| 【発明の名称】 |
オペ支援記録システム |
| 【発明者】 |
【氏名】大村 司郎 【住所又は居所】東京都大田区東糀谷3丁目13番7号 株式会社トーショー内
【氏名】井村 武彦 【住所又は居所】東京都大田区東糀谷3丁目13番7号 株式会社トーショー内
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| 【要約】 |
【課題】各手術に必要な医療品の取揃えを簡単に且つ確実に行い、手術別に使用・消費した医療品の種類と数量を正確に且つ迅速に求めて確実に記録し、正確に且つ確実に且つ迅速に、手術別の手術実績の記録、手術別に使用した医療品の医療保険請求、種類別の医療品の在庫管理を可能にする、オペ支援記録システムを提供する。
【解決手段】オペ支援記録システムOS1は、収納管理装置3,4、手術予約・登録装置5、手術別実績記録装置6を備え、収納管理装置5,6のコンピュータが、収納管理装置3,4から取出されて各手術で消費した医療品の種類と数量に関する消費医療品情報を作成して手術別実績記録装置6に出力し、手術別実績記録装置6では、収納管理装置3,4から受信した消費医療品情報に基づいて、手術別に消費した医療品の種類と数量の情報を含む手術別医療品消費実績情報を作成し記憶する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 病院で患者に手術を施す際に使用する医療品の取揃えを支援すると共に消費した医療品の消費実績を記録するオペ支援記録システムであって、 複数種類の医療品を収納可能な複数の医療品収納部と、各医療品収納部への医療品の収納の有無を検出する医療品検出手段と、この医療品検出手段からの検出情報に基づいて複数の医療品収納部の医療品に関する管理情報を作成するコンピュータ手段と、このコンピュータ手段により制御され取出し対象の医療品を指示可能な取出指示手段とを有する収納管理装置を備え、 前記収納管理装置のコンピュータ手段は、各手術に必要な医療品に関する情報に基づいて取出指示手段を制御すると共に、各手術で消費した医療品の種類と数量に関する消費医療品情報を作成するように構成され、 前記コンピュータ手段で作成された消費医療品情報を受けて、手術別に消費した医療品の種類と数量の情報を含む手術別医療品消費実績情報を作成し記憶する手術別実績記録手段を備えたことを特徴とするオペ支援記録システム。 【請求項2】 前記コンピュータ手段は前記消費医療品情報を出力する出力手段を有し、前記手術別実績記録手段は収納管理装置に通信可能に接続されたデータ処理装置からなることを特徴とする請求項1に記載のオペ支援記録システム。 【請求項3】 前記複数種類の医療品は、注射輸液材料、カテーテル、チューブ、麻酔材料、酸素吸入材料、酸素マスク、滅菌フィルター、人工骨、人工関節、のうちの少なくとも1種類の医療材料を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のオペ支援記録システム。 【請求項4】 前記収納管理装置は、各手術の際に必要な医療品の医療品収納部からの取出しを許可する手術取出許可モードとそれ以外のモードに択一的に切り換えるモード切換手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のオペ支援記録システム。 【請求項5】 前記モード切換手段により手術取出許可モードに切り換えられた状態で、前記手術別実績記録手段が、消費した医療品の種類と数量を時系列的に記憶することを特徴とする請求項4に記載のオペ支援記録システム。 【請求項6】 手術が施される患者の電子カルテを処理する電子カルテ装置を備え、この電子カルテ装置に前記手術別実績記録手段を設けて、電子カルテに前記手術別医療品消費実績情報を書き込むことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のオペ支援記録システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、病院で患者に手術を施す際に使用する医療品の取揃えを支援すると共に消費した医療品の消費実績を記録するオペ支援記録システムに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、病院においては、種々の病気やケガの患者に施す治療(手術等)や検査のために、種々の医療材料、種々の薬品が取扱われている。特に、病院の手術部において、取扱う医療品は多種にわたり、患者に手術を施す場合には、通常、その手術に必要な医療品を手術前に予め取揃えて準備しておくことになる。但し、手術中において、取揃えておいた医療品が破損したり不具合が生じて使用不可能になる場合等、別途必要な医療品を取揃える場合がある。また、取揃えた医療品を使用せずに返却する場合もある。 【0003】 ところで、手術別に手術実績を記録するために、また、手術が施された患者のカルテを作成するために、また、手術別に使用した医療品の医療保険請求のために、また、種類別の医療品の在庫管理のために、手術別に使用・消費した医療品の種類と数量を記録することが必要となる。そのため、医師や薬剤師や看護士等のスタッフが、手術前に取揃えておいた医療品の種類と数量、手術中に別途取揃えた医療品の種類と数量、取揃えたが破損したり不具合が生じて使用不可能になった医療品の種類と数量、取揃えたが使用せずに返却する医療品の種類と数量等から、手術別に使用・消費した医療品の種類と数量を求めて、帳票や記録装置に記録するようにしている。 【0004】 一方、病院においては、医療品の在庫管理を行い、種類別の医療品の在庫数量を把握できるようにして、不足ぎみの医療品については必要数量分を医療品メーカー等に発注して補充する必要があり、そのためにも、手術別に消費した医療品の種類と数量を求めて記録することが必要である。ここで、種類別の医療品の正確な在庫数量を取得するためには、各手術で消費した医療品の種類と数量を正確に求めて確実に記録することが必要とされる。尚、特許文献1には、管理サーバにインターネットを介して医療機関端未と物流センター端未を接続して所定の情報通信を行い、管理サーバにおいて、医療機関の医療材料の在庫管理を行うと共に、発注すべき医療材料の種類と数量を算出して物流センターに発注するように構成した医療材料管理システムが開示されている。 【0005】 また、病院では、取り扱う医療品の種類が非常に多いため、手術部では、それら多種の医療品の中から、各手術で使用する医療品を間違いなく慎重に取揃える必要があり、それを誤った場合には医療事故に繋がる虞がある。そこで、本願出願人は、特許文献2のように、複数の薬品収納部と、複数の薬品検出センサと、複数の指示ランプとを備え、各患者に施用する薬品の薬品情報に基づいて、その薬品が収納されている薬品収納部の指示ランプを点灯させるように構成した薬品収納管理装置を実用化している。 【0006】 【特許文献1】特開2002−259778号公報 【特許文献2】特開2002−11072号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 前記のように、病院の手術部において、手術別に使用・消費した医療品の種類と数量については、医師や薬剤師や看護士等のスタッフが求めて記録するため、この医療品の種類と数量を間違って求めて記録する虞があり、記録し忘れる虞もある。つまり、手術別に使用・消費した医療品の種類と数量を正確に且つ迅速に求めて確実に記録することが難しく、その結果、正確に且つ確実に且つ迅速に、手術別の手術実績の記録、手術が施された患者のカルテの作成、手術別に使用した医療品の医療保険請求、種類別の医療品の在庫管理等を行うことが難しい。 【0008】 特許文献1の医療材料管理システムでは、管理サーバにおいて、医療機関の医療材料の在庫管理を行い、発注すべき医療材料の種類と数量を算出して物流センターに発注するように構成したシステムであり、医療機関における医療品の消費数量の入力については、例えば、バーコードリーダを用いて行うが、人が介在する入力操作となるため、正確に且つ確実に且つ迅速に、各医療品の在庫管理を行うことは難しい。 【0009】 ここで、特許文献2のように、各患者に施用する薬品の取揃えを支援する薬品収納管理装置は実用化されているが、各患者に施す手術に必要な医療材料の取揃えを支援するものについては実用化されていない。病院の手術部では、多種の医療材料が使用されるが、従来より、これら医療材料の中から各患者に施す手術に必要な医療材料の取揃えを簡単に且つ確実に行うこと、つまり、医療材料の取揃え作業を効率化することが難しい。 【0010】 本発明の目的は、各手術に必要な医療品の取揃えを簡単に且つ確実に行い、手術別に使用・消費した医療品の種類と数量を正確に且つ迅速に求めて確実に記録し、正確に且つ確実に且つ迅速に、手術別の手術実績の記録、手術別に使用した医療品の医療保険請求、種類別の医療品の在庫管理を可能にする、オペ支援記録システムを提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0011】 請求項1のオペ支援記録システムは、病院で患者に手術を施す際に使用する医療品の取揃えを支援すると共に消費した医療品の消費実績を記録するオペ支援記録システムであって、複数種類の医療品を収納可能な複数の医療品収納部と、各医療品収納部への医療品の収納の有無を検出する医療品検出手段と、この医療品検出手段からの検出情報に基づいて複数の医療品収納部の医療品に関する管理情報を作成するコンピュータ手段と、このコンピュータ手段により制御され取出し対象の医療品を指示可能な取出指示手段とを有する収納管理装置を備え、前記収納管理装置のコンピュータ手段は、各手術に必要な医療品に関する情報に基づいて取出指示手段を制御すると共に、各手術で消費した医療品の種類と数量に関する消費医療品情報を作成するように構成され、前記コンピュータ手段で作成された消費医療品情報を受けて、手術別に消費した医療品の種類と数量の情報を含む手術別医療品消費実績情報を作成し記憶する手術別実績記録手段を備えたことを特徴とする。 【0012】 収納管理装置においては、複数種類の医療品を収納可能な複数の医療品収納部が設けられ、医療品検出センサにより各医療品収納部への医療品の収納の有無が検出されるため、複数の医療品収納部の各々について複数種類の医療品の何れかを予め対応付けておくことにより、コンピュータ手段により、各医療品収納部への医療品の収納の有無、医療品収納部に収納されている医療品の種類と数量、医療品収納部から取出した医療品の種類と数量、医療品収納部に取入れた(補充又は返却した)医療品の種類と数量等、複数の医療品収納部の医療品に関する管理情報が作成される。ここで、医療品検出手段としては、複数の医療品収納部に夫々設けられた複数の医療品検出センサを適用することが好ましい。 【0013】 また、収納管理装置においては、コンピュータ手段により、各手術に必要な医療品(取出し対象の医療品)に関する情報に基づいて取出指示手段が制御され、その取出指示手段により取出し対象の医療品が指示される。各手術に必要な医療品に関する情報については、例えば、この収納管理装置の外部のデータ処理装置で作成された情報である。ここで、取出指示手段として、複数の医療品収納部に夫々対応して設けられた複数の指示ランプを適用することが好ましい。 【0014】 そして、このコンピュータ手段により、例えば、前記管理情報を利用することにより、更に、医療品収納部に医療品を取入れた場合には、その取入れが補充であるのか又は返却であるのかを指定することにより、各手術で消費(使用)した医療品の種類と数量が演算されて、その種類と数量に関する消費医療品情報が作成される。 【0015】 手術別実績記録手段では、コンピュータ手段で作成された消費医療品情報を受けて、手術別に消費した医療品の種類と数量の情報を含む手術別医療品消費実績情報が作成され記憶される。手術別実績記録手段については、この病院内に設けてローカルエリアネットワークを介して収納管理装置と接続することが好ましいが、この病院外の管理サーバに設けてインターネット及びローカルエリアネットワークを介して収納管理装置と接続するように構成することも可能である。 【0016】 請求項1の発明においては、次の構成を採用可能である。 前記コンピュータ手段は前記消費医療品情報を出力する出力手段を有し、前記手術別実績記録手段は収納管理装置に通信可能に接続されたデータ処理装置からなる(請求項2)。前記複数種類の医療品は、注射輸液材料、カテーテル、チューブ、麻酔材料、酸素吸入材料、酸素マスク、滅菌フィルター、人工骨、人工関節、のうちの少なくとも1種類の医療材料を含む(請求項3)。 【0017】 前記収納管理装置は、各手術の際に必要な医療品の医療品収納部からの取出しを許可する手術取出許可モードとそれ以外のモードに択一的に切り換えるモード切換手段を備える(請求項4)。前記モード切換手段により手術取出許可モードに切り換えられた状態で、前記手術別実績記録手段が、消費した医療品の種類と数量を時系列的に記憶する(請求項5)。手術が施される患者の電子カルテを処理する電子カルテ装置を備え、この電子カルテ装置に前記手術別実績記録手段を設けて、電子カルテに前記手術別医療品消費実績情報を書き込む(請求項6)。 【発明の効果】 【0018】 請求項1のオペ支援記録システムによれば、複数の医療品収納部と医療品検出手段とコンピュータ手段と取出指示手段とを有する収納管理装置を設けたので、この収納管理装置において、医療品検出手段が各医療品収納部への医療品の収納の有無を検出し、各手術に必要な医療品(取出し対象の医療品)に関する情報に基づいて、コンピュータ手段が取出指示手段を制御し、その取出指示手段が取出し対象の医療品を指示するため、その取出し対象の医療品の医療品収納部からの取出しを簡単に且つ確実に行って、その医療品の取揃え作業を効率化し、医療品の取揃えミスによる医療事故を極力防止できる。また、収納管理装置において、コンピュータ手段は、各医療品収納部への医療品の収納の有無、医療品収納部に収納されている医療品の種類と数量、医療品収納部から取出した医療品の種類と数量、医療品収納部に取入れた(補充又は返却した)医療品の種類と数量等、複数の医療品収納部の医療品に関する管理情報を作成するので、この管理情報に基づいて、例えば、医療品の取出し前又は後の収納状態を、必要な医療品を過不足なく収納した適切な収納状態にしておくことができ、また、医療品の取出しの際、取出し対象の医療品が収納されていない場合には、それを指示するようにも構成できる。 【0019】 しかも、収納管理装置において、コンピュータ手段は、例えば、前記管理情報を利用することにより、更に、医療品収納部に医療品を取入れた場合には、その取入れが補充であるのか又は返却であるのかを指定することにより、各手術で消費(使用)した医療品の種類と数量を演算して、その種類と数量に関する消費医療品情報を作成する。そして、手術別実績記録手段が、収納管理装置のコンピュータ手段で作成された消費医療品情報を受けて、その消費医療品情報に基づいて、手術別に消費した医療品の種類と数量の情報を含む手術別医療品消費実績情報を作成し記憶する。つまり、手術別に使用・消費した医療品の種類と数量を正確に且つ迅速に求めて確実に記録し、正確に且つ確実に且つ迅速に、手術別の手術実績の記録、手術を施した患者のカルテの作成、手術別に使用した医療品の医療保険請求、種類別の医療品の在庫管理等を行うことが可能になり、病院の運営(経営)に貢献することが可能になる。 【0020】 請求項2のオペ支援記録システムによれば、コンピュータ手段は消費医療品情報を出力する出力手段を有し、手術別実績記録手段は収納管理装置に通信可能に接続されたデータ処理装置からなるので、収納管理装置のコンピュータ手段から手術別実績記録手段に、消費医療品情報を確実に送信することができる。 【0021】 請求項3のオペ支援記録システムによれば、複数種類の医療品は、注射輸液材料、カテーテル、チューブ、麻酔材料、酸素吸入材料、酸素マスク、滅菌フィルター、人工骨、人工関節、のうちの少なくとも1種類の医療材料を含むので、これら医療材料のうちの少なくとも1種類の医療材料について、収納管理装置の医療品収納部からの取出しを簡単に且つ確実に行うと共に、手術別に使用・消費した数量を正確に且つ迅速に求めて確実に記録することが可能になる。 【0022】 請求項4のオペ支援記録システムによれば、収納管理装置は、各手術の際に必要な医療品の医療品収納部からの取出しを許可する手術取出許可モードとそれ以外のモードに択一的に切り換えるモード切換手段を備えたので、収納管理装置において、各手術の際に、モード切換手段により手術取出許可モードに切換えて、コンピュータ手段により、手術に必要な医療品を医療品収納部から確実に取出可能にし、この手術取出許可モード中の医療品検出手段からの情報に基づいて、各手術で消費した医療品の種類と数量に関する消費医療品情報を確実に作成可能にすることができる。 【0023】 請求項5のオペ支援記録システムによれば、モード切換手段により手術取出許可モードに切り換えられた状態で、手術別実績記録手段が、消費した医療品の種類と数量を時系列的に記憶するので、その消費した医療品の種類と数量を時間や順序に対応付けて取得することができ、これらを手術実績の一部として詳細に記録することができる。 【0024】 請求項6のオペ支援記録システムによれば、手術が施される患者の電子カルテを処理する電子カルテ装置を備え、この電子カルテ装置に手術別実績記録手段を設けて、電子カルテに前記手術別医療品消費実績情報を書き込むので、手術が施された患者のカルテを電気的に確実に作成し記録することが可能になる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0025】 本実施形態のオペ支援記録システムは、病院で患者に手術を施す際に使用する医療品の取揃えを支援すると共に消費した医療品の消費実績を記録するシステムであり、特に、複数種類の医療品(医療材料、薬品)を収納可能な複数の医療品収納部と、各医療品収納部への医療品の収納の有無を検出する医療品検出手段と、この医療品検出手段からの検出情報に基づいて複数の医療品収納部の医療品に関する管理情報を作成するコンピュータ手段と、このコンピュータ手段により制御され取出し対象の医療品を指示可能な取出指示手段とを有する収納管理装置を備えたものである。 【実施例1】 【0026】 図1に示すように、この病院1には、患者に手術を施す手術部2が設置され、その手術部2に、1又は複数の医療材料収納管理装置3と、1又は複数の薬品収納管理装置4が設置されている。また、この病院1には、手術予約・登録装置5と手術別実績記録装置6が設けられ、複数の医療材料収納管理装置3と複数の薬品収納管理装置4と手術予約・登録装置5と手術別実績記録装置6とを通信可能に接続するローカルエリアネットワーク9(LAN9)が構築されている。尚、このLAN9には、病院1内に設けられた他の種々のデータ処理装置を接続可能である。実施例1のオペ支援記録システムOS1は、複数の医療材料収納管理装置3、複数の薬品収納管理装置4、手術予約・登録装置5、手術別実績記録装置6、LAN9等で構成されている。 【0027】 図2に示すように、医療材料収納管理装置3、薬品収納管理装置4は、夫々、複数種類の医療品(医療材料、薬品)を収納可能な複数の医療品収納部10、複数の医療品収納部10に夫々設けられ各医療品収納部10への医療品の収納の有無を検出する医療品検出センサ11(医療品検出手段)、医療品検出センサ11からの検出情報に基づいて複数の医療品収納部10の医療品に関する管理情報を作成するコンピュータ12(コンピュータ手段)、複数の医療品収納部10に夫々対応付けて設けられ且つコンピュータ12により制御され取出し対象の医療品を指示可能な指示ランプ13(取出指示手段)を有する。 【0028】 コンピュータ12は、CPU、ROM、RAM、I/O(入出力インターフェース)を備え、そのI/Oに、複数の医療品検出センサ11と複数の指示ランプ13が接続されている。尚、各医療品収納部10には1つの医療品のみを収納可能に構成してある。但し、各医療品収納部10に(同種の)複数の医療品を収納可能に構成してもよく、この場合、各医療品収納部10に複数の医療品検出センサ11を設けることが好ましい。 【0029】 また、医療材料収納管理装置3、薬品収納管理装置4には、夫々、ハードディスク等の記憶装置14、液晶ディスプレイ等の表示装置15、キーボードやマウスやタッチパネル等の入力装置16、バーコードリーダやICリーダ等の読取装置17、インクジェットプリンタ等の印刷装置18が設けられ、これらの機器14〜18はコンピュータ12のI/Oに接続されている。尚、これらの機器14〜18の少なくとも一部を省略可能である。 【0030】 図3に示すように、記憶装置14には、コンピュータ12のCPUが実行する収納管理プログラムが格納され、医療品マスタファイル20、対応情報ファイル21、管理情報ファイル22が記憶されている。 【0031】 図4に示すように、医療品マスタファイル20には、複数種類の医療品の医療品情報が記憶されており、各医療品情報は、その医療品の医療品コード、医療品名称、規格数量の情報を含んでいる。図5に示すように、対応情報ファイル21には、複数の医療品収納部10の医療品収納部コードと、これら医療品収納部コードの各々に対応付けて予め設定された複数種類の医療品の何れかの医療品コード(対応情報テーブル)が記憶されている。 【0032】 各収納管理装置3,4のコンピュータ12では、複数の医療品検出センサ11に基づいて、更には、対応情報ファイル21に記憶された対応情報テーブルに基づいて、図6に示すように、各医療品収納部10への医療品の収納の有無、医療品収納部10に収納されている医療品の種類と数量、医療品収納部10から取出した医療品の種類と数量、医療品収納部10に取入れた(補充又は返却した)医療品の種類と数量等、複数の医療品収納部10の医療品に関する管理情報が作成される。 【0033】 ここで、このオペ支援記録システムOS1の医療材料収納管理装置3として、採用可能な次の4種類の医療材料収納管理装置3A〜3Dの具体的な構成について説明する。尚、医療材料収納管理装置3に収納される複数種類の医療品は、注射輸液材料、カテーテル、チューブ、麻酔材料、酸素吸入材料、酸素マスク、滅菌フィルター、人工骨、人工関節、のうちの少なくとも1種類の医療材料を含んでいる。 【0034】 医療材料収納管理装置3A・・・図7-1〜図7-4参照 この医療材料収納管理装置3Aは、コンピュータ12Aを備えた直方体状の筐体30と、筐体30の前側を開閉する扉31と、筐体30の内部に設置された複数段の棚32とを備えている。各棚32は横長の板状に形成され、その上側部分を複数の仕切部材33で仕切って複数の医療品収納部10Aが形成され、各医療品収納部10Aにおいて、医療品は棚32の上面に載置した状態で収納される。各棚32には、前後1対の取付穴32aが左右方向に一定間隔おきに複数組形成され、各仕切部材33は、その前後1対の挿入部33aを前後1対の取付穴32aに挿入することで棚32に装着される。 【0035】 ところで、カテーテル等の医療材料は立置き用の左右幅が比較的小さな医療材料ケースに収容された状態で医療品収納部10Aに収容されることになる。但し、このような医療材料ケースは一定の左右幅のものばかりでない。それ故、左右方向に隣合う取付穴32a間の間隔は、医療材料ケースの最小の左右幅に合わせた間隔とされ、各医療品収納部10Aについては、収納予定の医療品ケースの左右幅に合わせて、仕切部材33の取付け位置を調節して左右収納幅を調節することができる。 【0036】 各棚32の上面部分には、左右に隣合う取付穴32aの各間(場合により更に左右方向端部の取付穴32aと棚32の端縁の間)に1つの医療品検出センサ11Aが位置するように、複数の医療品検出センサ11Aが取付けられ、各棚32の前面部分に、複数の医療品検出センサ11Aと夫々対となる複数の指示ランプ13Aが取り付けられている。医療品検出センサ11Aは医療品を直接的に検出するセンサであり、この医療品検出センサ11Aとして、メカニカルスイッチ、フォトセンサ、容量センサ等を適用可能である。指示ランプ13Aとして、発光ダイオード、豆電球等を適用可能である。 【0037】 この収納管理装置3Aでは、複数の仕切部材33の取付け位置、つまり、複数の医療品収納部10Aの配置を種々変更できるが、コンピュータ12Aでは、取付穴32aへの仕切部材33の取付けの有無を検出する取付センサを設けることにより、その取付センサからの情報に基づいて、自動的に複数の医療品収納部10Aの配置を判断可能である。 【0038】 医療材料収納管理装置3B・・・図8-1〜図8-3参照 この医療材料収納管理装置3Bは、コンピュータ12Bを備えた直方体状の筐体40と、筐体40の前側を開閉する扉41と、筐体40の内部に設置された複数段の棚42とを備えている。各棚42は横長の板状に形成され、その上側部分を複数の仕切部材43で仕切って複数の医療品収納部10Bが形成され、各医療品収納部10Bに可動部材44が配設され、各医療品収納部10Bにおいて、医療品は可動部材44の下側で棚42の上面に載置した状態で収納される。各棚42には、前後1対の取付穴42aが左右方向に一定間隔おきに複数組形成され、各仕切部材43は、その前後1対の挿入部43aを前後1対の取付穴42aに挿入することで棚42に装着される。 【0039】 また、各棚42には、その後端部上側に左右方向に延びる枢支軸45が取り付けられ、各可動部材44はその後端部の係合部44aが枢支軸45に係合して揺動自在に枢着される。各可動部材44は、係合部44aと、係合部44aから前側に延びる連結部44bと、連結部44bの前端部に設けられた銘板部44cとを有する。医療品が収納されていない医療品収納部10Bの可動部材44は図8-2に示す状態となり、銘板部44cが棚42の前面を覆った状態になる。医療品が医療品収納部10Bに収納されると、その医療品収納部10Bの可動部材44が、可動部材44の下側に挿入された医療品によって連結部44bを押されて上方へ揺動する。 【0040】 ところで、注射輸液材料等の医療材料は横置き用の左右幅が比較的大きな医療材料ケースに収容された状態で医療品収納部10Bに収容されることになる。但し、このような医療材料ケースは一定の左右幅のものばかりでない。それ故、左右方向に隣合う取付穴42a間の間隔は、医療材料ケースの最小の左右幅に合わせた間隔とされ、各医療品収納部10Bについては、収納予定の医療品ケースの左右幅に合わせて、仕切部材43の取付け位置を調節して左右収納幅を調節することができる。尚、各医療品収納部10Bには、その左右収納幅に合った大きさの可動部材44を配設することが好ましい。 【0041】 各棚42の前面部分には、左右に隣合う取付穴42aの各間(場合により更に左右方向端部の取付穴42aと棚42の端縁の間)の前側に、1つの医療品検出センサ11B及び指示ランプ13Bが位置するように、複数の医療品検出センサ11B及び指示ランプ13Bが取り付けられている。医療品検出センサ11Bは医療品を可動部材44を介して間接的に検出するセンサであり、医療品が収納されていない医療品収納部10Bの可動部材44の銘板部44cが、医療品検出センサ11Bに近接して指示ランプ13を覆い隠し、この医療品収納部10Bに医療品が収納されると、銘板部44cが上昇して、医療品検出センサ11Bから離隔して指示ランプ13Bが視認可能になる。 【0042】 この収納管理装置3Bにおいて、複数の仕切部材43の取付け位置、つまり、複数の医療品収納部10Bの配置を種々変更することができるが、コンピュータ12Bでは、取付穴42aへの仕切部材43の取付けの有無を検出する取付センサを設けることにより、その取付センサからの情報に基づいて、自動的に複数の医療品収納部10Bの配置を判断可能である。尚、医療品検出センサ11B、指示ランプ13Bの適用例は前記収納管理装置3Aの場合と同様である。 【0043】 医療材料収納管理装置3C・・・図9-1〜図9-4参照 この医療材料収納管理装置3Cは、コンピュータ12Cを備えた直方体状の筐体50と、筐体50の前側を開閉する扉51と、筐体50の内部の上端部分に設置された横架材52とを備えている。横架材52は横長で縦断面矩形枠の中空状に形成され、その横架材52の下板部に複数の長穴52aが左右方向に並ぶように形成され、これら長穴52aに夫々挿通状に装着された複数の吊持部材53が設けられている。複数の吊持部材53付近及びその下側が複数の医療品収納部10Cとなり、各医療品収納部10Cにおいて、チューブ等の医療品は吊持部材53に吊下げられた状態で収納される。 【0044】 各吊持部材53は側面視T字形に形成され、その上端部の連結部53aが横架材52の内部に収容され、連結部53aから下方へ延びる直線状の揺動部53bが挿通穴52aを挿通し、揺動部53bの下端部にフック部53cが形成されている。横架材52の内部には左右方向に延びる枢支軸54が取り付けられ、各吊持部材53は、その連結部53aが枢支軸45に外嵌されて揺動自在に枢着され、その連結部53aには、前端部に被検出部53dが設けられ、後端部に重り部53eが設けられている。 【0045】 横架材52の内部に複数の吊持部材53の被検出部53dに対応する複数の医療品検出センサ11Cが取付けられ、横架材52の前面部に複数の吊持部材53に対応する複数の指示ランプ13Cが取付けられている。図9-3に示すように、医療品が吊り下げられていない吊持部材53はその重り部53eにより前方下がり傾斜状の姿勢になり、被検出部53dが医療品検出センサ11Cから離隔した状態になる。この吊持部材53に医療品を吊下げると、吊持部材53が鉛直姿勢になり、被検出部53dが医療品検出センサ11Cに近接した状態になる。尚、医療品検出センサ11C、指示ランプ13Cの適用例は前記収納管理装置3Aの場合と同様である。 【0046】 医療材料収納管理装置3D・・・図10-1、図10-2参照 この医療材料収納管理装置3Dは、コンピュータ12Dを備えた直方体状の筐体60と、筐体60の内部に設置された複数段の棚62とを備えている。各棚62は横長の板状に形成され、各棚62の内部に、医療品検出手段に相当するICリーダの複数のアンテナ11Dが取付けられ、これらアンテナ11Dの上側が複数の医療品収納部10Dをなし、各医療品収納部10Dにおいて、ICタグ63が装着された医療品が棚62の上面に載置した状態で収納される。ICリーダがコンピュータ12Dに接続され、ICタグ63のICチップには、そのICタグ63を装着する医療品の医療品情報が記憶されている。 【0047】 尚、このオペ支援記録システムOS1に採用可能な薬品収納管理装置4の具体的な構成については説明を省略する。尚、薬品収納管理装置4に収納される複数種類の薬品の少なくとも1つは、アンプル又はバイアル又は輸液バックに収容された薬品である。 【0048】 ここで、各収納管理装置3,4のコンピュータ12は、取出し対象の医療品に関する情報に基づいて複数の指示ランプ13を制御して、取出し対象の医療品が収納された1又は複数の医療品収納部10の指示ランプ13を点灯させる。この取出し対象の医療品に関する情報については、手術毎の情報であって、読取装置17により帳票等の書類に付されたバーコードやICチップから読取られた情報、所定のデータ処理装置からLAN9を介して受信した情報、入力装置15により別途入力された情報、等である。 【0049】 また、各収納管理装置3,4のコンピュータ12は、その出力手段により、各手術で収納管理装置3,4から取出して消費した医療品の種類と数量に関する消費医療品情報を作成して手術別実績記録装置6に出力可能に構成されている。ここで、各収納管理装置3,4から取出された医療品については、手術で実際に使用(破損も含む)して消費されるものが殆どであるが、使用せずに収納管理装置3,4に返却されるものもあり、当然、返却された医療品は消費医療品とならない。 【0050】 そこで、各収納管理装置3,4のコンピュータ12では、手術毎に行われる医療品の取揃え作業の開始から手術終了迄の間において、取出した医療品の種類と数量と返却した医療品の種類と数量とに基づいて、消費した医療品の種類と数量を示す消費医療品情報を作成し、手術後に手術別実績記録装置6に出力するように構成できる。尚、各収納管理装置3,4のコンピュータ12から手術別実績記録装置6へは、前記消費医療品情報として、取出した医療品の種類と数量と返却した医療品の種類と数量とを直接出力してもよい。この場合、手術別実績記録装置6において、各収納管理装置3,4から取出して消費した医療品の種類と数量を算出することができる。 【0051】 次に、手術予約・登録装置5、手術別実績記録装置6について説明する。 図11、図12に示すように、手術予約・登録装置5、手術別実績記録装置6は、夫々、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置からなり、この手術予約・登録装置5、手術別実績記録装置6には、夫々、処理装置本体70、マウス71、キーボード72、ディスプレイ73が設けられている。処理装置本体70には、CPU80、ROM81、RAM82、HD83(ハードディスク)及びHDD84(HDドライブ)、CD85a(コンパクトディスク)用のCDD85(CDドライブ)、FD(フレキシブルディス)用のFDD86(FDドライブ)、I/O87(入出力インターフェース)等が設けられ、これら80〜87はバス88で互いに接続され、I/O87に、マウス71、キーボード72、ディスプレイ73の表示駆動回路73aが接続されている。 【0052】 図13に示すように、手術予約・登録装置5のHD84等の記憶部には、CPU80が実行する手術予約・登録プログラムが格納され、手術室マスタファイル90、スタッフ(医師)マスタファイル91、術式マスタファイル92、医療品マスタファイル93、手術別予約ファイル94、手術室別予約ファイル95が記憶されている。 【0053】 例えば、手術室マスタファイル90には、各手術室の、場所(手術室番号)、設備、大きさ等の手術室情報が記憶され、スタッフ(医師)マスタファイル91には、各医師や薬剤師や看護士等のスタッフの、氏名、性別、年齢、所属課等のスタッフ情報が記憶され、術式マスタファイル92には、各種術式の術式情報がその術式を適用可能な1又は複数種類の疾病に対応付けて記憶され、医療品マスタファイル93には、各医療品の、医療品コード、医療品名称、規格数量等の医療品情報が記憶されている。 【0054】 手術予約・登録装置5では、スタッフ(医師等)がマウス71やキーボード72を用いて手術予約・登録操作を行うことにより、そのCPU80が手術予約・登録プログラムを実行して、前記マスタファイル90〜93及び手術室別予約ファイル95に基づいて、例えば、図14に示すように、各手術の手術登録番号、患者情報、手術日時、使用手術室、担当スタッフ、適用術式、適用麻酔手段、使用医療品等の手術予約情報を作成し、手術室別予約ファイル94に記憶して登録する。手術室別予約ファイル94には、複数の手術の手術予約情報が記憶されている。 【0055】 手術室別予約ファイル95には、例えば、図15に示すように、各手術室の予約状況が記憶され、前記のように手術予約情報が作成される際に、指定された手術室と手術日時が登録されるように、手術予約情報が記憶更新される。 【0056】 図16に示すように、手術別実績記録装置6のHD84等の記憶部には、CPU80が実行する手術別実績記録プログラムが格納され、手術別医療品消費実績ファイル100が記憶されている。手術別実績記録装置6では、スタッフがマウス71やキーボード72を用いて手術別実績記録操作を行うことにより、或いは自動的に、CPU80が手術別実績記録プログラムを実行して、各収納管理装置3,4のコンピュータ12で作成された消費医療品情報を受けて、図17に示すように、各手術の手術登録番号と各手術で消費した医療品の種類と数量の情報を含む手術別医療品消費実績情報を作成し、手術別医療品消費実績ファイル100に記憶して登録する。手術室別予約ファイル100には、複数の手術別医療品消費実績情報が記憶されている。 【0057】 次に、オペ支援記録システムOS1において、病院1のスタッフ(医師、薬剤師、看護士等)が、収納管理装置3,4、手術予約・登録装置5、手術別実績記録装置6を用いて行う、入院患者や外来患者に施す各手術に関連する一連の業務の一例について、図18に基づいて説明する。尚、図中のPi(i=1、2、3・・・)は各工程を示す。 【0058】 先ず、医師による患者の診察により、その患者に手術を施す旨の決定が行われた結果、P1において、手術予約・登録装置5により、前記患者に施す手術の予約・登録を行い、その手術予約情報として、手術日時、使用手術室、担当スタッフ、適用術式、適用麻酔手段、使用医療品等を決定し登録する。この決定登録に基づいて、手術スケジュールを作成することができ、その手術スケジュールを変更・確認することもできる。次に、P2において、麻酔科の医師による手術予定患者の診察により麻酔手段の承認を行い、その承認の旨を手術予約・登録装置5により登録する。承認の場合、手術承諾書を発行する。 【0059】 次に、P3において、手術前準備として、手術予約・登録装置5により、手術の準備が必要な項目を記した手術準備表や、手術の開始から終了迄のスケジュールを記した手術スケジュール表を発行して、それらを必要に応じて使用し、病院1には常備していない特別な医療品については、貸出業者への貸出しの要求を行う。この場合、インターネットを介して自動的に貸出業者に貸出し要求を行うように構成することができる。また、登録されたスタッフ(薬剤師等)により、収納管理装置3,4に、手術に必要な医療品に関する情報として、手術予約・登録装置5から使用医療品の情報を入力して取出し指示を行わせて、その指示に従って手術に必要な医療品を取揃える。 【0060】 次に、P4において、登録されたスタッフ(医師や薬剤師や看護士等)により手術が行われ、その手術中に、収納管理装置3,4からの、予め必要とされていた医療品や新たに必要となった医療品の取出し、また、収納管理装置3,4への、不要となった医療品の返却や必要に応じて新たな医療品の補充等の取入れが行われる。 【0061】 次に、P5において、手術後に、収納管理装置3,4又は手術別実績記録装置6により、破損した医療品の種類と数量を記録し、また、手術別実績記録装置6により、収納管理装置3,4に非実装の医療品のうち消費、使用した医療品の種類と数量や輸血情報を記録する。こうして、手術別実績記録装置6により、この手術で消費、使用した医療品の種類と数量を自動的に算出して記録することができる。 【0062】 以上説明したオペ支援記録システムOS1によれば次の効果を奏する。 複数の医療品収納部10と複数の医療品検出センサ11とコンピュータ12と複数の指示ランプ13とを有する収納管理装置3,4を設けたので、収納管理装置3,4において、医療品検出センサ11が各医療品収納部10への医療品の収納の有無を検出し、各手術に必要な医療品(取出し対象の医療品)に関する情報に基づいて、コンピュータ12が指示ランプ13を制御し、その指示ランプ13が取出し対象の医療品を指示するため、その取出し対象の医療品の医療品収納部10からの取出しを簡単に且つ確実に行って、その医療品の取揃え作業を効率化し、医療品の取揃えミスによる医療事故を極力防止できる。 【0063】 また、収納管理装置3,4において、コンピュータ12は、各医療品収納部10への医療品の収納の有無、医療品収納部10に収納されている医療品の種類と数量、医療品収納部10から取出した医療品の種類と数量、医療品収納部10に取入れた(補充又は返却した)医療品の種類と数量等、複数の医療品収納部10の医療品に関する管理情報を作成するので、この管理情報に基づいて、例えば、医療品の取出し前又は後の収納状態を、必要な医療品を過不足なく収納した適切な収納状態にしておくことができ、また、医療品の取出しの際、取出し対象の医療品が収納されていない場合には、それを指示するようにも構成できる。 【0064】 しかも、収納管理装置3,4において、コンピュータ12は、例えば、前記管理情報を利用することにより、更に、医療品収納部10に医療品を取入れた場合には、その取入れが補充であるのか又は返却であるのかを指定することにより、各手術で消費(使用)した医療品の種類と数量を演算して、その種類と数量に関する消費医療品情報を作成する。 【0065】 そして、手術別実績記録装置6が、収納管理装置3,4のコンピュータ12で作成された消費医療品情報を受けて、その消費医療品情報に基づいて、手術別に消費した医療品の種類と数量の情報を含む手術別医療品消費実績情報を作成し記憶する。つまり、手術別に使用・消費した医療品の種類と数量を正確に且つ迅速に求めて確実に記録し、これにより、正確に且つ確実に且つ迅速に、手術別の手術実績の記録、手術を施した患者のカルテの作成、手術別に使用した医療品の医療保険請求、種類別の医療品の在庫管理等を行うことが可能になり、病院の運営(経営)に貢献することが可能になる。 【0066】 収納管理装置3,4のコンピュータ12は消費医療品情報を出力する出力手段を有し、手術別実績記録装置6は収納管理装置3,4に通信可能にLAN9を介して接続されたデータ処理装置からなるので、収納管理装置3,4のコンピュータ12から手術別実績記録装置6に、消費医療品情報を確実に送信することができる。 【実施例2】 【0067】 実施例2では、実施例1のオペ支援記録システムOS1において、収納管理装置3,4のコンピュータ12が実行する処理の具体例について、図19のフローチャートに基づいて説明する。尚、このフローチャート中のSi(i=1、2、3・・・)は各ステップを示す。ここで、収納管理装置3,4は、各手術の際に必要な医療品の医療品収納部10からの取出しを許可する手術取出許可モードとそれ以外のモードに択一的に切り換えるモード切換手段を備え、このモード切換手段が前記入力装置16等で構成されている。 【0068】 図19に示すように、コンピュータ12が実行する処理は、電源投入と共に開始され、初期設定(S1)の後、手術取出許可モードか否か判定され(S2)、S2;Noの場合、医療品補充収納変更モードであるか否か判定され(S3)、S3;Noの場合には、S2へリターンする。ここで、スタッフが入力装置16を用いてモード切換え操作を行うことにより、手術取出許可モードと医療品補充収納変更モードの何れかに択一的に切換えることができる。但し、各手術で必要な医療品に関する情報が入力(受信)された場合に、手術取出許可モードに自動的に切換わるように構成してもよく、この手術取出許可モードへの自動切換えの為のステップもモード切換手段に含まれるものになる。 【0069】 S3;Yes の場合には、医療品補充収納変更処理(S4)が実行され、医療品が未収納の医療品収納部10に予め設定された種類の医療品を収納して補充することが可能になり、また、図5の対応情報ファイル21に記憶された対応情報テーブルを変更することにより、1又は複数の医療品収納部10に収納する医療品の種類を変更することが可能になり、この医療品補充収納変更処理の後に、リターンする。 【0070】 S2の;Yes の場合、各手術で必要な医療品に関する情報が有るか否か(受信又は入力された否か)判定され(S5)、S5;Yes の場合、医療品の取出し開始か否か判定される(S6)。S5;No、S6;Noの場合、S2へリターンする。S6;Yes の場合、その後、受信又は入力された各手術で必要な医療品に関する情報と図5の対応情報ファイル21と複数の医療品検出センサ11からの検出情報とに基づいて、S7以降のステップが行われる。S6;Yes の場合、先ず、取出し対象の全医療品がこの収納管理処理3,4に収納されているか否か判定される(S7)。 【0071】 S7;Noの場合、例えば、収納管理処理3,4に未収納の医療品に対応する指示ランプ13を点灯させたり、未収納の医療品のリストを印刷装置18で印刷したり、或いは報知音(音声)を発する等して、医療品未収納が報知され(S8)、その後、S2へリターンし、未収納の医療品を収納するために、医療品補充収納変更モードに切り換えて、S3;Yes とし、S4の医療品補充収納変更処理を実行させることが可能になる。 【0072】 S7;Yes の場合、取出し対象の医療品に対する指示ランプ13が点灯され(S9)、次に、医療品の取出し有りか否か判定され(S10)、S10;Yes の場合、取出した医療品に対する指示ランプ13が消灯される(S11)。S10;Noの場合、又は、S11の後、医療品の取入れ有りか否か判定され(S12)、S12;Yes の場合、その医療品の取入れ返却であるのか補充であるのかが、例えば、スタッフが入力装置16を用いて所定操作を行うことにより指定される(S13)。 【0073】 S12;Noの場合、又は、S13の後、管理情報作成(更新)処理(S14)が行われ、前記管理情報が作成(更新)されていく。その後、取出し対象の全医療品の取出しが完了したか否か判定され(S15)、S15;Yes の場合、その後、場合によって、スタッフが入力装置16を用いて取出し完了操作を行うことにより、前記消費医療品情報が作成され、手術別実績記録装置6に出力され(S16)、リターンする。S15;Noの場合、医療品取出し中断か否か判定され(S17)、例えば、スタッフが入力装置16を用いて取出し中断操作を行うことにより、S17;Yes になると、リターンする。 【0074】 このオペ支援記録システムOS1によれば、特に、収納管理装置3,4は、各手術の際に必要な医療品の医療品収納部10からの取出しを許可する手術取出許可モードとそれ以外のモードに択一的に切り換えるように構成したので、収納管理装置3,4において、各手術の際に、手術取出許可モードに切換えて、コンピュータ12により、手術に必要な医療品を医療品収納部10から確実に取出可能にし、この手術取出許可モード中の医療品検出センサ11からの情報に基づいて、各手術で消費した医療品の種類と数量に関する消費医療品情報を確実に作成可能にすることができる。 【0075】 ここで、手術取出許可モードに切り換えられた状態で、手術別実績記録装置6が、消費した医療品の種類と数量を時系列的に記憶するように構成してもよい。これにより、消費した医療品の種類と数量を時間や順序に対応付けて取得することができ、これらを手術実績の一部として詳細に記録することができる。 【実施例3】 【0076】 実施例3のオペ支援記録システムOS3は、実施例1、2のオペ支援記録システムOS1において手術別実績記録装置6を省略して、手術が施される患者の電子カルテを処理する電子カルテ装置7を備えたものである。この電子カルテ装置7にはコンピュータが設けられ、そのコンピュータにより、前記オペ支援記録システムOS1の手術別実績記録装置6の機能を達成する手術別実績記録手段8aが構成され、また、この電子カルテ装置7には複数の患者の電子カルテを記憶する電子カルテデータベース8bが設けられている。 【0077】 電子カルテ装置7では、手術が施される患者の電子カルテについて、患者の患者情報(氏名、住所、電話番号、性別、年齢)、病気情報、検査情報等のデータベース8bへの新規入力、追加、修正等の処理が行われる他、これらの情報に加えて、前記手術別医療品消費実績情報を電子カルテに書き込む処理が行われる。このオペ支援記録システムOS3では、実施例1、2のオペ支援記録システムOS1と同様の効果を奏すると共に、手術が施された患者のカルテを電気的に確実に作成し記録することが可能になる。 【0078】 尚、実施例1〜3の医療管理システムにおいては、手術部を有する種々の病院に適用することが可能である。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示した事項以外に種々の変更を付加して実施可能である。 【図面の簡単な説明】 【0079】 【図1】実施例1に係る医療管理システムの構成図である。 【図2】収納管理装置の機器のブロック図である。 【図3】収納管理装置の記憶装置に記憶された情報を示す図である。 【図4】医療品マスタファイルに記憶された医療品情報を示す図である。 【図5】対応情報ファイルに記憶された対応情報テーブルを示す図である。 【図6】管理情報を示す図である。 【図7−1】医療材料収納管理装置の扉が閉じた状態の正面図である。 【図7−2】医療材料収納管理装置の扉が開いた状態の正面図である。 【図7−3】医療材料収納管理装置の要部の斜視図である。 【図7−4】医療材料収納管理装置の要部の分解斜視図である。 【図8−1】医療材料収納管理装置の扉が開いた状態の正面図である。 【図8−2】医療材料収納管理装置の要部の斜視図である。 【図8−3】医療材料収納管理装置の要部の分解斜視図である。 【図9−1】医療材料収納管理装置の扉が開いた状態の正面図である。 【図9−2】医療材料収納管理装置の要部の正面図である。 【図9−3】医療材料収納管理装置の要部の医療品未収納状態の縦断面図である。 【図9−4】医療材料収納管理装置の要部の医療品収納状態の縦断面図である。 【図10−1】医療材料収納管理装置の斜視図である。 【図10−2】医療材料収納管理装置の要部の斜視図である。 【図11】手術予約・登録装置、手術別実績記録装置の斜視図である。 【図12】手術予約・登録装置、手術別実績記録装置の機能ブロック図である。 【図13】手術予約・登録装置の記憶部に記憶された情報を示す図である。 【図14】手術別予約ファイルの情報を示す図である。 【図15】手術室別予約ファイルの情報を示す図である。 【図16】手術別実績記録装置の記憶部に記憶された情報を示す図である。 【図17】手術別医療品消費実績ファイルの情報を示す図である。 【図18】各手術に関連する一連の業務を示す工程図である。 【図19】実施例2に係る収納管理装置が実行する処理のフローチャートである。 【図20】実施例3に係る医療管理システムの構成図である。 【符号の説明】 【0080】 OS1,OS3 オペ支援記録システム 1 病院 3,3A〜3D,4 収納管理装置 5 手術予約・登録装置 6 手術別実績記録装置 7 電子カルテ装置 8a 手術別実績記録手段 10,10A〜10D 医療品収納部 11,11A〜11C 医療品検出センサ 11D アンテナ 12,12A〜12D コンピュータ 13,13A〜13D 指示ランプ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000151472 【氏名又は名称】株式会社トーショー 【住所又は居所】東京都大田区東糀谷3丁目13番7号
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| 【出願日】 |
平成16年12月1日(2004.12.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089004 【弁理士】 【氏名又は名称】岡村 俊雄
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| 【公開番号】 |
特開2006−149956(P2006−149956A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月15日(2006.6.15) |
| 【出願番号】 |
特願2004−348693(P2004−348693) |
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