、一体に形成にした場合は生産性に優れ好ましい。別個に形成した場合は、例えば患者の体格や用途にあわせて吸引部のみを大きさの異なるものに取り替えることができ実用性に優れ好ましい。 【0010】 通路部はカテーテルの内径と同程度の径のものが好適に用いられる。同程度の径のものを用いることにより吸引力が落ちる虞もなく信頼性に優れる。カテーテルを装着部に形成された通路部に挿入して装着する場合、カテーテルの外形に合わせてカテーテルが挿入される部分に段差を形成することが好ましい。これにより、カテーテルの貫通孔の径と同じ径で通路部の径を形成することができ吸引力が落ちる虞もなく、信頼性に優れ好ましい。また、通路部の少なくとも吸引部側の端部を装着部側から吸引部側に向かって拡径して形成した場合、吸引できる範囲が広くなり実用性に優れ好ましい。また、通路部の吸引部側の先端を曲面状に形成した場合は口腔内や気管支等の粘膜等を傷付けず安全性に優れると共に、唾液や痰等を曲面に沿ってスムーズに吸引することができ好ましい。 【0011】 本発明の請求項2に記載のカテーテル用吸引補助具は、請求項1に記載のカテーテル用吸引補助具であって、前記吸引部が略半球状、略球状、略楕円球状の内いずれか1の形状に形成された構成を有している。 この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。 (1)吸引部が略半球状、略球状、略楕円球状の内いずれか1の形状に形成されているので、口腔内や気管支に出し入れする際、歯や口腔内、気管支等に引っ掛かり難く容易に出し入れできる。 ここで、吸引部の外径を3mm〜6mmに形成した場合、子供用として使用したり、気管支内まで挿通して使用したりでき汎用性に優れる。吸引部の外径が3mmより小さくなるにつれ、通路部の形成が困難になると共に、吸引量が低下し易くなる傾向があり、6mmより大きくなるにつれ、気管支内まで挿通するのが困難になる傾向があり、いずれも好ましくない。 【0012】 装着部が、カテーテル側の端部に向かって縮径して形成された案内部を備えた構成にした場合は、案内部をガイドにして装着部をカテーテルに容易に挿入して装着することができる。 また、装着部の外周表面に形成された突条部又は凹凸部を備えた構成にした場合は、装着部をカテーテルに挿入して装着した際に、装着部の外周表面に形成された突条部又は凹凸部により装着部がカテーテルから外れ難く強固に装着することができる。 突条部又は凹凸部としては、連続状の突条や非連続状の凸部がランダムに形成されたもの又は螺旋溝等が好適に用いられる。 【0013】 本発明の請求項3に記載のカテーテル用吸引補助具は、請求項1又は2に記載のカテーテル用吸引補助具であって、前記装着部の後部の外側面に形成された突起部を備えた構成を有している。 この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。 (1)装着部の後部の外側面に形成された突起部を備えているので突起部を掴むことで滑ることなくカテーテル用吸引補助具を容易に取外すことができる。 (2)カテーテルに装着部を挿入する際、突起部がストッパーとなり必要以上に装着部が深く挿入されるのを防ぐことができ容易に脱着できると共に、カテーテルが口腔内に入ることがなく衛生性に優れる。 ここで、突起部は装着部の後部の外側面の一部又は全周に形成することができる。突起部が装着部の外側面の全周に円環状に形成された場合、掴む部分を気にする必要がなく素早く掴むことができ好ましい。 【0014】 本発明の請求項4に記載のカテーテル用吸引補助具は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のカテーテル用吸引補助具であって、前記管状部が、前記通路部と連通して前記管状部の表面に開口した吸引調整孔を備えた構成を有している。 この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。 (1)吸引調整孔を備えているので、吸引力を調整でき、唾液や痰等を吸引しない場合は吸引調整孔を開口することにより空気が吸引され吸引力が減少するので、吸引力により粘膜等を傷付ける虞がなく、唾液や痰等を吸引する場合は吸引調整孔を塞ぐことにより吸引力が増加し的確に吸引することができる。 ここで、吸引調整孔は作業者が直接、指などを押し当てて塞ぐようにしてもよいし、摺動式や回動式の蓋部を設け、それを操作して吸引調整孔の開閉を行うようにしてもよい。 【0015】 本発明の請求項5に記載のカテーテル用吸引補助具は、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載のカテーテル用吸引補助具であって、前記吸引部が、前記通路部と連通して前記吸引部の表面に開口した少なくとも1以上の吸引補助孔を備えた構成を有している。 この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。 (1)吸引部が、少なくとも1以上の吸引補助孔を備えているので、吸引できる範囲が広がり、吸引効率の向上を図ることができる。 (2)吸引補助孔を複数形成した場合は一部の吸引補助孔が唾液や痰等で詰まった場合でも、他の吸引補助孔で吸引することができ作業性の向上を図ることができる。 ここで、吸引補助孔の数は1〜8個が好ましい。吸引補助孔の数が、8個より多くなるにつれ、吸引部の構造が複雑になり生産性に欠けると共に、強度が不足する傾向があり、好ましくない。また、吸引部の吸引する側の先端半分に吸引補助孔を形成した場合は、吸引補助孔が口腔内や気管支内の深い部分に届くと共に、唾液や痰等にあてがい易く操作性、作業性に優れ好ましい。 【発明の効果】 【0016】 以上のように本発明のカテーテル用吸引補助具によれば、以下のような有利な効果が得られる。 請求項1に記載の発明によれば、以下のような効果を有する。 (1)装着部によりカテーテルの先端に容易に着脱することができ使用性に優れる。そのため吸引作業後はカテーテル用吸引補助具を取外して交換や洗浄ができるので衛生性、メンテナンス性に優れたカテーテル用吸引補助具を提供することができる。 (2)吸引部の先端が曲面状に形成されているので口腔内や気管支等の粘膜等を傷付ける原因となる角がなく口腔内にあてがったり、気管支内に挿通したりしても粘膜等を傷付けず安全性、吸引作業性に優れたカテーテル用吸引補助具を提供することができる。 (3)装着部及び管状部、吸引部の内部を貫通する通路部を有することによりカテーテルと連通して吸引した唾液や痰等をカテーテルから排出することができる信頼性に優れたカテーテル用吸引補助具を提供することができる。 【0017】 請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。 (1)吸引部が略半球状、略球状、略楕円球状の内いずれか1の形状に形成されているので、口腔内や気管支に出し入れする際、歯や口腔内、気管支等に引っ掛かり難く容易に出し入れできる使用性に優れたカテーテル用吸引補助具を提供することができる。 【0018】 請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、以下のような効果を有する。 (1)装着部の後部の外側面に形成された突起部を備えているので突起部を掴むことで滑ることなく容易にカテーテル用吸引補助具を取外すことができる使用性に優れたカテーテル用吸引補助具を提供することができる。 (2)カテーテルに装着部を挿入する際、突起部がストッパーとなり必要以上に装着部が深く挿入されるのを防ぐことができ容易に脱着できると共に、カテーテルが口腔内に入ることがなく衛生性に優れたカテーテル用吸引補助具を提供することができる。 【0019】 請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。 (1)吸引調整孔を備えているので、吸引力を調整でき、唾液や痰等を吸引しない場合は吸引調整孔を開口することにより空気が吸引され吸引力が減少するので、吸引力により粘膜等を傷付ける虞がなく、唾液や痰等を吸引する場合は吸引調整孔を指等で塞ぐことにより吸引力が増加し的確に吸引することができる実用性に優れたカテーテル用吸引補助具を提供することができる。 【0020】 請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。 (1)吸引部が、少なくとも1以上の吸引補助孔を備えているので、吸引できる範囲が広がり、吸引効率が向上し作業性に優れたカテーテル用吸引補助具を提供することができる。 (2)吸引補助孔を複数形成した場合は一部の吸引補助孔が唾液や痰等で詰まった場合でも、他の吸引補助孔で吸引することができる作業性、実用性に優れたカテーテル用吸引補助具を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下、本発明の実施の形態について、以下図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1) 図1(a)は本発明の実施の形態1におけるカテーテル用吸引補助具を示す全体斜視図であり、図1(b)は本発明の実施の形態1におけるカテーテル用吸引補助具のカテーテルへの装着状態を示す断面正面図である。 図1中、1は本発明の実施の形態1におけるカテーテル用吸引補助具、1’は管状部、2は管状部1’の端部に形設されカテーテル5の貫通孔6に挿入して着脱自在に装着されるカテーテル用吸引補助具1の装着部、3は管状部1’の他端部に略球状に形成されたカテーテル用吸引補助具1の吸引部、4は装着部2及び管状部1’、吸引部3の内部を貫通しカテーテル5の貫通孔6と連通するカテーテル用吸引補助具1の通路部である。 【0022】 カテーテル用吸引補助具1は、ポリプロピレン、ポリエチレン、軟質ゴム、EPDM、ポリウレタン、ナイロン、アクリル樹脂等の合成樹脂製のもので一体に形成した。これにより、加工性、低コスト性、耐腐食性の点で優れ、洗浄性や耐煮沸性にも優れ、カテーテル5の貫通孔6へ装着部2を装着する際にもカテーテル5を傷付ける虞も少ないので信頼性に優れる。また吸引部3を口腔内や気管支内に挿通して吸引する際に粘膜等を傷付ける虞も少ないので安全性に優れる。 尚、カテーテル用吸引補助具1若しくは管状部1’及び吸引部3は、耐腐食性、耐久性に優れるチタン、アルミニウム合金、ステンレス鋼等の金属製にしてもよい。特にチタン製のものは軽量で生体適合性に優れ好ましい。また、ある程度のコシがあるので、気管支内まで挿通して使用する場合の操作性に優れる。 【0023】 実施の形態1においては装着部2及び管状部1’、吸引部3を一体に形成したので生産性に優れるが、別個に形成してもよい。別個に形成した場合、例えば患者の体格や用途にあわせて吸引部の大きさを取り替えることができ実用性に優れ好ましい。吸引部3の外径を3mm〜6mmに形成した場合、子供用として使用したり、気管支内まで挿通して使用したりでき汎用性に優れる。吸引部3の外径が3mmより小さくなるにつれ、通路部4の形成が困難になると共に、吸引量が低下し易くなる傾向があり、6mmより大きくなるにつれ、気管支内まで挿通するのが困難になる傾向があることがわかった。 また、実施の形態1においては装着部2を貫通孔6に挿入して装着したがカテーテル5を装着部2に形成された通路部4に挿入して装着してもよい。この場合、通路部4の少なくともカテーテル5側の端部の内径をカテーテル5の外径とほぼ同等若しくは若干小さい径に形成することでカテーテル5を通路部4に挿入して装着でき、装着後は外れる虞が少なく信頼性に優れる。また、通路部4の少なくとも吸引部3側の端部を装着部2側から吸引部3側に向かって拡径して形成した場合は吸引できる範囲が広くなり実用性に優れ好ましい。 【0024】 尚、実施の形態1においては管状部1’の長さをカテーテル5に装着した場合にカテーテル5の端部が口腔内に入らない長さに形成したがこれに限られるものではなく、カテーテル5が口腔内に入っても安全に吸引作業を行うことができる。管状部1’の長さを20cm〜30cmに形成した場合、吸引部3を気管支内まで挿通して吸引作業を行うことができる。管状部1’の長さが20cmより短くなるにつれ、カテーテル5の端部まで口腔内に入ってしまい、管状部1’や装着部2を掴んで吸引部3を気管支内まで挿通するのが困難になり、衛生性、操作性が低下し易くなる傾向があり、30cmより長くなるにつれ、取扱いが困難になる傾向があることがわかった。 【0025】 以上のように構成された実施の形態1におけるカテーテル用吸引補助具について、以下その使用方法を図面を参照しながら説明する。 まず、カテーテル用吸引補助具1の装着部2を一端が図示しない痰等の除去装置(真空ポンプ等を使って吸い上げる方式)に接続されたカテーテル5の他端から貫通孔6に挿入して装着する。次いでカテーテル用吸引補助具1の吸引部3を患者の口腔内にあてがったり、気管支内に挿通したりするが、吸引部3は略球状に形成されているので口腔内や気管支等の粘膜等を傷付けず安全に吸引作業を行うことができる。 このとき、管状部1’の長さがカテーテル5の端部が口腔内に入らない長さに形成されているので、カテーテル5の表面に患者の唾液や痰等が付着するのを防止することができ、カテーテル用吸引補助具1のみを洗浄して繰り返し使用するか、或いはカテーテル用吸引補助具1を使い捨てにすることにより、衛生性、メンテナンス性に優れると共に、面倒なカテーテル5の洗浄が不要で実用性に優れる。また、管状部1’や装着部2を掴んで吸引作業ができるためカテーテル用吸引補助具1がカテーテル5から外れるのを防止でき、変形し易いカテーテル5を掴んで吸引作業を行う場合と比較して操作性に優れ、確実に口腔内の唾液や痰等に吸引部3の先端をあてがうことができる。その後、痰等の除去装置を駆動させることにより、口腔内や気管支内の唾液や痰等がカテーテル用吸引補助具1の通路部4を通してカテーテル5へと吸い上げられる。 【0026】 以上のように本実施の形態1におけるカテーテル用吸引補助具は構成されているので、以下のような作用を有する。 (1)装着部2の端部をカテーテル5の貫通孔6に容易に着脱することができる。そのため吸引作業後はカテーテル用吸引補助具1を取外して交換や洗浄ができるので衛生性、メンテナンス性に優れる。 (2)吸引部3が略球状に形成されていることにより口腔内や気管支等の粘膜等を傷付ける原因となる角がなく、口腔内にあてがったり、気管支内に挿通したりしても粘膜等を傷付ける虞がなく安全に使用できるとともに吸引作業性の向上を図ることができる。 (3)吸引部3が略球状に形成されているので口腔内や気管支内に出し入れする際、歯や口腔内、気管支等に引っ掛かり難く容易に出し入れできる。 (4)管状部1’の内部を貫通する通路部4によりカテーテル5の貫通孔6と連通して吸引した唾液や痰等をカテーテル5から排出することができる。 (5)装着部2の外径が貫通孔6より若干大きい径で形成されているので、塩化ビニル樹脂やゴム等伸縮性のある材料で形成されたカテーテル5の貫通孔6は装着部2の外径に合わせて径が大きくなり装着部2を挿入して装着できると共に装着後は外れる虞が少なく信頼性に優れる。 (6)管状部1’の長さは、カテーテル5に装着した場合にカテーテル5の端部が口腔内に入らない長さに形成されているので、カテーテル5の表面に患者の唾液や痰等が付着するのを防止でき、カテーテル用吸引補助具1のみを洗浄して繰り返し使用するか、或いはカテーテル用吸引補助具1を使い捨てにすることにより、衛生性、メンテナンス性に優れると共に、面倒なカテーテル5の洗浄が不要で実用性に優れる。 (7)カテーテル用吸引補助具1の管状部1’や装着部2を掴んで吸引作業ができるため変形し易いカテーテル5を掴んで吸引作業を行う場合と比較して操作性、吸引作業性に優れると共に、カテーテル用吸引補助具1がカテーテル5から外れるのを防止でき信頼性に優れる。 (8)通路部4の吸引部3側の先端が曲面状に形成してあるので口腔内や気管支の粘膜等を傷付けず安全性に優れると共に、唾液や痰等を曲面に沿ってスムーズに吸引することができる。 【0027】 (実施の形態2) 図2(a)は本実施の形態2におけるカテーテル用吸引補助具を示す全体斜視図であり、図2(b)は本実施の形態2におけるカテーテル用吸引補助具のカテーテルへの装着状態を示す断面正面図である。 図2中、実施の形態2におけるカテーテル用吸引補助具1aが実施の形態1におけるカテーテル用吸引補助具1と異なる点は、装着部2aがカテーテル5側の端部に向かって縮径して形成された案内部7を有する点、装着部2aの外周表面に円環状に形成された突条部8を有する点、装着部2aが外周に円環状に形成された突起部9を有する点、管状部1’が通路部4と連通して管状部1’の表面に開口した吸引調整孔10を有する点、吸引部3aが略楕円球状に形成されている点である。 【0028】 突条部8は実施の形態2においては円環状に形成されているが、その他連続状の突条や非連続状の凸部がランダムに形成されたもの又は螺旋溝等を用いてもよい。 突起部9は実施の形態2においては装着部2aの外側面の全周に円環状に形成されているが外側面の一部に形成してもよい。 【0029】 以上のように本実施の形態2におけるカテーテル用吸引補助具は構成されているので、実施の形態1の作用に加え、以下のような作用を有する。 (1)装着部2aがカテーテル5側の端部に向かって縮径して形成された案内部7を備えているので、案内部7をガイドにして装着部2aをカテーテル5に容易に挿入して装着することができる。 (2)装着部2aの外周表面に形成された突条部8により装着部2aがカテーテル5から外れ難く強固に装着することができる。 (3)装着部2aの後部の外側面に形成された突起部9を備えているので突起部9を掴むことで滑ることなく容易にカテーテル用吸引補助具1aを取外すことができる。 (4)カテーテル5に装着部2aを挿入する際、突起部9がストッパーとなり必要以上に装着部が深く挿入されるのを防ぐことができ容易に脱着できると共に、カテーテル5が口腔内に入ることがなく衛生性に優れる。 (5)吸引調整孔10を備えているので、吸引調整孔10を指で塞いだりして吸引力を調整でき、唾液や痰等を吸引しない場合は吸引調整孔10を開口することにより空気が吸引され吸引力が減少し、吸引力により粘膜等を傷付ける虞がなく、唾液や痰等を吸引する場合は吸引調整孔10を指等で塞ぐことにより吸引力が増加し的確に吸引することができる。 【0030】 (実施の形態3) 図3は本実施の形態3におけるカテーテル用吸引補助具を示す全体斜視図である。 図3中、実施の形態3におけるカテーテル用吸引補助具1bが実施の形態2におけるカテーテル用吸引補助具1aと異なる点は、吸引部3bが棒状に形成され先端が略半球状の曲面に形成されている点である。 尚、本実施の形態では吸引部3bが棒状に形成されているので、吸引部3bの先端を気管支内まで容易に挿通することができる。このとき、管状部1’や装着部2aを掴んで吸引作業を行うことができるので、実施の形態1及び2と同様にカテーテル5の端部が口腔内に入るのを防止でき、操作性、吸引作業性に優れる。 【0031】 以上のように本実施の形態3におけるカテーテル用吸引補助具は構成されているので、実施の形態1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。 (1)吸引部3bが棒状に形成されているので加工が容易で生産性に優れる。 (2)患者が吸引部3bを咥え易いと共に、歯にあたる虞も少なく安全性に優れ、口腔内や気管支内で動かしやすく吸引作業性の向上を図ることができる。 【0032】 (実施の形態4) 図4(a)は本実施の形態4におけるカテーテル用吸引補助具を示す全体斜視図、図4(b)は本実施の形態4におけるカテーテル用吸引補助具のカテーテルへの装着状態を示す断面正面図、図4(c)は本実施の形態4におけるカテーテル用吸引補助具の右側面図である。 図4中、実施の形態4におけるカテーテル用吸引補助具1cが実施の形態1におけるカテーテル用吸引補助具1と異なる点は、吸引部3cが、通路部4と連通して吸引部3cの表面に開口した吸引補助孔11を備えている点である。 吸引補助孔10の数は1〜8個が好ましく、実施の形態4においては、吸引補助孔10を8個形成した。吸引補助孔10の数が、8個より多くなるにつれ、吸引部3cの構造が複雑になり生産性に欠けると共に、強度が不足する傾向があることがわかったためである。また、吸引部3cの吸引する側の先端半分に吸引補助孔11を形成したので、吸引補助孔11が口腔内や気管支内の深い部分に届くと共に、痰や唾液等にあてがい易く操作性、作業性に優れる。 以上のように本実施の形態4におけるカテーテル用吸引補助具は構成されているので、実施の形態1乃至3の内いずれか1に記載の作用に加え、以下のような作用を有する。 (1)吸引部3cが、吸引補助孔11を備えているので、吸引できる範囲が広がり、吸引効率の向上を図ることができる。 (2)吸引補助孔11が8個形成されているので、一部の吸引補助孔11が唾液や痰等で詰まった場合でも他の吸引補助孔11で吸引でき、作業性の向上を図ることができる。 【産業上の利用可能性】 【0033】 本発明は、カテーテルの先端に着脱自在に装着されるカテーテル用吸引補助具に関するものであり、口腔内や気管支等の粘膜等を傷付ける虞がなく安全性や吸引作業性に優れ、容易にカテーテルに着脱できるので交換及び洗浄が容易で衛生性、メンテナンス性に優れるとともに装着時は外れ難く、口腔内や気管支への出し入れが容易で操作性に優れ、カテーテルの吸引力が減少することがなく実用性、信頼性に優れるカテーテル用吸引補助具を提供することができ、歯科や内科等における治療の際に好適に用いることができる。 【図面の簡単な説明】 【0034】 【図1】(a)実施の形態1におけるカテーテル用吸引補助具を示す全体斜視図(b)実施の形態1におけるカテーテル用吸引補助具のカテーテルへの装着状態を示す断面正面図 【図2】(a)実施の形態2におけるカテーテル用吸引補助具を示す全体斜視図(b)実施の形態2におけるカテーテル用吸引補助具のカテーテルへの装着状態を示す断面正面図 【図3】実施の形態3におけるカテーテル用吸引補助具を示す全体斜視図 【図4】(a)実施の形態4におけるカテーテル用吸引補助具を示す全体斜視図(b)実施の形態4におけるカテーテル用吸引補助具のカテーテルへの装着状態を示す断面正面図(c)実施の形態4におけるカテーテル用吸引補助具を示す右側面図 【符号の説明】 【0035】 1,1a,1b,1c カテーテル用吸引補助具 1’ 管状部 2,2a 装着部 3,3a,3b,3c 吸引部 4 通路部 5 カテーテル 6 貫通孔 7 案内部 8 突条部 9 突起部 10 吸引調整孔 11 吸引補助孔
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| 【出願人】 |
【識別番号】398004552 【氏名又は名称】吉永 鐵大郎
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| 【出願日】 |
平成17年7月22日(2005.7.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095603 【弁理士】 【氏名又は名称】榎本 一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−150052(P2006−150052A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月15日(2006.6.15) |
| 【出願番号】 |
特願2005−212954(P2005−212954) |
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